JP2013154709A - 車両用操舵装置およびラックガイド機構 - Google Patents

車両用操舵装置およびラックガイド機構 Download PDF

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Abstract

【課題】サポートヨークをラックシャフトに押さえ付ける力が低下することを抑制することが可能な車両用操舵装置、およびラックガイド機構を提供する。
【解決手段】車両用操舵装置のラックガイド機構1Cは、ラックシャフト20と、付勢方向に移動可能に設けられ、付勢方向に対して傾斜し、かつ、付勢方向の反対方向である反付勢方向の端部を構成する傾斜面53Aを有するサポートヨーク51と、サポートヨーク51に対して反付勢方向側に位置するとともに傾斜面53Aに対応する形状の傾斜面54Aを有し、傾斜面53Aに傾斜面54Aが押さえ付けられた状態においてサポートヨーク51に対して移動可能なシム部材54と、シム部材54に対して反付勢方向側に位置し、付勢方向に作用する力をシム部材54に付与する弾性部材55と、付勢方向に直交する方向から、傾斜面54Aを傾斜面53Aに押さえ付ける力をシム部材54に付与する付勢機構1Dとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸方向に移動するラックシャフトと、ラックシャフトを摺動可能に支持するサポートヨークとを有する車両用操舵装置およびラックガイド機構に関する。
特許文献1のラックガイド機構は、サポートヨークとしてのラック支持体と、ピニオンシャフトに近づく方向である付勢方向に作用する力をラック支持体に付与する弾性部材としてのコイルばねと、ラック支持体とプラグとの間に差し込まれた緩衝材シートと、緩衝材シートを押圧するコイルばねとを有する。
特開平5−50925号公報
上記ラックガイド機構においては、上記付勢方向にサポートヨークが移動することがある。サポートヨークが付勢方向に移動する主な理由としては、ラックシャフトとの接触によるシート部材の摩耗、およびラックシャフトとピニオンシャフトとの噛み合い部分の摩耗が挙げられる。サポートヨークが付勢方向に移動した場合には、サポートヨークに対して付勢方向の反対方向である反付勢方向側に位置する弾性部材が伸びるため、弾性部材がサポートヨークをラックシャフトに押さえ付ける力が低下する。
本発明は、上記課題を解決するため、サポートヨークをラックシャフトに押さえ付ける力が低下することを抑制することが可能な車両用操舵装置、およびラックガイド機構を提供することを目的とする。
(1)第1の手段は、請求項1に記載の発明すなわち、ピニオンシャフトに噛み合うとともに、軸方向に移動するラックシャフトと、前記ラックシャフトを摺動可能に支持するものであり、前記ラックシャフトを前記ピニオンシャフトに押し付ける付勢方向に移動可能に設けられ、前記付勢方向に対して傾斜し、かつ、前記付勢方向の反対方向である反付勢方向側の端部を構成する第1傾斜面を有するサポートヨークと、前記サポートヨークに対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記第1傾斜面に対応する形状の第2傾斜面を有し、前記第1傾斜面に前記第2傾斜面が押さえ付けられた状態において前記サポートヨークに対して移動可能なシム部材と、前記シム部材に対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記付勢方向に作用する力を前記シム部材に付与する弾性部材と、前記付勢方向に直交する方向から、前記第2傾斜面を前記第1傾斜面に押さえ付ける力を前記シム部材に付与する付勢機構とを備えることを要旨とする。
この発明によれば、弾性部材が付勢方向に作用する力をシム部材に付与することによって、シム部材を介して、付勢方向に作用する力がサポートヨークに付与される。よって、弾性部材によりサポートヨークがラックシャフトに押さえ付けられる。サポートヨークが付勢方向に移動したときには、前記付勢方向に直交する方向から、付勢機構がシム部材の第2傾斜面を第1傾斜面に押さえ付ける力をシム部材に付与することによって、シム部材がサポートヨークに対して移動する。すなわち、シム部材の第2傾斜面がサポートヨークの第1傾斜面に沿って移動する。このため、サポートヨークが付勢方向に移動するとき、シム部材が付勢方向に移動する距離は、サポートヨークが付勢方向に移動する距離に比べて小さくなる。このため、シム部材に対して反付勢方向側に位置する弾性部材が長くなることが抑制される。よって、サポートヨークが付勢方向に移動した分だけ弾性部材が長くなる構成と比較して、弾性部材からサポートヨークに付与される力の低減が抑制され、サポートヨークをラックシャフトに押さえ付ける力が低下することを抑制することができる。
(2)第2の手段は、請求項2に記載の発明すなわち、請求項1において、前記付勢機構は、ハウジングに固定されるプラグと、前記シム部材と前記プラグとの間に位置するとともに前記付勢方向に直交する方向に作用する力を前記シム部材に付与する弾性体とを有することを要旨とする。
(3)第3の手段は、請求項3に記載の発明すなわち、請求項2において、前記プラグは、おねじを有し、前記ハウジングは、前記おねじに対応するめねじを有することを要旨とする。
この発明によれば、プラグの回転に伴って、プラグからシム部材までの寸法を変化させることができる。このため、プラグを回転させることにより、弾性体がシム部材に付与する力を変化させることができる。
(4)第4の手段は、請求項4に記載の発明すなわち、請求項1〜3のいずれか一項において、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面の少なくとも一方には、低摩擦加工が施されていることを要旨とする。
この発明によれば、低摩擦加工が施されていないサポートヨークの第1傾斜面およびシム部材の第2傾斜面が互いに接触する構成と比較して、サポートヨークに対するシム部材の移動を滑らかにすることができる。
(5)第5の手段は、請求項5に記載の発明すなわち、請求項1〜3のいずれか一項において、前記車両用操舵装置は、前記サポートヨークと前記シム部材との間に摩擦低減部材を有することを要旨とする。
この発明によれば、低摩擦加工が施されていないサポートヨークの第1傾斜面およびシム部材の第2傾斜面が互いに接触する構成と比較して、サポートヨークに対するシム部材の移動を滑らかにすることができる。
(6)第6の手段は、請求項6に記載の発明すなわち、請求項1〜5のいずれか一項において、前記弾性部材は、皿ばねにより構成されることを要旨とする。
この発明によれば、弾性部材としてコイルばねを有する構成と比較して、シム部材に対して弾性部材を安定して接触させることが可能となるため、付勢方向に作用する力をシム部材に付与するように弾性部材を配置し易い。
(7)第7の手段は、請求項7に記載の発明すなわち、請求項1〜6のいずれか一項において、前記シム部材は、金属材料により形成されることを要旨とする。
この発明によれば、シム部材の硬度および耐摩耗性を確保し易い。
(8)第8の手段は、請求項8に記載の発明すなわち、ピニオンシャフトに噛み合うラックシャフトを摺動可能に支持するものであり、前記ラックシャフトを前記ピニオンシャフトに押し付ける付勢方向に移動可能に設けられ、前記付勢方向に対して傾斜し、かつ、前記付勢方向の反対方向である反付勢方向側の端部を構成する第1傾斜面を有するサポートヨークと、前記サポートヨークに対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記第1傾斜面に対応する形状の第2傾斜面を有し、前記第1傾斜面に前記第2傾斜面が押さえ付けられた状態において前記サポートヨークに対して移動可能なシム部材と、前記シム部材に対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記付勢方向に作用する力を前記シム部材に付与する弾性部材と、前記付勢方向に直交する方向から、前記第2傾斜面を前記第1傾斜面に押さえ付ける力を前記シム部材に付与する付勢機構とを備えることを要旨とする。
この発明によれば、弾性部材が付勢方向に作用する力をシム部材に付与することによって、シム部材を介して、付勢方向に作用する力がサポートヨークに付与される。よって、弾性部材によりサポートヨークがラックシャフトに押さえ付けられる。サポートヨークが付勢方向に移動したときには、前記付勢方向に直交する方向から、付勢機構がシム部材の第2傾斜面を第1傾斜面に押さえ付ける力をシム部材に付与することによって、シム部材がサポートヨークに対して移動する。すなわち、シム部材の第2傾斜面がサポートヨークの第1傾斜面に沿って移動する。このため、サポートヨークが付勢方向に移動するとき、シム部材が付勢方向に移動する距離は、サポートヨークが付勢方向に移動する距離に比べて小さくなる。このため、シム部材に対して反付勢方向側に位置する弾性部材が長くなることが抑制される。よって、サポートヨークが付勢方向に移動した分だけ弾性部材が長くなる構成と比較して、弾性部材からサポートヨークに付与される力の低減が抑制され、サポートヨークをラックシャフトに押さえ付ける力が低下することを抑制することができる。
本発明は、サポートヨークをラックシャフトに押さえつける力が低下することを抑制することができる車両用操舵装置、およびラックガイド機構を提供する。
本発明の実施形態の車両用操舵装置について、その全体構成を模式的に示す構成図。 実施形態のラックガイド機構について、図1のラックシャフトの軸方向に垂直な断面構造を示す断面図。 実施形態のラックガイド機構について、サポートヨーク、シム部材、弾性部材、および弾性体の斜視構造を示す斜視図。 実施形態のラックガイド機構について、シート部材の摩耗の度合が小さい状態を示す断面図。 実施形態のラックガイド機構について、シート部材の摩耗の度合が大きい状態を示す断面図。 本発明の他の実施形態のラックガイド機構を示す断面図。
図1は、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置としての車両用操舵装置1の構成を示す。車両用操舵装置1は、ステアリングシャフト10と、ラックシャフト20と、アシスト装置30と、ラックハウジング40と、ラックアンドピニオン機構1Aと、ラックガイド機構1Cとを有する。
ステアリングシャフト10は、ステアリングホイール2が固定されるコラムシャフト11と、ラックアンドピニオン機構1Aに回転を伝達するピニオンシャフト13と、コラムシャフト11とピニオンシャフト13とを互いに接続するインターミディエイトシャフト12とを有する。
ラックアンドピニオン機構1Aは、ピニオンシャフト13に形成されたピニオン14と、ラックシャフト20に形成されたラック21とを有する。ピニオン14およびラック21は、ラックハウジング40内において互いに噛み合わせられている。すなわち、ラックシャフト20およびピニオンシャフト13が互いに噛み合い、ラックアンドピニオン機構1Aは、ステアリングシャフト10とラックシャフト20とを互いに接続する。ラックアンドピニオン機構1Aは、ピニオンシャフト13の回転運動をラックシャフト20の直線運動に変換する。ラックシャフト20には転舵輪3が接続される。
アシスト装置30は、電動モーター31と、電動モーター31の回転を減速してコラムシャフト11に伝達する減速機構1Bとを有する。減速機構1Bは、電動モーター31の出力により回転するウォームシャフト32と、ウォームシャフト32に噛み合わせられるウォームホイール33とを有する。ウォームホイール33は、コラムシャフト11と一体的に回転する。
ステアリングホイール2が回転したときの車両用操舵装置1の動作について説明する。
ステアリングシャフト10は、ステアリングホイール2の回転にともない回転する。ラックシャフト20は、ステアリングシャフト10の回転にともない、図中の矢印Xで示す軸方向Xに移動する。ラックシャフト20が軸方向Xに移動することにより、転舵輪3の向きが変化する。電動モーター31は、ステアリングシャフト10が回転しているとき、ステアリングシャフト10に付与されたトルクを検出するトルクセンサ(図示略)の出力に基づいてウォームホイール33を回転させ、減速機構1Bを介して、ラックシャフト20の移動を補助するアシストトルクをステアリングシャフト10に付与する。これにより、ラックシャフト20を移動させるためにステアリングホイール2の操作に要求される力が小さくなる。すなわち、アシスト装置30が、ステアリングホイール2の操作をアシストする。
図2は、ラックシャフト20の軸方向X(図1)に垂直であって、かつ、ピニオンシャフト13の軸方向Yに沿った、ラックハウジング40等の断面を示す。なお、ラックハウジング40内においてサポートヨーク51が移動可能な直線方向を「移動方向Z」とする。以下、移動方向Zにおいて、ラックシャフト20をピニオンシャフト13に押し付ける方向を「付勢方向」といい、付勢方向の反対方向を「反付勢方向」という。なお、付勢方向は、ピニオンシャフト13に近づく方向に相当する。また、反付勢方向は、ピニオンシャフト13から離れる方向に相当する。
図2に示されるように、ラックガイド機構1Cは、ラックシャフト20を収容するラックハウジング40と、サポートヨーク51と、シート部材52と、シム部材54と、弾性部材55と、プラグ56と、付勢機構1Dとを有する。付勢機構1Dは、弾性体57と、プラグ58とを有する。
ラックハウジング40は、ピニオンシャフト収容部41と、サポートヨーク収容部42と、付勢機構収容部43を有する。ピニオンシャフト収容部41、サポートヨーク収容部42、および付勢機構収容部43は、ラックハウジング40と一体的に形成されている。すなわち、ラックハウジング40は、ピニオンハウジングおよびサポートヨークハウジングを兼ねる。なお、ラックハウジング40は「ハウジング」に相当する。
ピニオンシャフト収容部41は、ピニオンシャフト13の下端部を収容する。ピニオンシャフト収容部41は、シール部材44と、玉軸受45と、針軸受46とを有する。
シール部材44は、ラックハウジング40の外部に向けて開口するピニオンシャフト収容部41の開口部41Aにおいて、ピニオンシャフト13とラックハウジング40との間に位置する。シール部材44は、開口部41Aからラックハウジング40内への異物の侵入を抑制する。
玉軸受45および針軸受46は、ピニオンシャフト13の軸方向Yにおいて、互いに間隔を空けた箇所に位置する。玉軸受45は、ピニオンシャフト13のうちピニオン14よりも上方の部分を支持する。針軸受46は、ピニオンシャフト13のうちピニオン14よりも下方の部分を支持する。
サポートヨーク収容部42は、サポートヨーク51、シム部材54、弾性部材55、およびプラグ56を収容する。サポートヨーク収容部42は、移動方向Zに平行な一点鎖線Cを中心軸線とする孔により形成されている。サポートヨーク収容部42は、Oリング47,48を有する。
Oリング47,48は、サポートヨーク収容部42とサポートヨーク51との間に位置する。Oリング47,48は、移動方向Zにおいて互いに間隔を空けた箇所に位置する。Oリング47,48は、サポートヨーク収容部42とサポートヨーク51との衝突を緩和する。
サポートヨーク51は、移動方向Zにおいてシム部材54とラックシャフト20との間に位置する。サポートヨーク51は、ラックハウジング40内において移動方向Zに、すなわち付勢方向に移動可能に構成されている。サポートヨーク51は、軸方向X(図1)のラックシャフト20の移動を案内するとともに、シート部材52を介してラックシャフト20をピニオンシャフト13に押さえ付ける。すなわち、サポートヨーク51は、ラックシャフト20を摺動可能に支持する。サポートヨーク51は、反付勢方向側の端部を構成する傾斜部53を有する。傾斜部53は、サポートヨーク51と一体的に形成されている。
シート部材52は、耐摩耗性に優れたラックシャフト20に対して摩擦係数の低い樹脂により形成される。シート部材52は、ラックシャフト20の軸方向X(図1)の移動により摩耗する。
シム部材54は、移動方向Zにおいて弾性部材55とサポートヨーク51との間に位置する。すなわち、シム部材54は、サポートヨーク51に対して反付勢方向側に位置する。シム部材54は、鋼またはアルミニウム等の金属材料により形成されている。シム部材54は、サポートヨーク51の傾斜部53に接触しながら移動方向Zに直交する差込方向Aに移動する。すなわち、シム部材54は、サポートヨーク51の傾斜部53に沿って移動可能に構成されている。
弾性部材55は、移動方向Zにおいてプラグ56とシム部材54との間に位置する。すなわち、弾性部材55は、シム部材54に対して反付勢方向側に位置する。弾性部材55は、皿ばねにより構成されている。弾性部材55は、移動方向Zにおいて伸びようとする弾性を有する。すなわち、弾性部材55は、付勢方向に作用する力をシム部材54に付与する。
プラグ56は、サポートヨーク収容部42の開口部42Aに位置する。プラグ56は、おねじ56Aを有する。プラグ56のおねじ56Aは、開口部42Aの内周に形成されているめねじ42Bにねじ込まれている。すなわち、プラグ56は、ねじ込み式のものであって、ラックハウジング40のサポートヨーク収容部42に固定されている。
付勢機構収容部43は、シム部材54に対して移動方向Zに対する垂直方向側に位置する。付勢機構収容部43は、弾性体57およびプラグ58を収容する。付勢機構収容部43は、サポートヨーク収容部42に開口する孔により形成されている。
弾性体57は、移動方向Zに垂直な方向においてプラグ58とシム部材54との間に位置する。弾性体57は、弾性ゴムにより構成されている。弾性体57は、移動方向Zに垂直な方向において伸びようとする弾性を有する。すなわち、弾性体57は、差込方向Aに作用する力をシム部材54に付与する。
プラグ58は、ラックハウジング40の外部に向けて開口する付勢機構収容部43の開口部43Aに位置する。プラグ58は、おねじ58Aを有する。プラグ58のおねじ58Aは、開口部43Aの内周に形成されているめねじ43Bにねじ込まれている。すなわち、プラグ58は、ねじ込み式のものであって、付勢機構収容部43に固定されている。
図3は、図2のラックガイド機構1Cを分解した状態の斜視図である。図3は、サポートヨーク51シム部材54、弾性部材55、および弾性体57のみを示す。
図3に示されるように、サポートヨーク51は、シート部材52およびラックシャフト20(図2)が嵌まるガイド溝51Aと、Oリング47(図2)が嵌まるリング溝51Bと、Oリング48(図2)が嵌まるリング溝51Cとを有する。
傾斜部53は、サポートヨーク51の移動方向Zに対して斜めに形成された傾斜面53Aを有する。傾斜面53Aは、サポートヨーク51における反付勢方向側の端面を構成する。なお、傾斜面53Aは、「反付勢方向側の端部を構成する第1傾斜面」に相当する。
シム部材54は、傾斜面53Aと同様に移動方向Zに対して斜めに形成された傾斜面54Aと、弾性部材55により押される被押圧面54Bと、円柱状の外周面54Cとを有する。傾斜面54Aは、シム部材54における付勢方向側の端面として構成される。傾斜面54Aには低摩擦加工が施されている。被押圧面54Bは、移動方向Zに対して垂直な面、かつシム部材54の反付勢方向側の端面として構成される。シム部材54は、傾斜部53の傾斜面53Aに傾斜面54Aが押さえ付けられた状態において、サポートヨーク51に対して移動可能に構成されている。なお、傾斜面54Aは、「第1傾斜面に対応する形状の第2傾斜面」に相当する。
弾性部材55は、反付勢方向から、付勢方向に作用する力をシム部材54に付与する。一方、弾性体57は、移動方向Zに直交する方向から、シム部材54の傾斜面54Aを傾斜部53の傾斜面53Aに押さえ付ける力をシム部材54に付与する。弾性体57は、シム部材54の外周面54Cが嵌まる押圧面57Aを有する。
図4および図5を参照してラックガイド機構1Cの動作を説明する。図5のシート部材52は、図4のシート部材52に比べて摩耗している。
図4に示されるように、弾性部材55によってシム部材54に付与した力が、サポートヨーク51および弾性部材55の間に差し込まれているシム部材54を介して、サポートヨーク51に付与される。このため、サポートヨーク51はラックシャフト20に押さえ付けられる。ラックシャフト20との接触によるシート部材52の摩耗、またはラックシャフト20とピニオンシャフト13との噛み合い部分の摩耗が生じたとき、サポートヨーク51は付勢方向に移動する。
図5に示されるように、サポートヨーク51が付勢方向に移動したとき、付勢機構1Dの弾性体57によって傾斜面54Aを傾斜面53Aに押さえ付ける力が付与されたシム部材54が、移動方向Zに垂直な方向においてサポートヨーク51に対して移動する。すなわち、シム部材54の傾斜面54Aが、サポートヨーク51が有する傾斜部53の傾斜面53Aに沿って移動する。このようにシム部材54がサポートヨーク51に沿って移動することにより、サポートヨーク51が移動した後の状態におけるガイド溝51Aから被押圧面54Bまでの寸法M2(図5)は、サポートヨーク51が移動する前の状態におけるガイド溝51Aから被押圧面54Bまでの寸法M1(図4)に比べて大きくなる。こうして、サポートヨーク51が付勢方向に移動したとき、シム部材54は付勢方向に移動せず、弾性部材55は移動方向Zにおいて伸びない。
本実施形態の車両用操舵装置1のラックガイド機構1Cは以下の効果を奏する。
(1)車両用操舵装置1のラックガイド機構1Cは、サポートヨーク51と、シム部材54と、弾性部材55と、付勢機構1Dとを有する。弾性部材55が付勢方向に作用する力をシム部材54に付与することによって、シム部材54を介して、付勢方向に作用する力がサポートヨーク51に付与される。よって、弾性部材55によりサポートヨーク51がラックシャフト20に押さえ付けられる。サポートヨーク51が付勢方向に移動したときには、付勢方向に直交する方向から、付勢機構1Dがシム部材54の傾斜面54Aを傾斜部53の傾斜面53Aに押さえ付ける力をシム部材54に付与することによって、シム部材54がサポートヨーク51に対して移動する。すなわち、シム部材54の傾斜面54Aがサポートヨーク51の傾斜面53Aに沿って移動する。このため、サポートヨーク51が付勢方向に移動するとき、シム部材54が付勢方向に移動する距離は、サポートヨーク51が付勢方向に移動する距離に比べて小さくなる。このため、シム部材54に対して反付勢方向側に位置する弾性部材55が長くなることが抑制される。よって、サポートヨーク51が付勢方向に移動した分だけ弾性部材55が長くなる構成と比較して、弾性部材55からサポートヨーク51に付与される力の低減が抑制され、サポートヨーク51をラックシャフト20に押さえ付ける力が低下することを抑制することができる。
(2)付勢機構1Dは、プラグ58と弾性体57とを有し、プラグ58は、おねじ58Aを有し、ラックハウジング40は、おねじ58Aに対応するめねじ43Bを有する。したがって、プラグ58の回転に伴って、プラグ58からシム部材54までの寸法を変化させることができる。このため、プラグ58を回転させることにより、弾性体57がシム部材54に付与する力を変化させることができる。
(3)シム部材54の傾斜面54Aには低摩擦加工が施されているため、傾斜面53A,54Aに低摩擦加工が施されずに傾斜面53A,54Aが互いに接触する構成と比較して、サポートヨーク51に対するシム部材54の移動を滑らかにすることができる。
(4)弾性部材55は、皿ばねにより構成されるため、コイルばねにより構成される場合と比較して、シム部材54に対して弾性部材55を安定して接触させることが可能となるため、付勢方向に作用する力をシム部材54に付与するように弾性部材55を配置し易い。
(5)シム部材54は、金属材料により形成されるため、シム部材54が例えばアクリル樹脂により形成される構成と比較して、シム部材54の硬度および耐摩耗性を確保し易い。
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・実施形態の車両用操舵装置1において、シム部材54は、金属材料により形成される。一方、変形例の車両用操舵装置1において、シム部材54は、鋼材と同程度の硬度を有する樹脂により形成される。すなわち、シム部材54の材料は変更することができる。
・実施形態の車両用操舵装置1において、弾性部材55は、皿ばねにより構成される。一方、変形例の車両用操舵装置1において、弾性部材55は、コイルばねにより構成される。すなわち、弾性部材55は、付勢方向に作用する力をシム部材54に付与するものであればよい。
・実施形態の車両用操舵装置1において、弾性体57は、弾性ゴムにより構成される。一方、変形例の車両用操舵装置1において、弾性体57は、コイルばねまたは皿ばねにより構成される。すなわち、弾性体57は、シム部材54の傾斜面54Aをサポートヨーク51の傾斜面53Aに押さえ付ける力をシム部材54に付与するものであればよい。
・実施形態の車両用操舵装置1において、シム部材54の傾斜面54Aには低摩擦加工が施されている。一方、変形例の車両用操舵装置1においては、サポートヨーク51の傾斜面53A、またはサポートヨーク51およびシム部材54の傾斜面53A,54Aに、低摩擦加工が施される。このような構成であっても、上記(3)の効果を得ることができる。
・実施形態の車両用操舵装置1において、シム部材54の傾斜面54Aには低摩擦加工が施されている。一方、変形例の車両用操舵装置1のラックガイド機構1Cは、図6に示されるように、サポートヨーク51とシム部材54との間に摩擦低減部材としてのシート部材59を有する。このような構成であっても、上記(3)の効果を得ることができる。
なお、シート部材59は、シム部材54の傾斜面54Aに比べて表面粗さの小さいラック側表面59Aと、サポートヨーク51の傾斜面53Aに比べて表面粗さの小さい反ラック側表面59Bとを有する。ラック側表面59Aは、サポートヨーク51の傾斜面53Aに接触し、反ラック側表面59Bは、シム部材54の傾斜面54Aに接触する。
・実施形態の傾斜部53は、サポートヨーク51と一体的に形成されている。一方、変形例の傾斜部53は、サポートヨーク51と異なる別体により形成される。すなわち、サポートヨークは、2つ以上の部品により構成することもできる。
・実施形態の車両用操舵装置1は、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置として構成されている。一方、変形例の車両用操舵装置は、ピニオンアシスト式またはラックアシスト式の電動パワーステアリング装置として構成される。
1…車両用操舵装置、1A…ラックアンドピニオン機構、1B…減速機構、1C…ラックガイド機構、1D…付勢機構、2…ステアリングホイール、10…ステアリングシャフト、11…コラムシャフト、12…インターミディエイトシャフト、13…ピニオンシャフト、14…ピニオン、20…ラックシャフト、21…ラック、30…アシスト装置、31…電動モーター、32…ウォームシャフト、33…ウォームホイール、40…ラックハウジング(ハウジング)、41…ピニオンシャフト収容部、41A…開口部、42…サポートヨーク収容部、42A…開口部、42B…めねじ、43…付勢機構収容部、43A…開口部、43B…めねじ、44…シール部材、45…玉軸受、46…針軸受、47,48…Oリング、51…サポートヨーク、51A…ガイド溝、51B,51C…リング溝、52…シート部材、53…傾斜部、53A…傾斜面(第1傾斜面)、54…シム部材、54A…傾斜面(第2傾斜面)、54B…被押圧面、54C…外周面、55…弾性部材、56…プラグ、56A…おねじ、57…弾性体、57A…押圧面、58…プラグ、58A…おねじ、59…シート部材(摩擦低減部材)、59A…ラック側表面、59B…反ラック側表面。

Claims (8)

  1. ピニオンシャフトに噛み合うとともに、軸方向に移動するラックシャフトと、
    前記ラックシャフトを摺動可能に支持するものであり、前記ラックシャフトを前記ピニオンシャフトに押し付ける付勢方向に移動可能に設けられ、前記付勢方向に対して傾斜し、かつ、前記付勢方向の反対方向である反付勢方向側の端部を構成する第1傾斜面を有するサポートヨークと、
    前記サポートヨークに対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記第1傾斜面に対応する形状の第2傾斜面を有し、前記第1傾斜面に前記第2傾斜面が押さえ付けられた状態において前記サポートヨークに対して移動可能なシム部材と、
    前記シム部材に対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記付勢方向に作用する力を前記シム部材に付与する弾性部材と、
    前記付勢方向に直交する方向から、前記第2傾斜面を前記第1傾斜面に押さえ付ける力を前記シム部材に付与する付勢機構と
    を備える車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、
    前記付勢機構は、ハウジングに固定されるプラグと、前記シム部材と前記プラグとの間に位置するとともに前記付勢方向に直交する方向に作用する力を前記シム部材に付与する弾性体とを有する
    車両用操舵装置。
  3. 請求項2において、
    前記プラグは、おねじを有し、
    前記ハウジングは、前記おねじに対応するめねじを有する
    車両用操舵装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面の少なくとも一方には、低摩擦加工が施されている
    車両用操舵装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記車両用操舵装置は、前記サポートヨークと前記シム部材との間に摩擦低減部材を有する
    車両用操舵装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、
    前記弾性部材は、皿ばねにより構成される
    車両用操舵装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、
    前記シム部材は、金属材料により形成される
    車両用操舵装置。
  8. ピニオンシャフトに噛み合うラックシャフトを摺動可能に支持するものであり、前記ラックシャフトを前記ピニオンシャフトに押し付ける付勢方向に移動可能に設けられ、前記付勢方向に対して傾斜し、かつ、前記付勢方向の反対方向である反付勢方向側の端部を構成する第1傾斜面を有するサポートヨークと、
    前記サポートヨークに対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記第1傾斜面に対応する形状の第2傾斜面を有し、前記第1傾斜面に前記第2傾斜面が押さえ付けられた状態において前記サポートヨークに対して移動可能なシム部材と、
    前記シム部材に対して前記反付勢方向側に位置するものであり、前記付勢方向に作用する力を前記シム部材に付与する弾性部材と、
    前記付勢方向に直交する方向から、前記第2傾斜面を前記第1傾斜面に押さえ付ける力を前記シム部材に付与する付勢機構と
    を備えるラックガイド機構。
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