JP2013161407A - 情報表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来、異なるアプリケーション間のウィンドウの位置指定は細かく管理されておらず、アプリケーション毎に互いに独立したウィンドウ設定で表示されており、使い勝手が悪いという問題があった。
【解決手段】
本発明では、複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウを画面に表示する情報表示装置において、前記複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウにグループ識別子を付与し、前記グループ識別子単位で前記アプリケーションの実行およびウィンドウの表示を管理するウィンドウマネージャーを有することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、PC(パーソナルコンピュータ)やタブレット機器などの情報表示装置に関する。
近年、PCやタブレット機器など様々な情報を表示する情報表示装置が急速に普及してきている。これらの情報表示装置では、複数のアプリケーションを実行して表示する処理が行われている。例えばWindows(登録商標)やUNIX(登録商標)のX11などでは、複数のアプリケーションを実行して表示するウィンドウ環境が存在している。このような環境では、アプリケーション表示の優先順位は、例えばユーザがマウス等のHID(ヒューマンデバイス)で選択したアプリケーションのウィンドウが上位に表示されるようになっている。そして、壁紙やWidgets(ウィジット:小さな表示部材のアプリケーション)などは、固定の優先順位を付けて最下位に位置させたり、逆に最上位に位置させることができるものもあり、X11のウィンドウマネージャの中には階層管理が可能なものもある。このように、複数のウィンドウの表示を管理するために、重ね合わせやウィンドウエリアの変更など様々な技術が検討されている(例えば、特許文献1,2,3参照)
特開2002−182890号公報 特開2009−157635号公報 特許第3544666号公報
しかしながら、異なるアプリケーション間のウィンドウの位置指定は細かく管理されておらず、アプリケーション毎に互いに独立したウィンドウ設定で表示されており、互いのウィンドウを連携させて複数のアプリケーションを実行することが難しかった。例えば、あるアプリケーションのウィンドウサイズが他のアプリケーションのウィンドウサイズに比べて大きい場合にウィンドウを縮小したり、お互いの位置関係を保ったまま動作させたり、ゲームなどで多用される十字キーなどの専用ボタンを画面上でエミュレーションして操作できるようにするなど、様々な複数のウィンドウを連携させた表示制御や管理を行うウィンドウ環境が求められている。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、元のアプリケーションを変更することなく、簡単な手続きだけで複数のアプリケーションのウィンドウを連携させて表示制御や管理を行うことができ、ユーザが使い易いウィンドウ環境を実現できる情報表示装置を提供することである。
本発明に係る情報表示装置は、複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウを画面に表示する情報表示装置において、前記複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウにグループ識別子を付与し、前記グループ識別子単位で前記アプリケーションの実行およびウィンドウの表示を管理するウィンドウマネージャーを有することを特徴とする。
本発明に係る情報表示装置は、元のアプリケーションを変更することなく、簡単な手続きだけで複数のアプリケーションのウィンドウを連携させて表示制御や管理を行うことができ、ユーザが使い易いウィンドウ環境を実現できる。
本実施形態に係る情報表示装置100の構成例を示す図である。 ソフトウェア構成例を示す図である。 共有メモリ領域に保持されている描画データのイメージを示す図である。 バッファメモリ104に保持された描画データのイメージを示す図である。 タスクバー260の構成例を示す図である。 階層例を示す図である。 管理テーブル301の一例を示す図である。 グループ化の調整例を示す図である。 グループ化されたウィンドウの例を示す図である。 バッファメモリ104に保持された描画データのイメージを示す図である。 グループ化の調整例を示す図である。 グループ化されたウィンドウの例を示す図である。
以下、本発明に係る情報表示装置の実施形態について図面を用いて詳しく説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態に係る情報表示装置100の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る情報表示装置100は、画像やデータを処理して画面に表示するPCやタブレット機器などに対応し、複数の異なるアプリケーションの実行により生成されるウィンドウ(ゲームソフトの場合はゲーム画面のウィンドウ、画像処理ソフトの場合は画像表示や編集画面のウィンドウなど)を同じ画面内に表示するウィンドウ環境を有する。従来、複数の異なるアプリケーション間でそれぞれのウィンドウの位置関係や動作の連携などについては細かく管理されておらず、アプリケーション毎に互いに独立したウィンドウ設定で複数のウィンドウが画面に表示され、アプリケーション毎に独立して動作していた。これに対して、本実施形態に係る情報表示装置100は、複数の異なるアプリケーションにより生成されるウィンドウをグループ化して、グループ毎にウィンドウを表示する階層を管理し、グループ内でアプリケーションの動作を連携させてあたかも一つのアプリケーションであるかのように使用することができる。
図1において、情報表示装置100は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、バッファメモリ104と、表示制御部105と、表示器106と、操作部材107と、I/O108と、記録I/F109と、システムバス110とを有する。
CPU101は、ROM102(または記録媒体109a)に予め記憶されたプログラムに従って動作する中央演算処理部で、情報表示装置101全体を制御する。
ROM102は、電気的に読み書き可能な不揮発性のメモリで、例えばフラッシュ(FLASH)型メモリで構成される。ROM102には、CPU101のプログラムや動作に必要なパラメータなどが予め記憶されている。尚、ROM102には、情報表示装置100の起動時に必要なプログラム(例えばBIOS)だけを記憶しておいて、その他のプログラムを記録媒体109aに記憶しておいてもよい。
RAM103は、電源OFF時に消去される揮発性のメモリで、例えばSRAMなどが用いられる。RAM103は、プログラム実行時の処理領域として用いられ、特に本実施形態では、アプリケーションにより生成されるウィンドウの描画データを保持する共有メモリ領域(共有メモリ)として用いられる。
バッファメモリ104は、表示器106の画面表示のための高速メモリで、例えばDRAMなどが用いられる。バッファメモリ104には、RAM103に保持されるウィンドウの描画データが表示器106の画面に表示するウィンドウの位置に応じて展開される。
表示制御部105は、バッファメモリ104に保持されている一画面分の描画データを読み出し、表示器106の解像度に合わせて画面に表示する。
表示器106は、例えば液晶モニタなどで構成される。尚、表示器106の画面上にはタッチパネル106aが配置されており、表示器106の画面上でユーザーが指で触れた位置情報(画面上の座標位置)を読み取る。
操作部材107は、タッチパネル106a以外の操作部材(電源ボタン、ポインティングデバイスなど)で構成される。尚、本実施形態に係る情報表示装置100では、タッチパネル106aと操作部材107をユーザーの操作インターフェースとして持っているが、タッチペンやマウス、キーボードなどを操作部材107として接続できるようにしてもよい。
I/O108は、操作部材107や表示器106のタッチパネル106aによる操作情報(タッチパネル106aやポインティングデバイスの場合は位置情報、操作ボタンの場合はオンオフ情報など)を入力し、システムバス110を介してCPU101に出力する。
記録I/F109は、着脱可能なメモリカードなどの記録媒体109aを接続するためのインターフェースで、メモリカードインターフェースであってもよいし、メモリやハードディスクなどの記憶媒体を自由に接続できるUSBインターフェースであってもよい。CPU101は、記録I/F109を介して記録媒体109aからプログラムやデータを読み出したり、処理後の画像やデータを記録媒体109aに書き込む。
システムバス110は、CPU101、ROM102、RAM103、バッファメモリ104、表示制御部105、表示器106、I/O108、記録I/F109などの間で相互にデータや制御信号を入出力するための共通バスである。
次に、CPU101で実行されるソフトウェアの構成について図2を用いて説明する。図2において、CPU101は、情報表示装置100の電源投入時に、ROM102または記録媒体109aなどに予め記憶されている基本ソフト(OS:オペレーティングシステム)を読み込んで基本処理部201(OS)を立ち上げる。さらに、情報表示装置100にウィンドウ環境を構築するためのウィンドウマネージャ202を立ち上げる。尚、ウィンドウマネージャ202は、基本処理部201上で動作するアプリケーションと同様に、立ち上げ時に基本処理部201に起動要求し、基本処理部201から唯一のプロセスID(Pid)が与えられる。基本処理部201のPidは、例えばPid=0となる。ここで、プロセスIDは、基本処理部201が実行中の複数の処理を管理するために付与する識別子である。
また、情報表示装置100にインストールされている複数のアプリケーション(例えば図2では、アプリケーションAからアプリケーションZ)のソフトウェアがROM102(または記録媒体109a)に記憶されている。尚、インストール済みのソフトウェアは、ウィンドウマネージャ202を介してGUIで起動したり、コマンドラインで起動することができる。いずれの場合でも、アプリケーションが起動されると基本処理部201から唯一のプロセスID(例えばPid=1)が与えられる。
さらに、ウィンドウ表示を必要とするアプリケーションは、起動時にウィンドウマネージャ202に対してウィンドウ表示のためのメモリ要求を行い、ウィンドウマネージャ202からアプリケーションに対して唯一のウィンドウID(Wid)が与えられる。
基本処理部201は、ウィンドウマネージャ202や複数のアプリケーションにより実行される処理を管理すると共に、これらのソフトウェアが情報表示装置100のハードウェアにアクセスする時のソフト上のインターフェースを提供する。例えば、タッチパネル106aの操作情報を取得したり、記録I/F109を介して装着されている記録媒体109aとの間でデータを読み書きする時のインターフェースを提供する。このために、基本処理部201には、様々な内部関数が用意されており、基本処理部201上で動作するソフトウェア(アプリケーションやウィンドウマネージャ202など)は、この内部関数を用いて様々な処理を実行することができる。
本実施形態に係る情報表示装置100では、ウィンドウマネージャ202はサーバー側、アプリケーションAからZはクライアント側として機能する。そして、サーバー側のウィンドウマネージャ202は、クライアント側の各アプリケーションと通信して、プロセスIDやアプリケーション名を知ることができる。
次に、ウィンドウマネージャ202の構成例について説明する。ウィンドウマネージャ202は、アプリケーション実行時に表示器106に表示するウィンドウの大きさや位置を管理するウィンドウ管理機能250と、複数のウィンドウが重なる場合の上下関係を階層に分けて各ウィンドウ毎に表示する層を管理するレイヤ管理機能251と、複数の異なるアプリケーションにより生成される複数のウィンドウをグループ化して各ウィンドウの位置や動作を管理するグループ管理機能253とを有する。
ウィンドウマネージャ202のウィンドウ管理機能250は、起動されたアプリケーションに対応するウィンドウを表示器106に表示する際の位置や大きさなどを管理する。また、ウィンドウマネージャ202は、タッチパネル106aの操作情報(位置や動きなどの情報)を取得して対応するアプリケーションに配信する役割も受け持っている。例えばユーザーがタッチパネル106aに触れた位置の情報を取得して、その位置に表示されているウィンドウに対応するアプリケーションに操作情報を出力する。これを受けたアプリケーション側は、ウィンドウ内の当該位置に表示していた操作ボタンや画像などを判別して、操作ボタンのオンオフや画像の選択などの処理を実行する。例えば、情報表示装置100で起動可能なアプリケーションのアイコンやOS設定用アイコンなどがまとめられたランチャーのウィンドウを表示するアプリケーションが起動している場合、ユーザーがタッチパネル106aでタッチしたアイコンに対応するアプリケーションが起動される。
ウィンドウマネージャ202のレイヤ管理機能251は、複数のウィンドウが重なって表示される場合の階層(レイヤ)を管理する。例えば、アプリケーションAにより生成されたウィンドウAAと、アプリケーションAとは異なる別のアプリケーションZにより生成されたウィンドウZZとが重なる場合に、ウィンドウAAおよびウィンドウZZを表示する層を予め設定された階層によって管理する。この場合、ウィンドウAAが上位の層、ウィンドウZZが下位の層に設定されている場合、ウィンドウAAをウィンドウZZの上に表示する。尚、本実施形態に係る階層の構成については後で詳しく説明する。
ウィンドウマネージャ202のグループ管理機能253は、異なる複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウのいくつかを連携して管理する機能である。例えば、アプリケーションAにより生成されたウィンドウAAと、アプリケーションAとは異なる別のアプリケーションZにより生成されたウィンドウZZとをあたかも一つの同じアプリケーションであるかのように、互いに関連付けてウィンドウを表示したり、動作させることができる。尚、グループ管理の具体例については後で詳しく説明する。
次に、本実施形態に係る情報表示装置100の動作について具体的に説明する。先に説明したように、情報表示装置100は、UNIX(登録商標)のX11ウィンドウシステムやPC用のOSとして知られるWindows(登録商標)などで広く用いられているマルチウィンドウ機能を有する。
マルチウィンドウ機能では、先ず、ROM102または記録媒体109aに記録されたアプリケーションプログラムの起動時にウィンドウマネージャ202に描画用のメモリ領域を要求する。これを受けたウィンドウマネージャ202は、共有メモリ領域(共有メモリ)をRAM103上に確保し、アプリケーションに共有メモリ番号としてウィンドウID(Wid)を返す。このようにして、各アプリケーションは、ウィンドウマネージャ202にアクセスできるようになり、各アプリケーションにより生成されるウィンドウの描画データを共有メモリ上に書き込んでウィンドウマネージャ202にウィンドウの描画を要求する。これを受けたウィンドウマネージャ202は、共有メモリ領域の描画データを表示器106の画面に対応する描画用のバッファメモリ104に展開する。この時、同じ画面内に複数のウィンドウがある場合、ウィンドウマネージャ202は、各ウィンドウの階層設定に応じた上下関係になるように複数のウィンドウを合成する。ここで、各ウィンドウの階層設定は管理テーブル301に記憶されており、ウィンドウマネージャ202は、管理テーブル301を参照して複数のウィンドウを合成する。尚、管理テーブル301の例については後で詳しく説明する。
そして、ウィンドウマネージャ202は、バッファメモリ104から複数のウィンドウが合成された1画面分の描画データを読み出して表示制御部105を介して表示器106の画面に表示する。
例えばアプリケーションがゲームプログラムである場合、起動時にウィンドウマネージャ202に共有メモリ領域を要求し、ウィンドウマネージャ202からウィンドウID(Wid)を受け取って、ゲーム画面を構成する描画データをRAM103の共有メモリ領域に形成する。そして、ウィンドウマネージャ202は、ウィンドウ(ここではゲーム画面)を予め設定された位置、サイズ、階層などのパラメータに応じてバッファメモリ104上に展開し、表示器106にゲーム画面のウィンドウを表示する。
ここで、ゲーム機の筐体をエミュレーションするアプリケーションApp1と、ゲームのアプリケーションApp2とを起動して、アプリケーションApp1の仮想画面上でゲームのアプリケーションApp2を動作させる実施例について説明する。尚、以降の説明において、同じアプリケーションにより複数のウィンドウが生成される場合は、各ウィンドウ毎にApp1-1、App1-2のように表記する。この場合、App1-1はアプリケーションApp1により生成される1つ目のウィンドウ、App1-2は同じアプリケーションApp1により生成される2つ目のウィンドウであることを示す。例えば、画像処理のアプリケーションApp2がサムネイルの画像を表示する1つ目のウィンドウと、サムネイルの画像の中から選択した画像処理対象の画像を表示する2つ目のウィンドウとを生成する場合、1つ目のウィンドウをApp2-1、2つ目のウィンドウをApp2-2と表記する。
各アプリケーションの起動時に生成されるウィンドウの描画データは、RAM103の共有メモリ領域に保持される。図3は、アプリケーションApp1とアプリケーションApp2を起動した時の共有メモリ領域内の描画データの様子を分かり易いように視覚的な画像イメージで示した図である。
図3の例では、アプリケーションApp1により生成されるウィンドウ(Wid=02)、アプリケーションApp2により生成されるウィンドウ(Wid=04)、さらに各アプリケーションの起動に伴ってウィンドウマネージャ202が生成するタスクバー260のウィンドウ(Wid=01)およびウィンドウ(Wid=03)が共有メモリ領域に保持されている。ここで、図3において、ウィンドウマネージャ202は、自らの処理を1つのアプリケーションApp0として、自らが生成するタスクバー260のウィンドウApp0-1に対してウィンドウID(Wid=01)、ウィンドウApp0-2に対してウィンドウID(Wid=03)をそれぞれ割り当てて管理する。また、本実施形態に係る情報表示装置100では、ウィンドウマネージャ202は、各アプリケーションにより新たなウィンドウが生成される度に、そのウィンドウに対応するタスクバー260を生成する。そして、ユーザーは、タスクバー260を操作して複数のウィンドウのグループ化などの設定を行うことができる。例えば、アプリケーションApp1のウィンドウApp1-1に対応するApp0-1のタスクバー260は、図3に示すように、対応するアプリケーションApp1のウィンドウApp1-1を閉じるための終了ボタン261と、タスクバー260を画面上に表示するか否かを選択するためのon・offボタン262と、グループ番号の選択ボタン263と、グループ化するときにウィンドウの位置や大きさを編集するためのedit・lock機能の選択ボタン264とをそれぞれ有する。
図3において、アプリケーションApp1は、ゲーム機の筐体デザインをエミュレーションするソフトウェアである。図3の例では、アプリケーションApp1により生成されるウィンドウApp1-1はゲーム機の筐体を模したグラフィック271で構成され、ゲーム機の表示モニタを模したグラフィック272と、十字キーを模したグラフィック273と、ファンクションボタンを模したグラフィック274とを有する。また、アプリケーションApp2は、ゲームのソフトウェアである。図3の例では、アプリケーションApp2の「にこにこGame」の実行画面がウィンドウApp2-1に表示されている。
ここで、従来は、アプリケーションApp1とアプリケーションApp2とが別々のウィンドウ(App1-1、App2-1)で独立して表示されて、独立して動作するだけであったが、本実施形態に係る情報表示装置100では、各ウィンドウにタスクバー260が付加され、このタスクバー260によって異なるアプリケーションにより生成される複数のウィンドウを連携して表示したり動作させることができるようになっている。例えば、ゲームのアプリケーションApp2は、従来は外部コントローラであるジョイスティックやキーボードなどによりゲームの操作を行う必要があったが、本実施形態に係る情報表示装置100では、ゲーム機の筐体デザインや十字キーなどの操作ボタンをアプリケーションApp1でエミュレーションしてウィンドウApp1-1に表示し、ユーザーは、ウィンドウApp1-1に表示された十字キーのグラフィック273やファンクションボタンのグラフィック274をタッチパネル106aで操作して、異なるアプリケーションApp2のゲームを楽しむことができる。
次に、本実施形態に係る情報表示装置100のグループ管理機能について説明する。図4は、図3のRAM103上の描画データをバッファメモリ104に展開した様子を分かり易いように表示器106の画面に表示される時の視覚的な画像イメージで示した図である。従って、図4は表示器106の画面でもある。ここで、図3で説明したように、アプリケーションApp1により生成されるウィンドウApp1-1の上端にはタスクバー260のウィンドウApp0-1、アプリケーションApp2により生成されるウィンドウApp2-1の上端にはタスクバー260のウィンドウApp0-2がそれぞれ連結されている。
[グループ登録の手順]
そして、アプリケーションApp1のウィンドウApp1-1とアプリケーションApp2のウィンドウApp2-1を同じグループに登録する場合、例えば図4の画面を表示器106に表示した状態で、タッチパネル106aでタスクバー260のグループ番号選択ボタン263を操作する。グループ番号選択ボタン263は、例えば図5(a)に示すように、ユーザーが表示器106の画面上でグループ番号選択ボタン263をタッチすると、ポップアップウィンドウ280が表示され、そのリストの中から設定したいグループ番号を選択することができる。図4の例では、ウィンドウApp1-1のタスクバー260のグループ番号が1、ウィンドウApp2-1のタスクバー260のグループ番号が2なので、どちらかのグループ番号を変更して同じグループ番号に設定する。例えばウィンドウApp2-1のタスクバー260のグループ番号設定ボタン263を操作してグループ番号を2から1に変更すれば、ウィンドウApp1-1と同じグループに設定される。
このようにして、異なる複数のアプリケーションにより生成されるウィンドウをグループ番号で関連付けすることによりグループ化することができる。
尚、本実施形態では、各ウィンドウの階層は予め設定されているものとして説明するが、図5(a)のグループ番号の登録と同様に、図5(b)のようにして、タスクバー260に階層選択ボタン265を設け、ユーザーが表示器106の画面上で階層設定ボタン265をタッチして、表示されたプルダウンメニュー(レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3など)の中から設定したい階層を選択できるようにしてもよい。
ここで、階層設定について図6を用いて説明する。図6は、同じ画面内に複数のウィンドウが表示される場合、特にウィンドウの表示位置が重なっている場合にどのウィンドウを上または下に表示するかを予め設定するための階層例を示している。図6の階層例では、最上位の層(n)から最下位の層(0)まで複数の段階に分けられており、数値が小さい方が下位に表示される。例えば、図6の例では、アプリケーションApp2のウィンドウApp2-1が(n)層、アプリケーションApp1のウィンドウApp1-1が(n−1)層にそれぞれ設定されているので、ウィンドウApp2-1とウィンドウApp1-1とが重なる場合、ウィンドウApp2-1がウィンドウApp1-1よりも上に表示される。
次に、ウィンドウマネージャ202が各ウィンドウのグループ番号や階層などを管理するための管理テーブル301について図7を用いて詳しく説明する。管理テーブル301は、図2で説明したように、ウィンドウを使用するアプリケーションの各処理毎に基本処理部(OS)201から与えられるプロセスID(pid)と、ウィンドウマネージャ202により各ウィンドウに与えられるウィンドウID(wid)と、当該ウィンドウのグループ番号(group)と、ウィンドウを表示する階層を示す(layer)の各パラメータの設定を管理するためのテーブルである。さらに図7の点線で示したように、ウィンドウの位置(position)と、ウィンドウの大きさ(size)とを管理テーブル301に記憶するようにしてもよい。この場合、ウィンドウの位置(position)は、表示器106の画面上の座標で表され、ウィンドウの予め決めた特定箇所(例えば左上角)の座標である。尚、ウィンドウの位置や大きさのパラメータは、通常のアプリケーションで用いられているパラメータで、アプリケーション毎にレジストリなどの設定ファイルに記憶されているので、例えばアプリケーションの起動時にウィンドウマネージャ202により管理テーブル301に読み込むようにしてもよい。
図7の管理テーブル301において、アプリケーションApp0のウィンドウID(wid=01)に対応するウィンドウApp0-1(pid=01)はグループ番号(group)が01で、アプリケーションApp1のウィンドウID(wid=02)に対応するウィンドウApp1-1(pid=11)と同じグループ番号に設定されている。同様に、アプリケーションApp0のウィンドウID(wid=03)に対応するウィンドウApp0-2(pid=02)はグループ番号(group)が02で、アプリケーションApp2のウィンドウID(wid=04)に対応するウィンドウApp2-1(pid=21)と同じグループ番号である。
また、図7において、ウィンドウApp0-1およびウィンドウApp0-2の階層はlayer=3、ウィンドウApp1-1の階層はlayer=1、ウィンドウApp2-1の階層はlayer=2なので、3つのウィンドウが重なる場合、ウィンドウApp1-1の上にウィンドウApp2-1が表示され、ウィンドウApp2-1の上にウィンドウApp0-1およびウィンドウApp0-2が表示される。尚、層番号が同じ場合は、後で起動されたウィンドウが上に表示されるものとする。
このように、本実施形態に係る情報表示装置100では、各ウィンドウにグループ番号と層番号を設定して管理することにより、グループ化されたウィンドウ内の上下位置を固定して管理することができる。
さらに、図7の管理テーブル301において、位置や大きさのパラメータも一括して管理する場合について説明する。尚、ウィンドウの位置や大きさについては、先に説明したように、通常のアプリケーションにおいてもレジストリなどの設定ファイルで管理されているので、特別に管理テーブル301に記載して管理しなくてもよいが、後の実施例で説明するように、ウィンドウの拡大や縮小を行って複数のアプリケーションを重ねる位置を合わせる場合は、各ウィンドウの位置や大きさのパラメータをグループ番号や階層と一括して管理テーブル301に記載することにより、ウィンドウマネージャ202で管理がし易くなる。
図7の例では、ウィンドウの位置は表示器106の画面上の座標を基準として表記されている。ここで、理解し易いように、表示器106の画面を1600×1200の座標で表す場合、アプリケーションApp1のウィンドウApp1-1は、ウィンドウの左上の座標が(10,30)、大きさが800×600画素で表示される。同様に、アプリケーションApp2のウィンドウApp2-1は、ウィンドウの左上の座標が(600,670)、大きさが800×600画素で表示される。また、ウィンドウマネージャ202により生成されたウィンドウApp0-1およびウィンドウApp0-2についても、それぞれウィンドウの左上の座標が(10,10)および(600,650)、大きさは両ウィンドウ共に800×20画素で表示される。尚、ウィンドウの拡大や縮小などの大きさの変更については後で詳しく説明する。
このように、ウィンドウマネージャ202は、管理テーブル301を参照することにより、複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウを表示する位置、大きさ、階層およびグループ番号などを知ることができる。そして、ウィンドウマネージャ202は、管理テーブル301の設定に従ってRAM103上に保持されている各ウィンドウの描画データを表示する階層を管理しながらバッファメモリ104上に合成することができる。
次に、グループ化するときの位置や大きさを調整する編集モードについて図8を用いて説明する。図8は、先に説明した図4と同じアプリケーションApp1のウィンドウApp1-1と、アプリケーションApp2のウィンドウApp2-1とが表示器106の画面に表示され、それぞれのウィンドウのタスクバー260のグループ番号設定ボタン263のグループ番号は1に設定された状態になっている。
そして、グループ1のウィンドウを編集モード(Editモード)にするために、表示器106の画面に表示されているタスクバー260のEdit/Lock選択ボタン264のEditの文字をタッチパネル106aで選択する。Editモードが選択されると、Lockの文字の前にあるチェックボックスのチェック状態が消えて、Editの文字の前にあるチェックボックスがチェック状態になり、ユーザーはEditモードに入ったことがわかる。尚、本実施形態では、同じグループに設定されている複数のウィンドウのタスクバー260のいずれか1つのタスクバー260でEditモードを選択された場合、ウィンドウマネージャ202は、同じグループ内のタスクバー260のEdit/Lock選択ボタン264を全てEditモードに切り替えるものとするが、各ウィンドウ毎にEditモードを選択するようにしてもよい。
次に、ゲームのアプリケーションApp2のウィンドウApp2-1をタッチパネル106aでドラッグ操作して、ゲーム筐体のデザインをエミュレーションするアプリケーションApp1のウィンドウApp1-1のモニタ画面のグラフィック272の領域に重ねる。ここで、図7の管理テーブル301の階層設定の例では、ウィンドウApp1-1よりもウィンドウApp2-1を表示する層が上になるように設定されているので、ウィンドウApp2-1のゲームの実行画面がウィンドウApp1-1の上に表示されることになる。
ところが、管理テーブル301の例では、アプリケーションApp1のウィンドウApp1-1の大きさは800×600画素、アプリケーションApp2のウィンドウApp2-1の大きさも800×600画素なので、単純に同じ位置で両方のウィンドウを重ねた場合、完全に重なってしまうことになり、ウィンドウApp1-1の十字キー273やファンクションボタン274がウィンドウApp2-1の下に隠れてしまう。そこで、本実施形態に係る情報表示装置100では、アプリケーションApp2のウィンドウApp2-1を図8のように縮小して、ウィンドウApp1-1のモニタ画面のグラフィック272の領域に入る大きさに調整する。大きさの調整は、例えばユーザーがタッチパネル106aを介してウィンドウApp2-1の右下の角を指でタッチして、サイズ変更の矢印が画面に表示されたらドラッグ操作を行って、変更したい大きさになったらドラッグ操作を終了する。このようにして、ウィンドウApp2-1の大きさを縮小(または拡大)することができる。尚、拡大や縮小は、ウィンドウマネージャ202がRAM103の共有メモリ領域からバッファメモリ104にコピーする時に行う。また、拡大処理および縮小処理はソフトウェアで実行できるが、専用のハードウェアを搭載する場合はハードウェアで実行してもよい。
そして、ウィンドウApp2-1をウィンドウApp1-1のモニタ画面のグラフィック272の領域に重ねた後、タスクバー260のEdit/Lock選択ボタン264のLockの文字をタッチパネル106aで選択する。Lockが選択されると、Editの文字の前にあるチェックボックスのチェック状態が消えて、Lockの文字の前にあるチェックボックスがチェック状態になり、ユーザーはEditモードが終了したことを確認できる。このようにして、図9(a)に示すように、EditモードでウィンドウApp1-1のゲーム筐体の画面にウィンドウApp2-1のゲームの実行画面を重ねた状態になり、ゲーム機筐体のグラフィック271の画面で恰もゲームが実行されているかのように表示することができる。尚、タスクバー260のOn/Offボタン262の領域を指でタッチするとタスクバー260の表示が消えて、図9(b)に示すように、ゲーム機筐体のグラフィック271とゲームの実行画面だけが表示器106に表示される。この時、再び、タスクバー260を表示させたい場合は、例えばゲーム機筐体のグラフィック271の上部の淵辺りを指でタッチすることでタスクバー260が表示された図9(a)の状態にすることができる。
ここで、タスクバー260で同じグループに設定され、且つ、Edit/Lock選択ボタン264でLock状態に設定されたウィンドウは、常に相対的な配置を維持し、例えばウィンドウApp1-1またはウィンドウApp2-1をドラッグして画面上の位置を移動させた場合、図9で示した位置関係および大きさが保持されたままウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1の両方のウィンドウが移動される。
尚、アプリケーションApp2を操作しても、グループ管理されているウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1の上下位置および平面上の位置関係(XY座標の位置)は変わらない。
このように、本実施形態に係る情報表示装置100では、複数の異なるアプリケーションにより生成される複数のウィンドウ(上記の例ではウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1)が恰も1つのアプリケーションのウィンドウであるかのように扱うことができる。尚、図9(a)および図9(b)に示したLock状態のウィンドウを拡大または縮小する操作を行った場合でも、ウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1の位置や大きさの相対関係が維持されたまま拡大または縮小が行われる。ここで、Lock状態のウィンドウを拡大または縮小する操作は、例えば図8で説明した方法と同様に、Lock状態のウィンドウの右下の角をタッチしてドラッグすることにより実行することができる。
さらに、本実施形態に係る情報表示装置100では、Lock状態にある同じグループの複数のウィンドウ間で操作情報や位置情報などを通知することができる。これらの情報は、ウィンドウマネージャ202により、対応するアプリケーションに引き渡される。図9の例では、階層が下の層にあるゲーム機筐体のグラフィック271を表示するアプリケーションApp1から上の層にあるゲームのアプリケーションApp2に対して操作情報や位置情報が引き渡される。例えば、ファンクションボタンのグラフィック274が指でタッチされた場合、ファンクションボタンが押下されたことを示すメッセージがアプリケーションApp1からアプリケーションApp2に通知される。同様に、十字キーのグラフィック273が指でタッチされた場合、十字キーが操作されたことを示すメッセージがアプリケーションApp1からアプリケーションApp2に通知される。このようなメッセージをアプリケーションApp1からウィンドウマネージャ202を経由して受け取ったアプリケーションApp2は、本物のゲーム機のファンクションボタンや十字キーが操作されたときと同じ動作を実行する。さらに、アプリケーションApp1の表示モニタのグラフィック272に表示されているゲームの実行画面の領域がタッチされた場合、タッチした座標データがメッセージとしてウィンドウマネージャ202経由でアプリケーションApp2に通知されるが、アプリケーションApp2のウィンドウApp2-1は、図8で説明したように縮小されているので、元のウィンドウApp2-1の座標とは異なる。例えば、ウィンドウApp2-1の元の大きさが800×600画素で、図8の縮小後の大きさが640×480画素である場合、80%に縮小されているので、図9のウィンドウApp2-1のゲーム画面上でゲームのキャラクターを80画素だけ移動させた場合、元の大きさのゲーム画面では100画素分を移動させなければならない。そこで、ウィンドウマネージャ202は、縮小されたウィンドウApp2-1の画素数や座標から元座標の大きさにデータ変換し、変換データをアプリケーションApp2に引き渡す。
このようにして、本実施形態に係る情報表示装置100では、複数の異なるアプリケーションにより生成される複数のウィンドウ(上記の例ではウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1)が恰も1つのアプリケーションのウィンドウであるかのように動作させることができる。尚、上記の例では、下位の層のアプリケーションApp1から上位の層のアプリケーションApp2-1に操作情報や位置情報を引き渡すようにしたが、アプリケーションの種類によっては、上位の層のアプリケーションから下位の層のアプリケーションに操作情報や位置情報を引き渡すようにしてもよいし、互いにこれらの情報をやり取りできるようにしてもよい。
また、図9(a)において、グループ化されたウィンドウApp1-1およびウィンドウApp2-1のタスクバー260の終了ボタン261が押下されて両方のウィンドウを閉じる際に、ウィンドウマネージャ202によって、ウィンドウApp1-1およびウィンドウApp2-1がグループ化されていることと、グループ時のウィンドウの大きさと、2つのウィンドウの相対位置(例えば左上角の座標位置の差分など)を示す情報をレジストリなどの設定ファイルに記憶するようにしてもよい。さらに、この場合、グループ化された図9(a)の2つのウィンドウを1つのウィンドウと見なす新たな独立したアプリケーションの1つとして、プログラム実行のためのアイコンをデスクトップなどに作成してもよい。これにより、ユーザーがデスクトップ上のアイコンをクリックすると、アプリケーションApp1とApp2とが同時に起動し、ウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1と設定ファイルに記憶された大きさ(上記の例ではウィンドウApp2-1を80%縮小した大きさ)と、相対位置でRAM103からバッファメモリ104に展開して合成する。ここで、相対位置は、例えばウィンドウApp2-1の左上の角の座標がウィンドウApp1-1に対して、右に10画素、下に50画素ずらすなどの情報である。
このようにして、本実施形態に係る情報表示装置100では、複数の異なるアプリケーションにより生成される複数のウィンドウ(上記の例ではウィンドウApp1-1とウィンドウApp2-1)が恰も1つのアプリケーションのウィンドウであるかのように表示および動作させることができ、グループ化された状態の新たなアプリケーションとして起動や終了を行うことができる。
次に、本実施形態に係る情報表示装置100において、複数のウィンドウの二次元上(表示器106の画面上)の表示位置が重なって見えなくなるウィンドウが無いように、互いに回避するように配置する例について説明する。この場合、ウィンドウマネージャ202は、複数のアプリケーションにより生成されるウィンドウを表示する層を管理し、例えば上位の層にあるアプリケーションのウィンドウが下位の層にあるアプリケーションのウィンドウを排他的に回避する位置になるようにウィンドウの相対位置を管理する。
図10は、バッファメモリ104に展開された3つのアプリケーション(App3,App4,App5)によりそれぞれ生成されるウィンドウApp3-1、ウィンドウApp4-1、ウィンドウApp5-1をそれぞれ視覚的なイメージで描いてある。図10の例では、アプリケーションApp3は画像のサムネイルを表示するソフトウェア、アプリケーションApp4は画像の明るさや色彩などを調節するフィルタ処理のソフトウェア、アプリケーションApp5は画像の明るさのヒストグラムなどを表示する画像情報表示のソフトウェアである。ここで、先に説明した図4の例と同様に、それぞれのウィンドウにタスクバー260が付加されている。
図10では、タスクバー260のグループ番号設定ボタン263のグループ番号はグループ2に設定され、3つのウィンドウはグループ化されている。そして、タスクバー260のEdit/Lock選択ボタン264はEditモードが選択され、グループ内のウィンドウの位置や大きさを調整できる状態になっている。尚、3つのウィンドウの階層は、ウィンドウApp4-1またはウィンドウApp5-1がウィンドウApp3-1よりも上位の層に設定されているものとする。
次に、先の図8の例と同様に、図10の各ウィンドウをドラッグして、図11に示すようにウィンドウの位置を決定する。そして、3つのウィンドウの相対的な位置が決定したらEdit/Lock選択ボタン264でLockを選択して編集モードを終了する。これにより、3つのウィンドウの相対位置は固定され、常に図12のように表示される。そして、例えばいずれかのウィンドウの位置を移動した場合、他のウィンドウの位置も同じ相対位置を保持しながら移動される。また、3つのウィンドウのいずれかのウィンドウを拡大または縮小した場合は、他のウィンドウも同じ相対位置を保持しながら拡大または縮小される。尚、図9(b)の例と同様に、タスクバー260のOn/Offボタン262をoffにすることによって3つのウィンドウに付加されたタスクバー260が消去される。
このようにして、3つのアプリケーション(App3,App4,App5)によりそれぞれ生成されるウィンドウApp3-1、ウィンドウApp4-1、ウィンドウApp5-1を恰も1つのアプリケーションにより実行されるウィンドウであるかのように操作することができる。
また、画像のサムネイルを表示するアプリケーションApp3のウィンドウApp3-1の中から色合いなどを調整したい画像(例えばIMG1.jpgの画像)をタッチパネル106aで選択して、アプリケーションApp4のウィンドウApp4-1の上にドラッグすると、ドラッグした画像の調整を行うことができる。同様に、画像のサムネイルを表示するアプリケーションApp3のウィンドウApp3-1の中から画像情報を表示したい画像(例えばIMG6.jpgの画像)をタッチパネル106aで選択して、アプリケーションApp5のウィンドウApp5-1の上にドラッグすると、ドラッグした画像のヒストグラム情報を表示することができる。
尚、これらのアプリケーションApp3,App4およびApp5以外のソフトウェアの実行により、アプリケーションApp3,App4およびApp5のウィンドウApp3-1,App4-1およびApp5-1のウィンドウが別のソフトウェアのウィンドウの背後に移動したとしても、ウィンドウApp3-1,App4-1およびApp5-1のいずれかのウィンドウをタッチパネル106aでクリックすることにより、グループ化された3つのウィンドウが同時に上位に表示される。
以上、本実施形態に係る情報表示装置100について、グループ化されたウィンドウを重ねて表示する場合と、排他的に回避する位置に表示する場合の2つの例を示したが、既存のアプリケーションの動作を変更することなく、複数の異なるアプリケーションにより生成される複数のウィンドウを組み合わせたり、ハードウェアの操作ボタンやキーボードをソフトウェアでエミュレーションすることが簡単にでき、操作性の優れた使い勝手の良いウィンドウ環境を実現することができる。
尚、本発明に係る情報表示装置について、各実施形態で例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
100・・・情報表示装置;101・・・CPU電子カメラ;102・・・ROM;103・・・RAM;104・・・バッファメモリ;105・・・表示制御部;106・・・表示器;106a・・・タッチパネル;107・・・操作部材;108・・・I/O;109・・・記録I/F;109a・・・記録媒体;110・・・システムバス;201・・・基本処理部;202・・・ウィンドウマネージャ;203・・・内部関数;250・・・ウィンドウ管理機能;251・・・レイヤ管理機能;253・・・グループ管理機能;301・・・管理テーブル

Claims (10)

  1. 複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウを画面に表示する情報表示装置において、
    前記複数のアプリケーションにより生成される複数のウィンドウにグループ識別子を付与し、前記グループ識別子単位で前記アプリケーションの実行およびウィンドウの表示を管理するウィンドウマネージャーを有する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  2. 請求項1に記載の情報表示装置において、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記グループ識別子が同じグループ内の前記複数のウィンドウの相対的位置を固定する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  3. 請求項1に記載の情報表示装置において、
    前記複数のウィンドウ毎に表示倍率を設定する表示倍率設定部を更に設け、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記表示倍率に従って前記ウィンドウを表示する大きさを変更する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記複数のアプリケーションにより生成されるウィンドウを表示する層を管理し、上位の層にあるアプリケーションのウィンドウが下位の層にあるアプリケーションのウィンドウに覆い被さる位置にそれぞれのウィンドウを配置する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記複数のアプリケーションにより生成されるウィンドウを表示する層を管理し、上位の層にあるアプリケーションのウィンドウが下位の層にあるアプリケーションのウィンドウを排他的に回避する位置にそれぞれのウィンドウを配置する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  6. 請求項5に記載の情報表示装置において、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記複数のアプリケーションにより生成されるウィンドウ毎に、前記ウィンドウのグループ化、大きさ、表示位置の指定の少なくとも1つを設定する操作インターフェースを表示する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  7. 請求項6に記載の情報表示装置において、
    前記操作インターフェースは、前記アプリケーションにより生成されるウィンドウにグループ識別子を付与するためのタスクバーで構成し、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記タスクバーを各ウィンドウに表示して、前記タスクバーに表示されるグループ識別子の選択により、前記ウィンドウのグループ化を行う
    ことを特徴とする情報表示装置。
  8. 請求項6に記載の情報表示装置において、
    前記操作インターフェースは、前記アプリケーションにより生成されるウィンドウにグループ識別子を付与するためのタスクバーで構成し、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記タスクバーにウィンドウの位置や大きさを変更するための編集ボタンを表示し、前記編集ボタン選択後に変更されたウィンドウの位置や大きさで前記ウィンドウのグループ化を行う
    ことを特徴とする情報表示装置。
  9. 請求項4に記載の情報表示装置において、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記グループ識別子が同じグループ内の下位の層にあるアプリケーションの操作情報を上位の層にあるアプリケーションに伝達する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  10. 請求項9に記載の情報表示装置において、
    前記ウィンドウマネージャーは、前記ウィンドウの位置や大きさが変更された場合、変更後の当該ウィンドウでの座標情報を変更前の座標情報に変換して上位の層にあるアプリケーションに伝達する
    ことを特徴とする情報表示装置。
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