JP7407409B1 - 景観グッズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の景観を鑑賞するための景観グッズXであって、景観グッズ本体1を備え、景観グッズ本体1は、鑑賞者Vの手前側から奥側に向かって延びる第一表示面S1が形成された近景表示部11と、近景表示部11の奥側に設けられ、第一表示面S1越しに視認可能な第二表示面S2が形成された中景表示部12と、を有し、第一表示面S1には、景観における近景が表示され、第二表示面S2には、景観における中景が表示され、第一表示面S1と第二表示面S2とのなす角αが鈍角となるように構成されている。
【選択図】図2
Description
このため、従来の景観グッズは、鑑賞者に一定の奥行き感を感知させられるものの、より深い奥行き感を感知させるために、未だ改良の余地がある。
前記表示面は、第一表示面が形成された近景表示部、第二表示面が形成された中景表示部及び第三表示面が形成された遠景表示部の内、少なくとも前記中景表示部及び前記遠景表示部を有し、
前記第二表示面には、前記景観における中景が表示され、
前記第三表示面には、前記景観における遠景が表示され、
前記第三表示面に表示される前記遠景は、前記第二表示面に表示される前記中景越しに視認可能に構成され、
前記第三表示面は、その上部が手前側に湾曲又は傾斜している。
このことについて、人の視覚に関して本発明の発明者が得た知見に基づいて、下記に説明する。
前者の生理的奥行き手がかりは、ピントの調節、輻輳、両眼視差、運動視差等で、眼球等の生体が反応する。
後者の絵画的奥行き手がかりは、重なり合い、遠近法、肌理の勾配、陰影等で、片目でも知覚でき、イメージ等を知覚するものである。
本発明において注目するのは、主に生理的奥行き手がかりであるピントの調節、輻輳等であるが、他の生理的奥行き手がかりや絵画的奥行き手がかりも活用される。
現実世界におけるピントの調節は、近景では、眼球の水晶体が厚くなり、近景の位置に焦点が合う。
中景又は遠景では、水晶体が焦点距離に応じて薄くなる。特に遠景では、水晶体の厚みは一番薄くなり、ピントの調節は略一定である。
両眼による輻輳について、近景では輻輳角(両目の視線の交差角)が大きく、中景・遠景では、順番に輻輳角が小さくなる。
ただし、同じ視線上の近景・中景・遠景の比較であり、極端に両眼の中心軸が端部にずれたときは異なった値が出る。
この行動パターンとは、ピントの調節や輻輳等の生理的奥行き手がかりが機能するときの規則的な類型であり、各領域で、眼球が特徴的な行動をするパターンのことである。
焦点距離についても、机の上のノートから、少し離れた花瓶等に焦点を合わせる。
また、焦点が左右あちこちに移動することから、眼球も、焦点を合わせるため頻繁に回転する。
即ち、近景を見る際、水晶体の活動が活発となる。
従って近景を見る際より、水晶体の厚みの変化の程度が小さい。
また、焦点を合わせる位置も、近景を見る際よりばらつきが少ないため、眼球の回転が近景を見る際よりも少なく、小さい。
さらに、眼球の回転角が小さく、回転角のばらつきも少ない。
即ち、中景を見る際、水晶体の活動は比較的安定している。
遠景を見る際の眼球の回転も、中景を見る際より小さく、眼球の回転の頻度も中景を見る際より小さい。上下方向の眼球の回転もあるが、両眼による輻輳角は最も小さい。
即ち、遠景を見る際、水晶体の活動は不活発である。
これにより、第三表示面に、遠景として例えば空を表示した場合、立体感があり、迫力の増した景観を表示することができ、景観グッズとしての完成度を高めることができる。
なお、当該効果の原理については、図12を用いて、発明を実施するための形態において詳述する。
前記第一表示面は、鑑賞者の手前側から奥側に向かって延び、前記第一表示面と前記第二表示面とのなす角が鈍角となるように構成されている。
以下、図1~図3を用いて、本発明の実施形態に係る景観グッズについて説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号Xは、本実施形態に係る景観グッズを示す。
また、景観グッズXは、鑑賞者の手前側から奥側に沿って配置された複数の表示面が設けられることで、所定の景観を鑑賞可能なものである。
また、図1において、景観グッズ本体1に設けられた折曲げ線La~Lkを、破線或いは一点鎖線で示しており、破線は山折線、一点鎖線は谷折線である。
さらに、図1において、点線の四角枠は、屈曲された景観グッズ本体1を筐体部2に格納した際の、筐体部2における開口部Oの位置を示している。
また、本実施形態において、複数の表示面は、近景表示部11、中景表示部12及び遠景表示部13のことであるが、近景表示部11は必ずしも必須の構成ではなく、中景表示部12及び遠景表示部13のみが、景観グッズ本体1における表示面として構成されていても良い。
また、本実施形態において、第一表示面S1及び第三表示面S3は、製造時点で予め近景表示部11及び遠景表示部13それぞれに印刷されていても良いし、製造後に一枚の画像を近景表示部11及び遠景表示部13それぞれに貼付けることで構成されても良い。
なお、上記の一枚のカード状体Cは、素手で屈曲及び展開可能、且つ所定の剛性を有するもので、例えば、ボール紙等の厚紙が好適に用いられる。
なお、図1(及び図2、図3、図5、図9)において、第一表示面S1に斜線のハッチングを施している。
また、第一中景表示部12aの左端には、折曲げ線Ldを介して糊代部gが連接されている。
そして、第一中景表示部12aは、折曲げ線Ldにより折曲げられた糊代部gが、第二側方部13cに接着されることで、第一側方部13bと第二側方部13cとの間に懸架される。
詳述すれば、第二中景表示部12bは、近景表示部本体11aに切込みを設け、この切込みに挿込まれる態様で設けられている。
これにより、図3(b)点線にて示すように、近景表示部本体11aに当接するように、切込みを回動軸として第二中景表示部12bを折畳むことができる。
即ち、第二中景表示部12bは、視線の中心部分には存在せず、景観として、例えば視線の周辺部に大きな木や高い建物を表現したい場合に設けることができる。
なお、第三表示面S3は、図1における裏面側に形成され、図1(及び図2、図5)において、当該領域に斜線のハッチングを施している。
なお、近景表示部11は、第一側方部13bとは連接されていない。
また、第一上方部13d1の左縁及び右縁から下方に向かって延びる切込みnにより、上方部13dと、遠景表示部本体13aにおける各切込みn間の部分と、を前後に湾曲させることができる。
また、懸架部13eの左端には、折曲げ線Lkを介して糊代部gが連接されている。
そして、懸架部13eは、折曲げ線Lkにより折曲げられた糊代部gが、第二側方部13cにおける上方の突設部分に接着されることで、第一側方部13bと第二側方部13cとの間に懸架される。
即ち、本実施形態において、景観グッズ本体1が立体的な構成体として形成された際、第一表示面S1は、手前側から奥側に向かうに伴って上方に傾斜し、第二表示面S2は、上下方向に沿って立設されるように、構成されている。
なお、なす角αは、後述する変更例も含めて、例えば95度~100度程度が好ましく、100度以上としても良い。
ただし、一の景観の中での区切りであるため、近景・中景・遠景それぞれについて、鑑賞者に、観念的に関連がある印象を与えるものであることが望ましい。
この他、場合によっては、集落等の低層建物における屋根の集合等も面のように認識できるので、第一表示面S1に表示可能である。
また、遠景を示す第三表示面S3には、例えば、空模様や、これに高層の建築部が映った背景等の画像を表示することができる。
なお、第一表示面S1に表示される景観(画像)は、適宜幾何補正を施して表示することが好ましい。
また、筐体部2は、正面部21において、景観グッズ本体1を手前側から視認可能な、略長方形状の開口部Oを有している。
詳述すれば、着脱手段tは、景観グッズ本体1における第一側方部13b及び第二側方部13cにそれぞれ設けられた着脱用舌片t1と、筐体部2における第一側面部23及び第二側面部24にそれぞれ設けられ、各着脱用舌片t1に対応する着脱用スリットt2と、により構成されている。
各着脱用スリットt2は、それぞれ、手前側から奥側に向かって形成された、一対の切込みとして構成されている。
これにより、遠景表示部本体13a(第三表示面S3)の上部が、部分的に手前側に湾曲した態様となる。
即ち、上方部13d及び各切込みnでもって、第三表示面S3の上部を手前側に湾曲させる湾曲手段rが構成されている。
また、湾曲手段rにおいて、上方部13dを折曲げ線Lh、Liに沿って展開することで、第三表示面S3の上部を平坦な状態に戻す(展開する)ことができる。
また、遠景表示部13の上部は、丸みを帯びた湾曲の他、直線的に傾斜した態様であっても良い。
また、補助景観表示部14は、その左右端部に糊代部gが設けられ、各糊代部gが第一側方部13b及び第二側方部13cに接着されることで、上記位置に配置される。
以下、図4~図10を用いて、景観グッズXの変更例について説明する。
そして、延設部Eを、上方部13dのように複数の折曲げ線でもって折曲げることで、略三角柱状体が形成されるような構成とすることができる(矢印d3)。
これにより、延設部Eが略三角柱状体となされた際、下方の傾斜面に照明部Lが配置されるように、延設部Eに照明部Lを設けておくことで、照明部Lを、景観グッズ本体1全体を好適に照射する照射方向とすることができる。
これにより、照明部Lの着脱やメンテナンス等を迅速に行うことができる。
なお、この変更例において、照明部LのON/OFF等に必要な、電源、配線、スイッチ等が当然に設けられることとなるが、図4においてはその図示を省略している。
これにより、景観グッズX全体の載置時の安定性が向上する。
なお、この変更例における底面部Bは、二段の段付き形状に構成され、下段の上面に正面部21、背面部22、第一側面部23及び第二側面部24の下端が当接されている。
モニターMは、例えば、スマートフォンや市販のモバイルモニター等をある程度平坦な略長方形状体のものを好適に用いることができる。
なお、このとき、中景表示部12は、例えば、その左右両端に糊代部gを設けておき、各側面部23、24の内面に接着する構成とすることができる。
これにより、近景表示部11が、各貫通孔mに挿通された各側方補強部11cによって全体が支持され、各側方補強部11cを軸に屈曲及び展開が可能である(矢印d5)
なお、上記支持態様の安定性を担保するため、展開状態における各側方補強部11cの上下方向の長さを、各貫通孔mの直径と略同一に構成することが好ましい。
さらに、側方補強部11cの左右端部を各貫通孔mの直径より長くし、段付き形状とすることで、この段部が各貫通孔mに引っかかるようにして、不意の脱離を防止する構成とすることができる。
即ち、この舌片に遠景表示部本体13aの上部を係止させることで、上方部13dを設けずとも、遠景表示部本体13aの上部を湾曲させることができる。
なお、舌片(湾曲手段r)を内方に折曲げる前の状態に戻すことで、第三表示面S3の上部を平坦な状態に戻す(展開する)ことができる。
これにより、各糊代部gが各側面部23、24の内面に接着されることで、中景表示部12が近景表示部11の上方に配置される。
なお、遠景表示部13についても、図7(c)に示すように、その左右両端に、糊代部gを設ける構成とすることができ、これらが各側面部23、24の内面に接着されることで、遠景表示部13が中景表示部12の後方に配置される。
また、第二ディスプレイd2には、中景及び遠景が重畳して表示されている。
なお、モニターM´は、既知のヒンジ機構(図示せず)等により、折畳み線Fに沿って折畳み及び展開が可能である。
これに加え、第一ディスプレイd1に幾何補正して表示された、奥行きのある近景を感知することで、鑑賞者は、深い奥行きを感じる。
さらに、この左右方向への移動において、第二ディスプレイd2に表示された中景及び遠景について、中景を遠景よりも大きく(速く)移動させることで、運動視差により前後を明確に知覚することができる。
また、この変更例において、筐体部2は、必ずしも必須の構成ではない。
また、図9に示す筐体部2は、図2等に示した例から、背面部22に切込みn等が設けられることで、湾曲手段rを含む遠景表示部13が構成されている。
また、フレキシブルディスプレイDは、縦長の略直方体状に構成された筐体部2の開口部Oを覆うように、開口部Oに嵌込まれて設けられている。
また、その表示内容は、例えば、フレキシブルディスプレイDのタッチセンサでもって、画面上から直接変更可能であって良く、近景を表示しない表示内容としても良い。
また、この変更例においても、他の変更例のように、湾曲状態と平坦とを切り替えられる湾曲手段が設けられていても良い。
そして、この開口部Oに嵌め込まれたフレキシブルディスプレイDも、筐体部2の形状に合わせて、上部が湾曲している。
なお、筐体部2やフレキシブルディスプレイDの上部は、図10に示す丸みを帯びた湾曲の他、直線的に傾斜した態様であっても良い。
また、再生する映像の構図を変化させることで、近景・中景・遠景、中景・遠景、遠景のみ等の組合わせで映像を表示できる。
元になる映像は、動画撮影カメラで撮影した動画から作るのが一般的であるが、3DCGで作った映像からでも製作できる。
ここでは、動画用カメラで撮影した動画について、特に動画像の一枚一枚の映像で前景・中景・遠景が一枚の画像に収まった場合を説明する。
なお、一般的には秒30コマで撮影するが、より多くても少なくても良い。動画は静止画が複数枚つづいた画像の集合体である。
このところ、図10に示す景観グッズXでは、上部が湾曲した表示面(フレキシブルディスプレイD)に表示するが、そのまま表示すると、手前に湾曲した部分の映像部分は大きく見える。同時に鑑賞者の焦点距離が手前側になる。
このため、映像全体として、鑑賞者がディスプレイの鑑賞者視点より見たとき、湾曲部のみが大きく見えるので、この部分を縮小する。
また、この際、鑑賞者が平面の表示面に表示したときと同じような大きさの映像が見えるように補正することが望ましい。
運動視差は、対象または視点が移動した場合に発生する。1枚の映像では発生しない。
例えば、映像の撮影視点が画面の横方向に動いた場合は、手前部分の場所ほど横方向の移動量が大きく、遠景にいくほど移動量が小さい映像になる。これはアニメでも頻繁に使われている。
この場合、そもそも、フレキシブルディスプレイDの上部の湾曲部の映像のみが大きく見える欠点がある。
映像内の視点が奥行き方向に移動するので、まず映像の撮影視点が奥行き方向に移動する。
これにより、映像の各部の要素が徐々に大きくなり、その場所を通過し次に見える映像の要素が大きくなって見える。このような映像は、映像の中に入っていくような没入感を発生させ、感知できる。
しかし、この場合も、上記同様に、フレキシブルディスプレイDの上部の湾曲部の映像のみが大きく見える欠点がある。
また、この際、鑑賞者が平面の表示面に表示したときと同じような大きさの映像が見えるように補正するのが望ましい。
以下、図11及び図12を用いて、景観グッズXについて、鑑賞者Vにより深い奥行き感を感知させることができる原理について説明する。
人は現実世界で奥行きを知覚し、深さを感じるとき、奥行き方向に長い(深い)オブジェクトがあるとき、このオブジェクトの表面に眼の焦点を合わせ、表面を舐めるように奥行き方向(または手前方向)に焦点を移動することで、深い奥行きを感じると言われている。
このとき、眼球の回転についても、焦点を左右に動かすことが可能なので、大きく回転する。また、輻輳角についても、点p1から点p2で大きく異なり、輻輳角も大きく、変化量も大きい。
また、中景表示部12では、第二表示面S2上までの距離を焦点位置として、ピント及び輻輳が合う。
なお、遠景表示部13は、中景表示部12よりも奥に位置していることから、その焦点位置は、他の表示面に比して一番遠く、輻輳角は一番小さい。
まず、実世界において、観察者の視点の前方方向に限ると、観察者の位置下部から地面が奥行き方向に続いていく。
そして、この地面と空との間に、建物や樹木等が奥行き方向に配置されている。本発明は、このことに注目している。
実世界に置き換えた場合、空を表示した第三表示面S3は、その上部が手前に位置し、その下部が奥側に位置する態様が正確であるため、これは実世界の態様と大きく矛盾する。
従って、例えば、変曲点が下方にある場合と上方にある場合とによって湾曲面の湾曲の位置が変わる。同時にこの曲面の曲率も任意である。
これらを総合すると多様な曲面が設定可能である。
従って、第二表示面S2と第三表示面S3、それぞれの面の位置を見る距離(焦点距離)の差(A1-A2)は、第三表示面S3が立設している場合は上に行くほど大きくなるが、第三表示面S3が湾曲している場合は、湾曲することによってその差を小さくすることができる。
場合によっては、値をマイナスにすることができる。マイナスの値になると第三表示面S3の上方の焦点距離A1が、第三表示面S3の下方の焦点距離A2より小さくできる。
また、差(A1-A2)の値が、マイナスにならない場合であっても、現実と景観グッズの見え方(視覚現象)の矛盾をより小さくすることができる(即ち、第三表示面S3を湾曲手段rにより湾曲させることで、第三表示面S3の上方の焦点距離A1と、下方の焦点距離A2の差をより小さくすることができる)。
ここで、上記生理的奥行き手がかりが知覚できる距離は、せいぜい20m程度であると言われている。
このところ、実世界では、空の雲等までの距離は、非常に距離があるので上記生理的奥行き手がかりは機能しない。この部分では、観察者が知覚するのは、上記絵画的奥行き手がかりである。
しかし、実世界を縮小した景観グッズXの大きさは、一般的に20mより小さく、景観グッズXを鑑賞する観察者の眼球には上記生理的奥行き手がかりが十分働く。
このため、図12(a)に示したような態様とすることで、図12(b)に示したような、本来の眼球の生理的奥行き手がかりと現在視認している画像とが異なる現象である、という矛盾をより低減し、従来品(図13参照)よりも不快感が少なく快適、且つよりリアルに、景観を鑑賞することができる。
本実施形態によれば、上記の通りの原理でもって、簡易な構成で、鑑賞者Vにより深い奥行き感を感知させることができる。
この場合、鑑賞者Vが、斜め上方から景観グッズ本体1を視認することで、本実施形態において、略正面から景観グッズ本体1を視認した際と同様の奥行き感を感知することができる。
1 景観グッズ本体
11 近景表示部
12 中景表示部
13 遠景表示部
S1 第一表示面
S2 第二表示面
S3 第三表示面
C カード状体
2 筐体部
21 正面部
22 背面部
23 第一側面部
24 第二側面部
O 開口部
L 照明部
E 延設部
B 底面部
D フレキシブルディスプレイ
V 鑑賞者
Claims (9)
- 鑑賞者の手前側から奥側に沿って配置された複数の表示面が設けられることで、所定の景観を鑑賞可能な景観グッズであって、
前記表示面は、第一表示面が形成された近景表示部、第二表示面が形成された中景表示部及び第三表示面が形成された遠景表示部の内、少なくとも前記中景表示部及び前記遠景表示部を有し、
前記第二表示面には、前記景観における中景が表示され、
前記第三表示面には、前記景観における遠景が表示され、
前記第三表示面に表示される前記遠景は、前記第二表示面に表示される前記中景越しに視認可能に構成され、
前記第三表示面は、その上部が手前側に湾曲又は傾斜している、景観グッズ。 - 前記第三表示面の上部を手前側に湾曲、又は平坦に展開可能な湾曲手段が設けられている、請求項1に記載の景観グッズ。
- 前記中景表示部と、前記遠景表示部と、を有する景観グッズ本体を備え、
前記第二表示面と前記第三表示面とは、手前側から奥側に沿って間隔を空けて設けられている、請求項1に記載の景観グッズ。 - 前記中景表示部の手前側に設けられた前記近景表示部をさらに有し、
前記第一表示面は、鑑賞者の手前側から奥側に向かって延び、前記第一表示面と前記第二表示面とのなす角が鈍角となるように構成されている、請求項3に記載の景観グッズ。 - 前記近景表示部及び前記中景表示部は、それぞれ面状体であり、その周縁で互いに連接されている、請求項4に記載の景観グッズ。
- 前記近景表示部及び前記中景表示部は、複数の折曲げ線により、屈曲及び平坦に展開可能な、一枚のカード状体として構成されている、請求項5に記載の景観グッズ。
- 前記景観グッズ本体の外周を囲う筐体部をさらに備え、
前記筐体部は、前記景観グッズ本体を手前側から視認可能な開口部を有する、請求項3に記載の景観グッズ。 - 前記遠景表示部は、前記筐体部の内周面に設けられている、請求項7に記載の景観グッズ。
- 前記筐体部は、その内周面に設けられ、前記景観グッズ本体を照射する照明部を有する、請求項7に記載の景観グッズ。
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