JP2013165352A - 撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手ぶれや動きぶれなどのカメラの撮影状態によらず、エッジ検出の精度を向上できるようにする。
【解決手段】重み付け部7は、カメラ制御情報である、レンズ駆動制御情報、シャッタスピード制御情報、及び合焦情報に応じて、エッジ状態評価値を算出し、さらに算出したエッジ状態評価値を用いて解像度の異なる複数の画像信号の各階層の重み付け係数を算出する。多重解像度処理部8は、各階層で得られるエッジ評価値に対して重み付けをして撮影画像のエッジ評価値を算出する。そして、ノイズ抑圧部10は、このエッジ評価値を用いてノイズ抑圧を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、エッジなどの特徴量を強調するために用いて好適な撮像装置、撮像装置の制御方法及びそのプログラムに関する。
従来、画像信号からエッジ情報を検出する方法として、例えば、特許文献1に記載されているような手法が提案されている。特許文献1に記載の手法では、異なるスケールのエッジ検出フィルタを使用してエッジを検出し、その結果を合成することによってエッジ情報を出力している。このように、異なるスケールのエッジ検出フィルタを使用した結果を合成することにより、小さなスケールサイズでの局所的なエッジ情報と、大きなスケールサイズの大域的なエッジ情報とを含む割合を調整することができる。これにより、細かいエッジ情報を強調したり、画像の局所的なエッジ情報を強調したりできることが記載されている。
また、非特許文献1には、多重解像度処理によって各階層の画像からエッジを検出し、検出結果を合成する手法が開示されている。非特許文献1に記載されている手法では、エッジ検出処理時に多重解像度処理を行うことによって、解像度の違いによるエッジ検出結果の差を利用する。これにより、単独の階層でエッジ検出を行うよりも、ノイズやかすれに強いエッジ検出処理を実現できることが記載されている。
特開平6−290268号公報
高畑知也、熊澤逸夫「画像の多重解像度表現におけるエッジの階層間関連付けと分類」画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2004)、2004年7月
しかしながら、特許文献1に記載のエッジ検出処理では、撮影された画像のエッジが、手ぶれや動きぶれなどのカメラの撮影状態によって、出力レベルが低下したり広がってしまったりした場合に、各スケールで所望のエッジ検出結果が得られない。このため、合成したエッジ検出結果の信頼性が低下してしまう。同様に、非特許文献1に記載のエッジ検出処理では、撮影された画像のエッジが、手ぶれや動きぶれなどのカメラの撮影状態によって、出力レベルが低下したり広がってしまったりした場合に、上位階層に出力されるエッジはさらに鈍ってしまう。このため、所望のエッジ検出結果が得られず、合成したエッジ検出結果の信頼性が低下してしまう。
本発明は前述の問題点に鑑み、手ぶれや動きぶれなどのカメラの撮影状態によらず、エッジ検出の精度を向上できるようにすることを目的としている。
本発明の撮像装置は、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段によって生成された画像信号から、互いに解像度の異なる複数の画像信号を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された複数の画像信号からそれぞれエッジを検出するエッジ検出手段と、前記被写体を撮像したときの前記撮像手段の制御情報および前記画像信号から得られる動きベクトルの少なくともいずれかに応じて、前記エッジ検出手段によって検出された前記複数の画像信号に係るエッジの重み付けを変えて合成することで、前記撮像手段によって生成された画像信号に係るエッジの評価値を算出する算出手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、多重解像度処理によるエッジ検出の精度を向上させることができる。
第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 撮像部の制御情報と評価値との関係を示す図である。 拡大処理前のエッジ評価値の画像と拡大処理後のエッジ評価値の画像とを模式的に示した図である。 第1の実施形態におけるエッジ状態評価値に対する重み付け係数の取り方を説明する図である。 実施形態における多重解像度処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。 イプシロン関数を説明する図である。 エッジ評価値とε値との関係を示す図である。 第2の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における動きベクトル値と動きベクトル評価値との関係を示す図である。 第2の実施形態における動きベクトル評価値に対する重み付け係数の取り方を説明する図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置100の構成例を示すブロック図である。
図1において、光学系駆動部2は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、及び絞りを含む光学系1を駆動するものである。撮像素子駆動部4は、撮像素子3を駆動するためのものである。アナログフロントエンド部(AFE)5は、CDS手段及びA/D変換器を含むものである。
システム制御部6は、撮像装置100全体を制御するためのものである。重み付け部7は、システム制御部6から出力されるレンズ駆動制御情報、シャッタスピード制御情報、及び合焦情報に基づいて、合成処理で使用する重み付け制御情報を生成し、後述する多重解像度処理部8に出力する。多重解像度処理部8は、AFE5から出力される画像信号に対して多重解像度処理によってエッジ評価値を出力する。カメラ信号処理部9は、AFE5から出力される画像信号に対して所定の画像処理を施す。ノイズ抑圧部10は、ノイズ抑圧処理を行う。
次に、本実施形態に係る撮像装置100における処理手順について説明する。
まず、光学系1を通して撮像素子3に被写体像が結像され、撮像素子3は、被写体像を光電変換により電気信号に変換してアナログ画像信号をAFE5に出力する。撮像素子3から出力されたアナログ画像信号はAFE5内部のA/D変換器によりデジタル画像信号に変換され、画像信号が出力される。
重み付け部7は、システム制御部6から出力されるカメラ制御情報である、レンズ駆動制御情報、シャッタスピード制御情報、及び合焦情報に応じて、多重解像度処理部8で使用する重み付け制御情報を出力する。重み付け部7では、レンズ駆動制御情報から光学ズーム速度評価値Z及びレンズ位置評価値Lを算出し、シャッタスピード制御情報からシャッタスピード評価値Sを算出する。さらに、合焦情報から合焦評価値Fを算出し、以下の式(1)により、エッジ状態評価値Eを算出する。
E=WZ・Z*WL・L*WS・S*WF・F ・・・(1)
ここで、光学ズーム速度評価値Z、レンズ位置評価値L、シャッタスピード評価値S及び合焦評価値Fはそれぞれ、エッジがぼやける状態に近づくほど小さな値となる。これら全ての評価値を乗算することにより、1つでも値が小さくなった場合にはエッジ状態評価値Eが小さくなるようにする。また、光学ズーム評価値Zの重み付け係数WZ、レンズ位置評価値Lの重み付け係数WL、シャッタスピード評価値Sの重み付け係数WS、合焦評価値Fの重み付け係数WFの値をそれぞれ調整し、特定のカメラ制御情報に対しての優先度を設定してもよい。なお、この式は一例であり、特定の評価値のみを使用してもよい。
また、本実施形態においては、前述の重み付け係数とは別に、算出したエッジ状態評価値Eに基づいて階層ごとのエッジ評価値の重み付け係数を算出する。この重み付け係数の詳細については後述する。そして、重み付け制御情報として、この重み付け係数の情報を多重解像度処理部8に出力する。
図2(a)は、レンズ駆動制御情報の中の光学ズーム情報と光学ズーム速度評価値Zとの関係を示す図である。光学ズーム動作中は、撮影される画像のエッジはぼやけて広がる傾向にあり、その広がりは光学ズームの速度が速くなるに従って大きくなる。したがって、光学ズームの速度が大きくなるに従い、光学ズーム速度評価値Zが小さくなるようにする。
図2(b)は、レンズ駆動制御情報の中のレンズ位置情報とレンズ位置評価値Lとの関係を示す図である。レンズ位置は、焦点距離が長くなるほど、カメラのぶれに対する画像のぶれが大きくなる。したがって、レンズ位置がテレ側に行くに従い、レンズ位置評価値Lが小さくなるようにする。
図2(c)は、シャッタスピード制御情報とシャッタスピード評価値Sとの関係を示す図である。シャッタスピードが遅くなるほど、撮影される画像には手ぶれおよび被写体の動きぶれが大きくなり、このようなぶれが発生するとエッジはぼやけて広がる。したがって、シャッタスピードが遅くなるに従い、シャッタスピード評価値Sが小さくなるようにする。
図2(d)は、合焦情報と合焦評価値Fとの関係を示す図である。合焦の状態が非合焦に近づくほど、撮影される画像はぼやけているため、エッジもぼやけて広がっている。したがって、合焦状態が非合焦になるに従い、合焦評価値Fが小さくなるようにする。
多重解像度処理部8では、AFE5の出力信号である画像信号より多重解像度処理を行い、それぞれの階層から得られたエッジ情報を合成したエッジ評価値を出力する。図5は、多重解像度処理部8の詳細な構成例を示すブロック図である。
図5において、第1の帯域制限フィルタ処理部801及び第2の帯域制限フィルタ処理部802は、入力された画像信号に対して帯域制限フィルタ処理を行う。具体的には、ローパスフィルタ処理を行う。第2の帯域制限フィルタ処理部802から出力される画像信号の帯域のほうが、第1の帯域制限フィルタ処理部801から出力される画像信号の帯域よりも低い。第1の間引き処理部803及び第2の間引き処理部804は、帯域制限された画像信号に対して水平方向及び垂直方向に半分の画像サイズに縮小する。第1のエッジ判定部805、第2のエッジ判定部806及び第3のエッジ判定部807は、入力された画像信号から画素ごとのエッジ評価値を算出する。第1の拡大処理部808及び第2の拡大処理部809は、エッジ評価値が算出された画像信号をAFE5から出力される画像信号のサイズの分解能になるよう、すなわち同じ画素数になるように拡大処理を行う。合成処理部810は、各階層で算出されたエッジ評価値を合成して出力する。
ここで、第1の間引き処理部803には、AFE5から出力された画像信号にローパスフィルタ処理された画像信号が入力される。そのため、第1の間引き処理部803はAFE5から出力される画像信号のサイズに対して垂直方向と水平方向のそれぞれにおいて1/2の大きさの画像信号を出力する。一方、第2の間引き処理部804には、第1の間引き処理部803から出力された画像信号にローパスフィルタ処理された画像が入力される。そのため、第2の間引き処理部804はAFE5から出力される画像信号のサイズに対して垂直方向と水平方向のそれぞれにおいて1/4の大きさの画像信号を出力する。なお、本実施形態では、縮小処理を2段階まで行っているが、この数に限ったことではなく、同様の機構で階層数を変更してもよい。
第1のエッジ判定部805、第2のエッジ判定部806及び第3のエッジ判定部807では、入力された画像信号に対して例えばソーベルフィルタのような一次微分フィルタを使用してフィルタ演算を行い、その結果をエッジ評価値として出力する。第1の拡大処理部808及び第2の拡大処理部809では、エッジ評価値が算出された画像信号に対し、AFE5から出力された画像のサイズの大きさになるように、例えば0挿入補間処理のあとにローパスフィルタ処理を行うような手法で拡大処理を行う。第1の拡大処理部808では、AFE5から出力された画像信号に対して水平方向と垂直方向のそれぞれにおいて1/2の大きさになっているので、2倍の拡大処理を行う。一方、第2の拡大処理部809では、AFE5から出力された画像信号に対して水平方向と垂直方向のそれぞれにおいて1/4の大きさになっているので、4倍の拡大処理を行う。
次に、合成処理部810における複数のエッジ評価値の合成方法について説明する。図3は、拡大処理前の画像と拡大処理後の画像とを模式的に示した図である。
図3において、画像301は第3のエッジ判定部807から出力される画像であり、画像302は第2のエッジ判定部806から出力される画像である。また、画像303は第1のエッジ判定部805から出力される画像である。一方、画像304は第2の拡大処理部809から出力される画像であり、画像305は第1の拡大処理部808から出力される画像である。また、画像306は、拡大処理が行われていないため画像303と等価である。
このとき、拡大処理後のある画素位置における各階層のエッジ評価値を帯域の低い下位層から順にそれぞれa1、b1、c1とした場合に、撮影画像のエッジ評価値として1画素につき1つにまとめる必要がある。そこで、以下の式(2)により平均値を算出し、ある画素位置のエッジ評価値とすることが考えられる。
エッジ評価値=a1/3+b1/3+c1/3 ・・・(2)
そして、すべての画素について同様にエッジ評価値を算出することにより、多重解像度処理の各階層のエッジ評価値から、入力画像の画素位置に応じたエッジ評価値を算出することができる。ところが、この場合では、光学ズーム速度評価値Z、レンズ位置評価値L、シャッタスピード評価値S及び合焦評価値Fが反映されていない。
そこで本実施形態では、エッジ評価値を算出する際に各階層の平均値ではなく、以下に説明する重み付け係数KXを用いて比重を設け、エッジ評価値を算出する。以下、重み付け係数KXについて、図4を参照しながら説明する。
図4は、式(1)で算出したエッジ状態評価値Eに対する重み付け係数KXの取り方を説明する図である。重み付け係数KXは、各階層のエッジ評価値を重み付けして合成するための係数であり、各階層のそれぞれの重み付け係数をKa、Kb、Kcとする。この場合、撮影画像におけるある画素のエッジ評価値は、以下の式(3)により算出される。
エッジ評価値=Ka・a1+Kb・b1+Kc・c1 ・・・(3)
ここで、式(2)と異なる点は、各階層のエッジ評価値a1、b1、c1に対して決められた係数ではなく、可変にしているところである。そして、この重み付け係数KXを前述したエッジ状態評価値Eに応じて変化させる。図4に示す例では、E=1、すなわち動きが小さい場合は3つの係数の値を等しくとっており、Eが0に遷移するにつれて、下位の階層に対する重み付けを大きくするように3つの重み付け係数Ka、Kb、Kcを制御する。つまり、画像信号の鮮鋭度が低くなると判断すると、帯域の低い画像信号から得られたエッジ評価値の重み付けを増加させ、画像信号の鮮鋭度が高くなると判断すると、帯域の高い画像信号から得られたエッジ評価値の重み付けを増加させている。
エッジのぶれやボケが発生している場合は、上位の階層の画像信号にはボケが現れているためエッジ評価値は低くなってしまうが、下位の階層の画像信号はローパスフィルタ処理によって帯域制限されているため、エッジ評価値は上位の階層ほど悪化しない。したがって、重み付け部7は、合成処理部810において下位の階層に重み付けるような合成処理を行うために、重み付け係数KXを決定する。
なお、図4に示す例では、エッジ状態評価値Eが1の時にKa=Kb=Kcとなるようにしているが、必ずしも等しい値にする必要はない。例えば、エッジ状態評価値Eが1の時にKc>Kb>Kaとなるようにすることにより、静止しているときに細かいエッジ評価値に重きを置くことも可能である。
カメラ信号処理部9は、AFE5の出力信号である画像信号に、アパーチャ補正、ガンマ補正、ホワイトバランス処理などの撮像系の信号処理を行う。ノイズ抑圧部10は、カメラ信号処理部9の出力信号である画像信号に対し、多重解像度処理部8の出力信号であるエッジ評価値に応じたノイズ抑圧処理を行う。
ノイズ抑圧部10では、イプシロンフィルタのようなノイズ抑圧処理を行う。イプシロンフィルタ処理の3タップでの処理の例を以下に示す。フィルタ処理の着目画素をa1とし、隣接する画素をそれぞれa0,a2とする。イプシロン関数をeps(x)と表すと、イプシロン関数の出力a1'は以下の式(4)により算出される。
a1'=a1+{eps(a0−a1)+eps(a2−a1)}/4 ・・(4)
イプシロン関数は、図6に表されるような特性を持つ。図6に示している値ε(以下ε値と表す)は、着目画素ごとに調整することが可能な定数である。イプシロン関数の入力値、すなわち着目画素a1と隣接画素a0またはa2との差分値の絶対値が2*εよりも大きい場合は、イプシロン関数の出力が0となるので、その画素値はフィルタ処理により無効化される。したがって、隣接画素との差分値が大きい場合は、イプシロン関数の出力が0となるので、式(4)よりフィルタ処理されない画素値がそのまま出力される。
一方、イプシロン関数の入力値、すなわち着目画素a1と隣接画素a0またはa2との差分値の絶対値がε値よりも小さい場合は、イプシロン関数の出力は入力と同じ値となる。したがって、隣接画素との差分値が小さい場合は、イプシロン関数によって値の変化が発生しないため、式(4)より通常のローパスフィルタ処理された画素値が出力される。
ノイズ抑圧部10では、多重解像度処理部8から出力されるエッジ評価値に応じて、イプシロンフィルタのε値の制御を行う。エッジ評価値とε値との関係を図7に示す。エッジ評価値が一定値以上となった時、出力されるε値を小さくすることにより、着目画素との差分が小さい場合でも、イプシロン関数の出力を0にすることができるため、ノイズ抑圧効果を弱めることができる。なお、図7に示す関係は一例であり、エッジ評価値に応じてε値の出力が小さくなるような特性であればよい。
以上のように本実施形態によれば、システム制御部6から出力されるレンズ駆動制御情報、シャッタスピード制御情報、合焦情報に応じて、多重解像度処理部8内の合成処理部810を制御するようにした。これにより、多重解像度処理から出力されるエッジ評価値の精度を高めることができ、入力画像に対するエッジ検出の精度が向上し、ノイズ抑圧部10によるエッジのボケを低減することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態に係る撮像装置800の構成例を示すブロック図である。なお、第1の実施形態で説明した図1と同様の構成について同一番号を付しており、その部分の説明は省略する。以下、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
動きベクトル検出部11は、入力された画像信号に対してブロックマッチングなどの手法によって画像内の動き情報である動きベクトル値を処理ブロックごとに算出する。そして、動きベクトル値を処理ブロックごとに算出した後に、画面全体での動きベクトル値を算出し、動きベクトル情報として重み付け部71に出力する。重み付け部71は、動きベクトル検出部11で算出された動きベクトル値に応じて重み付け係数KXを算出し、重み付け制御情報として多重解像度処理部8に出力する。
図9は、動きベクトル値と動きベクトル評価値Vとの関係を示す図である。ここで、動きベクトル値が大きい場合は、画面内で動きが大きいということなので、画像のエッジはぼやけて広がる傾向にあり、その広がりは動きベクトル値が大きくなるに従って大きくなる。したがって、動きベクトル値が大きくなるに従い、動きベクトル評価値Vが小さくなるようにする。
次に、動きベクトル評価値Vに応じて、重み付け係数KXを算出する。図10には、動きベクトル評価値Vと重み付け係数KXとの関係を示しており、動きベクトル評価値Vに対する重み付け係数KXの取り方の一例を示している。ここで、重み付け係数KXは、第1の実施形態と同様に各階層のエッジ評価値を重み付けして合成するための係数であり、下位の階層から順にそれぞれKa、Kb、Kcとしている。この場合、撮影画像におけるある画素のエッジ評価値は、前述した式(3)により算出される。本実施形態では、この重み付け係数KXを動きベクトル評価値Vに応じて変化させる。
図10に示す例では、V=1、すなわち動きが小さい場合は3つの係数の値を等しくしているが、Vが0に遷移するにつれて、下位の階層に対する重み付けを大きくするように3つの係数を制御している。エッジのぶれやボケが発生している場合、上位の階層の画像信号にはボケが現れているためエッジ評価値は低くなってしまうが、下位の階層の画像信号はローパスフィルタ処理によって帯域制限されているため、エッジ評価値は上位の階層ほど悪化しない。したがって、重み付け部71は、合成処理部810において下位の階層に重み付けるような合成処理を行うために、重み付け係数KXを決定する。
なお、図10に示す例では動きベクトル評価値Vが1の時にKa=Kb=Kcとなるようにしているが、必ずしも等しい値にする必要はない。例えば、動きベクトル評価値Vが1の時にKc>Kb>Kaとなるようにすることにより、静止しているときに細かいエッジ評価値に重きを置くことも可能である。
以上のように本実施形態によれば、動きベクトル検出部11によって検出された動きベクトル値に応じて、多重解像度処理部8内の合成処理部810を制御するようにした。これにより、多重解像度処理から出力されるエッジ評価値の精度を高めることができ、入力画像に対するエッジ検出の精度が向上し、ノイズ抑圧部10でのエッジのボケを低減することができる。さらに、この動きベクトル検出部11によって検出された動きベクトル値と、第1の実施形態で説明したカメラの制御情報を組み合わせて、多重解像度処理部8内の合成処理部810を制御するようにしても構わない。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1 光学系
3 撮像素子
7 重み付け部
8 多重解像度処理部

Claims (8)

  1. 被写体を撮像して画像信号を生成する撮像手段と、
    前記撮像手段によって生成された画像信号から、互いに解像度の異なる複数の画像信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された複数の画像信号からそれぞれエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記被写体を撮像したときの前記撮像手段の制御情報および前記画像信号から得られる動きベクトルの少なくともいずれかに応じて、前記エッジ検出手段によって検出された前記複数の画像信号に係るエッジの重み付けを変えて合成することで、前記撮像手段によって生成された画像信号に係るエッジの評価値を算出する算出手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記算出手段は、前記画像信号の鮮鋭度が低くなるように、前記撮像手段の制御情報および前記被写体の動き情報の少なくともいずれかが変化したと判断した場合には、前記複数の画像信号のうちの最も解像度の低い画像信号に係るエッジの評価値の重み付けを増加させて、前記撮像手段によって生成された画像信号に係るエッジの評価値を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像手段の制御情報は、撮像素子のシャッタスピードの情報を含み、前記シャッタスピードが遅くなるように変化すると、前記最も解像度の低い画像信号に係るエッジの評価値の重み付けを増加させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像手段の制御情報は、光学ズーム情報を含み、前記光学ズームの速度が速くなるように変化すると、前記最も解像度の低い画像信号に係るエッジの評価値の重み付けを増加させることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像手段の制御情報は、レンズの位置情報を含み、前記レンズの焦点距離が長くなるように変化すると、前記最も解像度の低い画像信号に係るエッジの評価値の重み付けを増加させることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像手段の制御情報は、フォーカスの合焦状態の情報を含むことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 被写体を撮像して画像信号を生成する撮像手段を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段によって生成された画像信号から、互いに解像度の異なる複数の画像信号を生成する生成工程と、
    前記生成工程において生成された複数の画像信号からそれぞれエッジを検出するエッジ検出工程と、
    前記被写体を撮像したときの前記撮像手段の制御情報および前記画像信号から得られる動きベクトルの少なくともいずれかに応じて、前記エッジ検出工程において検出された前記複数の画像信号に係るエッジの重み付けを変えて合成することで、前記撮像手段によって生成された画像信号に係るエッジの評価値を算出する算出工程とを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 被写体を撮像して画像信号を生成する撮像手段を有する撮像装置を制御するためのプログラムであって、
    前記撮像手段によって生成された画像信号から、互いに解像度の異なる複数の画像信号を生成する生成工程と、
    前記生成工程において生成された複数の画像信号からそれぞれエッジを検出するエッジ検出工程と、
    前記被写体を撮像したときの前記撮像手段の制御情報および前記画像信号から得られる動きベクトルの少なくともいずれかに応じて、前記エッジ検出工程において検出された前記複数の画像信号に係るエッジの重み付けを変えて合成することで、前記撮像手段によって生成された画像信号に係るエッジの評価値を算出する算出工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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