JP2013157571A - 真空吸着装置及びその製造方法 - Google Patents

真空吸着装置及びその製造方法 Download PDF

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基宏 梅津
Tomoyuki Ogura
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Abstract

【課題】多孔質体の載置面の平滑度の向上を図ることができる真空吸着装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】載置面10に物体を吸着保持するためのセラミックス多孔質体からなる載置部1が、骨格粒子としてのセラミックス粒子が結合材粒子によって結合されることにより構成されている。載置部1の気孔率が25〜45%の範囲にある。載置部1における気孔のメディアン径が15[μm]以下である。載置部1における気孔のうち25[μm]以上の径を有する気孔の積算容積が0.02[ml/g]以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、たとえば、ラップ等の湿式加工を行うために半導体ウエハ又はガラス基板などの対象物を真空吸着する装置に関する。
セラミックス多孔質体からなる載置部と、セラミックス緻密質体からなる支持部とが、接合界面に隙間が生じないように一体的に焼成されてなる真空吸着装置が提案されている(特許文献1参照)。ここで、載置面の平滑度の向上を回避するため、載置部を構成する平均骨格粒子径及び平均気孔径のそれぞれを低くすることが考えられる(特許文献2参照)。
特許第4336532号公報 特開2008−270233号公報
しかし、載置部を構成する平均骨格粒子径及び平均気孔径のそれぞれが単に低下されるだけでは、半導体ウエハ等の被載置物の載置部に対する真空吸着時に、当該被載置物の変形又は姿勢変化を招来しない程度の載置面の平滑度が実現されない可能性がある。
そこで、本発明は、多孔質体の載置面の平滑度の向上を図ることができる真空吸着装置及びその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明の真空吸着装置は、載置面に物体を吸着保持するためのセラミックス多孔質体からなる載置部と、前記載置部の気孔に連通する吸気孔を有するセラミックス緻密質体からなる支持部とを備え、前記載置部は、骨格粒子としてのセラミックス粒子が結合材粒子によって結合されることにより構成され、前記載置部と前記支持部との接合界面が隙間なく構成され、前記載置部の気孔率が25〜45%の範囲にあり、前記載置部における気孔のメディアン径が15[μm]以下であり、かつ、前記載置部における気孔のうち25[μm]以上の径を有する気孔の積算容積が0.02[ml/g]以下であることを特徴とする。
前記課題を解決するための本発明の真空吸着装置の製造方法は、粒子径が60[μm]以下である第1骨格粒子を構成するセラミックス粒子と、粒子径が前記第1骨格粒子の1/5以下であり、前記第1骨格粒子に対する質量比が0.15〜0.45の範囲にある第2骨格粒子を構成するセラミックス粒子と、粒子径が前記第1骨格粒子の粒子径の1/10以下であり、前記第1骨格粒子と第2骨格粒子の総和に対する質量比が0.1〜0.2の範囲にある結合材粒子とを、水又はアルコールを加えて混合することによりスラリーを調整するスラリー調整工程と、前記支持部の基礎となるセラミックス緻密質体に形成されている凹部に前記スラリーを充填するスラリー充填工程と、前記緻密質体を前記凹部に充填された前記スラリーとともに前記結合材粒子の軟化点以上の温度で熱処理する焼成工程とを含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態としての真空吸着装置の構成説明図。 多孔質体の骨格粒子の平均粒子径と吸着性能との関係に関する説明図。 多孔質体における骨格粒子の充填態様に関する説明図。
(真空吸着装置の構成)
図1(a)に示されている本発明の一実施形態としての真空吸着装置は、平板状のセラミックス多孔質体からなる載置部1と、セラミックス緻密質体からなる支持部2とを備えている。支持部2は、凹部21と、溝部22と、貫通孔23とを備えている。
凹部21は、支持部2において上端面20よりも下方に窪んでおり、環状の側面によって周囲を囲まれている部分である。凹部21の底面は支持部2の上端面20と略平行に形成されている。
溝部22は、凹部21の底面よりも下方に窪んでおり、凹部21の底面に接触するように配置される載置部1の底面の気孔に対して連通するように形成されている。載置部1が存在しない状態で支持部2を上方から臨んだ場合、図1(b)に示されているように、溝部21は、3つの同心円と、当該同心円の中心を通る2つの直交する線分とが組み合わせられたような形状を有している。載置部1の底面の気孔に対して溝部22が連通することを条件として、その形状及び配置態様はさまざまに変更されてもよい。
貫通孔23は、支持部2を上下方向に貫通して溝部22に対して連通するように形成されている。貫通孔23は、例えば図1(b)に示されているように、3つの同心円のうち内側から2番目の円と、2つの線分のそれぞれとの交点箇所に設けられている。
図1(a)に示されているように、支持部2は、凹部21の側面と載置部1の側面とが全周にわたり隙間なく接合し、かつ、凹部21の底面と載置部1の底面とが溝部22を除いて隙間なく接合している状態で当該載置部1を支持する。
載置部1は、図2(a)に簡略的に示されているように、第1骨格粒子(白丸参照)としてのセラミックス粒子と、第1骨格粒子よりも小径の第2骨格粒子としてのセラミックス粉末(斜線丸参照)とが、第2骨格粒子よりも小径の結合材粒子(黒丸参照)によって結合されることにより構成されている。なお、載置部1は、図2(b)に簡略的に示されているように、単一粒子径の骨格粒子(白丸参照)としてのセラミックス粒子が、骨格粒子よりも小径の結合材粒子(黒丸参照)によって結合されることにより構成されていてもよい。
載置部1の気孔率は25〜45[%]の範囲にある。載置部1における気孔のメディアン径は15[μm]以下である。載置部1に含まれる気孔のうち25[μm]以上の径を有する当該気孔の積算容積は0.02[ml/g]以下である。
載置部1の載置面10に半導体ウエハ等の吸着対象物が載置された状態で、貫通孔23を通じて溝部22により画定される空間が真空ポンプ(図示略)によって減圧される。これにより、載置部1に存在する気孔によって形成される経路を通じて作用する真空吸引力によって対象物Wが載置部1に吸着される。
(真空吸着装置の製造方法)
まず、骨格粒子と、結合材粒子とが、水又はアルコールとともに混合されることによりスラリーが調整される(スラリー調整工程)。原料の混合法としては、ボールミル又はミキサーを用いた混合法等、公知の方法が採用される。水又はアルコールの添加量は特に限定されず、所望の流動性が得られるように適当に調整されればよい。
骨格粒子は、粒子径が60[μm]以下である「第1骨格粒子」を構成するセラミックス粉末と、粒子径が第1骨格粒子の1/5以下である「第2骨格粒子」を構成する同種のセラミックス粉末とにより構成されている。セラミックスとしては、アルミナ又は炭化珪素等が採用されうる。第1骨格粒子に対する第2骨格粒子の質量比は0.15〜0.45の範囲に制御されている。なお、骨格粒子が単一の粒子径を有するセラミックス粉末により構成されていてもよい。
結合材粒子として二酸化珪素粉末と、1A族、2A族及び3A族の元素のそれぞれの酸化物、水酸化物、硝酸塩及び炭酸塩から選ばれる少なくとも1種以上の添加物粉末とが用いられてもよい。二酸化珪素粉末の供給源としては、水を分散媒として二酸化珪素の粒子を分散させたコロイド溶液が用いられてもよい。二酸化珪素の平均粒子径は0.5[μm]以下であることが好ましい。二酸化珪素の添加量は、セラミックス粉末に対し、5〜30重量%であることが好ましい。
骨格粒子との結合力を高めるために、1A族、2A族及び3A族の元素のそれぞれの酸化物、水酸化物、硝酸塩及び炭酸塩のうち少なくとも1種の添加物粉末の添加量は、例えば骨格粒子を構成するセラミックス粉末に対し、酸化物換算で3〜20重量%の範囲に含まれるように調節されることが好ましい。当該添加物粉末は二酸化珪素との反応により、骨格粒子間の強固な結合材としての役割を果たす。1A族、2A族及び3A族の元素のそれぞれの酸化物、水酸化物、硝酸塩及び炭酸塩のそれぞれの平均粒子径は1.0[μm]以下であることが好ましい。当該粒子径が、1.0[μm]を超えると未反応物質として残存するためである。例えば、1A族元素としてNa、2A族元素としてCa、3A族元素としてBが挙げられる。
次に、支持部2の基礎となるセラミックス緻密質体の溝部22及び必要に応じて貫通孔23が蝋又は樹脂等の部材により閉塞される。その上で、凹部21(本発明の凹部に相当する。)にスラリーが充填される(スラリー充填工程)。この際、必要に応じて、スラリーにおける残留気泡を除去するための真空脱泡のほか、スラリー中の添加物粉末の充填率を高めるための振動が加えられる。
次に、凹部21にスラリーが充填されたセラミックス緻密質体が乾燥される。その上で、緻密質体がスラリーの乾燥物とともに結合材の軟化点以上の温度で熱処理される(焼成工程)。載置面10は、支持部2の上端面20とともに研磨加工されることにより仕上げられる。
(実施例)
(実施例1)
第1骨格粒子を構成する粒子径60[μm]のアルミナ粉末(純度96.5%)と、第2骨格粒子を構成する粒子径8.0[μm]のアルミナ粉末(純度96.5%)と、結合材粒子を構成する粒子径2.5[μm]の硼珪酸ガラス(SiO2+B23)とが混合されることによりスラリーが調製された。第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比は、0.75:0.25に調節された。第1骨格粒子と第2骨格粒子との総和に対する結合材粒子の質量比は0.15に調節された。緻密質体及びスラリーの乾燥物が1000[℃]で3[hr]にわたって熱処理されることにより、実施例1の真空吸着装置が製造された。
(実施例2)
第1骨格粒子を構成するアルミナ粉末の粒子径が55[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で実施例2の真空吸着装置が製造された。
(実施例3)
第1骨格粒子を構成するアルミナ粉末の粒子径が40[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で実施例3の真空吸着装置が製造された。
(実施例4)
第1骨格粒子を構成するアルミナ粉末の粒子径が55[μm]に変更され、第2骨格粒子を構成するアルミナ粉末の粒子径が6.7[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で実施例4の真空吸着装置が製造された。
(実施例5)
第1骨格粒子を構成するアルミナ粉末の粒子径が55[μm]に変更され、第2骨格粒子を構成するアルミナ粉末の粒子径が5.5[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で実施例5の真空吸着装置が製造された。
(実施例6)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.85:0.15に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例6の真空吸着装置が製造された。
(実施例7)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.80:0.20に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例7の真空吸着装置が製造された。
(実施例8)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.70:0.30に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例8の真空吸着装置が製造された。
(実施例9)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.65:0.35に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例9の真空吸着装置が製造された。
(実施例10)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.60:0.40に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例10の真空吸着装置が製造された。
(実施例11)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.55:0.45に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例11の真空吸着装置が製造された。
(実施例12)
結合材粒子を構成する硼珪酸ガラスの粒子径が5.0[μm]に変更されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例12の真空吸着装置が製造された。
(実施例13)
結合材粒子を構成する硼珪酸ガラスの粒子径が2.0[μm]に変更されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例13の真空吸着装置が製造された。
(実施例14)
結合材粒子を構成する硼珪酸ガラスの粒子径が1.5[μm]に変更されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例14の真空吸着装置が製造された。
(実施例15)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との総和に対する結合材粒子の質量比が0.10に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例15の真空吸着装置が製造された。
(実施例16)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との総和に対する結合材粒子の質量比が0.20に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例15の真空吸着装置が製造された。
(実施例17)
第1骨格粒子の粒子径が15[μm]に変更され、第2骨格粒子の添加量が0に調節され、結合材粒子がSiO2+CaCO3に変更され、結合材粒子の粒子径が0.6[μm]に変更されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例17の真空吸着装置が製造された。
(実施例18)
第1骨格粒子の粒子径が5.5[μm]に変更され、第2骨格粒子の添加量が0に調節され、第1骨格粒子(第1骨格粒子と第2骨格粒子との総和)に対する結合材粒子の質量比が0.10に調節され、結合材粒子がSiO2+NaOHに変更され、焼成温度が1550[℃]に調節されたほかは、実施例5と同様の条件下で実施例18の真空吸着装置が製造された。
表1には、実施例1〜18の真空吸着装置の製造条件が示されている。表2には、実施例1〜18の真空吸着装置を構成する載置部1の気孔のメディアン径、気孔率、25[μm]以上の径を有する気孔の積算容積、載置面10の表面粗さ(Ra,Rz)、及び機械的強度の測定結果が示されている。載置部1の平均気孔径及び気孔積算容積は、水銀圧入法によって測定された。載置部1の気孔率は、アルキメデス法によって測定された。載置面10の表面粗さは、JIS規格#170の砥石で研削された後で測定された。載置部1の表面粗さ載置部1の機械的強度は、3点曲げ強度によって測定された。
表2から、実施例1〜18のそれぞれの真空吸着装置の載置部1は、いずれも気孔率が25〜45%の範囲にあり、載置部1における気孔のメディアン径が15[μm]以下であり、かつ、載置部1における気孔のうち25[μm]以上の径を有する気孔の積算容積が0.02[ml/g]以下であることがわかる。図3には、実施例1、2、4及び5のそれぞれの気孔径と積算気孔容積との関係が示されている。また、載置面10の表面粗さRaが10[μm]以下であり、表面粗さRzが60[μm]以下であり、披吸着物を吸着した際に、披吸着面の平滑性が向上していることがわかる。
(比較例)
(比較例1)
第1骨格粒子の粒子径が55[μm]に変更され、第2骨格粒子の添加量が0に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で比較例1の真空吸着装置が製造された。
(比較例2)
第1骨格粒子の粒子径が60[μm]より大きい65[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で比較例2の真空吸着装置が製造された。
(比較例3)
第1骨格粒子の粒子径が55[μm]に変更され、第2骨格粒子の粒子径が第1骨格粒子の粒子径の1/5より大きい12[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で比較例3の真空吸着装置が製造された。
(比較例4)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.90:0.10に調節されたほかは、実施例4と同様の条件下で比較例4の真空吸着装置が製造された。
(比較例5)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との質量比が0.50:0.50に調節されたほかは、実施例4と同様の条件下で比較例5の真空吸着装置が製造された。
(比較例6)
結合材粒子の粒子径が第1骨格粒子の粒子径(55[μm])の1/10より大きい6.5[μm]に変更されたほかは、実施例4と同様の条件下で比較例6の真空吸着装置が製造された。
(比較例7)
第1骨格粒子の粒子径が40[μm]に変更され、第2骨格粒子の粒子径が8.0[μm]に変更され、結合材粒子の粒子径が第1骨格粒子の粒子径の1/10より大きい4.5[μm]に変更されたほかは、実施例1と同様の条件下で比較例7の真空吸着装置が製造された。
(比較例8)
結合材粒子の粒子径が1.5[μm](第1骨格粒子の粒子径の1/10)に変更されたほかは、実施例17と同様の条件下で比較例8の真空吸着装置が製造された。
(比較例9)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との総和に対する結合材粒子の質量比が0.1未満である0.08に調節されたほかは、実施例4と同様の条件下で比較例9の真空吸着装置が製造された。
(比較例10)
第1骨格粒子と第2骨格粒子との総和に対する結合材粒子の質量比が0.2を超えている0.22に調節されたほかは、実施例4と同様の条件下で比較例10の真空吸着装置が製造された。
表3には、比較例1〜10の真空吸着装置の製造条件が示されている。表4には、比較例1〜10の真空吸着装置を構成する載置部1の気孔のメディアン径、気孔率、25[μm]以上の径を有する気孔の積算容積、載置面10の表面粗さ(Ra,Rz)、及び機械的強度の測定結果が示されている。

表4から、比較例9の真空吸着装置における載置部の気孔率が25〜45%の範囲から外れ、比較例2,3,5の載置部1における気孔のメディアン径が15[μm]を超え、比較例1〜5,9では気孔積算容積が0.02[ml/g]を超えていることがわかる。
図3には、比較例1〜3のそれぞれの気孔径と積算気孔容積との関係が示されている。また、比較例1,4,9によれば、気孔のメディアン径が15[μm]以下であるものの、載置面10の表面粗さRaが10[μm]を超え、又は表面粗さRzが60[μm]を超えていることがわかる。
比較例6〜8,10はクラックが発生したため、評価試験の対象外とした。これは、比較例6〜8では、結合材粒子の粒子径が過大(第1骨格粒子の粒子径の1/10以上)であるため、熱処理時に収縮が発生したことが原因である。また、比較例10では、結合材粒子の添加量が過多(第1骨格粒子及び第2骨格粒子の総和に対する質量比が0.22)であるため、熱処理時に収縮が発生したことが原因である。
本発明の真空吸着装置及びその製造方法によれば、セラミックス多孔質体により構成される載置部1の圧損を回避しながら、その表面である載置面10の平滑度の向上を図ることができる。
1‥載置部、2‥支持部。

Claims (2)

  1. 載置面に物体を吸着保持するためのセラミックス多孔質体からなる載置部と、前記載置部の気孔に連通する吸気孔を有するセラミックス緻密質体からなる支持部とを備え、
    前記載置部は、骨格粒子としてのセラミックス粒子が結合材粒子によって結合されることにより構成され、
    前記載置部と前記支持部との接合界面が隙間なく構成され、
    前記載置部の気孔率が25〜45%の範囲にあり、前記載置部における気孔のメディアン径が15[μm]以下であり、かつ、前記載置部における気孔のうち25[μm]以上の径を有する気孔の積算容積が0.02[ml/g]以下であることを特徴とする真空吸着装置。
  2. 請求項1記載の真空吸着装置を製造する方法であって、
    粒子径が60[μm]以下である第1骨格粒子を構成するセラミックス粒子と、粒子径が前記第1骨格粒子の1/5以下であり、前記第1骨格粒子に対する質量比が0.15〜0.45の範囲にある第2骨格粒子を構成するセラミックス粒子と、粒子径が前記第1骨格粒子の粒子径の1/10以下であり、前記第1骨格粒子と第2骨格粒子の総和に対する質量比が0.1〜0.2の範囲にある結合材粒子とを、水又はアルコールを加えて混合することによりスラリーを調整するスラリー調整工程と、
    前記支持部の基礎となるセラミックス緻密質体に形成されている凹部に前記スラリーを充填するスラリー充填工程と、
    前記緻密質体を前記凹部に充填された前記スラリーとともに前記結合材粒子の軟化点以上の温度で熱処理する焼成工程とを含むことを特徴とする製造方法。
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