JP2013157117A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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秀敏 秦
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徹 中島
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Tomokiyo Yamada
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Abstract

【課題】FPCの接続個数を削減しても従来以上の温度抑制効果を奏するPDPを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の走査電極および複数の維持電極を形成した前面基板と、複数のデータ電極を形成した背面基板とを対向配置したプラズマディスプレイパネルであって、維持電極は銀を含む導電性の第1層と、銀を含まない金属酸化物を含む第2層を有し、複数の維持電極を電気的に短絡する共通電極と、共通電極に電気的に接続され複数の熱伝導部とを備え、共通電極と熱伝導部は第1層のみから構成される領域を有することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、表示デバイスとしてのプラズマディスプレイパネルに関するものである。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと示す)は、現在、3電極構造の面放電型のものが主流である。
この面放電型のPDP構造は、少なくとも前面側が透明な前面板と背面板とを放電空間を介して対向配置される。そして、放電空間を複数に仕切るための隔壁が基板に配置され、かつ隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群が配置される。
このようなPDPを備えるプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置と示す)は、前面板に形成される走査電極および維持電極にフレキシブル配線基板(以下、「FPC」と略記する)を介して維持パルスを交互に印加して放電セル内で放電を発生させて発光させることにより画像を表示している。
ところで、PDP装置は近年、より消費電力を抑えた電気製品が望まれている。PDPにおいても駆動時の消費電力を低くする期待が寄せられている。特に、PDPの大画面化および高精細化によって、開発されるPDPの消費電力が増加傾向にある。そのため、省電力化を実現させる技術への要望が高くなっている。
ところで、PDPの大画面化にともない、維持放電にともなう電流が大きくなり、FPCが接続されている維持電極側の電極端子付近に電流集中が発生し、この部分で局部的に温度が上昇する。そこで、温度勾配が生じることを抑えるために、維持電極を電気的に短絡する複数の短絡線と、短絡線に電気的に接続された複数の電極端子群にグルーピングされた複数の電極端子とを備えたPDPの構成がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−100596号公報
近年、大画面化が要求される一方で、製造コストの削減が要求されている。そこで、FPCの接続箇所を削減しても温度上昇の抑制が実現できるPDPが求められている。本発明は、FPCの接続個数を削減しても従来以上の温度抑制効果を奏するPDPを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、複数の走査電極および複数の維持電極を形成した前面基板と、複数のデータ電極を形成した背面基板とを対向配置したプラズマディスプレイパネルであって、維持電極は銀を含む導電性の第1層と、銀を含まない金属酸化物を含む第2層を有し、複数の維持電極を電気的に短絡する共通電極と、共通電極に電気的に接続され複数の熱伝導部とを備え、共通電極と熱伝導部は第1層のみから構成される領域を有することを特徴とする。
本発明によれば、維持電極に接続するFPCを削減しても前面板に大きな温度勾配を生ずデザイン性に優れたパネルを作製することができる。
本発明の実施の形態によるPDPを示す分解斜視図 本発明の実施の形態によるPDPの放電セル部分の構成を示す断面図 本発明の実施の形態によるPDPの電極配列構造を示す図 本発明の実施の形態によるPDPを用いたPDP装置の全体構成を示すブロック図 本発明の実施の形態によるPDPの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 本発明の実施の形態によるPDPの前面板の表示電極対と維持電極および走査電極の端部側の領域を示す図 本発明の実施の形態によるPDPの前面板の維持電極の端部側の一部の領域を拡大して示した図 本発明の実施の形態によるPDPの抵抗と温度降下の効果を示した図
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1によるPDPについて、図を用いて説明する。しかし、本発明の実施の態様は実施の形態1に限定されるものではない。
まず、本発明の実施の形態1によるPDPの全体構成について、図を用いて説明する。
1、PDPの構成
図1は本発明の実施の形態1によるPDP21において、前面板と背面板とを分離した状態で示す分解斜視図、図2は前面板と背面板とを貼り合わせてPDP21としたときの放電セル構造を示す断面図である。この図1、図2に示すように、PDP21は、ガラス製の前面板1と背面板2とを、その間に放電空間3を形成するように対向配置することにより構成されている。
前面板1は、ガラス製の前面基板4上に導電性の第1電極である走査電極5および第2電極である維持電極6を、間に放電ギャップMGを設けて互いに平行に配置して表示電極7を構成するとともに、その表示電極7を行方向に複数本配列して設け、そして走査電極5および維持電極6を覆うようにガラス材料からなる誘電体層8が形成され、その誘電体層8上にはMgOからなる保護膜9が形成されている。
走査電極5および維持電極6は、それぞれITOなどの透明電極5a、6aと、この透明電極5a、6aをそれぞれに電気的に接続されるように形成されたAgなどの導電性金属からなる膜厚が数μm程度のバス電極5b、6bとから構成されている二層構造である。
そして前面基板4側の下層5a、6a(以降、黒層と記載する)はインジウム錫酸化物(ITO)を含有する材料により構成するとともに、上層5b、6b(以降、白層と記載する)は下層5a、6aより比抵抗が小さくなるようにAgの含有量を増やした白色系の材料により構成することにより、前面基板4側の下層5a、6aが上層5b、6bより明度が低くなるように構成している。すなわち、走査電極5および維持電極6からなる表示電極7は、前面基板4側の表示面から見たとき前記走査電極5および維持電極6からなる表示電極7の明度が低くなるように構成することにより、表示電極7間に遮光部材が存在しない構成としている。
背面板2は、ガラス製の背面基板10上に、ガラス材料からなる絶縁体層11で覆われかつ列方向にストライプ状に配列したAgからなる複数本のデータ電極12が設けられ、そして絶縁体層11上には、前面板1と背面板2との間の放電空間3を放電セル毎に区画するためのガラス材料からなる井桁状の隔壁13が設けられている。
また、絶縁体層11の表面および隔壁13の側面には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の蛍光体層14R、14G、14Bが設けられている。そして、走査電極5および維持電極6とデータ電極12とが交差するように前面板1と背面板2とが対向配置され、前記走査電極5および維持電極6とデータ電極12が交差する交差部分には、図3に示すように、放電セル15が設けられている。また、放電空間3には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、PDP21の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
ここで、図2に示すように、放電セル15を形成する井桁形状の隔壁13は、データ電極12に平行に形成された縦隔壁13aと、この縦隔壁13aに直交するように形成した横隔壁13bとから構成されている。また、この隔壁13内に塗布して形成される蛍光体層14R、14G、14Bは、縦隔壁13aに沿ってストライプ状に青色蛍光体層14B、赤色蛍光体層14R、緑色蛍光体層14Gの順に配列して形成されている。
図3はこの図1、図2に示すPDP21の電極配列図である。行方向に長いn本の走査電極Y1、Y2、Y3・・・Yn(図1の5)およびn本の維持電極X1、X2、X3・・・Xn(図1の6)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極A1・・・Am(図1の12)が配列されている。そして、1対の走査電極Y1および維持電極X1と1つのデータ電極A1とが交差した部分に放電セル15が形成され、放電セル15は放電空間内にm×n個形成されている。また、前記走査電極Y1および維持電極X1は、図3に示すように、走査電極Y1−維持電極X1−維持電極X2−走査電極Y2・・・・の配列で繰り返すパターンで、前面板1に形成されている。そしてこれらの電極のそれぞれは、前面板1、背面板2の画像表示領域外の周辺端部に設けられた接続端子それぞれに接続されている。
2、PDP21装置の構成
次に、上述したPDP21を用いたプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置と示す)の全体構成について説明する。
図4はプラズマディスプレイ装置の全体構成を示すブロック図である。このPDP装置は、図1〜図3に示す構成のPDP21、画像信号処理回路22、データ電極駆動回路23、走査電極駆動回路24、維持電極駆動回路25、タイミング発生回路26および電源回路(図示せず)を備えている。また、データ電極駆動回路23は、PDP21のデータ電極12の一端に接続され、かつデータ電極12に電圧を供給するための半導体素子からなる複数のデータドライバを有している。データ電極12は、数本ずつのデータ電極12で1ブロックとして複数のブロックに分割し、そのブロック単位で複数のデータドライバをPDP21の下端部の電極引出部に接続して配置している。
図4において、画像信号処理回路22は、画像信号sigをサブフィールド毎の画像データに変換する。データ電極駆動回路23はサブフィールド毎の画像データを各データ電極A1〜Amに対応する信号に変換し、各データ電極A1〜Amを駆動する。タイミング発生回路26は水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各種のタイミング信号を発生し、各駆動回路ブロックに供給している。走査電極駆動回路24はタイミング信号にもとづいて走査電極Y1〜Ynに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路25はタイミング信号にもとづいて維持電極X1〜Xnに駆動電圧波形を供給する。なお、維持電極側は、PDP21内、またはPDP21外において共通に接続された後、その共通接続配線が維持電極駆動回路25に接続されている。
3、PDPの駆動について
次に、PDP21を駆動するための駆動電圧波形とその動作について図5を用いて説明する。図5はPDP21の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。
本実施の形態によるPDP21においては、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。
3−1、初期化期間
第1サブフィールドの初期化期間では、データ電極A1〜Amおよび維持電極X1〜Xnを0(V)に保持し、走査電極Y1〜Ynに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極Y1〜Yn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極X1〜Xn上およびデータ電極A1〜Am上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。
その後、維持電極X1〜Xnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極Y1〜Ynに電圧Vi3(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極Y1〜Yn上と維持電極X1〜Xn上との間の壁電圧が弱められ、データ電極A1〜Am上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
3−2、書込み期間
続く書込み期間では、走査電極Y1〜Ynを一旦Vr(V)に保持する。次に、1行目の走査電極Y1に負の走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極A1〜Amのうち1行目に表示すべき放電セルのデータ電極Ak(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。このときデータ電極Akと走査電極Y1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極Ak上の壁電圧と走査電極Y1上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Akと走査電極Y1との間および維持電極X1と走査電極Y1との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極Y1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極X1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Ak上にも負の壁電圧が蓄積される。
このようにして、1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極A1〜Amと走査電極Y1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
3−3、維持期間
続く維持期間では、走査電極Y1〜Ynには第1の電圧として正の維持パルス電圧Vs(V)を、維持電極X1〜Xnには第2の電圧として接地電位、すなわち0(V)をそれぞれ印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極Yi(i=1〜n)上と維持電極Xi上との間の電圧は維持パルス電圧Vs(V)に走査電極Yi上の壁電圧と維持電極Xi上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極Yiと維持電極Xiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層が発光する。そして走査電極Yi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極Xi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Ak上にも正の壁電圧が蓄積される。
書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。続いて、走査電極Y1〜Ynには第2の電圧である0(V)を、維持電極X1〜Xnには第1の電圧である維持パルス電圧Vs(V)をそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極Xi上と走査電極Yi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極Xiと走査電極Yiとの間に維持放電が起こり、維持電極Xi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極Yi上に正の壁電圧が蓄積される。
3−4、第2サブフィールド以降
以降同様に、走査電極Y1〜Ynと維持電極X1〜Xnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
4、PDPの製造方法について
4−1、前面板の製造方法
フォトリソグラフィ法によって、前面基板4上に、走査電極5および維持電極6が形成される。走査電極5は、インジウム錫酸化物(ITO)などの透明電極5aと、透明電極5aに積層された銀(Ag)などからなるバス電極5bとから構成されている。維持電極6は、ITOなどの透明電極6aと、透明電極6aに積層されたAgなどからなるバス電極6bとから構成されている。
バス電極5b、6bの材料には、銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含む電極ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、電極ペーストが、透明電極5a、6aが形成された前面基板4に塗布される。次に、乾燥炉によって、電極ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、電極ペーストが露光される。
次に、電極ペーストが現像され、バス電極パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、バス電極パターンが所定の温度で焼成される。つまり、電極パターン中の感光性樹脂が除去される。また、電極パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、バス電極5b、6bが形成される。
ここで、電極ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、スパッタ法、蒸着法などを用いることができる。
次に、誘電体層8が形成される。誘電体層8の材料には、誘電体ガラスフリットと樹脂と溶剤などを含む誘電体ペーストが用いられる。まずダイコート法などによって、誘電体ペーストが所定の厚みで走査電極5、維持電極6を覆うように前面基板4上に塗布される。次に、乾燥炉によって、誘電体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、誘電体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、誘電体ペースト中の樹脂が除去される。また、誘電体ガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた誘電体ガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、誘電体層8が形成される。ここで、誘電体ペーストをダイコートする方法以外にも、スクリーン印刷法、スピンコート法などを用いることができる。また、誘電体ペーストを用いずに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、誘電体層8となる膜を形成することもできる。
次に、誘電体層8上に保護膜9が形成される。
以上の工程により前面基板4上に走査電極5、維持電極6、誘電体層8および保護膜9を有する前面板1が完成する。
4−2、背面板2の製造方法
フォトリソグラフィ法によって、背面基板10上に、データ電極12が形成される。データ電極12の材料には、導電性を確保するための銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含むデータ電極ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、データ電極ペーストが所定の厚みで背面基板10上に塗布される。次に、乾燥炉によって、データ電極ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、データ電極ペーストが露光される。次に、データ電極ペーストが現像され、データ電極パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、データ電極パターンが所定の温度で焼成される。つまり、データ電極パターン中の感光性樹脂が除去される。また、データ電極パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、データ電極12が形成される。ここで、データ電極ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、スパッタ法、蒸着法などを用いることができる。
次に、絶縁体層11が形成される。絶縁体層11の材料には、絶縁体ガラスフリットと樹脂と溶剤などを含む絶縁体ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、絶縁体ペーストが所定の厚みでデータ電極12が形成された背面基板10上にデータ電極12を覆うように塗布される。次に、乾燥炉によって、絶縁体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、絶縁体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、絶縁体ペースト中の樹脂が除去される。また、絶縁体ガラスフリットが溶融するその後、室温まで冷却することにより、溶融していた絶縁体ガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、絶縁体層11が形成される。ここで、絶縁体ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、ダイコート法、スピンコート法などを用いることができる。また、絶縁体ペーストを用いずに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、絶縁体層11となる膜を形成することもできる。
次に、フォトリソグラフィ法によって、隔壁13が形成される。隔壁13の材料には、フィラーと、フィラーを結着させるためのガラスフリットと、感光性樹脂と、溶剤などを含む隔壁ペーストが用いられる。まず、ダイコート法などによって、隔壁ペーストが所定の厚みで絶縁体層11上に塗布される。次に、乾燥炉によって、隔壁ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、隔壁ペーストが露光される。次に、隔壁ペーストが現像され、隔壁パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、隔壁パターンが所定の温度で焼成される。つまり、隔壁パターン中の感光性樹脂が除去される。また、隔壁パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、隔壁13が形成される。ここで、フォトリソグラフィ法以外にも、サンドブラスト法などを用いることができる。
次に、蛍光体層14が形成される。蛍光体層14の材料には、蛍光体粒子とバインダと溶剤などとを含む蛍光体ペーストが用いられる。まず、ディスペンス法などによって、蛍光体ペーストが所定の厚みで隣接する複数の隔壁13間の絶縁体層11上および隔壁13の側面に塗布される。次に、乾燥炉によって、蛍光体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、蛍光体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、蛍光体ペースト中の樹脂が除去される。以上の工程によって、蛍光体層14が形成される。ここで、ディスペンス法以外にも、スクリーン印刷法などを用いることができる。
以上の工程により、背面基板10上に、データ電極12、絶縁体層11、隔壁13および蛍光体層14を有する背面板2が完成する。
4−3、前面板1と背面板2との組立方法
まず、ディスペンス法などによって、背面板2の周囲に封着ペーストが塗布される。封着ペーストは、ビーズと低融点ガラス材料とバインダと溶剤などを含んでいてもよい。塗布された封着ペーストは、封着ペースト層(図示せず)を形成する。次に乾燥炉によって、封着ペースト層中の溶剤が除去される。その後、封着ペースト層は、約350℃の温度で仮焼成される。仮焼成によって、封着ペースト層中の樹脂成分などが除去される。次に、表示電極7とデータ電極12とが直交するように、前面板1と背面板2とが対向配置される。
さらに、前面板1と背面板2の周縁部が、クリップなどにより押圧した状態で保持される。この状態で、所定の温度で焼成することにより、低融点ガラス材料が溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた低融点ガラス材料がガラス化する。これにより、前面板1と背面板2とが気密封着される。最後に、放電空間にNe、Xeなどを含む放電ガスが封入されることによりPDP21が完成する。
5、維持電極側の端部付近領域について
本発明のPDPにおける維持電極側の電極端子30周辺の構造について図6を用いて説明する。
維持電極6のそれぞれには同一の駆動電圧を印加すればよいので、維持電極6のそれぞれは維持電極6を電気的に短絡する共通電極28に接続されている。そして共通電極28にFPC34を接続するために、維持電極用の電極端子30が複数の電極端子群にグルーピングされ画像表示領域外の左側周辺部に設けられている。各電極端子群には、FPC34が接続され、FPC34は維持電極駆動回路25に接続される。したがって、維持電極駆動回路25からFPC34を介して共通電極28を通って各々の維持電極6に電圧が印加される。維持電極6のそれぞれは電気的に短絡されているために、維持電極用の電極端子30の数、FPC34の数およびその取り付け位置には任意性がある。つまり、PDP21のサイズや維持電極6の本数などにより、電極端子30の数やFPC34の数、取り付け位置は適宜変更され得る。
共通電極28は、PDP21の短辺方向すなわちデータ電極と平行に延伸して形成されている。本実施の形態では、共通電極28は、維持電極6と同様に銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含む電極ペーストが用いられる。
さらに、共通電極28は、共通電極28と電気的に接続された熱伝導部32が複数形成される。熱伝導部32は共通電極28と平行に延伸されているが、熱伝導部32を有する共通電極28は、熱伝導部32と同じ側に複数の電極端子群(図示せず)をも有するので、熱伝導部32は複数に分割されている。そして、熱伝導部32が形成される領域には電極端子30は形成されず、電極端子群が形成されているところに熱伝導部32は形成されない。つまり、電極端子群と電極端子群との間に熱伝導部32が形成されている。
なお、本実施の形態における熱伝導部32は、維持電極6、および共通電極28と同じ材料から構成されるが、抵抗のより低く、かつ導電性のある素材で構成されていてもよい。
また、コストダウンの観点からは可能な限り数を削減することが望ましい。また、デザインの観点からは非表示域部、すなわち共通電極28の形成領域削減が求められるため、必然的に共通電極28の形成幅は縮小する必要がある。FPC34の数は主に電流容量、ジュール熱による発熱とそれにより生じる前面基板の温度差により制限される。
本発明の実施形態では、複数の走査電極5および複数の維持電極6を形成した前面基板4と、複数のデータ電極12を形成した背面基板10とを対向配置したプラズマディスプレイパネル21であって、維持電極6は銀を含む導電性の第1層と、銀を含まない金属酸化物を含む第2層を有し、複数の維持電極6を電気的に短絡する共通電極28と、共通電極28に電気的に接続され複数の熱伝導部32とを備え、共通電極28と熱伝導部32は第1層のみから構成される領域を有することを特徴とする。
第1層のみから構成される領域は、共通電極28および熱伝導部32全ての領域であってもよい。あるいは、共通電極28が形成される領域の一部または全てであってもよい。さらに、熱伝導部32が形成される領域の一部または全てであってもよい。
第1層のみから構成される領域がより大きいと、電流が集中して流れず、抵抗値が低減する。これによりPDP21の割れを防ぐことができる。つまり、FPC34や共通電極28部の形成領域を削減することができる。これまでは共通電極部28及び維持電極端子30は画像が表示される表示領域と同様に前面基板4上にAgを含まない第2層が形成され、その上に第1層が形成される二層構造であった。しかし表示領域外では表示領域のように外光反射を抑制する必要がないため、第2層が形成される必要がない。
本実施の形態では、図7の実施例1に示すように、共通電極28の表示領域側端部から5.05mm内側から熱伝導部32の端部から4.95mmの4.45mm幅の領域において第1層から成る単層構造とし、形成誤差及びPDP装置の組み立ての際に誤差が生じても、表示領域に第1層がはみ出さないため、外観を損なわない。この結果、図8に示すように共通電極28の抵抗値は5〜10%低減し、約2℃の温度低減効果が確認された。
以上のように本発明は、高性能なPDPを実現する上で有用な発明である。
1 前面板
2 背面板
3 放電空間
4 前面基板
5 走査電極
6 維持電極
5a、6a 透明電極
5b、6b バス電極
7 表示電極
8 誘電体層
9 保護膜
10 背面基板
11 絶縁体層
12 データ電極
13 隔壁
14R、14G、14B 蛍光体層
15 放電セル
21 PDP
22 画像信号処理回路
23 データ電極駆動回路
24 走査電極駆動回路
25 維持電極駆動回路
26 タイミング発生回路
28 共通電極
30 電極端子
32 熱伝導部
34 フレキシブル基板

Claims (1)

  1. 複数の走査電極および複数の維持電極を形成した前面基板と、複数のデータ電極を形成した背面基板とを対向配置したプラズマディスプレイパネルであって、前記維持電極は銀を含む導電性の第1層と、銀を含まない金属酸化物を含む第2層を有し、複数の維持電極を電気的に短絡する共通電極と、前記共通電極に電気的に接続され複数の熱伝導部とを備え、前記共通電極と前記熱伝導部は第1層のみから構成される領域を有すること特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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