JP2013155628A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】動弁系のバルブ押圧時(カムノーズ当接時)にプランジャをボディに退入させ易くすることなく、プランジャが不必要に繰り出された時(ポンプアップ現象の発生時)にプランジャをボディに退入させ易くする。
【解決手段】ボディ10の外周面とプランジャ20の内周面との間のリーク隙間40とは別に、高圧油室15から低圧油室25へオイルをリークさせるサブリーク通路50を設けるとともに、そのサブリーク通路50に対してサブリーク弁55を設ける。そのサブリーク弁50は、プランジャ20が退入する時であって高圧油室15と低圧油室25との油圧差が所定の油圧差よりも小さい小油圧差状態の時にはサブリーク通路50を開き、該所定の油圧差よりも大きい大油圧差状態の時にはサブリーク通路50を閉じるように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、バルブクリアランスを自動調整する油圧式のラッシュアジャスタに関する。
一般的な油圧式のラッシュアジャスタ(特許文献1)は、ボディにプランジャが挿入され、ボディの底とプランジャの底との間に高圧油室が形成され、プランジャの内部に低圧油室が形成されている。そして、プランジャの底が高圧油室と低圧油室とを隔てるとともに連通孔と弁座とを備えた弁座付き隔壁となっている。そして、その弁座に対して、プランジャが繰り出す時に連通孔を開いて低圧油室から高圧油室へオイルを流し、プランジャが退入する時に連通孔を閉じて高圧油室から低圧油室へオイルを流さないようにする逆止弁が設けられている。また、ボディの筒の内周面とプランジャの筒の外周面との間には、プランジャが退入する時に高圧油室から低圧油室へオイルをリークさせるリーク隙間が形成されている。
特開2004-278377号公報
このようなラッシュアジャスタによれば、摺動部間の摩耗により動弁系にクリアランスが発生した場合にも、ボディからプランジャを繰り出すことによって、該クリアランスをなくすように自動調整することができるが、エンジンの運転条件等によってはその自動調整機能が仇となり、次に示すポンプアップと呼ばれる現象が発生することがある。
すなわち、エンジンの運転条件等によっては、排気背圧の上昇や、サージングや、回転カムのベース円の振れ等の各種の外乱が重なることによって、図4(a)に示すように、本来バルブ7を閉じるべき動弁系5,6のバルブ非押圧時(ベース円当接時)でも、バルブ7がバルブスプリング8の弾性力(閉切力)に抗して開いてしまうことがある。その場合、動弁系5,6にクリアランスCが発生するため、図4(b)に示すように、ラッシュアジャスタ90はボディ91からプランジャ92を繰り出して該クリアランスCをなくすように自動調整する。
しかしながら、ここでプランジャ92を繰り出してしまうと、その後にバルブ7をバルブスプリング8の弾性力で閉じようとしても、ラッシュアジャスタ90内の逆止弁が閉じることによってプランジャ92がその位置でチェックし、閉じることができなくなってしまう(すなわち、ポンプアップ現象が発生する)。そして、このようなバルブ7が開いたままの状態は、ラッシュアジャスタ90内で高圧油室のオイルがリーク隙間から低圧油室に徐々にリークしていくのに伴い、図4(c)に示すように、徐々にプランジャ92がボディ91に退入していき、徐々に解消されてはいくが、その間、エンジン内では燃焼ガスの吹き抜けが発生するため、それによってエンジンが傷んでしまうおそれがある。
その一方で、プランジャ92が速やかにボディ91に退入するように、リーク隙間を大きくして高圧油室から低圧油室へオイルをリークさせ易くしたのでは、バルブ7を押圧して開くべき動弁系5,6のバルブ押圧時(カムノーズ当接時)にも、プランジャ92がボディ91に退入し易くなり、動弁系が不安定になってしまう。
そこで、動弁系のバルブ押圧時(カムノーズ当接時)にプランジャをボディに退入させ易くすることなく、プランジャが不必要に繰り出された時(ポンプアップ現象の発生時)にプランジャをボディに退入させ易くすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のラッシュアジャスタは、筒と底とを備えるボディに、筒と底とを備えるプランジャが繰出及び退入可能に挿入され、ボディの底とプランジャの底との間に高圧油室が形成され、プランジャの内部に低圧油室が形成され、プランジャの底が高圧油室と低圧油室とを隔てるとともに貫通孔と弁座とを備えた弁座付き隔壁となっており、弁座に対して、プランジャが繰り出す時に貫通孔を開いて低圧油室から高圧油室へオイルを流し、プランジャが退入する時に貫通孔を閉じて高圧油室から低圧油室へオイルを流さないようにする逆止弁が設けられ、ボディの筒の内周面とプランジャの筒の外周面との間に、プランジャが退入する時に高圧油室から低圧油室へオイルをリークさせるリーク隙間が形成されたラッシュアジャスタにおいて、リーク隙間とは別に、高圧油室から低圧油室へオイルをリークさせるサブリーク通路を設けるとともに、プランジャが退入する時であって高圧油室と低圧油室との油圧差が所定の油圧差よりも小さい小油圧差状態の時にはサブリーク通路を開き、プランジャが退入する時であって高圧油室と低圧油室との油圧差が該所定の油圧差よりも大きい大油圧差状態の時にはサブリーク通路を閉じる、サブリーク弁を設けたことを特徴とする。
ここで、所定の油圧差は、不必要に繰り出された(ポンプアップ現象が発生した)プランジャを、本来バルブを閉じるべき動弁系のバルブ非押圧時(ベース円当接時)にバルブスプリングの弾性力でボディに退入させる時は、小油圧差状態となり、バルブを押圧して開くべき動弁系のバルブ押圧時(カムノーズ当接時)は、大油圧差状態となるように設定するとよい。
また、前記サブリーク通路及び前記サブリーク弁の具体的な態様は、特に限定されないが、次の[i][ii]の態様を例示する。但し、サブリーク弁と逆止弁とを一箇所に集められる点で、[i]の態様の方が好ましい。
[i]プランジャの底である弁座付き隔壁を、プランジャの筒とは別体に形成して、該筒にプランジャ軸線方向に相対変位可能に挿入し、プランジャの筒の内周面と弁座付き隔壁の外周面との間にサブリーク隙間を形成し、弁座付き隔壁よりも低圧油室側に、第二貫通孔を備えた第二隔壁をプランジャの筒に対して相対変位不能に形成し、サブリーク隙間と第二貫通孔とで、サブリーク通路を構成し、弁座付き隔壁を第二隔壁から離間する方向に付勢するサブリーク用バネを設けて、小油圧差状態の時に、サブリーク用バネにより弁座付き隔壁が第二隔壁から離間すると第二貫通孔を開き、大油圧差状態の時に、サブリーク用バネの弾性力に抗して弁座付き隔壁が第二隔壁に当接すると第二貫通孔を閉じるようにし、弁座付き隔壁とサブリーク用バネとで、サブリーク弁を構成した態様。
[ii]プランジャの底である弁座付き隔壁をプランジャの筒と一体に形成し、弁座付き隔壁に第二貫通孔を貫通孔とは別に設け、第二貫通孔でサブリーク通路を構成し、第二貫通孔の高圧油室側の開口周縁部に第二弁座を弁座とは別に設けるとともに、第二弁座に当接可能なサブリーク用チェックボールと、サブリーク用チェックボールを第二弁座から離間する方向に付勢するサブリーク用バネとを設けて、小油圧差状態の時に、サブリーク用バネによりサブリーク用チェックボールが第二弁座から離間すると第二貫通孔を開き、大油圧差状態の時に、サブリーク用バネの弾性力に抗してサブリーク用チェックボールが第二弁座に当接すると第二貫通孔を閉じるようにし、サブリーク用チェックボールとサブリーク用バネとで、サブリーク弁を構成した態様。
本発明によれば、プランジャが退入する時のうち小油圧差状態の時にはサブリーク弁が開くので、プランジャが不必要に繰り出された場合(ポンプアップ現象が発生した場合)にも、小油圧差状態の時にプランジャを速やかにボディに退入させることができる。その一方で、プランジャが退入する時のうち大油圧差状態の時(動弁系のバルブ押圧時等)にはリーク弁が閉じるので、大油圧差状態の時にプランジャがボディに退入し易くなる心配もない。
実施例のラッシュアジャスタを示す断面図である。 (a)は実施例のプランジャ繰出時の逆止弁及びリーク弁を示す断面図、(b)は小荷重プランジャ退入時の逆止弁及びリーク弁を示す断面図、(c)は大荷重プランジャ退入時の逆止弁及びリーク弁を示す断面図である。 (a)は実施例のラッシュアジャスタを含み構成された動弁系にクリアランスが発生した時を示す断面図、(b)はその動弁系でプランジャが繰り出された時を示す断面図、(c)はその動弁系でプランジャが速やかに退入した時を示す断面図である。 (a)は従来例のラッシュアジャスタを含み構成された動弁系にクリアランスが発生した時を示す断面図、(b)はその動弁系でプランジャが繰り出された時を示す断面図、(c)はその動弁系でプランジャが退入しつつある時を示す断面図である。
図1〜図3に示す本実施例のラッシュアジャスタ9は、ロッカアーム6の基端部を揺動可能に支持している。そのロッカアーム6は、ベース円5aとカムノーズ5bとからなる回転カム5によって長さ方向中間部が駆動されると揺動して先端部にてバルブ7を駆動する。このラッシュアジャスタ9は、次に示すボディ10と、プランジャ20と、流通路30と、リーク隙間40と、サブリーク通路50とを含み構成されている。
ボディ10は、上下方向に延びる筒11とその下端部に筒11と一体に形成された底16とを備えた有底円筒状の部材であって、筒11の上部にはプランジャ20の下部が挿入されている。そして、このボディ10の底16とプランジャ20の底(弁座付き隔壁26)との間には、高圧油室15が形成され、その高圧油室15には、プランジャ20を弾性力で上方に繰り出すための繰出バネ19が設けられている。また、このボディ10の筒11の上下方向中間部には、外部の油路(図示略)から内側のプランジャ20の低圧油室25へオイルOを流入させるための外側オイル供給孔12が貫設されている。また、このボディ10の筒11の上端部には、該ボディ10の内側を密閉するためのリング状のシール13が取り付けられている。
プランジャ20は、上下方向に延びる筒21と、その上端部に筒21と一体に形成された半球状の半球部23と、筒21とは別体に形成されて筒21の下部に上下方向に相対変位可能に挿入された底としての弁座付き隔壁26と、弁座付き隔壁26よりも上方に筒21と一体に形成された第二隔壁27とを含み構成されている。そして、このプランジャ20の半球部23と底(弁座付き隔壁26)との間には、低圧油室25が形成されている。また、このプランジャ20の筒21の上下方向中間部には、ボディ10の外側オイル供給孔12からのオイルOを内部の低圧油室25に流入させるための内側オイル供給孔22が貫設されている。
流通路30は、ボディ10からプランジャ20が繰り出す時(以下、プランジャ繰出時という。)に低圧油室25から高圧油室15へオイルOを流すための通路であって、弁座付き隔壁26を上下方向に貫通した第一貫通孔31と、第二隔壁27を上下方向に貫通した第二貫通孔32とを含み構成されている。
そして、第一貫通孔31の下側の開口の周縁部には弁座34が設けられており、その弁座34に対して逆止弁35が設けられている。その逆止弁35は、弁座34に当接可能なチェックボール36と、弁座付き隔壁26の下面に取り付けられてチェックボール36を周囲から囲むリテーナ38と、チェックボール36とリテーナ38との間に介装されてチェックボール36を弾性力で弁座34に付勢するチェック用バネ37とを含み構成されている。
リーク隙間40は、ボディ10にプランジャ20が退入する時(以下、プランジャ退入時という。)に高圧油室15から低圧油室25へオイルOをリークさせるための隙間であって、ボディ10の筒11の内周面とプランジャ20の筒21の外周面との間に形成されている。
サブリーク通路50は、プランジャ退入時にリーク隙間40とは別に高圧油室15から低圧油室25へオイルOをリークさせるための通路であって、プランジャ20の筒21の内周面と弁座付き隔壁26の外周面との間に形成されたサブリーク隙間51と、前述の第二貫通孔32とを含み構成されている。
そして、このサブリーク通路50に対しては、プランジャ退入時であって入力荷重が所定の荷重よりも小さい時(以下、小荷重プランジャ退入時という。)には開く一方、プランジャ退入時であって入力荷重が該所定の荷重よりも大きい時(以下、大荷重時プランジャ退入時という。)には閉じるサブリーク弁55が設けられている。そして、「小荷重」と「大荷重」との境となる「所定の荷重」ついては、不必要に繰り出された(ポンプアップ現象が発生した)プランジャ20を、ベース円当接時(ベース円5aがロッカアーム6に当接する時)にバルブスプリング8の弾性力でボディ10に退入させる時は、「小荷重プランジャ退入時」に含まれ、カムノーズ当接時(カムノーズ5bがロッカアーム6に当接する時)は、「大荷重プランジャ退入時」に含まれるように設定されている。そのサブリーク弁55は、前述の弁座付き隔壁26と、弁座付き隔壁26の上面と第二隔壁27の下面との間に介装されて弾性力で弁座付き隔壁26を下方に付勢するサブリーク用バネ57と、弁座付き隔壁26がプランジャ繰出時等に下方に下がり過ぎるのを防止するためのストッパ部材58とを含み構成されている。
次に、以上に示したラッシュアジャスタ9のエンジン停止時の様子について説明する。すなわち、エンジン停止時には、高圧油室15の油圧と低圧油室25の油圧とが略等しくなる等圧状態となる。その等圧状態の時には、図1に示すように、流通路30の逆止弁35については、チェックボール36がチェック用バネ37に付勢されて弁座34に当接することによって閉じる。また、サブリーク通路50のサブリーク弁55については、弁座付き隔壁26がサブリーク用バネ57の弾性力によって下方に付勢されてその上面が第二隔壁27の下面から離れることによって開く。そして、このとき、弁座付き隔壁26の下面はストッパ部材58の上面に当接する。
次に、以上に示したラッシュアジャスタ9のエンジン回転時の様子を、[1]プランジャ繰出時と、[2]小荷重プランジャ退入時と、[3]大荷重プランジャ退入時とに分けて説明する。
[1]プランジャ繰出時
プランジャ繰出時(例えば、動弁系にクリアランスが発生した時)には、低圧油室25の油圧よりも高圧油室15の油圧の方が低くなる低圧状態となる。その低圧状態の時には、図2(a)に示すように、サブリーク通路50のサブリーク弁55については、弁座付き隔壁26が低圧油室25の油圧とサブリーク用バネ57の弾性力とで下方に付勢されてその上面が第二隔壁27の下面から離れることによって開く。そして、このとき、弁座付き隔壁26の下面はストッパ部材58の上面に当接する。また、流通路30の逆止弁35については、チェックボール36が低圧油室25の油圧でチッェク用バネ37の弾性力に抗して押し下げられて弁座34から離れることによって開く。そのため、オイルOが、チェックボール36と弁座34との間を通って、低圧油室25から高圧油室15へ流れ込む。そのため、ボディ10からプランジャ20が素早く繰り出される。
[2]小荷重プランジャ退入時
小荷重プランジャ退入時(例えば、ポンプアップ現象の発生時におけるベース円当接時)には、低圧油室25の油圧よりも高圧油室15の油圧の方が高くなる高圧状態の中でも高圧油室15と低圧油室25との油圧差が所定の油圧差よりも小さい小油圧差高圧状態(小油圧差状態)となる。その小油圧差高圧状態の時には、図2(b)に示すように、流通路30の逆止弁35については、チェックボール36がチェック用バネ37の弾性力と高圧油室15の油圧とで上方に付勢されて弁座34に当接することによって閉じる。また、サブリーク通路50のサブリーク弁55については、弁座付き隔壁26が高圧油室15の油圧で上方にサブリーク用バネ57の弾性力に抗して多少は押し上げられるが、弁座付き隔壁26の上面が第二隔壁27の下面に当接するまでには至らず、よって、開いた状態となる。そのため、サブリーク隙間51のオイルOが、弁座付き隔壁26の上面と第二隔壁27の下面との間から第二連通孔32に流れ込み、これによって、オイルOが高圧油室15から低圧油室25へリークする。また、このとき、同時に、通常のリーク隙間40からも、オイルOが高圧油室15から低圧油室25へリークする。そのため、ボディ10にプランジャ20が比較的速やかに退入する。
[3]大荷重プランジャ退入時
大荷重プランジャ退入時(例えば、カムノーズ当接時)には、低圧油室25の油圧よりも高圧油室15の油圧の方が高くなる高圧状態の中でも高圧油室15と低圧油室25との油圧差が前述の所定の油圧差よりも大きい大油圧差高圧状態(大油圧差状態)となる。その大油圧差高圧状態の時には、図2(c)に示すように、流通路30の逆止弁35については、小油圧差高圧状態の時と同様、チェックボール36がチェック用バネ37の弾性力と高圧油室15の油圧とで上方に付勢されて弁座34に当接することによって閉じる。また、サブリーク通路50のサブリーク弁55については、弁座付き隔壁26が高圧油室15の油圧でサブリーク用バネ57の弾性力に抗して押し上げられて弁座付き隔壁26の上面が第二隔壁27の下面に当接することによって閉じる。そのため、サブリーク隙間51のオイルOが第二連通孔32に流れ込むことはない。よって、このときは、通常のリーク隙間40のみから、オイルOが高圧油室15から低圧油室25へリークする。そのため、ボディ10にプランジャ20が比較的ゆっくりと退入する。
本実施例によれば、図3(a)に示すように、ラッシュアジャスタ9を含み構成された動弁系に何らかの外乱でクリアランスCが発生した場合において、図3(b)に示すように、そのクリアランスCを埋めるようにボディ10からプランジャ20が繰り出された場合(ポンプアップ現象が発生した場合)においても、図3(c)に示すように、ボディ10にプランジャ20を速やかに退入させることができる。なぜなら、サブリーク通路50のサブリーク弁55は、ベース円当接時におけるバルブスプリング8の弾性力程度では閉まることはない(上記[3]の状態となることなはく、上記[2]の状態となる)ので、ベース円当接時にバルブスプリング8の弾性力でプランジャ20をボディ10に速やかに退入させることができるからである。そのため、バルブ7が開いたままの状態(ポンプアップ現象)を速やかに解消することができる。また、その一方で、サブリーク弁55は、カムノーズ当接時には閉じる(上記[3]の状態となる)ので、カムノーズ当接時にプランジャ20がボディ10に退入し易くなって、動弁系が不安定になる心配もない。
なお、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもでき、例えば、次の[i]のように変更してもよい。
[i]ラッシュアジャスタ9でロッカアーム6の基端部を揺動可能に支持する代わりに、揺動可能に支持されたロッカアームの先端部に本実施例のラッシュアジャスタ9を上下反対に取り付け、そのラッシュアジャスタ9のプランジャ20の先端部でバルブを押圧するようにしてもよい。
9 ラッシュアジャスタ
10 ボディ
11 ボディの筒
15 高圧油室
16 ボディの底
20 プランジャ
21 プランジャの筒
25 低圧油室
26 弁座付き隔壁(プランジャの底)
27 第二隔壁
31 第一貫通孔(貫通孔)
32 第二貫通孔
34 弁座
35 逆止弁
40 リーク隙間
50 サブリーク通路
51 サブリーク隙間
55 サブリーク弁
57 サブリーク用バネ

Claims (2)

  1. 筒(11)と底(16)とを備えるボディ(10)に、筒(21)と底(26)とを備えるプランジャ(20)が繰出及び退入可能に挿入され、ボディの底(16)とプランジャの底(26)との間に高圧油室(15)が形成され、プランジャ(20)の内部に低圧油室(25)が形成され、
    プランジャの底(26)が高圧油室(15)と低圧油室(25)とを隔てるとともに貫通孔(31)と弁座(34)とを備えた弁座付き隔壁(26)となっており、弁座(34)に対して、プランジャ(20)が繰り出す時に貫通孔(31)を開いて低圧油室(25)から高圧油室(15)へオイルを流し、プランジャが退入する時に貫通孔(31)を閉じて高圧油室(15)から低圧油室(25)へオイルを流さないようにする逆止弁(35)が設けられ、
    ボディの筒(11)の内周面とプランジャの筒(21)の外周面との間に、プランジャ(20)が退入する時に高圧油室(15)から低圧油室(25)へオイルをリークさせるリーク隙間(40)が形成されたラッシュアジャスタにおいて、
    リーク隙間(40)とは別に、高圧油室(15)から低圧油室(25)へオイルをリークさせるサブリーク通路(50)を設けるとともに、
    プランジャ(20)が退入する時であって高圧油室(15)と低圧油室(25)との油圧差が所定の油圧差よりも小さい小油圧差状態の時にはサブリーク通路(50)を開き、プランジャ(20)が退入する時であって高圧油室(15)と低圧油室(25)との油圧差が該所定の油圧差よりも大きい大油圧差状態の時にはサブリーク通路(50)を閉じる、サブリーク弁(55)を設けたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. プランジャの底である弁座付き隔壁(26)を、プランジャの筒(21)とは別体に形成して、該筒(21)にプランジャ軸線方向に相対変位可能に挿入し、プランジャの筒(21)の内周面と弁座付き隔壁(26)の外周面との間にサブリーク隙間(51)を形成し、弁座付き隔壁(26)よりも低圧油室(25)側に、第二貫通孔(32)を備えた第二隔壁(27)をプランジャの筒(21)に対して相対変位不能に形成し、サブリーク隙間(51)と第二貫通孔(32)とで、サブリーク通路(50)を構成し、
    弁座付き隔壁(26)を第二隔壁(27)から離間する方向に付勢するサブリーク用バネ(57)を設けて、小油圧差状態の時に、サブリーク用バネ(57)により弁座付き隔壁(26)が第二隔壁(27)から離間すると第二貫通孔(32)を開き、大油圧差状態の時に、サブリーク用バネ(57)の弾性力に抗して弁座付き隔壁(26)が第二隔壁(27)に当接すると第二貫通孔(32)を閉じるようにし、弁座付き隔壁(26)とサブリーク用バネ(57)とで、サブリーク弁(55)を構成した請求項1記載のラッシュアジャスタ。
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