JP2013159263A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】通常走行時における乗り心地の低下を抑制し、かつランフラット 走行が可能なタイヤにおける耐久性をより向上させる。
【解決手段】 タイヤ100は、トレッド部4からビード部2に至るカーカス5と、カーカスのタイヤ内面側に配された補強ゴム層10と、を備え、補強ゴム層10は、第1ゴム部11と、第1ゴム部11よりも弾性率が低い第2ゴム部12と、を有しており、タイヤ幅方向の断面において、タイヤが最大幅となる高さ位置P3の第1ゴム部11の厚さT1は、補強ゴム層10の厚さT0の40%〜60%である。
【選択図】図1
【解決手段】 タイヤ100は、トレッド部4からビード部2に至るカーカス5と、カーカスのタイヤ内面側に配された補強ゴム層10と、を備え、補強ゴム層10は、第1ゴム部11と、第1ゴム部11よりも弾性率が低い第2ゴム部12と、を有しており、タイヤ幅方向の断面において、タイヤが最大幅となる高さ位置P3の第1ゴム部11の厚さT1は、補強ゴム層10の厚さT0の40%〜60%である。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤに係り、特にパンク等の理由によって空気が抜けた場合であっても当面の間の走行(いわゆるランフラット走行)ができるタイヤに関する。
従来から、ランフラット走行ができるように構成されたタイヤが多数提案されている(例えば、特許文献1)。このようなタイヤは、サイドウォール部に比較的硬質の補強ゴムを備えている。補強ゴム層を備えることにより、パンク時にタイヤの縦荷重を支えることが可能となる。
また、パンク中の継続走行距離は、概ね補強ゴム層の強度に依存している。したがって、補強ゴム層の厚さやゴム硬度を高めることにより、ランフラット走行性能を向上させることができる。その一方、強固な補強ゴム層は、内圧が充填された通常走行時に影響を与え、通常走行時の乗り心地を損ねることがある。
特許文献2には、このような問題に鑑みてなされたランフラットタイヤが記載されている。このランフラットタイヤは、断面略三日月形状をなすサイド補強ゴム層を備えている。サイド補強ゴム層は、第1のゴム部と、この第1のゴム部よりも弾性率が小さい第2のゴム部と、を有している。
比較的弾性率の高い第1のゴム部を有することにより、ランフラット走行時に必要なサイドウォール部の剛性を確保することができる。また、比較的弾性率の低い第2のゴム部を有することにより、適度に緩衝効果を持たせて、通常走行時の乗り心地を損ねることを防止することができる。
このようなランフラットタイヤによっても、通常時の乗り心地を大きく損ねることなく、ランフラット走行を可能にすることができる。しかし、近年、耐久性に対する関心の高さにより、走行性能の更なる向上が所望されている。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、通常走行時における乗り心地の低下を抑制し、かつランフラット走行が可能なタイヤにおいて、耐久性をより向上させることを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としてのタイヤは、トレッド部(トレッド部4)からビード部(ビード部3)に至るカーカス(カーカス5)と、カーカスのタイヤ内面側に配された補強ゴム層(補強ゴム層10)と、を備え、補強ゴム層は、第1ゴム部(第1ゴム部11)と、第1ゴム部よりもタイヤ幅方向内側に配置され、かつ第1ゴム部よりも弾性率が低い第2ゴム部(第2ゴム部12)と、を有しており、タイヤ幅方向の断面において、タイヤが最大幅となる高さ位置の第1ゴム部の厚さ(第1ゴム部の厚さT1)は、補強ゴム層の厚さ(補強ゴム層の厚さT0)の40%〜60%である。
本発明に係るタイヤは、第1ゴム部と、第1ゴム部よりも弾性率が低い第2ゴム部と、を備えることにより、通常走行時における乗り心地の低下を抑制でき、かつランフラット走行が可能である。
本発明に係るタイヤは、タイヤ幅方向の断面において、タイヤが最大幅となる高さ位置の第1ゴム部の厚さが補強ゴム層の厚さの40%〜60%となるように構成される。一般的に弾性率の高いゴムは、弾性率の低いゴムと比較して発熱し易い傾向がある。発熱による耐久性への影響をできる限り少なくするためには、弾性率の高い第1ゴムの比率を補強ゴム層全体に対して抑えることが望ましい。
補強ゴム層に対する第1ゴム部の厚さを適正範囲内に設定することにより、比較的弾性率の高い第1ゴム部による発熱の影響を最小限に抑えることが可能となる。したがって、発熱による耐久性への影響を抑制し、タイヤの耐久性を更に向上させることが可能となる。耐久性を向上させることにより、ランフラット走行時の走行性能を高めることができる。
ここで本発明におけるタイヤの最大幅とは、タイヤ幅方向における最大幅であり、一般的にサイドウォール部における左端部と右端部との間の距離である。しかし例えば、サイドウォール部の外端部よりもリムガードが外側に突出したタイヤにおける最大幅とは、リムガードを除いた部分における最大幅を指す。サイドウォール部は、トレッド部とビード部との間に位置し、タイヤ径方向に延びる。
本発明によれば、通常走行時における乗り心地の低下を抑制し、かつランフラット走行ができるタイヤの耐久性をより向上させることが可能となる。耐久性を高めることにより、ランフラット時の走行性能をより向上させることが可能となる。
次に、本発明に係るタイヤの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、タイヤ100のタイヤ幅方向断面図である。タイヤ100は、一対のビード部(片側のみ示す)2と、ビード部2と連なって配される一対のサイドウォール部(片側のみ示す)3と、両サイドウォール部3に連なるトレッド部4と、トレッド部4からビード部2に至るカーカス5と、ビード部2からタイヤ幅方向外側に突出して配されたリブガード6と、トレッド部4においてカーカス5のタイヤ径方向外側に配されたベルト層7と、を備える。カーカス5のタイヤ内面側には、タイヤ幅方向断面において三日月形状の補強ゴム層10が設けられている。補強ゴム層10は、カーカスのタイヤ径方向に延びる部分に対するタイヤ幅方向内側に配置されている。
補強ゴム層10は、比較的弾性率の高い第1ゴム部11と、第1ゴム部11よりも弾性率の低い第2ゴム部12と、を有する。第2ゴム部12は、タイヤ幅方向において第1ゴム部11の内側に配置されている。
このように、比較的弾性率の高い第1ゴム部11を備えることにより、パンク等によって空気が抜けた場合におけるタイヤの剛性を高めることができる。よって、ランフラット走行時における継続走行距離等の走行性能を向上させることができる。また、第1ゴム部11と併せて比較的弾性率の低い第2ゴム部12を備えることにより、通常走行時において適度な緩衝効果を奏し、通常走行時の乗り心地の低下を抑制することができる。
なお、上記の弾性率の測定は、JIS K6301−1995の加硫ゴム物理試験方法に記載された試験方法に従うものとし、ただし弾性率は引張試験の項目に記載されている引張応力のことである。
また、図1に示すように、タイヤ幅方向における最大幅の高さ位置P3において、第1ゴム部11の厚さT1は、第2ゴム部12の厚さT2と略同じであり、補強ゴム層10の厚さT0の略半分である。なお、本実施の形態では、最大幅の高さ位置P3における第1ゴム部11の厚さT1は、補強ゴム層10の厚さT2の略半分であるが、この構成に限定されず、補強ゴム層10の厚さT0の40%〜60%が好ましい。
このように第1ゴム部11を構成することにより、ランフラット走行時に必要な剛性を保持しつつ、発熱による耐久性の低下を抑制することができ、従来のタイヤと比べて耐久性をより向上させることができる。
また、第1ゴム部11のトレッド部側端部(タイヤ径方向における外側端部)11aは、第2ゴム部12のトレッド部側端部12aよりもタイヤ径方向内側に配置されている。
なお、第1ゴム部11のトレッド部側端部11aとタイヤ100のリム側端部100bとのタイヤ径方向における長さL14は、換言すると、第1ゴム部11のトレッド部側端部11aの高さ位置P4とタイヤ100のリム側端部100bの高さ位置P1との距離である。また、タイヤ径方向におけるタイヤ100の長さL15は、換言すると、タイヤ100のトレッド部側端部100aの高さ位置P5とタイヤ100のリム側端部100bの高さ位置P1との距離である。
また、第1ゴム部11のリム側端部(タイヤ径方向における内端部)11bは、第2ゴム部12のリム側端部12bよりもタイヤ径方向外側に配置されている。
なお、第1ゴム部11のリム側端部11bとタイヤ100のリム側端部100bとのタイヤ径方向における長さL12は、換言すると、第1ゴム部11のリム側端部11bの高さ位置P2とタイヤ100のリム側端部100bの高さ位置P1との距離である。
次いで、図2に基づいて変形例に係るタイヤ101について説明する。図2に示すタイヤ101は、図1に示すタイヤ100と比較してビート部のリムガードの形状が異なっている。変形例に係るタイヤ101において実施の形態に係るタイヤ100と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。
実施の形態に係るタイヤ100は、タイヤ幅方向においてタイヤ側端部100cよりもリムガード6が内側に位置している。これに対して、変形例に係るタイヤ101は、タイヤ幅方向においてリムガード6Aがタイヤ側端部101cよりも外側に位置している。
このようにリムガード6Aがサイドウォール部3のタイヤ側端部101cよりも外側に位置している構成におけるタイヤの最大幅とは、リムガード6Aを除いた部分の最大幅、すなわちサイドウォール部3における左端部と右端部との間の距離である。したがって、タイヤ101におけるタイヤ最大幅の高さ位置とは、図2に示すP6となる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、本実施の形態に係る補強ゴム層10は、トレッド部4のベルト層7と上下方向において重なるように配置されているが、この構成に限られず、ベルト幅方向においてベルト層7と離間して配置されていてもよい。更に、図1に示す第1ゴム層11の最大厚さは、タイヤ径方向においてベルト最大幅の高さ位置P3近傍に配置されているが、この構成に限られず、ベルト最大幅の高さ位置P3から離間して配置されていてもよい。
100,101…タイヤ、100a…トレッド部側端部、100b…リム側端部、100c,101c・・・タイヤ側端部、2…ビード部、3…サイドウォール部、4…トレッド部、5…カーカス、6,6A…リムガード、7・・・ベルト層、10…補強ゴム層、11…第1ゴム部、11a…トレッド部側端部、11b…リム側端部、12…第2ゴム部、12a…トレッド部側端部、12b…リム側端部
Claims (1)
- トレッド部からビード部に至るカーカスと、
前記カーカスのタイヤ内面側に配された補強ゴム層と、を備えるタイヤであって、
前記補強ゴム層は、第1ゴム部と、該第1ゴム部よりもタイヤ幅方向内側に配置され、かつ該第1ゴム部よりも弾性率が低い第2ゴム部と、を有しており、
前記タイヤ幅方向の断面において、タイヤが最大幅となる高さ位置の前記第1ゴム部の厚さは、前記補強ゴム層の厚さの40%〜60%である、タイヤ。
Priority Applications (1)
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JP2012023935A JP2013159263A (ja) | 2012-02-07 | 2012-02-07 | タイヤ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020004110A1 (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-02 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
WO2020004109A1 (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-02 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
WO2023142606A1 (zh) * | 2022-01-27 | 2023-08-03 | 青岛双星轮胎工业有限公司 | 复合支撑胶及自体支撑轮胎 |
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WO2020004109A1 (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-02 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
JPWO2020004110A1 (ja) * | 2018-06-25 | 2021-07-08 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
JPWO2020004109A1 (ja) * | 2018-06-25 | 2021-07-08 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
JP7128274B2 (ja) | 2018-06-25 | 2022-08-30 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
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