JP2013154914A - 保冷容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】保冷容器において、車両への積み込みの際に、作業者の負担を軽減し、かつ長尺の収容物を起立姿勢で予冷可能とする。
【解決手段】蓋部材3を構成する壁3aを貫通する窓4と、一端部5aが壁3aと一体化され、他端部5bが壁3aから分離されて外側に突出するハッチ5とを有する。車両への積み込みの際に、ハッチ5の他端部5bが内方に押圧されることにより、窓4がハッチ5によって密閉される。
【選択図】図1

Description

本発明は、生鮮食品の保管・輸送に適した保冷容器に関する。
従来から、野菜や果物、並びに魚介類や食肉等の生鮮食品の保管・輸送には、保冷製に優れた発泡樹脂製の保冷容器が用いられている(例えば、特許文献1参照)。保冷容器に収容された生鮮食品は、通常、容器の蓋部材を開けた状態で、容器ごと冷蔵庫内に保管され、十数時間の予冷を受けた後、保冷車両の荷台に積み込まれて出荷される。
特開2004−115101号公報
保冷容器は保冷車両の到着後、一斉に荷台に積み込まれるため、積み込み時の時間的な余裕は見込めないのが現状である。ところが、積み込み時に保冷容器の容器本体に蓋部材を装着する手間がかかるため、作業者に過度の負担を強いていた。
また、ねぎなどの長尺の野菜は、横倒しの状態よりも起立状態の方が受けるストレスが少ない性質を有しているので、車両による輸送の最中にも起立状態に維持できるように、容器を立てた状態で車両に積み込まれている。ところが、予冷の際に、容器内に冷気を流入させるために蓋部材を装着できない都合上、容器を立てた状態で予冷を行うことができないために、収容物の起立状態が維持できず鮮度が悪化する虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、車両への積み込みの際に、作業者の負担を軽減することができ、かつ長尺の収容物を起立姿勢で予冷できる保冷容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために発明の保冷容器は、保冷を必要とする収容物を収容する容器本体と、前記容器本体に装着される蓋部材とを備えた保冷容器において、前記容器本体又は蓋部材を構成するいずれかの壁を貫通する窓と、一端部が前記いずれかの壁と一体化され、他端部が前記いずれかの壁から分離されて外側に突出するハッチとを有し、前記ハッチの他端部が内方に押圧されることにより、前記窓が前記ハッチによって密閉されるものである。
この発明において、前記ハッチの一端部には、板ばね状に変形可能な弾性変形部が形成されていることが好ましい。
この発明において、前記ハッチの他端部又は該他端部と当接される前記窓の端縁部のうち、いずれか一方には、凸部が形成され、他方には、前記ハッチの他端部が内方に押圧されたとき、前記凸部と係合される凹部が形成されていることが好ましい。
この発明において、前記窓及びハッチは、前記蓋部材又は前記容器本体の底壁に形成されていることが好ましい。
この発明において、複数の保冷容器が上下に積み重ねられたときに、下方の保冷容器の前記ハッチと対向される底壁には、前記外側に突出状態とされたハッチと干渉しないように、内方に退避された退避部と、前記退避部と前記容器本体の側方空間とを連通させる連通部が形成されていることが好ましい。
この発明において、前記凹部が形成されている底壁の内底面は、収容物の形状に沿うように、斜面状に形成されていることが好ましい。
この発明において、前記ハッチの他端部又は該他端部と当接される前記窓の端縁部のうち、いずれか一方には、保冷容器内外の空間を連通させる段差部が形成されていることが好ましい。
この発明において、前記ハッチの一端部から他端部に至る側端縁部は、前記弾性変形部よりも肉厚の薄い薄肉部によって、前記窓の側端縁部と一体的に形成され、前記ハッチの他端部が内方に押圧されたとき、前記薄肉部が破断され、該他端部が内方に移動可能とされることが好ましい。
本発明の保冷容器によれば、ハッチの他端部を壁から外側に突出させた状態とすることにより、窓を介して保冷容器の内外の空気が流通可能とされる。従って、容器本体に蓋部材を装着した状態で、冷蔵庫に載置することにより、収容物及び容器内の空気を予冷することができる。そして、車両への積み込み時には、作業者がハッチの他端部を内方に押圧することにより、窓がハッチによって容易に密閉され、保冷可能とされる。これにより、作業者は、積み込み時に蓋部材を過不足なく持ち込んだり装着したりする手間を省くことができるので、その作業負担を大幅に軽減することができる。また、例えば、ねぎなどの長尺の野菜を収容する場合にあっては、容器本体に蓋部材を装着した状態で予冷できるので、予冷の最中も収容物の起立姿勢を維持することができ、より一層収容物の鮮度を高めることが可能となる。
また、ハッチの一端部に、板ばね状に変形可能な弾性変形部が形成されている形態によれば、予冷時にハッチの姿勢を開放状態に維持しつつ、積み込み時には容易にハッチを閉じて密閉状態とすることができる。また、容器本体又は蓋部材を成形する際に、ハッチ及び弾性変形部を同時に形成できるので、材料費等のコストは従来と同等とすることができる。
また、ハッチの他端部又は窓の端縁部に形成されている凸部及び凹部が係合する形態によれば、容器の密封状態を確実に維持することが可能となる。
また、窓及びハッチが蓋部材又は前記容器本体の底壁に形成されている形態によれば、雌金型及び雄金型によって容器本体を成形する際、アンダーカットとなる容器本体の側面に窓を形成することを回避できる。これにより、金型ひいては保冷容器の製造コストを低減することができる。また、容器本体として、従来と同様の汎用品を適用できるので、低コストで優れた保冷容器を提供できるようになる。
また、容器本体が底壁に退避部と連通部を有する形態によれば、複数の保冷容器が予冷中に上下に積み重ねられたときに、容器本体の側方空間の冷気が、上側の保冷容器の連通部、退避部及び下側の保冷容器の窓を順次通過して、下側の保冷容器内に流入する。従って、複数の保冷容器が上下に積み重ねられても、下側の保冷容器の予冷を阻害することがない。
また、底壁の内底面が斜面状に形成されている形態によれば、収容物の形状に沿う内底面によって収容物を効果的に保護することができる。
また、ハッチの他端部又は窓の端縁部に、保冷容器内外の空間を連通させる段差部が形成されている形態によれば、ハッチの一端部の過度な弾性変形を抑制しつつ、ハッチを開放状態又は密閉状態にすることができる。また、蓋部材に窓及びハッチを形成する形態と組み合わせることにより、金型構造を簡素化し、金型ひいては保冷容器の製造コストを低減することができる。
また、ハッチの一端部から他端部に至る端縁部に薄肉部を設けた形態では、開放状態におけるハッチの姿勢を維持するのが容易となると共に、密閉状態における密閉度をさらに高めることが可能となる。なお、当該部分は容易に破断されるよう薄肉としているので、作業者の負担が増大することがない。
本発明の一実施形態による保冷容器の構成を示す斜視図。 (a)は同保冷容器の蓋部材の構成を示す平面図、(b)は同蓋部材の底面図。 (a)は同保冷容器の図2におけるA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)は(a)における蓋部材のハッチの先端部近傍を拡大した断面図。 保冷容器の使用状態の一例として、収容物を予冷している最中の保冷容器を示す斜視図。 容器本体に装着される蓋部材の構成を示す斜視図。 図2における蓋部材を拡大したB−B線断面図。 収容物を予冷している最中の保冷容器を示す断面図。 車両への積み込みの際に、ハッチが閉じられる様子を示す斜視図。 (a)は同A−A線断面図、(b)は同B−B線断面図 蓋部材を成形する金型の構成を示す断面図。
本発明の一実施形態による保冷容器について図面を参照して説明する。図1乃至図3は、保冷容器及びその蓋部材の構成を示す。保冷容器1は、保冷を必要とする収容物を収容する容器本体2と、容器本体2の上端に形成されている開口部に装着される蓋部材3等によって構成される。容器本体2と、蓋部材3とは、軽量で断熱性に優れた発泡樹脂によって形成されている。収容物の一例としては、ねぎなどの長尺の野菜が挙げられるが、魚介類や食肉類などの保冷を必要とする物であれば特に限定されない。
蓋部材3は、蓋部材3を構成する壁(天壁)3aを貫通する窓4と、窓4を開閉するためのハッチ5を有する。ハッチ5の一端部(基端部)5aは壁3aと一体化され、他端部(先端部)5bは壁3aから分離されて外側に突出する。予冷後、車両への積み込み時に、ハッチ5の他端部5bが内方に押圧されることにより、窓4がハッチ5によって密閉される。ハッチ5の一端部5aには、板ばね状に弾性変形可能な弾性変形部6が形成されている。弾性変形部6が弾性変形することによりハッチ5が閉じられる。弾性変形部6には、弾性変形を容易にするためのスリット6aが窓4の外周に沿って形成されている。スリット6aは、壁3aの内面側に形成されているので、スリット6aの底に埃等の異物が堆積する虞がない。
図4は、保冷容器1の使用状態の一例として、収容物を予冷している最中の保冷容器1を示す。収容物を収容した容器本体2には、蓋部材3が装着され、必要に応じて上下に積み重ねられる。予冷は十数時間に亘って行われるため、蓋部材3を装着する時間的な余裕は十分にある。この状態では、いずれの保冷容器1の蓋部材3においても、ハッチ5は開放された状態であり、容器本体2の側方空間の冷気が窓4を介して容器本体2の内部に流入可能である(後述する図7参照)。
図5は、蓋部材3を示す。(a)は、上方から視た斜視図であり、(b)は、下方から視た斜視図である。ハッチ5の他端部5bには凸部5cが形成され、他端部5bに対向する窓4の端縁部4bには上記凸部5cに対応する凹部4cが形成されている。ハッチ5が閉じられたとき、凸部5cが凹部4cに嵌って両者が係合する。このように、窓4とハッチ5が係合する構造であれば、窓4の端縁部4bに凸部を、ハッチ5の他端部5bに凹部を設けてもよい。
弾性変形部6が過度に変形すると破損する虞がある。そこで本実施形態においては、 ハッチ5の他端部5bの下端(内面側)には、階段状の段差部5dが形成されている。段差部5dによって、ハッチ5を大きく開放することなく、ハッチ5の開口面積(空気の流路)を確保することができる。すなわち、段差部5dは、ハッチ5が開かれているときに(図3、図5参照)、保冷容器1の内外の空間を連通させ、冷気の流入を促進する。このような階段状の段差部5dは、窓4の端縁部4bに形成されていてもよい。
図6は、蓋部材3を拡大して示す。ハッチ5の一端部5aから他端部5bに至る側端縁部には、蓋部材3の内面側からスリット7が形成されている。スリット7の底部において、蓋部材3の壁3aとハッチ5の側端縁部が繋がっており、薄肉部8を形成する。すなわちハッチ5の側端縁部は、弾性変形部6よりも肉厚の薄い薄肉部8によって、窓4の側端縁部と一体的に形成され、ハッチ5の他端部5bが内方に押圧されたとき、薄肉部8が破断され、他端部5bが内方に移動可能とされる。なお、スリット7は、壁3aの内面側に形成されているので、スリット7の底に埃等の異物が堆積する虞がない。
図7は、収容物を予冷している最中の保冷容器1のA−A線断面を示す。図3にも示すように、容器本体2の底壁2aには、内方に退避された退避部9と、退避部9と容器本体2の側方空間とを連通させる連通部10が形成されている。退避部9は、複数の保冷容器1が上下に積み重ねられたときに、下方の保冷容器1のハッチ5と対向される位置に、斜面上に傾斜して形成される。容器本体2の内方(すなわち上方)に退避された退避部9によって、下方の保冷容器1において外側(上方)に突出状態とされているハッチ5との干渉が回避される。これにより、下方の保冷容器1においても、ハッチ5を開放状態で放置することができる。また、連通部10によって、退避部9と容器本体2の側方空間が連通されるので、冷蔵庫内の冷気を連通部10及び退避部9を介して下方の保冷容器1の内部に流入させることができる。
容器本体2の底壁2aに退避部9が斜面上に傾斜して形成されていることに伴い、底壁2aの内底面2bもその領域において斜面上に傾斜して形成される。図7に示すように、斜面上に傾斜して形成された内底面2bは、ねぎやとうもろこしなどに代表される長尺の野菜等の収容物の形状に沿うものである。ねぎなどは、茎の根元付近において径が細く、葉の付近において径が太い形状であるため、このような斜面上に傾斜して形成された内底面2bに沿いやすい形状であるからである。頭部や尾部が腹部よりも細い魚等についても同様である。
図8及び図9は、予冷の後、車両への積み込みの際に、ハッチ5が閉じられる様子を示す。作業者は、ハッチ5を保冷容器1すなわち図中下方に押圧することにより、薄肉部8が破断され、弾性変形部6が弾性変形し、凸部5cが凹部4cに嵌って両者が係合する。
これにより、窓4がハッチ5によって密閉される。
ハッチ5が閉じられた保冷容器1は、起立状態で車両に積み込まれ、各仕向地に輸送される。図7においては、横倒しにした状態の保冷容器1を冷蔵庫内で縦に段積みし、予冷を行う例を示しているが、本実施形態の保冷容器1の特徴を活用すれば、保冷容器1を起立状態で冷蔵庫内に載置し、予冷を行うことも可能である。蓋部材3に窓4、ハッチ5等が形成されているので、ハッチ5を開放することにより容器本体2に蓋部材3を装着した状態で予冷でき、収容物の起立姿勢も維持できるからである。この場合にあっては、予冷を効率よく行うために、各保冷容器1の間に冷気が流通する隙間を設けるのが望ましい。
図10は、窓4、ハッチ5等を有する蓋部材3を成形するための金型100を示している。金型100は、蓋部材3の外面を形成する雌金型101と蓋部材3の内面を形成する雄金型102等によって構成される。型閉じ時において、雌金型101と雄金型102とは、窓4の端縁部4b及びハッチ5の他端部5bの接合部103において摺り合わせによって接合され、壁3aを形成するキャビティ空間104と、ハッチ5を形成するキャビティ空間105とを分離する。このような簡素な金型構造とすることにより、アンダーカットを回避しつつ保冷容器1の製造コストを低減できる。窓4、ハッチ5等が底壁2aに形成されている容器本体2の金型構造についても同様である。
以上のように、本実施形態の保冷容器1によれば、ハッチ5の他端部5bを蓋部材3の壁3aから外側に突出させた状態とすることにより、窓4を介して保冷容器1の内外の空気が流通可能とされる。従って、容器本体2に蓋部材3を装着した状態で、冷蔵庫に載置することにより、収容物及び容器内の空気を予冷することができる。
そして、車両への積み込み時には、作業者がハッチ5の他端部5bを内方に押圧することにより、窓4がハッチ5によって容易に密閉され、保冷可能とされる。これにより、作業者は、積み込み時に蓋部材3を過不足なく持ち込んだり装着したりする手間を省くことができるので、その作業負担を大幅に軽減することができる。また、例えば、ねぎなどの長尺の葉物野菜を収容する場合にあっては、容器本体2に蓋部材3を装着した状態で予冷できるので、予冷に要する時間も収容物の起立姿勢を維持することができ、より一層収容物の鮮度を高めることが可能となる。
また、ハッチ5の一端部5aに、板ばね状に変形可能な弾性変形部6が形成されているので、予冷時にハッチ5の姿勢を開放状態に維持しつつ、積み込み時には容易にハッチ5を閉じて密閉状態とすることができる。また、蓋部材3を成形する際に、壁3a、ハッチ5及び弾性変形部6を同時に形成できるので、材料費等のコストは従来と同等とすることができる。
また、ハッチ5の他端部5bに形成されている凸部5cと窓4の端縁部4bに形成されている凹部4cが係合するので、容器の密封状態を確実に維持することが可能となる。
また、窓4及びハッチ5が蓋部材3に形成されているので、雌金型101及び雄金型102を有する簡素な金型構造によって、窓4及びハッチ5を成形できる。従って、容器本体2の側面にアンダーカットとなる窓4を形成することを回避でき、金型ひいては保冷容器の製造コストを低減することができる。また、容器本体2として、従来と同様の汎用品を適用することも可能であるため、低コストで優れた保冷容器1を提供できるようになる。
また、容器本体2は、底壁2aに退避部9と連通部10を有するので、複数の保冷容器1が予冷中に上下に積み重ねられたときに、容器本体2の側方空間の冷気が、上側の保冷容器1の連通部10、退避部9及び下側の保冷容器1の窓4を順次通過して、下側の内に流入する。従って、複数の保冷容器1が上下に積み重ねられても、下側の保冷容器1の予冷を阻害することがない。
また、底壁2aの内底面2bが斜面状に形成されているので、収容物の形状に沿う内底面2bによって収容物を効果的に保護することができる。
また、ハッチ5の他端部5bに、保冷容器1内外の空間を連通させる段差部5dが形成されているので、ハッチ5の一端部5aの過度な変形を抑制しつつ、ハッチ5を開放状態又は密閉状態にすることができる。また、蓋部材3に窓4及びハッチ5を形成する形態と組み合わせることにより、金型構造を簡素化し、金型ひいては保冷容器1の製造コストを低減することができる。
また、ハッチ5の一端部5aから他端部5bに至る端縁部に薄肉部8を設けているので、開放状態におけるハッチ5の姿勢を維持するのが容易となると共に、密閉状態における密閉度をさらに高めることが可能となる。なお、当該部分は容易に破断されるよう薄肉としているので、作業者の負担が増大することがない。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくとも容器本体2又は蓋部材3を構成するいずれかの壁を貫通する窓4と、一端部5aが該いずれかの壁と一体化され、他端部5bが該いずれかの壁から分離されて外側に突出するハッチ5とを有し、ハッチ5の他端部5bが内方に押圧されることにより、窓4がハッチ5によって密閉される構造を有していればよい。すなわち、窓4及びハッチ5は、蓋部材3に形成されている形態に限られず、容器本体2の側壁等に形成されていてもよい。
また、本発明は種々の変形が可能であり、例えば、窓4の端縁部4bに凸部がハッチ5の他端部5bに凹部が形成され、両者が係合する構成であってもよい。また、窓4の端縁部4bの上端(外面側)に段差部が形成されている構成であってもよい。
また、窓4及びハッチ5は、複数対設けられていてもよい。この場合、蓋部材3に複数対の窓4及びハッチ5が形成されている形態、容器本体2に複数対の窓4及びハッチ5が形成されている形態、容器本体2及び蓋部材3のそれぞれに窓4及びハッチ5の対が形成されている形態が考えられる。窓4及びハッチ5の対を離れた場所に追加することにより、短時間に効率よく予冷を行えるようになる。
1 保冷容器
2 容器本体
3 蓋部材
3a 壁
4 窓
4b 端縁部
4c 凹部
5 ハッチ
5a 一端部
5b 他端部
5c 凸部
5d 段差部
6 弾性変形部
8 薄肉部
9 退避部
10 連通部

Claims (8)

  1. 保冷を必要とする収容物を収容する容器本体と、前記容器本体に装着される蓋部材とを備えた保冷容器において、
    前記容器本体又は蓋部材を構成するいずれかの壁を貫通する窓と、一端部が前記いずれかの壁と一体化され、他端部が前記いずれかの壁から分離されて外側に突出するハッチとを有し、
    前記ハッチの他端部が内方に押圧されることにより、前記窓が前記ハッチによって密閉されることを特徴とする保冷容器。
  2. 前記ハッチの一端部には、板ばね状に変形可能な弾性変形部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
  3. 前記ハッチの他端部又は該他端部と当接される前記窓の端縁部のうち、いずれか一方には、凸部が形成され、他方には、前記ハッチの他端部が内方に押圧されたとき、前記凸部と係合される凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保冷容器。
  4. 前記窓及びハッチは、前記蓋部材又は前記容器本体の底壁に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の保冷容器。
  5. 複数の保冷容器が上下に積み重ねられたときに、下方の保冷容器の前記ハッチと対向される底壁には、前記外側に突出状態とされたハッチと干渉しないように、内方に退避された退避部と、前記退避部と前記容器本体の側方空間とを連通させる連通部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の保冷容器。
  6. 前記凹部が形成されている底壁の内底面は、収容物の形状に沿うように、斜面状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の保冷容器。
  7. 前記ハッチの他端部又は該他端部と当接される前記窓の端縁部のうち、いずれか一方には、保冷容器内外の空間を連通させる段差部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の保冷容器。
  8. 前記ハッチの一端部から他端部に至る側端縁部は、前記弾性変形部よりも肉厚の薄い薄肉部によって、前記窓の側端縁部と一体的に形成され、前記ハッチの他端部が内方に押圧されたとき、前記薄肉部が破断され、該他端部が内方に移動可能とされることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載の保冷容器。
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