JP2013160364A - シール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール部に水圧が加わった際の水密性の低下を抑制することができるシール構造を提供する。
【解決手段】本発明は、充填シール材17が貫通孔12の内周壁13aと配管14の外周壁14aとの間に充填され、一対の閉塞部15,16が充填シール材17の表面に設けられ、拘束部18が一対の閉塞部15,16を互いに近接する方向に拘束する。拘束部18は、例えば、充填シール材17に発泡材を用いた場合、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部15,16を配置した上で、一対の閉塞部15,16が互いに近接する方向に拘束する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、充填シール材17が貫通孔12の内周壁13aと配管14の外周壁14aとの間に充填され、一対の閉塞部15,16が充填シール材17の表面に設けられ、拘束部18が一対の閉塞部15,16を互いに近接する方向に拘束する。拘束部18は、例えば、充填シール材17に発泡材を用いた場合、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部15,16を配置した上で、一対の閉塞部15,16が互いに近接する方向に拘束する。
【選択図】図1
Description
本発明は、建屋等の外壁を構成する壁部に形成された貫通孔に配管を挿通するとともに、その貫通孔の内周壁と配管の外周壁との間に設けられたシール部によってこれら両者間の水密性を確保するようにしたシール構造に関する。
従来から、建屋等の外壁を構成する壁部には、建屋の内外に貫通する貫通孔が形成され、この貫通孔に配管を挿通することで建屋の屋外から屋内又は屋内から屋外への流体等の供給や排出を可能としている。この際、貫通孔と配管との間は、屋内外の水密性を確保するために、貫通孔の内周壁と配管の外周壁との間の隙間にシール材を設けてシール構造を構成している(例えば、特許文献1参照)。
一般的な家屋等におけるシール構造にあっては、シリコンやウレタン等のコーキング材を用いているが、比較的大型な建屋にあっては、配管の直径が大きい等の理由から、単なるコーキング材を充填しただけでは充分な水密性を確保することは困難である。
そこで、図7に示すように、建屋等の外壁を構成する壁部1に貫通孔2を形成し、その貫通孔2に円筒状のスリーブ3を嵌め込むとともに、スリーブ3の内周壁3aを実質的な貫通孔2の内周壁として配管4を挿通した構成におけるシール構造が提案されている。即ち、このシール構造では、内周壁3aと配管4の外周壁4aとの間に、配管4の軸線方向に沿って間隔をあけて一対の閉塞部5,6を設けるとともに、この一対の閉塞部5,6によって画成される空間に充填シール材7を充填することとしている。
ところで、上述したシール構造にあっては、水害等によって配管4が水没するような場合、屋外側と屋内側との圧力差に起因して、特に、屋外側の閉塞部5の表面に加わる水圧は非常に大きいものとなる。
しかしながら、上述したシール構造にあっては、そのような水圧に耐え得るような構成とはなっておらず、外壁側の閉塞部5の表面に加わる水圧によって、図8(A)に示すように、閉塞部5とその付近の充填シール材7とに変形が発生し易くなる。また、水位が上昇して配管4の水没量が増すと、さらなる水圧の上昇によって、図8(B)に示すように、内周壁3aとシール部(閉塞部5とその付近の充填シール材7)との間、配管4の外周壁4aとシール部との間に隙間ができてしまい、水が屋内へと浸入してしまう虞があるという問題が生じていた。なお、上述したシール部(閉塞部5とその付近の充填シール材7)の水圧による変形は、実際には充填シール材7による水密性確保のために樹脂等の弾性発泡材料が用いられていることから、この充填シール材7が水圧によって変形することにより閉塞部5が変形する。
そこで、本発明は、シール部に水圧が加わった際の水密性の低下を抑制することができるシール構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係るシール構造は、貫通孔が形成された壁部と、前記貫通孔に挿通される配管と、前記貫通孔の内周壁と前記配管の外周壁との間に設けられてこれら両者間の水密性を確保するシール部とを備え、前記シール部は、前記貫通孔の内周壁と前記配管の外周壁との間に充填された充填シール材と、前記充填シール材の表面に設けられた一対の閉塞部と、前記一対の閉塞部を互いに近接する方向に拘束する拘束部と、を備えることを特徴とする。
即ち、本発明に係るシール構造は、貫通孔が形成された壁部と、前記貫通孔に挿通される配管と、前記貫通孔の内周壁と前記配管の外周壁との間に設けられてこれら両者間の水密性を確保するシール部とを備え、前記シール部は、前記貫通孔の内周壁と前記配管の外周壁との間に充填された充填シール材と、前記充填シール材の表面に設けられた一対の閉塞部と、前記一対の閉塞部を互いに近接する方向に拘束する拘束部と、を備えることを特徴とする。
本発明のシール構造によれば、充填シール材が貫通孔の内周壁と配管の外周壁との間に充填され、一対の閉塞部が充填シール材の表面に設けられ、拘束部が一対の閉塞部を互いに近接する方向に拘束する。拘束部は、例えば、充填シール材に発泡材を用いた場合、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部を配置したうえで、一対の閉塞部が互いに近接する方向に拘束する。これにより、貫通孔の内周壁及び配管の外周壁に対する充填シール材の面圧を高くすることができ、貫通孔の内周壁及び配管の外周壁の密着性が維持されることにより、水密性の低下を抑制することができる。
また、本発明に係るシール構造は、上記のシール構造において、前記拘束部は、前記貫通孔の両端を閉塞する当板部材と、前記当板部材を貫通して先端が前記閉塞部に当接することで該閉塞部を押圧可能な調整部材と、を備えることが好ましい。
これにより、充填シール材を充填した後に調整部材により閉塞部を押圧することで、一対の閉塞部材は互いに近接させられる。したがって、一対の閉塞部材の内側の充填シール材による貫通孔の内周壁への面圧を高くすることができる。
さらに、本発明のシール構造は、上記のシール構造において、前記当板部材は前記壁部の両面に当接することで該壁部の両面に固定されていることが好ましい。
これによって、当板部材の存在により貫通孔内への水の浸入を確実に抑制するとともに、調整部材による押圧力を閉塞部に対して確実に伝達することができる。
また、本発明のシール構造は、上記のシール構造において、前記貫通孔の屋外側開放端と屋内側開放端のうち少なくとも前記屋外側開放端の開口周壁面には、内方に向かうほど小径となるテーパ面部が形成されていることが好ましい。
これにより、内方に向かうほど小径となるテーパ面部が貫通孔の屋外側開放端と側開放端のうち少なくとも屋外側開放端の開口周壁面に形成されていることにより、閉塞部を互いに近接させるだけで当板部材を開口周壁面のテーパ面部に押し付けることができる。これによって閉塞部とテーパ面部との面圧を高くすることができるため、水密性を容易に確保することが可能となる。
さらに、本発明のシール構造は、上記のシール構造において、前記当板部材は前記貫通孔の内部で前記閉塞部と当接し、前記調整部材は前記当板部材から両端が突出するように前記充填シール材を貫通するシャフト部を備えていることを特徴とする。
このように、当板部材が貫通孔の内部で閉塞部と当接され、調整部材は当板部材から両端が突出するように充填シール材を貫通するシャフト部を備えていることにより、当板部材を互いに近接させることで閉塞部を同時に近接させることができる。
また、本発明のシール構造は、上記のシール構造において、前記充填シール材の内部に前記充填シール材の保形性を高くする補強部材が設けられていることが好ましい。
これにより、配管が水没した際の外力となる水圧に対する耐久性(保形性)を確保することができる。
本発明のシール構造は、拘束部が一対の閉塞部を互いに近接する方向に拘束することで、シール部に水圧が加わった際の水密性の低下を抑制することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るシール構造について、図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明のシール構造における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係るシール構造を採用した建屋要部の断面図、図2は本発明の一実施形態に係るシール構造を採用した面圧を高くする前の建屋要部の断面図である。
図1において、建屋等の外壁を構成する壁部11には該壁部11を水平方向に貫通する貫通孔12が形成されている。その貫通孔12には、金属製の円筒状のスリーブ13が嵌め込まれており、図示を略するアンカーボルト等によって固定されている。貫通孔12は壁部11の屋外側と屋内側とに跨って貫通しており、これにより、配管14が屋内外に跨って挿通される。
また、スリーブ13の内周壁13aを実質的な貫通孔12の内周壁として配管14を挿通した構成において、内周壁13aと配管14の外周壁14aとの間には、配管14の軸線方向に間隔をあけて配置される一対の閉塞部15,16と、この一対の閉塞部15,16によって画成される空間に充填された充填シール材17が設けられている。
閉塞部15,16は、充填シール材17をスリーブ13と配管14との間に充填して硬化させた後に、充填シール材17の屋外側及び屋内側の端面にコーティングすることで充填シール材17と一体化する接着剤兼用のコーティングタイプのものが用いられている。この際、閉塞部15,16は、充填シール材17よりも硬度が高くかつある程度の弾性を有するシリコン等を含有した接着材料を用いるのが好ましい。また、本実施の形態においては、閉塞部15の表面は壁部11の表面と略面一となるように設けられている。
充填シール材17は、配管14の内部を通る流体の温度や建屋内温度等に応じた耐熱性を備えた弾性発泡材が用いられており、スリーブ13と配管14との間に充填した後、硬化することでスリーブ13と配管14との間の水密性を確保する。
なお、スリーブ13の内周壁13aと配管14の外周壁とには、例えば、スプレー塗布等によって接着剤を介在させても良いし、充填シール材17そのものに接着作用を備えるものを用いても良い。本実施の形態においては、水密性の確保の観点から、ウレタン等の弾性発泡材が用いられている。
なお、スリーブ13の内周壁13aと配管14の外周壁とには、例えば、スプレー塗布等によって接着剤を介在させても良いし、充填シール材17そのものに接着作用を備えるものを用いても良い。本実施の形態においては、水密性の確保の観点から、ウレタン等の弾性発泡材が用いられている。
一方、貫通孔12の両端には、一対の閉塞部15,16を互いに近接する方向に拘束する拘束部18が設けられている。
本実施の形態においては、拘束部18は、貫通孔12の両端を閉塞するように壁部11の両面にそれぞれ固定された金属製の円板等からなる当板部材19,20と、当板部材19に貫通状態で支持されるとともにその先端が閉塞部15,16に当接する複数のジャッキボルト21と、を備えている。
本実施の形態においては、拘束部18は、貫通孔12の両端を閉塞するように壁部11の両面にそれぞれ固定された金属製の円板等からなる当板部材19,20と、当板部材19に貫通状態で支持されるとともにその先端が閉塞部15,16に当接する複数のジャッキボルト21と、を備えている。
当板部材19,20は、図示を略するアンカーボルト等によって壁部11に固定されている。ジャッキボルト21は、その先端が閉塞部15,16に突き当たっており、外部に突出している端部を操作することで当板部材19,20に対して進退移動する。
即ち、ジャッキボルト21は、その外周面に形成された雄ネジが当板部材19,20に形成された雌ネジ孔に螺合されており、これによってジャッキボルト21をその軸線回りに回転させることで、ジャッキボルト21が当板部材19,20に対して相対移動可能に構成されている。
即ち、ジャッキボルト21は、その外周面に形成された雄ネジが当板部材19,20に形成された雌ネジ孔に螺合されており、これによってジャッキボルト21をその軸線回りに回転させることで、ジャッキボルト21が当板部材19,20に対して相対移動可能に構成されている。
したがって、充填シール材17を充填した後にジャッキボルト21により閉塞部15,16を互いに近接させることで貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aに対する充填シール材17の面圧を高くすることができる。即ち、閉塞部15,16がジャッキボルト21によって押圧されることで、これら閉塞部15,16が互いに近接する方向に拘束される。この際、ジャッキボルト21による押圧力又は拘束力が充填シール材17に作用し、当該力の方向に行き場をなくした充填シール材17が貫通孔12の径方向に移動しようとする。これによって、充填シール材17の面圧を高くすることができる。
上記の構成において、充填シール材17に発泡材を用いた場合、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部15,16を配置した上で、一対の閉塞部15,16が互いに近接する方向に拘束部18が拘束する。具体的には、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部15,16を配置したうえで、一対の閉塞部15,16が互いに近接する方向にジャッキボルト21の先端が貫通孔12の挿入方向に進出させることで貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aに対する充填シール材17の面圧を高くすることができ、貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aの密着性が維持されることにより、水密性の低下を抑制することができる。
ところで、上記実施の形態では、当板部材19,20に単なる金属製の円板等を用い、貫通孔12を閉成するように壁部11の表面に固定したもので開示したが、例えば、図3に示すように、スリーブ13の両端の開口周端面に、貫通孔12の内側に向かうほどに小径となるテーパ面部13bを形成した構成であってもよい。
この構成では、当板部材19,20の周端面を設置状態で貫通孔12の内側に向かうほどに小径となるテーパ面部19a,20aを形成し、当板部材19,20を互いに近接させることで閉塞部15,16を互いに近接させると同時にテーパ面部13bとテーパ面部19a又はテーパ面部20aとの密着性を高くすることとしている。
なお、この際、当板部材19,20は、互いに同時に近接するように構成することが好ましいことから、例えば、配管14の軸線方向に沿う螺子シャフト22で充填シール材17を貫通させ、その一端は当板部材20に形成された受孔20bに回転可能かつ向け止め状態で支持させ、その他端は当板部材19から突出してナット23を螺合させる。これにより、ナット23の締め付けにより当板部材19,20を互いに同期して近接させることができる。
また、図4(A)に示すように、充填シール材17の内部において、スリーブ13の内周壁13aと配管14の外周壁14aとに一端が当接(又は一体化)して断面千鳥状に他端が接近する外周側突出部24と内周側突出部25とを設けた構成であってもよい。これら外周側突出部24と内周側突出部25は、それぞれ周方向に間隔をあけて複数が設けられていてもよいし、周方向全域に環状に設けられていてもよい。
この場合、充填シール部材17が配管14の軸線方向に沿う変位を規制し、水圧等の外力に対する充填シール材17の変形を抑制することができる。
この場合、充填シール部材17が配管14の軸線方向に沿う変位を規制し、水圧等の外力に対する充填シール材17の変形を抑制することができる。
なお、例えば図4(B)に示すように、外周側突出部24おける内周側突出部25における配管14の外周壁14a又はスリーブ13の内周壁13aへの固定側に、テーパ角部24a,25aを設けてもよい。これによって、外周側突出部24及び内周側突出部25における上記固定側の角部にも充填シール材17を密着し易くなるため、より面圧を高くすることができる。
また、同様に、図5に示すように充填シール材17の内部において、網目状のフィラー部材26によって補強するなど、その補強構造は特に限定されるものではない。
さらに、図6に示すように、充填シール材17の内部をダム材27で複数に区画することで補強することも可能である。なお、ダム材27には、充填シール材17を貫通孔12に充填する際に互いの連通を可能するように多孔板状としても良いし、両端の閉塞部15,16と同様に、充填と閉塞とを交互に繰り返しても良い。また、この構成を採用した場合には、当板部材19,20は貫通孔12の内部で互いに近接可能とするのが好ましいことから、両端にナット23を設けた螺子シャフト22を用いる。
このように、本発明のシール構造は、充填シール材17が貫通孔12の内周壁12aと配管14の外周壁14aとの間に充填され、一対の閉塞部15,16が充填シール材17の表面に設けられ、拘束部18が一対の閉塞部15,16を互いに近接する方向に拘束する。
拘束部18は、例えば、充填シール材17に発泡材を用いた場合、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部15,16を配置した上で、一対の閉塞部15,16が互いに近接する方向に拘束する。これにより、貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aに対する充填シール材17の面圧を高くすることができ、貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aの密着性が維持されることにより、水密性の低下を抑制することができる。
拘束部18は、例えば、充填シール材17に発泡材を用いた場合、その発泡材が硬化した後に一対の閉塞部15,16を配置した上で、一対の閉塞部15,16が互いに近接する方向に拘束する。これにより、貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aに対する充填シール材17の面圧を高くすることができ、貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aの密着性が維持されることにより、水密性の低下を抑制することができる。
また、本発明のシール構造は、当板部材19,20が貫通孔12の両端を閉成し、ジャッキボルト21が当板部材19,20を貫通するとともにその先端が閉塞部15,16に当接し、充填シール材17を充填した後にジャッキボルト21により閉塞部15,16を互いに近接させることで貫通孔12の内周壁12a及び配管14の外周壁14aに対する充填シール材17の面圧を高くすることができる。
また、本発明のシール構造は、当板部材19,20が貫通孔12の両端を閉成するように壁部11の両面に当接していることにより、当板部材19,20によって貫通孔12を閉成することができ、貫通孔12への水の浸入を抑制することができる。
また、本発明のシール構造は、内方に向かうほど小径となるテーパ面部13bが貫通孔12の屋外側開放端と側開放端のうち少なくとも屋外側開放端の開口周壁部11に形成されていることにより、閉塞部15,16を互いに近接させるだけで当板部材19を開口に押し付けることができ、水密性を容易に確保することができる。
また、本発明のシール構造は、当板部材19,20が貫通孔12の内部で閉塞部15,16と当接され、当板部材19,20から両端が突出するように充填シール材17を貫通する螺子シャフト22を備えていることにより、当板部材19,20を互いに近接させることで閉塞部15,16を同時に近接させることができる。
さらに、本発明のシール構造は、充填シール材17の保形性を高くする補強部材としてのフランジ24,25、フィラー部材26、ダム材27が充填シール材17の内部に設けられていることにより、配管14が水没した際の外力となる水圧に対する耐久性(保形性)を確保することができる。
11…壁部
12…貫通孔
13…スリーブ
13a…内周壁(貫通孔の内周壁)
14…配管
15…閉塞部(屋外側)
16…閉塞部(屋内側)
17…充填シール材
18…拘束部
19…当板部材(屋外側)
20…当板部材(屋内側)
21…ジャッキボルト(調整部材)
12…貫通孔
13…スリーブ
13a…内周壁(貫通孔の内周壁)
14…配管
15…閉塞部(屋外側)
16…閉塞部(屋内側)
17…充填シール材
18…拘束部
19…当板部材(屋外側)
20…当板部材(屋内側)
21…ジャッキボルト(調整部材)
Claims (6)
- 貫通孔が形成された壁部と、
前記貫通孔に挿通される配管と、
前記貫通孔の内周壁と前記配管の外周壁との間に設けられてこれら両者間の水密性を確保するシール部とを備え、
前記シール部は、
前記貫通孔の内周壁と前記配管の外周壁との間に充填された充填シール材と、
前記充填シール材の表面に設けられた一対の閉塞部と、
前記一対の閉塞部を互いに近接する方向に拘束する拘束部と、
を備えることを特徴とするシール構造。 - 請求項1に記載のシール構造において、
前記拘束部は、
前記貫通孔の両端を閉塞する当板部材と、
前記当板部材を貫通して先端が前記閉塞部に当接することで該閉塞部を押圧可能な調整部材と、
を備えることを特徴とするシール構造。 - 請求項2に記載のシール構造において、
前記当板部材は前記壁部の両面に当接することで該壁部の両面に固定されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項2に記載のシール構造において、
前記貫通孔の屋外側開放端と屋内側開放端のうち少なくとも前記屋外側開放端の開口周壁面には、内方に向かうほど小径となるテーパ面部が形成されている
ことを特徴とするシール構造。 - 請求項2に記載のシール構造において、
前記当板部材は前記貫通孔の内部で前記閉塞部と当接し、
前記調整部材は前記当板部材から両端が突出するように前記充填シール材を貫通するシャフト部を備えている
ことを特徴とするシール構造。 - 請求項1乃至請求項5の何れか1項記載のシール構造において、
前記充填シール材の内部に前記充填シール材の保形性を高くする補強部材が設けられている
ことを特徴とするシール構造。
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Cited By (1)
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KR101573319B1 (ko) * | 2014-07-22 | 2015-12-01 | 주식회사 에프씨인터내셔널 | 유체이송관의 밀폐설치구조 |
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