JP2013163139A - インクジェット装置、印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクの安定した吐出を実現するインクジェット装置を提供する
【解決手段】インクを吐出するノズル308が設けられたノズルプレート307を、吐出するインクと同極性に帯電させる。インクの吐出の際、インクの主滴401から分離してでるサテライト402とノズルプレート307との間に電気的反発力が生じ、ノズル308付近へのサテライト402の付着を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット装置に関し、特にインクを安定して吐出するインクジェット装置に関する。
インクジェット技術とは、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出し、紙や基板上にインクを塗布する技術である。
このインクの吐出の際、インクジェットヘッドのノズルからは、一つの液滴(主滴)の吐出だけでなく、インクの主滴から分離してでる微小な液滴(サテライト)の吐出が発生する場合がある。かかるサテライトは、インクジェットヘッドのノズルに付着し、インクの不吐出を引き起こすことが知られている。
特許文献1には、インクの安定した吐出を実現するため、電気絶縁性の材料で撥水処理した部分と、電気絶縁性の材料で撥水処理されていない部分からなるノズルプレートをインクジェットヘッドに設け、撥水処理部と非撥水処理部との間に電位差を与えることで、ノズルから吐出されるインクと逆極性の電位を持つ非撥水処理部分にサテライトを吸着させる技術が開示されている。
特開2007−331127号公報
特許文献1に開示される技術は、ノズルプレートの非撥水処理部分にサテライトを意図的に吸着する。このため、インクの吐出を長時間連続して行った場合、ノズルプレートの非撥水処理部分にインクの液溜りが生じ、このインクの液溜りが自重で落下し、プリント対象の電子デバイス等に付着する恐れがある。
余分なインクが一度に落下し、プリント対象の電子デバイスに付着した場合、電子デバイスは想定した性能が得られず、歩留まりが低下する。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、インクの液溜りの、プリント対象の電子デバイス等への落下を防ぐとともに、インクの安定した吐出を実現するインクジェット装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様であるインクジェット装置は、インクを吐出するノズルが設けられたノズルプレートを有するインクジェットヘッドと、帯電手段とを備え、前記ノズルプレートの吐出面側の表面は、前記帯電手段により、吐出するインクと同極性に帯電していることを特徴とする。
本発明の一態様であるインクジェット装置によれば、ノズルプレートの吐出面側の表面は、吐出するインクと同極性に帯電している。これにより、インクの吐出の際に発生するサテライトとノズルプレートとの間に、電気的反発力が生じ、この電気的反発力により、サテライトのノズルへの付着を防ぐことができる。ノズルにサテライトが付着することが無いため、インクの安定した吐出が可能となる。
また、サテライトが発生する度に、電気的反発力によりサテライトを飛ばすので、ノズルプレートにインクの液溜りが発生することを防ぐことができる。
また、ノズルプレートにインクの液溜りが発生しないので、インクの液溜まりがプリント対象の電子デバイス等に落下することもない。
インクジェット装置100の構成を示す斜視図である。 インクジェットヘッド300の構成を示す断面図である。 インクの不吐出の過程を模式的に示す図である。 サテライトの吸着防止作用を説明する図である。
≪本発明の一態様の概要≫
本発明の一態様であるインクジェット装置は、インクを吐出するノズルが設けられたノズルプレートを有するインクジェットヘッドと、帯電手段とを備え、前記ノズルプレートの吐出面側の表面は、前記帯電手段により、吐出するインクと同極性に帯電している。
また、本発明の一態様にかかるインクジェット装置の特定の局面では、前記ノズルプレートは、導電性物質からなり、前記帯電手段は電源装置であり、前記電源装置は、前記ノズルプレートに電圧を印加し、前記ノズルプレートを帯電させる。
また、本発明の一態様にかかるインクジェット装置の特定の局面では、前記インクジェットヘッドは、圧電素子に電圧を印加することで、前記圧電素子を変形させ、吐出するインクを収容するインク室の一部を形成する振動板に撓みを生じさせることで、インクの吐出を行うものであり、前記圧電素子は、前記振動板に接して設けられた第1電極と、前記振動板とは反対側に設けられた第2電極を有し、吐出するインクが帯電する極性は、前記第1電極に印加する電位、インクを構成する材料、およびインクジェットヘッド内のインクと接する部分を構成する材料に基づき定まる。
また、本発明の一態様にかかる印刷方法は、インクを吐出するノズルが設けられたノズルプレートの吐出面側の表面を吐出するインクと同極性に帯電させてインクの吐出を行う。
≪実施の態様≫
(実施の形態1)
[インクジェット装置の構成]
まず、実施の形態1にかかるインクジェット装置の構成について説明する。図1は、インクジェット装置100の構成を示す斜視図である。インクジェット装置100は、インクジェットテーブル200、およびインクジェットヘッド300で構成される。インクジェットテーブル200に塗布対象の基板等を配置し、インクジェットテーブル200によりインクジェットヘッド300をXY方向に走査し、所望の位置で、インクジェットヘッド300のノズルからインクを吐出することにより、基板等にインクを塗布する。以下では、インクジェットテーブル200、およびインクジェットヘッド300の具体的な構成について説明する。
(インクジェットテーブル200)
図1に示すように、インクジェットテーブル200は、いわゆるガントリー式の作業テーブルであり、基台のテーブルの上をガントリー部(移動架台)が一対のガイドシャフトに沿って移動可能に配されている。
具体的構成として、板状の基台201には、その上面の四隅に柱状のスタンド202A、202B、203A、203Bが配設されている。これらのスタンド202A、202B、203A、203Bに囲まれた内側領域には、塗布対象となる基板を載置するための固定ステージSTと、塗布直前にインクを吐出させることにより吐出特性を安定化させるために用いるインクパン(皿状容器)IPがそれぞれ配設されている。
また、スタンド202A、202B、203A、203Bには、基台201の長手(Y)方向に沿って、ガイドシャフト204A、204Bが平行軸支されている。ガイドシャフト204A、204Bにはリニアモーター部205、206が挿通されており、リニアモーター部205、206に対してガイドシャフト204A、204Bを架け渡すように、ガントリー部210が搭載されている。この構成により、インクジェット装置100の駆動時において、一対のリニアモーター部205、206が駆動されることで、ガントリー部210がガイドシャフト204A、204Bの長手方向(Y軸方向)に沿ってスライド自在に往復運動する。
ガントリー部210には、L字型の台座からなる移動体(キャリッジ)220が配設される。移動体220にはサーボモーター部(移動体モーター)221が配設され、各モーターの軸の先端に不図示のギヤが配されている。ギヤはガントリー部210の長手方向(X方向)に沿って形成されたガイド溝211に嵌合される。ガイド溝211の内部にはそれぞれ長手方向に沿って微細なラックが形成されている。ギヤはラックと噛合しているので、サーボモーター部221が駆動すると、移動体220はいわゆるピニオンラック機構によって、X軸方向に沿って往復自在に精密に移動する。
ここで、移動体220にはインクジェットヘッド300が装備されるので、移動体220をガントリー部210に対して固定した状態でガントリー部210をガイドシャフト204A、204Bの長手方向に沿って移動させることによって、また、ガントリー部210を停止させた状態で移動体220をガントリー部210の長手方向に沿って移動させることによって、塗布対象基板に対してインクジェットヘッド300を走査させることができる。インクジェットヘッド300の主走査方向は行(Y軸)方向であり、副走査方向は列(X軸)方向である。
また、ピエゾ素子駆動電源部222は、インクジェットヘッド300に接続されており、インクジェットヘッド300に設けられたピエゾ素子301に対して電圧を印加する。本実施の形態にかかるインクジェット装置は、ピエゾ素子の変形を利用した、いわゆるピエゾ方式によりインクの吐出を行うものであり、ピエゾ素子駆動電源部222が印加する電圧を制御することで、所望のインク吐出動作を行うことができる。
また、ノズルプレート電圧印加電源部223は、インクジェットヘッド300に接続されており、インクジェットヘッド300に設けられたノズルプレート307に対して電圧を印加する。
詳細は後述するが、ノズルプレート307に対して電圧を印加することにより、ノズルプレート307を吐出するインクと同極性に帯電させる。これにより、インクの吐出の際に発生するサテライトとノズルプレート307との間に、電気的反発力が生じ、サテライトのノズルへの付着を防ぐことができる。
(インクジェットヘッド300)
続いて、インクジェットヘッド300の構成について説明する。インクジェットヘッド300は、内部に設けられたインク室内のインクを加圧することにより、ノズルからインク滴を吐出するものである。
図2は、インクジェットヘッド300の構成を示す断面図である。インクジェットヘッド300は、ピエゾ素子301、上部電極302、下部電極303、振動板304、インク室部材305、インク室306、ノズルプレート307、ノズル308から構成される。
ピエゾ素子301は、電圧が印加されると伸縮し体積が変化する特性を持つ誘電体である。ピエゾ素子301の上部には上部電極302が設けられ、下部には下部電極303が設けられている。
本実施の形態にかかるインクジェット装置は、ピエゾ素子の変形を利用した、いわゆるピエゾ方式によりインクの吐出を行うものである。ピエゾ素子駆動電源部222から、上部電極302、下部電極303を通じてピエゾ素子301に電圧を印加するとピエゾ素子301が伸長し、後述する振動版が撓む。その力がインク室に加えられインクを吐出する。
振動板304は、ピエゾ素子301の下部に設けられた金属膜であり、ピエゾ素子301の伸縮に従い撓む。
インク室306は、吐出されるインクが収容される。インク室306の上壁は振動板304からなり、側壁、下壁はインク室部材305からなる。ピエゾ素子301の伸縮による振動板304の撓みにより、インク室306内の圧力が変化し、その圧力変化に応じてノズルからインクが吐出される。
ノズルプレート307は、ステンレス等の導電性を有する材料からなり、インクの吐出口であるノズル308を形成する。ノズル308は、ノズルプレート307の中心位置に板厚方向に貫通して形成され、テーパ状に縮径された形状を有している。
ノズルプレート307は、ノズルプレート電圧印加電源部223と接続され、電圧(ノズルプレート電圧)が印加される。導電性を有する材料から構成されるノズルプレート307に電圧を印加すると、ノズルプレート307の表面には印加した電圧に誘起された電荷が現れ、ノズルプレート307は電荷を帯びる(帯電する)。
本実施の形態では、ノズルプレート307に正または負の1kVの電圧を印加することで、ノズルプレート307を吐出するインクと同極性に帯電させる。すなわち、吐出するインクがプラスに帯電する場合には、ノズルプレート307に正の電圧を印加し、ノズルプレート307をプラスに帯電させる。吐出するインクがマイナスに帯電する場合には、ノズルプレート307に負の電圧を印加し、ノズルプレート307をマイナスに帯電させる。後述するように、吐出するインクがプラス、マイナスのどちらに帯電するかは、インクを構成する材料、および用いるインクジェット装置の装置構成から定まり、予め動作実験等を行うことで、または経験的に特定することができる。このように、塗布に用いるインクによって、ノズルプレート307をプラスに帯電させるか、マイナスに帯電させるかを変える。
本実施の形態では、吐出するインクと同極性に帯電しているので、インクの吐出の際に発生するサテライトとノズルプレートとの間に、電気的反発力が生じる。この電気的反発力により、サテライトのノズルへの付着を防ぐ。
以下では、上記構成を備えるインクジェットヘッド、インクジェット装置のインクの不吐出の防止について詳細に説明する。
まず、インクの不吐出が発生する原因について説明する。図3は、インクの不吐出の過程を模式的に示す図である。
本実施の形態にかかるインクジェット装置は、ピエゾ素子に電圧を印加することで、インク室内の容積を一時的に減少させ、インク室内のインクをノズルから吐出する。ノズルからは、表面張力により球形状となったインクが吐出される。この際、球形状の主滴の他に、インクの主滴から分離してでる微小な液滴(サテライト)が吐出される場合がある。
一般に有機EL素子の作製に用いられるインクは、粘度が1〜20[cP]であり、溶質が0.1〜3.0[wt%]含まれ、溶媒の沸点は170〜300[℃]であるが、このような溶剤系のインクでは、サテライトが発生しやすいことが知られている。本実施の形態にかかるインクジェットヘッド、インクジェット装置は、このような有機EL素子の作製にも用いることができる。
サテライトは非常に小さく、速度が急速に減少し、ノズル近傍に付着しやすく、本図に示されるように、インクの吐出過程において、インクジェットのノズル近傍にサテライトが付着する。
このインクジェットのノズル近傍に付着したサテライトは、経時的に成長し、やがてノズル部分にインクの液溜りが生じる。ノズル部分に生じたインクの液溜りは、インクの吐出の阻害要因となり、安定してインクの吐出を行うことができず、インクの不吐出が発生する。また、インクが真下に吐出されず、斜め方向への吐出が発生する場合がある。
このように、インクの吐出の際に生じるサテライトがインクジェットヘッドのノズルプレートに付着することが、インクの不吐出の原因となる。本実施の形態にかかるインクジェットヘッド、インクジェット装置は、インクの吐出の際に発生するサテライトをノズル付近へ付着することを防ぐことで、安定したインクの吐出を実現するものである。
続いて、サテライトの付着防止について説明する。図4は、本実施の形態におけるサテライトの付着防止作用を説明する図である。本図に示されるように、インクを吐出するノズル308が設けられたノズルプレート307は、ノズルプレート電圧印加電源部223と接続されている。ノズルプレート電圧印加電源部223は、ノズルプレート307に対して、電圧(ノズルプレート電圧)を印加する。電圧を印加することで、インクと同極性に帯電させる。
インクジェット装置は、ピエゾ素子に電圧を印加することで、インク室内の容積を一時的に減少させ、インク室内のインクをノズルから吐出する。ノズル308からは、表面張力により球形状となったインクが吐出される。この際、球形状の主滴401の他に、インクの主滴から分離してでる微小な液滴(サテライト402)が吐出される。
インクの吐出の際に発生するサテライト402とノズルプレート307との間に、電気的反発力が生じ、この電気的反発力により、サテライトのノズルへの付着を防ぐことができる。
また、サテライトが発生する度に、電気的反発力によりサテライトを飛ばすので、ノズルプレートにインクの液溜りが生じ、プリント対象の電子デバイス等に落下することを防ぐことができる。
続いて、吐出するインクの帯電について説明する。ノズルから吐出するインクが帯電する要因は、以下の二つがある。
(1)ピエゾ素子の電極に印加する電位
(2)インクが接するインクジェットヘッド内の部材との摩擦
まず、ピエゾ素子の電極に印加する電位に誘発されて帯電する場合について説明する。
本実施の形態にかかるインクジェットヘッドは、ピエゾ素子の変形を利用した、いわゆるピエゾ方式によりインクの吐出を行うものである。図2を参照するに、ピエゾ素子301の下部電極303は、振動版304に接して設けられている。
このようなインクジェットヘッドの構成において、下部電極303に電位を印加すると、下部電極303に接する振動板304が帯電する。その結果、振動板304のインク室306の壁側に電荷が誘発され、インク室306内のインクが帯電する場合がある。
次に、インクが接するインクジェットヘッド内の部材との摩擦により帯電する場合について説明する。
異なる物質同士が接触すると、それぞれの仕事関数の差により物質間で電子が移動する。ノズルから吐出するインクは、インク室306を構成するインク室部材305等と接触し、これらの部材との摩擦により帯電する。インクがプラス、またはマイナスのどちらかに帯電するかは、接触する物質同士の帯電系列に応じて定まる。
このように、吐出するインクは、ピエゾ素子の電極に印加する電位、および、インクが接するインクジェットヘッド内の部材との摩擦、の2つの要因により帯電する。すなわち、吐出するインクが、プラス、マイナスのどちらに帯電するかは、インクを構成する材料、および用いるインクジェット装置の装置構成から定まり、予め動作実験等を行うことにより、または経験的に特定することができる。
本実施の形態では、吐出するインクがプラス、マイナスのどちらに帯電するか特定しておき、電圧を印加することで、その極性と同極性にノズルプレート307を帯電させている。これにより、インクの吐出の際に発生するサテライトとノズルプレートとの間に、電気的反発力が生じ、この電気的反発力により、サテライトのノズルへの付着を防ぐことができる。サテライトは微小、かつ軽いので、電気的反発力により、十分にノズルへの付着を防ぐことができる。また、ノズルプレート部分にインクの液溜りが生じ、このインクの液溜りが塗布対象の基板等に落下することもない。
[検証実験]
本実施の形態にかかるインクジェットヘッド300のインクの不吐出の防止効果を確認するため、以下の3パターンの場合において、13時間連続してインクの吐出を行い、インクの不吐出が発生するか調べた。
(1)ノズルプレート307に電圧を印加し、プラスに帯電(実施例1)
(2)ノズルプレート307に電圧を印加し、マイナスに帯電(実施例2)
(3)ノズルプレート307に電圧を印加しない(比較例)
実施例1は、インクを構成する材料、および用いるインクジェット装置の装置構成の関係から、吐出するインクはプラスに帯電するものである。ノズルプレート307には、1kVの電圧を印加し、吐出するインクと同極性に、すなわちプラスに帯電させている。
実施例2は、実施例1に用いたインクと異なるインクを用いたものであり、インクを構成する材料、および用いるインクジェット装置の装置構成の関係から、吐出するインクはマイナスに帯電するものである。ノズルプレート307には、1kVの電圧を印加し、吐出するインクと同極性に、すなわちマイナスに帯電させている。
比較例は、実施例1に用いたインクと同じインクを用いたものである。実施例1とは、電圧を印加していない点のみ異なる。
検証実験の結果を下記の表に示す。
Figure 2013163139
上記の表に示すように、電圧を印加せず、ノズルプレート307を帯電させていない比較例においては、3時間後に不吐出が発生したのに対して、吐出するインクと同極性にノズルプレート307を帯電させた実施例1、実施例2では、不吐出が発生しなかった。
比較例においては、ノズル付近にサテライトが付着し成長した結果、インクの液溜りが生じ、ノズルからインクが吐出されなくなったと考えられる。
一方、実施例1、実施例2においては、インクを吐出するノズル308が設けられたノズルプレート307を、吐出するインクと同極性に帯電させることにより、インクの吐出の際に発生するサテライトとノズルプレート307との間に、電気的反発力を生じさせ、サテライトのノズルへの付着を防いでいる。このように、本実施形態に開示のインクジェットヘッド、インクジェット装置は、インクの不吐出の防止に有効である。
[補足]
なお、上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないことはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)本発明は、上記の実施形態で開示したインクジェット装置を用いる印刷方法であるとしてもよい。
(2)上記実施の形態の図1に示すインクジェット装置の構成は一例であり、本発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、図1では、ノズルプレート電圧印加電源部223を移動体220上に設ける構成を示したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。ノズルプレート電圧印加電源部223を、インクジェット装置100の外部に配置する構成とし、この外部電源によりインクジェットヘッド300に設けられたノズルプレート307に対して電圧を印加するとしてもよい。
また、図1では、インクジェットヘッドが一つしかないインクジェット装置の構成を示したが、インクジェットヘッドを複数個設けてもよい。
(3)上記実施の形態では、ピエゾ素子の変形を利用した、いわゆるピエゾ方式によりインクの吐出を行う場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、ヒーター加熱によりインクを沸騰させ、発生した気泡の力でインクを吐出する、いわゆるサーマル方式によりインクの吐出を行ってもよい。
この場合、インクが接するインクジェットヘッド内の部材との摩擦により、ノズルから吐出するインクは帯電する。
(4)上記実施の形態の図2、図4では、ノズルプレート307の吐出面側の表面全面を帯電させる場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。ノズルプレート307のノズル308の近傍部分が、吐出するインクと同極性に帯電する構成であればよい。
(5)上記実施の形態では、ノズルプレート307はステンレス等の導電性を有する材料から構成されるとしたが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。ノズルプレート307は、絶縁体材料から構成されてもよい。この場合、例えば、コロナ放電によって発生させたイオンをノズルプレート307に照射することにより、ノズルプレート307を帯電させることができる。
本発明のインクジェット装置は、インクの安定した吐出を実現することができ、有益である。
100 インクジェット装置
200 インクジェットテーブル
201 基台
202A、202B、203A、203B スタンド
204A、204B ガイドシャフト
205、206 リニアモータ部
210 ガントリー部
211 ガイド溝
220 移動体
221 サーボモータ部
222 ピエゾ素子駆動電源部
223 ノズルプレート電圧印加電源部
300インクジェットヘッド
301 ピエゾ素子
302 上部電極
303 下部電極
304 振動板
305 インク室部材
306 インク室
307 ノズルプレート
308 ノズル
401 主滴
402 サテライト

Claims (4)

  1. インクを吐出するノズルが設けられたノズルプレートを有するインクジェットヘッドと、
    帯電手段とを備え、
    前記ノズルプレートの吐出面側の表面は、前記帯電手段により、吐出するインクと同極性に帯電している
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  2. 前記ノズルプレートは、導電性物質からなり、
    前記帯電手段は電源装置であり、
    前記電源装置は、前記ノズルプレートに電圧を印加し、前記ノズルプレートを帯電させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置。
  3. 前記インクジェットヘッドは、圧電素子に電圧を印加することで、前記圧電素子を変形させ、吐出するインクを収容するインク室の一部を形成する振動板に撓みを生じさせることで、インクの吐出を行うものであり、
    前記圧電素子は、前記振動板に接して設けられた第1電極と、前記振動板とは反対側に設けられた第2電極を有し、
    吐出するインクが帯電する極性は、前記第1電極に印加する電位、インクを構成する材料、およびインクジェットヘッド内のインクと接する部分を構成する材料に基づき定まる
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット装置。
  4. インクを吐出するノズルが設けられたノズルプレートの吐出面側の表面を吐出するインクと同極性に帯電させてインクの吐出を行う印刷方法。
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