JP2011181496A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Yuki Kishi
佑季 岸
Takayuki Kamatani
貴之 鎌谷
Katsuyuki Ishizu
勝之 石津
Tatsuya Matsumoto
達也 松本
Yusuke Nihei
祐輔 二瓶
Mario Tendo
真理男 天土
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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ装置の高画質、低消費電力を図ることを目的とする。
【解決手段】前面基板に複数本の走査電極3および維持電極4を間に放電ギャップGを設けて配置するとともに、背面基板に前記走査電極3および維持電極4に交差する方向に複数本のデータ電極8を配置し、交差部に放電セルSを形成してプラズマディスプレイパネルを構成したプラズマディスプレイ装置において、前記データ電極8は、前記放電セルS内の部分を他の部分より幅を広く構成した主電極部8aを有し、かつ前記主電極部8aは、前記走査電極3側の領域が前記走査電極3と全部の範囲で重なるとともに前記維持電極4側の領域が前記維持電極4と放電ギャップG側の一部の範囲で重なるように、前記放電セルS内において、前記走査電極3側に片寄らせて配置したことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルを表示デバイスとして用いたプラズマディスプレイ装置に関するものである。
このプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置と言う)に用いられるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと言う)は、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、PDP装置の主流は、3電極構造の面放電型のものである。
この面放電型のPDP構造は、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、前記放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置するとともに放電により赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルを構成したもので、放電により発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起し、赤色、緑色、青色の放電セルからそれぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発することによりカラー表示を行っている。
このようなPDP装置は、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。
このようなPDP装置においては、ガラスが主材料のPDPをアルミニウムなどの金属製のシャーシ部材の前面側に保持させ、そのシャーシ部材の背面側にPDPを発光させるための駆動回路を構成する回路基板を配置することによりモジュールを構成しており(特許文献1参照)、大画面化、高精細化が進められて来ているが、一般家庭での普及が進むことにより、高画質、低消費電力に対する要望も強くなってきている。
特開2003−131580号公報
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、PDP装置の高画質、低消費電力を図ることを目的とする。
この課題を解決するために本発明のPDP装置は、前面基板と背面基板とを間に放電空間が形成されるように対向配置し、かつ前面基板に複数本の走査電極および維持電極を間に放電ギャップを設けて配置するとともに、背面基板に走査電極および維持電極に交差する方向に複数本のデータ電極を配置し、走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成してPDPを構成し、このPDPのデータ電極に接続されかつデータ電極に電圧を供給するためのデータドライバを有することを特徴とする。そして、PDP装置において、データ電極は、放電セル内の部分を他の部分より幅を広く構成した主電極部を有し、かつ主電極部は、走査電極と重なる領域が維持電極と重なる領域よりも広くなるように、放電セル内において、走査電極側に片寄らせて配置し、主電極部において電圧Vdが一番小さい主電極部の領域は、走査電極の透明電極の放電ギャップ側の端部から維持電極側へG幅の70%以上80%以下までの領域と前記放電ギャップの端部から走査電極側へ透明電極幅の30%以上40%以下までの領域とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、点灯させる放電セルを選択する書込みステップにおいて、誤動作の少ない書込み動作を行うことができるとともに、書込み放電を起こすために必要なデータ電圧をより一層減らすことができ、これにより高画質で低消費電力のPDP装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1によるPDP装置に用いるPDPの要部を示す斜視図 本発明の実施の形態1によるPDPの電極配列図 本発明の実施の形態1によるPDP装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態1によるPDPの各電極に印加する駆動電圧波形を示す波形図 本発明の実施の形態1によるPDP装置のPDPの放電セル構成を示す断面図 本発明の実施の形態1によるPDP装置のPDPのデータ電極の要部構造を示す平面図 本発明の実施の形態1によるPDP装置のPDPのデータ電極の要部構造をさらに詳細に示す平面図
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態によるPDP装置について、図1〜図5を用いて説明する。しかし、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
1、プラズマディスプレイパネルの構成
まず、PDP装置におけるPDPの構造について図1を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるPDP装置に用いるPDPの要部を示す図である。図1に示すように、PDP11は、ガラス製の前面基板1と背面基板2とを、その間に放電空間を形成するように対向配置することにより構成されている。前面基板1上には表示電極を構成する走査電極3と維持電極4とが間に放電ギャップGを設けて互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極3および維持電極4を覆うようにガラス材料からなる誘電体層5が形成され、その誘電体層5上にはGOからなる保護層6が形成されている。前記走査電極3および維持電極4は、ITOなどの透明電極3a、4aと、この透明電極3a、4aに重ねて形成したAgからなるバス電極3b、4bとから構成されている。
また、背面基板2上には、ガラス材料からなる絶縁体層7で覆われたストライプ状に配列したAgからなる複数のデータ電極8が設けられ、その絶縁体層7上には、前面基板1と背面基板2との間の放電空間を放電セルS毎に区切るための井桁状のガラス材料からなる隔壁9が設けられている。また、絶縁体層7の表面および隔壁9の側面に赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の蛍光体層10が設けられている。そして、走査電極3および維持電極4とデータ電極8とが交差するように前面基板1と背面基板2とが対向配置されており、その間に形成される放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、PDP11の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
例えば、図5に本発明の一実施の形態によるPDP装置のPDP構造の断面を示しており、図1に示す部分と同一箇所については同一番号を付している。図5において、放電セルSを区画する井桁形状の隔壁9は、データ電極8に平行に形成された縦隔壁9aと、この縦隔壁9aに直交するように形成した横隔壁9bとから構成されている。また、この隔壁9内に塗布して形成される蛍光体層10は、縦隔壁9aに沿ってストライプ状に青色蛍光体層10B、赤色蛍光体層10R、緑色蛍光体層10Gの順に配列して形成されている。
2、プラズマディスプレイ装置の構成
図2、図3に示すように、PDP装置は、PDP11を有する。図2はこのPDP11の電極配列図であり、図3はこのPDPを用いたPDP装置の回路ブロック図である。図2に示すように、PDP11の表示領域には、行方向にn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極3)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極4)が、維持電極SU1−走査電極SC1−走査電極SC2−維持電極SU2・・・・の配列となるように形成され、列方向にm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極8)が前記走査電極SC1〜SCnおよびn本の維持電極SU1〜SUnと交差する配列となるように形成されている。そして、1対の走査電極SCiおよび維持電極SUi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルSが形成され、放電セルSは放電空間内にm×n個形成されている。また、PDP11の表示領域の周囲には、非表示領域が設けられ、その非表示領域には、複数本(図示のものは、片側に2本)のダミー電極Aが形成されている。
また、図3に示すように、このPDP装置は、PDP11、画像信号処理回路12、データ電極駆動回路13、走査電極駆動回路14、維持電極駆動回路15、タイミング発生回路16および電源回路(図示せず)を備えている。また、データ電極駆動回路13は、図2に示すように、PDP11のデータ電極8の一端に接続され、かつデータ電極8に電圧を供給するための半導体素子からなる複数のデータドライバ13aを有している。データ電極8は、数本ずつのデータ電極8で1ブロックとして複数のブロックに分割し、そのブロック単位で複数のデータドライバ13aをパネル11の下端部の電極引出部に接続して配置している。図3において、画像信号処理回路12は、画像信号sigをサブフィールド毎の画像データに変換する。データ電極駆動回路13はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し、各データ電極D1〜Dmを駆動する。タイミング発生回路16は水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各種のタイミング信号を発生し、各駆動回路ブロックに供給している。走査電極駆動回路14はタイミング信号にもとづいて走査電極SC1〜SCnに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路15はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnに駆動電圧波形を供給する。ここで、走査電極駆動回路14および維持電極駆動回路15は、維持パルス発生部17を備えている。
3、PDP装置の駆動方法
次に、PDP11を駆動するための駆動電圧波形とその動作について図4を用いて説明する。図4はPDP11の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。本実施の形態によるPDP装置においては、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。
3−1、初期化期間
第1サブフィールドの初期化期間では、データ電極D1〜Dmおよび維持電極SU1〜SUnを0(V)に保持し、走査電極SC1〜SCnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極SU1〜SUn上およびデータ電極D1〜Dm上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。その後、維持電極SU1〜SUnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上と維持電極SU1〜SUn上との間の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
3−2、書込み期間
続く書込み期間では、走査電極SC1〜SCnを一旦Vr(V)に保持する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に表示すべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。このときデータ電極Dkと走査電極SC1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に表示すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
3−3、維持期間
続く維持期間では、走査電極SC1〜SCnには第1の電圧として正の維持パルス電圧Vs(V)を、維持電極SU1〜SUnには第2の電圧として接地電位、すなわち0(V)をそれぞれ印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極SCi上と維持電極SUi上との間の電圧は維持パルス電圧Vs(V)に走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。続いて、走査電極SC1〜SCnには第2の電圧である0(V)を、維持電極SU1〜SUnには第1の電圧である維持パルス電圧Vs(V)をそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。
3−4、第2サブフィールド以降
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
4、PDP11の製造方法
4−1、前面板の製造方法
フォトリソグラフィ法によって、前面基板1上に、走査電極3および維持電極4が形成される。走査電極3は、インジウム錫酸化物(ITO)などの透明電極3aと、透明電極3aに積層された銀(Ag)などからなるバス電極3bとから構成されている。維持電極4は、ITOなどの透明電極4aと、透明電極4aに積層されたAgなどからなるバス電極4bとから構成されている。バス電極3b、4bの材料には、銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含む電極ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、電極ペーストが、透明電極3a、4aが形成された前面基板1に塗布される。次に、乾燥炉によって、電極ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、電極ペーストが露光される。次に、電極ペーストが現像され、バス電極パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、バス電極パターンが所定の温度で焼成される。つまり、電極パターン中の感光性樹脂が除去される。また、電極パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、バス電極3b、4bが形成される。ここで、電極ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、スパッタ法、蒸着法などを用いることができる。
次に、誘電体層5が形成される。誘電体層5の材料には、誘電体ガラスフリットと樹脂と溶剤などを含む誘電体ペーストが用いられる。まずダイコート法などによって、誘電体ペーストが所定の厚みで走査電極3、維持電極4を覆うように前面基板1上に塗布される。次に、乾燥炉によって、誘電体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、誘電体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、誘電体ペースト中の樹脂が除去される。また、誘電体ガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた誘電体ガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、誘電体層5が形成される。ここで、誘電体ペーストをダイコートする方法以外にも、スクリーン印刷法、スピンコート法などを用いることができる。また、誘電体ペーストを用いずに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、誘電体層5となる膜を形成することもできる。次に、誘電体層5上に保護層6が形成される。
以上の工程により前面基板1上に走査電極3、維持電極4、誘電体層5および保護層6を有する前面板が完成する。
4−2、背面板の製造方法
フォトリソグラフィ法によって、背面基板2上に、データ電極8が形成される。データ電極8の材料には、導電性を確保するための銀(Ag)と銀を結着させるためのガラスフリットと感光性樹脂と溶剤などを含むデータ電極ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、データ電極ペーストが所定の厚みで背面基板2上に塗布される。次に、乾燥炉によって、データ電極ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、データ電極ペーストが露光される。次に、データ電極ペーストが現像され、データ電極パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、データ電極パターンが所定の温度で焼成される。つまり、データ電極パターン中の感光性樹脂が除去される。また、データ電極パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、データ電極8が形成される。ここで、データ電極ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、スパッタ法、蒸着法などを用いることができる。
次に、絶縁体層7が形成される。絶縁体層7の材料には、絶縁体ガラスフリットと樹脂と溶剤などを含む絶縁体ペーストが用いられる。まず、スクリーン印刷法などによって、絶縁体ペーストが所定の厚みでデータ電極8が形成された背面基板2上にデータ電極8を覆うように塗布される。次に、乾燥炉によって、絶縁体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、絶縁体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、絶縁体ペースト中の樹脂が除去される。また、絶縁体ガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた絶縁体ガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、絶縁体層7が形成される。ここで、絶縁体ペーストをスクリーン印刷する方法以外にも、ダイコート法、スピンコート法などを用いることができる。また、絶縁体ペーストを用いずに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などによって、絶縁体層7となる膜を形成することもできる。
次に、フォトリソグラフィ法によって、隔壁9が形成される。隔壁9の材料には、フィラーと、フィラーを結着させるためのガラスフリットと、感光性樹脂と、溶剤などを含む隔壁ペーストが用いられる。まず、ダイコート法などによって、隔壁ペーストが所定の厚みで絶縁体層7上に塗布される。次に、乾燥炉によって、隔壁ペースト中の溶剤が除去される。次に、所定のパターンのフォトマスクを介して、隔壁ペーストが露光される。次に、隔壁ペーストが現像され、隔壁パターンが形成される。最後に、焼成炉によって、隔壁パターンが所定の温度で焼成される。つまり、隔壁パターン中の感光性樹脂が除去される。また、隔壁パターン中のガラスフリットが溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していたガラスフリットが、ガラス化する。以上の工程によって、隔壁9が形成される。ここで、フォトリソグラフィ法以外にも、サンドブラスト法などを用いることができる。
次に、蛍光体層10が形成される。蛍光体層10の材料には、蛍光体粒子とバインダと溶剤などとを含む蛍光体ペーストが用いられる。まず、ディスペンス法などによって、蛍光体ペーストが所定の厚みで隣接する複数の隔壁9間の絶縁体層7上および隔壁9の側面に塗布される。次に、乾燥炉によって、蛍光体ペースト中の溶剤が除去される。最後に、焼成炉によって、蛍光体ペーストが所定の温度で焼成される。つまり、蛍光体ペースト中の樹脂が除去される。以上の工程によって、蛍光体層10が形成される。ここで、ディスペンス法以外にも、スクリーン印刷法などを用いることができる。
以上の工程により、背面基板2上に、データ電極8、絶縁体層7、隔壁9および蛍光体層10を有する背面板が完成する。
4−3、前面板と背面板との組立方法
まず、ディスペンス法などによって、背面板の周囲に封着ペーストが塗布される。封着ペーストは、ビーズと低融点ガラス材料とバインダと溶剤などを含んでいてもよい。塗布された封着ペーストは、封着ペースト層(図示せず)を形成する。次に乾燥炉によって、封着ペースト層中の溶剤が除去される。その後、封着ペースト層は、例えば約350℃の温度で仮焼成される。仮焼成によって、封着ペースト層中の樹脂成分などが除去される。次に、表示電極とデータ電極8とが直交するように、前面板と背面板とが対向配置される。
さらに、前面板と背面板の周縁部が、クリップなどにより押圧した状態で保持される。この状態で、所定の温度で焼成することにより、低融点ガラス材料が溶融する。その後、室温まで冷却することにより、溶融していた低融点ガラス材料がガラス化する。これにより、前面板と背面板とが気密封着される。最後に、放電空間にNe、Xeなどを含む放電ガスが封入されることによりPDP11が完成する。
5、PDP装置のPDP構造についての詳細
次に、本実施の形態によるPDP装置のパネル構造について、図6、図7を用いてさらに詳細に説明する。図6は、データ電極8の構造および配置を詳細に示した図である。図7は、本実施の形態における特徴部分をよりわかりやすく示した電極構造である。
ところで、このPDP装置において、低価格化を進めるためには、PDP11の価格を低下させることは勿論のこと、PDP11を駆動させる駆動回路の価格を低下させる必要がある。この駆動回路の低価格化を実現するための方法として、駆動回路を構成する部品点数を減らす方法があるが、その1つとして、図2に示すように、PDP11のデータ電極8に電圧を供給するためのデータドライバ13aをデータ電極8の一端のみに接続する、いわゆるシングルスキャン方式がある。このシングルスキャン方式においては、データドライバ13aへの負荷を低減させるために書込み期間の際、書込み放電を起こすのに必要な電圧Vdを低減させることが必要である。
そこで、本発明の実施の形態1では、隔壁9の縦隔壁9aに平行にストライプ状に配列して形成されるデータ電極8は、図6に示すように、放電セルS内の前記走査電極3および維持電極4に対向する部分を他の部分より幅を広く構成した主電極部8aを有している。より具体的には、主電極部8aの横幅は1セルあたりのセル底部の横幅(以下、セル底部幅と言う)の70%以上80%以下を占める幅が望ましい。これは、主電極部8aの横幅がセル底部幅の70%を下回る場合、書込み期間にデータ電極8にかかる電圧Vdを低減させる効果があまりなく、主電極部8aの横幅がセル底部幅の80%を上回る場合、隔壁9aに干渉してクロストークを発生させる恐れがあるためである。
さらに、データ電極8の主電極部8aの端部20は、図7に示すように、角部20aにアールを持たせた面取り加工を施した形状としている。
そして、図7に示すように主電極部8aは、走査電極3側の領域が走査電極3と一部の範囲で重なるとともに維持電極4側の領域が維持電極4と放電ギャップG側の一部の範囲で重なるように、放電セルS内において、走査電極3側に片寄らせて配置した構成としている。そして、図7に示すように、主電極部8aの配置の仕方に特徴がある。
ところで、データ電極における主電極部8aの大きさによって、書込み放電を起こすのに必要なデータ電圧Vdが異なる。
本発明の本実施の形態1において、図7に示すように、主電極部8aは、走査電極3における透明電極3aの幅に対して30%以上40%以下を満たす領域と、放電ギャップの幅に対して70%以上80%以下を満たす領域を有することを特徴としている。
より、具体的に説明すると、走査電極3の放電ギャップG側の端部に対応する主電極部8aの線領域を基準線A−A’と設定したとする。この場合、主電極部8aは、基準線A−A’から走査電極3の透明電極3aの幅(以下、ITO幅と言う)の30%以上40%以下を満たす領域と、基準線A−A’から放電ギャップの幅(以下、G幅と言う)の70%以上80%以下を満たす領域を有する。これにより、点灯させる放電セルを選択する書込みステップにおいて、誤動作の少ない書込み動作を行うことができるとともに、書込み放電を起こすために必要なデータ電圧をより一層減らすことができる。その結果、高画質で低消費電力のPDP装置を提供することができる。
一方、主電極部8aが配置される領域が、ITO幅の30%以上40%以下の範囲を満たさない場合やG幅の70%以上80%以下の範囲を満たさない場合、点灯させる放電セルを選択する書込みステップにおいて、誤動作の少ない書込み動作を行うことが十分でなく、書込み放電を起こすために必要なデータ電圧をより一層減らすことが十分でない。
なお、主電極部8aにおいて点で塗りつぶして示した領域は、主電極部8aを設計する上で確保し得るマージンであり、走査電極側と維持電極側を合わせて縦方向のセルサイズに対して約25%以下のマージンがある。この範囲であれば、誤動作の少ない書込み動作を行うことができるとともに、書込み放電を起こすために必要なデータ電圧をより一層減らすことができる。
(他の実施の形態)
以上により、第1実施形態を説明した。しかし、本発明は、上記実施形態には限定されない。そこで、本発明の他の実施形態を本欄にまとめて説明する。
図7に示すように、走査電極3および維持電極4の設計の都合上、両電極の端部を越えずにデータ電極が配置されているが、データ電極8の主電極部8aにおいて、走査電極3側の領域の端部20は、走査電極3の放電ギャップG側とは逆の端部を越えて配置されていてもよい。そして、データ電極8の主電極部8aにおいて、維持電極4側の領域の端部20は、維持電極4のバス電極4bの位置に達しない程度に、放電ギャップG側の一部の範囲で重なるように配置されていてもよい。
(実施形態の特徴)
上記実施形態において特徴的な部分を以下に列記する。なお、上記実施形態に含まれる発明は、以下に限定されるものではない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。
(1)
本発明のPDP装置は、前面基板と背面基板とを間に放電空間が形成されるように対向配置し、かつ前面基板に複数本の走査電極および維持電極を間に放電ギャップを設けて配置するとともに、背面基板に走査電極および維持電極に交差する方向に複数本のデータ電極を配置し、走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成してプラズマディスプレイパネルを構成し、このプラズマディスプレイパネルのデータ電極に接続されかつデータ電極(8)に電圧を供給するためのデータドライバ(13a)を有することを特徴とする。そして、PDP装置において、データ電極(8)は、放電セル内の部分を他の部分より幅を広く構成した主電極部(8a)を有し、かつ主電極部(8a)は、走査電極(3)と重なる領域が維持電極(4)と重なる領域よりも広くなるように、放電セル内において、走査電極側に片寄らせて配置し、主電極部(8a)において電圧Vdが一番小さい主電極部(8a)の領域は、走査電極(3)の透明電極(3a)の放電ギャップ側の端部から維持電極側へG幅の70%以上80%以下までの領域と前記放電ギャップの端部から走査電極側へ透明電極幅の30%以上40%以下までの領域とを含むことを特徴とする。
これにより、点灯させる放電セルを選択する書込みステップにおいて、誤動作の少ない書込み動作を行うことができるとともに、書込み放電を起こすために必要なデータ電圧をより一層減らすことができる。その結果、高画質で低消費電力のPDP装置を提供することができる。
(2)
(1)に記載のPDP装置は、データ電極(8)の主電極部(8a)において、走査電極側の領域は、走査電極(3)の放電ギャップから離れた端部を越えて配置されるように構成したことを特徴とする。
これにより、点灯させる放電セルを選択する書込みステップにおいて、誤動作の少ない書込み動作を行うことができるとともに、書込み放電を起こすために必要なデータ電圧をより一層減らすことができる。その結果、高画質で低消費電力のPDP装置を提供することができる。
(3)
(1)に記載のPDP装置は、データ電極(8)の主電極部(8a)の横幅は、放電セル1つあたりの底部の横幅に対して70%以上80%以下であることを特徴とする。
これにより、書込み期間に書込み放電を起こすのに必要な電圧Vdを低減させ、隔壁(9a)に干渉してクロストークを発生させる恐れを低減することができる。
以上のように本発明は、高画質で低消費電力のプラズマディスプレイ装置を提供する上で有用な発明である。
1 前面基板
2 背面基板
3 走査電極
4 維持電極
5 誘電体層
6 保護層
7 絶縁体層
8 データ電極
8a 主電極部
9 隔壁
10 蛍光体層
11 プラズマディスプレイパネル
20 端部
20a 角部
G 放電ギャップ
S 放電セル
A ダミー電極

Claims (3)

  1. 前面基板と背面基板とを間に放電空間が形成されるように対向配置し、かつ前記前面基板に複数本の走査電極および維持電極を間に放電ギャップを設けて配置するとともに、前記背面基板に前記走査電極および維持電極に交差する方向に複数本のデータ電極を配置し、前記走査電極および維持電極と前記データ電極との交差部に放電セルを形成してプラズマディスプレイパネルを構成し、このプラズマディスプレイパネルの前記データ電極に接続されかつ前記データ電極に電圧を供給するためのデータドライバを有するプラズマディスプレイ装置において、
    前記データ電極は、前記放電セル内の部分を他の部分より幅を広く構成した主電極部を有し、かつ前記主電極部は、前記走査電極と重なる領域が前記維持電極と重なる領域よりも広くなるように、前記放電セル内において、前記走査電極側に片寄らせて配置し、
    前記主電極部は、前記走査電極の透明電極の放電ギャップ側の端部から放電ギャップ側へ70%以上80%以下の領域と前記端部から走査電極の他方の端部側へ30%以上40%以下の領域とを含むことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記データ電極の主電極部において、前記走査電極側の領域は、前記走査電極の放電ギャップから離れた端部を越えて配置されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記データ電極の主電極部の横幅は、放電セル1つあたりの底部の横幅に対して70%以上80%以下であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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