JP2013160793A - 3次元映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな構造の3次元映像表示装置を提供する。
【解決手段】3次元映像表示装置は、映像表示装置を装着する本体ケース5bと、本体ケースと一体的に形成され、複数のミラー11,12,13が奥行き方向へ所定間隔かつ所定角度で平行に配置されたミラーケース5aを備えるミラー装置50を有する。本体ケースは、映像表示装置を装着し又は取り外すときに、映像表示装置を案内するガイド53と、映像表示装置がガイドに装着されるときに、映像表示装置の画面に形成される複数の映像領域が複数のミラー装置に適正に位置付けするための位置決め部を有する。映像表示装置がガイドに案内されて突き当て部により適正な位置に位置付された状態で3次元映像を表示する時に、複数のミラーが映像表示装置の画面に対して観賞者側に所定角度傾斜した状態で、複数の映像領域に表示される映像を複数のミラーで反射して、観賞者に3次元映像として表示する。
【選択図】図37

Description

本発明は、3次元映像表示装置に関し、特に、2次元映像表示装置に表示される2次元映像を、ミラーを用いて3次元映像として表示する3次元映像表示装置に関する。
従来の3次元映像表示装置として、2次元映像表示装置に複数のハーフミラーから構成されるミラー組立体を配置した3次元映像表示装置が知られている。例えば、特許文献1や特許文献2、特許文献5には、2次元映像表示装置に表示された映像からハーフミラーによって生成された虚像を観賞者から見て奥行き位置の異なる複数の表示面に同時に表示することで立体映像を生成する3次元映像表示装置が開示されている。例えば、特許文献1に記載の3次元表示装置は本発明者が提案したものであり、この3次元表示装置は複数のハーフミーらの高さを観賞者に近いほど高く、奥行き方向行くに従って低く形成することにより、映像領域を生成させ視認できる範囲を広げている。
このように2次元映像表示装置に複数のハーフミラーを配置して平面的な虚像を奥行き方向に重ねて見せる立体映像は、芝居の舞台で使われる書割のような立体映像であるが、特殊な眼鏡を必要としない。また立体視の生理的要因においても、通常の立体を見るのとまったく同じ、輻輳、ピント調節、両眼視差、運動視差のすべての要因を使っているため、両眼視差や輻輳などの一部の要因だけで見る立体映像装置のような眼の疲れがない。
また、最近では、特許文献3や特許文献4に記載のように、携帯電話や携帯ゲーム装置等の表示器を有する携帯端末に2次元表示及び3次元表示の機能を搭載することが提唱されている。即ち、特許文献3に記載の技術は、携帯電話等にレンチキュラ方式による3次元表示画面を持つ表示器を反転可能に保持する機構を備える。また、特許文献4に記載の技術は、内蔵するハーフミラーや凹面鏡等からなる立体表示部材に投影して携帯電話の立体画像表示窓を介して空間に浮かんでいるように虚像の立体映像として表示する。
特開2008−20564号公報 特開2009−53539号公報 特開2002−372929号公報 特開2010−141447号公報 特開2006−135378号公報
特許文献3に記載の技術によれば、レンチキュラ方式による3次元表示画面を持つ表示器を反転可能に保持する機構が必須となる。しかし、ある通信キャリアの携帯電話を使用しているユーザは、必ずしもこの種の3次元表示機能を必要とするとは限らず、その結果3次元表示機能を搭載したコスト的に高価な携帯電話を購入させられることになる。
また、特許文献4に記載の技術によれば、携帯電話にハーフミラーや凹面鏡等からなる立体表示装置を備えることが必須となる。そのため、特許文献3の技術の場合と同様に、携帯電話に3次元表示のための格別な機構が必要となるので、コスト高となる。
また、特許文献3及び4に記載の技術は、携帯電話に格別な機構を要するので、例えば通信キャリア会社で一般に普及している携帯電話に一律にこの3次元表示機能を採用することは実際的に困難である。
また、特許文献2には、2次元表示手段として液晶ディスプレイ装置などの表示装置を利用することができる旨、及びその実施形態においては立体映像を表示する時の表示装置の表示制御について記載されている。しかし、日常使用されているスマートフォンのような2次元表示装置が、立体表示装置との関係においてどのように扱われるのかについては特に言及されていない。
本発明は、映像表示装置の画面に表示される映像を3次元映像として観賞することができる、コンパクトな構造の3次元映像表示装置を提供することにある。
本発明はまた、映像を反射する複数のミラーを回転して畳んで収納することで、コンパクトな構造の3次元映像表示装置を提供することにある。
本発明はまた、3次元映像表示のために映像表示装置に格別な機構や改造を施すことなく、日常使用される映像表示装置を利用してその画面に表示される映像を3次元映像として表示する3次元映像表示装置を提供することにある。
本発明に係る3次元映像表示装置は、好ましくは、映像表示装置の画面に表示される映像を複数のミラーを用いて3次元的に表示する3次元映像表示装置において、
該映像表示装置を装着する本体ケースと、該本体ケースと一体的に形成され、複数のミラーが奥行き方向へ所定間隔かつ所定角度で平行に配置されたミラーケースを備えるミラー装置を有し、
該本体ケースは、該映像表示装置を装着し又は取り外すときに、該映像表示装置を案内するガイドと、該映像表示装置が該ガイドに装着されるときに、該映像表示装置の画面に形成される複数の映像領域が該複数のミラーに適正に位置付けするための位置決め部を有し、
該映像表示装置が該ガイドに案内されて、該位置決め部により該適正な位置に位置付された状態で3次元映像を表示する時に、該複数のミラーが該映像表示装置の画面に対して観賞者側に所定角度傾斜した状態で、該映像表示装置の該複数の映像領域に表示される映像を該複数のミラーで反射して、観賞者に3次元映像として表示することを特徴とする3次元映像表示装置として構成される。
好ましい例では、前記ミラーケースは、前記本体ケースの奥行き方向の後部に軸を中心に回転可能に固定され、
3次元映像を表示する時に、該ミラーケースは該軸を中心にして該本体ケース側に回転して、該複数のミラーが該映像表示装置の画面に対して観賞者側に所定角度傾斜して位置付けされて、該映像表示装置の該映像領域に表示される映像を反射する3次元映像表示装置として構成される。
また、好ましくは、前記ミラーケースと前記本体ケースは、一体的に形成された合成樹脂性である。
また、好ましくは、前記ガイドは、前記本体ケースに装着される該映像表示装置の幅方向を規制する左右ガイドと、高さ方向を規制する上ガイドと底ガイドを備えて構成され、
前記位置決め部は、該ガイドの最奥部に形成された壁で構成される。
また、好ましくは、前記複数のミラーは、該ミラーの高さが奥に行くにつれて低くなるように配置されて、かつ前記ミラーケース内に回転可能に軸支される。
また、好ましくは、前記本体ケースに該映像表示装置を装着した状態において、前記ミラーケースは、軸を中心として前記ミラーケースを観賞者側に面した前方へ回転させることによって、該複数のミラーの先端を該映像表示装置の画面に均接させて、該複数のミラーを所定角度傾斜して支持して、該画面に表示される映像を観賞者の方向へ反射させる第1の位置と、
該軸を中心として前記ミラーケースを後方へ回転させることによって、該複数のミラーを該映像表示装置の画面から離して、該映像表示装置の画面に表示される映像を観賞できる第2の位置との間で回転移動可能である3次元映像表示装置として構成される。
また、好ましくは、前記本体ケースは、前記映像表示装置として2次元映像を表示する画面を有する携帯可能な表示装置を、該表示装置の操作部を観賞者側に向けて収容する。
本発明によれば、かさばるハーフミラーの部分を折り畳んでコンパクトにできる構造とすることで、収納や持運びに適した3次元映像表示装置を提供することが可能となる。
また、ミラー装置の部分を回転させて映像表示装置の画面から引き離すことにより、画面に表示される映像と3次元映像を簡単な操作で切り替えて見ることが可能になる。
また、本発明によれば、日常用いられている映像表示装置を、3次元映像表示装置に簡単に装着することができ、3次元映像を容易に観賞することができる。また、映像表示装置を格別に改造することなく、一般に実用化されている映像表示装置をそのまま用いて3次元映像の表示を行うことが可能である。
また、ミラー装置を本体ケースに対して回転可能とし、かつ映像を反射する複数のミラーを回転して畳んでミラー装置内に収納することで、コンパクトな構造となり、持ち運びに便利である。
更に、長さ等の大きさの異なる映像表示装置を受け入れることができ、3次元映像を観賞できる表示装置の機種が広がる。
3次元映像表示装置の原理を示す斜視図である。 3次元映像表示装置の原理を示す斜視図である。 第1実施形態におけるミラー装置と本体ケースを示す分解斜視図である。 第1実施形態における2次元映像表示装置の画面が観賞できる状態の3次元映像表示装置の斜視図である。 ミラーが回転する仕組みを説明する図である。 ミラーの軸の強度を説明するための図である。 ミラーの軸の詳細を示す図である。 第1実施形態における3次元映像を鑑賞するときの3次元映像表示装置の斜視図である。 第1実施形態における3次元映像を鑑賞するときの3次元映像表示装置の断面図である。 第1実施形態におけるミラーを折り畳んだときのミラー装置の斜視図である。 第1実施形態におけるミラーを折り畳んだときの3次元映像表示装置の斜視図である。 第1実施形態におけるミラーを折り畳んだときの3次元映像表示装置の断面図である。 ミラーが折り畳まれる仕組みを示す側面視図である。 第1実施形態におけるミラーケースの切込みを示す斜視図である。 第1実施形態における本体ケースの斜視図である。 第1実施形態における3次元映像表示装置の断面図である。 第2実施形態におけるミラー装置の分解斜視図である。 第2実施形態における3次元映像表示装置を示す斜視図である。 第2実施形態における3次元映像表示装置の断面図である。 第2実施形態における3次元映像を鑑賞するときの3次元映像表示装置の斜視図である。 第2実施形態における3次元映像を鑑賞するときの3次元映像表示装置の断面図である。 第3実施形態における3次元映像が観賞できる状態の3次元映像表示装置の斜視図である。 第3実施形態における映像表示装置の画面で2次元映像が観賞できる状態の3次元映像表示装置の斜視図である。 第3実施形態におけるミラー装置の分解斜視図である。 第3実施形態におけるミラー装置を閉じた状態の3次元映像表示装置の斜視図である。 第3実施形態におけるミラー装置の斜視図である。 第3実施形態における本体ケースを上方から見た斜視図である。 第3実施形態における本体ケースを底面から見た斜視図である。 第3実施形態におけるミラー装置の側断面図である。 第3実施形態における本体ケースの三方向から見た断面図である。 第3実施形態における3次元映像が観賞できる状態における3次元映像表示装置の三方向から見た断面図である。 第3実施形態における3次元映像が観賞できる状態における3次元映像表示装置の三方向から見た断面図である。 第3実施形態におけるミラーを折畳んだ状態の3次元映像表示装置の側断面図である。 第4実施形態における3次元映像表示装置を示す斜視図である。 第4実施形態における3次元映像表示装置及び映像表示装置の平面図である。 第4実施形態における3次元映像表示装置を底部斜めから見た斜視図である。 第4実施形態における3次元映像を鑑賞するときの3次元映像表示装置の断面図である。 第4実施形態における他の例による3次元映像表示装置を底部斜めから見た斜視図である。 第4実施形態における他の例による3次元映像表示装置を底部斜めから見た斜視図である。
以下、この発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。図1および図2はこの発明の一実施の形態に係る3次元映像表示装置を構成する要素の位置関係を示す斜視図および側面図である。
図1および図2を参照して、3次元映像表示装置の主要な構成要素は、2次元映像表示装置70と2次元映像表示装置70の上に設けられたミラー装置80である。ミラー装置80の主要な構成要素は2枚の平板のハーフミラー81,82と1枚の平板のフルミラー83である。図1および図2においては、ミラー装置80はハーフミラー81,82とフルミラー83だけが示されており、ミラーを所定の位置に固定するための構成要素は示していない。図2においてハーフミラー81,82とフルミラー83は2次元映像表示装置70の画面71a,71b,71cに表示された映像を反射し、虚像81a,82a,83aを生成する。
図2に示すようにハーフミラー81,82とフルミラー83とは画面71に対して、所定間隔かつ所定角度に傾斜させて配置される。ハーフミラー81,82およびフルミラー83は画面71の上に一定角度で傾斜させ、かつすべてのハーフミラー81,82とフルミラー83の面同士が平行になるように配置する。ハーフミラー81,82およびフルミラー83は観賞者200の側に約45°傾斜させて配置することが好ましい。
2次元映像表示装置70は、薄型テレビや携帯電話、スマートフォンなどに用いられる、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、LEDディスプレイ、有機ELディスプレイなどを示すが、ディスプレイ部分を含んだ薄型テレビ、携帯電話、携帯ゲームプレーヤー、タッチ式タブレットなどの表示器を有する装置を含む。
図2に示すように、ハーフミラー81,82とフルミラー83の高さは観賞者200から見て奥に行くにつれて低くなるように観賞領域Vが楔状である(即ちミラーの高さが徐々に低くなっている)。前後のハーフミラー81,82、あるいはフルミラー83の高さの比は同じでその範囲は1:0.65〜1:0.95とする。
また、前後のハーフミラー81,82、あるいはフルミラー83の高さの比はHa: Hb=1:0.79かつHb: Hc=1:0.79とするのが好ましい。
そのため、画面71の奥行きDに対して、ハーフミラー81の映像領域71aの長さDaは0.41D、ハーフミラー82の映像領域71bの長さDbは0.33D、フルミラー83の映像領域71cの長さDcは0.26Dとなり、ハーフミラー81,82とフルミラー83の高さHa, Hb, Hcの高さはそれぞれDa, Db, Dcの1.4倍になる。図1において、ハーフミラー81,82とフルミラー83の幅Wmは画面71の幅Wよりも若干長い。
ハーフミラー81の下の映像領域71aの虚像81a、ハーフミラー82の下の映像領域71bの虚像82a、フルミラー83の下の映像領域71cの虚像83aが観賞者200の視線方向201の奥行き位置に重なって見え、3次元映像として見える。
この実施の形態においては従来では用いられなかった反射率の高いハーフミラーを使用することで、より明るい3次元映像を得ることができる。具体的には観賞者200からみて最も手前のハーフミラー81の可視光の透過率:反射率を67:33〜60:40の範囲とし、次のハーフミラー82の可視光の透過率:反射率を50:50〜55:45とし、最も奥のフルミラー83の可視光の反射率を100%〜80%とすることで、観賞者からはすべての虚像81a,81b,81cがほぼ同じ明るさに見え、室内で照明を点けた状態でも十分な明るさの映像が得られる。その結果、3次元映像を室内の照明を点けた明るさでの観賞が可能になる。
なお、ミラー装置を構成する各ミラーの透過率:反射率の好ましい組み合わせとしては、
ハーフミラー81が67:33、ハーフミラー82が50:50、フルミラー83の反射率が100%としてもよい。これはフルミラー83の反射性能が高い場合を想定している。
また別の好ましい組み合わせは、ハーフミラー81が69:31、ハーフミラー82が55:45、フルミラー83の反射率が80%である。これはフルミラー83の反射性能がやや劣った場合を想定している。
さらに別の好ましい組み合わせは、ハーフミラー81が60:40、ハーフミラー82が50:50、フルミラー83の反射率が80%である。上記2つの組合せは理論的な計算に基づく値であるが、この値は実験的に得られた値である。
この時のゴーストを軽減するためにハーフミラー81,82およびフルミラー83の反射物質のコーティング面は観賞者200の側になるように配置する。
次に、図1および図2に示したハーフミラー81,82とフルミラー83と2次元映像表示装置70とを所定の位置に配置、固定するための具体的な実施の形態について説明する。なお、ハーフミラー81,82とフルミラー83の基本的な比例寸法や透過率、反射率は同じである。
(1)第1実施形態
図3は本発明の第1実施形態に係る3次元映像表示装置の全体構成を示す分解斜視図である。ただしこの図の中には2次元映像表示装置70は含まれていない。図3を参照して、ミラー装置80は、ミラーケース2と、ハーフミラー11,12と、フルミラー13から構成される。ミラー装置80は本体ケース3と合体できる。
本体ケース3は2次元映像表示装置70が隙間なく入る容器の形を呈しており、ミラーケース2と合体させるための一対の軸受け穴3kとミラーケース2の位置を安定させるための一対の谷型の突起3iを備えている。本体ケース3の容器は、2次元映像表示装置70を正しく収容することができる程の幅、高さ、奥行き長さを有している。2次元映像表示装置70がこの容器に適正に収容されたときには、2次元映像表示装置70の映像領域71a、71b、71cが、ハーフミラー11,12、フルミラー13に適正に位置合わせされたことを表している。
ミラーケース2はハーフミラー11,12とフルミラー13を所定の位置に固定するものであり、本体ケース3と合体させる機能を持っている。ミラーケース2には、ハーフミラー11,12とフルミラー13を固定するための一対の略扇形の穴(軸穴)2a,2b,2cと一対のストッパー2d,2f,2h、および一対の爪2e,2g,2iが両側に具わっており、本体ケースとの合体のための一対のピボット2kとミラーケース2と本体ケース3の位置を安定させるための一対の山型の突起2jが具わっている。本体ケース3およびミラーケース2の材質はポリプロピレン、ポリカーボネート、ABS樹脂、スチロール樹脂、硬質塩化ビニールなどの弾性を持つ合成樹脂が好ましい。
ハーフミラー11,12とフルミラー13はミラーケース2にある略扇形穴(軸穴)2a,2b,2cに差し込めるよう、矩形の軸11a,12a,13aをその一辺の両側に持つ略長方形の形状を呈している。ハーフミラー11,12、フルミラー13の厚さは画面71の対角線長さが3.5インチ程度の場合1mm〜2mmが好ましい。
なお、図示の例では、ハーフミラー11,12及びフルミラー13をミラーケース2に取り付ける場合は、矩形の軸11a,12a,13aを略扇形穴(軸穴)2a,2b,2cに差し込む構造としているが、これに限定されない。例えば、軸11a,12a,13aは矩形でなく、先の尖った円錐形状又は多角錐形状でもよく、それらと係合する軸穴2a,2b,2cは略扇形穴形状でなく、単なる微小の穴又は凹部でもよい。
画面71が10インチ程度の場合2mm〜3mmが好ましい。画面71が30インチ程度の場合3mm〜5mmが好ましい。ハーフミラー11,12およびフルミラー13はガラスまたはアクリル、硬質塩化ビニール、ポリカーボネート製であることが好ましい。色はできるだけ透明に近いものが好ましい。ハーフミラー11,12の可視光の透過率や反射率は上記したとおりであり、ハーフミラー11,12は可視光の吸収率を少なく抑えたいため誘電体多層膜コーティングによるハーフミラーが好ましい。フルミラー13は誘電体多層膜コーティングによるものが好ましいが、金属蒸着膜によるインコーネルコーティングのものでもかまわない。
図4は本体ケース3に2次元映像表示装置70を収容し、ミラー装置80と本体ケース3とが合体した状態を示す。ミラー装置80はミラーケース2の略扇形の穴2a,2b,2cにハーフミラー11,12とフルミラー13の軸がそれぞれの差し込まれることで組み立てられる。
また、本体ケース3の軸受け穴3kにミラーケース2のピボット2kを差し込むことでミラー装置80と本体ケース3は合体できる(図12(D)参照)。図4の状態では、画面71が全部見えているため、画面71を通常に観賞できるが、ハーフミラー11,12とフルミラー13が画面71に対して所定の位置にはないので3次元映像の観賞はできない。
なお、本体ケース3とミラーケース2の合体は、本体ケース3の軸受け穴3kにミラーケース2のピボット2kを差し込む構造に限定されない。例えば、逆の構造として、本体ケース3に設けたピボットを、ミラーケース2に設けた軸受け穴に合体させる機構でもよい。要するに、ミラーケース2が本体ケース3に回転可能に取り付けられる機構であればよい。
図5はハーフミラー11が軸を中心に回転する状態を示す図である。図5(A)はハーフミラー11の斜視図であり、図5(B)は側面図である。図5を参照して、ハーフミラー11の軸11aは外部へ突出した矩形であり、長さはdであり、幅はwである。長さdは略扇形の軸受け穴2aの径と等しい。両側に矩形の軸11aを持つハーフミラー11は両側から略扇形の軸受け穴2a(図3参照)によって挟むことで抜け落ちることなく、略扇形の扇頂角αの範囲で回転軸101を中心に回転できるように固定される。すなわち、ハーフミラー11は点線のハーフミラー11で示す位置まで回転軸がぶれることなく回転が可能となる。通常回転部分の軸は細い形状となるが、ハーフミラー11がガラスや合成樹脂で製作されることを考慮して、軸11aを矩形にして強度を高め、軸が欠け落ちる危険性を軽減している。同様の仕組みによってハーフミラー12とフルミラー13もそれぞれ略扇形の軸受け穴2b,2cによって回転を可能にしながら固定される。
図6および図7はハーフミラー11,12、およびフルミラー13の軸11a,12a,13aの強度を説明した図である。図6(A)と(B)はそれぞれd1、d2が異なる形状の軸を示す図である。軸11a,12a,13aはすべて図6(C)の100のような形状をしている。このような形状の場合、荷重に対する応力集中はコーナー部C1,C2によく発生する。底辺Bを固定し、Pの位置に荷重をかけた条件で有限要素法の平面応力解析をすると、コーナー部C1,C2に最大主応力の応力集中が発生する。
通常回転部分の軸は細く、たとえば図6(A)に示すように幅w:長さd1=1:1のような形状の場合のコーナー部の最大主応力σaが1.0であったとする。一方図6(B)に示すようにw:d2=1:5として軸の形状の長さが長い矩形にすることで、コーナー部の最大主応力σbは約0.3となる。
ハーフミラー11,12、およびフルミラー13の材質はガラスや合成樹脂であるため、軸の欠け落ちを防止するためには、できるだけ応力集中箇所の応力を軽減するべきである。そこで、この実施の形態においては、軸の幅wに対する長さd2の比を大きくすることで、コーナー部の応力を軽減している。なお、幅w:長さd2の比は1:4以上が好ましく、1:5とすることによって、1:1の場合と比べてコーナー部の応力を約3分の1に軽減できる。
図7は、軸の形状の変更例を示す図である。図7に示すようにハーフミラー11,12、およびフルミラー13の軸が形成されているコーナー部C1とC2(図6(C)参照)にRをつけることで、さらに応力を分散させることができる。この場合Rの半径rはwの3分の1〜4分の1にすることが好ましい。
ミラー装置80の回転移動について説明する。
図4のミラー装置80において、ハーフミラー11はミラーケース2に具わっているストッパー2dおよび爪2e(図9(A)、(B)、図3参照)に入る状態にあるため回転を許されない状態にある。ハーフミラー12およびフルミラー13も同様にストッパー2f,2h、および爪2g,2iによって回転を許されない状態にある。(図9(A)参照)。
図4の状態からミラー装置80を、ピボット2kを中心に回転させ2次元映像表示装置70が入った本体ケース3の上に被せた状態を図8、図9に示す。図9(A)は3次元映像表示装置の3次元映像の観賞時の一部断面図であり、図9(B)は図9(A)において、矢印B-Bで示す部分の断面図であり、図9(C)は図9(A)において、矢印C-Cで示す部分の断面図である。図9(A)に示す状態で画面71に対してハーフミラー11,12とフルミラー13が所定の位置にあり、この実施の形態の3次元映像の観賞時の状態となる。本体ケース3と軸受け穴3k、ミラーケース2とピボット2kおよび略扇形の穴2a,2b,2cとストッパー2d,2f,2h、爪2e,2g,2iは、この状態で画面71に対してハーフミラー11,12とフルミラー13が所定の位置になるよう配置されている。略扇形穴2a,2b,2cの扇頂角はそれぞれ約28度、約23度、約15度となる。
図8および図9の3次元映像の観賞時の状態において、図9(C)に示すように、ミラーケース2に具わっている山型の突起2jは本体ケース3の谷型の突起3jの谷の部分に入っている。そのため。ミラー装置80と本体ケース3の位置はある程度固定される。またミラーケース2と本体ケース3はポリプロピレンなどの弾性のある合成樹脂でできているため、ある程度の力で山型の突起2jは谷型の突起3jから外れてミラーケース2を回転させて図4の状態にすることができる。図4の状態から図8、図9の状態にもすることも同様の理由から可能である。このようにミラー装置80を簡単に回転させて動かすことが可能なため、3次元映像を観賞する状態と2次元映像表示装置70の画面71を通常の観賞する状態とを簡単に切り替えることができる。また画面71がタッチパネル付の場合は図4の状態では画面を触ることもできる。
以上のように、この実施の形態においては、2次元映像表示装置の装着後もミラー装置80の部分だけを2次元映像表示装置70の画面から引き離すことで、2次元映像と3次元映像を瞬時にかつ簡単な操作で切り替えて見ることが可能になる。
ミラー装置80の折り畳みについて説明する。
図10はミラーケース2内において図4の状態からミラーを折り畳んだ状態を示す。図10に示すように、ハーフミラー11は力P1を加えると、爪2eを乗り越えてミラーケース2の底部2nに折り畳める(図3参照)。ハーフミラー12とフルミラー13も同様に折り畳むことができる。図11と図12は図10の状態のミラーケース2を本体ケース3に被せた状態を示す。図9の3次元映像の観賞時と違い、ハーフミラー11,12とフルミラー13はミラーケース2の中に折り重なり、ミラー装置80は本体ケース3と2次元映像表示装置70に接近した状態で折り畳まれている。図9の観賞時と比較して全体の体積が削減されていることがわかる。
図12(A)は折り畳み時の一部断面図であり、図12(B)は図12(A)において、矢印B−Bで示す部分の断面図であり、図12(C)は図12(A)において、矢印C−Cで示す部分の断面図であり、図12(D)は図12(A)において、矢印D−Dで示す部分の断面図である。この実施の形態では図12(B)に示すようにハーフミラー11はストッパー2dと爪2eからはずれている。また図12(C)に示すように山型の突起2jは谷型の突起3jから外れている。
以上のように、この実施の形態によれば、かさばるハーフミラーの部分を折り畳んでコンパクトにできる構造をとることで、収納や持運びに適した3次元映像表示装置を提供することができる。
図13にハーフミラー11,12およびフルミラー13がミラーケース2の中に折り畳まれる仕組みを示す。図13(A)は仮にミラーケース2の底部2n’に折れがなく平板であった場合、ハーフミラー11,12とフルミラー13をミラーケースの中に折り畳み、さらにミラーケース2を本体ケース3に被せようと試みた状態を示す図である。このとき画面71からのミラーケース2の折り畳み時の底部2n’の高さh1をできるだけ低くすることで折り畳んだ状態での体積を少なくできる。ところがこれを実現しようとすると、ミラーケース2と本体ケース3をつなぐ回転軸k’は本体ケース3から離れた位置に存在しなければならず、両者の合体ができない。また図13(B)のように両者が合体できるよう、本体ケース3の中に回転軸kを配置した場合、底部2n’と画面71の折り畳み時の高さh2は3次元映像の観賞時の高さhmaxの約40%になる。このときミラーケース2の端部2w’が最高高さとなり、この高さが折り畳み時の高さh2になっている。
図13(C)はミラーケース2の底部2nをフルミラー13の上端部付近2vで折った場合を示す。この場合折曲げ角度θを約19度とすることで、ミラーケース2の端部2wは画面71に接近するため、ミラーケース2の2vの位置が最高高さとなり折り畳み時の高さh3は観賞時の高さhmaxの約30%にすることができる。また最高高さとなる位置2vがミラーケース2の底部2nの中央付近にくるため、図13(B)と比較して中央が膨らんだ角張らない形状となり、持運ぶのに適している。このようにミラーケース2の底部2nを2v付近で折っても、フルミラー13が収納されるスペースがあるため、フルミラー13の折り畳みにも影響はない。
図14はミラーケースの上面を示す斜視図である。図14に示すようにミラーケース2の底部にはU字型の切込み2p,2q,2rがある。U字型の切込2pの内側部分2sに指や手などの力P2を加えて合成樹脂の弾性で切込み内部をハーフミラー11側にたわませることができる。この作業を図10の状態で行うと2sの部分がハーフミラー11に当たって押し出すことになり、折り畳まれた状態からストッパー2d、爪2eの間に挟まる位置まで回転させることができる。こうすることで直接ハーフミラー11に指や手を触れることなくハーフミラー11を回転させることができる。ハーフミラー12とフルミラー13も同様に2t,2uの部分に力を加えることにより指などで直接触れることなく回転させることができる。
図15は本体ケース3とは別の形態の本体ケース4を示す斜視図である。本体ケース4は2次元映像表示装置70の端部だけを隙間なく覆う形状となっている。図16は本体ケース4に2次元映像表示装置70を入れ、ミラーケース2を合体させた状態の断面図である。本体ケース4も弾性を持つ合成樹脂で作ることが好ましい。また本体ケース4と2次元映像表示装置70とは摩擦力によって容易に外れない。軸受け穴4kと谷型の突起4jは、本体ケース3の軸受け穴3kと谷型の突起3jと同様の機能を果たす。
以上のように、この実施の形態においては、液晶ディスプレイなどの2次元映像表示装置70にハーフミラーなどからなるミラー装置を簡単に着脱でき、ミラー装置は折り畳ためてコンパクトにできる。観賞者は3次元映像装置を容易に持ち運び、2次元映像表示装置70をそれに装着することで、簡単に3次元映像を楽しむことができる。
(2)第2実施形態
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図17は本発明の第2実施形態に係る3次元映像表示装置の構成部品を示す図である。ただしこの図の中には2次元映像表示装置70は含まれていない。図17に示すように、ミラー装置50はミラーケース5a、ハーフミラー11,12、フルミラー13および本体ケース5bから構成される。ミラーケース5aと本体ケース5bはヒンジ部5fによってつながっているため、ポリプロピレンなどの耐ヒンジ特性の高い合成樹脂による一体成型で作ることが好ましい。
ミラーケース5aにはハーフミラー11,12、フルミラー13を装着して固定するための溝5c,5d,5eがある。ハーフミラー11,12、フルミラー13の厚さと材質、および透過率、反射率は実施形態1と同じであるが、形はすべて長方形である。
本体ケース5bは2次元映像表示装置70の先端を隙間なく覆って支持する形状となっている。
図18、図19はミラーケース5aにハーフミラー11,12、フルミラー13を固定してミラー装置50が形成され、本体ケース5bに2次元映像表示装置70を入れた状態を示す図である。これは2次元映像表示装置70の画面71を通常の観賞する状態である。
図20、図21はミラーケース5aをヒンジ5fを軸に回転させて画面71に被せた状態を示す図である。この状態ではハーフミラー11,12とフルミラー13が画面71に対して所定の位置に来るため、3次元映像を観賞することができる。このようにミラー装置50を簡単に回転して動かすことが可能なため、3次元映像を観賞する状態と2次元映像表示装置70の画面71を通常の観賞する状態とを簡単に切り替えることができる。また画面71がタッチパネル付の場合は図18、図19の状態では画面を触ることもできる。
第2実施形態では第1実施形態のようにミラー装置50の部分を折り畳んで体積を削減することはできない。しかしながら、第2実施形態は第1実施形態よりも部品数が少なく、部品の形状も簡単である。そのため、第1実施形態よりも製作コストを軽減することが可能である。
なお、第2実施形態は種々変形して実施することができる。例えば、上記実施形態では、ミラーケース5aはヒンジ5fを軸に回転可能な構造としたが、ヒンジ5fを設けずに、ミラーケース5aと本体ケース5bを一体的に固定した構成としてもよい。2次元映像表示装置70を本体ケース5bに装着するには、2次元映像表示装置70を本体ケース5bの前方から挿入して装着することができる。
以上のように、第2実施形態においては、液晶ディスプレイなどの2次元映像表示装置70にハーフミラー等からなるミラー装置を簡単に着脱でき、3次元映像を楽しむことが可能になる。
(3)第3実施形態
次に、図22以降を参照しながら、3次元映像表示装置の具体的な構成例について説明する。なお、ハーフミラーやフルミラーの基本的な寸法比等は図1乃至図2と同じである。
図22は、3次元映像が観賞できる状態の3次元映像表示装置の斜視図、図23はミラー装置を開いた状態における2次元映像表示装置70の画面で2次元映像が観賞できる状態の3次元映像表示装置の斜視図、図24はミラー装置の分解斜視図、図25は、ミラー装置を閉じた状態の3次元映像表示装置の斜視図、図26はミラー装置の斜視図を示す。
図25に示すように、3次元映像表示装置は、ミラー装置90と本体ケース3から構成される。図22に示すように本体ケース3は略箱型であり、その中に2次元映像表示装置70が収容される。2次元映像表示装置70は例えばスマートフォンである。ミラー装置90は、複数のミラー(本例では3枚ミラー)が奥行き方向に所定の間隔で平行に配列して実装される、略箱型のミラーケース2を備え、このミラーケース2、その軸2kが本体ケース3の後端部の軸受け3k(図27、図28参照)に支持されて回転可能である。図23はミラーケース2を回転させて、本体ケース3から完全に開いた状態を示す。また、図25に示すように、ミラーケース2が本体ケース3に閉じた状態では、3次元映像表示装置は1つの箱型となるので、コンパクトとなり、バッグへの収納や持ち運びが容易で便利となる。
図22乃至図27に示すように、本体ケース3はその周囲をフランジ(高さの低い側壁)3iで囲い、中央にはフランジ3iによって囲まれた収容部3mが設けられる。この収容部3mに、2次元映像を表示する画面71を備えた2次元映像表示装置70が、着脱自在に装着される。手前の左右には、2次元映像表示装置70が手前側に移動して脱落することを防止するための、1対のガイド壁3bが設けられる。なお、本体ケース3の詳細は、図27〜図28を参照して後述する。
次に、ミラー装置90の構成について詳しく説明する。
図23を参照するに、ミラーケース2には、前方から順に2枚のハーフミラー11、12及び1枚のフルミラー13が実装される。2枚の四辺形のハーフミラー11、12は四辺形のミラーフレーム21、22にはめ込むようにして取り付けられ、四辺形のフルミラー13は同じく四辺形のミラーフレーム23に取り付けられる。複数のミラー11,12,13の四辺形状の幅(図示の例では長辺)は同じであるが、他の一辺(短辺)は奥に行く(鑑賞者から遠く)につれて、短くなる。ここで、ミラーケース2と、ミラーフレーム21,22,23はいずれも弾性のある合成樹脂、例えばABS、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどの材料で形成するのが好ましい。
次に、図24の分解斜視図を参照して、ミラー装置90の組立て構造について説明する。
ハーフミラー11,12はそれぞれミラーフレーム21,22にはめ込まれ、フルミラー13はミラーケース2の一部を形成するミラーフレーム23にはめ込まれて取り付けられる。ミラーフレーム21にはそれぞれ一対の軸21aがある。片方の軸21aにねじりコイルバネ41を係合した状態で、ミラーケース2に設けられた1対の軸受け部2aに取り付けられる。ハーフミラー12をはめ込んだミラーフレーム22も同様に、ねじりコイルバネ42を係合した状態で、ミラーケース2に設けられた1対の軸受け部2bに取り付けられる。なお、軸受け部2a,2bは弾性のある合成樹脂で形成されているので、ある程度の変形が可能であり、ミラーフレーム21,22の軸21a,22aをはめ込むことが可能である。
このようにして、ハーフミラー11,12を取り付けたミラーフレーム21,22は、ねじりコイルバネ41,42の作用力によってミラーフレーム21,22を軸21a,22aを中心にして開放する方向に回転させる力が働き、ミラーフレームの先端21d,22dを2次元映像表示装置70の画面71の表面に密着させる(詳しくは図29、図31を参照)。一方、フルミラー13を取り付けたミラーフレーム23はミラーケース2と一体成型されていて、回転はしない。この状態で、ミラーフレーム23の先端2dは、ミラーフレームの先端21d,22dと同じように、画面71に接する面(図29のS)を形成する。ミラーフレーム21,22は、ハーフミラー11,12の先端が直接画面71に接触して画面を傷つけるのを防止する役目も果たす。
図26は、ミラー装置90の組立が完成した状態の斜視図を示す。
ミラーケース2の後端には1対の軸2kが設けられ、この軸2kが本体ケース3に設けられた1対の軸受け3kに係合して、ミラー装置90と本体ケース3が合体した組立体を構成する。ミラー装置90乃至ミラーケース2は、本体ケース3に対して軸2kを中心にして回転可能である。
図22は、2次元映像表示装置70を本体ケース3の収容部3mに収容した状態で、2次元映像表示装置70の画面71に表示された2次元映像を、ミラー21〜23で反射させて、観賞者に3次元映像を表示する状態を示す。また、図23は、同じく2次元映像表示装置70を本体ケース3の収容部3mに収容した状態であって、ミラー装置90を回転させて画面71を開放させた状態で、2次元映像表示装置70の画面71に表示される通常の2次元映像を観賞することができる状態を示す。この状態では3次元映像は観賞できない。なお、スマートフォンのような画面71がタッチパネルの機能を備えている場合は、2次元映像を観賞中にも指などで画面71を自在に触ることができる。
図29はミラー装置の側断面図である。
図29を参照して、ミラーフレーム21,22の動作、作用について説明する。
ミラーフレーム21は、軸21aを中心軸として一定の範囲で回転可能な状態にある。しかし、ねじりコイルバネ41の力によってミラーフレーム21に回転力が加わり、端部21bがストッパー2eに接する状態にある。この状態では、ミラーフレーム21に何も力を加えない場合は、ミラーフレーム21はミラーケース2に対してこの位置を維持し続ける。またミラーフレーム21に一定以上の力を加えられると(即ちミラーケースを本体ケース3に閉じるとき)、ねじりコイルバネ41の反発力が負けて、ミラーフレーム21は端部21dの部分がミラーケース2にむけて回動する。
ミラーフレーム22も、ミラーフレーム21と同様の状態にある。ただしミラーフレーム22の場合は、端部22bがミラーケース2の底面2gに接する状態にある。ミラーフレーム22も一定以上の力が加えられると、端部22dの部分がミラーケース2に向けて回動する。なお、ねじりコイルバネ41,42は軸21a,22a以外の箇所に係合させてもよい。
図29の状態で、ミラーフレーム21の端部21d、ミラーフレーム22の端部22d、およびミラーフレーム23の端部2dは同一平面S(即ち画面71)にある。さらに、ミラーケース2の一対の軸2kの中心も同一平面S上にある。また、ハーフミラー11,12およびフルミラー13の反射面は平面Sに対して45°を維持して並行状態になっている。
ミラーフレーム21の端部21dが、ハーフミラー11の反射面に対して45°の角度となっている理由は、端部21dが2次元映像表示装置70の画面71に接触した際に、2次元映像表示装置70の画面71に対してできるだけ広い面積で接することで、画面71をガラス製のハーフミラー2111が傷付けないためである。
図27及び図28、図30を参照して、本体ケース3の構成について詳しく説明する。
本体ケース3の奥部には、2次元映像表示装置70の先頭部が挿入されるソケット部3eが設けられ、更にソケット部3eの対向する本体ケース3の底部には、その一部が切り欠かれて、ソケット部3eの内部に曲げて延伸した板バネ部3aが設けられる。これらの構成部位は、本体ケース3と一体形成された合成樹脂製である。
ソケット部3eの内部の左右には、例えばスポンジやゴム等から成る一対の軟質部材51が配設される。図30に軟質部材51の配設位置を示す。なお、図30の(A)は縦断面図、(B)は、平面図、(C)は横断面図である。ソケット部3eの内部に一対の軟質部材51を配設する理由は、幅の異なる複数種の2次元映像表示装置70を受け入れて、この軟質部材51でその幅の違いを吸収するためである。
図30(A)に示すように、本体ケース3の底部に板バネ部3aを設ける理由は、板バネ部3aと本体ケース3のソケット部3eの内側との間に、高さ異なる複数種の2次元映像表示装置70を受け入れて、この板バネ部3aの弾性力によって画面71が基準面3gに常に接した状態になる。また、板バネ3aの圧力によって、2次元映像表示装置70がソケット部3eから容易に抜けないように、それを保持している。
本体ケース3の後端部には、ミラー装置90の軸2kを回転自在に取り付けるための軸受け3kが設けられる。図30(A)に示すように、軸受3kは基準面3gと同一平面R上にある。また、図29の各ミラーフレームの端部21d,22d,2dおよび軸2kは同一平面S上にある。本体ケース3に対してミラー装置90が軸2kを中心に回転するとき、この平面Sも同時に回転し、図31(A)に示すように平面Rと平面Sとが合致する。2次元映像表示装置70の画面71は基準面3gに接しているため、各ミラーフレームの端部21d,22d,2dが画面71に密着することになる。このように、ハーフミラー11,12とフルミラー13が画面71に対して高い精度で位置付けられた状態で、観賞者に3次元映像を表示することができる。
図31は、本体ケース3に2次元映像表示装置70を収容して、ミラー装置90を用いて3次元映像が観賞できる状態における3次元映像表示装置の三方向から見た断面図である。
本体ケース3のソケット部3eに2次元映像表示装置70を挿入すると、一対の軟質部材51は2次元映像表示装置70の幅形状に合わせて収縮し、一定の圧力で2次元映像表示装置70を押さえつける。軟質部材51には一定の摩擦があるので、本体ケース3のソケット部3eから2次元映像表示装置70が容易に抜けることを防止する。
また、本体ケース3の手前に設けられた一対の略L字型の壁3b(図30乃至図31)によって、2次元映像表示装置70が本体ケース3から容易に抜けることを防止している。ここで、壁3bは、2次元映像表示装置70幅及び長さよりも若干大きいサイズを許容する位置に設置されている。
図31(A)、(C)において、本体ケース3の板バネ3aは一定の圧力で2次元映像表示装置70を基準面3gに対して押し付けており、画面71の端部は常に基準面3gと接触した状態にある。
また、図31(A)に示すように、3つのミラーフレーム21,22,23が、3次元映像を表示する状態にあるときでも、ミラーフレーム23とミラーケース2は一体形成され、端部2dと、軸2kと、ミラーフレーム23とミラーケース2の合体した頂点P(角度βを維持して)は3点支持の状態にあり、強固であるので、ミラーケース2は並行配置状態にあるミラーフレーム21,22に対して外力を伝えない状態にある。このため、ミラーケース2の外部から外力が加わったとしても、並行配置状態で3次元映像の表示状態にあるミラーフレーム21,22が折り畳まれることが防止できる。
図32は、図31に示した2次元映像表示装置70と異なる大きさの2次元映像表示装置80を、本体ケース3に装着した場合を示す。
図31の2次元映像表示装置70の各寸法Ws1、Ds1、Ts1と比べて、図32の2次元映像表示装置80の各寸法Ws2、Ds2、Ts2は全て若干小さい例である。図32(B),(C)に示すように、軟質部材51は2次元映像表示装置80をその幅方向から十分な圧力で保持している。また、本体ケース3の板バネ3aは一定の圧力で2次元映像表示装置80を基準面3gに対して押し付けており、画面81の端部は常に基準面3gと接触した状態になる。軟質部材51には一定の摩擦があるため、本体ケース3のソケット部3eから2次元映像表示装置80は容易に抜けることを防止している。
また、図30及び図31に示す、一対の略L字型の壁3cによって、2次元映像表示装置80が本体ケース3から容易に抜けることを防止している。なお壁3cは2次元映像表示装置80よりも若干大きいサイズを許容する位置に設置されている。更にガイド壁3bと壁3cには段差があるため、大きさの異なる2種類の2次元映像表示装置70、80の両方を受け入れることができる。
図31(A)の例では、本体ケース3の底部3hと画面71は平行であったが、図32(A)の例では、2次元映像表示装置80の厚さTs2が薄いため、画面81は底部3hとわずかな角度θを成している。
図32のように、画面81が底部3hに対してわずかな角度θを成していても、ミラーフレーム21,22の端部21d、22d、ミラーフレーム23のケース端部2d、ミラーケース2の軸2kは同一平面上にあり、画面81が基準面3gとほぼ接しているため、軸受け3kは画面81上にある。このように、端部21d、22d、および端部2dが形成する平面S(図29)は画面81と同一面にあることになり、ハーフミラー11,12およびフルミラー13が画面81に対して高い精度で所定の位置に配置されることになる。
このように本実施例によれば、軟質部材51、板バネ3a、略L字形の壁3b,3cによって大きさの異なる2次元映像表示装置を、本体ケース3に収容して装着することができるので、複数の2次元映像表示装置の機種に対応できる。また、2次元映像表示装置がスマートフォンである場合、ジャケットなどと呼ばれる専用ケースを常時装着していることが一般的である。専用ケースには一定の厚さがあるため、これを装着すると2次元映像表示装置のサイズは大きくなる。しかし、本実施例によれば、大きさの異なる2次元映像表示装置に対応できるため、同一機種においても専用ケースを装着した場合と、装着しない場合の両形態の2次元映像表示装置にも対応できる。
また、ミラーフレーム21,22の端部21d、22d、ミラーフレーム23の端部2d、軸2k、本体ケース3の基準面3g、軸受け3kのそれぞれの配置を工夫することにより、2次元映像表示面が本体ケース底面3hに対して角度θの範囲で少々傾いて装着しても、ミラーを所定の位置に配置することが可能である。
2次元映像表示装置70を3次元映像表示装置から取り外すときには、図23のように、ミラー装置90を回転させて、本体ケース3から開放状態にする。そして、2次元映像表示装置70を収容部3mから取り出す。この場合、本体ケース3のフランジ3iの高さは、複数種の2次元映像表示装置70,80の高さよりも低く設計されており、2次元映像表示装置70の側面70aはフランジ3iから露出している。このため、側面70aを指でつかんで、本体ケース3から2次元映像表示装置70を簡単に取り外すことができる。大きさが異なる2次元映像表示装置80の場合でも同様である。
次に、図33を参照して、3枚のミラーを折畳んだ場合の3次元映像表示装置について説明する。ミラーフレーム21、22は、それぞれ軸21a,22a,を中心にミラーケース2の内側に回動して折り重なる。ミラーフレーム21、22が折畳まれると、ミラーケース2と本体ケース3の間に収まる。ねじりコイルバネ41,42は反発して、ミラーフレーム21,22がミラーケース2を開けようとするが、フック2fとフック穴3fが係合して両者が連結する状態を保持するため、ミラーフレーム21、22が折り畳まれた状態で安定している。
ミラーケース2乃至ミラー装置90を閉じた状態では、図25或いは図33に示すように、3次元映像表示装置は厚さが薄く、周囲に突起物も無い1つの箱形状となるので、コンパクトで携帯に適した状態となる。
一方、ミラーケース2乃至ミラー装置90を開けるときには、ミラーケース2のフックポイント2iの部分を押すことで、フック2fが外れて、ミラーケース2を開けることができる。この時、コイルバネの41,42の反発力で、ミラーフレーム21,22は自動的に回動して、図22或いは図31に示す、所定の位置に戻る。このように、ミラーケース2を閉じた状態から、図22に示すような3次元映像を観賞する状態に、簡単な操作で行うことができる。
(4)第4実施形態
次に、図34〜図39を参照して、第4実施形態について説明する。第4の実施形態は第2実施形態の更なる変形例である。
第4実施形態において、三次元映像表示装置のミラー装置50の、ミラーケース5aと本体ケース5bはポリプロピレンなどの耐ヒンジ特性の高い合成樹脂製であり、両者は一体的に形成している。即ち、第2実施形態では、ミラーケース5aは本体ケース5bにヒンジ部5fを回転軸として回転可能に固定されているが、第4実施形態では両者は一体成型している。第4実施形態は、第2実施形態のヒンジ部が無く構造が簡単であるため、第2実施形態と比較して耐久性が高く製造コストも安くなるという利点がある。
以下、具体例について説明する。
図34〜図37に示すように、ミラーケース5aは、上カバーと左右両側カバーが一体的に成型され、2次元映像表示装置70の画面71を覆う。その内側には3本の平行な溝(図17と同様)が形成され、これらの溝に、長方形状のハーフミラー11,12、フルミラー13が固定されている。ハーフミラー11,12、フルミラー13の厚さと材質、および透過率、反射率は実施形態1と同じである。ここで、ハーフミラー11、12の長方形の一辺(下辺)には合成樹脂製のフレーム211d,212dが装着されており、2次元映像表示装置70を本体ケース5bに着脱する時に、(フレーム211d,212dが無い場合ミラーの一辺が直接画面71に接触することを防止して)画面に傷をつけないようにしている。
本体ケース5bは、第2実施形態と同様に、2次元映像表示装置70の先端部を装着する箱型形状であり、その左右側には、2次元映像表示装置70を挿入及び取り外す時にそれを案内するため、及び3次元映像を表示する時に2次元映像表示装置70を支持するためのガイド53が設けられている(図36〜図37)。ガイド53は、上側の上側ガイド531と、左右に設けられた一対の左右ガイド532と、底部の底板533から構成される。左右ガイド532は2次元映像表示装置70の幅を規制し、上ガイド531及び底板(即ち底ガイド)533は2次元映像表示装置70の高さ(h)を規制して、案内する。
図示のように、本体ケース5bは、2次元映像表示装置70の先端部を規制して収容する箱型形状であるので、幅及び高さが同じであるが奥行きの長さが異なる他の2次元映像表示装置70を装着することが可能である。
本体ケース5bの最奥部には、(図19及び図21と同様に)壁5pが設けられ、2次元映像表示装置70の先端がこの壁5pに突き当ることで、2次元映像表示装置70の映像領域71a、71b、71cが、ハーフミラー11,12、フルミラー13に正しく位置合わせすることができる。その意味では、最奥部の壁5pは突き当て部であると共に、位置決め機能を有している。
もし、2次元映像表示装置70の挿入が不十分で、その先端がこの壁5pに突き当らない位置に止めた状態で3次元映像の表示を行うとすると、例えば図2において、映像領域71a、71b、71cが、対応するハーフミラー11,12、フルミラー13の前方に位置した状態となる。そのため、映像領域71a、71b、71cに表示される2次元映像の上部又は下部が対応するミラーから外れたり、2つの映像領域(例えば71a、71b)からの2次元映像が同じミラー(例えばハーフミラー11)に映し出される虚像となることがある。これでは、十分な3次元映像表示とは言えず、観賞者は満足できない。そのため、2次元映像表示装置70は最奥部の壁5pまで突き当てて装着することが重要である。
なお、代替例によれば、最奥部の壁5pは必ずしも壁である必要はなく、ハーフミラー及びフルミラーに対する2次元映像表示装置70の映像領域の位置決めが可能な突起等の位置決め機構であってもよい。
3次元表示装置に使用される2次元映像表示装置70は、好ましくはスマートフォンであり、図34〜図35に示すように、利用者が操作するホームボタン72、画面に表示されるメニューやアプリケーションをタッチ式で選択操作する複数の表示マーク(通常アイコンと呼ばれる)73、及び先端部には外光に応じて画面の明暗や輝度を制御するセンサ74を有している。
2次元映像表示装置70を本体ケース5bに装着した時の、センサ74の位置に対応して、本体ケース5bの先端には穴5jが設けられ、この穴5jを通して外光をセンサ74に導いている。
3次元映像を観賞する場合、観賞者は、2次元映像表示装置70の操作部(ホームボタン72や複数の表示マーク73)を手前にして、2次元映像表示装置70を本体ケース5bの前方から本体ケース5bのガイド53に(図35の矢印方向へ)挿入して、2次元映像表示装置70の先端が壁5pに突き当るまで押し込む。2次元映像表示装置70の先端が壁5pに突き当ると、図37(或いは図2)の状態となり、2次元映像表示装置70の映像領域71a、71b、71cが、ハーフミラー11,12、フルミラー13に正しく位置合わせされて、3次元映像を正しく観賞できる状態となる。図34や図37に示すように、3次元映像を観賞する最中でも、観賞者は前面から2次元映像表示装置70の操作部を操作することができる。
図38は他の例を示す。この例は、上記実施例に比べて、本体ケース5bの底板がなく、ガイド53の底部には、左右に一対の平行な底ガイド534が設けられている。なお、図34〜図37と同一部分には同一符号が付されている。2次元映像表示装置70は、その底部がこの底ガイド534に案内されて着脱され、支持される。
この例によれば、上記例に比べて、ミラー11,12,13が下側に露出しているので、これらミラーの清掃が可能である。
図39は更に他の例を示す。
この例は、図38の実施例のような一対の底ガイド534ではなく、3つのガイド突起(前方に一対のガイド突起535、後方に1つガイド突起536)を設けたものである。これらガイド突起535,536は本体ケース5bと同一部材の合成樹脂製である。特に、前方の一対のガイド突起535は変形可能な肉厚で構成されている。
2次元映像表示装置70をガイド53に装着する時には、2次元映像表示装置70の先端を後方のガイド突起536に引掛けて、前方の一対のガイド突起535を変形させながら、2次元映像表示装置70をガイド53に押し込むことで、装着できる。2次元映像表示装置70の取り外しは、逆に、前方の一対のガイド突起535を変形させて取り外すことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施例に限定されることなく、種々変形して実施し得る。
例えば、上記実施形態では、2枚のハーフミラーとその後部に1枚のフルミラーの合計3枚のミラーを配置した例であるが、これに限らず、3枚以上のハーフミラーを配置してもよい。
また、第2及び第4実施形態では、複数のミラーは、奥行き方向へ行くに従って、ミラーの高さがだんだんと低くなるように配置されているが、これに限定されない。例えば、他の例では、長方形状の複数のミラーを同じ大きさにして、複数のミラーを奥行き方向へ同じ高さで配置したものでもよい。この場合、第2及び第4実施形態に比べて、3次元映像が観賞できる領域が楔状を呈さないため、視認領域が狭まるが、最大高さが低くなるため、コンパクト性は向上するであろう。
81,82,11,12:ハーフミラー 83,13,23:フルミラー
81a,82a,83a:虚像 2,5a:ミラーケース 3,4,5b:本体ケース
70:2次元映像表示装置 71:画面 71a,71b,71c:映像領域
50,80,:ミラー装置 53:ガイド

Claims (7)

  1. 映像表示装置の画面に表示される映像を複数のミラーを用いて3次元的に表示する3次元映像表示装置において、
    該映像表示装置を装着する本体ケースと、該本体ケースと一体的に形成され、複数のミラーが奥行き方向へ所定間隔かつ所定角度で平行に配置されたミラーケースを備えるミラー装置を有し、
    該本体ケースは、該映像表示装置を装着し又は取り外すときに、該映像表示装置を案内するガイドと、該映像表示装置が該ガイドに装着されるときに、該映像表示装置の画面に形成される複数の映像領域が該複数のミラーに適正に位置付けするための位置決め部を有し、
    該映像表示装置が該ガイドに案内されて、該位置決め部により該適正な位置に位置付された状態で3次元映像を表示する時に、該複数のミラーが該映像表示装置の画面に対して観賞者側に所定角度傾斜した状態で、該映像表示装置の該複数の映像領域に表示される映像を該複数のミラーで反射して、観賞者に3次元映像として表示することを特徴とする3次元映像表示装置。
  2. 前記ミラーケースは、前記本体ケースの奥行き方向の後部に軸を中心に回転可能に固定され、
    3次元映像を表示する時に、該ミラーケースは該軸を中心にして該本体ケース側に回転して、該複数のミラーが該映像表示装置の画面に対して観賞者側に所定角度傾斜して位置付けされて、該映像表示装置の該映像領域に表示される映像を反射する、
    請求項1記載の3次元映像表示装置。
  3. 前記ミラーケースと前記本体ケースは、一体的に形成された合成樹脂性である請求項1又は2記載の3次元映像表示装置。
  4. 前記ガイドは、前記本体ケースに装着される該映像表示装置の幅方向を規制する左右ガイドと、高さ方向を規制する上ガイドと底ガイドを備えて構成され、
    前記位置決め部は、該ガイドの最奥部に形成された壁で構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の3次元映像表示装置。
  5. 前記複数のミラーは、該ミラーの高さが奥に行くにつれて低くなるように配置されて、かつ前記ミラーケース内に回転可能に軸支される、請求項2記載の3次元映像表示装置。
  6. 前記本体ケースに該映像表示装置を装着した状態において、前記ミラーケースは、軸を中心として前記ミラーケースを観賞者側に面した前方へ回転させることによって、該複数のミラーの先端を該映像表示装置の画面に均接させて、該複数のミラーを所定角度傾斜して支持して、該画面に表示される映像を観賞者の方向へ反射させる第1の位置と、
    該軸を中心として前記ミラーケースを後方へ回転させることによって、該複数のミラーを該映像表示装置の画面から離して、該映像表示装置の画面に表示される映像を観賞できる第2の位置との間で回転移動可能である請求項2又は5記載の3次元映像表示装置。
  7. 前記本体ケースは、前記映像表示装置として2次元映像を表示する画面を有する携帯可能な表示装置を、該表示装置の操作部を観賞者側に向けて収容する、請求項1乃至6のいずれかの項記載の3次元映像表示装置。
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