JP2013162065A - 磁気シールド装置、磁気シールド装置の消磁方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シールド部1は、磁気測定装置を収納する空間を内部に有する。キャンセル部2は、シールド部1の外部の環境に存在する第1磁場に対し、その第1磁場を打ち消すための第2磁場を発生する。消磁部3は、シールド部を消磁する。キャンセル部2は、キャンセルコイル21と、第1磁場を計測する磁気センサー22と、磁気センサー22により計測された計測値が予め定められた目標値に近づくようにキャンセルコイル21を駆動する駆動回路23とを有する。消磁部3は、キャンセル部2が計測値と目標値との差が閾値以内となる第2磁場を発生させているときに、シールド部1を消磁する。
【選択図】図1
Description
この構成により本発明は、第1磁場の影響を抑制した状態でシールド部を消磁することができる。
この構成により本発明は、外部の環境に発生した異常がシールド部の消磁に影響することを防ぐことができる。
この構成により本発明は、シールド部の消磁がキャンセル部の発生させる第2磁場に影響しなくなる。
この構成により本発明は、キャンセル部を1つのみ備えている場合よりも、第1磁場の影響を抑制した状態でシールド部を消磁することができる。
この構成により本発明は、第1磁場の影響を抑制した状態でシールド部を消磁することができる。
この構成により本発明は、外部の環境に発生した異常がシールド部の消磁に影響することを防ぐことができる。
この構成により本発明は、第1磁場の影響を抑制した状態でシールド部を消磁することができる。
1−1.構成
図1は、本発明の実施形態に係る磁気シールド装置9の全体構成を示す図である。磁気シールド装置9は、シールド部1と、キャンセル部2と、消磁部3と、検知部4とを備える。シールド部1は、材料として磁性体を含む円筒状の部材であり、心磁計などの磁気測定装置を内側に収納して、環境磁場(本発明における第1磁場に相当する)の影響がその磁気測定装置に及び難くなるようにするものである。
なお、シールド部1の形状は円筒状に限定されるものではなく、断面が多角形(三角形、四角形、五角形…など)の角筒状であってもよいし、断面が楕円形の筒状であってもよい。また、シールド部1の形状は筒状に限定されるものではなく、上述した磁気測定装置を内側に収納する空間を有していれば、四角柱などの多角柱状の箱体や、筒における2つの開口部のうち一方のみを壁で閉鎖した、いわゆる『有底筒状』であってもよい。また、シールド部1は、内側の空間に通じる開口部を有する形状の筒状の部材と、その開口部を覆う大きさの蓋状の部材とを有していてもよい。この場合、シールド部1は、筒状の部材の開口部から磁気測定装置をいれて、その内側に収納した後に、その開口部を蓋状の部材で閉鎖する構成であってもよい。
フラグ値「0」は探索モードを意味する。探索モードとは、キャンセル部2がフィードバック制御を行うことにより、シールド部1の環境磁場を打ち消すのに適した駆動信号Voを探索するモードである。駆動信号Voが探索されると駆動回路23は探索モードから消磁モードに移行する。
(1)駆動回路の動作
図8は、キャンセル部2における駆動回路23の動作の流れを示すフロー図である。電源の供給開始などにより駆動回路23のCPU231がROM232から各種プログラムおよびフィードバックプログラム2321を読み込み、キャンセル部2が起動すると、CPU231は、RAM233のモードフラグ2331のフラグ値を「0」に設定し、キャンセル部2のモードを探索モードにする(ステップS101)。そして、CPU231は、予め定められた目標値を読み込み、RAM233に設定する(ステップS102)。
図9は、消磁部3における制御回路32の動作の流れを示すフロー図である。電源の供給開始などにより制御回路32のCPU321がROM322から制御プログラム3221を読み込み、消磁部3が起動すると、CPU321は、いずれかのキャンセル部2から消磁モードに移行した旨の通知を受け取ったか否かを判定する(ステップS201)。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
上述した実施形態において、キャンセル部2は駆動回路23を、消磁部3は制御回路32をそれぞれ備えていたが、駆動回路23の機能を制御回路32に集約してもよい。この場合、制御回路32が、各キャンセル部2の駆動回路として機能すればよい。具体的には、制御回路32のCPU321が、各キャンセル部2の磁気センサー22から直接、計測信号Viをそれぞれ受け取って、この各計測信号Viが示す磁場の強さが予め定められた目標値に近づくように駆動信号Voをそれぞれ生成して各キャンセル部2のキャンセルコイル21にこの各駆動信号Voに応じた電流をそれぞれ流せばよい。
上述した実施形態において、磁気シールド装置9は、2つのキャンセル部2を有していたが、磁気シールド装置9が複数のキャンセル部2を有している場合に、そのキャンセル部2の数は2つに限られない。例えば、上述した2つのキャンセル部2に加えて、磁気シールド装置9のシールド部1の軸方向に垂直な2方向における各環境磁場をキャンセルするように、その2方向に沿ってそれぞれ並べられたキャンセルコイル21の組を有する4つのキャンセル部2を有していてもよい。すなわち、キャンセル部2は、シールド部1の軸方向だけではなく、この軸方向に垂直な2軸を加えた3軸方向の環境磁場をキャンセルするように設けられていてもよい。
上述した実施形態において、磁気シールド装置9は、外部の環境に何らかの異常が発生したときにその異常を検知する検知部4を備えていたが、検知部4を備えていなくてもよい。この場合、外部の環境に異常が発生した場合、シールド部1への消磁処理はその異常の影響を受けることとなるが、異常が発生していない限りシールド部1は、環境磁場の影響が抑制された状態で消磁される。
駆動回路23のCPU231および制御回路32のCPU321によってそれぞれ実行されるプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどの、コンピューター装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、これらのプログラムを、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上記のCPU231およびCPU321によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサーなどが用いられる。
Claims (6)
- 磁気測定装置を収納する空間を内部に有するシールド部と、
前記シールド部の外部の環境に存在する第1磁場に対し、当該第1磁場を打ち消すための第2磁場を発生するキャンセル部と、
前記シールド部を消磁する消磁部と
を備え、
前記キャンセル部は、コイルと、前記第1磁場を計測するセンサーと、前記センサーにより計測された計測値が予め定められた目標値に近づくように前記コイルを駆動する駆動回路とを有し、
前記消磁部は、前記キャンセル部が前記計測値と前記目標値との差が閾値以内となる前記第2磁場を発生させているときに、前記シールド部を消磁する
ことを特徴とする磁気シールド装置。 - 前記シールド部の外部の環境に発生した異常を検知する検知部
を備え、
前記消磁部は、前記検知部により前記異常が検知された場合に、前記シールド部の消磁を中断する
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気シールド装置。 - 前記駆動回路は、前記計測値と前記目標値との差が閾値以内になったときの駆動状態を保持する保持部を有し、当該保持部において前記駆動状態が保持された場合に、当該駆動状態に基づいて前記コイルを駆動させ、
前記消磁部は、前記保持部により保持された駆動状態に基づいて前記コイルが駆動しているときに、前記シールド部を消磁する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気シールド装置。 - 前記キャンセル部を複数備えている
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の磁気シールド装置。 - 磁気測定装置を収納する空間を内部に有するシールド部と、前記シールド部の外部の環境に存在する第1磁場に対し、当該第1磁場を打ち消すための第2磁場を発生するキャンセル部と、前記シールド部を消磁する消磁部とを備え、前記キャンセル部は、コイルと、前記第1磁場を計測するセンサーと、前記センサーにより計測された計測値が予め定められた目標値に近づくように前記コイルを駆動する駆動回路とを有する磁気シールド装置において、
前記駆動回路が、前記計測値と前記目標値との差が閾値以内になったときの駆動状態を保持するステップと、
前記駆動回路が、前記駆動状態が保持された場合に、当該駆動状態に基づいて前記コイルを駆動させるステップと、
前記消磁部が、保持された前記駆動状態に基づいて前記コイルが駆動しているときに、前記シールド部を消磁するステップと
を備えることを特徴とする磁気シールド装置の消磁方法。 - 磁気測定装置を収納する空間を内部に有するシールド部と、前記シールド部の外部の環境に存在する第1磁場に対し、当該第1磁場を打ち消すための第2磁場を発生するキャンセル部と、前記シールド部を消磁する消磁部とを備え、前記キャンセル部は、コイルと、前記第1磁場を計測するセンサーと、前記センサーにより計測された計測値が予め定められた目標値に近づくように前記コイルを駆動するコンピューターとを有する磁気シールド装置において、前記コンピューターを、
前記計測値と前記目標値との差が閾値以内になったときの駆動状態を保持する保持部と、
前記保持部において前記駆動状態が保持された場合に、当該駆動状態に基づいて前記コイルを駆動させる駆動部と、
前記保持部により保持された駆動状態に基づいて前記コイルが駆動しているときに、前記消磁部によって前記シールド部を消磁させる制御部
として機能させるためのプログラム。
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