JP2013155328A - インクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット法により、水系インクを非吸収または低吸収記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、前記記録媒体上に前記水系インクを付与し、着色層を形成する着色層形成工程と、前記着色層形成工程の後に、前記着色層を加熱する加熱工程と、を有し、前記水系インクは、着色材と、水と、炭素数7〜10のアルカンジオールと、糖類と、を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】なし
Description
水系インクを非吸収または低吸収記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、
前記記録媒体上に前記水系インクを付与し、着色層を形成する着色層形成工程と、
前記着色層形成工程の後に、前記着色層を加熱する加熱工程と、を有し、
前記水系インクは、着色材と、水と、炭素数7〜10のアルカンジオールと、糖類と、を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
前記糖類が、単糖類、二糖類、三糖類及び四糖類以上の多糖類の少なくとも一種である、適用例1に記載のインクジェット記録方法。
前記加熱工程における加熱温度は35℃以上60℃以下である、適用例1又は2に記載のインクジェット記録方法。
前記炭素数7〜10のアルカンジオールが、1,2−アルカンジオールである、適用例1〜3のいずれか一例に記載のインクジェット記録方法。
前記水系インクが、更に、炭素数1〜6のアルカンジオールを含んでなる、適用例1〜4のいずれか一例に記載のインクジェット記録方法。
図1に示すように、記録装置としてインクジェット式プリンター1(以下、プリンター1という)は、フレーム2を有している。フレーム2には温度調節可能な印刷物乾燥用プラテン3が設けられ、プラテン3上には、記録媒体送りモーター4の駆動によって記録媒体が給送されるようになっている。また、フレーム2にはプラテン3の長手方向と平行に、棒状のガイド部材5が設けられている。
本開発によるインクジェット記録方法は、水系インクを非吸収または低吸収記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、前記記録媒体上に前記水系インクを付与し、着色層を形成する着色層形成工程と、前記着色層形成工程の後に、前記着色層を加熱する加熱工程とを有し、前記着色インクは、着色材と、水と、炭素数7〜10のアルカンジオールと、糖類とを含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。上記のインクジェット記録方法により、フィルムのような非吸収または低吸収記録媒体において良好な耐擦性を確保することができる。
〈インクジェット用記録媒体〉
本発明による水系インクは、水と、着色材と、炭素数7〜10のアルカンジオールと、糖類と、を少なくとも含んでなる。以下、水系インクに含まれる各成分について説明する。
本発明の水系インクには、炭素数7〜10のアルカンジオールが含まれる。本発明の好ましい態様によれば、炭素数7〜10のアルカンジオールは、1,2−アルカンジオールである。炭素数7〜10の1,2−アルカンジオールとしては、例えば、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、5−メチル−1,2−ヘキサンジオール、4−メチル−1,2−ヘキサンジオール、または4,4−ジメチル−1,2−ペンタンジオール等が挙げられる。これらの中でも、1,2−オクタンジオールがより好ましい。
本発明による水系インクは、(ポリ)オキシアルキレングリコールを含んでいても良い。
本発明による水系インクに含まれる糖類は、特に限定されず、単糖類、二糖類、三糖類及び四糖類以上の多糖類の少なくとも一種である。単糖類としてはフルクトース等、二糖類としてはトレハロース、マルトース、スクロース等、三糖類としてはラフィノース等が挙げられる。トレハロースは、グルコースの1位同士がグルコシド結合をした非還元性の二糖類である。非還元糖であるため、メーラード反応による褐色変化が起きないことから、インクの保存安定性の観点から好ましい。また、結晶性が高いため、水溶性が低く、吸湿性が極めて低い特性を有する。さらに、三糖類としてラフィノース、四糖類以上は多糖類からなる。
本発明の水系インクは、炭素数1〜6のアルカンジオールを含んでいても良い。炭素数1〜6のアルカンジオールは、両末端または片末端アルカンジオールである。炭素数1〜6のアルカンジオールは、好ましくは、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の水溶性のヘキサンジオールが挙げられ、その中でも1,2−ヘキサンジオールが好ましい。また、高周波数での吐出安定性が優れる観点から、1,6−ヘキサンジオールであってもよい。
本発明にかかる水系インクは、上述した特定の溶剤以外の、その他の溶剤を含んでいてもよい。その他の溶剤としては、特に限定されないが、例えば、グルコールエーテル類が挙げられる。
より好ましくは、トリエチレングリコールモノメチルエーテルおよびトリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルである。
顔料としては、無機顔料および有機顔料を使用することができ、それぞれ単独または複数種を混合して用いることができる。前記無機顔料としては、例えば、酸化チタンおよび酸化鉄の他に、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法等の公知の方法によって製造されたカーボンブラックが使用できる。また、前記有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等を含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等が使用できる。
本発明による水系インクは、顔料を分散させる目的で分散剤を含んでいても良い。分散剤としては、スチレン−アクリル酸系共重合樹脂、オキシエチルアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、およびフルオレン系樹脂からなる群から選択され、好ましくはスチレンアクリル酸樹脂を含んでなることが好ましい。
本発明によるインクジェット記録用水系インクは、界面活性剤を含んでもよい。
本発明において用いられる界面活性剤としては、特に限定されないが、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオルガノシロキサン系界面活性剤を好適に使用できる。
本発明による水系インクは、上記した成分に加えて、溶媒として水を含有する。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水を用いることが好ましい。特に、これらの水を、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌処理した水は、長期間に亘ってカビやバクテリアの発生が防止されるので好ましい。また、その他の成分として防腐剤、防カビ剤等を含んでいても良い。
以下、本発明の実施例について表やグラフを参照して説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
下記表1の組成に従い各成分を混合し、8μmのメンブランフィルターでろ過することにより、各インクを調製した。下記表1中の数値はインク中の含有量(質量%)を表す。また、樹脂は固形分の含有量(質量%)を表す。
また、水系インクの調製に使用した糖類は、いずれも林原株式会社製の「HSシリーズ」であり、その詳細は表2示した通りである。
また、表1中のAQUACER515はビックケミージャパン株式会社製のものを使用した。
また、表1中におけるポリオルガノシロキサン系界面活性剤は、上記の式(I)において、Rがメチル基であり、aが6〜18の整数であり、mが0の整数であり、nが1の整数である化合物と、上記の式(I)において、Rが水素原子であり、aが7〜11の整数であり、mが30〜50の整数であり、nが3〜5の整数である化合物と、上記の式(I)において、Rがメチル基であり、aが9〜13の整数であり、mが2〜4の整数であり、nが1〜2の整数である化合物とからなる界面活性剤の混合物であり、その質量比は1:1:1である。
表1に記載の各ブラックインクを、インクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン社製)のインクカートリッジに充填して装着した。その後、プリンタードライバーを用いて、プリンターのヘッドにインクを充填し、通常記録できることを確認した。さらに、インクカートリッジ交換位置にキャリッジを移動させてから、コンセントを抜き、インクカートリッジを外してから、ヘッドを外した。このように、インクカートリッジとヘッドキャップが外れた状態にしてから、ヘッドを温度40℃、湿度20%の環境に3日間放置した。
A:90%以上回復する。
B:70%以上90%未満回復する。
C:50%以上70%未満回復する。
D:30%以上50%未満回復する。
(1) 耐擦性試験
表3に記載の条件にて、インクジェットプリンター(PX−G930、セイコーエプソン社製)のインクカートリッジに充填して装着した。そして、プリンタードライバーを用いて、プリンターのヘッドにインクを充填した。また、該プリンターは記録位置において、記録媒体を加熱することができるように、温度調節可能なプラテンヒーターを取り付ける改造を行い、加熱工程を行うことができるようにした。非吸収性の記録媒体であるルミラーS10(プラスチックフィルム、東レ株式会社製)に、Duty100%のベタパターンを記録した。
以下の判断基準に従い、目視によって定着性を評価した。
A:剥離しない箇所が90%以上。
B:剥離しない箇所が60%以上90%未満。
C:剥離しない箇所が30%以上60%未満。
Claims (5)
- インクジェット法により、水系インクを非吸収または低吸収記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、
前記記録媒体上に前記水系インクを付与し、着色層を形成する着色層形成工程と、
前記着色層形成工程の後に、前記着色層を加熱する加熱工程と、を有し、
前記水系インクは、着色材と、水と、炭素数7〜10のアルカンジオールと、糖類と、を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記糖類が、単糖類、二糖類、三糖類及び四糖類以上の多糖類の少なくとも一種である、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記加熱工程における加熱温度は35℃以上60℃以下である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記炭素数7〜10のアルカンジオールが、1,2−アルカンジオールである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記水系インクが、更に、炭素数1〜6のアルカンジオールを含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
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