JP2013162034A - 誘導結合プラズマ処理方法および誘導結合プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の処理分布で誘導結合プラズマ処理を行うこと。
【解決手段】高周波電力が供給されて外側誘導電界を形成する渦巻き状をなす外側アンテナと、外側アンテナの内側に同心状に設けられ、高周波電力が供給されて内側誘導電界を形成する渦巻き状をなす内側アンテナとを有する高周波アンテナを備えた誘導結合プラズマ処理装置により、内側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して内側アンテナに対応する部分に形成した内側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第1の処理と、外側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記外側アンテナに対応する部分に形成した外側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第2の処理とを、時間を異ならせて実施し、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、フラットパネルディスプレイ(FPD)製造用のガラス基板等の被処理基板に誘導結合プラズマ処理を施す誘導結合プラズマ処理方法および誘導結合プラズマ処理装置に関する。
液晶表示装置(LCD)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)製造工程においては、ガラス製の基板にプラズマエッチングや成膜処理等のプラズマ処理を行う工程が存在し、このようなプラズマ処理を行うためにプラズマエッチング装置やプラズマCVD装置等の種々のプラズマ処理装置が用いられる。プラズマ処理装置としては従来、容量結合プラズマ処理装置が多用されていたが、近時、高真空度で高密度のプラズマを得ることができるという大きな利点を有する誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)処理装置が注目されている。
誘導結合プラズマ処理装置は、被処理基板を収容する処理容器の天壁を構成する誘電体窓の上側に高周波アンテナを配置し、処理容器内に処理ガスを供給するとともにこの高周波アンテナに高周波電力を供給することにより、誘電体窓を介して処理容器内に誘導電界を形成し、この誘導電界によって誘導結合プラズマを生じさせ、この誘導結合プラズマによって被処理基板に所定のプラズマ処理を施すものである。高周波アンテナとしては、渦巻き状をなす環状アンテナが多用されている。
平面環状アンテナを用いた誘導結合プラズマ処理装置では、処理容器内の平面アンテナ直下の空間にプラズマが生成されるが、その際に、アンテナ直下の各位置での誘導電界の電界強度に応じて高プラズマ密度領域と低プラズマ密度領域の分布を持つことから、平面環状アンテナのパターン形状がプラズマ密度分布を決める重要なファクターとなっており、平面環状アンテナの疎密を調整することにより、誘導電界を均一化し、均一なプラズマを生成している。
そのため、径方向に間隔をおいて内側部分と外側部分の2つの環状アンテナを有するアンテナユニットを設け、これらのインピーダンスを調整してこれら2つの環状アンテナ部の電流値を独立して制御し、それぞれの環状アンテナ部により発生するプラズマが拡散により形成する密度分布の重ね合わさり方を制御することにより、誘導結合プラズマの全体としての密度分布を制御する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2007−311182号公報
ところで、このような内側部分と外側部分の2つの環状アンテナを有するアンテナユニットを用いた誘導結合プラズマ処理であっても、100mTorr以上の高圧力条件で行う場合、プラズマが拡散し難くなるため、上記2つの環状アンテナの配置に依存しないプラズマを維持しやすい位置に局所的に集中して生成しやすくなり、アンテナ電流の調整によっても、基板全体に対して所望の密度分布のプラズマを維持することが困難であり、所望の処理分布、典型的には均一な処理分布が得られない場合がある。
また、このような高圧力条件でなくとも、2つの環状アンテナ部の電流値を独立して制御してもそれぞれのアンテナによって生成されたプラズマが互いに影響しあって所望のプラズマ密度分布を得難い場合がある。このような問題は、特許文献1のような2つの環状アンテナを有する場合に限らず、複数の渦巻き状アンテナを有する場合の全般に生じるものである。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、複数の渦巻き状をなすアンテナを用いて誘導結合プラズマ処理を行う場合に、所望の処理分布で誘導結合プラズマ処理を行うことができる誘導結合プラズマ処理方法および誘導結合プラズマ処理装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、前記処理室内で基板が載置される載置台と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、前記処理室内を排気する排気系と、前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段とを具備し、前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて外側誘導電界を形成する渦巻き状をなす外側アンテナと、前記外側アンテナの内側に同心状に設けられ、高周波電力が供給されて内側誘導電界を形成する渦巻き状をなす内側アンテナとを有する誘導結合プラズマ処理装置を用いて基板に対して誘導結合プラズマ処理を行う誘導結合プラズマ処理方法であって、前記内側アンテナと前記外側アンテナのぞれぞれに流す電流の比較において、前記内側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記内側アンテナに対応する部分に形成した前記内側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第1の処理と、前記外側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記外側アンテナに対応する部分に形成した前記外側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第2の処理とを、時間を異ならせて実施し、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるようにすることを特徴とする誘導結合プラズマ処理方法を提供する。
上記第1の観点において、前記アンテナユニットは、前記内側アンテナおよび前記外側アンテナに給電するための高周波電源に接続された、整合器から前記内側アンテナおよび前記外側アンテナに至る給電経路を有する給電部を有し、前記各アンテナと各給電部を含む内側アンテナ回路および外側アンテナ回路が形成され、前記内側アンテナ回路および前記外側アンテナ回路のうち少なくとも一つのインピーダンスを調整し、もって前記各アンテナの電流値を調整するインピーダンス調整手段をさらに有し、前記インピーダンス調整手段により前記局所的プラズマを生成するための電流値の調整を行うようにすることができる。この場合に、前記第1の処理は、前記内側アンテナに流れる内側電流の電流値を相対的に大きい値である第1の電流値とし、前記外側アンテナに流れる外側電流の電流値を相対的に小さい値である第2の電流値の電流値として行われ、前記第2の処理は、前記外側アンテナに流れる外側電流の電流値を相対的に大きい値である第3の電流値とし、前記内側アンテナに流れる内側電流の電流値を相対的に小さい値である第4の電流値として行われるものとすることができる。前記第1の処理と前記第2の処理とは周期的に行うことができる。
前記内側アンテナに供給される内側電流および前記外側アンテナに供給される外側電流の電流値を独立に変化可能とし、前記内側電流の電流値を、前記局所的プラズマを生成するための第1の電流値と前記第1の電流値よりも小さい第4の電流値との間で所定の周期で変化させ、前記外側電流の電流値を、前記局所的プラズマを生成するための第3の電流値と前記第3の電流値よりも小さい第2の電流値との間で前記所定の周期でかつ前記内側電流とは異なる位相で変化させるようにすることができる。この場合に、前記内側電流と前記外側電流との間の位相差は半周期とすることができる。また、前記内側電流と前記外側電流はパルス状に供給することができる。
前記第2の電流値および前記第4の電流値は、それぞれ前記外側アンテナおよび前記内側アンテナが誘導結合プラズマを発生させない程度に小さい値または0とすることができる。
前記第1の処理の期間および前記第2の処理の期間は、処理の内容および得ようとする処理分布に応じて適宜設定することができる。この場合に、前記第1の処理の期間および前記第2の処理の期間を同じに設定することができる。
前記第1の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値と、前記第2の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値とは、処理の内容および得ようとする処理分布に応じて適宜設定することができる。この場合に、前記第1の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値と、前記第2の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値とを同じに設定することができる。
本発明の第2の観点では、基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、前記処理室内で基板が載置される載置台と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、前記処理室内を排気する排気系と、前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段とを具備し、前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて誘導電界を形成する渦巻き状をなす複数のアンテナを有する誘導結合プラズマ処理装置を用いて基板に対して誘導結合プラズマ処理を行う誘導結合プラズマ処理方法であって、前記複数のアンテナの一部であって少なくとも一つのアンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して、そのアンテナに対応する部分に形成した前記誘導電界により局所的なプラズマを生成して行う処理を、異なるアンテナに対して時間を異ならせて複数回実施し、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるようにすることを特徴とする誘導結合プラズマ処理方法を提供する。
本発明の第3の観点では、基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、前記処理室内で基板が載置される載置台と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、前記処理室内を排気する排気系と、前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段とを具備し、前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて外側誘導電界を形成する渦巻き状をなす外側アンテナと、前記外側アンテナの内側に同心状に設けられ、高周波電力が供給されて内側誘導電界を形成する渦巻き状をなす内側アンテナとを有する誘導結合プラズマ処理装置であって、さらに、前記内側アンテナと前記外側アンテナのぞれぞれに流す電流の比較において、前記内側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記内側アンテナに対応する部分に形成した前記内側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第1の処理と、前記外側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記外側アンテナに対応する部分に形成した前記外側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第2の処理とを、時間を異ならせて実施させ、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるように制御する制御部を具備することを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置を提供する。
本発明の第4の観点では、基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、前記処理室内で基板が載置される載置台と、前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、前記処理室内を排気する排気系と、前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段とを具備し、前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて誘導電界を形成する渦巻き状をなす複数のアンテナを有する誘導結合プラズマ処理装置であって、さらに、前記複数のアンテナの一部であって少なくとも一つのアンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して、そのアンテナに対応する部分に形成した前記誘導電界により局所的なプラズマを生成して行う処理を、異なるアンテナに対して時間を異ならせて複数回実施させ、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるように制御する制御部を具備することを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置を提供する。
本発明によれば、内側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して内側アンテナに対応する部分に形成した内側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第1の処理と、外側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して外側アンテナに対応する部分に形成した外側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第2の処理とを、時間を異ならせて実施し、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるようにするので、高圧条件等の基板全体に所望の誘導結合プラズマが生成され難い場合であっても、所望の処理分布を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る誘導結合プラズマ処理装置を示す断面図である。 図1の誘導結合プラズマ処理装置に用いられる誘導結合プラズマ用アンテナユニットの高周波アンテナの一例を示す平面図である。 図1の誘導結合プラズマ処理装置に用いられる高周波アンテナの給電回路を示す図である。 可変コンデンサによるインピーダンス調整により、外側アンテナ回路の電流Ioutと内側アンテナ回路の電流Iinとを自在に変化させ得ることを模式的に示す図である。 本発明の一実施形態により内側アンテナ直下および外側アンテナ直下に時間的に異ならせて局所的プラズマを生成して誘導結合プラズマ処理を行った場合のプラズマの状態とエッチングレート(E/R)との関係(a)と、処理結果(b)を示す図である。 内側アンテナの電流値および外側アンテナの電流値を周期的に変化させた例を示す図である。 電流変化をパルス状にした際の波形の例を示す図である。 高周波アンテナの他の例である三環状アンテナを示す平面図である。 高周波アンテナに用いる他のアンテナ例を示す平面図である。 図9のアンテナに用いられる第1部分を示す平面図である。 図9のアンテナに用いられる第2部分を示す平面図である。 高周波アンテナに用いるアンテナのさらに他の例を示す平面図である。 高周波アンテナのさらに他の例を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る誘導結合プラズマ処理装置を示す断面図、図2はこの誘導結合プラズマ処理装置に用いられるアンテナユニットを示す平面図である。この装置は、例えばFPD用ガラス基板上に薄膜トランジスターを形成する際のメタル膜、ITO膜、酸化膜等のエッチングや、レジスト膜のアッシング処理に用いられる。FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD)、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等が例示される。
このプラズマ処理装置は、導電性材料、例えば、内壁面が陽極酸化処理されたアルミニウムからなる角筒形状の気密な本体容器1を有する。この本体容器1は分解可能に組み立てられており、接地線1aにより電気的に接地されている。本体容器1は、誘電体壁2により上下にアンテナ室3および処理室4に区画されている。したがって、誘電体壁2は処理室4の天井壁を構成し、後述の高周波アンテナにより形成される誘導電界を透過する誘電体窓として機能する。誘電体壁2は、Al23等のセラミックス、石英等で構成されている。
誘電体壁2の下側部分には、処理ガス供給用のシャワー筐体11が嵌め込まれている。シャワー筐体11は例えば十字状に設けられており、誘電体壁2を下から支持する梁としての機能を有する。なお、上記誘電体壁2を支持するシャワー筐体11は、複数本のサスペンダ(図示せず)により本体容器1の天井に吊された状態となっている。
このシャワー筐体11は導電性材料、望ましくは金属、例えば汚染物が発生しないようにその内面または外面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成されている。このシャワー筐体11は電気的に接地されている。
このシャワー筐体11には水平に伸びるガス流路12が形成されており、このガス流路12には、下方に向かって延びる複数のガス吐出孔12aが連通している。一方、誘電体壁2の上面中央には、このガス流路12に連通するようにガス供給管20aが設けられている。ガス供給管20aは、本体容器1の天井からその外側へ貫通し、処理ガス供給源およびバルブシステム等を含む処理ガス供給系20に接続されている。したがって、プラズマ処理においては、処理ガス供給系20から供給された処理ガスがガス供給管20aを介してシャワー筐体11内に供給され、その下面のガス吐出孔12aから処理室4内へ吐出される。
本体容器1におけるアンテナ室3の側壁3aと処理室4の側壁4aとの間には内側に突出する支持棚5が設けられており、この支持棚5の上に誘電体壁2が載置される。
アンテナ室3内には、高周波(RF)アンテナ13を含むアンテナユニット50が配設されている。高周波アンテナ13は整合器14を介して高周波電源15に接続されている。また、高周波アンテナ13は絶縁部材からなるスペーサ17により誘電体壁2から離間している。そして、高周波アンテナ13に、高周波電源15から例えば周波数が13.56MHzの高周波電力が供給されることにより、処理室4内に誘導電界が形成され、この誘導電界によりシャワー筐体11から供給された処理ガスがプラズマ化される。なお、アンテナユニット50については後述する。
処理室4内の下方には、誘電体壁2を挟んで高周波アンテナ13と対向するように、矩形状のFPD用ガラス基板(以下単に基板と記す)Gを載置するための載置台23が設けられている。載置台23は、導電性材料、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムで構成されている。載置台23に載置された基板Gは、静電チャック(図示せず)により吸着保持される。
載置台23は絶縁体枠24内に収納され、さらに、中空の支柱25に支持される。支柱25は本体容器1の底部を気密状態を維持しつつ貫通し、本体容器1外に配設された昇降機構(図示せず)に支持され、基板Gの搬入出時に昇降機構により載置台23が上下方向に駆動される。なお、載置台23を収納する絶縁体枠24と本体容器1の底部との間には、支柱25を気密に包囲するベローズ26が配設されており、これにより、載置台23の上下動によっても処理容器4内の気密性が保証される。また処理室4の側壁4aには、基板Gを搬入出するための搬入出口27aおよびそれを開閉するゲートバルブ27が設けられている。
載置台23には、中空の支柱25内に設けられた給電線25aにより、整合器28を介して高周波電源29が接続されている。この高周波電源29は、プラズマ処理中に、バイアス用の高周波電力、例えば周波数が3.2MHzの高周波電力を載置台23に印加する。このバイアス用の高周波電力により、セルフバイアスが形成され、処理室4内に生成されたプラズマ中のイオンが効果的に基板Gに引き込まれる。
さらに、載置台23内には、基板Gの温度を制御するため、セラミックヒータ等の加熱手段や冷媒流路等からなる温度制御機構と、温度センサーとが設けられている(いずれも図示せず)。これらの機構や部材に対する配管や配線は、いずれも中空の支柱25を通して本体容器1外に導出される。
処理室4の底部には、排気管31を介して真空ポンプ等を含む排気装置30が接続される。この排気装置30により、処理室4が排気され、プラズマ処理中、処理室4内が所定の真空雰囲気(例えば1.33Pa)に設定、維持される。
載置台23に載置された基板Gの裏面側、すなわち載置台23の基板Gを載置する面と基板Gの裏面との間には冷却空間(図示せず)が形成されており、一定の圧力の熱伝達用ガスとしてHeガスを供給するためのHeガス流路41が設けられている。このように基板Gの裏面側に熱伝達用ガスを供給することにより、真空下において基板Gの温度上昇や温度変化を回避することができるようになっている。
このプラズマ処理装置の各構成部は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)からなる制御部100に接続されて制御される構成となっている。また、制御部100には、オペレータによるプラズマ処理装置を管理するためのコマンド入力等の入力操作を行うキーボードや、プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース101が接続されている。さらに、制御部100には、プラズマ処理装置で実行される各種処理を制御部100の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわち処理レシピが格納された記憶部102が接続されている。処理レシピは記憶部102の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、コンピュータに内蔵されたハードディスクや半導体メモリであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース101からの指示等にて任意の処理レシピを記憶部102から呼び出して制御部100に実行させることで、制御部100の制御下で、プラズマ処理装置での所望の処理が行われる。
次に、上記アンテナユニット50について詳細に説明する。
アンテナユニット50は、上述したように高周波アンテナ13を有しており、さらに、整合器14を経た高周波電力を高周波アンテナ13に給電する給電部51を有する。
図2に示すように、高周波アンテナ13は、平面形状をなし輪郭が矩形状(長方形状)をなしており、その配置領域が矩形基板Gに対応している。
高周波アンテナ13は、外側部分を構成する外側アンテナ13aと、内側部分を構成する内側アンテナ13bとを有している。外側アンテナ13aおよび内側アンテナ13bは、いずれも輪郭が矩形状をなす平面型のものである。そして、これら外側アンテナ13aおよび内側アンテナ13bは同心状に配置されている。
外側部分を構成する外側アンテナ13aは、図2に示すように導電性材料、例えば銅などからなる4本のアンテナ線61,62,63,64を巻回して全体が渦巻状となるようにした多重(四重)アンテナを構成している。具体的には、アンテナ線61,62,63,64は90°ずつ位置をずらして巻回され、アンテナ線の配置領域が略額縁状をなし、プラズマが弱くなる傾向にある角部の巻数を辺の中央部の巻数よりも多くなるようにしている。図示の例では角部の巻数が3、辺の中央部の巻数が2となっている。
内側部分を構成する内側アンテナ13bは、図2に示すように導電性材料、例えば銅などからなる4本のアンテナ線71,72,73,74を巻回して全体が渦巻状となるようにした多重(四重)アンテナを構成している。具体的には、アンテナ線71,72,73,74は90°ずつ位置をずらして巻回され、アンテナ線の配置領域が略額縁状をなし、プラズマが弱くなる傾向にある角部の巻数を辺の中央部の巻数よりも多くなるようにしている。図示の例では角部の巻数が3、辺の中央部の巻数が2となっている。
外側アンテナ13aのアンテナ線61,62,63,64へは、中央の4つの端子22aおよび給電線69を介して給電されるようになっている。また、内側アンテナ13bのアンテナ線71,72,73,74へは、中央に配置された4つの端子22bおよび給電線79を介して給電されるようになっている。
アンテナ室3の中央部付近には、外側アンテナ13aに給電する4本の第1の給電部材16aおよび内側アンテナ13bに給電する4本の第2の給電部材16b(図1ではいずれも1本のみ図示)が設けられており、各第1給電部材16aの下端は外側アンテナ13aの端子22aに接続され、各第2給電部材16bの下端は内側アンテナ13bの端子22bに接続されている。4本の第1の給電部材16aは、給電線19aに接続されており、また4本の第2の給電部材16bは、給電線19bに接続されていて、これら給電線19a,19bは整合器14から延びる給電線19から分岐している。給電線19,19a,19b、給電部材16a,16b、端子22a,22b、給電線69,79は、アンテナユニット50の給電部51を構成している。
給電線19aには可変コンデンサ21が介装され、給電線19bには可変コンデンサが介装されていない。そして、4本の第1の給電部材16a、給電線19a、可変コンデンサ21、および外側アンテナ13aによって外側アンテナ回路が構成され、4本の第2の給電部材16b、給電線19b、および内側アンテナ13bによって内側アンテナ回路が構成される。
後述するように、可変コンデンサ21の容量を調節することにより、外側アンテナ回路のインピーダンスが制御され、これにより外側アンテナ回路および内側アンテナ回路に流れる電流の大小関係を調整することができる。可変コンデンサ21は外側アンテナ回路の電流制御部として機能する。
高周波アンテナ13のインピーダンス制御について図3を参照して説明する。図3は、高周波アンテナ13の給電回路を示す図である。この図に示すように、高周波電源15からの高周波電力は整合器14を経て外側アンテナ回路91aと内側アンテナ回路91bに供給される。ここで、外側アンテナ回路91aは、外側アンテナ13aと可変コンデンサ21で構成されているから、外側アンテナ回路91aのインピーダンスZoutは、可変コンデンサ21のポジションを調節してその容量を変化させることにより変化させることができる。一方、内側アンテナ回路91bは内側アンテナ13bのみからなり、そのインピーダンスZinは固定である。このとき、外側アンテナ回路91aの電流Ioutと内側アンテナ回路91bの電流IinはZoutとZinの比率に応じて変化するので、インピーダンスZoutの変化に対応して電流Ioutと電流Iinを変化させることができる。すなわち、外側アンテナ13aに可変コンデンサ21を接続して、外側アンテナ回路91aのインピーダンス調節を可能にしたので、図4に模式的に示すように、外側アンテナ回路91aの電流Ioutと内側アンテナ回路91bの電流Iinとを自在に変化させることができる。そして、このように外側アンテナ13aに流れる電流と内側アンテナ13bに流れる電流を制御することによって、外側アンテナ13aに対応した位置に形成される外側誘導電界と内側アンテナ13bに対応した位置に形成される内側誘導電界を制御することができ、これにより、誘導電界により生成されるプラズマ密度分布を制御することができる。なお、内側アンテナ回路91bにもコンデンサを設けて電流の制御性をより高めるようにしてもよい。
次に、以上のように構成される誘導結合プラズマ処理装置を用いて基板Gに対してプラズマ処理、例えばプラズマエッチング処理またはプラズマアッシング処理を施す際の処理動作について説明する。以下の処理動作は制御部100の制御のもとに行われる。
まず、ゲートバルブ27を開にした状態で搬入出口27aから搬送機構(図示せず)により基板Gを処理室4内に搬入し、載置台23の載置面に載置した後、静電チャック(図示せず)により基板Gを載置台23上に固定する。次に、処理室4内に処理ガス供給系20から供給される処理ガスをシャワー筐体11のガス吐出孔12aから処理室4内に吐出させるとともに、排気装置30により排気管31を介して処理室4内を真空排気することにより、処理室内を所定の真空雰囲気に維持する。
また、このとき基板Gの裏面側の冷却空間には、基板Gの温度上昇や温度変化を回避するために、Heガス流路41を介して、熱伝達用ガスとしてHeガスを供給する。
次いで、高周波電源15から例えば13.56MHzの高周波を高周波アンテナ13に印加し、これにより誘電体壁2を介して処理室4内に均一な誘導電界を形成する。このようにして形成された誘導電界により、処理室4内で処理ガスがプラズマ化し、高密度の誘導結合プラズマが生成される。このプラズマにより、基板Gに対してプラズマ処理としてプラズマエッチング処理またはプラズマアッシング処理が行われる。
この場合に、高周波アンテナ13は、上述のように、外側部分を構成する外側アンテナ13aと、内側部分を構成する内側アンテナ13bとが同心的に間隔をおいて配置されて構成されており、外側部分を構成する外側アンテナ13aに可変コンデンサ21を接続して、外側アンテナ回路91aのインピーダンス調整を可能にしたので、外側アンテナ回路91aの電流Ioutと内側アンテナ回路91bの電流Iinとを自在に変化させることができる。
誘導結合プラズマは、高周波アンテナ13直下の空間でプラズマを生成させるが、その際の各位置でのプラズマ密度は、各位置での電界強度に対応するため、従来は、可変コンデンサ21のポジションを調節することにより、外側アンテナ13aに流れる電流と、内側アンテナ13bに流れる電流とを制御して電界強度分布を制御することによりプラズマ密度分布を制御していた。
しかし、このような誘導結合プラズマ処理を100mTorr以上の高圧力条件で行う場合、プラズマが拡散し難くなるため、アンテナ13の配置に関わらずプラズマを維持しやすい位置に局所的に集中して生成しやすくなり、アンテナ電流の調整によっても、基板全体に対して所望の密度分布のプラズマを維持することが困難であり、所望の処理分布、典型的には均一な処理分布が得られない場合がある。
そこで、本実施形態では、図4に示すような、可変コンデンサ21による電流制御機能を利用して、内側アンテナ13bに流れる電流Iinの値と外側アンテナ13aに流れる電流Ioutの値の大小関係において、電流Iinを相対的に大きい第1の電流値とし、電流Ioutの値を相対的に小さい第2の電流値として、内側アンテナ13b直下に局所的なプラズマ(内プラズマ)を生成して処理を行う第1の処理と、外側アンテナ13aに流れる電流Ioutの値と内側アンテナ13bに流れる電流Iinの値の他の大小関係において、電流Ioutを相対的に大きい第3の電流値とし、電流Iinの値を相対的に小さい第4の電流値として、外側アンテナ13a直下に局所的なプラズマ(外プラズマ)を生成して処理を行う第2の処理とを、時間的に異ならせて実施することにより、外側アンテナ13aによるプラズマと内側アンテナ13bによるプラズマが互いに影響しあって意図しない箇所にプラズマが集中することを防ぐので、処理終了時点で所望の処理分布、典型的には均一な処理分布が得られるようにする。
すなわち、高圧条件における誘導結合プラズマ処理において、通常供給する電力では基板G全体で均一に、あるいは意図した分布でプラズマを維持することが困難である場合でも、このように局所的なプラズマは維持可能であり、内側の局所的なプラズマと外側の局所的なプラズマを時間的に異ならせて生成することにより、処理が終了した時点で所望の処理分布を得ることが可能となる。
例えば、図5(a)に示すように、処理の前半を内側の内側アンテナ13b直下にのみ局所的なプラズマ(内プラズマ)を生成してエッチング処理を行う第1の処理とし、処理の後半を外側アンテナ13a直下にのみ局所的なプラズマ(外プラズマ)を生成してエッチング処理を行う第2の処理として、結果として図5(b)のように基板の面内で均一なエッチングレート(E/R)が得られるようにする。
ただし、このように局所的な内プラズマと外プラズマを処理の前後半に分けて生成して処理を行う場合には、プラズマ生成部近傍と非プラズマ生成部近傍とで温度差が生じ、この温度差による処理室4内の部材や基板Gへの影響が懸念されることがある。このような場合には、内プラズマによる第1の処理と外プラズマによる第2の処理とを短時間で交互に切り替えるようにすることで、上記効果を維持しつつ、このような温度差の影響を抑制することができる。典型的には、図6に示すように、コンデンサ21のポジション変更により、内側アンテナ13bの電流値を相対的に大きい第1の電流値と相対的に小さい第4の電流値との間で周期的に変化させ、同時に外側アンテナ13aの電流値を相対的に小さい第2の電流値と相対的に大きい第3の電流値との間で周期的に変化させる。このとき、コンデンサ21のポジション変化により内側アンテナ13bおよび外側アンテナ13aの電流値を変化させているので、内側アンテナ13bと外側アンテナ13aの電流値変化の周期は同じであり、位相が半周期ずれたものとなる。
なお、第1の処理の期間と第2の処理の期間は、処理の内容および得ようとする処理分布に応じて適宜設定すればよく、これら期間が同じでも、いずれかが長くてもよい。これらの処理期間を同じにすることにより、均一な処理分布を得やすくなる。また、局所的プラズマを生成するための第1の電流値および第3の電流値も、処理の内容および得ようとする処理分布に応じて適宜設定すればよく、これら値が同じでも、いずれかが大きくてもよい。これらの値を同じにすることにより、均一な処理分布を得やすくなる。
本実施形態では、コンデンサ21のポジション調整により内側アンテナ13bと外側アンテナ13aの電流値を制御しているため、内側アンテナ13bと外側アンテナ13aの電流値を独立に変化させることはできないが、内側アンテナ13bと外側アンテナ13aに別個の高周波電源を接続する等により、電流値を独立して変化させるようにすることもできる。この場合には、内側アンテナ13bと外側アンテナ13aとで、電流を変化させる周期は同じであるが、内側アンテナ13bと外側アンテナ13aの電流値変化の位相差は半周期であっても半周期以外であってもよい。
また、周期的に電流値を変化させる際に、パルスジェネレータ等を用いて電流変化をパルス状にしてもよく、その場合の波形は特に限定されず、図7の(a)に示す矩形波や(b)に示す三角波のような直線的な波形であっても、(c)に示す正弦波のような曲線的な波形であってもよい。いずれの場合であっても、電流値の最大値が第1の電流値、第3の電流値であり、電流値の最小値が第4の電流値、第2の電流値とすることができる。
さらに、局所的プラズマを生成するための、相対的に大きい第1の電流と第3の電流の値が同じであっても、いずれかが大きくてもよい。また、相対的に小さい第4の電流値と第2の電流値は0であっても、所定の値を有していてもよい。局所的プラズマを内側アンテナ13bの直下、外側アンテナ13aの直下にのみ生成しようとする場合には、第4の電流値および第2の電流値は、誘導結合プラズマを発生させない程度に小さい値である必要がある。
なお、外側アンテナ13aおよび内側アンテナ13bについて、4本のアンテナ線を90°ずつずらして巻回して全体が渦巻状になるようにした四重アンテナとしたが、アンテナ線の数は4本に限るものではなく、任意の数の多重アンテナであってよく、また、ずらす角度も90°に限るものではない。
次に、高周波アンテナの構造の他の例について説明する。
上記例では、外側アンテナ13aと内側アンテナ13bとの2つの環状アンテナを同心状に設けて高周波アンテナを構成した場合を示したが、3つ以上の環状アンテナを同心状に配置した構造であってもよい。
図8は3つの環状アンテナを配置した三環状の高周波アンテナを示す。ここでは、最も外側に配置された最外側アンテナ113a、最も内側に配置された最内側アンテナ113c、これらの中間に配置された中間アンテナ113bを同心状に設けた高周波アンテナ113を示している。図8では便宜上、各アンテナの詳細な構造を省略しているが、上記外側アンテナ13aおよび内側アンテナ13bと同様の構造のものを用いることができる。
3以上の環状アンテナを設けた場合に、上記2つの環状アンテナを設けた高周波アンテナの場合と同様、一つの高周波電源から分岐して各環状アンテナに高周波電力を供給するようにし、環状アンテナへの給電線に可変コンデンサを設けることにより各アンテナの電流を制御することができる。そして、少なくとも一つのアンテナへの給電線に可変コンデンサを設けることにより、電流制御を行うことができる。上記2つの環状アンテナを設けた高周波アンテナの場合と同等の、環状アンテナごとに異なる比で電流制御を行う場合には、環状アンテナの数をnとするとn−1の環状アンテナの給電線にコンデンサを設ければよい。もちろん、各アンテナに別個の高周波電源を接続してこれらの電流値を独立して制御してもよい。
この場合に、各アンテナに対応する局所的なプラズマを全て時間的に異ならせて生成してもよいし、2つ以上の局所的なプラズマを同じ時間的タイミングで生成するようにしてもよい。また、上述のように電流の値を短時間で周期的に変化させるようにしてもよく、電流変化をパルス状にしてもよい。
次に、各アンテナの構造の他の例について説明する。
上記例では、各アンテナ(外側アンテナ13a、内側アンテナ13b、最外側アンテナ113a、中間アンテナ113b、最内側アンテナ113c等)を環状に構成して一体的に高周波電力が供給されるようにしたが、各アンテナをそれぞれ基板の互いに異なる部分に対応する複数の領域を有するものとし、これら複数の領域に独立して高周波電力が供給されるようにしてもよい。これにより、よりきめの細かいプラズマ分布制御を行うことができる。例えば、矩形基板に対応する矩形状平面を構成し、複数のアンテナ線を渦巻状に巻回してなる第1部分および第2部分を有し、第1部分は複数のアンテナ線が、矩形状平面の4つの角部を形成するとともに、矩形状平面とは異なる位置において4つの角部を結合するように設けられ、第2部分は複数のアンテナ線が、矩形状平面の4つの辺の中央部を形成するとともに、矩形状平面とは異なる位置において4つの辺の中央部を結合するように設けられて、第1部分と第2部分にそれぞれ独立して高周波電力が供給されるようにすることができる。
具体的な構成を図9〜11を参照して説明する。
例えば、外側アンテナ13aが、図9に示すように、プラズマ生成に寄与する誘導電界を形成する誘電体壁2に面した部分が全体として矩形基板Gに対応する矩形状(額縁状)平面を構成し、かつ、複数のアンテナ線を渦巻状に巻回してなる第1部分213aと第2部分213bとを有している。第1部分213aのアンテナ線は、矩形状平面の4つの角部を形成し、矩形状平面とは異なる位置において、4つの角部を結合するように設けられている。また、第2部分213bのアンテナ線は、矩形状平面の4つの辺の中央部を形成するとともに、矩形状平面とは異なる位置において、これら4つの辺の中央部を結合するように設けられている。第1部分213aへの給電は、4つの端子222aおよび給電線269を介して行われ、第2部分213bへの給電は、4つの端子222bおよび給電線279を介して行われ、これら端子222a、222bにはそれぞれ独立して高周波電力が供給される。
図10に示すように、第1部分213aは、4本のアンテナ線261,262,263,264を90°ずつ位置をずらして巻回した四重アンテナを構成し、誘電体壁2に面した矩形状平面の4つの角部を形成する部分は平面部261a、262a、263a、264aとなっており、これら平面部261a、262a、263a、264aの間の部分は、矩形状平面とは異なる位置になるように上方のプラズマの生成に寄与しない位置に退避した状態の立体部261b、262b、263b、264bとなっている。図11に示すように、第2部分213bも、4本のアンテナ線271,272,273,274を90°ずつ位置をずらして巻回した四重アンテナを構成し、誘電体壁2に面した上記矩形状平面の4つの辺の中央部を形成する部分は平面部271a、272a、273a、274aとなっており、これら平面部271a、272a、273a、274aの間の部分は、矩形状平面とは異なる位置になるように上方のプラズマの生成に寄与しない位置に退避した状態の立体部271b、272b、273b、274bとなっている。
このような構成により、上記実施形態と同様の4本のアンテナ線を一定の方向に巻回した比較的簡易な多重アンテナの構成をとりながら、角部と辺中央部との独立したプラズマ分布制御を実現することができる。
また、角部に対応する局所的なプラズマと辺中央部に対応する局所的なプラズマを時間を異ならせて生成し、所望の処理分布を形成してもよい。
以上の例では、各アンテナを複数のアンテナ線を巻回した多重アンテナで構成したが、図12に示すように1本のアンテナ線181を渦巻き状に巻回したものであってもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、誘導電界を形成するための複数のアンテナを同心状に設けた例を示したが、これに限らず、図13に示すように、たとえば複数の渦巻きアンテナ413を並列に配置した構造であってもよい。この場合でも、各アンテナ413に対応する局所的プラズマを時間的にずらして生成することにより、所望の処理分布を形成することができる。
また、上記実施形態では、プラズマが広がりにくい高圧条件で誘導結合プラズマを生成する場合に本発明を適用した例を示したが、これに限らず、平面位置が異なる複数のアンテナに対応して生成される局所的プラズマを時間を異ならせて生成し、処理終了時に所望の処理分布が得られるものであれば、プラズマが広がりにくい高圧条件に限るものではない。
さらに、上記実施形態では、所定のアンテナに相対的に大きな電流を流して、そのアンテナに対応した位置に局所的プラズマを生成する例を示したが、相対的に小さな電流を流したアンテナに局所的プラズマよりも弱いプラズマが生成されていてもよい。
さらにまた、各アンテナの形態は必ずしも同一でなくてもよい。例えば、一部のアンテナが図2に示す多重アンテナであり、他が図9〜11に示す多重アンテナであってもよく、多重アンテナと一本のアンテナを渦巻きにしたものとを混在させてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、インピーダンスを調整して各アンテナの電流値を調整するために可変コンデンサを用いたが、可変コイル等の他のインピーダンス調整手段であってもよい。また、上記実施形態では一つの高周波電源から各アンテナに高周波電力を分配して供給する例を中心に説明したが、上述したようにアンテナ毎に高周波電源を設けてもよい。
さらにまた、上記実施形態では処理室の天井部を誘電体壁で構成し、アンテナが処理室の外である天井部の誘電体壁の上面に配置された構成について説明したが、アンテナとプラズマ生成領域との間を誘電体壁で隔絶することが可能であればアンテナが処理室内に配置される構造であってもよい。
さらにまた、上記実施形態では本発明をエッチング処理またはアッシング処理に適用した場合について示したが、CVD成膜等の他のプラズマ処理装置に適用することができる。さらにまた、基板としてFPD用の矩形基板を用いた例を示したが、太陽電池等の他の矩形基板を処理する場合にも適用可能であるし、矩形に限らず例えば半導体ウエハ等の円形の基板にも適用可能である。
1;本体容器
2;誘電体壁(誘電体部材)
3;アンテナ室
4;処理室
13;高周波アンテナ
13a;外側アンテナ
13b;内側アンテナ
14;整合器
15;高周波電源
16a,16b;給電部材
19,19a,19b;給電線
20;処理ガス供給系
21;可変コンデンサ
22a,22b;端子
23;載置台
30;排気装置
50;アンテナユニット
51;給電部
61,62,63,64,71,72,73,74;アンテナ線
91a;外側アンテナ回路
91b;内側アンテナ回路
100;制御部
101;ユーザーインターフェース
102;記憶部
G;基板

Claims (15)

  1. 基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、
    前記処理室内で基板が載置される載置台と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
    前記処理室内を排気する排気系と、
    前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、
    前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段と
    を具備し、
    前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて外側誘導電界を形成する渦巻き状をなす外側アンテナと、前記外側アンテナの内側に同心状に設けられ、高周波電力が供給されて内側誘導電界を形成する渦巻き状をなす内側アンテナとを有する誘導結合プラズマ処理装置を用いて基板に対して誘導結合プラズマ処理を行う誘導結合プラズマ処理方法であって、
    前記内側アンテナと前記外側アンテナのぞれぞれに流す電流の比較において、前記内側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記内側アンテナに対応する部分に形成した前記内側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第1の処理と、前記外側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記外側アンテナに対応する部分に形成した前記外側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第2の処理とを、時間を異ならせて実施し、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるようにすることを特徴とする誘導結合プラズマ処理方法。
  2. 前記アンテナユニットは、前記内側アンテナおよび前記外側アンテナに給電するための高周波電源に接続された、整合器から前記内側アンテナおよび前記外側アンテナに至る給電経路を有する給電部を有し、前記各アンテナと各給電部を含む内側アンテナ回路および外側アンテナ回路が形成され、前記内側アンテナ回路および前記外側アンテナ回路のうち少なくとも一つのインピーダンスを調整し、もって前記各アンテナの電流値を調整するインピーダンス調整手段をさらに有し、前記インピーダンス調整手段により前記局所的プラズマを生成するための電流値の調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  3. 前記第1の処理は、前記内側アンテナに流れる内側電流の電流値を相対的に大きい値である第1の電流値とし、前記外側アンテナに流れる外側電流の電流値を相対的に小さい値である第2の電流値の電流値として行われ、
    前記第2の処理は、前記外側アンテナに流れる外側電流の電流値を相対的に大きい値である第3の電流値とし、前記内側アンテナに流れる内側電流の電流値を相対的に小さい値である第4の電流値として行われることを特徴とする請求項2に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  4. 前記第1の処理と前記第2の処理とは周期的に行われることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  5. 前記内側アンテナに供給される内側電流および前記外側アンテナに供給される外側電流の電流値を独立に変化可能とし、前記内側電流の電流値を、前記局所的プラズマを生成するための第1の電流値と前記第1の電流値よりも小さい第4の電流値との間で所定の周期で変化させ、前記外側電流の電流値を、前記局所的プラズマを生成するための第3の電流値と前記第3の電流値よりも小さい第2の電流値との間で前記所定の周期でかつ前記内側電流とは異なる位相で変化させることを特徴とする請求項1に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  6. 前記内側電流と前記外側電流との間の位相差は半周期であることを特徴とする請求項5に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  7. 前記内側電流と前記外側電流はパルス状に供給されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  8. 前記第2の電流値および前記第4の電流値は、それぞれ前記外側アンテナおよび前記内側アンテナが誘導結合プラズマを発生させない程度に小さい値または0であることを特徴とする請求項3、請求項5、請求項6および請求項7のいずれか1項に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  9. 前記第1の処理の期間および前記第2の処理の期間は、処理の内容および得ようとする処理分布に応じて適宜設定されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  10. 前記第1の処理の期間および前記第2の処理の期間は同じであることを特徴とする請求項9に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  11. 前記第1の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値と、前記第2の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値とは、処理の内容および得ようとする処理分布に応じて適宜設定されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  12. 前記第1の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値と、前記第2の処理における局所的なプラズマを生成するための電流値とは同じであることを特徴とする請求項11に記載の誘導結合プラズマ処理方法。
  13. 基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、
    前記処理室内で基板が載置される載置台と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
    前記処理室内を排気する排気系と、
    前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、
    前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段と
    を具備し、
    前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて誘導電界を形成する渦巻き状をなす複数のアンテナを有する誘導結合プラズマ処理装置を用いて基板に対して誘導結合プラズマ処理を行う誘導結合プラズマ処理方法であって、
    前記複数のアンテナの一部であって少なくとも一つのアンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して、そのアンテナに対応する部分に形成した前記誘導電界により局所的なプラズマを生成して行う処理を、異なるアンテナに対して時間を異ならせて複数回実施し、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるようにすることを特徴とする誘導結合プラズマ処理方法。
  14. 基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、
    前記処理室内で基板が載置される載置台と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
    前記処理室内を排気する排気系と、
    前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、
    前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段と
    を具備し、
    前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて外側誘導電界を形成する渦巻き状をなす外側アンテナと、前記外側アンテナの内側に同心状に設けられ、高周波電力が供給されて内側誘導電界を形成する渦巻き状をなす内側アンテナとを有する誘導結合プラズマ処理装置であって、
    さらに、前記内側アンテナと前記外側アンテナのぞれぞれに流す電流の比較において、前記内側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記内側アンテナに対応する部分に形成した前記内側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第1の処理と、前記外側アンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して前記外側アンテナに対応する部分に形成した前記外側誘導電界により局所的なプラズマを生成して処理を行う第2の処理とを、時間を異ならせて実施させ、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるように制御する制御部を具備することを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置。
  15. 基板を収容してプラズマ処理を施す処理室と、
    前記処理室内で基板が載置される載置台と、
    前記処理室内に処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
    前記処理室内を排気する排気系と、
    前記処理室内に基板に対応して平面的に配置され、誘導結合プラズマを生成するための高周波アンテナを有するアンテナユニットと、
    前記高周波アンテナに高周波電力を供給する高周波電力供給手段と
    を具備し、
    前記高周波アンテナは、高周波電力が供給されて誘導電界を形成する渦巻き状をなす複数のアンテナを有する誘導結合プラズマ処理装置であって、
    さらに、前記複数のアンテナの一部であって少なくとも一つのアンテナに相対的に大きな電流値の電流を流して、そのアンテナに対応する部分に形成した前記誘導電界により局所的なプラズマを生成して行う処理を、異なるアンテナに対して時間を異ならせて複数回実施させ、処理終了時点で基板に対して所望の処理分布が得られるように制御する制御部を具備することを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置。
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