JP2013159233A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウォール部に形成される突起の製造工程において発生しやすい形状不良を起こりにくくできるタイヤを提供する。
【解決手段】サイドウォール部113に形成される乱流発生用突起120は、薄肉部120Cを有する。乱流発生用突起120の薄肉部120Cにおけるタイヤ径方向に直交する断面の断面積Wcは、乱流発生用突起120の端部121の断面積Wtよりも小さい。薄肉部120Cは、カーカス層111の端部111E又は/及びビードスティフナー105の外側端部105Eに対応する位置に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイドウォール部の表面の少なくとも一部に、乱流を発生させる突起が設けられるタイヤに関する。
一般に、タイヤにおける温度の上昇は、材料物性の変化などの経時的変化を促進させるため、タイヤの耐久性を低下させる要因になっている。特に、重荷重用のタイヤ(いわゆる、オフザロードラジアルタイヤ(ORR))、トラック・バス用のラジアルタイヤ(TBR)、内圧0kPaでも走行可能なランフラットタイヤなどにおいては、標準的なタイヤに比べてゴムの量が多い。また、サイドウォール部の剛性が高い構成になっている。そのため、タイヤが発熱し易く、このようなタイヤでは、特にタイヤの温度上昇の防止が課題になる。
これに対して、サイドウォール部の表面の少なくとも一部に、突起が設けられたタイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このタイヤでは、突起によって発生した乱流がサイドウォール部の表面に当たることによって、サイドウォール部の表面を冷却することができる。
サイドウォール部の表面に乱流を発生させる突起を形成するには、サイドウォール部を形成する金型の所定位置に突起を形成する凹部が設ける。金型の凹部に、サイドウォール部を形成するゴム材料が流れ込んだ状態で加硫されることによって、サイドウォール部に突起が形成される。
特開2009−029377号公報
ところで、サイドウォール部に突起を備えたタイヤでは、次のような問題が生じることがあった。すなわち、サイドウォール部の内部には、カーカス層やビードスティフナーなどが存在する。そのため、加硫工程において、凹部に入り込んだゴムがカーカス層の端部周辺又はビードスティフナーの端部周辺の形状による隙間を埋め合わせるように移動することにより、ゴム材料の凹部に流れ込む量が不十分になり、設計通りの突起が形成できない場合があった。また、設計通りの突起の形状が形成できないと、期待する冷却効果も得られない。
そこで、本発明は、サイドウォール部に形成される突起の製造工程において発生しやすい形状不良を起こりにくくできるタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の第1の特徴は、環状の一対のビードコア(ビードコア101)を有しておりリムに係合されるビード部(ビード部110)と、路面に接地するトレッド部(トレッド部130)と、前記ビード部と前記トレッド部の間にありタイヤの側面を形成するサイドウォール部(サイドウォール部113)とを備え、前記サイドウォール部には、前記サイドウォール部からトレッド幅方向外側に向けて突出する突起(乱流発生用突起120)が前記タイヤ径方向に沿って形成されるとともに、タイヤ周方向に間隔をおいて複数設けられるタイヤ(空気入りタイヤ100)であって、前記タイヤの骨格を形成するとともに前記ビードコアにおいて前記トレッド部側に向けて折り返されたカーカス層(カーカス層111)と、前記ビードコアからタイヤ径方向外側に延び、前記カーカス層にトレッド幅方向において挟まれるビードスティフナー(ビードスティフナー105)とを有し、前記ビードコアにおいて折り返された前記カーカス層の端部(端部111E)と前記ビードスティフナーのタイヤ径方向外側端部(外側端部105E)との少なくとも一方は、前記サイドウォール部に達しており、前記突起は、前記カーカス層の端部又は前記ビードスティフナーのタイヤ径方向外側端部の少なくとも一方に対応する位置に形成される薄肉部(120C)を有し、前記薄肉部の前記タイヤ径方向に直交する断面の断面積Wcは、前記突起の前記薄肉部を除く部分の断面積Wtよりも小さいことを要旨とする。
本発明の第1の特徴によれば、サイドウォール部のカーカス層の端部が含まれることによりヒケが起こりやすい突起の一部に薄肉部が形成される。薄肉部のタイヤ径方向に直交する断面の断面積は、薄肉部を除く部分の断面積よりも小さい。すなわち、突起の薄肉部の容積が小さいため、サイドウォール部において、カーカス層の端部周辺の形状による隙間を埋め合わせるようにゴムが流れても、形状不良が起こりにくい。
本発明の特徴によれば、このような形状の突起を形成するための金型(加硫モールド300)の凹部(凹み部313)の形状は、タイヤ径方向に沿った突起の中央部分に相当する部分の容積が最も小さく、突起の端部に相当する部分の容積が最も大きくなるように形成されている。
従って、加硫工程において、ゴムがカーカス層の端部周辺の形状による隙間を埋め合わせるように移動することにより、凹部に流れ込むゴム材料の量が不十分になっても、凹部において端部に対応する部分の容積が小さくなるように構成されていることにより、突起の形状不良が起こりにくい。
本発明によれば、サイドウォール部に形成される突起の製造工程において発生しやすい形状不良を起こりにくくできるタイヤを提供できる。
図1は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ100の一部をトレッド幅方向及びタイヤ径方向に切断した断面を含む斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ100のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面の断面図である。 図3(a)は、乱流発生用突起120のタイヤ径方向に沿った断面の断面図であり、図3(b)は、乱流発生用突起120のタイヤ径方向外側の端部121におけるタイヤ径方向に直交する断面の断面図であり、図3(c)は、乱流発生用突起120の薄肉部120Cのタイヤ径方向に直交する断面の断面図である。 図4は、第1実施形態の変形例に係る空気入りタイヤ101のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面の断面図である。 図5は、第1実施形態の変形例に係る空気入りタイヤ102のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面の断面図である。 図6は、変形例として示す乱流発生用突起120aのタイヤ径方向に沿った断面図である。 図7は、第1実施形態の変形例として示す乱流発生用突起150のタイヤ径方向に沿った断面図である。 図8は、第2実施形態に係る乱流発生用突起160をタイヤ軸方向から見た平面図である。 図9は、第2実施形態の変形例に係る乱流発生用突起170をタイヤ軸方向から見た平面図である。 図10は、変形例の乱流発生用突起180をタイヤ軸方向から見た平面図である。 図11は、変形例の乱流発生用突起190をタイヤ軸方向から見た平面図である。 図12は、変形例の乱流発生用突起200をタイヤ軸方向から見た平面図である。 図13は、実施形態に係る加硫モールド300の断面図である。
本発明に係るタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)空気入りタイヤの構成、(2)突起の構成、(3)加硫モールドの構成、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(1)空気入りタイヤの構成
まず、本実施の形態に係る空気入りタイヤ100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ100の一部をトレッド幅方向及びタイヤ径方向に切断した断面を含む斜視図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ100のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面の断面図である。
空気入りタイヤ100は、ビードコア101、ビードトゥ103及びビードスティフナー105の内側端部105eを少なくとも含む一対のビード部110と、路面に接地するトレッド部130と、ビード部110とトレッド部130との間にあり、空気入りタイヤ100の側面を形成するサイドウォール部113とを備える。また、空気入りタイヤ100は、ビードスティフナー105とカーカス層111と、を備える。
ビードコア101は、ビードワイヤによって構成され、タイヤ周方向に環状である。ビードコア101は、一対のビード部110のそれぞれに配置される。従って、空気入りタイヤ100は、一対のビードコア101を有する。ビードトゥ103は、ビード部110におけるトレッド幅方向内側及びタイヤ径方向内側の端部である。ビード部110は、リムに係合される。これにより、空気入りタイヤ100は、リムに装着される。
ビードスティフナー105は、図1及び図2に示されるように、ビードコア101からタイヤ径方向外側に延びる。従って、ビードスティフナー105は、タイヤ径方向外側端部である外側端部105Eと、タイヤ径方向内側端部である内側端部105eとを有する。本実施形態において、ビードスティフナー105の外側端部105Eは、サイドウォール部113に達している。
カーカス層111は、空気入りタイヤ100の骨格を形成する。カーカス層111は、ビードコア101において、トレッド部130側に向けて折り返される。従って、カーカス層111は、図1及び図2に示されるように、空気入りタイヤ100の骨格を形成するカーカス層111の本体部分と、折り返されたカーカス層111部分とによって、ビードコア101及びビードスティフナー105をトレッド幅方向において挟む。すなわち、ビードスティフナー105は、カーカス層111にトレッド幅方向において挟まれる。本実施形態において、ビードコア101において折り返されたカーカス層111の端部111Eは、サイドウォール部113に達している。
図2に示されるように、ビードトゥ103から、タイヤ赤道線CLにおけるトレッド面までのタイヤ径方向に沿った長さを長さSHとする。ビードトゥ103から、ビードスティフナー105の外側端部105Eまでのタイヤ径方向に沿った長さを長さBHとする。ビードトゥ103から、カーカス層111の端部111Eまでのタイヤ径方向に沿った長さを長さCHとする。長さBHは、長さSHの30%〜60%の範囲にある。長さCHは、長さSHの40%〜70%の範囲にある。なお、この範囲は、規定内圧及び無荷重時における範囲である。
カーカス層111の内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー112が設けられている。また、カーカス層111のトレッド幅方向外側、すなわち、サイドウォール部113におけるタイヤ表面113aには、サイドウォール部113からトレッド幅方向外側に向けて突出する乱流発生用突起120がタイヤ径方向に沿って形成されるとともに、タイヤ周方向に沿って間隔をおいて複数形成される。乱流発生用突起120の詳細は、後述する。
カーカス層111のタイヤ径方向外側には、路面に接地するトレッド部130が設けられている。また、カーカス層111とトレッド部130との間には、トレッド部130を補強する複数のベルト層140が設けられている。なお、サイドウォール部113は、トレッド部130のショルダー端部130aからビード部110までの範囲を示す。
(2)突起の構成
(2−1)第1実施形態
図1から図3を用いて乱流発生用突起120について説明する。図3(a)は、乱流発生用突起120のタイヤ径方向に沿った断面の断面図であり、図3(b)は、乱流発生用突起120のタイヤ径方向外側の端部121におけるタイヤ径方向に直交する断面の断面図であり、図3(c)は、乱流発生用突起120の薄肉部120Cのタイヤ径方向に直交する断面の断面図である。なお、図3(a)において、ビードスティフナー105は、省略されている。
乱流発生用突起120は、薄肉部120Cを有する。本実施形態において、乱流発生用突起120は、タイヤ径方向における中央部に薄肉部120Cを有する。薄肉部120Cは、カーカス層111の端部111E又はビードスティフナー105の外側端部105Eの少なくとも一方に対応する位置に形成される。図2及び図3(a)に示されるように、本実施形態において、薄肉部120Cは、カーカス層111の端部111Eに対応する位置に形成される。
なお、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、サイドウォール部113におけるタイヤ表面113aに垂直であり、カーカス層111の端部111E又はビードスティフナー105の外側端部105Eを通る直線を直線mとする。前記断面において、直線mを中心として、タイヤ表面113aに沿った長さdの領域が、カーカス層111の端部111E又はビードスティフナー105の外側端部105Eに対応する位置である。従って、乱流発生用突起120は、この領域において、薄肉部120Cを有する。
乱流発生用突起120は、トレッド幅方向における高さが、タイヤ径方向において異なる。すなわち、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、タイヤ表面113aから乱流発生用突起120のトレッド幅方向外側表面までの高さは、タイヤ径方向において異なる。具体的には、図3(a)に示されるように、乱流発生用突起120のタイヤ径方向中心に向かうにつれて、乱流発生用突起120の高さは、低くなる。乱流発生用突起120のタイヤ径方向外側端部121から薄肉部120Cに向かうに連れて、乱流発生用突起120の高さは、低くなり、薄肉部120Cから乱流発生用突起120のタイヤ径方向内側端部122に向かうに連れて、乱流発生用突起120の高さは、高くなる。従って、乱流発生用突起120の薄肉部120Cにおけるタイヤ径方向に直交する断面の断面積Wcは、乱流発生用突起120の薄肉部120Cを除く部分(ここでは、端部121)の断面積Wtよりも小さい。なお、前記断面において、乱流発生用突起120のトレッド幅方向外側表面は、トレッド幅方向内側に円弧の中心が位置する円弧部分を有する。また、前記断面において、乱流発生用突起120の高さは、直線m上において、最も低い。
実施形態では、サイドウォール部113の表面113aから薄肉部120Cのトレッド幅方向外側表面までの高さhcは、サイドウォール部113の表面113aから薄肉部120Cを除く部分の前記トレッド幅方向外側表面までの高さhよりも短い。すなわち、h>hcである。特に、h>hc>(h/2)とすることができる(図3(a)参照)。
乱流発生用突起120のタイヤ径方向外側の端部121は、トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面における空気入りタイヤ100の最大幅に対応する位置Pを含む領域に配設されている。すなわち、乱流発生用突起120のタイヤ径方向外側の端部121は、位置Pのタイヤ径方向外側に位置する。
(2−2)第1実施形態の変形例
以下、第1実施形態の変形例について、図4から図6を用いて説明する。第1実施形態と同様の部分は、適宜省略する。
図4は、第1実施形態の変形例に係る空気入りタイヤ101のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面の断面図である。図5は、第1実施形態の変形例に係る空気入りタイヤ102のトレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面の断面図である。図6は、変形例として示す乱流発生用突起120aのタイヤ径方向に沿った断面図である。図7は、変形例として示す乱流発生用突起150のタイヤ径方向に沿った断面図である。
図4に示されるように、第1実施形態の変形例において、薄肉部120Cは、ビードスティフナー105の外側端部105Eに対応する位置に形成される。また、図5に示されるように、薄肉部120Cは、カーカス層111の端部111E及びビードスティフナー105の外側端部105Eに対応する位置に形成される。直線m1は、カーカス層111の端部111Eを通り、直線m2は、ビードスティフナー105の外側端部105Eを通る。トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面において、直線m1を中心として、タイヤ表面113aに沿った長さd1の領域、及び直線m2を中心として、タイヤ表面113aに沿った長さd2の領域において、乱流発生用突起120は、薄肉部120Cを有する。
図6に示されるように、前記断面において、乱流発生用突起120aのトレッド幅方向外側表面は、直線状である。さらに、乱流発生用突起120aのタイヤ径方向中心に向かうにつれて、乱流発生用突起120aの高さは、低くなる。乱流発生用突起120aのタイヤ径方向外側端部121aから薄肉部120aCに向かうに連れて、乱流発生用突起120aの高さは、低くなり、薄肉部120aCから乱流発生用突起120aのタイヤ径方向内側端部122aに向かうに連れて、乱流発生用突起120aの高さは、高くなる。前記断面において、乱流発生用突起120の高さは、直線m上において、最も低くなることが好ましい。
図7に示されるように、サイドウォール部113の表面113aから乱流発生用突起150のトレッド幅方向外側表面までの高さh1は、タイヤ径方向外側の端部151からタイヤ径方向内側の端部152に向かうに連れて漸減するように形成されている。従って、乱流発生用突起150の高さh1は、タイヤ径方向外側、乱流発生用突起150のタイヤ径方向中央、タイヤ径方向内側の順に小さくなる。
(2−3)第2実施形態
図8は、第2実施形態に係る乱流発生用突起160をタイヤ軸方向から見た平面図である。乱流発生用突起160は、薄肉部160Cを有する。薄肉部160Cのタイヤ周方向の長さ(すなわち、薄肉部160Cの幅)Lc1は、薄肉部160Cを除く部分(乱流発生用突起160のタイヤ径方向の端部161又は端部162)のタイヤ周方向の長さLt1よりも短い。乱流発生用突起160のタイヤ周方向の長さは、端部161又は端部162から薄肉部160Cに向かうに連れて短くなっている。
(2−4)第2実施形態の変形例
図9は、変形例に係る乱流発生用突起170をタイヤ軸方向から見た平面図である。乱流発生用突起170は、薄肉部170Cを有する。薄肉部170Cのタイヤ周方向の長さ(すなわち、薄肉部170Cの幅)Lc2は、薄肉部160Cを除く部分(乱流発生用突起160のタイヤ径方向の端部161又は端部162)のタイヤ周方向の長さLt2よりも短い。乱流発生用突起170のタイヤ周方向の長さは、端部171又は端部172から薄肉部170Cにかけて段階的に短くなっている。
図10は、変形例の乱流発生用突起180をタイヤ軸方向から見た平面図である。乱流発生用突起180のタイヤ径方向外側の端部181におけるタイヤ周方向の長さLt3は、タイヤ径方向内側の端部182におけるタイヤ周方向の長さLt4よりも長い。乱流発生用突起180のタイヤ周方向の長さは、端部181から端部182に向かうに連れて漸減する。すなわち、乱流発生用突起180のタイヤ周方向の長さは、端部181から端部182に向かうに連れて、一定の割合で短くなっている。
図11は、変形例の乱流発生用突起190をタイヤ軸方向から見た平面図である。乱流発生用突起190は、薄肉部190Cを有する。薄肉部190Cのタイヤ周方向の長さ(すなわち、薄肉部190Cの幅)Lc5は、薄肉部190Cを除く部分(乱流発生用突起190のタイヤ径方向の端部191又は端部192)のタイヤ周方向の長さLt5よりも短い。変形例の空気入りタイヤは、連結部193を有する。連結部193は、トレッド幅方向外側に向けて突出する。連結部193は、タイヤ周方向に沿って延びる。連結部193は、複数の乱流発生用突起190のタイヤ径方向外側の端部191と連結している。すなわち、乱流発生用突起190は、乱流発生用突起190のタイヤ径方向外側の端部191において、連結部193により互いに連結される。
図12は、変形例の乱流発生用突起200をタイヤ軸方向から見た平面図である。乱流発生用突起200は、薄肉部200Cを有する。薄肉部200Cのタイヤ周方向の長さ(すなわち、薄肉部200Cの幅)Lc6は、薄肉部200Cを除く部分(乱流発生用突起200のタイヤ径方向の端部201又は端部202)のタイヤ周方向の長さLt6よりも短い。乱流発生用突起200は、乱流発生用突起200のタイヤ径方向外側の端部201において、連結部203により互いに連結されており、連結部203は、タイヤ周方向に垂直且つトレッド幅方向に沿った断面におけるタイヤの最大幅に対応する位置Pを含む領域に形成されている。
(3)加硫モールドの構成
次に、本発明に係る空気入りタイヤを製造する加硫装置の加硫モールドの構成について、図面を参照しながら説明する。図13は、本実施形態に係る加硫モールド300を示す断面図である。図13に示されるように、加硫モールド300は、サイドモールド310と、セクターモールド320と、ブラダー330とを備えている。
サイドモールド310は、空気入りタイヤの一方のサイドウォール部113を形成するサイドウォール形成面311aを有する下側サイドモールド311と、空気入りタイヤ100の他方のサイドウォール部113を形成するサイドウォール形成面312aを有する上側サイドモールド312とを備えている。
セクターモールド320は、複数個(例えば、9個)に分割されている。セクターモールド320は、空気入りタイヤのトレッド部130を形成するトレッド形成面321を有する。トレッド形成面321には、トレッドパターン(不図示)を形成するパターン凹み部が設けられている。
ブラダー330は、ブラダー330の内部に加熱及び加圧された流体が送り込まれることによって膨張する。ブラダー330は、生タイヤ100Aを内側から膨張させて、サイドウォール形成面311a,312a及びトレッド形成面321に生タイヤ100Aを密着させる。
サイドウォール形成面311a,312aには、乱流発生用突起120を形成する凹み部313が形成されている。凹み部313の深さ(d)は、中央部分において最も浅く、凹み部313のタイヤ径方向外側に向けて徐々に深くなるように形成されている。凹み部313は、カーカス層の端部又はビードスティフナーの外側端部の少なくとも一方に対応する位置に位置する。
(4)作用・効果
実施形態の空気入りタイヤ100によれば、サイドウォール部113のカーカス層111の端部111Eが含まれることによりヒケが起こりやすい乱流発生用突起120の一部に薄肉部120Cが形成される。薄肉部120Cのタイヤ径方向に直交する断面の断面積Wcは、薄肉部120Cを除く部分(ここでは、端部121)の断面積Wtよりも小さい。すなわち、乱流発生用突起120の薄肉部120Cの容積が小さいため、サイドウォール部113において、カーカス層111の端部111E周辺の形状による隙間を埋め合わせるようにゴムが流れても、形状不良が起こりにくい。
また、変形例のように、薄肉部120Cは、ビードスティフナー105の外側端部105Eに対応する位置に形成された場合には、サイドウォール部113において、ビードスティフナー105の外側端部105E周辺の形状による隙間を埋め合わせるようにゴムが流れても、形状不良が起こりにくい。
また、薄肉部120Cのトレッド幅方向の長さhc(すなわち、サイドウォール部113からの高さ)は、薄肉部120Cを除く部分のトレッド幅方向の長さhよりも短い。特に、h>hc>(h/2)とされている。このように、乱流発生用突起120の薄肉部120Cの容積が小さく形成されているため、サイドウォール部113において、カーカス層111の端部111E周辺の形状による隙間を埋め合わせるようにゴムが流れても、形状不良が起こりにくい。
また、実施形態では、空気入りタイヤ100の前記トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面における空気入りタイヤ100の最大幅に対応する位置Pを含む領域に乱流発生用突起120のタイヤ径方向外側の端部121が配設される。
乱流発生用突起120を形成するための加硫モールド300の凹み部313の形状は、タイヤ径方向に沿った乱流発生用突起120の中央部分に相当する部分の容積が最も小さく、乱流発生用突起120の端部121,122に相当する部分の容積が最も大きくなるように形成されている。
このため、加硫前の空気入りタイヤ100(生タイヤ100A)に加硫モールド300が押し当てられると、乱流発生用突起120の中央部分を形成する凹み部313の中央部分の内壁面が最初にゴムに接する。
従って、加硫工程において、ゴムがカーカス層111の端部111E又は/及びビードスティフナー105の外側端部105E周辺の形状による隙間を埋め合わせるように移動することにより、凹み部313に流れ込むゴム材料の量が不十分になっても、凹み部313において端部111E又は/及びビードスティフナー105の外側端部105Eに対応する部分の容積が少なくなるように構成されていることにより、乱流発生用突起120の形状不良が起こりにくい。
(5)その他の実施の形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例が明らかとなる。例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
実施形態では、空気入りタイヤであると説明した。しかし、内部に充填される気体は、空気に限定されない。例えば、窒素であってもよい。また、ソリッドラバータイヤであってもよい。
また、タイヤは、サイドウォール部113を補強する三日月状のゴムストックからなるサイドウォール補強層が設けられた、いわゆるランフラットタイヤであってもよい。
また、上述した第1実施形態、第2実施形態、及び各実施形態の変形例における乱流発生用突起が、組み合わされたタイヤであってもよい。例えば、乱流発生用突起150と乱流発生用突起180とを有するタイヤであってもよい。また、サイドウォール部の表面から乱流発生用突起のトレッド幅方向外側表面までの高さが、タイヤ径方向外側の端部からタイヤ径方向内側の端部に向かうに連れて漸減するとともに、乱流発生用突起のタイヤ周方向の長さは、タイヤ径方向外側の端部からタイヤ径方向内側の端部に向かうに連れて漸減してもよい。
また、凹み部313の深さ(d)は、中央部分において最も浅く、凹み部313のタイヤ径方向外側に向けて徐々に深くなるように形成されていたが、これに限られない。凹み部313は、カーカス層の端部又はビードスティフナーの外側端部の少なくとも一方に対応する位置に位置していればよい。すなわち、上述の実施形態及び変形例における薄肉部がカーカス層の端部又はビードスティフナーの外側端部の少なくとも一方に対応する位置に配置されるように、凹み部313は位置していればよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
実際に、乱流発生用突起の形態を変えたタイヤを作成し、製造工程における不良率と耐久性とを求めた。耐久性は、速度80km/h、内圧0kPa、荷重、5.89kN、のISO試験条件による比較例の走行距離を100とする指標で表した。結果を表1に示す。
・タイヤサイズ:255/55R18
・乱流発生用突起のサイズ
突起のタイヤ周方向長さ 2mm
突起のタイヤ径方向長さ 20mm
隣接する突起のタイヤ周方向間隔 20mm
H1:突起の端部におけるサイドウォール部からの高さ
H2:薄肉部におけるサイドウォール部からの高さ
突起のタイヤ周方向の長さを一定とし、H1とH2とが以下の関係を満たすサンプルを用意した。
比較例1:H2=H1
実施例1:H2=H1×2/3
実施例2:H2=H1×1/2
また、突起のサイドウォール部からの高さを一定(1.5mm)として、タイヤ周方向の長さを変えたサンプルを用意した。
実施例3:図11の実施形態
実施例4:図8の実施形態においてタイヤ径方向外側の乱流発生用突起120の端部が連結されたタイプ。
Figure 2013159233
表1に示す結果から、本発明に係る実施例1乃至4では、比較例1のタイヤに比べて、製品不良の比率が小さかった。また、乱流発生用突起の形状を変更しても、比較例1の耐久性については、遜色ないことが判った。
100,101,102…タイヤ、 100A…生タイヤ、 101…ビードコア、 103…ビードトゥ、 105…ビードスティフナー、 105E…(ビードスティフナーの)外側端部、 105e…(ビードスティフナーの)内側端部、 110…ビード部、 111…カーカス層、 111E…(カーカス層の)端部、 112…インナーライナー、 113…サイドウォール部、 113a…タイヤ表面、 120,120a,150,160,170,180,190,200…乱流発生用突起、 120C,120aC,160C,170C,190C,200C…薄肉部、 121,121a,151,161,171,181,191,201…タイヤ径方向外側端部、 122,122a,152,162,172,182,192,202…タイヤ径方向内側端部、 130…トレッド部、 130a…ショルダー端部、 140…ベルト層、 193,203…連結部、 300…加硫モールド、 310…サイドモールド、 311…下側サイドモールド、 311a,312a…サイドウォール形成面、 312…上側サイドモールド、 313…凹み部、 320…セクターモールド、 321…トレッド形成面、 330…ブラダー

Claims (7)

  1. 環状の一対のビードコアを有しておりリムに係合されるビード部と、路面に接地するトレッド部と、前記ビード部と前記トレッド部の間にありタイヤの側面を形成するサイドウォール部とを備え、前記サイドウォール部には、前記サイドウォール部からトレッド幅方向外側に向けて突出する突起が前記タイヤ径方向に沿って形成されるとともに、タイヤ周方向に間隔をおいて複数設けられるタイヤであって、
    前記タイヤの骨格を形成するとともに前記ビードコアにおいて前記トレッド部側に向けて折り返されたカーカス層と、前記ビードコアからタイヤ径方向外側に延び、前記カーカス層にトレッド幅方向において挟まれるビードスティフナーとを有し、
    前記ビードコアにおいて折り返された前記カーカス層の端部と前記ビードスティフナーのタイヤ径方向外側端部との少なくとも一方は、前記サイドウォール部に達しており、
    前記突起は、前記カーカス層の端部又は前記ビードスティフナーのタイヤ径方向外側端部の少なくとも一方に対応する位置に形成される薄肉部を有し、
    前記薄肉部の前記タイヤ径方向に直交する断面の断面積は、前記突起の前記薄肉部を除く部分の断面積よりも小さいタイヤ。
  2. 前記サイドウォール部の表面から前記薄肉部の前記トレッド幅方向外側表面までの高さは、前記サイドウォール部の表面から前記薄肉部を除く部分の前記トレッド幅方向外側表面までの高さよりも低い請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記薄肉部の前記タイヤ周方向の長さは、前記薄肉部を除く部分の前記タイヤ周方向の長さよりも短い請求項1に記載のタイヤ。
  4. 前記タイヤの前記トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った断面における前記タイヤの最大幅に対応する位置に前記突起の前記タイヤ径方向外側の端部が配設される請求項1に記載のタイヤ。
  5. 前記突起の前記タイヤ径方向外側の端部は、前記タイヤ周方向に沿って互いに連結される請求項4に記載のタイヤ。
  6. 前記サイドウォール部の表面から前記突起の前記トレッド幅方向外側表面までの高さは、前記タイヤ径方向外側の端部から前記タイヤ径方向内側の端部に向かうに連れて漸減する請求項1乃至5の何れか一項に記載のタイヤ。
  7. 前記突起の前記タイヤ周方向の長さは、前記タイヤ径方向外側の端部から前記タイヤ径方向内側の端部に向かうに連れて漸減する請求項1乃至6の何れか一項に記載のタイヤ。
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