JP2013159570A - フォーム形成エアゾール組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
水性成分と油性成分とが分離せず、使用前に容器を振らなくても均一に噴射することができるとともに、ポリオールを含有させることなくべたつきを抑えて使用感を良好なものとすることができるフォーム形成エアゾール組成物を得る。
【解決手段】
水性成分及び油性成分を含有する原液90.0〜99.0wt%と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤1.0〜10.0wt%とから成るフォーム形成エアゾール組成物において、上記原液中には、少なくともポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム7.0〜20.0wt%と、エタノール1.0〜5.0wt%と、油性成分0.1wt%〜3.0wt%と、水とを含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、原液と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤とから成り、水性成分と噴射剤とが常に均一な状態であり、長時間放置しても分離しないフォーム形成エアゾール組成物に関するものである。
従来より、水性成分と噴射剤とを含有してエマルジョンを形成するエアゾール組成物が存在するが、このエアゾール組成物はエアゾール容器内部において、液化石油ガスを含む噴射剤と水性成分とが分離するため、使用する前に容器を振って噴射剤と水性成分とを混合させて噴射する必要があった。そしてこのようなエアゾール組成物は、噴射剤と水性成分との分離が非常に早く、噴射途中で分離する事態も生じることから均一な組成で噴射出来ない場合があった。
更に、噴射剤として使用する液化石油ガスは、油性成分の一部となって油性溶媒中に溶解していることから、噴射すると油性成分は液化石油ガスにより微細化されるが水性成分は微細化されないため、噴射した粒子にバラツキが生じやすいという問題があった。
そこで、特許文献1に示す如く、水性成分と噴射剤とが分離しにくいフォーム形成エアゾール組成物が既に知られている。特許文献1に記載のフォーム形成エアゾール組成物は、非イオン性界面活性剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するとともに、水性原液中に2価又は3価のポリオールを10〜50重量%含有するものである。
特許第3981289号公報
しかしながら、上記の如くフォーム形成エアゾール組成物中にポリオールを10〜50重量%含有している場合には、べたつきが出るため使用感が悪いものとなる。
そこで、本発明は上記の如き課題を解決しようとするものであって、水性成分と噴射剤とが分離することなく容器を振らなくても均一に噴射することができるとともに、ポリオールを含有させることなく、べたつきを抑えて使用感を良好なものとすることができるフォーム形成エアゾール組成物を得ることを目的とするものである。
上述の如き課題を解決するために、本願の第1発明は原液90.0〜99.0wt%と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤1.0〜10.0wt%とから成るフォーム形成エアゾール組成物において、上記原液中には、少なくともポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム7.0〜20.0wt%と、エタノール1.0〜5.0wt%と、水とを含有するものである。
また、第2発明は原液90.0〜99.0wt%と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤1.0〜10.0wt%とから成るフォーム形成エアゾール組成物において、上記原液中には、少なくとも界面活性剤7.0〜20.0wt%と、エタノール1.0〜5.0wt%と、水とを含有するものである。そして、上記界面活性剤は、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム及びポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルから成り、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの原液中の含有量は、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの原液中の含有量と同量かあるいはポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルよりも多いものである。
また、原液は、油性成分を0.1wt%〜3.0wt%含有したものであっても良い。
本願の第1発明及び第2発明は、上記の如き組成とすることにより水性成分と噴射剤とが分離しないため、使用時にエアゾール容器を振らなくても均一な発泡性エアゾールを噴射することができる。従って、使用者はエアゾール容器を手に持つと同時に噴射を開始することが可能となり、緊急を要する場合等にも即座に対応することができる。また、エアゾール容器を手に持つことなく壁面等に固定配置した状態で使用することもできる。更に、ポリオールを使用していないことからべたつきを抑えることが可能となり、使用感を良好なものとすることができる。
本願の第1、2発明は、原液90.0〜99.0wt%と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤1.0〜10.0wt%とから成るフォーム形成エアゾール組成物である。尚、噴射剤が1.0wt%未満である場合は、フォームを形成することが困難となるとともに、10.0wt%よりも多い場合は均一なフォーム形成エアゾール組成物を得ることが困難となる。また、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤は、エアゾール製品の中で圧縮ガスを除いた噴射剤(液化ガス)としては汎用で最も多く用いられており、臭いも他の液化ガスのジメチルエーテルと比べて無臭であるとともに泡立ちを阻害しないため、品質を良好に保つことができる。尚、第1、2発明の噴射剤としては、例えばプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、及びこれらの混合物等が挙げられ、使用用途により、液化石油ガスを充填後、製品内圧を調整する目的で、圧縮ガス(窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス)を用いる場合がある。
また、本願の第1発明は、原液中にポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを7.0〜20.0wt%含有したものである。上記ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムはHLB17.0のアニオン性界面活性剤である。そしてポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有率が原液中に7.0wt%未満の場合には、水性成分と噴射剤やその他の油性成分との均一性を保つことが困難となり、20.0wt%よりも多い場合は、20.0wt%以下の場合と比較した顕著な効果は見られないことから材料が無駄になり、コストが高くつくものとなる。
また本願の第2発明は、原液中に界面活性剤を7.0〜20.0wt%含有したものであって、上記界面活性剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとから成るものである。尚、上記ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムはHLB17.0のアニオン性界面活性剤であり、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルはHLB13.5の非イオン性界面活性剤である。そして上記界面活性剤が原液中に7.0wt%未満しか含有していない場合には、水性成分と噴射剤やその他の油性成分との均一性を保つことが困難となり、上記界面活性剤を20.0wt%よりも多く含有しても、20.0wt%以下の場合と比較した顕著な効果は見られないことから材料が無駄となり、コストが高くつくものとなる。
また、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの原液中の含有量は、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの原液中の含有量と同量かあるいはポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルよりも多いものとしている。尚、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの原液中の含有量がポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの原液中の含有量よりも少ない場合には、噴射剤やその他の油性成分と水性成分とが分離する可能性があるため品質が低下するおそれがある。
また、本願の第1、2発明は、原液中にエタノールを1.0wt%〜5.0wt%含有したものである。エタノールが1.0wt%未満であると、溶解助剤としての機能を発揮し得なくなる。また、5.0wt%よりも多く含有しても5.0wt%以下の場合と比較した顕著な効果は見られないとともに、エタノールの含有量が多すぎると危険物となり、安全性に問題が生じるおそれがある。
また、第1、2発明は、原液中に噴射剤以外の油性成分を0.1〜3.0wt%含有したものであってもよい。上記油性成分が0.1wt%未満であると、油性成分の効果・効能を十分に発揮できなくなるおそれがある。また、3.0wt%よりも多い場合には、均一なエアゾール組成物を形成することが困難となる。この油性成分としては、例えば香料(油溶性)、フレーバー、精油:ラベンダー油、メボウキ油、ベルガモット果実油、レダマ花エキス、エンピツビャクシン油、カミツレ油、ローマカミツレ花油、オニサルビア油、ユーカリ葉油、ユーカリ油、レモン果皮油、レモングラス油、オレンジ花油、オレンジ油、セイヨウハッカ油、ローズマリー油、ダマスクバラエキス、ダマスクバラ花油、ティーツリー葉油、バニラ果実エキス、イランイラン花油、殺虫成分:ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、d-T80-レスメトリン、d-T80-フラメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、d-T80-シフェノトリン、d・d-T80-プラレトリン、EX-エンペントリン、イミプロトリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、虫忌避成分:DEET、エステル類:ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸アルキル(C14−18)、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル、イソノナン酸イソトリデシル、安息香酸アルキル(C12−15)、コハク酸ジエトキシエチル、トリ(カプリン酸/カプリン
酸)グリセリル、イソステアリン酸イソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル、PPG−15ステアリル、ポリリノール酸スクロース、テトライソステアリン酸スクロース、ペンタヒドロキシステアリン酸スクロース、ヘキサイソステアリン酸スクロース、水添ポリイソブテン、イソステアリン酸プロピレングリコール、トリベヘニン、油脂:オリーブ油、グレープシード油、ツバキ油、トウモロコシ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヤシ油、シリコーンオイル:メチルポリシロキサン、カプリリルメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸:ヤシ脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、高級アルコール:ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
本願の第1発明について下記表1〜6に記載の処方により各実施例及び比較例のフォーム形成エアゾール組成物を調製し、各実施例及び比較例の噴射剤及び油性成分と水性成分とが分離するか否かの確認実験を以下の通り行った。まず、下記各実施例及び比較例では、原液を97.0wt%、噴射剤を3.0wt%に調製した。尚、使用した噴射剤はLPG0.20MPa(炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする液化石油ガス)である。まず、実施
例1〜4及び比較例1、2の原液中の各成分、及びその含有比率を下記表1に示す。
表1に示す如く、実施例1〜4及び比較例1、2では界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを使用した。尚、実施例1〜4、比較例1、2、及び下記実施例及び比較例では上記ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとして日光ケミカルズ(株)製のDLP-10(商品名)を用いた。また、エタノールとして95度合成無変性アルコールを使用した。また、表1、2では油性成分を添加し、この油性成分として殺虫成分であるd・d-T80-プラレトリン及びEX-エンペントリンを使用した。
そして、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例1では7.00質量%、実施例2では8.00質量%、実施例3では10.00質量%、実施例4では20.00質量%、比較例1では4.00質量%、比較例2では6.00質量%含有させた。また、実施例1〜4、比較例1、2ではd・d-T80-プラレトリンを0.15質量%、EX-エンペントリンを0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。
そして、上記処方により調製した実施例及び比較例の組成物をそれぞれ各ガラス容器に充填し、溶解性が低下して相分離等の現象が生じやすい傾向にある低温(5℃)、一般的な使用環境として想定される常温(25℃)、夏場など高温の使用環境として想定される高温(45℃)下でそれぞれ1カ月間静置した。そして、各ガラス容器内に充填した各実施例及び比較例の油性成分と水性成分とが分離しているか否かについて、外観を目視にて確認した。
表1では、5℃、25℃、45℃における各実施例及び比較例の水性成分と油性成分との分離状態について○、△、×にて評価を行っている。尚、○は各実施例、比較例のフォーム形成エアゾール組成物が全く分離していない状態、△は一部分離した状態、×は完全に分離した状態を意味するものである。また、この分離観察の他にフォーム形成エアゾール組成物のべたつきの有無についても評価を行った。べたつきの有無の評価は、被験者が各実施例及び比較例のフォーム形成エアゾール組成物を手に取り、べたつきを全く感じなかった場合にはべたつき「無」とし、それ以外の場合にはべたつき「有」として表1に明示した。
その結果、実施例1〜4では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも油性成分と水性成分との分離は見られなかった。一方、比較例1、2では特に5℃でそれぞれ完全分離、一部分離の状態となった。このことから、フォーム形成エアゾール組成物を非分離の状態に保つためには、原液中にポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムが少なくとも7.00質量%以上必要であることが明らかとなった。
また、上記実施例1〜4では油性成分としてd・d-T80-プラレトリン及びEX-エンペントリンを使用したが、他の油性成分ではフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、実施例5〜8では油性成分として上記EX-エンペントリン、及びイミプロトリンを用いて上記と同様の実験を行った。尚、イミプロトリンもd・d-T80-プラレトリンやEX-エンペントリンと同様に殺虫成分として使用するものである。実施例5〜8の処方を下記表2に示す。
表2に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例5では7.00質量%、実施例6では8.00質量%、実施例7では10.00質量%、実施例8では20.00質量%含有させるとともに、各実施例においてEX-エンペントリンを0.10質量%、イミプロトリンを0.30質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。実験の結果、表2に示す如く実施例5〜8では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と油性成分との分離は見られず、べたつきも全くなかった。よって、油性成分として上記EX-エンペントリン、及びイミプロトリンを用いた場合も実施例1〜4と同様の効果を得ることができることが確認された。
また、上記実施例1〜8では油性成分として殺虫成分を用いたが、殺虫成分以外の油性成分についてもフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表3の各実施例では油性成分として香料を用いた。
表3に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例9では7.00質量%、実施例10では8.00質量%、実施例11では10.00質量%、実施例12では20.00質量%含有させるとともに、各実施例において香料を0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。尚、表3の各実施例で使用した香料は、セッケンAR36114(小川香料株式会社製)である。そして実験の結果、表3に示す如く実施例9〜12では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と噴射剤及び油性成分との分離は見られず、べたつきも全くなかった。よって、油性成分として香料を用いた場合も上記実施例と同様の効果が確認された。
また、上記実施例では油性成分として殺虫成分及び香料を用いたが、その他の油性成分についてもフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表4の各実施例では油性成分として精油を用いた。
表4に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例13では7.00質量%、実施例14では8.00質量%、実施例15では10.00質量%、実施例16では20.00質量%含有させるとともに、各実施例において精油を0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。尚、表4の各実施例で使用した精油はラベンダー油であって、LAVENDER-LO OIL(小川香料株式会社製)である。そして実験の結果、表4に示す如く実施例13〜16では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と噴射剤及び油性成分との分離は見られず、べたつきも全くなかった。よって、油性成分として精油を用いた場合も上記実施例と同様の効果が確認された。
また、上記実施例では油性成分として殺虫成分、香料、精油を用いたが、その他の油性成分についてもフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表5の実施例17〜20では油性成分としてフレーバーを用いた。
表5に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例17では7.00質量%、実施例18では8.00質量%、実施例19では10.00質量%、実施例20では20.00質量%含有させるとともに、各実施例においてフレーバーを0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。尚、表5の各実施例で使用したフレーバーはスパークリングワインB-2433 (小林香料株式会社製)である。そして実験の結果、表5に示す如く実施例17〜20では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と噴射剤及び油性成分との分離は見られず、べたつきも全くなかった。よって、油性成分としてフレーバーを用いた場合も上記実施例と同様の効果が確認された。
また、上記実施例では油性成分を添加して噴射剤及び油性成分と水性成分との分離状態について検証したが、下記表6に示す実施例21〜24では、油性成分を添加することなく噴射剤と水性成分との分離状態についての検証を行った。実施例21〜24の処方を下記表6に示す。
表6に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例21では7.00質量%、実施例22では8.00質量%、実施例23では10.00質量%、実施例24では20.00質量%含有させるとともに、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。実験の結果、表6に示す如く実施例21〜24では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と噴射剤との分離は見られず、べたつきも全くなかった。よって、油性成分を添加することなく噴射剤のみの場合も上記実施例と同様の効果を得ることができることが確認された。
次に、下記表7〜14の処方例により調整した本願の第2発明のフォーム形成エアゾール組成物の実験を上記第1発明と同様に行った。第2発明の各実施例及び比較例でも第1発明の各実施例及び比較例と同様に、原液を97.0wt%、噴射剤を3.0wt%に調製して使用した。本願の第2発明の各実施例、及び比較例の原液中の各成分、及び各成分の含有比率を下記表に示す。
表7に示す如く、各実施例及び比較例では界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム及びポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルを使用した。尚、下記実施例及び比較例では上記ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとして日光ケミカルズ(株)製のDLP-10(商品名)を、またポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとして日光ケミカルズ(株)製のBT-9 (商品名)をそれぞれ用いた。また、エタノールとして95度合成無変性アルコールを、油性成分として殺虫成分であるd・d-T80-プラレトリン、EX-エンペントリンを使用した。
そして表7に示す如く、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルを実施例25では3.50質量%、実施例26では4.00質量%、実施例27では10.00質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを実施例25では3.50質量%、実施例26では4.00質量%、実施例27では10.00質量%含有させた。これにより、実施例25〜27における原液中の界面活性剤の総含有量がそれぞれ7.00質量%、8.00質量%、20.00質量%となる。
一方、比較例3〜5では、界面活性剤としてそれぞれポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを比較例3では2.00質量%、比較例4では3.00質量%、比較例5では5.00質量%、PEG/PPG-30/10ジメチコンを5.00質量%ずつ含有させた。また、比較例6、7では、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルを比較例6では4.00質量%、比較例7では5.00質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムを比較例6では4.00質量%、比較例7では5.00質量%、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテルを比較例6では0.50質量%、比較例7では1.00質量%、それぞれ含有させた。
上記の如く、比較例3〜7についても実施例25〜27と同様に原液中の界面活性剤の割合を7.00質量%以上としている。しかしながら、比較例3〜5の界面活性剤の成分はポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム及びPEG/PPG-30/10ジメチコンであり、また、比較例6、7の界面活性剤の成分はポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、及び(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテルである。一方、実施例25〜27では界面活性剤の成分をポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル及びポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムである。そのため、実施例25〜27と比較例3〜7とでは界面活性剤を構成する成分を異なるものとしている。
次に、比較例8では界面活性剤の成分を実施例25〜27と同じくポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル及びポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとしているが、その含有量を実施例25〜27よりも少ない6.00質量%とした。尚、実施例25〜27、比較例3〜8ではd・d-T80-プラレトリンを0.15質量%、EX-エンペントリンを0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させるとともに、残部を水とした。
そして、上記処方により調製した各実施例及び比較例の組成物をそれぞれ各ガラス容器に充填し、5℃、25℃、45℃の温度下でそれぞれ1カ月間静置した。その後各ガラス容器内に収納した実施例及び比較例の油性成分及び噴射剤と水性成分とが分離しているか否かについて外観を目視にて確認するとともに、べたつきの有無について評価を行った。
その結果、表7に示す如く実施例25〜27では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも油性成分及び噴射剤と水性成分との分離は見られなかった。一方、比較例3、6、7ではすべての温度下で完全分離となり、比較例4、5、8では特に45℃の温度下で一部分離となった。この結果から、フォーム形成エアゾール組成物を非分離の状態に保持可能とするためには、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルのみを成分とした界面活性剤を用いるとともに、このような成分の界面活性剤を原液中に7.00質量%以上含有させる必要があることが証明された。
次に、上記実施例25〜27では表7に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとの含有量を同量としたが、下記表8では、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとの含有比率を変化させた場合について実験を行った。
表8に示す如く、実施例28〜30ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が7.00質量%であって、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの各含有量をそれぞれ実施例28では6.00質量%、実施例29では5.00質量%、実施例30では4.00質量%とし、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量をそれぞれ実施例28では1.00質量%、実施例29では2.00質量%、実施例30では3.00質量%としている。
また、実施例31〜37では、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が20.00質量%であって、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの各含有量を実施例31では17.00質量%、実施例32では16.00質量%、実施例33では15.00質量%、実施例34では14.00質量%、実施例35では13.00質量%、実施例36では12.00質量%、実施例37では11.00質量%とし、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量を、実施例31では3.00質量%、実施例32では4.00質量%、実施例33では5.00質量%、実施例34では6.00質量%、実施例35では7.00質量%、実施例36では8.00質量%、実施例37では9.00質量%としている。尚、表8の各実施例において、d・d-T80-プラレトリンを0.15質量%、EX-エンペントリンを0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質
量%含有させるとともに、残部を水とした。
そして、上記処方の実施例について実施例1〜27と同様の実験を行った。その結果、表8に示す如く、実施例28〜37の全てにおいて、5℃、25℃、45℃における油性成分及び噴射剤と水性成分との分離は確認されず、また、べたつきもなかった。この結果から、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が7.00質量%以上であり、且つ、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量がポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量と同量又はポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量よりも多い条件下では、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとは任意の含有比率で上記効果を得ることができることが確認できた。
次に、上記実施例25〜37では油性成分としてd・d-T80-プラレトリン及びEX-エンペントリンを使用したが、他の殺虫成分でフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表9に示す実施例38〜40では油性成分として殺虫成分である上記EX-エンペントリン、及びイミプロトリンを使用した。
表9に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム及びポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルを、各々実施例38では3.50質量%、実施例39では4.00質量%、実施例40では10.00質量%含有させている。また、表8の各実施例ではEX-エンペントリンを0.10質量%、イミプロトリンを0.30質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させるとともに、残部を水とした。そして評価の結果、実施例38〜40では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と油性成分及び噴射剤との分離は見られず、べたつきも全くなかった。この結果から、油性成分として上記EX-エンペントリン、及びイミプロトリンを用いた場合も上記実施例と同様の効果を得ることができることが確認された。
次に、上記実施例38〜40では表9に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとを同量ずつ含有させているが、下記表10の各実施例に示す如く、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとの含有比率を変化させた場合について実験を行った。
表10に示す如く、実施例41〜47ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が20.00質量%であって、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの各含有量をそれぞれ実施例41では17.00質量%、実施例42では16.00質量%、実施例43では15.00質量%、実施例44では14.00質量%、実施例45では13.00質量%、実施例46では12.00質量%、実施例47では11.00質量%とし、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量をそれぞれ実施例41では3.00質量%、実施例42では4.00質量%、実施例43では5.00質量%、実施例44では6.00質量%、実施例45では7.00質量%、実施例46では8.00質量%、実施例47では9.00質量%とした。また、表10の各実施例ではEX-エンペ
ントリンを0.10質量%、イミプロトリンを0.30質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させるとともに、残部を水とした。
そして、上記実施例について油性成分と水性成分との分離確認実験、及びべたつきの有無の評価を行った。その結果、表10に示す如く、実施例41〜47の全てにおいて、5℃、25℃、45℃の温度下における油性成分及び噴射剤と水性成分との分離は確認されず、また、べたつきも全くなかった。この結果から、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量がポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量よりも多い場合には、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルとは任意の含有比率で上記効果を得ることができることが確認できた。
次に、上記実施例25〜47では油性成分として殺虫成分を用いたが、その他の油性成分についてもフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表11の各実施例では油性成分として香料を用いた。
表11に示す如く、実施例48〜51ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が7.00質量%であって、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの各含有量をそれぞれ実施例48では6.00質量%、実施例49では5.00質量%、実施例50では4.00質量%、実施例51では3.50質量%とし、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量をそ
れぞれ実施例48では1.00質量%、実施例49では2.00質量%、実施例50では3.00質量%、実施例51では3.50質量%とした。
また、実施例52ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が8.00質量%であって、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの各含有量、及びポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量をそれぞれ4.00質量%とした。
また、実施例53〜59ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和が20.00質量%であって、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの各含有量をそれぞれ実施例53では10.00質量%、実施例54では17.00質量%、実施例55では16.00質量%、実施例56では15.00質量%、実施例57では13.00質量%、実施例58では12.00質量%、実施例59では11.00質量%とし、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量を実施
例53では10.00質量%、実施例54では3.00質量%、実施例55では4.00質量%、実施例56では5.00質量%、実施例57では7.00質量%、実施例58では8.00質量%、実施例59では9.00質量%とした。また表11の各実施例において、上記香料を0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させるとともに、残部を水とした。尚、上記香料は、セッケンAR36114(小川香料株式会社製)である。
そして、上記各実施例について油性成分及び噴射剤と水性成分との分離確認実験、及びべたつきの有無の評価を行った。その結果、表11に示す如く、実施例48〜59の全てにおいて、5℃、25℃、45℃の温度下における油性成分及び噴射剤と水性成分との分離は確認されず、また、べたつきも全くなかった。この結果から、油性成分として香料を用いた場合でも、上記殺虫成分を用いた場合と同様の効果を得ることができることが確認できた。
次に、上記実施例では油性成分として殺虫成分や香料を用いたが、その他の油性成分についてもフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表12の各実施例では油性成分として精油を用いた。
表12に示す如く、実施例60〜71ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量を上記表11の実施例48〜59と同じになるようそれぞれ対応させた。尚、表12の各実施例で使用した精油はラベンダー油であって、LAVENDER-LO OIL(小川香料株式会社製)である。また、表12の各実施例において、精油を0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させるとともに、残部を水とした。
そして、上記各実施例について油性成分及び噴射剤と水性成分との分離確認実験、及びべたつきの有無の評価を行った。その結果、表12に示す如く、実施例60〜71の全てにおいて、5℃、25℃、45℃の温度下における油性成分及び噴射剤と水性成分との分離は確認されず、また、べたつきも全くなかった。この結果から、油性成分として精油を用いた場合でも、上記殺虫成分や香料を用いた場合と同様の効果を得ることができることが確認できた。
次に、上記実施例では油性成分として殺虫成分や香料・精油を用いたが、その他の油性成分についてもフォーム形成エアゾール組成物の分離状態に変化があるか否かについて検証するため、下記表13の各実施例では油性成分としてフレーバーを用いた。
表13に示す如く、実施例72〜83ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの各含有量を上記表11の実施例48〜59と同じになるよう対応させた。尚、表13の各実施例で使用したフレーバーはスパークリングワインB-2433 (小林香料株式会社製)である。また、表13の各実施例において、フレーバーを0.10質量%、95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させるとともに、残部を水とした。
そして、上記各実施例について油性成分及び噴射剤と水性成分との分離確認実験、及びべたつきの有無の評価を行った。その結果、表13に示す如く、実施例72〜83の全てにおいて、5℃、25℃、45℃の温度下における油性成分及び噴射剤と水性成分との分離は確認されず、また、べたつきも全くなかった。この結果から、油性成分としてフレーバーを用いた場合でも、上記殺虫成分や香料・精油を用いた場合と同様の効果を得ることができることが確認できた。
また、上記実施例では噴射剤の他に各種油性成分を添加して噴射剤及び油性成分と水性成分との分離状態について検証したが、下記表14に示す実施例84〜91では、油性成分を添加することなく噴射剤と水性成分との分離状態についての検証を行った。実施例84〜91及び比較例9〜17の処方を下記表14に示す。
表14に示す如く、実施例84〜86ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和を7.0質量%とするとともに、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量を実施例84では6.0質量%、実施例85では4.0質量%、実施例86では3.5質量%とするとともに、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量を実施例84では1.0質量%、実施例85では3.0質量%、実施例86では3.5質量%としている。また、実施例87〜91ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和を20.0質量%とするとともに、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量を実施例87では17.0質量%、実施例88では15.0質量%、実施例89では13.0質量%、実施例90では11.0質量%、実施例91では10.0質量%とし、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量を実施例87では3.0
質量%、実施例88では5.0質量%、実施例89では7.0質量%、実施例90では9.0質量%、実施例91では10.0質量%としている。
また、上記実施例ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和を7.0質量%、20質量%としているが、表14の比較例9〜11では、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和を7.0wt%未満としている。また、上記実施例84〜91ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量がポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量と同量又はポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量よりも多いものとしているが、比較例12〜17ではポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量をポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量よりも少ないものとしている。
尚、上記表14の各実施例及び比較例では、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの他に原液に95度合成無変性アルコールを3.00質量%含有させ、残部を水とした。実験の結果、表14に示す如く実施例84〜91では5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と噴射剤との分離は見られず、べたつきも全くなかった。よって、油性成分を添加することなく噴射剤のみの場合も油性成分を添加した上記実施例と同様の効果を得ることができることが確認された。一方、表14の比較例9〜17では、べたつきはなかったものの、5℃、25℃、45℃のいずれの温度下でも水性成分と噴射剤との分離が見られた。
以上の結果より、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムとポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの総和を7.0wt%以上とするとともに、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの含有量がポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量と同量又はポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの含有量よりも多いものとすることにより、水性成分と噴射剤とが分離することなく均一性を良好に保つことができることが証明された。

Claims (3)

  1. 原液90.0〜99.0wt%と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤1.0〜10.0wt%とから成るフォーム形成エアゾール組成物において、上記原液中には、少なくともポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム7.0〜20.0wt%と、エタノール1.0〜5.0wt%と、水とを含有することを特徴とするフォーム形成エアゾール組成物。
  2. 原液90.0〜99.0wt%と、炭素数3〜5の炭化水素を主成分とする噴射剤1.0〜10.0wt%とから成るフォーム形成エアゾール組成物において、上記原液中には、少なくとも界面活性剤7.0〜20.0wt%と、エタノール1.0〜5.0wt%と、水とを含有するとともに、上記界面活性剤は、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム及びポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルから成り、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムの原液中の含有量は、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルの原液中の含有量と同量かあるいはポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテルよりも多いことを特徴とするフォーム形成エアゾール組成物。
  3. 原液は、油性成分を0.1wt%〜3.0wt%含有することを特徴とする請求項1、または2のフォーム形成エアゾール組成物。
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