以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の概念について説明する図である。通信装置10は、通話機能、電子メール送受信機能、または、SMS(Short Message Service)接続機能を有し、通話、電子メール、または、SMSの着信を受けるスマートフォンや携帯電話などの装置である。表示装置20は、テレビ番組などの映像を表示する装置である。通信装置10は、表示装置20のリモートコントロール装置として機能し、表示装置20を遠隔操作することができる。
図1(A)に示すように、通信装置10は、表示装置20の操作をユーザから受け付けた場合に、表示装置20を操作するための操作情報を送信する。その際、通信装置10は、操作情報とともに、通信装置10、または、通信装置10の所有者を識別する識別情報を表示装置20に送信する。識別情報は、例えば、機種名、製造番号、IPアドレス、MACアドレス、ユーザアカウント、メールアドレス、電話番号である。なお、IPアドレスやMACアドレスなどは通信プロトコルに含まれるため、通信するだけで受信側の装置はIPアドレスやMACアドレスなどを知ることもできる。
また、図1(B)に示すように、通信装置10は、着信を受けた場合に、着信を受けたことを通知する着信通知情報を表示装置20に送信する。その際、通信装置10は、着信通知情報とともに、通信装置10、または、通信装置10の所有者を識別する識別情報を表示装置20に送信する。着信通知情報は、例えば、通話であれば発信番号、電子メールやSMSであれば、着信した件数、差出人、宛先、タイトル、本文の情報を含む。
そして、表示装置20は、操作情報とともに送信された識別情報と、着信通知情報とともに送信された識別情報とが一致するか否かを判定する。それらの識別情報が一致した場合、着信を受けた通信装置10の所有者により表示装置20が使用されていると推定されるため、表示装置20は、通信装置10が受けた着信についての情報を表示する。
それらの識別情報が一致しなかった場合、着信を受けた通信装置10の所有者により表示装置20が使用されていないと推定されるため、表示装置20は、通信装置10が受けた着信についての情報を表示しない。
あるいは、表示装置20は、操作情報とともに送信された識別情報と、着信通知情報とともに送信された識別情報とが一致しなかった場合、通信装置10が受けた着信についての情報を、それらの識別情報が一致した場合の表示態様とは異なる態様で表示することとしてもよい。例えば、表示装置20は、通信装置10が受けた着信についての情報を、それらの識別情報が一致した場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で表示することとしてもよい。
これにより、着信を受けた通信装置10の所有者により表示装置20が使用されていないと推定される場合に、着信についての情報の表示によって他の者の映像の視聴が妨げられないようにすることができる。
図2は、本発明の実施形態1に係る表示システムの一例を示す図である。この表示システムは、通信装置10と表示装置20を含む。通信装置10は、表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、制御部15を備える。
表示部11は、種々の情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。操作部12は、入力ボタンやタッチパッドなどの入力デバイスである。通信部13は、通信網40を介して、あるいは、直接、他の装置と無線通信、あるいは、有線通信を行う処理部である。
記憶部14は、メモリ(ROMやRAM)などの記憶デバイスである。記憶部14は、識別情報14aを記憶する。識別情報14aは、通信装置10、または、通信装置10の所有者を識別する識別情報が登録されたデータである。
制御部15は、通信装置10の各機能を制御するCPU(Central Processing Unit)などの処理部である。制御部15は、情報送信処理部15a、録画予約処理部15bを備える。
情報送信処理部15aは、通信部13を介して、表示装置20に操作情報や着信通知情報、識別情報を送信する処理部である。以下では、操作情報が、放送番組の録画予約情報である場合について説明する。操作情報として録画予約情報を用いることにより、識別情報を効率的に送信することができる。
録画予約情報は、ユーザにより設定された情報であり、例えば、録画開始日時、録画時間、地上波デジタル放送、BS放送、CS放送などの放送種別、録画チャンネル、録画画質などの情報を含む。
録画予約処理部15bは、表示部11に番組表を表示させ、ユーザから操作部12を介して録画予約の設定を受け付け、受け付けた設定の情報を録画予約情報として表示装置20に情報送信処理部15aを介して送信する処理部である。
表示装置20は、表示部21、操作部22、通信部23、チューナー部24、記憶部25、制御部26を備える。チューナー部24、記憶部25、制御部26の一部は、映像を録画する録画装置30を構成する。なお、表示装置20の表示部21は映像を外部装置に出力する外部出力端子を介して接続された別の装置であってもよい。
表示部21は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。操作部22は、ユーザから表示装置20の操作を受け付ける入力ボタンなどの入力デバイスである。あるいは、操作部22は、図示しない赤外線リモートコントロール装置から表示装置20の操作を受け付ける処理部であってもよい。
通信部23は、通信装置10と無線通信、あるいは、有線通信を行う処理部である。チューナー部24は、放送波の入力を受け付けて、映像を表示する放送番組を選局する処理部である。
記憶部25は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。記憶部25は、録画情報25aを記憶する。図3は、録画情報25aの一例を示す図である。図3に示すように、録画情報25aは、通信装置10により送信された録画予約情報、その録画予約情報とともに送信された識別情報、および、その録画予約情報に従って録画された映像のデータである録画データが対応付けて登録される。
制御部26は、表示装置20の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部26は、情報管理部26a、録画処理部26b、識別情報判定部26c、表示制御部26dを備える。
情報管理部26aは、通信部23が通信装置10から受信した録画予約情報および識別情報を録画情報25aに登録する処理部である。録画処理部26bは、録画予約情報に基づいて放送番組の映像を録画し、録画した映像のデータを録画情報25aに登録する処理部である。
識別情報判定部26cは、通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した場合に、着信通知情報とともに受信した識別情報が、録画予約情報とともに通信装置10から受信した識別情報と一致するか否かを判定する処理部である。
具体的には、識別情報判定部26cは、通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、録画予約情報に従って録画された映像が表示部21により表示されているか否かを判定する。
録画予約情報に従って録画された映像が表示部21により表示されている場合、識別情報判定部26cは、その録画予約情報に対応付けて録画情報25aに登録されている識別情報を読み出し、読みだした識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致するか否かを判定する。そして、読みだした識別情報が通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致する場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定する。
通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が受信した際に、録画予約情報に従って録画された映像が表示部21により表示されていない場合、または、その映像が表示部21により表示されているものの、録画情報25aに登録されている識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致しない場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定する。なお、録画予約情報に従って録画された映像が表示部21により表示されていない場合も一致フラグをオンにして処理してもよい。
表示制御部26dは、一致フラグがオンかオフかに基づいて、通信装置10が受けた着信についての情報の表示部21における表示を制御する処理部である。具体的には、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合に、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させる。
一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させない。着信についての情報とは、例えば、通話であれば発信番号、電子メールやSMSであれば、着信した件数、差出人、宛先、タイトル、本文、未読件数などの情報などである。
なお、一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合とは異なる表示態様で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。例えば、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
つぎに、本発明の実施形態1にかかる着信情報表示制御処理の処理手順について説明する。図4は、本発明の実施形態1にかかる着信情報表示制御処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、通信装置10の情報送信処理部15aは、操作部12がユーザから録画予約の操作を受け付けた場合に、録画予約情報、および、通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して表示装置20に送信する(ステップS101)。
そして、表示装置20の通信部23によりその録画予約情報および識別情報が受信された場合、表示装置20の情報管理部26aは、その録画予約情報と識別情報とを対応付けて録画情報25aに登録する(ステップS102)。その後、表示装置20の録画処理部26bは、録画予約情報に従って、録画処理を行う(ステップS103)。
一方、通信装置10の通信部13は、通話、電子メール、または、SMSの着信を受け付ける(ステップS104)。そして、情報送信処理部15aは、着信があったことを通知する着信通知情報、および、その着信を受けた通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して表示装置20に送信する(ステップS105)。
着信通知情報および識別情報を受信した表示装置20の識別情報判定部26cは、その識別情報が録画予約情報とともに送信された識別情報と一致しているか否かを判定する識別情報一致判定処理を実行する(ステップS106)。
ここで、この識別情報一致判定処理について、図5を用いて詳しく説明する。図5は、図4のステップS106に示した識別情報一致判定処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、表示装置20の識別情報判定部26cは、通信装置10により送信された録画予約情報に従って録画された映像を表示部21が表示中であるか否かを判定する(ステップS201)。
録画予約情報に従って録画された映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS201においてNOの場合)、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS205)、この識別情報一致判定処理は終了する。
なお、録画予約情報に従って録画された映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS201においてNOの場合)でも、一致フラグをオンにして識別情報一致判定処理を終了してもよい。
録画予約情報に従って録画された映像を表示部21が表示中である場合(ステップS201においてYESの場合)、識別情報判定部26cは、録画情報25aにその録画予約情報と対応付けて登録された識別情報を読み出す(ステップS202)。
続いて、識別情報判定部26cは、読みだした識別情報と、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報が一致するか否かを判定する(ステップS203)。
それらの識別情報が一致しない場合(ステップS203においてNOの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していないと推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS205)、この識別情報一致判定処理は終了する。
それらの識別情報が一致した場合(ステップS203においてYESの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していると推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定し(ステップS204)、この識別情報一致判定処理は終了する。
図4の説明に戻ると、ステップS106の識別情報一致判定処理の後、表示制御部26dは、一致フラグがオンか否かを判定する(ステップS107)。一致フラグがオンである場合(ステップS107においてYESの場合)、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報を表示部21に表示させる(ステップS108)。その後、この着信情報表示制御処理は終了する。
一致フラグがオフである場合(ステップS107においてNOの場合)、通信装置10から受信した着信についての情報が表示部21に表示されることなく、この着信情報表示制御処理は終了する。
なお、一致フラグがオフである場合(ステップS107においてNOの場合)、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
(実施形態2)
上記実施形態1では、録画装置30が表示装置20に設けられることとしたが、録画装置30を表示装置20とは別に設けることとしてもよい。本実施形態2では、録画装置30が表示装置20と別に設けられる場合について説明する。
図6は、本発明の実施形態2に係る表示システムの一例を示す図である。この表示システムは、通信装置10、表示装置20、録画装置30を含む。通信装置10は、表示部11、操作部12、通信部13、識別情報14aを記憶する記憶部14、制御部15を備える。表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、識別情報14aは、図2に示した通信装置10の表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、識別情報14aと同様のものである。
図6に示す制御部15は、通信装置10の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部15は、情報送信処理部15a、録画予約処理部15bを備える。情報送信処理部15aは、表示装置20や録画装置30に操作情報や着信通知情報、識別情報を送信する処理部である。録画予約処理部15bは、表示部11に番組表を表示させ、ユーザから操作部12を介して録画予約の設定を受け付け、受け付けた設定の情報を録画予約情報として録画装置30に情報送信処理部15aを介して送信する処理部である。
また、図6に示す表示装置20は、表示部21、操作部22、通信部23、記憶部25、制御部26を備える。表示部21、操作部22は、図2に示した表示装置20の表示部21、操作部22と同様のものである。なお、表示装置20の表示部21は映像を外部装置に出力する外部出力端子を介して接続された別の装置であってもよい。
通信部23は、通信装置10や録画装置30と無線通信(例えば、無線LAN通信など)、あるいは、有線通信(例えば、有線LAN通信、HDMI通信など)を行う処理部である。記憶部25は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。
制御部26は、表示装置20の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部26は、識別情報判定部26c、表示制御部26dを備える。
識別情報判定部26cは、通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した場合に、着信通知情報とともに受信した識別情報が、録画装置30が録画予約情報とともに通信装置10から受信した識別情報と一致するか否かを判定する処理部である。そして、識別情報判定部26cは、その判定結果に基づいて、両識別情報が一致したか否かを示す一致フラグをオンまたはオフに設定する。
具体的には、識別情報判定部26cは、着信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、録画装置30の録画予約情報に従って録画された映像のデータが録画装置30から受信され、そのデータを用いて映像が表示部21により表示されているか否かを判定する。
また、表示制御部26dは、一致フラグがオンかオフかに基づいて、通信装置10が受けた着信についての情報の表示装置20における表示を制御する処理部である。この表示制御部26dについては後に詳しく説明する。
図6に示す録画装置30は、表示部31、操作部32、通信部33、チューナー部34、記憶部35、制御部36を備える。表示部31は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。操作部32は、ユーザから録画装置30の操作を受け付ける入力ボタンなどの入力デバイスである。
通信部33は、通信装置10や表示装置20と無線通信、あるいは、有線通信を行う処理部である。記憶部35は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。記憶部35は、録画情報25aを記憶する。録画情報25aは、図3で示した録画情報25aと同様のものである。
制御部36は、録画装置30の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部36は、情報管理部26a、録画処理部26bを備える。
情報管理部26aは、通信部33が通信装置10から受信した録画予約情報および識別情報を録画情報25aに登録する処理部である。録画処理部26bは、録画予約情報に基づいて放送番組の映像を録画し、録画した映像のデータを録画情報25aに登録する処理部である。
録画装置30の通信部33は、録画した映像のデータを表示装置20へ送信するが、その際、送信する映像のデータに対応付けて録画情報25aに登録された識別情報についても表示装置20へ送信する。
そして、表示装置20の識別情報判定部26cは、表示部21に録画装置30から受信した映像のデータが表示され、かつ、受信した映像のデータに対応付けられた識別情報を取得している場合、取得した識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致するか否かを判定する。
取得した識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致する場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定する。
通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、表示部21に録画装置30からデータを受信している映像が表示されていない、または、映像のデータに対応付けられた識別情報を取得していない場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定する。
なお、録画装置30からデータを受信している映像が表示されていない、または、映像のデータに対応付けられた識別情報を取得していない場合も一致フラグをオンにして処理をしてもよい。
表示制御部26dは、一致フラグがオンかオフかに基づいて、通信装置10が受けた着信についての情報の表示装置20における表示を制御する処理部である。具体的には、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合に、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させる。
一方、一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させない。着信についての情報とは、例えば、通話であれば発信番号、電子メールやSMSであれば、着信した件数、差出人、宛先、タイトル、本文、未読件数などの情報などである。
なお、一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合とは異なる表示態様で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。例えば、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
つぎに、本発明の実施形態2にかかる着信情報表示制御処理の処理手順について説明する。図9は、本発明の実施形態2にかかる着信情報表示制御処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、通信装置10の情報送信処理部15aは、操作部12がユーザから録画予約の操作を受け付けた場合に、録画予約情報、および、通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して録画装置30に送信する(ステップS301)。
そして、録画装置30の通信部33によりその録画予約情報および識別情報が受信された場合、録画装置30の情報管理部26aは、その録画予約情報と識別情報とを対応付けて録画情報25aに登録する(ステップS302)。その後、録画装置30の録画処理部26bは、録画予約情報に従って、録画処理を行う(ステップS303)。
一方、通信装置10の通信部13は、通話、電子メール、または、SMSの着信を受け付ける(ステップS304)。そして、情報送信処理部15aは、着信があったことを通知する着信通知情報、および、その着信を受けた通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して表示装置20に送信する(ステップS305)。
その後、着信通知情報および識別情報を受信した表示装置20の識別情報判定部26cは、識別情報一致判定処理を行う(ステップS306)。
ここで、この識別情報一致判定処理について、図10を用いて詳しく説明する。図10は、図9のステップS306に示した識別情報一致判定処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、表示装置20の識別情報判定部26cは、通信部23が録画装置30から映像のデータを受信してその映像を表示部21が表示中であるか否かを判定する(ステップS401)。
通信部23が録画装置30から映像のデータを受信していない、または、その映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS401においてNOの場合)、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS406)、この識別情報一致判定処理は終了する。
なお、通信部23が録画装置30から映像のデータを受信していない、または、その映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS401においてNOの場合)でも、一致フラグをオンにして識別情報一致判定処理を終了してもよい。
通信部23が録画装置30から映像のデータを受信してその映像を表示部21が表示中である場合(ステップS401においてYESの場合)、識別情報判定部26cは、受信している映像のデータに対応付けられた識別情報を録画装置30から受信しているか否かを判定する(ステップS402)。
なお、識別情報を受信している場合は、その識別情報は記憶部25に記憶される。この映像が通信装置10からの録画予約情報により録画されたものでなく、例えば、ユーザが録画装置30を、通信装置10を使用しないで操作して録画したものである場合は、識別情報は録画装置30から送信されず、記憶部25に記憶されないことになる。
映像のデータに対応付けられた識別情報を受信していない場合(ステップS402においてNOの場合)、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS406)、この識別情報一致判定処理は終了する。
なお、映像のデータに対応付けられた識別情報を受信していない場合(ステップS402においてNOの場合)でも、一致フラグをオンにして識別情報一致判定処理を終了してもよい。これは、録画装置30から識別情報を受信していない場合、識別情報が一致するか否かを判定しようがないためである。
映像のデータに対応付けられた識別情報を受信している場合(ステップS402においてYESの場合)、識別情報判定部26cは、記憶部25に記憶された映像のデータに対応付けられた識別情報を読み出す(ステップS403)。
なお、識別情報をステップS402の前に読み出して、ステップS402の判定処理の代わりに、その識別情報に対応する映像のデータが表示中か否かを判定することも可能である。その識別情報に対応する映像のデータが表示中でない場合、ステップS406の処理が行われ、その識別情報に対応する映像のデータが表示中である場合、ステップS404の処理が行われる。
ステップS403の処理の後、識別情報判定部26cは、読みだした識別情報と、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報が一致するか否かを判定する(ステップS404)。
それらの識別情報が一致しない場合(ステップS404においてNOの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していないと推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS406)、この識別情報一致判定処理は終了する。
それらの識別情報が一致した場合(ステップS404においてYESの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していると推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定し(ステップS405)、この識別情報一致判定処理は終了する。
図9の説明に戻ると、ステップS306の識別情報一致判定処理の後、表示制御部26dは、一致フラグがオンか否かを判定する(ステップS307)。
一致フラグがオンである場合(ステップS307においてYESの場合)、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報を表示部21に表示させる(ステップS308)。その後、この着信情報表示制御処理は終了する。
一致フラグがオフである場合(ステップS307においてNOの場合)、通信装置10から受信した着信についての情報が表示部21に表示されることなく、この着信情報表示制御処理は終了する。
なお、一致フラグがオフである場合(ステップS307においてNOの場合)、表示制御部25dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
(実施形態3)
上記実施形態1、2では、通信装置10は、通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を録画予約情報とともに送信することとしたが、上記識別情報を放送チャンネルの変更操作の情報(以下、「チャンネル変更情報」と呼ぶ。)とともに送信することとしてもよい。識別情報をチャンネル変更情報とともに送信することにより、識別情報を効率的に送信することができる。
図11は、本発明の実施形態3に係る表示システムの一例を示す図である。この表示システムは、通信装置10、および、表示装置20を含む。通信装置10は、表示部11、操作部12、通信部13、識別情報14aを記憶する記憶部14、制御部15を備える。
表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、識別情報14aは、図2に示した通信装置10の表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、識別情報14aと同様のものである。
図11に示す制御部15は、通信装置10の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部15は、情報送信処理部15a、チャンネル変更受付部15cを備える。情報送信処理部15aは、チャンネル変更情報などの操作情報や着信通知情報、識別情報を表示装置20に送信する。チャンネル変更情報は、操作部12を介してユーザにより入力された変更後の放送チャンネルの指定情報を含む。
チャンネル変更受付部15cは、表示部11にチャンネル情報を表示させ、ユーザから操作部12を介して放送チャンネルの指定を受け付け、指定された放送チャンネルの情報を含むチャンネル変更情報を表示装置20に情報送信処理部15aを介して送信する処理部である。
また、図11に示す表示装置20は、表示部21、操作部22、通信部23、チューナー部24、記憶部25、制御部26を備える。表示部21、操作部22、通信部23、チューナー部24は、図2に示した表示装置20の表示部21、操作部22、通信部23、チューナー部24と同様のものである。チューナー部24、記憶部25、制御部26の一部は、放送を受信するチューナー装置50を構成する。なお、表示装置20の表示部21は映像を外部装置に出力する外部出力端子を介して接続された別の装置であってもよい。
図11に示す記憶部25は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。記憶部25は、チャンネル情報25bを記憶する。図12は、チャンネル情報25bの一例を示す図である。図12に示すように、チャンネル情報25bには、通信装置10により送信されたチャンネル変更情報と、そのチャンネル変更情報とともに送信された識別情報が対応付けて登録される。
図11の説明に戻ると、制御部26は、表示装置20の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部26は、情報管理部26a、チャンネル変更処理部26e、識別情報判定部26c、表示制御部26dを備える。
情報管理部26aは、通信部23が通信装置10から受信したチャンネル変更情報および識別情報をチャンネル情報25bに登録する処理部である。チャンネル変更処理部26eは、チャンネル変更情報を通信部23が通信装置10から受信した場合に、そのチャンネル変更情報に基づいてチューナー部24にチャンネルを切り替えさせる処理部である。
識別情報判定部26cは、通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した場合に、着信通知情報とともに受信した識別情報が、チャンネル変更情報とともに通信装置10から受信した識別情報と一致するか否かを判定する処理部である。
具体的には、識別情報判定部26cは、通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、チャンネル変更情報に従って放送チャンネルが切り替えられた後、そのチャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像が表示部21により表示されているか否かを判定する。
チャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像が表示部21により表示されている場合、識別情報判定部26cは、そのチャンネル変更情報に対応付けてチャンネル情報25bに登録されている識別情報を読み出し、読み出した識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致するか否かを判定する。そして、読みだした識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致する場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定する。
着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、チャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像が表示部21により表示されていない場合、または、その映像が表示部21により表示されているものの、チャンネル情報25bに登録されている識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致しない場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定する。なお、チャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像が表示部21により表示されていない場合も一致フラグをオンにして処理してもよい。
表示制御部26dは、一致フラグがオンかオフかに基づいて、通信装置10が受けた着信についての情報の表示部21における表示を制御する処理部である。具体的には、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合に、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させる。
一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させない。着信についての情報とは、例えば、通話であれば発信番号、電子メールやSMSであれば、着信した件数、差出人、宛先、タイトル、本文、未読件数などの情報などである。
なお、一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合とは異なる表示態様で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。例えば、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
つぎに、本発明の実施形態3にかかる着信情報表示制御処理の処理手順について説明する。図13は、本発明の実施形態3にかかる着信情報表示制御処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、通信装置10の情報送信処理部15aは、操作部12がユーザから放送チャンネルの切替操作を受け付けた場合に、切替先の放送チャンネルの情報を含むチャンネル変更情報、および、通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して表示装置20に送信する(ステップS501)。
そして、表示装置20の通信部23によりそのチャンネル変更情報および識別情報が受信された場合、表示装置20の情報管理部26aは、そのチャンネル変更情報と識別情報とを対応付けてチャンネル情報25bに登録する(ステップS502)。
続いて、表示装置20のチャンネル変更処理部26eは、放送チャンネルをそのチャンネル変更情報において指定された放送チャンネルに切り替える処理を行う(ステップS503)。なお、その後通信装置10からチャンネル変更情報を受信した場合には、放送チャンネルがさらに変更されることになる。また、ステップS503の処理をステップS502の処理より先に行ってもよい。
一方、通信装置10の通信部13は、通話、電子メール、または、SMSの着信を受け付ける(ステップS504)。そして、情報送信処理部15aは、着信があったことを通知する着信通知情報、および、その着信を受けた通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して表示装置20に送信する(ステップS505)。
着信通知情報および識別情報を受信した表示装置20の識別情報判定部26cは、その識別情報がチャンネル変更情報とともに送信された識別情報と一致しているか否かを判定する識別情報一致判定処理を実行する(ステップS506)。
ここで、この識別情報一致判定処理について、図14を用いて詳しく説明する。図14は、図13のステップS506に示した識別情報一致判定処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、表示装置20の識別情報判定部26cは、通信装置10により送信されたチャンネル変更情報に従って放送チャンネルが切り替えられた後、そのチャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像を表示部21が表示中であるか否かを判定する(ステップS601)。
チャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS601においてNOの場合)、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS605)、この識別情報一致判定処理は終了する。
なお、チャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS601においてNOの場合)でも、一致フラグをオンにして識別情報一致判定処理を終了してもよい。
チャンネル変更情報により指定された放送チャンネルの映像を表示部21が表示中である場合(ステップS601においてYESの場合)、識別情報判定部26cは、チャンネル情報25bにそのチャンネル変更情報と対応付けて登録された識別情報を読み出す(ステップS602)。
続いて、識別情報判定部26cは、読みだした識別情報と、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報が一致するか否かを判定する(ステップS603)。
それらの識別情報が一致しない場合(ステップS603においてNOの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していないと推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS605)、この識別情報一致判定処理は終了する。
それらの識別情報が一致した場合(ステップS603においてYESの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していると推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定し(ステップS604)、この識別情報一致判定処理は終了する。
図13の説明に戻ると、ステップS506の識別情報一致判定処理の後、表示制御部26dは、一致フラグがオンか否かを判定する(ステップS507)。一致フラグがオンである場合(ステップS507においてYESの場合)、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報を表示部21に表示させる(ステップS508)。その後、この着信情報表示制御処理は終了する。
一致フラグがオフである場合(ステップS507においてNOの場合)、通信装置10から受信した着信についての情報が表示部21に表示されることなく、この着信情報表示制御処理は終了する。
なお、一致フラグがオフである場合(ステップS507においてNOの場合)、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
(実施形態4)
上記実施形態3では、チューナー装置50が表示装置20に設けられることとしたが、チューナー装置50を表示装置20とは別に設けることとしてもよい。本実施形態4では、チューナー装置50が表示装置20と別に設けられる場合について説明する。
図15は、本発明の実施形態4に係る表示システムの一例を示す図である。この表示システムは、通信装置10、表示装置20、チューナー装置50を含む。通信装置10は、表示部11、操作部12、通信部13、識別情報14aを記憶する記憶部14、制御部15を備える。表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、識別情報14aは、図11に示した通信装置10の表示部11、操作部12、通信部13、記憶部14、識別情報14aと同様のものである。
図15に示す制御部15は、通信装置10の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部15は、情報送信処理部15a、チャンネル変更受付部15cを備える。情報送信処理部15aは、表示装置20やチューナー装置50に操作情報や着信通知情報、識別情報を送信する。
チャンネル変更受付部15cは、表示部11にチャンネル情報を表示させ、ユーザから操作部12を介して放送チャンネルの指定を受け付け、指定された放送チャンネルの情報を含むチャンネル変更情報をチューナー装置50に情報送信処理部15aを介して送信する処理部である。
また、図15に示す表示装置20は、表示部21、操作部22、通信部23、制御部26を備える。表示部21、操作部22は、図11に示した表示装置20の表示部21、操作部22と同様のものである。なお、表示装置20の表示部21は映像を外部装置に出力する外部出力端子を介して接続された別の装置であってもよい。
通信部23は、通信装置10やチューナー装置50と無線通信(例えば、無線LAN通信など)、あるいは、有線通信(例えば、有線LAN通信、HDMI通信など)を行う処理部である。記憶部25は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。
制御部26は、表示装置20の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部26は、識別情報判定部26c、表示制御部26dを備える。
識別情報判定部26cは、通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した場合に、着信通知情報とともに受信した識別情報が、チューナー装置50がチャンネル変更情報とともに通信装置10から受信した識別情報と一致するか否かを判定する処理部である。
具体的には、識別情報判定部26cは、着信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、チューナー装置50のチャンネル変更情報に従って放送チャンネルが切り替えられた映像のデータがチューナー装置50から受信され、そのデータを用いて映像が表示部21により表示されているか否かを判定する。
また、表示制御部26dは、一致フラグがオンかオフかに基づいて、通信装置10が受けた着信についての情報の表示装置20における表示を制御する処理部である。この表示制御部26dについては後に詳しく説明する。
また、図15に示すチューナー装置50は、表示部51、操作部52、通信部53、チューナー部54、記憶部55、制御部56を備える。表示部51は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。操作部52は、ユーザからチューナー装置50の操作を受け付ける入力ボタンなどの入力デバイスである。
通信部53は、通信装置10や表示装置20と無線通信、あるいは、有線通信を行う処理部である。チューナー部54は、放送波の入力を受け付けて、映像を表示する放送番組を選局する処理部である。記憶部55は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。記憶部55は、チャンネル情報25bを記憶する。チャンネル情報25bは、図12に示したチャンネル情報25bと同様のものである。
制御部56は、チューナー装置50の各機能を制御するCPUなどの処理部である。制御部56は、情報管理部26a、チャンネル変更処理部26eを備える。情報管理部26aは、通信部53が通信装置10から受信したチャンネル変更情報および識別情報をチャンネル情報25bに登録する処理部である。
チャンネル変更処理部26eは、チャンネル変更情報を通信部53が通信装置10から受信した場合に、そのチャンネル変更情報に基づいてチューナー部54にチャンネルを切替させる処理部である。
通信部53は、チャンネルの切り替えの結果得られた映像のデータを表示装置20へ送信するが、その際、その切り替えを指示するチャンネル変更情報とともに受信した識別情報についても表示装置20へ送信する。
そして、表示装置20の識別情報判定部26cは、表示部21にチューナー装置50からデータを受信した映像が表示され、かつ、その映像への切り替えを指示するチャンネル変更情報とともに通信装置10により送信された識別情報を取得している場合、取得した識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致するか否かを判定する。
取得した識別情報が、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報と一致する場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定する。
通信装置10に着信があったことを通知する着信通知情報を通信部23が通信装置10から受信した際に、表示部21にチューナー装置50からデータを受信した映像が表示されていない、または、その映像への切り替えを指示するチャンネル変更情報とともに通信装置10により送信された識別情報を取得していない場合、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定する。
なお、表示部21にチューナー装置50からデータを受信した映像が表示されていない、または、その映像への切り替えを指示するチャンネル変更情報とともに通信装置10により送信された識別情報を取得していない場合も一致フラグをオンにして処理をしてもよい。
表示制御部26dは、一致フラグがオンかオフかに基づいて、通信装置10が受けた着信についての情報の表示装置20における表示を制御する処理部である。具体的には、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合に、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させる。
一方、一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報の表示を表示部21に実行させない。着信についての情報とは、例えば、通話であれば発信番号、電子メールやSMSであれば、着信した件数、差出人、宛先、タイトル、本文、未読件数などの情報などである。
なお、一致フラグがオフである場合、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合とは異なる表示態様で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。例えば、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
つぎに、本発明の実施形態4にかかる着信情報表示制御処理の処理手順について説明する。図16は、本発明の実施形態4にかかる着信情報表示制御処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、通信装置10の情報送信処理部15aは、操作部12がユーザから放送チャンネルの切り替えを指示する操作を受け付けた場合に、チャンネル変更情報、および、通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介してチューナー装置50に送信する(ステップS701)。
そして、チューナー装置50の通信部53によりそのチャンネル変更情報および識別情報が受信された場合、チューナー装置50の情報管理部26aは、そのチャンネル変更情報と識別情報とを対応付けてチャンネル情報25bに登録する(ステップS702)。
続いて、チューナー装置50のチャンネル変更処理部26eは、放送チャンネルをそのチャンネル変更情報において指定された放送チャンネルに切り替える処理を行う(ステップS703)。具体的には、チャンネル変更処理部26eは、放送チャンネルをチャンネル変更情報において指定された放送チャンネルに変更し、変更した放送チャンネルの映像のデータを表示装置20へ送信し、表示装置20の表示部21にその映像を表示させる。
その際、チャンネル変更処理部26eは、その映像への変更を指示するチャンネル変更情報とともに通信装置10により送信された識別情報についても、その映像のデータと対応付けて表示装置20へ送信し、表示装置20の記憶部25に記憶させる。なお、ステップS703の処理をステップS702の処理より先に行ってもよい。
一方、通信装置10の通信部13は、通話、電子メール、または、SMSの着信を受け付ける(ステップS704)。そして、情報送信処理部15aは、着信があったことを通知する着信通知情報、および、その着信を受けた通信装置10または通信装置10の所有者を識別する識別情報を、通信部13を介して表示装置20に送信する(ステップS705)。
着信通知情報および識別情報を受信した表示装置20の識別情報判定部26cは、識別情報一致判定処理を行う(ステップS706)。
ここで、この識別情報一致判定処理について、図17を用いて詳しく説明する。図17は、図16のステップS706に示した識別情報一致判定処理の処理手順の一例を示す図である。
まず、表示装置20の識別情報判定部26cは、通信部23がチューナー装置50から映像のデータを受信してその映像を表示部21が表示中であるか否かを判定する(ステップS801)。
通信部23がチューナー装置50から映像のデータを受信していない、または、その映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS801においてNOの場合)、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS806)、この識別情報一致判定処理は終了する。
なお、通信部23がチューナー装置50から映像のデータを受信していない、または、その映像を表示部21が表示中でない場合(ステップS801においてNOの場合)でも、一致フラグをオンにして識別情報一致判定処理を終了してもよい。
通信部23がチューナー装置50から映像のデータを受信してその映像を表示部21が表示中である場合(ステップS801においてYESの場合)、識別情報判定部26cは、受信している映像のデータに対応付けてチューナー装置40から送信された識別情報を通信部23が受信しているか否かを判定する(ステップS802)。
なお、通信部23が識別情報を受信している場合は、その識別情報は記憶部25に記憶される。この映像が通信装置10からの放送チャンネルの変更指示により変更されたものでなく、例えば、ユーザがチューナー装置50を、通信装置10を使用しないで操作して放送チャンネルを変更したものである場合は、識別情報はチューナー装置50から受信されず、記憶部25に記憶されないことになる。
映像のデータに対応付けてチューナー装置50から送信された識別情報を通信部23が受信していない場合(ステップS802においてNOの場合)、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS406)、この識別情報一致判定処理は終了する。
なお、映像のデータに対応付けてチューナー装置50から送信された識別情報を通信部23が受信していない場合(ステップS802においてNOの場合)でも、一致フラグをオンにして識別情報一致判定処理を終了してもよい。
映像のデータに対応付けてチューナー装置50から送信された識別情報を通信部23が受信している場合(ステップS802においてYESの場合)、識別情報判定部26cは、映像のデータに対応付けられた識別情報を記憶部25から読み出す(ステップS803)。
なお、識別情報をステップS802の前に読み出して、ステップS802の判定処理の代わりに、その識別情報に対応する映像のデータが表示中か否かを判定することも可能である。その識別情報に対応する映像のデータが表示中でない場合、ステップS806の処理が行われ、その識別情報に対応する映像のデータが表示中である場合、ステップS804の処理が行われる。
続いて、識別情報判定部26cは、読みだした識別情報と、通信装置10から着信通知情報とともに送信された識別情報が一致するか否かを判定する(ステップS804)。
それらの識別情報が一致しない場合(ステップS804においてNOの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していないと推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオフに設定し(ステップS806)、この識別情報一致判定処理は終了する。
それらの識別情報が一致した場合(ステップS804においてYESの場合)、着信を受けた通信装置10の所有者が表示装置20を使用していると推定されるため、識別情報判定部26cは、一致フラグをオンに設定し(ステップS805)、この識別情報一致判定処理は終了する。
図16の説明に戻ると、ステップS707の識別情報一致判定処理の後、表示制御部26dは、一致フラグがオンか否かを判定する(ステップS707)。
一致フラグがオンである場合(ステップS707においてYESの場合)、表示制御部26dは、通信装置10から受信した着信についての情報を表示部21に表示させる(ステップS708)。その後、この着信情報表示制御処理は終了する。
一致フラグがオフである場合(ステップS707においてNOの場合)、通信装置10から受信した着信についての情報が表示部21に表示されることなく、この着信情報表示制御処理は終了する。
なお、ステップS707において、一致フラグがオフである場合(ステップS707においてNOの場合)、表示制御部26dは、一致フラグがオンである場合よりも小さい文字や目立たない色の文字で、着信についての情報の表示を表示部21に実行させることとしてもよい。
さて、これまで通信装置、表示制御装置、表示装置、録画装置、チューナー装置、表示システム、および着信情報表示制御方法の実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、通信装置、表示制御装置、表示装置、録画装置、チューナー装置、表示システムの機能を実現するためのコンピュータプログラムとしての形態、あるいは、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として本発明が実施されることとしてもよい。
ここで、記録媒体としては、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等、さまざまな形態のものを採用することができる。
これら記録媒体に上記実施形態における通信装置、表示制御装置、表示装置、録画装置、チューナー装置、表示システムの機能を実現させるコンピュータプログラム、または、着信情報表示制御方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録して流通させることにより、コストの低廉化、及び可搬性や汎用性を向上させることができる。
そして、コンピュータに上記記録媒体を装着し、コンピュータにより記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み出してメモリに格納し、コンピュータが備えるプロセッサ(CPU:Central Processing Unit、MPU:Micro Processing Unit)が当該コンピュータプログラムをメモリから読み出して実行することにより、本実施形態に係る通信装置、表示制御装置、表示装置、録画装置、チューナー装置、表示システムの機能を実現し、着信情報表示制御方法を実行することができる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。