JP2013162661A - 補機電池への充電が可能な電池均等化装置および方法 - Google Patents

補機電池への充電が可能な電池均等化装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電池セルを接続して構成される組電池の電圧の均等化を制御するとともに補機電池への充電が可能な電池均等化装置および方法に関し、簡単な構成で電池均等化制御と補機電池への充電を同時に実現する。
【解決手段】トランス105は、同一巻線方向の複数の一次巻線106を備える。各一次巻線106は、各々がスイッチング素子108で短絡可能で各電池ブロック103の充電方向に電流を流す第1のダイオード109を介して、各電池ブロック103に接続される。トランス105は、補機電池104の充電方向に電流を流す第2のダイオード110を介して補機電池104に接続され、一次巻線106と逆巻線方向の二次巻線107を備える。均等化が未完了段階では、フォワードコンバータ動作により電池均等化と補機電池104への少量の充電が実施される。均等化の完了段階では、フライバックコンバータ動作により各電池ブロック103からの放電による補機電池104への充電が集中的に実行される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電池セルを接続して構成される組電池の電圧の均等化を制御するとともに補機電池への充電が可能な電池均等化装置および方法に関する。
いわゆるハイブリッドカー、プラグインハイブリッドカー、あるいはハイブリッドビークル、ハイブリッドエレクトリックビークルなどと呼ばれる、エンジンに加えてモータ(電動機)を動力源として備えた車両または輸送機械(以下、「車両等」と称する)が実用化されている。さらには、エンジンを備えずモータのみで車両を駆動する電気自動車も実用化されつつある。それらのモータを駆動する電源として、小型、大容量の特徴を有するリチウムイオン電池などが多く使用されるようになってきている。そして、このような用途においては、複数の電池セルが例えば直列に接続されて電池ブロックが構成され、さらにこの電池ブロックを組み合わして接続される組電池として供給される場合がある。電池セルの直列接続により車両のモータを駆動するのに必要な高電圧が得られ、電池ブロックをさらに直列や並列に組み合わして接続することにより必要な電流容量やさらなる高電圧が得られる。
この場合、リチウムイオン電池などは温度による特性の変化が大きく、電池が使用される環境の温度によって電池の残存容量や充電効率も大きく変化する。自動車のような使用環境ではなおさらである。
この結果、電池ブロックを構成する電池セル等において、各セル等の残存容量および出力電圧にばらつきが生じる。各セル等が発生する電圧にばらつきが発生すると、1つのセルの電圧が駆動可能な閾値を下回ったような場合に、全体の電源供給を止めたり抑制したりする必要が生じ、電力効率が低下してしまう。このため、各セルの電圧の均等化を行う電池均等化制御が必要となる。さらには、電池ブロック間でも電圧の均等化を行う必要も生じる。
電池均等化制御の従来技術としては、放電が必要な電池セルからの放電電力を充電が必要な電池セルに充電させる、いわゆるアクティブ方式の電池均等化制御技術が知られている。さらにこのアクティブ方式の具体的な従来技術として、トランス方式が知られている。この方式は、直列する電池セル内の連続する数セルずつの電池セルをスタックとしてまとめ、各スタックの両端子にトランスの各巻線を接続した方式である。この方式では、トランスの各巻線の巻数を同一にすることにより、数セルずつの電池セルからなるスタックを単位として各スタック間の両端電圧が均等化される。
一方、走行用電池(主バッテリ)に加え、車両内のシステムやライト類を駆動するための補機電池(補機バッテリ)は、走行用電池のどの高電圧は必要としないが(例えば16ボルト)、随時充電される必要がある。
補機電池を充電する第1の従来技術として、走行用電池の電力をDCDCコンバータを介して補機電池に充電するようにした技術が知られている。しかし、この従来技術では、走行用電池の均等化を行うための均等化装置と補機電池を充電するためのDCDCコンバータを個別に装備しなければならず、システム規模が大きくなってしまうという問題点を有していた。
補機電池を充電する第2の従来技術として、互いに直列接続されて主バッテリを構成する複数の電池ブロックに対してDCDCコンバータを個別に配置し、各DCDCコンバータは電池ブロックと補機バッテリとの間の双方向送電を個別に担当することで、各電池ブロックの蓄電状態や劣化状態に応じて補機バッテリとの間の電力伝送や、各電池ブロック間の電力伝送を調整することにより、主バッテリの各電池ブロック間の蓄電状態のばらつきを抑止するようにした技術が知られている(例えば特許文献1に記載の技術)。
さらに、補機電池を充電する第3の従来技術として、互いに直列接続されて主バッテリ1を構成する複数の電池ブロックに対して一次側回路(第1交直変換回路)を個別に配置し、各一次側回路は共通のトランス部及び共通の二次側回路(第2交直変換回路)を通じて補機バッテリに接続されることにより、各一次側回路は、電池ブロックと補機バッテリとの間の双方向送電を個別に担当することができるため、各電池ブロックの蓄電状態や劣化状態に応じて補機バッテリとの間の電力伝送や、各電池ブロック間の電力伝送を調整することにより、主バッテリの各電池ブロック間の蓄電状態のばらつきを抑止することができるようにした技術が知られている(例えば特許文献2に記載の技術)。
上述の第2および第3の従来技術は、電池ブロック単位でのセルの均等化と補機バッテリへの充電を合わせて行うことができる。しかし、これらの従来技術は、電池ブロックごとにDCDCコンバータまたはその一次側回路を必要とするためシステム規模が大きく、均等化を行う際には各DCDCコンバータを連携させて制御する必要があるため制御も複雑であるという問題点を有していた。
特開2009−055687号公報 特開2009−055690号公報
本発明は、簡単な構成で電池均等化制御と補機電池への充電を同時に実現可能とすることを目的とする。
態様の一例は、それぞれがスイッチング素子で短絡可能で充電方向に電流を流す第1のダイオードを介してそれぞれ複数の電池セルが直列および/または並列に接続される複数の電池ブロックの各々に接続され、巻線方向がそれぞれ同一方向である複数の一次巻線と、充電方向に電流を流す第2のダイオードを介して補機電池に接続され、巻線方向が一次巻線と逆方向である二次巻線とを備えるトランスと、各電池ブロックの出力電圧を監視する電圧監視部と、電圧監視部の監視結果に基づいて、各スイッチング素子のオンまたはオフを制御することにより、フォワードコンバータ動作に基づいて各電池ブロック間の電池均等化と一つ以上の電池ブロックから補機電池への充電を実施する動作と、フライバックコンバータ動作に基づいて一つ以上の電池ブロックから補機電池への充電を実施する動作を制御する制御部とを備える。
本発明によれば、電池ブロック単位の電池均等化を行うトランスの二次巻線側を補機電池に接続し、各電池ブロックの電池均等化が完了していない段階ではフォワードコンバータ動作によって電池均等化と補機電池への充電を実施し、各電池ブロックの電池均等化が完了している段階ではフライバックコンバータ動作に基づいて補機電池への充電を実施することにより、簡単な構成で電池均等化制御と補機電池への充電を同時に実現することが可能となる。
本実施形態のシステム構成図である。 本実施形態における、各電池ブロックの電池均等化が完了していない段階におけるフォワードコンバータ動作の説明図である。 本実施形態における、各電池ブロックの電池均等化が完了している段階におけるフライバックコンバータ動作の説明図である。 本実施形態の制御動作を示すフローチャート(その1)である。 本実施形態の制御動作を示すフローチャート(その2)である。 本実施形態の制御動作を示すフローチャート(その3)である。 本実施形態の制御動作を示すフローチャート(その4)である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成図である。
複数の電池セル102が直列に接続されて組電池101が構成される。本実施形態では、組電池101は、連続的に直列接続された所定数の電池セル102からなる電池ブロック103の集合(例えば#1、#2、#3)として構成される。
トランス105は、巻線方向がそれぞれ同一方向である複数の一次巻線106(例えば#1、#2、#3)を備える。各一次巻線106(例えば#1、#2、#3)は、それぞれがスイッチング素子108(例えば#1、#2、#3)で短絡可能で各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)の充電方向に電流を流す第1のダイオード109(例えば#1、#2、#3)を介して、各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)に接続される。また、トランス105は、補機電池104の充電方向に電流を流す第2のダイオード110を介して補機電池104に接続され、巻線方向が一次巻線106と逆方向である二次巻線107を備える。
電圧監視部111(例えば#1、#2、#3)は、各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)の出力電圧を監視する。
制御部を構成するデジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor:以下「DSP」と呼ぶ)112とスイッチ制御部113は、電圧監視部106(例えば#1、#2、#3)の監視結果に基づいて、各スイッチング素子108(例えば#1、#2、#3)のオンまたはオフを制御することにより、フォワードコンバータ動作に基づいて各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)間の電池均等化と一つ以上の電池ブロック103から補機電池104への充電を実施する動作と、フライバックコンバータ動作に基づいて一つ以上の電池ブロック103から補機電池104への充電を実施する動作を制御する。
より具体的には、DSP112は、電圧監視部106(例えば#1、#2、#3)による各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)の出力電圧の監視結果を受信する。そして、DSP112は、この監視結果に基づき、各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)の電池均等化が完了していない段階では、出力電圧が高い電池ブロック103に接続されているスイッチング素子108の電池均等化のためのオンまたはオフの動作をスイッチ制御部113に指示する。これにより、スイッチ制御部113が出力電圧が高い電池ブロック103に接続されているスイッチング素子108に、電池均等化のためのオン/オフ動作によるフォワードコンバータ動作を実行させる。この結果、出力電圧が高い電池ブロック103から放電された電力がその電池ブロック103に接続される一次巻線106から他の一次巻線106を介して出力電圧が低い他の電池ブロック103へ充電されて、電池均等化が実行される。これとともに、出力電圧が高い電池ブロック103に接続される一次巻線106から放電されトランス105に蓄積された残留磁束の電力が二次巻線107を介して補機電池104に回生させられることにより、補機電池104が充電される。
また、DSP112は、上述の監視結果に基づき、各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)の電池均等化が完了している段階では、各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)に接続されている各スイッチング素子108(例えば#1、#2、#3)の補機電池104の充電のためのオンまたはオフの動作を、スイッチ制御部113に指示する。これにより、スイッチ制御部113が各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)に接続されているスイッチング素子108(例えば#1、#2、#3)に、補機電池104の充電のために各電池ブロック103にそれぞれ放電を行わせるためのオン/オフ動作によるフライバックコンバータ動作を実行させる。この結果、各電池ブロック103(例えば#1、#2、#3)から放電され各一次巻線106を介してトランス105に蓄積された電力が、二次巻線107を介して補機電池104に充電される。
スイッチ制御部113は、DSP112から指定される所定の動作周波数およびデューティー比を有するパルス信号を発振する発振回路である。各スイッチング素子108は、例えばFET(電界効果トランジスタ)であり、スイッチ制御部113からのパルス信号によりスイッチング動作を行う。DSP112は、各電池ブロック103の電池均等化が完了していない段階では、スイッチ制御部113に指示する動作周波数およびデューティー比を、電池均等化制御の動作に応じた値に設定するとともに、トランス105の残留磁束の電力を補機電池104に十分に供給できる値に設定する。また、DSP112は、各電池ブロック103の電池均等化が完了している段階では、スイッチ制御部113に指示する動作周波数およびデューティー比を、補機電池104に過大な電流が流れないような値に設定する。
また、トランス105の各一次巻線106と二次巻線107の巻線数の比についても、補機電池に過大な電流が流れないようにし、トランスの残留磁束の電力を補機電池に十分に供給できるような値に設定される。
なお、各電池ブロック103内の各電池セル102間の均等化は、特には図示しないコンバータバランス回路によって実行される。このコンバータバランス回路は、各電池ブロック103内の電池セル102のうちの1つ以上の電池セル102から放電される電荷をその電池ブロック103内の電池セル102のうちの1つ以上の他の電池セルに充電させることによってその電池ブロック103内の電池セル102の電圧を均等化させる。このコンバータバランス回路は例えば、電池ブロック103内の各電池セル102から放電される電力を、スイッチング素子およびインダクタを含む回路を介して、その電池ブロック103内の隣接する電池セル102に充電させる。
以上のように、本実施形態では、電池ブロック103単位の電池均等化を行うトランス105の二次巻線107側が、補機電池104に接続される。そして、各電池ブロック103の電池均等化が完了していない段階では、フォワードコンバータ動作によって、電池均等化が主に行われると同時に、補機電池104への少量の充電も実施することができる。一方、各電池ブロック103の電池均等化が完了している段階では、フライバックコンバータ動作に基づいて、各電池ブロック103からの放電に基づいて、補機電池104への充電が集中的に実行される。これにより、簡単な構成で電池均等化制御と補機電池への充電を同時に実現することが可能となる。
ここで、トランス105の一次巻線106と二次巻線107の巻線比について考察する。通常は例えば走行用の組電池101(例えば出力電圧200ボルト)から補機電池104(例えば出力電圧16ボルト)にDC−DCコンバータを介して充電を行う場合、両者の電圧差が大きいため回路損失も大きい。これに対して、本実施形態では、組電池101を構成する各電池ブロック103の出力電圧高々数十ボルト(例えば30ボルト)であるため、そこから補機電池104に充電を行うときの電圧差はそれほど大きくないため、回路損失も小さくすることができる。従って、本実施形態によれば、電力変換効率の良い補機電池104への充電システムを提供することが可能となる。
図2は、本実施形態における、各電池ブロック103の電池均等化が完了していない段階におけるフォワードコンバータ動作の説明図である。図2の基本構成は、図1とほぼ同じであるが、電圧監視部106、DSP112、およびスイッチ制御部113の構成と各部分の参照番号は、説明の簡単化のために省略してある。
この段階では、電池ブロック103間の均等化が実行されると同時に、トランス105における残留磁束の回生エネルギーが、二次巻線107側から補機電池104に供給されることが特徴である。
#1、#2、および#3のそれぞれの電圧監視部106が監視する#1、#2、および#3の各電池ブロック103の出力電圧を、それぞれBV1、BV2、およびBV3とする。そして例えばいま、
BV1>BV2=BV3(BV1が一番大きい状態である時)
であるとする。
この場合、#2と#3のスイッチング素子108は常にオフとされる。そしてまず、#1のスイッチング素子108がオンされる。この結果、図2(a)に示されるように、#1の電池ブロック103からの放電電力による電流が、#1のスイッチング素子108を介して曲線矢印201の方向に流れる。この放電電力は、#1の一次巻線106から#2および#3の一次巻線106に伝達される。この結果、図2(a)に示されるように、#2および#3の第1のダイオード109を介して、曲線矢印202および203の電流が流れ、#2および#3の電池ブロック103が充電される。
続いて、#1のスイッチング素子108がオフにされる。この結果、図2(b)に示されるように、トランス105に蓄積されている残留磁束の回生エネルギーによる電流が、二次巻線107および第2のダイオード110を介して曲線矢印204の方向に流れ、補機電池104が充電される。すなわち、本実施形態のシステムがフォワードコンバータとして機能する。
この段階では、電力エネルギーのほとんどが均等化のために組電池101側に流れるので、補機電池104に回生エネルギーが流れたとしても、過充電状態になるほどの電圧には到達しない。
図3は、本実施形態における、各電池ブロック103の電池均等化が完了している段階におけるフライバックコンバータ動作の説明図である。図3の基本構成は図2と同様に、図1とほぼ同じであるが、電圧監視部106、DSP112、およびスイッチ制御部113の構成と各部分の参照番号は、説明の簡単化のために省略してある。
この段階では、#1、#2、および#3の各電池ブロック103から放電された電力が、#1、#2、および#3の一次巻線106と、二次巻線107を介して、補機電池104に供給されることが特徴である。
図3において、BV1、BV2、およびBV3の意味は、図2の場合と同様である。
いま、#1、#2、および#3の全ての電池ブロック103の出力電圧が均等であるため、BV1=BV2=BV3である。
この状態で、補機電池104の充電が必要な場合、まず、#1、#2、および#3のスイッチング素子108がオンされる。この結果、図3(a)に示されるように、#1、#2、および#3の各電池ブロック103から放電された電力の電流がそれぞれ、#1、#2、および#3のスイッチング素子108を介して、曲線矢印301、302、および303の方向に流れ、トランス105に磁気エネルギーが蓄積される。
続いて、DSP112からスイッチ制御部113(図1参照)に指定されたタイミングで、#1、#2、および#3のスイッチング素子108がオフされる。この結果、図3(b)に示されるように、トランス105に蓄積された磁気エネルギーの電力の電流が、二次巻線107から第2のダイオード110を介して曲線矢印304の方向に流れ、補機電池104に回生充電される。すなわち、本実施形態のシステムがフライバックコンバータとして機能する。
この段階では、補機電池104への充電元として複数の電池ブロック103からの放電電力を使用することができるため、一つの電池ブロック103あたりの負担を減らすことができる。例えば、補機電池104を300ワットで充電する時は、#1、#2、および#3の各電池ブロック103はそれぞれ100ワットずつ放電すればよい。
以上のようして、本実施形態は、以下の特徴を有する。
1.電池がバラついていても、常に補機電池104に電力が供給される。
2.均等化後の補機電池104への充電では各電池ブロック103の負担が軽い。
3.トランス105を用いたいわゆるアクティブ方式の電池均等化制御により、
組電池101内の各電池ブロック103間および組電池101側と
補機電池104側とで絶縁性を保ちつつ、電池均等化制御と補機電池104
への充電のための回路を一体化することが可能となる。
本実施形態においては、各電池ブロック103の電池均等化が完了していない段階におけるフォワードコンバータ動作では、組電池101側から補機電池104側に送られる電力が少量なので、補機電池104の充電閾値を少し高く設定しておくことが望ましい。
図4から図7は、図1のDSP112により実行される本実施形態の制御動作を示すフローチャートである。この制御動作は例えば、DSP112内の特には図示しないプロセッサが特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する動作として実現される。この制御動作は例えば、一定時間毎に定期的に実行される。
図4から図7において、BV1、BV2、およびBV3の意味は、図2、図3の場合と同様である。すなわち、BV1、BV2、BV3の各出力電圧値はそれぞれ、図1の#1、#2、および#3の電圧監視部106が監視する#1、#2、および#3の各出力電圧値である。また、フローチャート中の「スイッチ1」「スイッチ2」「スイッチ3」はそれぞれ、図1の#1、#2、および#3の各スイッチング素子108を示す。また、「ON」はスイッチング素子108をオンする動作を、「OFF」はスイッチング素子108をオフする動作を示す。
まず図4において、#1、#2、および#3の電池ブロック103の出力電圧BV1、BV2、BV3のうち、最大の出力電圧値が判定される(ステップS401)。
ステップS401の判定においてBV1が最大であると判定された場合にはさらに、#2の電池ブロック103の出力電圧BV2が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3よりも大きいか否かが判定される(ステップS402)。
(BV1>BV2かつ)BV2>BV3、すなわちBV1>BV2>BV3であってステップS402の判定がYESの場合には、#1のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#2および#3のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS403)。
この結果、#1の電池ブロック103からの放電電力が#2および#3の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#2の電池ブロック103の出力電圧BV2が#1の電池ブロック103の出力電圧BV1と等しくなったか否かが判定される(ステップS404)。
BV2=BV1になっておらずステップS404の判定がNOの場合には、ステップS403の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV2=BV1になってステップS404の判定がYESになると、#1と#2のスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#3のスイッチング素子108のみオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS405)。
この結果、#1および#2の各電池ブロック103からの放電電力が#3の電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#3の電池ブロック103の出力電圧BV3が#1の電池ブロック103の出力電圧BV1と等しくなったか否かが判定される(ステップS406)。
BV3=BV1になっておらずステップS406の判定がNOの場合には、ステップS405の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV3=BV1になってステップS406の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
前述のステップS402の判定において、(BV1>BV2であるが)BV2>BV3ではない場合にはさらに、#2の電池ブロック103の出力電圧BV2が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3と等しいか否かが判定される(ステップS407)。
(BV1>BV2かつ)BV2=BV3であってステップS407の判定がYESの場合には、#1のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#2および#3のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS408)。
この結果、#1の電池ブロック103からの放電電力が#2および#3の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#3(または#2)の電池ブロック103の出力電圧BV3(またはBV2)が#1の電池ブロック103の出力電圧BV1と等しくなったか否かが判定される(ステップS409)。
BV3(またはBV2)=BV1になっておらずステップS409の判定がNOの場合には、ステップS408の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV3(またはBV2)=BV1になってステップS409の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
前述のステップS407の判定において、(BV1>BV2であってBV2>BV3ではなくBV2=BV3でもない場合)、すなわちBV1>BV3<BV2であってステップS407の判定がNOの場合には、#1のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#2および#3のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS403)。
この結果、#1の電池ブロック103からの放電電力が#2および#3の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#3の電池ブロック103の出力電圧BV3が#1の電池ブロック103の出力電圧BV1と等しくなったか否かが判定される(ステップS411)。
BV3=BV1になっておらずステップS411の判定がNOの場合には、ステップS410の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV3=BV1になってステップS411の判定がYESになると、#1と#3のスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#2のスイッチング素子108のみオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS412)。
この結果、#1および#3の各電池ブロック103からの放電電力が#2の電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#2の電池ブロック103の出力電圧BV2が#1の電池ブロック103の出力電圧BV1と等しくなったか否かが判定される(ステップS413)。
BV2=BV1になっておらずステップS413の判定がNOの場合には、ステップS412の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV2=BV1になってステップS413の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
次に、図4のステップS401の判定においてBV2が最大であると判定された場合には図5のフローチャートの制御動作が実行される。図5においてまず、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3よりも大きいか否かが判定される(ステップS501)。
(BV2>BV1かつ)BV1>BV3、すなわちBV2>BV1>BV3であってステップS501の判定がYESの場合には、#2のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1および#3のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS502)。
この結果、#2の電池ブロック103からの放電電力が#1および#3の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しくなったか否かが判定される(ステップS503)。
BV1=BV2になっておらずステップS503の判定がNOの場合には、ステップS502の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV1=BV2になってステップS503の判定がYESになると、#2と#1のスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#3のスイッチング素子108のみオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS504)。
この結果、#2および#1の各電池ブロック103からの放電電力が#3の電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#3の電池ブロック103の出力電圧BV3が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しくなったか否かが判定される(ステップS505)。
BV3=BV2になっておらずステップS505の判定がNOの場合には、ステップS504の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV3=BV2になってステップS505の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
前述のステップS501の判定において、(BV2>BV1であるが)BV1>BV3ではない場合にはさらに、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3と等しいか否かが判定される(ステップS506)。
(BV2>BV1かつ)BV1=BV3であってステップS506の判定がYESの場合には、#2のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1および#3のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS507)。
この結果、#2の電池ブロック103からの放電電力が#1および#3の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#3(または#1)の電池ブロック103の出力電圧BV3(またはBV1)が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しくなったか否かが判定される(ステップS508)。
BV3(またはBV1)=BV2になっておらずステップS508の判定がNOの場合には、ステップS507の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV3(またはBV1)=BV2になってステップS508の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
前述のステップS506の判定において、(BV2>BV1であってBV1>BV3ではなくBV1=BV3でもない場合)、すなわちBV2>BV3<BV1であってステップS506の判定がNOの場合には、#2のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1および#3のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS502)。
この結果、#2の電池ブロック103からの放電電力が#1および#3の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#3の電池ブロック103の出力電圧BV3が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しくなったか否かが判定される(ステップS510)。
BV3=BV2になっておらずステップS510の判定がNOの場合には、ステップS509の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV3=BV2になってステップS510の判定がYESになると、#2と#3のスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1のスイッチング素子108のみオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS511)。
この結果、#2および#3の各電池ブロック103からの放電電力が#1の電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しくなったか否かが判定される(ステップS512)。
BV1=BV2になっておらずステップS512の判定がNOの場合には、ステップS511の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV1=BV2になってステップS512の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
次に、図4のステップS401の判定においてBV3が最大であると判定された場合には図6のフローチャートの制御動作が実行される。図6においてまず、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2よりも大きいか否かが判定される(ステップS601)。
(BV3>BV1かつ)BV1>BV2、すなわちBV3>BV1>BV2であってステップS601の判定がYESの場合には、#3のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1および#2のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS602)。
この結果、#3の電池ブロック103からの放電電力が#1および#2の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3と等しくなったか否かが判定される(ステップS603)。
BV1=BV3になっておらずステップS603の判定がNOの場合には、ステップS602の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV1=BV3になってステップS603の判定がYESになると、#3と#1のスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#2のスイッチング素子108のみオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS604)。
この結果、#3および#1の各電池ブロック103からの放電電力が#2の電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#2の電池ブロック103の出力電圧BV2が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3と等しくなったか否かが判定される(ステップS605)。
BV2=BV3になっておらずステップS605の判定がNOの場合には、ステップS604の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV2=BV3になってステップS605の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
前述のステップS601の判定において、(BV3>BV1であるが)BV1>BV2ではない場合にはさらに、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#2の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しいか否かが判定される(ステップS606)。
(BV3>BV1かつ)BV1=BV2であってステップS606の判定がYESの場合には、#3のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1および#2のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS607)。
この結果、#3の電池ブロック103からの放電電力が#1および#2の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#2(または#1)の電池ブロック103の出力電圧BV2(またはBV1)が#3の電池ブロック103の出力電圧BV2と等しくなったか否かが判定される(ステップS608)。
BV2(またはBV1)=BV3になっておらずステップS608の判定がNOの場合には、ステップS607の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV2(またはBV1)=BV3になってステップS608の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
前述のステップS606の判定において、(BV3>BV1であってBV1>BV2ではなくBV1=BV2でもない場合)、すなわちBV3>BV2<BV1であってステップS606の判定がNOの場合には、#3のスイッチング素子108のみを所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1および#2のスイッチング素子108はオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS602)。
この結果、#3の電池ブロック103からの放電電力が#1および#2の各電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#2の電池ブロック103の出力電圧BV2が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3と等しくなったか否かが判定される(ステップS610)。
BV2=BV3になっておらずステップS610の判定がNOの場合には、ステップS609の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV2=BV3になってステップS610の判定がYESになると、#3と#2のスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフし、#1のスイッチング素子108のみオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS611)。
この結果、#3および#2の各電池ブロック103からの放電電力が#1の電池ブロック103に充電される均等化制御が実行される。
次に、#1の電池ブロック103の出力電圧BV1が#3の電池ブロック103の出力電圧BV3と等しくなったか否かが判定される(ステップS612)。
BV1=BV3になっておらずステップS612の判定がNOの場合には、ステップS611の処理に戻り、上述の均等化制御が続行される。
BV1=BV3になってステップS612の判定がYESになると、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了し、図7のステップS701の処理に移行する。
以上説明した図4から図6の制御動作によって、図1の組電池101内の各電池ブロック103の電池均等化が完了していない段階では、フォワードコンバータ動作によって、電池均等化を主に行うと同時に、補機電池104への少量の充電を実施することが可能となる。
図4のステップS406、S413、図5のステップS505、S512、または図6のステップS605、S612において、BV1=BV2=BV3になったとして均等化制御を終了した後、図7のステップS701からS704のフライバックコンバータ動作が実行される。
まず、#1、#2、#3の全てのスイッチング素子108をオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される。この時点でBV1=BV2=BV3が成立している(ステップS701)。
次に、補機電池104の電圧が特には図示しない電圧監視手段によって監視され、補機電池104の充電が必要であるか否かが判定される(ステップS702)。
補機電池104の充電が必要でステップS702の判定がYESならば、#1、#2、#3の全てのスイッチング素子108を所定の動作周波数およびデューティー比でオン/オフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される。この結果、#1、#2、および#3の各電池ブロック103から放電される電力によって、補機電池104が目的の電圧まで充電される(以上、ステップS703)。
補機電池104の充電が必要でステップS702の判定がYESならば、#1、#2、#3の全てのスイッチング素子108をオフする指示が、図1のスイッチ制御部113に出力される(ステップS704)。これにより、補機電池104への充電は行われない。
ステップS703またはS704の処理の後、今回の電池ブロック103の均等化および補機電池104の充電の制御動作を終了する。
以上のようにして、各電池ブロック103の電池均等化が完了している段階では、フライバックコンバータ動作に基づいて、各電池ブロック103からの放電に基づいて、補機電池104への充電を集中的に実行することが可能となる。
以上説明した実施形態では、電池ブロック103およびそれに伴う一次巻線106、スイッチング素子108、および第1のダイオード109の数は、#1、#2、および#3の3個であったが、これに限られるものではなく適切な数で実施されてよい。
また、二次巻線107側にインダクタが挿入されてもよい。
101 組電池
102 電池セル
103 電池ブロック
104 補機電池
105 トランス
106 一次巻線
107 二次巻線
108 スイッチング素子
109 第1のダイオード
110 第2のダイオード
111 電圧監視部
112 DSP
113 スイッチ制御部

Claims (8)

  1. それぞれがスイッチング素子で短絡可能で充電方向に電流を流す第1のダイオードを介してそれぞれ複数の電池セルが直列および/または並列に接続される複数の電池ブロックの各々に接続され、巻線方向がそれぞれ同一方向である複数の一次巻線と、充電方向に電流を流す第2のダイオードを介して補機電池に接続され、巻線方向が前記一次巻線と逆方向である二次巻線とを備えるトランスと、
    前記各電池ブロックの出力電圧を監視する電圧監視部と、
    前記電圧監視部の監視結果に基づいて、前記各スイッチング素子のオンまたはオフを制御することにより、フォワードコンバータ動作に基づいて前記各電池ブロック間の電池均等化と一つ以上の前記電池ブロックから前記補機電池への充電を実施する動作と、フライバックコンバータ動作に基づいて一つ以上の前記電池ブロックから前記補機電池への充電を実施する動作を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする補機電池への充電が可能な電池均等化装置。
  2. 前記制御部は、
    前記電圧監視部による前記各電池ブロックの出力電圧の監視の結果、前記各電池ブロックの電池均等化が完了していない段階では、出力電圧が高い電池ブロックに接続されている前記スイッチング素子のオンまたはオフの動作によるフォワードコンバータ動作に基づいて、前記出力電圧が高い電池ブロックから放電された電力を該電池ブロックに接続される一次巻線から他の一次巻線を介して出力電圧が低い他の電池ブロックへ充電させて電池均等化を実施するとともに、前記出力電圧が高い電池ブロックに接続される一次巻線から放電され前記トランスに蓄積された残留磁束の電力を前記二次巻線を介して前記補機電池に回生させることにより前記補機電池を充電し、
    前記電圧監視部による前記各電池ブロックの出力電圧の監視の結果、前記各電池ブロックの電池均等化が完了している段階では、前記各電池ブロックに接続されている前記各スイッチング素子のオンまたはオフの動作によるフライバックコンバータ動作に基づいて、前記各電池ブロックから放電され前記各一次巻線を介して前記トランスに蓄積された電力を前記二次巻線を介して前記補機電池に充電する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の補機電池への充電が可能な電池均等化装置。
  3. 前記補機電池に過大な電流が流れないようにし、前記トランスの残留磁束の電力を前記補機電池に十分に供給できるように、前記一次巻線と前記二次巻線の巻線数の比を設定する、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の補機電池への充電が可能な電池均等化装置。
  4. 前記補機電池に過大な電流が流れないようにし、前記トランスの残留磁束の電力を前記補機電池に十分に供給できるように、前記スイッチング素子のオンまたはオフの動作周波数およびデューティー比を設定する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の補機電池への充電が可能な電池均等化装置。
  5. それぞれがスイッチング素子で短絡可能で充電方向に電流を流す第1のダイオードを介してそれぞれ複数の電池セルが直列および/または並列に接続される複数の電池ブロックの各々に接続され、巻線方向がそれぞれ同一方向である複数の一次巻線と、充電方向に電流を流す第2のダイオードを介して補機電池に接続され、巻線方向が前記一次巻線と逆方向である二次巻線とを備えるトランスを用い、
    前記各電池ブロックの出力電圧を監視し、
    前記監視結果に基づいて、前記各スイッチング素子のオンまたはオフを制御することにより、フォワードコンバータ動作に基づいて前記各電池ブロック間の電池均等化と一つ以上の前記電池ブロックから前記補機電池への充電を実施する動作と、フライバックコンバータ動作に基づいて一つ以上の前記電池ブロックから前記補機電池への充電を実施する動作を制御する、
    ことを備えることを特徴とする補機電池への充電が可能な電池均等化方法。
  6. 前記各電池ブロックの出力電圧の監視の結果、前記各電池ブロックの電池均等化が完了していない段階では、出力電圧が高い電池ブロックに接続されている前記スイッチング素子のオンまたはオフの動作によるフォワードコンバータ動作に基づいて、前記出力電圧が高い電池ブロックから放電された電力を該電池ブロックに接続される一次巻線から他の一次巻線を介して出力電圧が低い他の電池ブロックへ充電させて電池均等化を実施するとともに、前記出力電圧が高い電池ブロックに接続される一次巻線から放電され前記トランスに蓄積された残留磁束の電力を前記二次巻線を介して前記補機電池に回生させることにより前記補機電池を充電し、
    前記各電池ブロックの出力電圧の監視の結果、前記各電池ブロックの電池均等化が完了している段階では、前記各電池ブロックに接続されている前記各スイッチング素子のオンまたはオフの動作によるフライバックコンバータ動作に基づいて、前記各電池ブロックから放電され前記各一次巻線を介して前記トランスに蓄積された電力を前記二次巻線を介して前記補機電池に充電する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の補機電池への充電が可能な電池均等化方法。
  7. 前記補機電池に過大な電流が流れないようにし、前記トランスの残留磁束の電力を前記補機電池に十分に供給できるように、前記一次巻線と前記二次巻線の巻線数の比を設定する、
    ことを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の補機電池への充電が可能な電池均等化方法。
  8. 前記補機電池に過大な電流が流れないようにし、前記トランスの残留磁束の電力を前記補機電池に十分に供給できるように、前記スイッチング素子のオンまたはオフの動作周波数およびデューティー比を設定する、
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の補機電池への充電が可能な電池均等化方法。
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