JP2013158377A - 空調椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着席者の周囲の空気の温度差を減少させて着席者の快適感を充分に向上させるとともに、吹出口内に落下した異物を背部内に入り込ませずに外部に排出することができる空調椅子を提供することにある。
【解決手段】脚部の空調空気供給路から供給された空調空気Cを背部3から上方斜め後方へ吹き出させる空調椅子であって、背部3がその背面3a側に、脚部の空調空気供給路に連通する下端部10aを有して上下方向へ延在する空調空気通路10と、脚部の外部に開口する下端部11aを有して空調空気通路10に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路11と、誘引空気通路11の上端部11bに接続されてその誘引空気通路に整列して延在するとともに空調空気通路10の上端部10bが上向きに合流する合流路12と、合流路12から上方斜め後方へ向いて開口する吹出口13と、を具えるものである。
【選択図】図4

Description

この発明は、着席者の近傍に空調空気を供給して冷暖房効率を高めるために用いられる空調椅子に関し、特には当該椅子の着席者に空調空気が直接当らないようにした空調椅子に関するものである。
着席者の近傍に空調空気を供給して冷暖房効率を高めるために用いられる空調椅子としては、本願出願人が先に提案した、劇場やホール等で用いられる空調連結椅子が知られている(特許文献1参照)。この空調連結椅子は、連結椅子の脚部から背部内に供給した空調空気を、背部の上端部に設けたスリットから後方斜め上方へ吹き出させて、着席者の近傍に空調空気を供給するように構成している。
特開平09−252877号公報
ところで、かかる従来の空調椅子について本願発明者が研究を進めたところ、この従来の空調椅子では、劇場用椅子の場合は、背部の高さと厚みが充分あるため、着席者の頭部や上半身から比較的離れた位置に空調空気の吹出口を設けることができるのに対し、講義室や教室用椅子の場合は、背部の高さと厚みが抑えられているため、着席者の頭部や上半身の位置が空調空気の吹出口に接近してきて、着席者の周囲の空気に温度差が生じ易く、それゆえ着席者の快適感を充分に高めることが難しいということが判明した。また、従来の空調椅子では、学校の講義室や教室、講堂等で前後に並べて用いた場合に、後の椅子の着席者が、前の椅子の背部の上端部に設けたスリットから筆記用具等の異物を落としてしまうと、それが背部内に入り込んで取れなくなってしまうという不都合もあった。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、この発明の空調椅子は、空調空気供給路を有する脚部と、前記脚部に支持された背部および座部と、を具え、前記脚部の空調空気供給路から供給された空調空気を前記背部から上方斜め後方へ吹き出させる空調椅子において、前記背部がその背面側に、前記脚部の空調空気供給路に連通する下端部を有して上下方向へ延在する空調空気通路と、前記脚部の外部に開口する下端部を有して前記空調空気通路に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路と、前記誘引空気通路の上端部に接続されてその誘引空気通路に整列して延在するとともに前記空調空気通路の上端部が上向きに合流する合流路と、前記合流路から上方斜め後方へ向いて開口する吹出口と、を具えることを特徴とするものである。
かかる空調椅子にあっては、背部の背面側で上下方向へ延在する空調空気通路内にその空調空気通路の下端部に連通する脚部の空調空気供給路から空調空気が供給され、その空調空気が、空調空気通路の上端部から上向きに合流路に流入してその合流路を通り、その合流路から上方斜め後方へ向いて開口する吹出口から、背部の背面側で上方斜め後方へ吹き出す。そしてその際、空調空気通路の上端部から上向きに合流路に流入する空調空気が、空調空気通路に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路の上端部からその誘引空気通路内の空気を誘引して、一緒に吹出口から背部の背面側で上方斜め後方へ吹き出し、これにより誘引空気通路内の圧力が低下すると、脚部の外部に開口する誘引空気通路の下端部から誘引空気通路内に当該椅子の周囲の空気が導入される。
従ってこの発明の空調椅子によれば、背部の高さと厚みが抑えられていて着席者の頭部や上半身の位置が空調空気の吹出口に接近してくる講義室や教室用椅子に適用した場合でも、当該椅子の周囲の空気を誘引して空調空気と一緒に背部の背面側で上方斜め後方へ吹き出すので、吹き出す空気量を増加させて吹き出す空気に広がりを持たせ、着席者の周囲の空気の温度差を減少させて、着席者の快適感を充分に向上させることができる。
また、この発明の空調椅子にあっては、吹出口が開口する合流路が、空調空気通路に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路の上端部に接続されてその誘引空気通路に整列して延在し、その誘引空気通路が、脚部の外部に開口する下端部を有しているので、吹出口から合流路内に異物が落下すると、その異物は合流路に整列する誘引空気通路内を通って落下し、誘引空気通路の下端部の開口から外部に排出される。
従って、この発明の空調椅子によれば、学校の講義室や教室や講堂等で前後に並べて用いた場合に、後の椅子の着席者が、前の椅子の背部の背面側に設けた吹出口から筆記用具等の異物を落としてしまっても、それを背部内に入り込ませずに外部に排出することができる。
なお、この発明の空調椅子においては、前記空調空気通路は、前記背部の左右方向中央部に前記誘引空気通路と前後方向に重なって位置し、前記吹出口は、前記背部の左右方向へ延在するとともに中央部を塞がれて、斜め左右上方へ向いて開口していると好ましい。
このようにすれば、背部の左右方向中央部に位置する低流通抵抗の直管状の空調空気通路を通った流速の速い空調空気が、同じく背部の左右方向中央部に位置する低流通抵抗の直管状の誘引空気通路内の空気を効率良く誘引するので、多くの誘引空気を空調空気と一緒に吹き出すことができ、しかもそのように多くの空気を吹き出すにもかかわらず、吹出口は背部の左右方向へ延在するとともに中央部を塞がれて斜め左右上方へ向いて開口しているため、その吹き出す空気は当該椅子の着席者の後頭部に直接当らずに周囲に拡散するので、着席者の快適感を損なうことがない。
また、この発明の空調椅子においては、前記誘引空気通路の下端部は、前記脚部の上端部の一部を塞ぎながら跨いで、斜め左右下方へ向いて開口していると好ましい。
このようにすれば、脚部の左右の広い範囲の空気を誘引して空調空気と一緒に吹き出すことができ、しかも、学校の講義室や講堂等で前後に並べて用いた場合に、後の椅子の着席者が、前の椅子の背部の上端部に設けたスリットから筆記用具等の異物を落としてしまっても、それが座部の下方でなく脚部の左右外部に落下するので、その落下した異物を容易に回収することができる。
(a)〜(d)は、この発明の空調椅子の一実施例をそれぞれ示す平面図、正面図、側面図および背面図である。 (a),(b)は、上記実施例の空調椅子の背部を鉛直状態で示す側面図および背面図、(c)はその背部の、(a)中のA−A線に沿う断面図、そして(d)はその背部の、(b)中のB−B線に沿う断面図である。 (a)は、上記実施例の空調椅子の背部を示す斜視図、(b)は、その背部を、カバーを外して示す分解斜視図、そして(c)は、その背部を、カバー板と中仕切り板と一方の側板とを外して示す分解斜視図である。 (a)は、上記実施例の空調椅子の背部における空気の出入りを示す斜視図、(b)は、その背部における空調空気の経路を、カバー板を外して示す分解斜視図、(c)は、その背部における誘引空気の経路を、カバー板を外して示す分解斜視図、(d)は、図2(a)中のA−A線に沿う断面における、誘引空気の経路を示す断面図、そして(e)は、図2(b)中のB−B線に沿う断面における、空調空気と誘引空気との混合状態を示す断面図である。 (a)は、上記実施例の空調椅子の背部における異物の入り込みを示す斜視図、(b)は、その背部における異物の落下経路を、カバー板を外して示す分解斜視図、(c)は、その背部における異物の落下経路を、カバー板と中仕切り板と一方の側板とを外して示す分解斜視図、(d)は、図2(a)中のA−A線に沿う断面における、異物の落下経路を示す断面図、そして(e)は、図2(b)中のB−B線に沿う断面における、異物の落下経路を示す断面図である。
以下に、この発明の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1(a)〜(d)は、この発明の空調椅子の一実施例をそれぞれ示す平面図、正面図、側面図および背面図、図2(a),(b)は、上記実施例の空調椅子の背部を鉛直状態で示す側面図および背面図、図2(c)はその背部の、図2(a)中のA−A線に沿う断面図、そして図2(d)はその背部の、図2(b)中のB−B線に沿う断面図、図3(a)は、上記実施例の空調椅子の背部を示す斜視図、図3(b)は、その背部を、カバー板を外して示す分解斜視図、そして図3(c)は、その背部を、カバー板と中仕切り板と一方の側板とを外して示す分解斜視図である。
この実施例の空調椅子は図示のように、内部空間を空調空気供給路1とされる角パイプ状の脚部2と、その脚部2にそれぞれ固定支持された背部3および座部4とを具えており、その脚部2の空調空気供給路1から供給された空調空気を背部3から上方斜め後方へ吹き出させるものである。
かかる空調椅子において、脚部2の下端部は図示しない床面に固定され、その脚部2の下端部内の空調空気供給路1は、床下に設けられた図示しない空調空気チャンバーを介して、図示しない空調装置に接続されている。
また、背部3はその背面3a側に、その背面3aに一方の側端部を固定されて下端部から中間部にかけて後述の開口部を除き一定幅で上下方向へ延在する一方、中間部から上端部にかけて上へ行くほど左右方向へ互いに離間するとともに前後方向の幅が狭まる左右の側板5を具えている。
背部3はその背面3a側にさらに、それら左右の側壁5に両側端部を密接されるとともに側板5の下端部から中間部に亘って背面3aから左右側板5の一定幅の部分の幅の略1/3の距離だけ離間して背面3aと平行に延在する中仕切り板6と、左右の側板5の他方の側端部に両側端部を密接されるとともに側板5の下端部から中間部に亘って背面3aから左右側板5の一定幅の部分の幅と同一の距離だけ離間して背面3aと平行に延在する一方、側板5の中間部から上端部に亘って背面3aから左右側板5の幅と同一の距離だけ離間して上へ行くほど背面3aに接近するカバー板7とを具えている。
ここで、左右の側板5の下部には、矩形の切り欠き部5aと、その切り欠き部5aの直上から斜め下方へ延在する覆い板5bとを有する斜め下向きの開口部5cが形成されている。また、背部3の背面3aには、左右の側板5の上端部間に略逆三角形断面形状の上部分配部材8が、先端面がカバー板7に接するように突設される一方、左右の側板5の上端部間に略三角形断面形状の下部分配部材9が、先端面が中仕切り板6に接するように突設されている。
そして、脚部2の上端部は、下部分配部材9および中仕切り板6と干渉する前側部分を切り欠かかれて、左右の側板5と中仕切り板6とカバー板7とが画成する直方体状空間内にそれら側板5と中仕切り板6とカバー板7との下端部側から密に差し込まれ、それら側板5とカバー板7との少なくとも一方を介して背部3に固定される。
このように構成された背部3はその背面3a側に、脚部2の空調空気供給路1に連通する下端部10aを有して上下方向へ延在する空調空気通路10を、左右の側板5と中仕切り板6とカバー板7とで画成され、また、脚部2の外部に開口する開口部5cを持つ下端部11aを有して空調空気通路10に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路11を、背面3aと左右の側板5と中仕切り板6と下部分配部材9とで画成され、さらに、中仕切り板6の上端部がカバー板7の上端部よりも下方に位置していることで、誘引空気通路11の上端部11bに接続されてその誘引空気通路11に整列して延在するとともに空調空気通路10の上端部10bが上向きに合流する合流路12が画成され、そして、その合流路12から上方斜め後方へ向いて開口する吹出口13が、背面3aと左右の側板5の上端部とカバー板7の上端部と上部分配部材8とで画成されている。
図4(a)は、上記実施例の空調椅子の背部における空気の出入りを示す斜視図、図4(b)は、その背部における空調空気の経路を、カバー板を外して示す分解斜視図、図4(c)は、その背部における誘引空気の経路を、カバー板を外して示す分解斜視図、図4(d)は、図2(a)中のA−A線に沿う断面における、誘引空気の経路を示す断面図、そして図4(e)は、図2(b)中のB−B線に沿う断面における、空調空気と誘引空気との混合状態を示す断面図である。
図示のようにこの実施例の空調椅子にあっては、背部3の背面3a側で上下方向へ延在する空調空気通路10内にその空調空気通路10の下端部10aに連通する脚部2の空調空気供給路1から空調空気Cが供給され、その空調空気Cが、空調空気通路10の上端部10bから上向きに合流路12に流入してその合流路12を通り、その合流路12から上方斜め後方へ向いて開口する吹出口13から、背部3の背面3a側で上方斜め後方へV字型に吹き出す。そしてその際、空調空気通路10の上端部10bから上向きに合流路12に流入する空調空気Cが、空調空気通路10に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路11の上端部11bからその誘引空気通路11内の空気を誘引し、一緒に混合空気Mとして吹出口13から背部3の背面3a側で上方斜め後方へ吹き出し、これにより誘引空気通路11内の圧力が低下すると、脚部2の外部に開口する誘引空気通路11の下端部11aから誘引空気通路11内に当該椅子の周囲の空気が導入される。
従ってこの実施例の空調椅子によれば、背部の高さと厚みが抑えられていて着席者の頭部や上半身の位置が空調空気の吹出口に接近してくる講義室や教室用椅子に適用した場合でも、当該椅子の周囲の空気を誘引して空調空気Cと一緒に混合空気Mとして背部3の背面3a側で上方斜め後方へV字型に吹き出すので、吹き出す空気量を増加させて吹き出す空気に広がりを持たせ、着席者の周囲の空気の温度差および気流速度を減少させて、着席者の快適感を充分に向上させることができる。
図5(a)は、上記実施例の空調椅子の背部における異物の入り込みを示す斜視図、図5(b)は、その背部における異物の落下経路を、カバー板を外して示す分解斜視図、図5(c)は、その背部における異物の落下経路を、カバー板と中仕切り板と一方の側板とを外して示す分解斜視図、図5(d)は、図2(a)中のA−A線に沿う断面における、異物の落下経路を示す断面図、そして図5(e)は、図2(b)中のB−B線に沿う断面における、異物の落下経路を示す断面図である。
図示のようにこの実施例の空調椅子にあってはまた、吹出口13が開口する合流路12が、空調空気通路10に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路11の上端部11bに接続されてその誘引空気通路11に整列して延在し、その誘引空気通路11が、脚部2の外部に開口する下端部11aを有しているので、吹出口13から合流路12内に異物として例えば鉛筆Pが落下すると、その鉛筆Pは合流路12に整列する誘引空気通路11内を通って落下し、誘引空気通路11の下端部11aの開口部から外部に排出される。
従って、この実施例の空調椅子によれば、学校の講義室や教室や講堂等で前後に並べて用いた場合に、後の椅子の着席者が、前の椅子の背部3の背面3a側に設けた吹出口13から筆記用具等の異物を落としてしまっても、それを背部3内に入り込ませずに外部に排出することができる。
さらにこの実施例の空調椅子によれば、空調空気通路10は、背部3の左右方向中央部に誘引空気通路11と前後方向に重なってその誘引空気通路11の後ろ側に位置し、吹出口13は、背部3の左右方向へ延在するとともに中央部を上部分配部材8で塞がれて、斜め左右上方へ向いて開口しているので、背部の左右方向中央部に位置する低流通抵抗の直管状の空調空気通路10を通った流速の速い空調空気Cが、同じく背部3の左右方向中央部に位置する低流通抵抗の直管状の誘引空気通路11内の空気を効率良く誘引するので、多くの誘引空気Iを空調空気Cと一緒に混合空気Mとして吹き出すことができ、しかもそのように多くの空気を吹き出すにもかかわらず、吹出口13は背部3の左右方向へ延在するとともに中央部を上部分配部材8で塞がれて斜め左右上方へ向いて開口しているため、その吹き出す空気は当該椅子の着席者の後頭部に直接当らずに周囲に拡散するので、着席者の快適感を損なうことがない。
さらにこの実施例の空調椅子によれば、誘引空気通路11の下端部11aは、脚部2の上端部の一部を上部分配部材9で塞ぎながら跨いで、斜め左右下方へ向いて開口しているので、脚部2の左右の広い範囲の空気を誘引して空調空気Cと一緒に混合空気Mとして吹き出すことができ、しかも、学校の講義室や講堂等で前後に並べて用いた場合に、後の椅子の着席者が、前の椅子の背部3の背面3側に設けた吹出口13から筆記用具等の異物を落としてしまっても、それが座部4の下方でなく脚部2の左右外部に落下するので、その落下した異物を容易に回収することができる。
さらに、講義室や教室や講堂用等に適したこの実施例の空調椅子によれば、劇場用椅子等における厚い背部の場合と比べて背部3の厚みが比較的薄く、背部3の前面と空調空気通路10との距離が比較的近いので、空調空気通路10を通る空調空気からの背部3を介する熱伝導あるいは吸熱効果で着席者の背を効率的に暖冷房することもでき、また座部4の下方で脚部2が露出していて、その脚部2が着席者の脚と比較的近いので、空調空気供給路1を通る空調空気からの脚部2を介する熱射熱あるいは吸熱効果で着席者の脚を効率的に暖冷房することもできる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明の空調椅子は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば座部4は、跳ね上げ可能なものでもよく、また脚部2は、前後に揺動可能なものでもよい。さらに脚部2は、階段状の床の前面に固定されるものでもよく、角パイプ状でなく丸パイプ状のものや、外部にダクト状の空調空気供給路1を有するものでもよい。
さらに、空調空気通路10と誘引空気通路11との配置も上述の例に限られず、例えば空調空気通路10が誘引空気通路11の前側に配置されていたり、空調空気通路10の左右両脇に誘引空気通路11が配置されていたりしてもよく、また空調空気通路10と誘引空気通路11との少なくとも一方が、背部3の背面3aから突出していず背部3の内部に配置されていてもよい。
さらに、この発明の空調椅子は、上述の例のような単独の椅子でなく、連結椅子や、机に組み付けられた椅子に適用することもでき、またこの発明の空調椅子は、学校の講義室や教室や講堂等だけでなく他の場所、例えば劇場やホール等で用いることもできる。
かくしてこの発明の空調椅子によれば、背部の高さと厚みが抑えられていて着席者の頭部や上半身の位置が空調空気の吹出口に接近してくる講義室や教室用椅子に適用した場合でも、当該椅子の周囲の空気を誘引して空調空気と一緒に背部の背面側で上方斜め後方へ吹き出すので、吹き出す空気量を増加させて吹き出す空気に広がりを持たせ、着席者の周囲の空気の温度差を減少させて、着席者の快適感を充分に向上させることができる。
またこの発明の空調椅子によれば、学校の講義室や教室や講堂等で前後に並べて用いた場合に、後の椅子の着席者が、前の椅子の背部の背面側に設けた吹出口から筆記用具等の異物を落としてしまっても、それを背部内に入り込ませずに外部に排出することができる。
1 空調空気供給路
2 脚部
3 背部
3a 背面
4 座部
5 側板
5a 切り欠き部
5b 覆い板
5c 開口部
6 中仕切り板
7 カバー板
8 上部分配部材
9 下部分配部材
10 空調空気通路
10a 下端部
10b 上端部
11 誘引空気通路
11a 下端部
11b 上端部
12 合流路
13 吹出口
C 空調空気
I 誘引空気
M 混合空気

Claims (3)

  1. 空調空気供給路(1)を有する脚部(2)と、前記脚部に支持された背部(3)および座部(4)と、を具え、前記脚部の空調空気供給路から供給された空調空気(C)を前記背部から上方斜め後方へ吹き出させる空調椅子において、
    前記背部(3)がその背面(3a)側に、
    前記脚部(2)の空調空気供給路(1)に連通する下端部(10a)を有して上下方向へ延在する空調空気通路(10)と、
    前記脚部(2)の外部に開口する下端部(11a)を有して前記空調空気通路(10)に沿って上下方向へ延在する誘引空気通路(11)と、
    前記誘引空気通路(11)の上端部(11b)に接続されてその誘引空気通路に整列して延在するとともに前記空調空気通路(10)の上端部(10b)が上向きに合流する合流路(12)と、
    前記合流路(12)から上方斜め後方へ向いて開口する吹出口(13)と、
    を具えることを特徴とする空調椅子。
  2. 前記空調空気通路(10)は、前記背部(3)の左右方向中央部に前記誘引空気通路(11)と前後方向に重なって位置し、
    前記吹出口(13)は、前記背部(3)の左右方向へ延在するとともに中央部を塞がれて、斜め左右上方へ向いて開口していることを特徴とする、請求項1記載の空調椅子。
  3. 前記誘引空気通路(11)の下端部(11a)は、前記脚部(2)の上端部の一部を塞ぎながら跨いで、斜め左右下方へ向いて開口していることを特徴とする、請求項1または2記載の空調椅子。
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