JP2013156732A - エレベータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

エレベータの制御装置及び制御方法 Download PDF

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恵治 松本
Takamichi Hoshino
孝道 星野
Naoki Takayama
直樹 高山
Tsutomu Iketomi
力 池富
Tatsushi Yabuuchi
達志 藪内
Tomoaki Mineo
智昭 峰尾
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Abstract

【課題】演算部の動作クロックの周期異常を検出する。
【解決手段】第1の演算部は、第1のクリア信号の周期と、第2のクリア信号の周期との差である第1の差を算出し、当該第1の差が所定の範囲内から逸脱している場合、第1の演算部の動作クロックの周期及び第2の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定し、第2の演算部は、第2のクリア信号の周期と、第1のクリア信号の周期との差である第2の差を算出し、当該第2の差が所定の範囲内から逸脱している場合、第2の演算部の動作クロックの周期及び第1の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータの制御装置及び制御方法の技術に関する。
現在のエレベータは、いわゆるCPU(Central Processing Unit)を備えた制御装置によって制御される。CPUは、所定のクロック周波数(周期)で動作するように設計されている。したがって、CPUのクロック周波数が所定の範囲から逸脱するのは好ましくない。よって、エレベータの制御装置には、CPUのクロック周波数が所定の範囲から逸脱する異常が発生した場合にそれを検出する仕組みが備えられている。
CPUのクロック周波数の異常を検出する方法としては、いわゆるウォッチドッグタイマを用いる方法が知られている。しかし、ウォッチドッグタイマは、CPUのクロック周波数が低くなる(すなわち、クロック周期が長くなる)異常は検出できるものの、クロック周波数が高くなる(すなわち、クロック周期が短くなる)異常は検出できない。
特許文献1には、周波数の異なる2つのクロック信号を分周し、それを互いのクロックカウンタ回路のリセット信号として使用し、互いのクロックパルスエッジをカウントすることで異常を検出する方法が記載されている。
特許文献2には、エレベータの制御に関する演算を二重系で行う第1及び第2CPUに対して、第1及び第2クロックをそれぞれに分けて入力する構成が記載されている。そして、第1及び第2クロックをクロック異常検出回路に入力し、第1及び第2クロックから生成したパルス数の差に基づいてクロック周波数が高くなる異常を検出する方法が記載されている。
特開平8−119553号公報 特許第4664288号公報
しかし、特許文献1に記載の方法は、クロックを分周することにより、カウントアップする期間を決める信号を生成しているため、そのための回路を付加する必要がある。つまり、特許文献1の方法は、回路構成が複雑になってしまう。
また、参考文献2に記載の方法は、クロック異常の検出及びクロック異常検出回路の健全性を確認しているため、回路構成が複雑になってしまう。
そこで、本発明の目的は、比較的簡単な回路構成でCPUのクロック周波数(周期)の異常を検出することのできるエレベータの制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、CPUのクロック周波数(周期)の異常の内容に基づいて、適切にエレベータの安全性をより向上させることのできるエレベータの制御装置及び制御方法を提供することにある。
本発明の一つの実施態様に従うエレベータの制御装置は、所定の演算を実行する第1の演算部及び第2の演算部と、所定の周期を有する第1のクロック信号を生成して第1の演算部に送信する第1のクロック生成部と、第1のクロック信号とほぼ同じ周期を有する第2のクロック信号を生成して第2の演算部に送信する第2のクロック生成部と、第1の演算部から第1のクリア信号を所定時間内に受信できない場合は、第1の演算部の動作クロックに異常が発生したと判定する第1のクロック監視部と、第2の演算部から第2のクリア信号を所定時間内に受信できない場合は、第2の演算部の動作クロックに異常が発生したと判定する第2のクロック監視部と、を備える。第1の演算部は、第1のクロック生成部から送信される第1のクロック信号に基づいて動作クロックを生成し、当該動作クロックに連動する所定の周期で第1のクリア信号を第1のクロック監視部及び第2の演算部に送信する。第2の演算部は、第2のクロック生成部から送信される第2のクロック信号に基づいて動作クロックを生成し、当該動作クロックに連動する所定の周期で前記第2のクリア信号を第2のクロック監視部及び前記第1の演算部に送信する。そして、第1の演算部は、第1のクロック信号の周期と、第2のクリア信号の周期との差である第1の差を算出し、当該第1の差が所定の範囲内から逸脱している場合、第1の演算部の動作クロックの周期及び第2の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定し、第2の演算部は、第2のクロック信号の周期と、第1のクリア信号の周期との差である第2の差を算出し、当該第2の差が所定の範囲内から逸脱している場合、第2の演算部の動作クロックの周期及び第1の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定する。
好適な実施形態では、第1の演算部は、第1のクロック監視部において異常が発生したと判定されず、且つ、上記第1の差が、所定の範囲内から値の大きい方に逸脱している場合、第2の演算部の動作クロックの周期が正常時よりも短くなっている短周期異常と判定しても良い。また、第2の演算部は、第2のクロック監視部において異常が発生したと判定されず、且つ、上記第2の差が、所定の範囲内から値の大きい方に逸脱している場合、第1の演算部の動作クロックの周期が正常時よりも短くなっている短周期異常であると判定しても良い。
本発明によれば、比較的簡単な回路構成でCPUのクロック周波数(周期)の異常を検出することのできるエレベータの制御装置及び制御方法を提供することができる。
また、本発明によれば、CPUのクロック周波数(周期)の異常の内容に基づいて、適切にエレベータの安全性をより向上させることのできるエレベータの制御装置及び制御方法を提供することができる。
エレベータの構成の一例を示す模式図である。 エレベータの制御装置に備えられるプロセッサモジュール10の構成の一例を示すブロック図である。 正常時における第1CPU11の第1クリアパルス信号と、第2CPU21の第2クリアパルス信号を示す模式図である。 第2CPU21の第2クリアパルス信号の周期が正常時よりも短くなった場合の模式図である。 第2CPU21の第2クリアパルス信号の周期が正常時よりも長くなった場合の模式図である。 クロック信号の正常範囲及び異常範囲を説明するための模式図である。 第1クロック異常検出部14の処理の一例を示すフローチャートである。 実施例2において第1CPU11が第2CPU21の動作クロックを監視する場合の説明図である。 第2CPU21の動作クロックの周期が短くなる異常を検出する場合の説明図である。
本実施形態では、2つのCPUを備える構成において、各CPUは自CPUに対するクロック信号の周期と、他CPUから出力されるウォッチドッグタイマのクリアパルス信号の周期とを比較することにより、相互のクロック周期が正常であるか否かを判定する。以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、エレベータの構成の一例を示す模式図である。エレベータ1は、例えば、かご2と、制御装置3と、を備える。制御装置3は、かご呼びおよび乗り場呼びに基づいて巻上機に制御信号を出力し、かご2の移動と停止を制御する。また、制御装置3は、ドアの開閉も制御する。
図2は、エレベータの制御装置に備えられるプロセッサモジュール10の構成の一例を示すブロック図である。
プロセッサモジュール10は、第1CPU11と、第1クロック信号発生デバイス(以下「第1CLK」という)12と、第1ウォッチドッグタイマ(以下「第1WDT」という)13と、第2CPU21と、第2クロック信号発生デバイス(以下「第2CLK」という)22と、第ウォッチドッグタイマ(以下「第2WDT」という)23とを備える。
第1CLK12は、所定の周期(周波数)の第1クロック信号16を生成して、第1CPU11に送信する。第1CPU11は、その第1CLK12から送信された第1クロック信号16を基に、自己の動作クロック信号を生成する。第2CLK22も、第1CLK12と同様に、所定の周期のクロック信号26を生成して、第2CPU21に送信する。第2CPU21は、その第2CLK22から送信された第2クロック信号26を基に、自己の動作クロック信号を生成する。第1CLK12と第2CLK22は、ほぼ同じ周期のクロック信号を生成する。
第1WDT13は、所定の周期でカウントアップ(又はカウントダウン)を実行し、第1CPU11から送信される第1クリアパルス信号15を受信すると、そのカウント値をリセットする。そして、第1WDT13は、そのカウント値が所定値以上(又は所定値以下)になると、第1CPU11の動作クロックの周期が正常時よりも長くなっている旨の異常発生信号を出力する。なぜなら、そのカウント値が所定値以上になるということは、第1クリアパルス信号15の出力周期が所定よりも長くなっていると判定できるからである。
第2WDT23も、上記第1WDT13と同様に、所定の周期でカウントアップ(又はカウントダウン)を実行し、第2CPU21から送信される第2クリアパルス信号25を受信すると、そのカウント値をリセットする。そして、第2WDT23は、そのカウント値が所定値以上(又は所定値以下)になると、第2CPU21の動作クロックの周期が正常時よりも長くなっている旨の異常発生信号を出力する。第1WDT13と第2WDT23は、ほぼ同じ周期でカウントアップを実行する。
第1CPU11は、第1CLK12から送信された第1クロック信号16を基に、自己の動作クロック信号を生成する。そして、その動作クロック信号の周期に基づいて(すなわち、クロック周波数に基づいて)、各種演算処理を実行する。第1CPU11は、所定の周期で第1WDT13に対して第1クリアパルス信号15を送信する。ここで、第1CLK12の第1クロック信号16の周期が長くなると、第1CPU11から第1WDT13に対して送信される第1クリアパルス信号15の周期も長くなる。したがって、第1WDT13が、上述の通り、第1CPU11の動作クロックが正常時よりも長くなった旨を検出できる。
第2CPU21もまた、上記第1CPU11と同様、所定の周期で第2WDT23に対して第2クリアパルス信号25を送信する。そして、第2WDT23もまた、上述と同様に、第2CPU21の動作クロックが正常時よりも長くなった旨を検出できる。
第1CPU11は、第1クロック異常検出部14を備える。第1クロック異常検出部14は、第1CPU11の回路として構成されても良いし、第1CPU11で動作するコンピュータプログラムとして構成されても良い。同様に、第2CPU21は、第2クロック異常検出部24を備える。
第1CPU11は、第1クリアパルス信号15を第1WDT13に送信する際、合わせて第2クロック異常検出部24にも送信する。同様に、第2CPU21は、第2クリアパルス信号25を第2WDT23に送信する際、合わせて第1クロック異常検出部14にも送信する。
第1クロック異常検出部14は、第1クリアパルス信号15の周期と、第2CPU21から受信した第2クリアパルス信号25の周期との差(これを「第1の差」とする)を算出する。そして、第1クロック異常検出部14は、その第1の差が所定の範囲外の場合、第1CLK12の第1クロック信号16の周期及び第2CLK22の第2クロック信号26の周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定する。つまり、第1クロック異常検出部14は、第1の差が、所定の範囲の上限値よりも大きい又は所定の範囲の下限値よりも小さい場合、異常であると判断する。
第2クロック異常検出部24も同様に、第2クリアパルス信号25の周期と、第1CPU11から受信した第1クリアパルス信号15の周期との差を算出する。そして、第2クロック異常検出部24は、その差が所定の範囲外の場合、第1CLK12の第1クロック信号16の周期及び第2CLKの第2クロック信号26の周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定する。つまり、第2クロック異常検出部24は、第2の差が、所定の範囲の上限値よりも大きい又は所定の範囲の下限値よりも小さい場合、異常であると判断する。
第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において異常が検出されず、且つ、第1の差が、所定の範囲外の大きい方である場合(つまり、所定の範囲の上限値よりも大きい場合)、第2CLK22の第2クロック信号26の周期が正常時よりも短くなっている異常が発生していると判断しても良い。同様に、第2クロック異常検出部24は、第2WDT23において異常が検出されず、且つ、第2の差が、所定の範囲外の大きい方である場合(つまり、所定の範囲の上限値よりも大きい場合)、第1CLK12の第1クロック信号16の周期が正常時よりも短くなっている異常が発生していると判断しても良い。
第1クロック異常検出部14は、第1の差が、所定の範囲の上限値よりも大きい場合と、所定の範囲の下限値よりも小さい場合とで、異常の重要度を異なるように設定しても良い。例えば、第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において異常が検出されず、第1の差が、所定の範囲外の大きい方である場合(つまり、所定の範囲の上限値よりも大きい場合)、第2CLK22の第2クロック信号26の周期に「重度」の異常が発生した旨の異常検出信号を出力しても良い。第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において異常が検出されず、第1の差が、所定の範囲外の小さい方である場合(つまり、所定の範囲の下限値よりも小さい場合)、第2CLK22の第2クロック信号26の周期に「軽度」の異常が発生した旨の異常検出信号を出力しても良い。
同様に、第2クロック異常検出部24は、第2の差が、所定の範囲の上限値よりも大きい場合と、所定の範囲の下限値よりも小さい場合とで、異常の重要度を異なるように設定しても良い。例えば、第2クロック異常検出部24は、第2WDT23において異常が検出されず、第2の差が、所定の範囲外の大きい方である場合(つまり、所定の範囲の上限値よりも大きい場合)、第1CLK12の第1クロック信号16の周期に「重度」の異常が発生した旨の異常検出信号を出力しても良い。第2クロック異常検出部24は、第2WDT23において異常が検出されず、第2の差が、所定の範囲外の小さい方である場合(つまり、所定の範囲の下限値よりも小さい場合)、第1CLK12の第1クロック信号16の周期に「軽度」の異常が発生した旨の異常検出信号を出力しても良い。
上述において、第1CLK12又は第2CLK22のクロック信号16、26の周期が正常時よりも短くなっている場合を「重度」の異常とし、クロック信号16、26の周期が正常時よりも長くなっている場合を「軽度」の異常としている理由を次に述べる。なぜなら、クロック信号16、26の周期が短くなると、第1CPU12又は第2CPU21が安定した動作を行うことができなくなる可能性があるためである。つまり、エレベータの安定制御の面から見ると、CPU12、21の動作クロック周波数が高くなることは、好ましくないと考えられるからである。
エレベータの制御装置3は、「重度」の異常検出信号を受信した場合に、かご2を最寄り階に緊急停止させるようにしても良い。エレベータの制御装置3は、「軽度」の異常検出信号を受信した場合に、エレベータの管理者等にアラートを通知するようにしても良い。
以下、第1クロック異常検出部14における処理を更に詳細に説明する。なお、第2クロック異常検出部24における処理については、第1クロック異常検出部14における処理とほぼ同じであるので説明を省略する。
図3は、正常時における第1CPU11の第1クリアパルス信号と、第2CPU21の第2クリアパルス信号を示す模式図である。
図3において、第1CPU11の第1クリアパルス信号15の周期をT1とし、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期をT2とする。本実施例では、説明の簡略化のために、正常時におけるT1とT2は同じ周期であるとする。従って、本実施例において、正常時におけるT1とT2との差は0となる。すなわち、「T1−T2=0」となる。なお、正常の範囲には所定の尤度を持たせても良い。すなわち、「−ε1<T1−T2<ε2(ε1及びε2は正常の範囲を定める所定値)」の場合は、正常な周期であると判定しても良い。
図4は、第2CPU21の第2クリアパルス信号の周期が正常時よりも短くなった場合の模式図である。
図4の場合において、第1CPU11の第1クリアパルス信号15の周期T1と、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2との差は正となる。すなわち、「T1−T2>0」となる。
「T1−T2>0」の場合、周期T1が正常であると仮定すると、周期T2が正常時よりも短い異常が発生していると判定できる。逆に、周期T2が正常であると仮定すると、周期T1が正常時よりも長い異常が発生していると判定できる。
ここで、周期T1が正常時よりも長い異常は、第1WDT13で検出できる。したがって、第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において異常が検出されず、且つ、「T1−T2>0」の場合に、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2が正常時よりも短い異常が発生していると判定する。つまり、第1クロック異常検出部14は、第2CPU21の動作クロックの周期が正常時よりも短くなっている異常を検出できる。
なお、第1クロック異常検出部14は、尤度を考慮して、第1WDT13において異常が検出されず、且つ、「T1−T2>ε2」の場合に、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2が正常時よりも短い異常が発生していると判定しても良い。
図5は、第2CPU21の第2クリアパルス信号の周期が正常時よりも長くなった場合の模式図である。
図5の場合において、第1CPU11の第1クリアパルス信号15の周期T1と、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2との差は負となる。すなわち、「T1−T2<0」となる。
「T1−T2<0」の場合、周期T1が正常であると仮定すると、周期T2が正常時よりも長い異常が発生していると判定できる。逆に、周期T2が正常であると仮定すると、周期T1が正常時よりも短い異常が発生していると判定できる。
ここで、周期T2が正常時よりも長い異常は、第2WDT23で検出できる。また、周期T1が正常時よりも短い異常は、第2クロック異常検出部24において検出できる。したがって、第1クロック異常検出部14は、「T1−T2<0」の場合には異常判定を行わなくても良い。尤度を考慮した場合、第1クロック異常検出部14は、「T1−T2<−ε1」の場合には異常判定を行わなくても良い。
図6は、クロック信号の正常範囲及び異常範囲を説明するための模式図である。図6において、尤度を考慮した場合の正常範囲は「−ε1≦T1−T2≦ε2」である。
第1クロック異常検出部14は、「−ε1≦T1−T2≦ε2」の場合(範囲201a)、第1CPU11の第1クリアパルス信号15の周期T1(すなわち、第1CPU11の動作クロックの周期)と、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2(すなわち、第2CPU21の動作クロックの周期)は正常であると判定する。
第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において周期の異常が検出されず、且つ、「T1−T2>ε2」である場合(範囲201d)、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2(すなわち、第2CPU21の動作クロックの周期)が正常時よりも短くなっていると判定する。この場合に、第1クロック異常検出部14は、「重度」の異常が発生した旨の異常検出信号を、第1CPU11、第2CPU21及び/又はエレベータの管理装置等に出力しても良い。
第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において周期の異常が検出された場合(範囲201c)、第1CPU11の第1クリアパルス信号15の周期T1(すなわち、第1CPU11の動作クロックの周期)が正常時よりも長い異常が発生していると判定する。この場合に、第1クロック異常検出部14は、「重度」の異常が発生した旨の異常検出信号を、第1CPU11、第2CPU21及び/又はエレベータ管理装置等に出力しても良い。
第1クロック異常検出部14は、第1WDT13において周期の異常が検出されず、且つ、「T1−T2<−ε1」である場合(範囲201b)、第2CPU21の第2クリアパルス信号25の周期T2(すなわち、第2CPU21の動作クロックの周期)が正常時よりも長い異常が発生していると判定する。この場合に、第1クロック異常検出部14は、「軽度」の異常が発生した旨の異常検出信号を、第1CPU11、第2CPU21及び/又はエレベータの管理装置等に出力しても良い。
なお、図6における第1WDT13の異常検出の閾値「−p」と、正常範囲の下限値「−ε」を、同じ値に設定しても良い。この場合、動作クロックの周期が長くなる方の異常検出は第1WDT13に任せ、第1クロック異常検出部14は、動作クロックの周期が短くなる方の異常検出のみを行うようにしても良い。すなわち、第1クロック異常検出部14は、「T1−T2>ε2」の判定のみを行うようにしても良い。
図7は、第1クロック異常検出部14の処理の一例を示すフローチャートである。なお、第2クロック異常検出部24の処理については、図7に示す処理とほぼ同様のため説明を省略する。
第1クロック異常検出部14は、第1CPU11の第1クリアパルス信号の周期T1を算出する(S101)。
第1クロック異常検出部14は、第2CPU21から受信したクリアパルス信号の周期T2を算出する(S102)。
第1クロック異常検出部14は、第1WDT13が異常を検出したか否かを判定する(S103)。第1WDT13が異常を検出した場合(S103:YES)、第1クロック異常検出部14は、周期T1が正常時よりも長い異常が発生していると判定し(S104)、当該処理を終了する(END)。
第1WDT13が異常を検出していない場合(S103:NO)、第1クロック異常検出部14は、周期T1と周期T2の差が所定値ε2よりも大きいか否か(T1−T2>ε2)を判定する(S105)。「T1−T2>ε2」である場合(S105:YES)、第1クロック異常検出部14は、周期T2が正常時よりも短い異常が発生していると判定し(S106)、当該処理を終了する(END)。
「T1−T2>ε1」でない場合(S105:NO)、第1クロック異常検出部14は、周期T1と周期T2の差が所定値−ε1よりも小さいか否か(T1−T2<−ε1)を判定する(S107)。「T1−T2<−ε1」である場合(S107:YES)、第1クロック異常検出部14は、周期T2が正常時よりも長い異常が発生していると判定し(S108)、当該処理を終了する(END)。
「T1−T2<−ε1」でない場合(S107:NO)、第1クロック異常検出部14は、正常であると判断し(S109)、当該処理を終了する(END)。
なお、第1クロック異常検出部14は、上記ステップS107及びS108を実行せず、ステップS105の判定がNOの場合に直接ステップS109を実行しても良い。
以上の処理により、第1クロック異常検出部14は、第2CPU21の動作クロックの周期が正常時よりも短い異常を検出することができる。
図8は、実施例2において第1CPU11が第2CPU21の動作クロックを監視する場合の説明図である。
正常時は、第2CPU21から第2WDT23に出力される第2クリアパルス信号25は、周期的に前回出力信号の反転信号を出力する。第2クリアパルス信号25は、第1CPU11内の第1クロック異常検出部14に入力される。第1クロック異常検出部14は、タイマ回路を内蔵し「0x0000」から「0xFFFF」までフリーランニングでカウント動作をする。第1クロック異常検出部14は、第2クリアパルス信号25の立ち上りエッジを検出した場合、そのときのパルスカウント数を、例えば「バッファA」に格納すると共に、バッファAに格納されていた前回のカウント値を、例えば「バッファB」に格納する。そして、第1クロック異常検出部14は、バッファBとバッファAに格納されたパルスカウント数の差分を演算する。第1クロック異常検出部14は、その演算結果と、予め記憶している正常時のエッジ検出の周期のパルスカウント数(プリセット値)との差分を算出する。第1クロック異常検出部14は、その差分に基づいて、第2CPU21の動作クロックの異常を検出する。なお、誤検出防止のために、プリセット値にはある程度の尤度を持たせることが望ましい。図8の場合は、プリセット値の尤度範囲内であるので、第2CPU21の動作クロックが正常であると判定する。
なお、第2クロック異常検出部24において、第1CPU11の動作クロックを監視する場合についても同様である。
図9は、第2CPU21の動作クロックの周期が短くなる異常を検出する場合の説明図である。例えば、第2CPU21の動作クロックの周期が2分の1(すなわち、周波数が2倍)になる異常が発生した場合について説明する。
この場合、第2クリアパルス信号25の立ち上りエッジを検出する周期が短くなるため、バッファAに格納されるパルスカウント数は小さな値となる。したがって、バッファBに格納された前回のパルスカウント数とバッファAのカウント値との差分を演算すると、その差分は正常時に比べて小さな値となる。従って、第1クロック異常検出部14は、その演算結果を予め記憶している正常時のエッジ検出の周期のパルスカウント数(プリセット値)と比較することにより、第2CPU21の動作クロックの異常を検出することができる。なお、第2クロック異常検出部24において、第1CPU11の動作クロックを監視する場合についても同様である。
また、動作クロックの周期が長くなる(すなわち、周波数が小さくなる)場合は、バッファAとバッファBの差分の演算値が正常時に比べて大きな値となる。よって、本実施例によって、動作クロックの周期が長くなる異常も検出可能である。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
10…プロセッサモジュール、11…第1CPU、12…第1CLK、13…第1WDT、14…第1クロック異常検出部、21…第2CPU、22…第2CLK、23…第2WDT、24…第2クロック異常検出部

Claims (4)

  1. エレベータを制御するためのエレベータ制御装置であって、
    所定の演算を実行する第1の演算部及び第2の演算部と、
    所定の周期を有する第1のクロック信号を生成して前記第1の演算部に送信する第1のクロック生成部と、
    前記第1のクロック信号とほぼ同じ周期を有する第2のクロック信号を生成して前記第2の演算部に送信する第2のクロック生成部と、
    前記第1の演算部から第1のクリア信号を所定時間内に受信できない場合は、前記第1の演算部の動作クロックに異常が発生したと判定する第1のクロック監視部と、
    前記第2の演算部から第2のクリア信号を所定時間内に受信できない場合は、前記第2の演算部の動作クロックに異常が発生したと判定する第2のクロック監視部と
    を備え、
    前記第1の演算部は、前記第1のクロック生成部から送信される前記第1のクロック信号に基づいて動作クロックを生成し、当該動作クロックに連動する所定の周期で前記第1のクリア信号を前記第1のクロック監視部及び前記第2の演算部に送信し、
    前記第2の演算部は、前記第2のクロック生成部から送信される前記第2のクロック信号に基づいて動作クロックを生成し、当該動作クロックに連動する所定の周期で前記第2のクリア信号を前記第2のクロック監視部及び前記第1の演算部に送信し、
    前記第1の演算部は、前記第1のクリア信号の周期と、前記第2のクリア信号の周期との差である第1の差を算出し、当該第1の差が所定の範囲内から逸脱している場合、前記第1の演算部の動作クロックの周期及び前記第2の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定し、
    前記第2の演算部は、前記第2のクリア信号の周期と、前記第1のクリア信号の周期との差である第2の差を算出し、当該第2の差が所定の範囲内から逸脱している場合、前記第2の演算部の動作クロックの周期及び前記第1の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定する
    エレベータの制御装置。
  2. 前記第1の演算部は、前記第1のクロック監視部において異常が発生したと判定されず、且つ、前記第1の差が、前記所定の範囲内から値の大きい方に逸脱している場合、前記第2の演算部の動作クロックの周期が正常時よりも短くなっている短周期異常と判定し、
    前記第2の演算部は、前記第2のクロック監視部において異常が発生したと判定されず、且つ、前記第2の差が、前記所定の範囲内から値の大きい方に逸脱している場合、前記第1の演算部の動作クロックの周期が正常時よりも短くなっている短周期異常であると判定する
    請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記第1の演算部又は前記第2の演算部に前記短周期異常が発生していると判定された場合、前記制御装置は、前記エレベータが備えるかごを最寄りの階床に緊急停止させる
    請求項2記載のエレベータの制御装置。
  4. エレベータ制御装置を用いてエレベータを制御するための制御方法であって、
    前記エレベータ制御装置は、
    所定の演算を実行する第1の演算部及び第2の演算部と、
    所定の周期を有する第1のクロック信号を生成して前記第1の演算部に送信する第1のクロック生成部と、
    前記第1のクロック信号とほぼ同じ周期を有する第2のクロック信号を生成して前記第2の演算部に送信する第2のクロック生成部と、
    前記第1の演算部から第1のクリア信号を所定時間内に受信できない場合は、前記第1の演算部の動作クロックに異常が発生したと判定する第1のクロック監視部と、
    前記第2の演算部から第2のクリア信号を所定時間内に受信できない場合は、前記第2の演算部の動作クロックに異常が発生したと判定する第2のクロック監視部と
    を備え、
    前記第1の演算部は、前記第1のクロック生成部から送信される前記第1のクロック信号に基づいて動作クロックを生成し、当該動作クロックに連動する所定の周期で前記第1のクリア信号を前記第1のクロック監視部及び前記第2の演算部に送信し、
    前記第2の演算部は、前記第2のクロック生成部から送信される前記第2のクロック信号に基づいて動作クロックを生成し、当該動作クロックに連動する所定の周期で前記第2のクリア信号を前記第2のクロック監視部及び前記第1の演算部に送信し、
    前記第1の演算部は、前記第1のクロック信号の周期と、前記第2のクリア信号の周期との差である第1の差を算出し、当該第1の差が所定の範囲内から逸脱している場合、前記第1の演算部の動作クロックの周期及び前記第2の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定し、
    前記第2の演算部は、前記第2のクロック信号の周期と、前記第1のクリア信号の周期との差である第2の差を算出し、当該第2の差が所定の範囲内から逸脱している場合、前記第2の演算部の動作クロックの周期及び前記第1の演算部の動作クロックの周期の少なくとも何れか1つが異常であると判定する
    エレベータの制御方法。
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