JP2013154328A - 塗装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装費用およびメンテナンスに要する工数の増加を抑えることができながら、パネル部材のコーナ部に塗料が集中して付着することを防止できる、塗装方法を提供する。
【解決手段】車体1の塗装の際には、コーナ部5の近傍に、フューエルリッド6が配置される。フューエルリッド6は、コーナ部5の近傍において、その塗装面がリアクォータパネル2の塗装面に沿って延長される平面上に位置するように配置される。その後、リアクォータパネル2およびフューエルリッド6の塗装面に向けて、塗装用ロボットの塗料ガン(図示せず)から塗料が噴霧される。
【選択図】図1
【解決手段】車体1の塗装の際には、コーナ部5の近傍に、フューエルリッド6が配置される。フューエルリッド6は、コーナ部5の近傍において、その塗装面がリアクォータパネル2の塗装面に沿って延長される平面上に位置するように配置される。その後、リアクォータパネル2およびフューエルリッド6の塗装面に向けて、塗装用ロボットの塗料ガン(図示せず)から塗料が噴霧される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の車体などの被塗装物を静電塗装によって塗装する方法に関する。
たとえば、自動車の車体の製造ラインには、車体を塗装する塗装ラインが含まれる。この塗装ラインでは、塗料を吐出する塗料ガンを備える塗装用ロボットにより、ラインを流れる車体に塗装が施される。
塗装方法としては、帯電した塗料を用いる静電塗装が広く採用されている。静電塗装では、帯電した塗料が静電気力によって被塗装物である車体に引き寄せられるため、車体を効率よく塗装することができ、塗料の使用量を節減することができる。その反面、静電塗装には、車体を構成するパネル部材のコーナ部に塗料が集中して付着するという欠点がある。
コーナ部に塗料が過剰に付着することを防止する技術として、たとえば、車体と塗料ガンとの間に遮蔽板を備えた塗装用治具を配置し、塗料ガンから車体に向けて吐出される塗料の一部を遮蔽板で遮蔽して、コーナ部に付着する塗料の量を調整することが提案されている。
しかしながら、遮蔽板に付着した塗料が無駄になるため、塗装に要する費用が高くついてしまう。また、遮蔽板に多量の塗料が付着するので、遮蔽板を定期的に洗浄しなければならない。そのため、塗装ラインのメンテナンスに要する工数が増加する。
本発明の目的は、塗装費用およびメンテナンスに要する工数の増加を抑えることができながら、パネル部材のコーナ部に塗料が集中して付着することを防止できる、塗装方法を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る塗装方法は、被塗装物を静電塗装によって塗装する方法である。この塗装方法は、パネル部材とともに前記被塗装物を構成する構成部品を、前記パネル部材のコーナ部の近傍でその塗装面が前記パネル部材の塗装面に沿って延長される平面上に位置するように配置した後、前記パネル部材および前記構成部品の塗装面に向けて塗料を噴霧することを特徴としている。
被塗装物の塗装の際には、被塗装物を構成する構成部品がパネル部材のコーナ部の近傍に配置される。具体的には、構成部品は、パネル部材のコーナ部の近傍において、塗装面がパネル部材の塗装面に沿って延長される平面上に位置するように配置される。その後、パネル部材および構成部品の塗装面に向けて塗料が噴霧される。
パネル部材のコーナ部の近傍に構成部品が配置されることにより、電気力線がパネル部材のコーナ部および構成部品に分散する。そのため、電気力線に沿って移動する塗料がパネル部材のコーナ部および構成部品に分散して付着する。その結果、パネル部材のコーナ部に塗料が集中して付着することを防止でき、パネル部材および構成部品の塗装面に塗料をむらなく付着させることができる。
そして、構成部品の塗装面に付着した塗料を洗い落とす必要はないので、塗料が無駄にならず、また、メンテナンスに要する工数の増加を招かない。
よって、塗装費用およびメンテナンスに要する工数の増加を抑えることができながら、パネル部材のコーナ部に塗料が集中して付着することを防止でき、ひいてはパネル部材および構成部品の塗装面をむらなく塗装することができる。
被塗装物は、自動車の車体であり、構成部品は、フューエルリッドであってもよい。
この場合、車体の塗装と同時にフューエルリッドを塗装することができる。また、車体およびフューエルリッドの塗装面の塗装後の色味を合わせることができる。
構成部品は、被塗装物に取り付けられた塗装用治具により、パネル部材のコーナ部の近傍で支持されてもよい。
そして、パネル部材がリアクォータパネルである場合には、車体におけるリアバンパで覆い隠される部分に塗装用治具が取り付けられてもよい。
塗装用治具が取り付けられた部分に塗装むらが生じても、その部分がリアバンパで覆い隠されることにより、自動車の外観が損なわれることを防止できる。
本発明によれば、塗装費用およびメンテナンスに要する工数の増加を抑えることができながら、パネル部材のコーナ部に塗料が集中して付着することを防止でき、ひいてはパネル部材および構成部品の塗装面をむらなく塗装することができる。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る塗装方法について説明するための図である。
この塗装方法は、自動車の車体1の塗装に適用される。
車体1を構成するリアクォータパネル2は、リアバンパ(図示せず)が取り付けられるリアバンパ取付部3とホイールハウスに沿った部分4との境界部分に、下方に凸となる側面視三角形状のコーナ部5を有している。
車体1の塗装の際には、コーナ部5の近傍に、フューエルリッド6が配置される。
フューエルリッド6の配置には、塗装用治具7が用いられる。塗装用治具7は、車体1に固定される固定部8と、フューエルリッド6が取り付けられる取付部9と、取付部9の下方に配置されるダミーパネル10と、固定部8と取付部9およびダミーパネル10とを連結する連結部11とを備えている。
リアバンパ取付部3には、たとえば、エア抜き用開口12が形成されている。エア抜き用開口12は、完成した自動車の車室内の空気を車室外に排出するために形成された開口である。エア抜き用開口12が形成されていることにより、自動車のドアが閉じられたときに車室内の気圧が上昇することを抑制でき、ドアをスムーズに閉じることができる。塗装用治具7の固定部9は、エア抜き用開口12を利用して、車体1に固定される。
塗装用治具7の固定部9が車体1に固定され、取付部9にフューエルリッド6が取り付けられることにより、フューエルリッド6は、コーナ部5の近傍において、その塗装面がリアクォータパネル2の塗装面に沿って延長される平面上に位置するように配置される。また、フューエルリッド6の下方に、ダミーパネル10が配置される。ダミーパネル10は、フューエルリッド6の下端縁に沿って前後方向に延び、前後方向の両端部がフューエルリッド6の下角部に沿って上方に湾曲している。
その後、リアクォータパネル2およびフューエルリッド6の塗装面に向けて、塗装用ロボットの塗料ガン(図示せず)から塗料が噴霧される。
リアクォータパネル2のコーナ部5の近傍にフューエルリッド6が配置されることにより、電気力線が塗料ガンとリアクォータパネル2のコーナ部5との間および塗料ガンとフューエルリッド6との間に分散する。そのため、電気力線に沿って移動する塗料がリアクォータパネル2のコーナ部5およびフューエルリッド6に分散して付着する。その結果、リアクォータパネル2のコーナ部5に塗料が集中して付着することを防止でき、リアクォータパネル2およびフューエルリッド6の塗装面に塗料をむらなく付着させることができる。
なお、コーナ部5の近傍は、コーナ部5を狙って噴霧された塗料がフューエルリッド6の塗装面にも付着するような範囲内に含まれる。
また、フューエルリッド6の下方にダミーパネル10が配置されているので、フューエルリッド6の下端部に塗料が集中して付着することを防止できる。
フューエルリッド6の塗装面に付着した塗料を洗い落とす必要はないので、塗料が無駄にならず、また、メンテナンスに要する工数の増加を招かない。
よって、塗装費用およびメンテナンスに要する工数の増加を抑えることができながら、リアクォータパネル2のコーナ部5に塗料が集中して付着することを防止でき、ひいてはリアクォータパネル2およびフューエルリッド6の塗装面をむらなく塗装することができる。
また、車体1の塗装と同時にフューエルリッド6を塗装することができる。さらには、車体1およびフューエルリッド6の塗装面の塗装後の色味を合わせることができる。
フューエルリッド6は、車体1に固定された塗装用治具7により、リアクォータパネル2のコーナ部5の近傍で支持される。
塗装用治具7の固定部9は、リアクォータパネル2におけるリアバンパ取付部3に固定される。
固定部9が取り付けられることにより、リアバンパ取付部3に塗装むらが生じても、自動車の完成時には、リアバンパ取付部3がリアバンパで覆い隠される。よって、自動車の外観が損なわれることを防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、被塗装物が自動車の車体1である場合を取り上げた。しかしながら、被塗装物は、車体1に限らず、たとえば、白物家電の筐体であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車体(被塗装物)
2 リアクォータパネル(パネル部材)
6 フューエルリッド(構成部品)
2 リアクォータパネル(パネル部材)
6 フューエルリッド(構成部品)
Claims (2)
- 被塗装物を静電塗装によって塗装する方法であって、
パネル部材とともに前記被塗装物を構成する構成部品を、前記パネル部材のコーナ部の近傍でその塗装面が前記パネル部材の塗装面に沿って延長される平面上に位置するように配置した後、
前記パネル部材および前記構成部品の塗装面に向けて塗料を噴霧する、塗装方法。 - 前記被塗装物は、自動車の車体であり、
前記構成部品は、フューエルリッドである、請求項1に記載の塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012019039A JP2013154328A (ja) | 2012-01-31 | 2012-01-31 | 塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012019039A JP2013154328A (ja) | 2012-01-31 | 2012-01-31 | 塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013154328A true JP2013154328A (ja) | 2013-08-15 |
Family
ID=49050062
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012019039A Pending JP2013154328A (ja) | 2012-01-31 | 2012-01-31 | 塗装方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013154328A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018047820A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造、及び車体の塗装方法 |
-
2012
- 2012-01-31 JP JP2012019039A patent/JP2013154328A/ja active Pending
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JP2018047820A (ja) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | 本田技研工業株式会社 | 車体構造、及び車体の塗装方法 |
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