JP2013158817A - 金属板の接合方法及び溶接構造体 - Google Patents
金属板の接合方法及び溶接構造体 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】(a)にて、電極13を厚肉板10の薄肉部20に当て、電極14を薄肉板12に当てる。通電して抵抗溶接を実施する。
【効果】(b)にて、先ず厚肉板10、11の接触部が溶融する。溶融部23から電極13までの距離H2が小さく、電極13で溶融部23の冷却が促進され、溶融部23が薄肉板12側へ成長する。(c)にて、板10、11、12にナゲット24が形成される。外観部材の薄肉板12に加工を施さず、厚肉板10、11と薄肉板12とを接合でき、薄肉板12の外観性が良好に保たれる。また、薄肉板12に加工を施さないから、薄肉板12の成形性に影響を及ぼさず、薄肉板12の成形をより容易に行える。
【選択図】図2
Description
図11は従来の技術の基本原理を説明する図であり、(a)に示すように、厚肉の第1の金属板101に厚肉の第2の金属板102を重ね、この第2の金属板102に第1の金属板101及び第2の金属板102よりも薄肉の第3の金属板103を重ねる。そして、第1の金属板101に固定側電極104を当て、移動側電極105を矢印(1)のように第3の金属板103の凸部106へ向けて移動させる。
また、第3の金属板103に、凸部106が設けることにより、外観部材の形状がより複雑になり、成形がより難しくなる。
第1の金属板の一部に、工具で加工を施し、平坦な電極当接面が得られる。電極当接面が平坦であるため、電極の先端形状の種類を問わずに、電極の当たりを向上させることができる。
被接合部の強度を低下させた第1の金属板と、第2の金属板と、第3の金属板を重ねる。第1の金属板の被接合部を一方の電極で加圧し、第3の金属板を他方の電極で加圧する。電極による加圧力で、第1の金属板の被接合部の板厚が減少し、第1の金属板に薄肉部が形成される。電極による加圧は、溶接工程中に実施されるため、溶接装置の他に加圧装置を別途用意する必要がなく、装置費用の増加を抑えることができる。
図1は本発明に係る溶接工程のうち金属板を準備して金属板を重ねるまでの作業を説明する図であり、(a)に示すように、厚肉であると共に局部的に薄肉とした第1の金属板10(詳細後述)と、厚肉の第2の金属板11と、第1の金属板10及び第2の金属板11よりも薄肉の第3の金属板12とを準備する。
図2(a)に示すように、第1金属板側電極13を第1の金属板10の薄肉部20に当て、第3金属板側電極14を第3の金属板12に当てる。第1の金属板10、第2の金属板11、第3の金属板12を一対の電極13、14で挟んで、一対の電極13、14に通電する。
溶融部23から第1金属板側電極13までの距離H2が小さいため、第1金属板側電極13により溶融部23の冷却が促進され、溶融部23が第3の金属板12側へ向かって成長する。
溶接構造体30は、(a)において、第1の金属板10に、第2の金属板11を重ね、この第2の金属板11に、第1の金属板10及び第2の金属板11よりも薄肉となる第3の金属板12を重ね、第1の金属板10と第2の金属板11と第3の金属板12を抵抗溶接で結合することにより構成される。
結果、(b)に示すように、第1の金属板10に薄肉部20が形成される。
図4に示すように、ステップ(以下STと記す。)01において、薄肉化工程を実施する。具体的には図3(a)において、溶接工程の前に、第1の金属板10の一部50に工具32等を用いて加工を施し、(b)に示すように、第1金属板側電極(図2、符号13)が当接する電極当接面60が平坦になるように薄肉部20を形成させる。
結果、(b)に示すように、第1の金属板38に薄肉部37が形成される。
第1の金属板38は、(c)に示すように、板厚T3を有する厚肉部39と、この厚肉部39よりも高さH3だけ小さくなるように形成され板厚T4を有する薄肉部37とからなる。
(b)に示すように、第1の金属板41を加工台42にセットし、第1の金属板41の両端をクランプ部材43、43で押さえる。次に矢印(9)のように回転するドリル44を用いて、第1の金属板41の被接合部46に穴加工を施す。
(c)に示すように、被接合部46に複数の穴45が開けられる。
図8に示すように、ST03において、強度低下工程を実施する。具体的には図6(b)に示すように、矢印(9)のように回転するドリル44を用いて、第1の金属板41に穴加工を施すことで、(c)に示される複数の穴45が第1の金属板41に形成される。すなわち、溶接工程の前に、第1の金属板41の被接合部46の強度を低下させる。
図2(a)において、抵抗溶接を実施すると、(b)に示すように、先ず第1の金属板10と第2の金属板11の接触部が溶融する。溶融部23から一方の電極13までの距離H2が小さいため、一方の電極13により溶融部23の冷却が促進され、溶融部23が第3の金属板12側へ向かって成長する。結果、(c)に示すように、第1の金属板10と第2の金属板11と第3の金属板12とにナゲット24が形成される。外観部材となる第3の金属板12に加工を施さなくても、厚肉の第1の金属板10及び第2の金属板11と、薄肉の第3の金属板12とを接合できるから、薄肉金属板(第3の金属板12)の外観性を良好に保つことができる。
Claims (4)
- 厚肉の第1の金属板に、厚肉の第2の金属板を重ね、この第2の金属板に、前記第1の金属板及び前記第2の金属板よりも薄肉となる第3の金属板を重ね、
前記第1〜3の金属板を一対の電極で挟んで、抵抗溶接を実施する溶接工程を有する金属板の接合方法において、
前記溶接工程では、前記一対の電極の一方を、前記第1の金属板にて局部の板厚を薄くして形成される薄肉部に当て、前記一対の電極の他方を、前記第3の金属板に当てて、前記第1〜3の金属板が溶接されることを特徴とする金属板の接合方法。 - 前記溶接工程の前に、前記第1の金属板の一部に加工を施し、前記一方の電極が当接する電極当接面が平坦になるように前記薄肉部を形成させる薄肉化工程を実施することを特徴とする請求項1記載の金属板の接合方法。
- 厚肉の第1の金属板に、厚肉の第2の金属板を重ね、この第2の金属板に、前記第1の金属板及び前記第2の金属板よりも薄肉となる第3の金属板を重ね、
一対の電極のうち一方の電極で、前記第1の金属板の被接合部を加圧し、他方の電極で、前記第3の金属板を加圧し、前記一方の電極及び前記他方の電極に通電することにより、
前記第1〜3の金属板を抵抗溶接する溶接工程を有する金属板の接合方法において、
前記溶接工程の前に、前記第1の金属板の被接合部の強度を低下させる強度低下工程を実施することを特徴とする金属板の接合方法。 - 厚肉の第1の金属板に、厚肉の第2の金属板を重ね、この第2の金属板に、前記第1の金属板及び前記第2の金属板よりも薄肉となる第3の金属板を重ね、
前記第1〜3の金属板を抵抗溶接で結合することにより構成される溶接構造体において、
前記第1〜3の金属板の結合部にて、前記第1の金属板は、局部的に板厚が薄い薄肉部を備えることを特徴とする溶接構造体。
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