JP2013159993A - 錠装置 - Google Patents

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JP2013159993A
JP2013159993A JP2012023683A JP2012023683A JP2013159993A JP 2013159993 A JP2013159993 A JP 2013159993A JP 2012023683 A JP2012023683 A JP 2012023683A JP 2012023683 A JP2012023683 A JP 2012023683A JP 2013159993 A JP2013159993 A JP 2013159993A
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Yusuke Watanabe
雄介 渡辺
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Abstract

【課題】拘束体を連結孔に押し込むだけで装着可能とする使い勝手を向上させた錠装置の提供。
【解決手段】屈曲自在な拘束体1の両端に形成された被係止部2が挿入される一対の連結孔3を備えたケース4と、連結孔に進退し、連結孔内に挿入された被係止部係脱する一対のロック片5と、所定の解錠キーによってのみ回転操作可能にケース内に収容され、解錠位置への回転操作によりロック片を係止解除位置に駆動するプラグ7とを有し、ロック片は、係止解除位置側への移動が許容され、プラグの解錠回転位置側への回転操作により適宜の付勢手段8による付与された係止位置側への付勢力に抗して係止解除位置側に駆動されて連結孔の長手方向に直交する方向から回転移動して連結孔内に進退するとともに、ロック片の係止位置における連結孔への突出部には、被係止部の連結孔への挿入操作力から係止解除方向への操作分力を得るガイド斜面が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、錠装置に関するものである。
2個の連結孔にケーブル(拘束体)の両端を各々独立に連結可能とした錠装置としては、特許文献1の図3に記載のものが知られている。この従来例において、プラグにはプラグの回転中心に対して非対称形状の凹部を有するカムが形成されており、該カムと連結孔との間に端子固定ロッドが介装される。
プラグを所定回転位置まで回転させると、カムの凹部が端子固定ロッドの端部に位置し、端子固定ロッドの連結孔からの待避スペースが確保され、連結されていた拘束体を抜去できる。
特開2006-63776号公報
しかし、上述した従来例において、拘束体を装着する際には、一旦プラグを回転させて端子固定ロッドが連結孔から待避するためのスペースを確保する必要があるために、使い勝手が非常に悪いという欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、拘束体を連結孔に押し込むだけで装着可能とすることにより使い勝手を向上させた錠装置の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
屈曲自在な拘束体1の両端に形成された被係止部2が挿入される一対の連結孔3を備えたケース4と、
連結孔3に進退し、連結孔3内に挿入された前記被係止部2に係脱する一対のロック片5と、
所定の解錠キー6によってのみ回転操作可能にケース4内に収容され、解錠位置への回転操作により前記ロック片5を係止解除位置に駆動するプラグ7とを有し、
前記ロック片5は、係止解除位置側への移動が許容され、プラグ7の解錠回転位置側への回転操作により適宜の付勢手段8による付与された係止位置側への付勢力に抗して係止解除位置側に駆動されて連結孔3の長手方向に直交する方向から回転移動して連結孔3内に進退するとともに、
ロック片5の係止位置における連結孔3への突出部には、被係止部2の連結孔3への挿入操作力から係止解除方向への操作分力を得るガイド斜面9が設けられる錠装置を提供することにより達成される。
ケース4には拘束体1の両端に対応して一対の連結孔3が開設されており、各連結孔3に対応して一対のロック片5が配置される。各ロック片5は係止位置と係止解除位置との間を回転移動自在で、係止位置において、対応する連結孔3に挿入される拘束体1の被係止部2に係止して拘束体1の離脱を規制する。
ロック片5には適宜の付勢力により係止位置側に付勢されており、さらに、プラグ7への回転操作力は、プラグ7を施錠回転位置から回転させた場合にのみロック片5に係止解除方向の操作力が伝達され、ロック片5側に係止解除方向への操作力を負荷した場合、プラグ7はロック片5の係止解除方向への移動を規制しない。
このようなプラグ7のロック片5への操作力伝達が係止解除方向の操作に対してのみ可能で、ロック片5側からの係止解除動作を妨げない一方向の伝達機構は、後述するように、プラグ7にカム面11を形成したり、あるいはプラグ7とロック片5との間に適宜の操作力伝達機構を配置することにより実現できる。
ロック片5にガイド斜面9が設定される本発明において、ロック片5が係止位置にある状態で拘束体1の被係止部2を連結孔3に挿入すると、ロック片5にはガイド斜面9から係止解除方向の分力が付与されて一旦係止解除位置に移動した後、付勢力により係止位置に復帰し、以後、被係止部2に抜去方向の力を加えても、連結孔3に対して楔状に入り込んだロック片5に対して係止解除方向の分力を発生させることができないために、連結状態が保持される。
この結果、プラグ7を操作することなく施錠状態で被係止部2を連結孔3に押し込むだけで拘束体1を連結することができるために、操作性が向上する。また、ロック片5を回転体として構成することにより、ロック片5を並進移動させる場合に比して、移動路等を設定する必要がなくなるために,構造が簡単になる。
さらに、ロック片5を連結孔3の長手方向に対して直交方向に回転させることにより、上述したように、被係止部2を係止した状態で被係止部2に抜去荷重を負荷しても、ロック片5には曲げ、あるいは剪断力が発生するだけで係止解除方向の回転操作力が発生することはない。この結果、ロック片5が連結孔3の長手方向に沿って回転して連結孔3に進退する場合には必要となる係止解除方向の力に対する抵抗要素を設定する必要がなくなり、構造が簡単になる。
また、錠装置は、
前記プラグ7にはロック片5に設けられたフォロワー突部10が離接自在に当接し、プラグ7の解錠方向への回転に伴ってロック片5を係止解除方向に変位させるカム面11が各ロック片5に対応して一対設けて構成することができる。
本発明において、カム面11とフォロワー突部10とは、離接自在で、プラグ7を解錠方向に回転させたときにカム面11がフォロワー突部10に当接する関係で配置されるとともに、ロック片5にはフォロワー突部10がカム面11に圧接する方向の付勢力が付与される。
ロック片5が係止位置ある状態で拘束体1の被係止部2を連結孔3に挿入すると、ロック片5には傾斜面から係止解除方向の分力が付与されて一旦係止解除位置に移動した後、付勢力により係止位置に復帰し、以後、被係止部2の連結孔3からの離脱が規制される。
カム面11を介してロック片5を直接プラグ7により操作する本発明において、プラグ7とロック片5との間に特別な介在機構を要しないために、構造が簡単になる。
さらに、錠装置は、
前記プラグ7はロック片5の係止位置に対応する施錠回転位置を挟んで時計、反時計回りに回転操作自在であり、
プラグ7の回転方向に動作対象のロック片5を対応させて構成することができる。
また、
前記プラグ7は解錠回転位置においてロック片5を係脱位置の中間位置まで駆動するとともに、
ロック片5の解錠回転位置における連結孔3への突出部には、被係止部2への抜去操作力から係止解除方向への操作分力を得るストッパ斜面12が設けられる錠装置を構成すると、プラグ7を解錠方向に回転させた後、さらに拘束体1に抜去方向の引張力を負荷しなければ拘束体1を抜去できなくなる。この結果、プラグ7を回転操作しただけで不用意に拘束体1がケース4から離脱することを防止することができる。
本発明によれば、拘束体を連結孔に押し込むだけで装着することができるために、使い勝手が向上する。
拘束体を示す図で、(a)は錠装置により拘束体をループ状に連結した状態を示す平面図、(b)は拘束体を折り畳んだ状態を示す平面図、(c)は(b)の正面図である。 錠装置を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の2B方向矢視図である。 ロック片の動作を示す図で、(a)は係止状態における図2(a)の3A-3A線断面図、(b)は円柱部を挿入した状態を示す図、(c)は図3(a)の3C-3C線断面図、(d)は(b)からさらに円柱部を挿入した状態を示す図、(e)は図3(c)の3E-3E線断面図、(f)は(d)の状態における(e)に対応する断面図である。 解錠回転位置にプラグを操作した状態を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の4B-4B線断面図である。 暫定停止位置を示す図で、(a)は図4(a)の5A-5A線断面図、(b)は図5(a)の5B-5B線断面図である。 プラグを反時計回りに回転させた状態を示す図で、(a)は図4(b)に対応する図、(b)は図5(a)に対応する図である。
図1に示すように、錠装置は、屈曲自在な拘束体1の両端を連結して該拘束体1を閉ループ状態とすることにより施錠対象を拘束する所謂ワイヤ錠として使用される。本例における拘束体1は、焼入鋼等により形成された芯材の表面を合成樹脂材により被覆して形成したアーム1aを水平回転自在に連結して形成され、図1(b)、(c)に示すように、不使用時には折り畳んで保管することができる。
また、上記拘束体1の両端に配置されるアーム1aの先端には円柱部1bが形成され、該円柱部1bに直交して凹溝を切り込むことによって被係止部2が形成される。
図2に示すように、錠装置は、上記拘束体1の被係止部2が挿入される連結孔3を備えたほぼ直方体形状をなすケース4と、ケース4内に収容されるプラグ7、およびロック片5とを有する。
プラグ7は軸長方向をケース4の長手方向に一致させてケース4の中心部に配置され、ケース4の一端面に露出するキー差し込み口7aから挿入される真正な解錠キー6によってのみ施錠回転位置から解錠回転位置まで回転操作することができる。本例において、プラグ7の解錠回転位置は、施錠回転位置から時計、反時計両方向に45°回転させた位置に各々設定される。
連結孔3は、上記拘束体1の円柱部1bが挿入可能で、軸長方向がプラグ7の回転中心に直交する円形断面孔として形成され、プラグ7の回転中心に対して対称位置に一対形成される。
図2、3に示すように、ロック片5は、連結孔3の軸長方向に沿って配置される枢軸14周りに揺動自在なレバー状部材であり、揺動動作に伴って上記連結孔3に直交方向から進退する。図3(c)に示すように、このロック片5には、圧縮スプリング(付勢手段8)により連結孔3への突出方向の付勢力が付与される。また、このロック片5の連結孔3への進退部5aは、連結孔3の軸長方向に直交する鉛直面からなる係止用側壁面5bと、係止用側壁面5bと反対側壁面の上端部を面取状に切り落として形成されるガイド斜面9とを有し、係止用側壁面5bを対峙させた状態で各連結孔3に対応して配置される。
後述するように、ロック片5はカム面11により図3(a)に示ように上記連結孔3内に突出して上記拘束体1の被係止部2に係止する係止位置と、図5(b)において右側に示すように、上端がやや連結孔3内に突出する暫定停止位置(係止位置と、完全に係止状態が解除される係止解除位置との中間位置)との間で駆動され、上記ガイド斜面9は、図3(b)に示すように、係止位置において円柱部1bの先端に形成したテーパ面1cに面接触するように形成される。
なお、本例においてはガイド斜面9の形成領域を小さくするために、円柱部1bの先端にテーパ面1cを形成する場合が示されているが、ガイド斜面9を進退部5aのほぼ全域に形成し、円柱部1bのテーパ面1cを省くことも可能である。
また、係止用側壁面5bの上端には暫定停止位置における連結孔3内への突出部を面取状に斜めに切り落とした形状のストッパ斜面12が設けられる。
さらに、ロック片5の枢軸14を挟んで進退部5aと反対側の端部は、図2に示すように、中心方向に向かい、上述した圧縮スプリング8による付勢力により後述するカム面11に圧接されるフォロワー突部10が形成される。
上記ロック片5を圧縮スプリング8の付勢力に抗して所定位置に移動させるために、カム面11が形成される。図2に示すように、本例においては、カム面11は、プラグ7の後端に連結されるカム部材15に形成されるが、プラグ7に一体に形成することもできる。
上記カム面11は、図3(e)に示すように、プラグ7の回転中心に図心が一致する板状の押圧プレート13の一面に形成され、各ロック片5のフォロワー突部10は、プラグ7の回転中心に対して線対称位置を占めるように、カム面11上に並んで配置される。
したがってこの実施の形態において、プラグ7が施錠回転位置、すなわち、解錠キー6が抜去された状態においては、押圧プレート13は図3(e)に示すように、連結孔3に平行な水平姿勢に保持され、双方のロック片5のフォロワー突部10は圧縮スプリング8によりカム面11に押し付けられる。カム面11は水平姿勢においてロック片5が係止位置まで突出する高さに設定されており、この状態で図3(b)の右側に示すように、拘束体1の円柱部1bを連結孔3に押し込むと、まず、円柱部1bのテーパ面1cがガイド斜面9に当接し、さらに押し込み操作を続けると、ガイド斜面9にはロック片5を下方に押し付ける分力が発生する。
一方、カム面11は、ロック片5を係止位置側に移動させる力のみを付与し、反対方向への移動は何等規制されないために、図3(d)、(f)に示すように、ロック片5は上記分力により係止解除方向に移動して円柱部1bをかわした後、被係止部2に合致すると、圧縮スプリング8の反力により被係止部2に係止し、図3(a)に示す係止状態となる。
係止状態において、円柱部1bに抜去操作力を作用させても、係止用側壁面5bと被係止部2の壁面とは引き抜き方向に対して直交する面で接触しているために、ロック片5には係止解除方向への分力は発生せず、係止状態が維持される。
以上の施錠回転位置から、図4に示すように、プラグ7を時計回りに解錠回転位置まで回転操作すると、右側のロック片5のフォロワー突部10がカム面11により押されて該ロック片5が枢軸周りに回転する。ロック片5の回転により、該ロック片5のカム面11の側縁はプラグ7の回転ストローク終端において進退部5aが暫定停止位置となる寸法に設定されており、図5に示すように、右側のロック片5のみが暫定停止位置に移動し、左側のロック片5は依然係止位置に留まって円柱体の抜去が規制される。
暫定停止位置において、ロック片5の被係止部2への係止状態は維持されているために、拘束体1の自重等によって円柱部1bが直ちに抜去されることはない。また、暫定停止位置において被係止部2はストッパ斜面12に対峙しているため、この状態から円柱部1bに所定の抜去操作力を付与すると、ストッパ斜面12には図5(a)において上方への分力、すなわち、ロック片5を係止解除方向に回転させる分力が発生し、図3(d)に示すように、抜去操作が可能になる。
以上において、プラグ7を施錠回転位置から時計回り,すなわち右方向に回転させて回転方向に一致する右側のロック片5を暫定停止位置に駆動する場合を示したが、プラグ7を反時計回り、すなわち左方向に回転させた場合には、図6に示すように、回転方向に一致する左側のロック片5のみが暫定停止位置に移動し、右側のロック片5は係止位置に留まる。
1 拘束体
2 被係止部
3 連結孔
4 ケース
5 ロック片
6 解錠キー
7 プラグ
8 付勢手段
9 ガイド斜面
10 フォロワー突部
11 カム面
12 ストッパ斜面
13 押圧プレート

Claims (5)

  1. 屈曲自在な拘束体の両端に形成された被係止部が挿入される一対の連結孔を備えたケースと、
    連結孔に進退し、連結孔内に挿入された前記被係止部に係脱する一対のロック片と、
    所定の解錠キーによってのみ回転操作可能にケース内に収容され、解錠位置への回転操作により前記ロック片を係止解除位置に駆動するプラグとを有し、
    前記ロック片は、係止解除位置側への移動が許容され、プラグの解錠回転位置側への回転操作により適宜の付勢手段による付与された係止位置側への付勢力に抗して係止解除位置側に駆動されて連結孔の長手方向に直交する方向から回転移動して連結孔内に進退するとともに、
    ロック片の係止位置における連結孔への突出部には、被係止部の連結孔への挿入操作力から係止解除方向への操作分力を得るガイド斜面が設けられる錠装置。
  2. 前記プラグにはロック片に設けられたフォロワー突部が離接自在に当接し、プラグの解錠方向への回転に伴ってロック片を係止解除方向に変位させるカム面が各ロック片に対応して一対設けられる請求項1記載の錠装置。
  3. 前記プラグはロック片の係止位置に対応する施錠回転位置を挟んで時計、反時計回りに回転操作自在であり、
    プラグの回転方向に動作対象のロック片を対応させた請求項2記載の錠装置。
  4. 前記プラグは解錠回転位置においてロック片を係脱位置の中間位置まで駆動するとともに、
    ロック片の解錠回転位置における連結孔への突出部には、被係止部への抜去操作力から係止解除方向への操作分力を得るストッパ斜面が設けられる請求項1、2または3記載の錠装置。
  5. 屈曲自在な拘束体の両端に形成された被係止部が挿入される一対の連結孔を備えたケースと、
    ケース内で係止位置、および係止解除位置間を移動して連結孔内に挿入された前記被係止部に係脱する一対のロック片と、
    所定の解錠キーによってのみ施錠回転位置を挟んで時計、反時計回りに回転操作可能にケース内に収容されるプラグとを有し、
    前記プラグには、ロック片に設けられたフォロワー突部が離接自在に当接してプラグの解錠方向への回転に伴ってロック片を係止解除方向に変位させるカム面を片面に備えた押圧プレートが設けられるとともに、
    各ロック片のフォロワー突部は、プラグの回転中心を通る平面で区画される作動面上の各領域に各々位置するように並んで配置され、
    各ロック片には前記フォロワー突部をカム面に圧接させてロック片を係止位置側に付勢する付勢力が付与される錠装置。
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