JP2013165228A - 発光モジュール、ランプ及び照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長変換部材の厚みが不均一になることによる色ムラが発生しない発光モジュールを提供する。
【解決手段】LED3と、透光性を有し2つの主面の一方21a側にLED3が配された実装基板21と、LED3からの出射光における出射方向のうち、実装基板21側へ向かう出射方向を後方、実装基板21と反対側へ向かう出射方向を前方と定義した場合に、LED3の前方側および後方側に設けられ、LED3の出射光の波長を変換する波長変換部材23,28とを備え、実装基板21の2つの主面の少なくとも一方に凹部21bが形成されており、後方側の波長変換部材28は凹部21bに充填されてなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を光源とする発光モジュール、ランプ及び照明装置に関する。
近年、省エネルギーの観点から、白熱電球に代替する電球形ランプとして、半導体発光素子の1つであるLEDを光源として利用するランプ(以下、LEDランプと記載する。)が提案されている(例えば、特許文献1〜2)。
本出願人が販売するLEDランプとして、商品名「LDA4LC」がある(非特許文献1)。このクリア電球タイプのLEDランプは、棒状部材が立設された基台、基台により開口が閉塞されたグローブ、棒状部材によりグローブ内で支持された発光モジュールとしてのLEDモジュールを備える。
図12(a)は、本出願人が販売するクリア電球タイプのLEDランプが備える、LEDモジュールの模式的な構造を示す断面図である。LEDモジュールは、発光素子としてのLED93と、透光性を有し、2つの主面の一方側にLED93が配された実装基板91と、LED93の出射光の波長を変換する波長変換部材95とからなる。例えば、LED93が青色光を出射する素子であり、かつ、LEDランプから白色光を出射させる場合、波長変換部材95は、青色光を黄色光に変換する蛍光体粒子を含んでなる。以上のような構成により、白熱電球に近似した配光特性を得ることが可能となっている。
特開2006−313717号公報 特開2010−003580号公報
パナソニック株式会社ホームページ<URL http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=LDA4LC>
以下、LED93からの出射光における出射方向のうち、実装基板91側へ向かう出射方向を後方、実装基板91と反対側へ向かう出射方向を前方と定義して説明する。図12(a)に示すLEDモジュールを用いた場合には、LED93から発せられた光を、前方側だけでなくである後方側へも出射させることができる。しかし、LED93の後方側には波長変換部材が設けられていないため、後方側へ出射される光はLED93の発光色に近い色味となってしまう。
そこで、LEDモジュールを次のような構成にすることが考えられる。図12(b)は、LEDの前方側および後方側に波長変換部材が設けられたLEDモジュールの模式的な構造を示す断面図である。図12(b)に示すLEDモジュールでは、実装基板91の2つの主面の一方全体に亘って波長変換部材97が形成された実装基板91の前方側に、LED93が配されている。このような構成によれば、LED93から後方側へ出射した光も波長変換部材を透過するため、所望の波長に変換することが可能である。
しかしながら、波長変換部材97における波長変換機能は、波長変換部材97の厚みに大きく依存するところ、実装基板91の2つの主面の一方全体に亘って、波長変換部材97の厚みが均一になるように形成することは困難である。波長変換部材97の厚みが不均一となる結果、蛍光体粒子の濃度が波長変換部材の位置によって変化してしまう。このため、図12(b)に示すLEDモジュールでは、後方側における波長変換機能が波長変換部材の位置によって変化し、出射光に色ムラが発生するおそれがある。
本発明は、波長変換部材の厚みが不均一になることによる色ムラが発生しない発光モジュールを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る発光モジュールは、発光素子と、透光性を有し、2つの主面の一方側に前記発光素子が配された基板と、前記発光素子からの出射光における出射方向のうち、前記基板側へ向かう出射方向を後方、前記基板と反対側へ向かう出射方向を前方と定義した場合に、前記発光素子の前方側および後方側に設けられ、前記発光素子の出射光の波長を変換する波長変換部材と、を備え、前記基板の2つの主面の少なくとも一方に凹部が形成されており、前記後方側の波長変換部材は前記凹部に充填されてなることを特徴とする。
上記構成の発光モジュールにおいては、基板の2つの主面の少なくとも一方に凹部が形成されており、後方側に設けられた波長変換部材は凹部に充填されてなる。このような構成によれば、例えば、波長変換部材の所望の厚みに相当する深さの凹部が形成された基板を用意し、その凹部に波長変換部材を構成する材料(波長変換材料)を流し込み、凹部から溢れた波長変換材料を凹部の頂面に沿って除去することで、後方側の波長変換部材の形成が可能である。したがって、波長変換部材の厚みの制御が容易となる結果、波長変換部材の厚みを均一に形成することができるため、色ムラが発生しない。
以上説明したように、本発明によれば、波長変換部材の厚みが不均一になることによる色ムラが発生しない発光モジュールを提供することが可能となる。
第1の実施形態に係るLEDランプ100の構造を示す斜視図である。 図1に示すLEDランプ100のA−A’線矢視断面図である。 LEDランプ100の分解斜視図である。 (a)LEDランプ100の前方側から見たLEDモジュール5の平面図と、(b)図4(a)におけるB−B’線矢視断面図である。 図4(a)におけるC−C’線矢視断面図である。 LEDモジュール5の製造方法の一例を説明するための図である。 第2の実施形態に係るLEDモジュール61の構造を示す断面図である。 本発明に係る照明装置201の概略図である。 変形例(1−4)に係るLEDモジュールの構造を示す断面図である。 変形例(1−5)に係るLEDモジュールの構造を示す断面図である。 変形例(7−1)に係るLEDモジュールの構造を示す断面図である。 (a)本出願人が販売するクリア電球タイプのLEDランプが備える、LEDモジュールの模式的な構造を示す断面図と、(b)LEDの前方側および後方側に波長変換部材が設けられたLEDモジュールの模式的な構造を示す断面図である。
≪第1の実施形態≫
[1.全体構成]
図1は、第1の実施形態に係るLEDランプ100の構造を示す斜視図である。図2は、図1に示すLEDランプ100のA−A’線矢視断面図であり、図3は、LEDランプ100の分解斜視図である。図2において、紙面上下方向に沿って描かれた一点鎖線は、LEDランプ100のランプ軸Jを示している。
LEDランプ100は、上述したクリア電球タイプのランプである。図1〜3に示すように、LEDランプ100はその主な構成として、発光素子の一種であるLED3が配されてなる発光モジュールとしてのLEDモジュール5、LEDモジュール5を覆うグローブ7、グローブ7に取着されたケース9、ケース9に被着された口金11、棒状部材17が立設され、グローブ7の開口を閉塞する基台としてのベース部材13、口金11から受電してLEDを発光させるための回路ユニット15を備える。以下、図1〜3中の各部分について説明する。
[2.各部構成]
<LEDモジュール>
(構成)
図1〜3に示すように、LEDモジュール5は、実装基板21、複数のLED3、封止体23、波長変換部材28を備える。
LED3は、実装基板21における2つの主面の一方に配されている。ここで、LED3からの出射光における出射方向のうち、実装基板21側へ向かう出射方向を後方、実装基板21と反対側へ向かう出射方向を前方と定義する。すなわち、実装基板21におけるLED3が配されている側の主面である一方の主面は、前方側の主面ということができる。以下の説明において、「実装基板における前方側の主面」を単に「実装基板の前面」と記載する。
実装基板21は、透光性を有する材料により構成されている。よって、LED3から発せられた光は、前方側および後方側へ出射させることができる。実装基板21として用いることが可能な材料としては、例えば、ガラス、アルミナ、サファイア、樹脂等が挙げられる。なお、本実施形態におけるLED3は、青色光を発光色とするものが用いられている。
図4,5は、LEDモジュール5の構造を示す図である。図4(a)は、LEDランプ100の前方側から見たLEDモジュール5の平面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるB−B’線矢視断面図である。また、図5は、図4(a)におけるC−C’線矢視断面図である。なお、図4(b)および図5の断面図において、図示を省略した部分がある。
図4(a)に示すように、実装基板21は平面視形状が矩形状をしている。また、実装基板21におけるLED3が配されている側の主面である実装基板21の前面には、LED3を電気的に接続(直列接続又は/及び並列接続である。)にしたり、回路ユニット15と接続したりするための配線パターン22や、LED3の接続端子と接続される導電ランド(不図示)が形成されている。LEDランプ100では、LED3から出射された光が実装基板21を透過することにより、後方側へも光を出射させることとしている。このため、本実施形態においては、配線パターン22や導電ランドも透光性の材料で構成されることが望ましく、このような透光性の材料としては、例えば酸化インジウムスズ(ITO)等がある。
図4(b)に示すように、LED3は実装基板21に複数実装されており、間隔(例えば、等間隔である。)をおいて、実装基板21の長手方向に沿って直線状に2列に配置されている。LED3の個数、配列等は、LEDランプ100に要求される輝度等により適宜決定される。
前方側の波長変換部材としての封止体23は、LED3からの出射光の波長を変換する波長変換機能、およびLED3への空気や水分の侵入を防止する機能を有する。本実施形態の封止体23は、1列分のLED3を被覆している。
封止体23は、主に透光性材料で構成されており、封止体23を構成する透光性材料としては、例えばシリコーン樹脂を利用することができる。また、封止体23には、青色光を黄色光に変換する蛍光体粒子が混入されている。これにより、LED3から出射された青色光と、蛍光体粒子により波長変換された黄色光との混色により生成された白色光がLEDモジュール5(LEDランプ100)から発せられることとなる。
図4(a),(b)に示すように、実装基板21には、配線パターン22における給電端子22a,22bの周辺に貫通孔26が形成されている。貫通孔26は、回路ユニット15からLED3へ給電するためのリード線49,51(図1〜3)を挿通させるためのものである。リード線49,51の一端が、半田24(図1,2)により配線パターン22の給電端子22a,22bと接続されることにより、LEDモジュール5と接続される。リード線49,51の他端は、図2に示すように、回路ユニット15に接続されている。また、実装基板21の略中央に設けられている貫通孔25は、実装基板21と棒状部材17の凸部17a(図2,3)との結合に用いられるものである。
本実施形態におけるLEDモジュール5には、図5に示すように、さらに、LED3から後方側へ出射した青色光を黄色光に変換する、後方側に設けられた波長変換部材としての波長変換部材28が設けられている。波長変換部材28は、実装基板21におけるLED3が配されている側の主面である、実装基板21の前面21aに形成された凹部21bに充填されてなるものである。波長変換部材28は封止体23と同様に、シリコーン樹脂等の透光性材料に蛍光体粒子が混入されてなる。
図5に示すように、実装基板21を平面視した状態において、LED3の全体が凹部21bと重なっている。ここで、本実施形態では、LED3は実装基板21の前面21a側に複数配されており、凹部21bは各LED3と一対一対応するように複数形成されている。このため、各LED3の全体が対応する凹部21bと重なっている。仮に、LED3の一部のみが凹部21bと重なっている場合には、凹部21bと重なっていない部分のLED3からの青色光が黄色光に変換されずに後方側へ出射されることになる。しかしながら、LED3の全体が凹部21bと重なっていることで、黄色光に変換されずに後方側へ出射される光の量は大幅に低減される。この点、図5での図示のように、実装基板21を平面視した状態において、凹部21bの面積がLED3の面積よりも大きい方が望ましい。
また、配線パターン22および導電ランドは、実装基板21の前面21aにおける凹部21bを除く領域に形成されている。このため、配線パターン22および導電ランドが透光性を有する材料で構成されていない場合であっても、配線パターン22および導電ランドが後方側への光の出射を遮ることがない。
(製造方法)
図6は、LEDモジュール5の製造方法の一例を説明するための図である。
まず、図6(a)に示すように、前面21aに凹部21bが形成された実装基板21を用意する。凹部21bが形成された実装基板21は、例えば、金型により成形することで製造できる。従来の実装基板成形用の金型に代えて、実装基板21の凹部21bに対応する凸部が形成された金型で成形することにより、容易に凹部21bが形成された実装基板21を製造することが可能である。
次に、図6(b)に示すように、凹部21bに波長変換部材28を構成する材料を流し込む等の方法により、凹部21bに波長変換部材28を構成する材料を充填する。これにより、波長変換部材28が形成される。このとき、凹部21bから溢れた上記材料を凹部21bの頂面に沿って除去する等の方法により、図6(b)のように、凹部21bに充填されてなる波長変換部材28の頂面と実装基板21の前面21aとが面一になるようにすることが望ましい。このようにすることで、図6(a)において、波長変換部材28の所望の厚みに相当する深さの凹部21bを形成しておけば、波長変換部材28の厚みの制御が容易になる。この結果、波長変換部材28の厚みを均一に形成することができるため、波長変換部材28の厚みの不均一性に起因する色ムラが発生しない。
また、凹部21bに充填されてなる波長変換部材28の頂面と実装基板21の前面21aとが面一になるようにすることで、波長変換部材28を形成する工程よりも後に行われる工程における制約をなくすことが可能である。特に、配線パターン22や導電ランドを形成する工程が、波長変換部材28を形成する工程よりも後に行われる場合に有用である。
配線パターン22および導電ランドを銅箔で構成する場合、例えば、実装基板21の前面全体に銅箔を貼付し、その後に不要な銅箔をエッチングで除去するといった方法により形成される。このとき、波長変換部材28形成後の実装基板21の前面に凹凸が存在すると、実装基板21の前面全体に銅箔を貼付することは困難である。また、配線パターン22および導電ランドをITOで構成する場合、スパッタ法に基づき形成することができる。この場合、波長変換部材28形成後の実装基板21の前面における、配線パターン22および導電ランドの形成予定領域を除く部分をメタルマスクで覆うが、波長変換部材28形成後の実装基板21の前面に凹凸が存在すると、例えば、ITO膜が不要な部分をメタルマスクで十分に覆うことができなくなる恐れがある。
このように、凹部21bに充填されてなる波長変換部材28の頂面と実装基板21の前面21aとが面一でない場合、すなわち、波長変換部材28形成後の実装基板21の前面に凹凸がある場合には、波長変換部材28を形成する工程より後に行われる工程に制約が出てくる。しかしながら、本実施形態によれば、凹部21bに充填されてなる波長変換部材28の頂面と実装基板21の前面21aとが面一であるので、上記のような問題は生じない。
そして、図6(c)に示すように、不図示のダイアタッチ材(例えば、シリコーン系接着剤である。)により波長変換部材28にLED3を固着させ、さらに、LED3の前方側に封止体23を設けることによりLEDモジュール5が完成する。
<グローブ>
図1〜3に戻り、グローブ7は、白熱電球のグローブと同じような形状、つまりAタイプである。グローブ7は、透光性材料により構成される。グローブ7に用いる透光性材料としては、例えば、ガラス材料や樹脂材料等が挙げられる。
図2に示すように、グローブ7は、中空の球状をした球状部7aと、筒状をした筒状部7bとを有している。筒状部7bは、球状部7aから離れるにしたがって縮径している。また、筒状部7bにおける球状部7aと反対側の端部(グローブ7における後方側の端部)には開口が存在し、この開口はベース部材13により塞がれている。
<ケース>
図1〜3に示すように、ケース9は、白熱電球のグローブにおける口金側に近い部分と同じような形状をしており、樹脂材料、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)により構成されている。また、ケース9は、内部に収容する回路ユニット15が点灯時に発生する熱を外部に放出する機能を有する。放熱は、ケース9から外気への熱伝導、外気により対流、輻射により行われる。
図2に示すように、ケース9は、ランプ軸J方向における前方側半分に大径部9aを、後方側半分に小径部9bをそれぞれ有する。また、大径部9aと小径部9bとの間には、図2における左下に示す拡大図のように段差部9cが形成されている。ケース9は、その前方側の開口がベース部材13により塞がれるとともに、後方側の開口が口金11により塞がれることで、内部に密閉状の空間を有する。この空間には回路ユニット15が収納される。小径部9bの外周が雄ネジとなっており、これが口金11内にねじ込まれることにより、口金11とケース9とが結合される。
また、図3に示すように、ケース9の小径部9bには、ケース9の中心軸と平行に延伸する溝9dが形成されている。この溝9dは、口金11と回路ユニット15とを接続するリード線33を固定する(リード線33の移動を規制する)ものである。
なお、グローブ7とケース9とで構成される外囲器の全体形状が白熱電球と類似するように、大径部9aは口金11側からグローブ7側に移るにしたがって曲線的に拡径する形状となっている。
<口金>
口金11は、照明器具のソケットから電力を受けるためのものである。口金11の種類は、特に限定するものではないが、本実施形態においてはエジソンタイプが使用されている。口金11は、筒状であって周壁がネジ状をしたシェル部27と、シェル部27に絶縁材料29を介して装着されたアイレット部31とからなる。
シェル部27はリード線33を介して、アイレット部31はリード線35を介して、それぞれ回路ユニット15と接続されている。なお、リード線33は、ケース9の小径部9bの内側から後方側端部の開口を経由して外側へと引き出されてケース9の溝9dに嵌められた状態で、シェル部27に覆われている。これにより、ケース9の外周とシェル部27の内周とにリード線35が挟まれ、リード線35と口金11とが電気的に接続される。
<ベース部材>
ベース部材13は、ケース9の大径部9aに挿入される。ベース部材13は、ケース9の内部に挿入されるため、ケース9の大径部9aの内面に対応した外面(周面)を有する。ここでは、ケース9の内周面とベース部材13の外周面とが対応しており、大径部9aの内周面の横断面形状が円形状をしているため、ベース部材13も横断面形状が円形状をした円盤状をしている。
ベース部材13は、小径部13aと、小径部13aよりも径の大きな大径部13bとを有する。大径部13bの外周面がケース9の大径部9aの内周面に対応(当接)する。ベース部材13がケース9に挿入されると、小径部13aとケース9の内周面との間に、ケース9の内周面に沿った溝37が形成される。図2に示すように、溝37にはグローブ7の開口側端部7cが挿入されており、この溝37に接着剤39が充填されることにより、ベース部材13とグローブ7、ケース9とグローブ7が互いに固着される。
ベース部材13は、グローブ7の後方側の開口およびケース9の大径部9aの開口を塞ぐ機能を有するほか、点灯時に回路ユニット15から発光する熱をケース9に伝える機能を有する。さらに、LED3に発生した熱のうち、棒状部材17から伝導してきた熱をグローブ7およびケース9に伝える機能を有する。このため、ベース部材13は、金属、樹脂等の熱伝導性の良好な材料で構成されていることが望ましい。
図1〜3に示すように、ベース部材13の前方側には棒状部材17が立設されている。棒状部材17は、LEDモジュール5の支持具としての機能、LEDランプ100の点灯時には放熱部材としての機能を併有する。
棒状部材17は、LEDモジュール5をグローブ7の中央位置で支持する。棒状部材17は、その前方側の端部がLEDモジュール5に結合され、後方側の端部が接着剤によりベース部材13に取着されている。
上述したように、棒状部材17の前方側の端部とLEDモジュール5との結合は、係合構造を利用している。棒状部材1における前方側の面には凸部17a(図2,3)が形成されており、LEDモジュール5の実装基板21の略中央には貫通孔25(図3,4)が形成されている。凸部17aの形状と貫通孔25の形状とは互いに対応しており、棒状部材17の凸部17aが実装基板21の貫通孔25に挿入(嵌合)された状態で、凸部17aと貫通孔25との間に接着剤を充填することで、棒状部材17とLEDモジュール5とが結合される。
棒状部材17の後方側の端部とベース部材13との結合は、例えば接着構造を利用している。棒状部材17の後方側の面は平坦となっており、接着剤(不図示)によりこの後方側の面がベース部材13における前方側の面に固着されている。
接着剤としては、熱伝導性の高いものが望ましい。このようにすることで、LED3で発生した熱を、LEDモジュール5の実装基板21、棒状部材17を介してベース部材13へ伝導するのを促進することができる。熱伝導性の高い接着剤としては、例えば、セラミックス、セメント等の無機材料系の接着剤、放熱性シリコーン等の有機材料系の接着剤が挙げられる。
また、接着構造のほか、ベース部材13と棒状部材17とを一体成型することとしてもよい。このようにすることで、接着構造とする場合と比較して、棒状部材17からベース部材13への熱の流れをよりスムーズにすることができる。
放熱部材としての機能は、具体的には、(1)LED3の点灯時に発生した熱であって、棒状部材17に伝わってきた熱をグローブ7内に含まれる空気に伝導させる機能、(2)LED3の点灯時に発生した熱であって、棒状部材17に伝わってきた熱をベース部材13に伝導させる機能である。
(1)の機能により、LEDモジュール5から直接、グローブ7内に含まれる空気に伝熱させる経路に加え、棒状部材17を介して空気に伝熱させる経路を構成することが可能である。LEDモジュール5または棒状部材17からグローブ7内に含まれる空気に伝わった熱は、グローブ7を介してLEDランプ100の外部へ放熱される。(2)の機能により、ベース部材13に伝導した熱はグローブ7およびケース9に伝えられ、これらのグローブ7およびケース9からLEDランプ100の外部への放熱が行われる。このように、棒状部材17は放熱部材としての機能も有しているため、棒状部材17を構成する材料としては、熱伝導性の良好な材料が望ましく、具体的には、金属、樹脂等である。棒状部材17を、例えばアルミニウムで構成すると、LEDランプ100の軽量化も図ることができる。
上述したように、LEDモジュール5の実装基板21を透光性材料により構成することで、後方へもLEDモジュール5からの光を出射させることが可能となっている。このため、棒状部材17は、LED3(LEDモジュール5)から後方へ発せられた光を遮らないように、なるべく棒状に近い形状をしている。
つまり、棒状部材17の中間領域は、断面が円形状をした円柱部17bとなっている。棒状部材17の前方側領域は、矩形状の実装基板21の短手方向に偏平な(短手方向に厚みが薄い)形状をした偏平部17cとなっている。棒状部材17の後方側領域は、ベース部材13に近づくにしたがって拡径する裁頭円錐状をした円錐部17d(図3)となっている。これにより、棒状部材17の偏平部17cにおいては、LEDモジュール5を安定に保持しつつ、円柱部17bにおいては、LED3から後方へと発せられた光をなるべく遮らないような構成としている。
また、図2に示すように、棒状部材17の後方側領域にはリード線49,51を挿通させるための貫通孔53,55が形成され、ベース部材13にも同様に、リード線49,51を挿通させるための貫通孔57,59が形成されている。
<回路ユニット>
回路ユニット15は、口金11を介して受電した商業電力を、LED3点灯用電力に変換する。回路ユニット15は、回路基板41と、回路基板41に実装された各種の電子部品43,45とから構成されている。
回路ユニット15の回路構成としては、主に、商業電力(交流)を整流する整流回路と、整流された直流電力を平滑化する平滑回路が含まれる。本実施形態においては、整流回路はダイオードブリッジ45により、平滑回路はコンデンサ43により構成されている。ダイオードブリッジ45は回路基板41のグローブ7側の主面に実装されている。コンデンサ43は、回路基板41の口金11側の主面に実装され、口金11の内部に位置する。
回路基板41は、ケース9の内部に係止構造を利用して固定される。具体的には、ケース9の内部の段差部9cに回路基板41の裏面の周縁部分が当接し、大径部9aの内面の係止部47により回路基板41の表面が係止されている。
係止部47は、周方向に間隔(例えば、等間隔である。)をおいて複数個(例えば4個である。)形成されている。係止部47は、段差部9cに近づくにしたがってケース9の中心軸側に張り出す形状をし、係止部47と段差部9cとの距離は、回路基板41の厚みに相当する。
なお、回路基板41(回路ユニット15)を装着する際には、回路ユニット15をケース9の大径部9a側から挿入し、回路基板41の後方側の面(口金11側の面)が係止部47に到達すると、回路基板41をさらに押し込んで係止部47を通過させる。これにより、回路基板41が係止部47により係止され、回路ユニット15がケース9に装着される。
≪第2の実施形態≫
第1の実施形態においては、ダイアタッチ材を介して波長変換部材28の前方側にLED3が実装されていた。しかしながら、波長変換部材28を構成する透光性材料と蛍光体粒子の組成比によっては、波長変換部材28が多孔質となる場合がある。波長変換部材28が多孔質である場合、LED3の実装の際に用いるダイアタッチ材が波長変換部材28へ浸み込むことにより、LED3を安定に実装することが困難となるおそれがある。本実施形態は上記の課題に鑑みてなされたものである。
図7は、第2の実施形態に係るLEDモジュール61の構造を示す断面図であり、図4(a)におけるC−C’線矢視断面図(図5)と対応するものである。以下の説明において、第1の実施形態と同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第1の実施形態に係るLEDモジュール5との違いは、LED3と後方側に設けられた波長変換部材28との間に、さらに、透光性を有する無機材料層63が介挿されている点である。無機材料層63は、ダイアタッチ材の浸み込みを防止する機能を有するものである。したがって、無機材料層63は封止性に優れる材料であることが望ましい。また、LED3が発した光を後方側へ透過させる必要があるため、透光性を有する必要がある。封止性に優れ、かつ、透光性を有する材料としては、例えば、ガラス材料、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)等が挙げられる。
そして、LED3は第1の実施形態と同様のダイアタッチ材により、無機材料層63に固着されている。LED3と波長変換部材28との間に無機材料層63が介挿されていることで、波長変換部材28に直接にダイアタッチ材が塗布されることがないので、ダイアタッチ材の波長変換部材28への浸み込みは発生しない。したがって、LED3を安定に実装することが可能である。無機材料層63の膜厚は、ダイアタッチ材が浸み込まない程度の厚さであれば特に限定されず、例えば、数[μm]程度である。
無機材料層63の材料としてガラス材料を用いる場合には、例えば、波長変換部材28形成後の実装基板21の前方側にガラスフリットを配し、これを焼き付けることにより、容易に無機材料層63を形成することができる。
なお、本実施形態が解決しようとする課題に対しては、ダイアタッチ材の量を増やすといった方法を採ることも考えられる。しかしながら、将来的に、LEDランプの高輝度化を目的として実装基板に実装するLEDの個数を増やす場合には、このような方法では対応することが困難になることが予想される。したがって、本実施形態はLEDランプが高輝度化した場合に特に有用である。
≪第3の実施形態≫
本発明は、第1の実施形態で説明したLEDランプ100および第2の実施形態で説明したLEDモジュールを備えるLEDランプを利用した照明装置にも適用できる。本実施形態では、一例として、第1の実施形態に係るLEDランプ100を照明器具(ダウンライトタイプである。)に装着する場合について説明する。
図8は、本発明に係る照明装置の概略図である。
照明装置201は、例えば、天井202に装着されて使用される。
照明装置201は、図8に示すように、LEDランプ100と、LEDランプ100を装着して点灯・消灯をさせる照明器具203とを備える。
照明器具203は、例えば、天井202に取着される器具本体205と、器具本体205に装着され且つLEDランプ100を覆うカバー207とを備える。カバー207は、ここでは開口型であり、LEDランプ100から出射された光を所定方向(ここでは後方である。)に反射させる反射膜211を内面に有している。
器具本体205には、LEDランプ100の口金11が取着(螺着)されるソケット209を備え、このソケット209を介してLEDランプ100に給電される。
本実施形態では、照明器具203に装着されるLEDランプ100のLED3(LEDモジュール5)の配置位置が白熱電球のフィラメントの配置位置に近いため、LEDランプ100における発光中心と、白熱電球における発光中心とが近いものとなる。
このため、白熱電球が装着されていた照明器具にLEDランプ100を装着しても、ランプとしての発光中心の位置が似ているため、被照射面に円環状の影が発生する等の問題が生じ難くなる。
なお、ここでの照明器具は、一例であり、例えば、開口型のカバー207を有さずに、閉塞型のカバーを有するものであってもよいし、LEDランプが横を向くような姿勢(ランプの中心軸が水平となるような姿勢)や傾斜する姿勢(ランプの中心軸が照明器具の中心軸に対して傾斜する姿勢)で点灯させるような照明器具でもよい。
また、照明装置は、天井や壁に接触する状態で照明器具が装着される直付タイプであったが、天井や壁に埋め込まれた状態で照明器具が装着される埋込タイプであってもよいし、照明器具の電気ケーブルにより天井から吊り下げられる吊下タイプ等であってもよい。
さらに、ここでは、照明器具は、装着される1つのLEDランプを点灯させているが、複数、例えば、3個のLEDランプが装着されるようにものであってもよい。なお、第2の実施形態で説明したLEDモジュールを備えるLEDランプを、本実施形態に係る照明装置のLEDランプとして用いることも可能である。
≪変形例・その他≫
以上、本発明の構成を第1から第3の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態等に限られない。例えば、以下のような変形例等を挙げることができる。
(1)LEDモジュール
(1−1)発光素子
上記の実施形態においては、LEDとしてLED素子を利用した場合について説明したが、これに限られない。例えば、表面実装タイプや砲弾タイプのLEDを利用してもよい。
また、上記の実施形態においては、発光素子としてLEDを利用する形態について説明したが、発光素子は、例えば、LD(レーザダイオード)やEL素子(エレクトリックルミネッセンス素子、有機及び無機を含む。)等であってもよい。また、LEDを含めて、これらを組合せて使用してもよい。
上記の実施形態においては、LEDの発光色は青色光であり、蛍光体粒子は青色光を黄色光に変換するものを例にして説明したが、他の組合せであってもよい。他の組み合わせの一例として、白色を発光させる場合、LEDの発光色を紫外線光とし、蛍光体粒子として、赤色光へ変換する粒子、緑色光へ変換する粒子、青色光へ変換する粒子の3種類を用いることができる。
さらに、LEDの発光色を、赤色発光、緑色発光、青色発光の3種類のLED素子を用いて、混色させて白色光としてもよい。なお、発光部から発せられる光色は、言うまでもなく、白色に限定されるものでなく、用途によって種々のLED(素子、表面実装タイプを含む)や蛍光体粒子を利用することができる。
(1−2)実装基板
上記の実施形態においては、平面視形状が矩形状である実装基板を例にして説明したが、実装基板の平面視形状は特に限定するものではない。矩形状のほか、例えば、円形状、円環状、三角形状、四角形状および多角形状等がある。
上記の実施形態においては、薄い板(主面の面積に比べて側面の面積が小さいもの)を例にして説明したが、例えば、厚肉の板を利用してもよいし、ブロック状のものを利用してもよい。
なお、本明細書での実装基板は、形状、厚み、形態に関係なく、半導体発光素子(素子、表面実装タイプを含む)を実装すると共に半導体発光素子と電気的に接続するパターンを有したものを指している。したがって、基板が、ブロック状をしていてもよい。
(1−3)封止体
上記の実施形態では、封止体は、実装基板上に直線状に実装された複数のLEDを被覆していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つのLEDを1つの封止体で被覆してもよいし全てのLEDを1つの封止体で被覆することとしてもよい。
(1−4)波長変換部材
図5に示すように、第1の実施形態においては複数のLEDに一対一対応するように、複数の波長変換部材が形成されていることとしたが、本発明はこれに限定されない。
図9は、変形例(1−4)に係るLEDモジュールの構造を示す断面図である。図9に示すLEDモジュールのように、平面視において複数のLED3全体と重なるように実装基板21の前面に凹部21cを設け、この凹部21cに波長変換部材28Aを形成することとしてもよい。このように、複数のLED3に対し1つの波長変換部材28Aを形成することで、LED3から斜め方向に出射した光についても余すことなく波長変換することが可能である。
また、図5,7,9においては、後方側の波長変換部材を設けるにあたり、実装基板の前面に凹部を形成することしたが、本発明はこれに限定されない。実装基板の2つの主面の他方に凹部を形成し、この凹部に後方側の波長変換部材を設けることとしてもよい。実装基板の2つの主面の他方は、実装基板における後方側の主面ということができる。以下の説明において、「実装基板における後方側の主面」を単に「実装基板の後面」と記載する。このような構成によっても、波長変換部材の膜厚の制御を容易にすることができる。
さらに、後方側の波長変換部材を、実装基板の前面および後面の両方に設けることとしても同様の効果を得ることができる。すなわち、実装基板の前面および後面の少なくとも一方に後方側の波長変換部材が設けられていればよい。
なお、波長変換機能の観点からは、実装基板の後面に凹部(後方側の波長変換部材)を形成するよりも、実装基板の前面(実装基板におけるLEDが配されている側の主面)に形成する方が望ましい。後面に形成した場合と比較して、前面に後方側の波長変換部材を形成した方が、LEDと後方側の波長変換部材との距離が近くなるからである。LEDと後方側の波長変換部材との距離が近いことで、LEDから後方側に出射された光をより効率よく波長変換することが可能である。また、第2の実施形態は、実装基板の前面に波長変換部材が設けられている場合に適用可能なものである。
(1−5)無機材料層
図7に示すように、第2の実施形態においては実装基板21の前方側全体に亘って無機材料層63を設けることとしたが、本発明はこれに限定されない。
図10は、変形例(1−5)に係るLEDモジュールの構造を示す断面図である。ダイアタッチ材の波長変換部材28への浸み込みを防止するという観点では、図10に示すように、少なくともダイアタッチ材が塗布される領域に無機材料層63Aが形成されていればよい。換言すると、実装基板21を平面視した状態において、無機材料層63Aがダイアタッチ材と重なる領域のみに形成されていればよい。無機材料層63Aをダイアタッチ材と重なる領域のみに形成することにより、無機材料層63Aに要する材料コストを削減することができる。
(2)グローブ
上記の実施形態においてはAタイプのグローブを利用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、Bタイプ、GタイプおよびRタイプのグローブ、または白熱電球のバルブ形状や電球形蛍光LEDランプのグローブ形状と全く異なる形状であってもよい。
また、上記の実施形態においてはクリア電球タイプのLEDランプ、すなわち、グローブは内部が見えるような透明の部材で構成されていることとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、内部が見えないように半透明であってもよい。半透明にする方法としては、例えば、内面に炭酸カルシウム、シリカや白色顔料等を主成分とする拡散層を施したり、内面を凹凸状にする処理(例えばブラスト処理)を施したりする方法がある。
(3)ケース
上記の実施形態においては、ケースは樹脂材料により構成していたが、他の材料で構成することもできる。他の材料として金属材料を利用する場合には、口金との間の絶縁性を確保する必要がある。口金との間の絶縁性は、例えば、ケースの小径部の外周面に絶縁層を塗布したり、小径部に対して絶縁処理をしたりすることで確保できる。さらには、ケースのグローブ側を金属材料により構成し、ケースの口金側を樹脂材料により構成して、双方を結合することによっても確保できる。
また、上記の実施形態においては、ケースの表面については特に説明しなかったが、例えば、放熱フィンを設けてもよいし、輻射率を向上させるための処理を施してもよい。
さらに、ケースは1つの部材から構成されていたが、複数の部材で構成することもできる。例えば、第1の実施形態に係るLEDランプ100における大径部に相当する大径部材と、小径部に相当する小径部材とを接着剤により接合したものであってもよい。この際、大径部材を金属で、小径部材を樹脂でそれぞれ構成してもよい。
また、上記の実施形態においては、ケース内部に空間があり、当該空間内部に回路ユニットが格納されていたが、例えば、前記空間に樹脂材料が充填されていてもよい。この場合、絶縁性および高い熱伝導性を有する樹脂を充填することにより、回路ユニットで発生した熱をケースにより効率よく伝熱することができ、回路ユニットに作用する熱負荷を低減することができる。
上記の実施形態においては、バルブの後方側の端部がケースの大径部内周面に設けられた段差部上に載置されることによりバルブとケースとの位置決めが行われていたが、本発明はこれらに限られない。例えば、大径部内周面に段差部を備えない構成としてもよい。この場合、グローブの最頂部とアイレット部における後方側の端部との間のランプ軸Jに沿った長さ、即ち、LEDランプの全長が所定の長さとなるような位置において、接着剤等を用いてグローブとケースとが固着される。
(4)口金
口金の形状について、上記の実施形態では、エジソンタイプの口金を利用したが、他のタイプ、例えば、ピンタイプ(具体的にはGY、GX等のGタイプである。)を利用してもよい。
また、口金は、シェル部の雌ねじを利用してケースのネジ部分(小径部)に螺合させることで、ケースに装着(接合)されていたが、他の方法でケースと接合されてもよい。他の方法としては、接着剤による接合、カシメによる接合、圧入による接合等があり、これらの方法を2つ以上組合せてもよい。
また、シェル部の半分以上がケースの筒状をした小径部のネジ部分に螺合していたが、小径部が実施形態よりも短いケースに装着されてもよい。この場合、シェル部の内側に回路ユニットの電子部品が位置する場合もある。このような場合、シェル部内に絶縁性を有する樹脂が充填されてもよい。これにより、電子部品と口金との間の絶縁が確保されると共に、高い熱伝導性を有する樹脂を用いることにより電子部品で発生した熱を口金により効率よく伝熱することができる。
(5)ベース部材
上記の実施形態におけるベース部材は、小径部と大径部とを有しているが、外径がほとんど変化しない円板状であっても良い。この場合、グローブの開口側端部が挿入される溝をベース部材における前方側の面に形成し、この溝にグローブの開口側端部を挿入して接着剤にて固着することで、グローブをベース部材に装着することができる。
上記の実施形態におけるベース部材は、ケースに挿入された状態で接着剤によりケースに接合されているが、他の方法で、ケースに固定されても良い。他の方法としては、ベース部材の大径部をケースの開口よりも少し大きくしてケースに圧入する方法、ベース部材をケースに挿入後にケースの開口側をかしめる方法等がある。
なお、高熱伝導層は、ベース部材とグローブとを接続すれば良く、ケースとベース部材との接合方法・接合の仕方に関係なく、ベース部材からグローブへの伝熱量を増やすことができる。
上記の実施形態等では、棒状部材の中間領域が円柱状、すなわちランプ軸Jに垂直な断面の形状が円状であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、三角形、または四角形以上の多角形等であってもよい。
(6)回路ユニット
回路基板がケース内部に固定的に収容される姿勢については、回路基板の主面がランプ軸Jと略直交する姿勢に限られない。例えば、回路基板が、ランプ軸Jと略平行になるような姿勢で収容されてもよいし、ランプ軸Jに対して所定の傾斜角を有する姿勢で収容されてもよい。
また、回路基板は、円盤状に限られず、平面視形状が矩形や多角形、さらにはハート形等の不定形であってもよいし、フレキシブル基板等の可撓性の部材により形成され、曲げられた状態でケース内部に収容されてもよい。
また、回路基板がケース内部に固定される方法は、係止部による係止構造に限られず、例えば、ねじ止め、接着などより回路基板がケース内部に固定されてもよい。
また、回路ユニットに、無線信号等に基づきLEDを点灯制御させるための回路が設けられていることとしてもよい。ここでの「点灯制御」には、例えば、点灯、消灯、調光、照明色変更等が含まれる。
(7)その他
(7−1)上記の実施形態では、実装基板の前面に設けた凹部に波長変換部材を設けることで、後方側に出射した光を波長変換することとしていた。しかしながら、後方側に出射した光を波長変換するという目的であれば、実装基板に埋め込むような形状の波長変換部材である必要はない。
図11は、変形例(7−1)に係るLEDモジュールの構造を示す断面図である。図11(a)に示すように、実装基板65の前面に波長変換部材67が設けられている。波長変換部材67は、複数のLED3と一対一対応するように複数設けられている。また、個々の波長変換部材67の前方側を覆うように、無機材料層69が形成されている。このようにすることで、第2の実施形態と同様に、LED3を実装する際に用いるダイアタッチ材の波長変換部材67への浸み込みを防止することができる。
図11(a)に示すLEDモジュールでは、実装基板65の前方側全体を無機材料層69で覆うこととしたが、これに限られない。図11(b)に示すLEDモジュールのように、無機材料層71を平面視においてダイアタッチ材と重なる領域のみに形成することとしてもよい。
(7−2)上記の実施形態等では、口金やケースの内部が中空であることとしたが、本発明はこれに限定されない。口金やケースの内部を、例えば、伝導性が空気よりも高い絶縁性の材料を充填することとしてもよい。このような材料としては、例えば、シリコーン樹脂等がある。また、ケース内に絶縁性の材料等を充填することにより、回路ユニット動作時の振動を抑制し、LEDランプから発せられる騒音を低減することが可能である。
(7−3)上記の実施形態で使用している、材料、数値等は好ましい例を例示しているだけであり、この形態に限定されることはない。また、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。また、他の実施形態との組み合わせは、矛盾が生じない範囲で可能である。さらに、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。なお、数値範囲を示す際に用いる符号「〜」は、その両端の数値を含む。
本発明に係るランプは、例えば、白熱電球に代替する電球形LEDランプとして好適に利用可能である。
100 LEDランプ
3 LED
5、61 LEDモジュール
7、7A グローブ
9 ケース
11 口金
13 ベース部材
15 回路ユニット
17 棒状部材
19 接着剤
21、65 実装基板
22 配線パターン
23 封止体
24 半田
25 貫通孔
26 貫通孔
27 シェル部
28、28A、67 波長変換部材
29 絶縁材料
31 アイレット部
33 リード線
35 リード線
37 溝
39 接着剤
41 回路基板
43 コンデンサ
45 ダイオードブリッジ
47 係止部
49,51 リード線
53、55、57、59 貫通孔
58 接着剤
63、63A、69、71 無機材料層
201 照明装置
202 天井
203 照明器具
205 器具本体
207 カバー
209 ソケット
211 反射膜
91 実装基板
93 LED
95 波長変換部材
97 波長変換部材

Claims (12)

  1. 発光素子と、
    透光性を有し、2つの主面の一方側に前記発光素子が配された基板と、
    前記発光素子からの出射光における出射方向のうち、前記基板側へ向かう出射方向を後方、前記基板と反対側へ向かう出射方向を前方と定義した場合に、前記発光素子の前方側および後方側に設けられ、前記発光素子の出射光の波長を変換する波長変換部材と、を備え、
    前記基板の2つの主面の少なくとも一方に凹部が形成されており、
    前記後方側の波長変換部材は前記凹部に充填されてなる
    ことを特徴とする発光モジュール。
  2. 前記凹部は、前記基板における前記発光素子が配されている側の主面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
  3. 前記凹部に充填されてなる波長変換部材の頂面と、前記基板の主面とが面一になっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
  4. 前記基板を平面視した状態において、前記発光素子の全体が前記凹部と重なっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
  5. 前記発光素子は前記基板の2つの主面の一方側に複数配されており、
    前記凹部は各発光素子と一対一対応するように複数形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光モジュール。
  6. 前記基板を平面視した状態において、各発光素子の全体が対応する凹部と重なっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の発光モジュール。
  7. 前記基板における前記発光素子が配されている側の主面に、さらに、前記発光素子の接続端子と接続される導電ランドが形成されており、
    前記導電ランドは、前記基板における前記発光素子が配されている側の主面における凹部を除く領域に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の発光モジュール。
  8. 前記発光素子と、前記基板における前記発光素子が配されている側の主面における凹部に設けられた波長変換部材との間に、さらに、透光性を有する無機材料層が介挿されており、
    前記発光素子はダイアタッチ材により前記無機材料層に固着されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の発光モジュール。
  9. 前記基板を平面視した状態において、前記無機材料層は前記ダイアタッチ材と重なる領域のみに形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の発光モジュール。
  10. 前記無機材料層は、ガラス材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の発光モジュール。
  11. 棒状部材が立設された基台と、
    前記基台により開口が閉塞されたグローブと、
    前記棒状部材により前記グローブ内で支持された発光モジュールと、を備えるランプにおいて、
    前記発光モジュールは請求項1〜10のいずれか1項に記載の発光モジュールである
    ことを特徴とするランプ。
  12. ランプと、前記ランプを装着して点灯させる照明器具とを備える照明装置において、
    前記ランプは、請求項11に記載のランプである
    ことを特徴とする照明装置。
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