JP7360152B2 - シリンダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ストローク端近くにおけるピストンの移動速度を低下させるクッション機構を備えるシリンダ装置に関する。
この種のシリンダ装置には、従来では、特許文献1(日本国・実開平4-78310号公報)に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
その従来公報の第2図に示すように、内周壁にシールリング(封止部材)が取り付けられたクッション室が、圧力室(作動室)の両側に相互に対向して設けられる。ピストンのストローク端近くにおいて、ピストンに設けられたクッションリングが、シールリングを介してクッション室へ保密状に嵌入する。すると、圧力室の流体が一時的に閉じ込められて流体圧が上昇するため、この流体圧によってピストンが減速される。閉じ込められた流体はバイパスに設けた速度制御機構を通って徐々に排出され、ピストンが低速で停止する。
実開平4-78310号公報
上記の従来技術は次の問題がある。上記の従来のシリンダ装置では、ピストンの軸方向に相互に対向するクッション室、およびハウジング内にバイパス用の通路を形成する必要性がある。このため、シリンダ装置が大型化する。
本発明の目的は、クッション機構を備えた小型のシリンダ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図4Aから図6、または図11から図13、図14、または図16に示すように、シリンダ装置を次のように構成した。
シリンダ装置が、ハウジング1内に、移動可能に挿入される出力部材7であって、ピストン7aと、当該ピストン7aに突設されたピストンロッド7bとを有する出力部材7と、上記出力部材7をその軸方向である先端側と基端側とに移動させる圧力流体が給排される作動室であって、上記ピストン7aに対して先端側に形成された第1作動室8および基端側に形成された第2作動室9を含む作動室とを備える。シリンダ装置が、上記ハウジング1に形成され、上記ピストンロッド7bを嵌入させる第1収容孔6と、上記第1収容孔6または上記第1作動室8に上記圧力流体を給排するための第1給排路10と、上記ピストンロッド7bの外周壁と上記収容孔6の内周壁との間に周方向に装着されると共に、上記ピストンロッド7bの外周壁と上記第1収容孔6の内周壁とに保密状に係合可能となっている第1封止部材14と、上記ピストンロッド7bに貫通形成され、第1絞り部15dが設けられた第1連通路15とをさらに備える。上記ピストンロッド7bが上記第1封止部材14を介して上記第1収容孔6の内周壁に係合したときに、少なくとも上記第1収容孔6と上記ピストンロッド7bと上記第1封止部材14とによって第1流体室12aが区画形成される。上記第1連通路15の一端15aが上記第1作動室8に連通すると共に、上記第1連通路15の他端15bが第1流体室12aに連通する。
本発明は、上記のように構成されることから、次の作用効果を奏する。
ピストンロッドが第1封止部材を介して第1収容孔の内周壁に係合したときに第1流体室が形成されることによって、圧力流体は、第1流体室を介して、第1給排路から排出される。より詳しくいえば、圧力流体を給排するための第1給排路が第1収容孔に連通している場合、第1作動室の圧力流体は、一端から第1連通路へ流入し、第1絞り部を通って他端から第1流体室に供給された後、第1給排路から排出される。または、圧力流体を給排するための第1給排路が第1作動室に連通している場合、第1流体室の圧力流体は、他端から第1連通路へ流入し、第1絞り部を通って一端から第1流体室に供給された後、第1給排路から排出される。その結果、第1給排路から排出される圧力流体の排出量が第1絞り部によって抑制されるため、ピストンが先端側に低速で移動する。
以上のとおり、本発明のシリンダ装置では、第1収容孔とピストンロッドとの隙間に第1流体室が形成されると共に、ピストンロッドの内部に第1連通路が形成される。このため、クッション機構を備えた小型のシリンダ装置を提供することができる。
上記の本発明は、下記(1)から(13)の構成を加えることが好ましい。
(1)例えば、図13に示すように、上記第1給排路10が上記第1収容孔6に連通される。上記ピストンロッド7bに貫通形成され、第1逆止弁19dが設けられた第1逆止流通路19であって、上記第1流体室12aが形成されたときに、一端19aが上記第1作動室8に連通すると共に、他端19bが上記第1流体室12aに連通する、第1逆止流通路19をさらに備える。上記第1逆止弁は、上記第1作動室から上記第1流体室に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、圧力流体が第1給排路から第1流体室を介して第1作動室に供給されるときに、第1逆止弁が開弁される。このため、第1給排路の圧力流体は、第1絞り部および第1逆止弁の開弁隙間を通って第1作動室に供給される。従って、第1絞り部のみを通る場合に比べて圧力流体の流量が多くなる。よって、上記のシリンダ装置の後退駆動時におけるピストンの移動速度の低下が改善される。
(2)例えば、図14に示すように、上記第1給排路10が上記第1作動室8に連通される。シリンダ装置が、上記ピストンロッド7bに貫通形成され、第1逆止弁19dが設けられた第1逆止流通路19であって、上記第1流体室12aが形成されたときに、一端19aが上記第1作動室8に連通すると共に、他端19bが上記第1流体室12aに連通する、第1逆止流通路19をさらに備える。上記第1逆止弁19dは、上記第1流体室12aから上記第1作動室8に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、圧力流体が第1給排路から第1作動室を介して第1流体室に供給されるときに、第1逆止弁が開弁される。このため、第1給排路の圧力流体は、第1絞り部および第1逆止弁の開弁隙間を通って第1作動室に供給される。従って、第1絞り部のみを通る場合に比べて圧力流体の流量が多くなる。よって、上記のシリンダ装置の駆動時におけるピストンの移動速度の低下が改善される。
(3)例えば、図1から図15に示すように、上記第1連通路15は、上記出力部材7の軸方向に対して斜め方向に貫通形成され、上記一端15aが上記ピストンロッド7bの外周壁において第1封止部材14よりも基端側で開口すると共に、上記他端15bが上記ピストンロッド7bの外周壁において上記第1封止部材14よりも先端側で開口する。
この場合、第1流体室が形成されるときに、一端が第1作動室に連通すると共に、他端が第1流体室12aに連通する第1連通路を好適に形成することができる。
(4)例えば、図16、図17、または図20に示すように、上記第1給排路10が上記第1収容孔6に連通される。第1逆止弁19dが上記第1連通路15に設けられ、上記第1作動室8から上記第1流体室12aに向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、第1絞り部と第1逆止弁とがいずれも第1連通路に配置される。従って、第1逆止弁を配置するための別の流路を設ける必要がない。よって、ハウジングを小さくすることができる。
(5)例えば、図18に示すように、上記第1逆止弁19dが、第1弁座19fと当該第1弁座19fに着座することにより上記圧力流体の流れを制限する第1弁部材19eとを含む。この第1弁部材19eに上記第1絞り部15dが貫通形成される。
この場合、第1絞り部が第1逆止弁の第1弁部材に形成される。よって、ハウジングをさらに小さくすることができる。
(6)例えば、図1から図15、図16、図17または図20に示すように、上記第1収容孔6は、少なくとも1つの大径部6a,6bを有する。
この場合、第1収容孔とピストンロッド7bとの隙間に形成される第1流体室の体積を大きくすることができ、圧力流体が流れやすくすることができる。
(7)例えば、図1,図2および図7、または図8および図9、図15、図17または図20に示すように、上記出力部材7の基端側で開口した凹状の第2収容孔7cと、上記ハウジング1に形成され、上記第2収容孔7cに嵌入可能な突起部21と、上記突起部21の外周壁と上記第2収容孔7cの内周壁との間に設けられると共に、上記突起部21と上記第2収容孔7cとを保密状に係合可能とする第2封止部材16と、上記突起部21に貫通形成され、第2絞り部17dが設けられた第2連通路17と、上記第2収容孔7cまたは上記第2作動室9に上記圧力流体を給排するための第2給排路11とさらに備える。上記突起部21が第2封止部材16を介して上記第2収容孔7cの内周壁に係合したときに、少なくとも上記第2収容孔7cと上記突起部21と上記第2封止部材16とによって第2流体室13aが区画形成される。上記第2連通路17の一端17aが上記第2流体室13aに連通すると共に、上記第2連通路17の他端17bが上記第2作動室9に連通する。
この場合、第2封止部材を介して突起部が第2収容孔の内周壁に保密状に係合したときに第2流体室が形成されることによって、圧力流体の一部が、第2流体室または第2作動室に一時的に閉じ込められる。一時的に閉じ込められた圧力流体は、第2連通路へ流入し、第2絞り部を通った後、第2給排路から排出される。その結果、第2給排路から排出される圧力流体の排出量が第2絞り部によって抑制されるため、ピストンが基端側に低速で移動する。
以上のとおり、本発明のシリンダ装置では、出力部材に第2流体室が形成されると共に、突起部の内部に第2連通路が形成される。このため、クッション機構を備えたシリンダ装置をさらに小型化することができる。
(8)例えば、図8および図9に示すように、上記第2給排路11が上記第2作動室9に連通される。シリンダ装置が、上記突起部21に貫通形成され、第2逆止弁20eが設けられた第2逆止流通路20であって、上記第2流体室13aが形成されたときに、一端20aが上記第2流体室13aに連通すると共に、他端20bが上記第2作動室9に連通する、第2逆止流通路20をさらに備える。上記第2逆止弁20eは、上記第2流体室13aから上記第2作動室9に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、圧力流体が第2給排路から第2作動室を介して第2流体室に供給されるときに、第2逆止弁が開弁される。このため、第2給排路の圧力流体は、第2絞り部および第2逆止弁の開弁隙間を通って第2作動室に供給される。従って、第2絞り部のみを通る場合に比べて圧力流体の流量が多くなる。よって、上記のシリンダ装置の駆動時におけるピストンの移動速度の低下が改善される。
(9)例えば、図15に示すように、シリンダ装置が、上記第2給排路11が上記第2収容孔7cに連通され、上記突起部21に貫通形成され、第2逆止弁20eが設けられた第2逆止流通路20であって、上記第2流体室13aが形成されたときに、一端20aが上記第2流体室13aに連通すると共に、他端20bが上記第2作動室9に連通する、第2逆止流通路20をさらに備える。上記第2逆止弁20eは、上記第2作動室9から上記第2流体室13aに向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、圧力流体が第2給排路から第2作動室に供給されるときに、第2逆止弁が開弁される。このため、第2給排路の圧力流体は、第2絞り部および第2逆止弁の開弁隙間を通って第2作動室に供給される。従って、第2絞り部のみを通る場合に比べて圧力流体の流量が多くなる。よって、上記のシリンダ装置の駆動時におけるピストンの移動速度の低下が改善される。
(10)例えば、図16、図17、または図20に示すように、上記第2給排路11が上記第2作動室9に連通される。第2逆止弁20eが上記第2連通路17に設けられ、上記第2作動室9から上記第2流体室13aに向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、第2絞り部と第2逆止弁とがいずれも第2連通路に配置される。従って、第2逆止弁を配置するための別の流路を設ける必要がない。よって、ハウジングを小さくすることができる。
(11)例えば、図1から図15に示すように、上記第2連通路17は、上記一端17aが上記突起部21の上端で開口し、上記他端17bが上記突起部21の外周壁において上記第2封止部材16よりも基端側で開口する。
この場合、第2流体室が形成されるときに、一端が上記第2流体室に連通すると共に、他端が第2作動室に連通する第2連通路を好適に形成することができる。
(12)例えば、図16、図17、図19、または図20に示すように、上記第2給排路(11)が上記第2連通路17に連通される。上記第2連通路17に第2逆止弁20eが設けられる。上記第2逆止弁20eは、上記第2作動室9に連通する第2連通路17の他端17b側に、上記第2作動室9から上記第2連通路17に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる。
この場合、第2絞り部と第2逆止弁とがいずれも第2連通路に配置される。従って、第2逆止弁を配置するための別の流路を設ける必要がない。よって、ハウジングを小さくすることができる。
(13)例えば、図19に示すように、上記第2逆止弁20eが第2弁座20gと当該第2弁座20gに着座することにより上記圧力流体の流れを制限する第2弁部材20fとを含む。上記第2絞り部17dが上記第2弁部材20fに貫通形成される。
この場合、第2絞り部が第2逆止弁の第2弁部材に形成される。よって、ハウジングをさらに小さくすることができる。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1,図2および図7、または図8および図9、図14、図17、または図20に示すように、シリンダ装置を次のように構成した。
ハウジング1内に、移動可能に挿入される出力部材7であって、ピストン7aと、当該ピストン7aに突設されたピストンロッド7bとを有する出力部材7と、上記出力部材7をその軸方向である先端側と基端側とに移動させる圧力流体が給排される作動室であって、上記ピストン7aに対して先端側に形成された第1作動室8および基端側に形成された第2作動室9を含む作動室とを備える。上記出力部材7の基端側で開口した凹状の第2収容孔7cと、上記ハウジング1に形成され、上記第2収容孔7cに嵌入可能な突起部21と、上記突起部21の外周壁と上記第2収容孔7cの内周壁との間に設けられると共に、上記突起部21の外周壁と上記第2収容孔7cの内周壁とを保密状に係合可能となっている第2封止部材16と、上記突起部21に貫通形成され、第2絞り部17dが設けられた第2連通路17と、上記第2収容孔7cまたは上記第2作動室9に上記圧力流体を給排するための第2給排路11とをさらに備える。上記突起部21が第2封止部材16を介して上記第2収容孔7cの内周壁に係合したときに、少なくとも上記第2収容孔7cと上記突起部21と上記第2封止部材16とによって第2流体室13aが区画形成される。上記第2連通路17の一端17aが上記第2流体室13aに連通すると共に、上記第2連通路17の他端17bが上記第2作動室9に連通する。
本発明は、上記のように構成されることから、次の作用効果を奏する。
第2封止部材を介して突起部が第2収容孔の内周壁に保密状に係合したときに第2流体室が形成されることによって、圧力流体の一部が、第2流体室または第2作動室に一時的に閉じ込められる。一時的に閉じ込められた圧力流体は、第2連通路へ流入し、第2絞り部を通った後、第2給排路から排出される。その結果、第2給排路から排出される圧力流体の排出量が第2絞り部によって抑制されるため、ピストンが基端側に低速で移動する。
以上のとおり、本発明のシリンダ装置では、出力部材に第2流体室が形成されると共に、突起部の内部に第2連通路が形成される。このため、クッション機構を備えたシリンダ装置を小型化することができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、シリンダ装置のピストンがストローク下端に位置する初期(引込)状態を示す立面視の断面図である。 図2は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記初期状態から上方へ移動した状態を示す、上記図1に類似する断面図である。 図3は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、さらに上方へ移動した状態を示す、上記図1に類似する断面図である。 図4Aは、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記ピストンがストローク上端近くまで移動した状態を示す、上記図1に類似する断面図である。図4Bは、上記シリンダ装置に設けたクッション機構の一部を示す拡大図である。 図5は、上記シリンダ装置の上記ピストンがストローク上端に位置する突出状態を示す、上記図1に類似する断面図である。 図6は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記突出状態から下方へ移動した状態を示す、上記図1に類似する断面図である。 図7は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記ピストンがストローク下端近くに移動した状態を示す、上記図1に類似する断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態を示し、シリンダ装置のピストンがストローク下端に位置する初期(引込)状態を示す立面視の断面図である。 図9は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上方へ移動した状態を示す、上記図8に類似する断面図である。 図10は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、さらに上方へ移動した状態を示す、上記図8に類似する断面図である。 図11は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記ピストンがストローク上端近くまで移動した状態を示す、上記図8に類似する断面図である。 図12は、上記シリンダ装置の上記ピストンがストローク上端に位置する突出状態を示す、上記図8に類似する断面図である。 図13は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記ピストンがストローク上端の位置から下方へ移動した状態を示す、上記図8に類似する断面図である。 図14は、本発明の第2実施形態のシリンダ装置の変形例を示す動作説明図であって、ピストンがストローク上端近くまで移動した状態を示す立面視の断面図である。 図15は、上記シリンダ装置の動作説明図であって、上記ピストンがストローク下端近くまで移動した状態を示す、上記図14に類似する断面図である。 図16は、本発明の第3実施形態を示し、シリンダ装置のピストンがストローク上端に位置する突出状態を示す立面視の断面図である。 図17は、上記シリンダ装置の上記ピストンがストローク下端に位置する初期(引込)状態を示す、上記図16に類似する断面図である。 図18は、図16の二点鎖線内の拡大図であり、図18Aは第1逆止弁の閉弁状態を示し、図18Bは第1逆止弁の開弁状態を示す。 図19は、図17の二点鎖線内の拡大図であり、図19Aは第2逆止弁の閉弁状態を示し、図19Bは第2逆止弁の開状態を示す。 図20は、本発明の第3実施形態のシリンダ装置の変形例を示す動作明図であって、ピストンがストローク下端に位置する初期状態を示す立面視の断面図である。
以下、本発明の第1実施形態を、図1から図7によって説明する。
図1から図7は、本発明の第1実施形態を示す。まず、主として図1に基づいて、第1実施形態のシリンダ装置の構造を説明する。
固定台としてのテーブルTにハウジング1が取り付けられる。そのハウジング1は、下方から順に形成された下壁2と胴壁3と上壁4とを有する。下壁2が胴壁3にボルトによって連結され、上壁4が胴壁3にボルトによって連結される。上壁4は、その外周部にフランジ41を有する。そのフランジ41に複数のボルト(図示しない)が貫設されることよって、テーブルTにハウジング1が取り付けられる。
ハウジング1の胴壁3の内部にシリンダ孔5が形成される。そのシリンダ孔5に連通するように、ハウジング1の上壁4の内部に、シリンダ孔5よりも小径の第1収容孔6が形成される。第1収容孔6の内周壁には、その下端に大径部としての第1大径孔6aが形成される。また、第1収容孔6の内周壁には、第1大径孔6aよりも上方に、第1大径孔6aと間隔をあけて、大径部としての第2大径孔6bが形成される。
シリンダ孔5には、ピストン7aが上下方向(軸方向)へ移動可能に保密状に嵌入される。第1収容孔6には、ピストン7aから先端側へ突設されたピストンロッド7bが上下方向(軸方向)へ移動可能に保密状に嵌入される。ピストン7aとピストンロッド7bとによって、出力部材7が構成される。ピストン7aの上方側(先端側)に第1作動室8が形成されると共に、ピストン7aの下方側(基端側)に第2作動室9が形成される。
ハウジング1の上壁4に、第1作動室8に圧力流体を供給および排出するための第1給排路10が形成される。第1給排路10は、第1収容孔6の第2大径孔6bに連通する。また、ハウジング1の胴壁3および上壁4に、第2作動室9に圧力流体を供給および排出するための第2給排路11が形成される。
第2作動室9の圧力流体が第2給排路11から排出されると共に、第1給排路10からの圧力流体が第1作動室8に供給されることによって、出力部材7が下降する。また、第1給排路10から第1作動室8の圧力流体が排出されると共に、第2給排路11からの圧力流体が第2作動室9に供給されることによって、出力部材7が上昇する。
上記構成のシリンダ装置に、ストローク上端近くにおけるピストン7aの移動速度を低下させる第1クッション機構12(図4Aおよび図4Bを参照)が設けられる。また、上記構成のシリンダ装置に、ストローク下端近くにおけるピストン7aの移動速度を低下させる第2クッション機構13が設けられる。
第1クッション機構12は、主として次のように構成される。
ピストンロッド7bの外周壁に、第1封止部材14が周方向に装着される。その第1封止部材14は、第1給排路10に連通する第1収容孔6の内周壁に保密状に係合可能となっている。また、ピストンロッド7bには、その内部を斜め方向に貫通する第1連通路15が形成される。その第1連通路15は、その一端15aがピストンロッド7bの外周壁において第1封止部材14よりも下方で開口すると共に、他端15bがピストンロッド7bの外周壁において第1封止部材14よりも上方で開口する。第1連通路15は、主通路15cと、その主通路15cよりも断面積が小さい第1絞り部15dとを有する。第1絞り部15dは、第1連通路15の一端15aに、主通路15cと連通するようにピストンロッド7bを加工して形成される。
また、第2クッション機構13は、主として次のように構成される。
出力部材7の下端に、凹状の第2収容孔7cが形成される。その第2収容孔7cは、ピストン7aの下端で開口しており、出力部材7の軸方向に沿って形成される。また、ハウジング1の下壁2に、上方へ突出した突起部21が形成される。その突起部21の外周壁に、第2封止部材16が周方向へ装着される。第2封止部材16は、第2収容孔7cの内周壁に保密状に係合可能となっている。さらに、突起部21には、その内部を貫通する第2連通路17が形成される。第2連通路17の一端17aが突起部21の上端で開口し、他端17bが突起部21の外周壁において第2封止部材16よりも下方で開口する。第2連通路17は、主通路17cと、その主通路17cよりも断面積が小さい第2絞り部17dとを有する。第2絞り部17dは、取り付け式のものを採用しており、第2連通路17の一端17aに、主通路17cと連通するように取り付けられている。
上記のシリンダ装置は、図1から図7に示すように、次のように作動する。まず、主として図1から図5に基づいて、シリンダ装置が、図1の初期(引込)状態から図5の突出状態に切り換えられる作動について説明する。
上記シリンダ装置のピストン7aが、図1の初期状態(引込状態)から図2に示す上方位置へ上方に向けて移動するときに、第1作動室8の圧力流体が第1給排路10から排出されると共に、第2給排路11から第2作動室9に圧力流体が供給される。このとき、第2作動室9に供給された圧力流体の一部は、第2連通路17を介して出力部材7の第2収容孔7c内に供給される。より詳しくいえば、図1および図2に示すように、第2封止部材16を介して突起部21が第2収容孔7cの内周壁に保密状に係合したとき、第2収容孔7cと突起部21と第2封止部材16とによって第2流体室13aが区画形成される。第2流体室13aが形成されることによって、図2に示すように、第2作動室9に供給された圧力流体の一部は、他端17bから第2連通路17に流入し、第2絞り部17dを通って一端17aから第2流体室13aに供給される。このため、第2絞り部17dによって第2流体室13aに流入される圧力流体の供給量が抑制される。従って、ピストン7aが第2作動室9の圧力流体によって上昇しようとするときに、第2流体室13cへの圧力流体の供給量がピストン7aの上昇による第2流体室13aの体積増加に追い付くことができない。よって、第1作動室8内の圧力が低くなる。これにより、低下した第2流体室13c内の圧力が、ピストン7aの上昇に対する下方への抗力として当該ピストン7aに作用し、ピストン7aが上方に低速で移動する。
次いで、図3に示すように、ピストン7aがさらに上昇すると、第2封止部材16を介した突起部21と第2収容孔7cとの係合が外れる。これにより、第2作動室9の圧力流体が第2流体室13aに大量に供給され、第2流体室13a内の圧力が上昇する(第2作動室9内の圧力と同じになる)。その結果、上記の下方への抗力がピストン7aに作用しくなり、ピストン7aが上方に高速で移動する。
次いで、図4Aに示すように、ピストン7aがストローク上端近くまで移動したとき、第1封止部材14が、第1収容孔6の内周壁に保密状に係合する。このとき、図4Bに示すように、第1収容孔6とピストンロッド7bと第1封止部材14と第3封止部材18とによって第1流体室12aが区画形成される。第3封止部材18は、第1収容孔6の内周壁の周方向において、第1給排路10の開口位置よりも上方に設けられる封止部材である。第1流体室12aが形成されることによって、第1作動室8の圧力流体は、第1流体室12aを介して、第1流体室12aと連通した第1給排路10から排出される。より詳しくいえば、第1作動室8の圧力流体は、一端15aから第1連通路15へ流入し、第1絞り部15dと他端15bと第1流体室12aとを通って第1給排路10から排出される。このため、第1給排路10から排出される圧力流体の排出量が第1絞り部15dによって抑制され、第1作動室8内の圧力流体がピストン7aに押されて圧力が高くなる。従って、その第1作動室8内の圧力流体の上昇圧力がピストン7aの上昇に対する下方への抗力として当該ピストン7aに作用する。よって、圧力流体が第1作動室8から第1絞り部15dを通って外部へ排出される速度にあわせてピストン7aが上方に低速で移動する。
次いで、図5に示すように、低速で移動するピストン7aは、その上端が上壁4の下端に受け止められる。これにより、シリンダ装置は、図1の初期(引込)状態から図5の突出状態に切り換えられる。
次に、主として図1,図5から図7に基づいて、シリンダ装置が、図5の突出状態から図1の初期(引込)状態に切り換えられる作動について説明する。
図5の突出状態からの作動(出力部材7の下方への移動)では、第2作動室9の圧力流体が第2給排路11から排出されると共に、第1給排路10から第1流体室12aに圧力流体が供給される。このとき、第1流体室12aに供給された圧力流体は、図6に示すように、他端15bから第1連通路15へ流入し、第1絞り部15dを通って一端15aから第1作動室8に供給される。このため、第1絞り部15dによって第1流体室12aに流入される圧力流体の供給量が抑制される。従って、ピストン7aは第1作動室8の圧力流体によって下降しようとするが、第1作動室8への圧力流体の供給量が、ピストン7aの下降による第1作動室8の体積増加に追い付くことができない。よって、第1作動室8内の圧力が低くなる。その結果、その低下した第1作動室8内の圧力が、ピストン7aの下降に対する上方への抗力として当該ピストン7aに作用し、ピストン7aが下方に低速で移動する。
次いで、図7に示すように、ピストン7aがストローク下端近くまで移動したとき、第2封止部材16を介して突起部21が第2収容孔7cの内周壁に保密状に係合する。これにより、第2収容孔7cと突起部21と第2封止部材16とによって第2流体室13aが区画形成される。このとき、圧力流体の一部が、第2流体室13aに一時的に閉じ込められる。第2流体室13aに一時的に閉じ込められた圧力流体は、一端17aから第2連通路17と第2絞り部17dと他端17bと第2作動室9とを通って第2給排路11から排出される。このため、第2給排路11から排出される圧力流体の排出量が第2絞り部17dによって抑制されるので、ピストン7aが下方に低速で移動する。
第1実施形態は次の長所を奏する。
上記のシリンダ装置は、第1クッション機構12として、第1収容孔6とピストンロッド7bとの隙間に形成される第1流体室12aと、ピストンロッド7bの内部に形成される第1連通路15とを含む。また、第2クッション機構13として、出力部材7に形成される第2流体室13aと、突起部21の内部に形成される第2連通路とを含む。このため、クッション機構を備えたシリンダ装置を小型化することができる。従って、クッション機構を備えた小型のシリンダ装置を提供することができる。
図8から図13は、本発明の第2実施形態を示し、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付す。
第2実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は次の通りである。
第2実施形態のシリンダ装置では、図8から図13に示すように、第1クッション機構12が、出力部材7に第1逆止流通路19をさらに備えると共に、第2クッション機構13が、突起部21に第2逆止流通路20をさらに備える。これにより、シリンダ装置のピストン7aが下端位置から若しくは上端位置から駆動したときにおける移動速度の低下が改善される。
まず、主として図8に基づいて、第1逆止流通路19および第2逆止流通路20の構造を説明する。
出力部材7に形成される第1逆止流通路19は、その一端19aがピストンロッド7bの外周壁において第1封止部材14よりも下方で開口すると共に、他端19bが第1連通路15の主通路15cに接続される。第1逆止流通路19は、L字型の主通路19cと、その主通路19c内に設けられた第1逆止弁19dとを有する。第1逆止弁19dは、第1作動室8から第1流体室12aに向かう圧力流体の流れを制限すると共に、その逆の流れを許容する。
突起部21に形成される第2逆止流通路20は、その一端20aが突起部21の上端で開口し、第1他端20bが突起部21の外周壁で第2封止部材16よりも下方で開口すると共に、第2他端20cが第2連通路17の主通路17cに接続される。第2逆止流通路20は、逆T字型の主通路20dと、その主通路20d内に設けられた第2逆止弁20eとを有する。第2逆止弁20eは、第2流体室13aから第2作動室9に向かう圧力流体の流れを制限すると共に、その逆の流れを許容する。
なお、この実施形態では、第2連通路17の第2絞り部17dが、上記の第1実施形態で示した取り付け式のものから、主通路17cと連通するようにピストンロッド7bを加工して形成された加工式のものに変更している。また、第2給排路11が、ハウジング1の胴壁3の下端まで達しており、その下端にボール11aが圧入される。これにより、ハウジング1の加工が容易となる。
上記のシリンダ装置は、図8から図13に示すように、次のように作動する。まず、主として図8から図12に基づいて、シリンダ装置が、図8の初期(引込)状態から図12の突出状態に切り換えられる作動について説明する。
この実施形態では、初期状態から上方へ移動したとき、第2作動室9に供給された圧力流体の一部が、他端17bから第2連通路17に流入すると共に、第1他端20bから第2逆止流通路20に流入する。このとき、図9に示すように、第2逆止流通路20に流入した圧力流体が第2逆止弁20eの弁部材(弁体)をバネの付勢力に抗して開弁方向へ押すことで当該第2逆止弁20eが開弁する。これにより、圧力流体が、第2逆止弁20eの弁部材の弁面と弁座との間に形成された開弁隙間と一端20aとを通って第2流体室13aに供給される。その結果、圧力流体が第2作動室9から第2絞り部17dのみを通って第2流体室13aに供給される上記の第1実施形態の場合に比べて、本実施形態では、第2絞り部17dおよび第2逆止弁20eの開弁隙間を通って第2流体室13aに供給されるので圧力流体の流量が多くなる。よって、下端位置から上方へ移動されるときにおけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
次いで、図10に示すように、ピストン7aがさらに上昇すると、第2封止部材16を介した突起部21と第2収容孔7cとの係合が外れる。これにより、ピストン7aが突起部21から離間され、第2収容孔7cが第2作動室9に連通される。その結果、一端20aの圧力流体の圧力と第1他端20bおよび第2他端20cの圧力流体の圧力との圧力差が無くなり、第2逆止弁20eの閉弁バネがボールの弁面を弁座に押圧して第2逆止弁20eが閉弁される。
次いで、図11に示すように、ピストン7aがストローク上端近くまで移動したときに、ピストンロッド7bの外周壁に装着された第1封止部材14が、第1収容孔6に挿入される。すると、第1作動室8の圧力流体は、第1連通路15と第1流体室12aとを介して第1給排路10から緩やかに排出される。このとき、第1作動室8の圧力流体が第1逆止弁19dのボールを弁座に向けて押圧しているので、第1逆止弁19dは閉弁されている。このため、一端19aから主通路19cに流入した圧力流体は第1流体室12aに供給されない。その結果、ピストン7aが低速で移動する。
次いで、図12に示すように、低速で移動するピストン7aは、その上端が上壁4の下端に受け止められる。これにより、シリンダ装置は、図8の初期(引込)状態から図12の突出状態に切り換えられる。
次に、主として図12,図13に基づいて、シリンダ装置を、図12の突出状態から下方へ移動させる作動について説明する。
図12および図13に示すように、この実施形態では、突出状態から駆動したとき、第1給排路10から供給された圧力流体は、他端15bから第1連通路15に流入する。このとき、図13に示すように、第1連通路15から第1逆止流通路19に流入した圧力流体が第1逆止弁19dを開弁させるので、第1逆止流通路19に流入した圧力流体は、第1逆止弁19dの開弁隙間を通って一端19aから第1作動室8に供給される。これにより、圧力流体が第1流体室12aから第1絞り部15dだけを通って第1作動室8に供給される上記の第1実施形態に比べて、圧力流体が第1流体室12aから第1絞り部15dおよび第1逆止弁19dの開弁隙間を通って第1作動室8に供給される本実施形態のシリンダ装置では、第1作動室8に供給される圧力流体の流量が多くなる。その結果、ピストン7aを上限位置から下方へ後退駆動させるときにおけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
なお、詳しい説明は省略するが、ピストン7aがストローク下端近くまで移動したとき、第2逆止弁20eは閉弁するため、第2流体室13aに一時的に閉じ込められた圧力流体は第2逆止流通路20を介して第2作動室9に供給されない。その結果、第2逆止流通路20を設けた場合であっても、ピストン7aが低速で移動する。
第2実施形態は次の長所を奏する。
上記のシリンダ装置は、第1逆止流通路19を備えるため、図12の突出状態からの下方へ移動するときに、第1給排路10から第1作動室8に供給される圧力流体の流量が多くなる。また、上記のシリンダ装置は、第2逆止流通路20を備えるため、図8の初期状態からの上方へ移動するときに、第2給排路11から第2作動室9に供給される圧力流体の流量が多くなる。従って、シリンダ装置の進出移動時におけるピストンの移動速度の低下を改善することができる。
図14および図15は、本発明の第2実施形態の変形例を示し、上記の第1実施形態および第2実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付す。
第2実施形態の変形例が上記の第1実施形態および第2実施形態と異なる点は次の通りである。
第2実施形態の変形例では、図14および図15に示すように、第1給排路10が第1作動室8に連通されると共に、第2給排路11が第2作動室9または第2収容孔7cに圧力流体を給排可能となるように第2連通路17に連通される。
図14に示す第2実施形態の変形例のシリンダ装置では、ピストン7aがストローク上端近くまで移動したときに、ピストンロッド7bの第1封止部材14が第1収容孔6に挿入され、第1流体室12aの圧力流体が第1連通路15の第1絞り部15dと第1作動室8とを介して第1給排路10から緩やかに排出される。このとき、第1連通路15から第1逆止流通路19に流入した圧力流体が第1逆止弁19dのボールを弁座に向けて押圧しているので、第1逆止弁19dは閉弁されている。このため、第1逆止流通路19に流入した圧力流体は第1作動室8に供給されない。その結果、ピストン7aが低速で移動する。
また、突出状態からの下方へ後退移動するときには、第1給排路10からの圧力流体が、第1逆止弁19dを開弁させるので、第1逆止流通路19に流入した圧力流体は、第1逆止弁19dの開弁隙間を通って第1連通路15の他端15bから第1流体室12aに供給される。その結果、圧力流体が第1作動室8から第1絞り部15dだけを通って第1流体室12aに供給される場合に比べて、圧力流体が第1絞り部15dおよび第1逆止弁19dの開弁隙間を通って第1作動室8に供給される本実施形態のシリンダ装置では、圧力流体の流量が多くなるため、上記の後退駆動時におけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
また、図15に示すように、ピストン7aがストローク下端近くまで移動したときに、第2逆止弁20eは閉弁する。このため、第2収容孔7cに一時的に閉じ込められた圧力流体は第2作動室9に供給されない。また、第2作動室9の圧力流体は、第2絞り部17dを介して第2給排路11から緩やかに排出される。その結果、第2逆止流通路20を設けた場合であっても、ピストン7aが低速で移動する。
また、初期状態から上方へ進出移動するときには、第2給排路11からの圧力流体が、第2逆止弁20eを開弁させるので、第2逆止流通路20に流入した圧力流体は、第2逆止弁20eの開弁隙間を通って主に第2連通路17の第1他端20bから第2作動室9に供給される。その結果、圧力流体が第2作動室9から第2絞り部17dを通って第2流体室13aに供給される上記の第1実施形態に比べて、圧力流体が第2絞り部17dおよび第2逆止弁20eの開弁隙間を通って第2作動室9に供給される本実施形態のシリンダ装置では、圧力流体の流量が多くなるため、上記の進出移動時におけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
上記の実施形態は次のように変更可能である。
上記の圧力流体は、圧油、または、圧縮空気等であってもよい。
上記の第2収容孔7cは、出力部材7に形成されていればよい。従って、第2収容孔7cは、ピストン7aとピストンロッド7bとにわたって形成されていてもよく、ピストン7aのみに形成されてもよい。
上記の第1封止部材14は、ピストンロッド7bの外周壁または第1収容孔6の内周壁のいずれかに配置されていればよい。
上記の第2封止部材16は、突起部21の外周壁または第2収容孔7cの内周壁のいずれかに配置されていればよい。
上記の第1絞り部15dは、主通路15cのいずれかの位置に設けられていればよい。同様に、上記の第2絞り部17dは、主通路17cのいずれかの位置に設けられていればよい。また、上記の第1絞り部15dおよび上記の第2の第2絞り部17dは、出力部材7を加工することによって形成してもよく、出力部材7に別途取り付けられたものであってもよい。
上記の第1逆止流通路19の第1逆止弁19dは、主通路19cのいずれかの位置に設けられていればよい。同様に、上記の第2逆止流通路20の第2逆止弁20eは、主通路20dのいずれかの位置に設けられていればよい。
上記の第2実施形態および第2実施形態の変形例において、第1逆止流通路19が第1連通路15の途中部から分岐されるように構成されることに代えて、第1逆止流通路19および第1連通路15がピストンロッド7b内であって別々の場所に備える構成であってもよい。また、第2逆止流通路20が第2連通路17の途中部から分岐されるように構成されることに代えて、第2逆止流通路20および第2連通路17が下壁2内であって別々の場所に備える構成であってもよい。
上記の第1逆止流通路19は、第1連通路15と連通していてもよく、第1連通路15と連通していなくてもよい。同様に、上記の第2逆止流通路20は、第2連通路17と連通していてもよく、第2連通路17と連通していなくてもよい。その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
図16から図19は、本発明の第3実施形態を示し、上記の第1実施形態および第2実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付す。
第3実施形態が上記の第1実施形態および第2実施形態と異なる点は次の通りである。
第3実施形態のシリンダ装置では、図16および図17に示すように、第1給排路10が第1収容孔6の第2大径孔6bに連通されると共に、第2給排路11が第2作動室9または第2収容孔7cに圧力流体を給排可能となるように第2連通路17に連通される。
第1クッション機構12は、ピストンロッド7bの内部に貫通する第1連通路15を有する。
その第1連通路15は、その一端15a側がピストンロッド7bの外周壁において第1封止部材14よりも下方で開口すると共に、他端15b側がピストンロッド7bの外周壁において第1封止部材14よりも上方で開口する。第1連通路15の途中部に第1逆止弁19dが設けられる。図18Aおよび図18Bに示すように、その第1逆止弁19dは、筒状の第1弁部材(弁体)19eを有する。第1弁部材19eは、第1弁座19fに着座することにより圧力流体の流れを制限する。第1弁部材19eは、バネ19gによって第1弁座19f側に付勢されている。第1連通路15の主通路15cよりも通路面積が小さい第1絞り部15dが、第1弁部材19eの筒孔の一部によって構成される。換言すれば、第1絞り部15は、第1逆止弁19dの一次側(流入側)と二次側(流出側)とを連通するように、第1弁部材19eに貫通形成される。このため、第1絞り部15dは、第1逆止弁19dの開閉状態に関わらず、圧力流体の双方向の流れ(図中、矢印F1,F2)を許容する。また、第1逆止弁19dは、第1絞り部15dを流れる圧力流体を除いて、第1作動室8から第1給排路10に向かう圧力流体の流れを制限すると共に、その逆の流れ(図中、矢印F3)を許容する。
また、ハウジング1の下壁2(突起部21)に第2連通路17が形成される。第2連通路17の一端17aが突起部21の上端に開口し、その他端17bがシリンダ孔5(第2作動室9)の底面で開口する。その第2連通路17の途中部に第2給排路11が接続される。また、第2作動室9に連通する第2連通路17の他端17b側の途中部に第2逆止弁20eが設けられる。図19Aおよび図19Bに示すように、その第2逆止弁20eは、筒状の第2弁部材(弁体)20fを有する。第2弁部材20fは、第2弁座20gに着座することにより圧力流体の流れを制限する。第2弁部材20fは、バネ20hによって第2弁座20g側に付勢されている。第2連通路17よりも通路面積が小さい第2絞り部17dが、第2弁部材20fの筒孔の一部によって構成される。換言すれば、第2絞り部17は、第2逆止弁20eの一次側(流入側)と二次側(流出側)とを連通するように、第2弁部材20fに貫通形成される。このため、第2絞り部17dは、第2逆止弁20eの開閉状態に関わらず、圧力流体の双方向の流れ(図中、矢印F4,F5)を許容する。また、第2逆止弁20eは、第2絞り部17dを流れる圧力流体を除いて、第2作動室9から第2給排路11に向かう圧力流体の流れを制限すると共に、その逆の流れ(図中、矢印F6)を許容する。
ここで、本実施形態では、絞り部15d,17dは、第1弁部材19e,第2弁部材20fの筒孔の一部によって構成されているが、当該筒孔の全部によって構成されるようにしてもよい。
上記のシリンダ装置は、図16および図17に示すように、次のように作動する。まず、主として図16から図17に基づいて、シリンダ装置が、図17の初期(引込)状態から図16の突出状態に切り換えられる作動について説明する。
第3実施形態のシリンダ装置では、ピストン7aがストローク上端近くまで移動したときに、ピストンロッド7bの第1封止部材14が第1収容孔6に挿入される。そして、第1作動室8の圧力流体が、第1連通路15の第1絞り部15dと第1流体室12aとを介して第1給排路10から緩やかに排出される。このとき、図18Aに示すように、第1連通路15の一端15a側の圧力流体が第1逆止弁19dの第1弁部材19eを第1弁座19fに向けて押圧しているので、第1逆止弁19dは閉弁されている。このため、第1作動室8の圧力流体は、第1絞り部15dを通って第1給排路10から緩やかに排出される(図18Aの矢印F1)。その結果、ピストン7aが低速で移動する。
また、図16の突出状態から図17の初期(引込)状態へ出力部材7が下方へ後退移動するときには、図18Bに示すように、第1給排路10からの圧力流体が、バネ19gの付勢力に抗して開弁方向へ押すことで第1逆止弁19dを開弁させる。このため、第1連通路15の他端15b側に流入した圧力流体は、第1絞り部15dおよび第1逆止弁19dの開弁隙間を通って第1連通路15の一端15aから第1作動室8に供給される(図18Bの矢印F2および矢印F3)。その結果、圧力流体が第1絞り部15dのみを通って第1作動室8に供給される場合に比べて圧力流体の流量が多くなるため、上記の後退駆動時におけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
また、図17に示すように、ピストン7aがストローク下端近くまで移動したとき、図19Aに示すように、第2逆止弁20eはバネ20hの付勢力によって閉弁されている。このため、第2作動室9に一時的に閉じ込められた圧力流体は、第2連通路17の他端17bから第2逆止弁20eの第2絞り部17dを通って第2給排路11から緩やかに排出される(図19Aの矢印F4)。その結果、ピストン7aが低速で移動する。
また、図17の初期状態から図16の突出状態へ出力部材7が上方へ進出移動するときには、図19Bに示すように、第2給排路11からの圧力流体が、バネ20hの付勢力に抗して開弁方向へ押すことで第2逆止弁20eを開弁させる。このため、第2給排路11からの圧力流体は、第2絞り部17dおよび第2逆止弁20eの開弁隙間を通って、第2連通路17の他端17bから第2作動室9に供給される(図19Bの矢印F5および矢印F6)。また、第2給排路11からの圧力流体は、第2連通路17の一端17aから第2収容孔7cに供給される。このため、第2絞り部17dを通って圧力流体を第2流体室13aに供給する上記の第1実施形態に比べて、第2絞り部17dおよび第2逆止弁20eの開弁隙間を通って圧力流体を第2作動室9に供給する本実施形態のほうが、圧力流体の供給量が多くなる。従って、上記の進出移動時におけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
第3実施形態は次の長所を奏する。
上記の第2実施形態では、第1連通路15に第1絞り部15dが設けられると共に、第1逆止流通路19に第1逆止弁19dが設けられる。また、上記の第2実施形態では、第2連通路17に第2絞り部17dが設けられると共に、第2逆止流通路20に第2逆止弁20eが設けられる。すなわち、上記絞り部と上記逆止弁とは、ハウジング1内部の別々の流路上にそれぞれ設けられる。このため、流路分だけハウジング1を大きくする必要がある。これに対して、第3実施形態のシリンダ装置では、図18および図19に示すように、第1絞り部15dが第1弁部材19eの筒孔の一部によって構成されると共に、第2絞り部17dが第2弁部材20fの筒孔の一部によって構成される。このため、上記逆止弁を設けるための流路を1つ設ければよく、上記の第2実施形態のように上記逆止弁を配置するための別の流路を設ける必要がない。従って、ハウジング1を小さくすることができる。
図20は、本発明の第3実施形態の変形例を示し、上記の第1実施形態および第2実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付す。
第3実施形態の変形例が上記の第3実施形態と異なる点は次の通りである。
第3実施形態の変形例では、図20に示すように、第2給排路11が第2作動室9に連通されると共に、第2連通路17の他端17bが突起部21の外周壁で第2封止部材16よりも下方で開口し、その第2連通路17の途中部に第2逆止弁20eが設けられる。
図20に示す第3実施形態の変形例のシリンダ装置では、ピストン7aがストローク下端近くまで移動したとき、第2逆止弁20eは閉弁している(図19A参照)。このため、第2流体室13aに一時的に閉じ込められた圧力流体は、一端17aから第2連通路17に流入し、第2逆止弁20eの第2絞り部17dを通り、第2作動室9を介して第2給排路11から緩やかに排出される。その結果、ピストン7aが低速で移動する。
また、出力部材7が初期状態から上方へ進出移動するときには、第2給排路11からの圧力流体が、第2作動室9を介して他端17bから第2連通路17に流入し、第2逆止弁20eを開弁させる(図19B参照)。このため、他端17bから第2連通路17に流入した圧力流体は、第2絞り部17dおよび第2逆止弁20eの開弁隙間を通って第2流体室13aに供給される。このため、第2絞り部17dを通って圧力流体を第2流体室13aに供給する上記の第1実施形態に比べて、第2流体室13aへの圧力流体の供給量が多くなる。従って、上記の進出移動時におけるピストン7aの移動速度の低下が改善される。
第3実施形態の変形例では、第2絞り部17dが第2逆止弁20eの第2連通路17の途中部に設けられる。このため、第2逆止弁20eを設けるための別の流路を設ける必要がない。従って、ハウジング1をより小さくすることができる。
上記の第3実施形態および第3実施形態の変形例において、第1逆止弁19dが第1連通路15の途中部に設けられる構成に代えて、第1逆止弁19dがピストンロッド7b内であって第1連通路15とは別々の場所に設けられる構成であってもよい。また、第2逆止弁20eが第2連通路17の途中部に設けられる構成に代えて、第2逆止弁20eが下壁2(突起部21)内であって第2連通路17とは別々の場所に設けられる構成であってもよい。
1:ハウジング,6:第1収容孔,7:出力部材,8:第1作動室,9:第2作動室,10:第1給排路,11:第2給排路,12:第1クッション機構,12a:第1流体室,13:第2クッション機構,13a:第2流体室,14:第1封止部材,15:第1連通路,15d:第1絞り部,16:第2封止部材,17:第2連通路,17d:第2絞り部,19:第1逆止流通路,19d:第1逆止弁,19e:第1弁部材,19f:第1弁座,20:第2逆止流通路,20e:第2逆止弁,20f:第2弁部材,20g:第2弁座.

Claims (24)

  1. ハウジング(1)内に、移動可能に挿入される出力部材(7)であって、ピストン(7a)と、当該ピストン(7a)に突設されたピストンロッド(7b)とを有する出力部材(7)と、
    上記出力部材(7)をその軸方向である先端側と基端側とに移動させる圧力流体が給排される作動室であって、上記ピストン(7a)に対して先端側に形成された第1作動室(8)および基端側に形成された第2作動室(9)を含む作動室と、を備えたシリンダ装置において、
    上記ハウジング(1)に形成され、上記ピストンロッド(7b)を嵌入させる第1収容孔(6)と、
    上記第1収容孔(6)または上記第1作動室(8)に上記圧力流体を給排するための第1給排路(10)と、
    上記ピストンロッド(7b)の外周壁と上記第1収容孔(6)の内周壁との間に周方向に装着されると共に、上記ピストンロッド(7b)の外周壁と上記第1収容孔(6)の内周壁とに保密状に係合可能となっている第1封止部材(14)と、
    上記ピストンロッド(7b)に貫通形成され、第1絞り部(15d)が設けられた第1連通路(15)と、
    をさらに備え、
    上記ピストンロッド(7b)が上記第1封止部材(14)を介して上記第1収容孔(6)の内周壁に係合したときに、少なくとも上記第1収容孔(6)と上記ピストンロッド(7b)と上記第1封止部材(14)とによって第1流体室(12a)が区画形成され、上記第1連通路(15)の一端(15a)が上記第1作動室(8)に連通すると共に、上記第1連通路(15)の他端(15b)が上記第1流体室(12a)に連通し、
    上記第1連通路(15)は、上記出力部材(7)の軸方向に対して斜め方向に貫通形成され、上記一端(15a)が上記ピストンロッド(7b)の外周壁において第1封止部材(14)よりも基端側で開口すると共に、上記他端(15b)が上記ピストンロッド(7b)の外周壁において上記第1封止部材(14)よりも先端側で開口する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 請求項1のシリンダ装置において、
    上記第1給排路(10)が上記第1収容孔(6)に連通され、
    上記ピストンロッド(7b)に貫通形成され、第1逆止弁(19d)が設けられた第1逆止流通路(19)であって、上記第1流体室(12a)が形成されたときに、一端(19a)が上記第1作動室(8)に連通すると共に、他端(19b)が上記第1流体室(12a)に連通する、第1逆止流通路(19)をさらに備え、
    上記第1逆止弁(19d)は、上記第1作動室(8)から上記第1流体室(12a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  3. 請求項1のシリンダ装置において、
    上記第1給排路(10)が上記第1作動室(8)に連通され、
    上記ピストンロッド(7b)に貫通形成され、第1逆止弁(19d)が設けられた第1逆止流通路(19)であって、上記第1流体室(12a)が形成されたときに、一端(19a)が上記第1作動室(8)に連通すると共に、他端(19b)が上記第1流体室(12a)に連通する、第1逆止流通路(19)をさらに備え、
    上記第1逆止弁(19d)は、上記第1流体室(12a)から上記第1作動室(8)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項のシリンダ装置において、
    上記第1収容孔(6)は、少なくとも1つの大径部(6a,6b)を有する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項のシリンダ装置において、
    上記出力部材(7)の基端側で開口した凹状の第2収容孔(7c)と、
    上記ハウジング(1)に形成され、上記第2収容孔(7c)に嵌入可能な突起部(21)と、
    上記突起部(21)の外周壁と上記第2収容孔(7c)の内周壁との間に設けられると共に、上記突起部(21)と上記第2収容孔(7c)とを保密状に係合可能とする第2封止部材(16)と、
    上記突起部(21)に貫通形成され、第2絞り部(17d)が設けられた第2連通路(17)と、
    上記第2収容孔(7c)または上記第2作動室(9)に上記圧力流体を給排するための第2給排路(11)と、
    をさらに備え、
    上記突起部(21)が第2封止部材(16)を介して上記第2収容孔(7c)の内周壁に係合したときに、少なくとも上記第2収容孔(7c)と上記突起部(21)と上記第2封止部材(16)とによって第2流体室(13a)が区画形成され、上記第2連通路(17)の一端(17a)が上記第2流体室(13a)に連通すると共に、上記第2連通路(17)の他端(17b)が上記第2作動室(9)に連通する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  6. 請求項5のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2作動室(9)に連通され、
    上記突起部(21)に貫通形成され、第2逆止弁(20e)が設けられた第2逆止流通路(20)であって、上記第2流体室(13a)が形成されたときに、一端(20a)が上記第2流体室(13a)に連通すると共に、他端(20b)が上記第2作動室(9)に連通する、第2逆止流通路(20)をさらに備え、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2流体室(13a)から上記第2作動室(9)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  7. 請求項5のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2収容孔(7c)に連通され、
    上記突起部(21)に貫通形成され、第2逆止弁(20e)が設けられた第2逆止流通路(20)であって、上記第2流体室(13a)が形成されたときに、一端(20a)が上記第2流体室(13a)に連通すると共に、他端(20b)が上記第2作動室(9)に連通する、第2逆止流通路(20)をさらに備え、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2作動室(9)から上記第2流体室(13a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  8. 請求項5のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2作動室(9)に連通され、
    上記第2連通路(17)に第2逆止弁(20e)が設けられ、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2作動室(9)から上記第2流体室(13a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  9. 請求項5から8のいずれか1項のシリンダ装置において、
    上記第2連通路(17)は、上記一端(17a)が上記突起部(21)の上端で開口し、上記他端(17b)が上記突起部(21)の外周壁において上記第2封止部材(16)よりも基端側で開口する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  10. 請求項5のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2連通路(17)に連通され、
    上記第2連通路(17)に第2逆止弁(20e)が設けられ、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2作動室(9)に連通する第2連通路(17)の他端(17b)側に、上記第2作動室(9)から上記第2連通路(17)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  11. 請求項8または10のシリンダ装置において、
    上記第2逆止弁(20e)は、第2弁座(20g)と当該第2弁座(20g)に着座することにより上記圧力流体の流れを制限する第2弁部材(20f)とを含み、
    上記第2絞り部(17d)は、上記第2弁部材(20f)に貫通形成される、ことを特徴とするシリンダ装置。
  12. ハウジング(1)内に、移動可能に挿入される出力部材(7)であって、ピストン(7a)と、当該ピストン(7a)に突設されたピストンロッド(7b)とを有する出力部材(7)と、
    上記出力部材(7)をその軸方向である先端側と基端側とに移動させる圧力流体が給排される作動室であって、上記ピストン(7a)に対して先端側に形成された第1作動室(8)および基端側に形成された第2作動室(9)を含む作動室と、を備えたシリンダ装置において、
    上記ハウジング(1)に形成され、上記ピストンロッド(7b)を嵌入させる第1収容孔(6)と、
    上記第1収容孔(6)または上記第1作動室(8)に上記圧力流体を給排するための第1給排路(10)と、
    上記ピストンロッド(7b)の外周壁と上記第1収容孔(6)の内周壁との間に周方向に装着されると共に、上記ピストンロッド(7b)の外周壁と上記第1収容孔(6)の内周壁とに保密状に係合可能となっている第1封止部材(14)と、
    上記ピストンロッド(7b)に貫通形成され、第1絞り部(15d)が設けられた第1連通路(15)と、
    をさらに備え、
    上記ピストンロッド(7b)を上記ハウジング(1)から突出させる進出移動時において、上記ピストン(7a)が先端側のストローク端の近くまで移動して上記ピストンロッド(7b)が上記第1封止部材(14)を介して上記第1収容孔(6)の内周壁に係合したときに、少なくとも上記第1収容孔(6)と上記ピストンロッド(7b)と上記第1封止部材(14)とによって第1流体室(12a)が区画形成され、上記第1連通路(15)の一端(15a)が上記第1作動室(8)に連通すると共に、上記第1連通路(15)の他端(15b)が上記第1流体室(12a)に連通し、
    上記出力部材(7)の基端側で開口した凹状の第2収容孔(7c)と、
    上記ハウジング(1)に形成され、上記第2収容孔(7c)に嵌入可能な突起部(21)と、
    上記突起部(21)の外周壁と上記第2収容孔(7c)の内周壁との間に設けられると共に、上記突起部(21)と上記第2収容孔(7c)とを保密状に係合可能とする第2封止部材(16)と、
    上記突起部(21)に貫通形成され、第2絞り部(17d)が設けられた第2連通路(17)と、
    上記第2収容孔(7c)または上記第2作動室(9)に上記圧力流体を給排するための第2給排路(11)と、
    をさらに備え、
    上記突起部(21)が第2封止部材(16)を介して上記第2収容孔(7c)の内周壁に係合したときに、少なくとも上記第2収容孔(7c)と上記突起部(21)と上記第2封止部材(16)とによって第2流体室(13a)が区画形成され、上記第2連通路(17)の一端(17a)が上記第2流体室(13a)に連通すると共に、上記第2連通路(17)の他端(17b)が上記第2作動室(9)に連通する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  13. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第1給排路(10)が上記第1収容孔(6)に連通され、
    上記ピストンロッド(7b)に貫通形成され、第1逆止弁(19d)が設けられた第1逆止流通路(19)であって、上記第1流体室(12a)が形成されたときに、一端(19a)が上記第1作動室(8)に連通すると共に、他端(19b)が上記第1流体室(12a)に連通する、第1逆止流通路(19)をさらに備え、
    上記第1逆止弁(19d)は、上記第1作動室(8)から上記第1流体室(12a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  14. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第1給排路(10)が上記第1作動室(8)に連通され、
    上記ピストンロッド(7b)に貫通形成され、第1逆止弁(19d)が設けられた第1逆止流通路(19)であって、上記第1流体室(12a)が形成されたときに、一端(19a)が上記第1作動室(8)に連通すると共に、他端(19b)が上記第1流体室(12a)に連通する、第1逆止流通路(19)をさらに備え、
    上記第1逆止弁(19d)は、上記第1流体室(12a)から上記第1作動室(8)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  15. 請求項12から14のいずれか1項のシリンダ装置において、
    上記第1連通路(15)は、上記出力部材(7)の軸方向に対して斜め方向に貫通形成され、上記一端(15a)が上記ピストンロッド(7b)の外周壁において第1封止部材(14)よりも基端側で開口すると共に、上記他端(15b)が上記ピストンロッド(7b)の外周壁において上記第1封止部材(14)よりも先端側で開口する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  16. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第1給排路(10)が上記第1収容孔(6)に連通され、
    上記第1連通路(15)に第1逆止弁(19d)が設けられ、
    上記第1逆止弁(19d)は、上記第1作動室(8)から上記第1流体室(12a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  17. 請求項16のシリンダ装置において、
    上記第1逆止弁(19d)は、第1弁座(19f)と当該第1弁座(19f)に着座することにより上記圧力流体の流れを制限する第1弁部材(19e)とを含み、
    上記第1絞り部(15d)は、上記第1弁部材(19e)に貫通形成される、ことを特徴とするシリンダ装置。
  18. 請求項12から17のいずれか1項のシリンダ装置において、
    上記第1収容孔(6)は、少なくとも1つの大径部(6a,6b)を有する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  19. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2作動室(9)に連通され、
    上記突起部(21)に貫通形成され、第2逆止弁(20e)が設けられた第2逆止流通路(20)であって、上記第2流体室(13a)が形成されたときに、一端(20a)が上記第2流体室(13a)に連通すると共に、他端(20b)が上記第2作動室(9)に連通する、第2逆止流通路(20)をさらに備え、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2流体室(13a)から上記第2作動室(9)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  20. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2収容孔(7c)に連通され、
    上記突起部(21)に貫通形成され、第2逆止弁(20e)が設けられた第2逆止流通路(20)であって、上記第2流体室(13a)が形成されたときに、一端(20a)が上記第2流体室(13a)に連通すると共に、他端(20b)が上記第2作動室(9)に連通する、第2逆止流通路(20)をさらに備え、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2作動室(9)から上記第2流体室(13a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  21. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2作動室(9)に連通され、
    上記第2連通路(17)に第2逆止弁(20e)が設けられ、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2作動室(9)から上記第2流体室(13a)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  22. 請求項12から21のいずれか1項のシリンダ装置において、
    上記第2連通路(17)は、上記一端(17a)が上記突起部(21)の上端で開口し、上記他端(17b)が上記突起部(21)の外周壁において上記第2封止部材(16)よりも基端側で開口する、ことを特徴とするシリンダ装置。
  23. 請求項12のシリンダ装置において、
    上記第2給排路(11)が上記第2連通路(17)に連通され、
    上記第2連通路(17)に第2逆止弁(20e)が設けられ、
    上記第2逆止弁(20e)は、上記第2作動室(9)に連通する第2連通路(17)の他端(17b)側に、上記第2作動室(9)から上記第2連通路(17)に向かう上記圧力流体の流れを制限する向きで取り付けられる、ことを特徴とするシリンダ装置。
  24. 請求項21または23のシリンダ装置において、
    上記第2逆止弁(20e)は、第2弁座(20g)と当該第2弁座(20g)に着座することにより上記圧力流体の流れを制限する第2弁部材(20f)とを含み、
    上記第2絞り部(17d)は、上記第2弁部材(20f)に貫通形成される、ことを特徴とするシリンダ装置。
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