JP2013154026A - 生体刺激電極 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刺激電極10、及び接触電極20を板金加工によって金属板から一体加工することにより安価に大量生産することができる。また、刺激電極10、及び接触電極20を共に皮膚接触部位単独で形成する。刺激電極10、接触電極20のそれぞれには、足部を設け、この足部を樹脂部35に形成された貫通孔に圧入することで樹脂部35に固定すると共に、貫通孔の内周面及び樹脂部35の裏面に形成された配線に電気的に接続する。
【選択図】図1
Description
例えば、糖尿病の場合、病状の進行と共に神経組織が変性するため、被験者の痛覚神経に電気刺激を与えてその反応を見ることにより、被験者の病状を判断するための手がかりとすることができる。
この技術は、直径の異なる注射針を切断して同心となるように配置したものである。外側の注射針は、端部が平坦に形成されており陽極として機能し、内側の注射針は先端が鋭角に形成されて、外側の注射針よりも先端が0.01〜0.3mm程度突出し陰極として機能する。
このように構成された電極の末端を生体の皮膚に接するように配置すると、陽極は皮膚表面に接すると共に陰極は皮膚に刺さり、真皮には到達することなく、表皮内にとどまる。これに電流を流すと、痛覚を選択的に刺激することができる。
(2)請求項2記載の発明では、前記尖頭部は、幅50μm以下の鈍化部を有することを特徴とする請求項1に記載の生体刺激電極を提供する。
(3)請求項3記載の発明では、前記尖頭部の表面粗さがRa10μm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体刺激電極を提供する。
(4)請求項4記載の発明では、前記第1の電極は、前記尖頭部と反対側に延設された足部を備え、前記第2の電極は、平板を丸めて形成した円筒部と、当該円筒部から延設された足部とを備え、前記絶縁部材は、内周面に導体が配設され、前記第1の電極の足部が圧入される第1の貫通孔と、内周面に導体が配設され、前記第2の電極の足部が圧入される第2の貫通孔を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の生体刺激電極を提供する。
(5)請求項5記載の発明では、前記第1の電極には、前記足部の圧入の際に圧入量を規定する係止部が突出形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の生体刺激電極を提供する。
(6)請求項6記載の発明では、前記平板は、金属板又は導電性樹脂板であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の生体刺激電極を提供する。
(7)請求項7記載の発明では、前記第1の電極と前記第2の電極の組よりなる電極対を複数有することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の生体刺激電極を提供する。
(8)請求項8記載の発明では、前記複数存在する前記電極対の第1の電極又は第2の電極のうち、少なくとも一方の電極は、互いに絶縁されていることを特徴とする請求項7に記載の生体刺激電極を提供する。
(9)請求項9記載の発明では、前記絶縁部は、前記尖頭部と前記接触部が所定の位置関係となるように前記第1の電極と前記第2の電極を収納する収納部を備えた樹脂で構成され、当該樹脂の一部を熱でかしめることにより前記前記第1の電極と前記第2の電極が固定されている、ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の生体刺激電極を提供する。
痛覚神経を刺激する刺激電極10、及び刺激電極10と対になる接触電極20(図1)を共に皮膚接触部位からリード線のコネクタ部位まで一体構造とし、インサート成形や熱かしめによって樹脂ボディーに固定する。
刺激電極10と接触電極20は、板金加工(抜き加工、曲げ加工、絞り加工など)によって金属板から一体加工することにより安価に大量生産することができる。
また、刺激電極10と接触電極20を所定の位置関係となるように樹脂で固定することにより、刺激電極部12と接触電極部22で構成される電極対30で高い寸法精度を実現することができる。
更に、刺激電極10は金属板から構成されるため刺激電極部12は稜線を有し、これによって、先端が点の場合よりも表皮に接する接触面積が増えて痛覚神経を刺激する際の確実性が高まる。
加えて、刺激電極10、接触電極20を一体構造とするため、導電部品の接合部分が減って信頼性が向上する。
(第1の実施形態)
まず、図1の各図を用いて第1の実施形態に係る電極について説明する。
図1(a)は、電極の外形を示した図である。
刺激電極10は、痛覚神経刺激用電極であり、例えば、金属板から電極部材11を抜き加工し、これを曲げ加工して形成されている。このように刺激電極10は、金属板から抜いた電極部材11を一体加工して形成されている。
電極部材11は、厚さが0.1〜0.2mm程度であり、人体に無害なSUS304やSUS316などが用いられている。
また、人体に無害な他の金属を用いたり、あるいは、表面を金など人体に無害な金属でメッキしてもよい。
そして、電極部材11の屈曲した先端には、押圧されて生体の表皮(皮膚)に刺さるように鋭角に構成された刺激電極部12が形成されている。刺激電極部12の形状は、抜き加工の際に金型によって形成される。
屈曲部13から刺激電極部12までの長さは3mm程度であり、刺激電極部12の角度は、50°程度である。この角度は一例であって更に鋭角、あるいは鈍角であってもよい。
接触電極20は、全長が10mm程度、幅が1mm程度の略長方形をしており、先端領域が屈曲部25において電極部材21の厚さ方向に屈曲し、更にその先端が屈曲部24で屈曲部25とは逆の方向に屈曲している。そのため、先端に形成された円環部26(フランジ)は電極部材21の他端側の板面と平行となっている。
円筒部23の端部は、押圧されて生体の表皮に接するように平坦に構成された接触電極部22が形成されている。接触電極部22は、刺激電極部12の差し込み量を規制する機能を持たせるため、線又は面で構成されていればよい。
これは、接触電極20に対して刺激電極10が矢線方向に組み合わされた場合に、電極部材11と電極部材21が干渉しないようにするためである。
以上のように、刺激電極10と接触電極20は、金属板から板金加工(抜き加工、曲げ加工、絞り加工などのプレス加工)によって形成することができるため、容易に高い寸法精度で量産することができる。
図示しないが、刺激電極10と接触電極20は、インサート成形するための金型に設置されて位置決めされる。
また、治工具を用いて刺激電極10と接触電極20の位置決めをしてインサート成形用の金型に設置してもよい。
このように刺激電極10と接触電極20を位置決めした状態でインサート成形、即ち、金型に樹脂を注入して固化させると、刺激電極10と接触電極20が所定の位置関係に固定され、刺激電極部12と接触電極部22によって表皮に接する電極対30が形成される。
そして、電極部材21の中心線と、円筒部23の中心線が所定の距離だけ離れているため、電極部材11と電極部材21の他端側が干渉せず、同一平面上に形成することができる。
電極部材11と電極部材21の他端側が同一平面に形成されると、容易に電極部材11と電極部材21をコネクタに接続したり、あるいは、端子を圧着したりすることができる。
刺激電極部12の中心線は円筒部23の中心線と一致し、刺激電極部12は、接触電極部22から0〜0.5mm程度突出している。
このように配置された刺激電極部12と接触電極部22により電極対30が形成され、電極対30が表皮に押圧されると、刺激電極部12が表皮に刺さると共に接触電極部22が表皮に当接して表皮との電気的なコンタクトをとると共に刺激電極部12の表皮への挿入量を規制する。
また、本実施形態では、刺激電極部12が表皮に刺さることとするが、電極対30の使用目的によっては、表皮にめり込むだけでもよく、必ずしも刺さる必要はない。
図2(a)は、生体刺激電極部1を裏面から見た平面図である。
刺激電極10と接触電極20を図1(c)で示した所定の位置関係でインサート成形すると、刺激電極10と接触電極20が樹脂部35で固定された生体刺激電極部1が得られる。
以下では、電極対30が形成されている面を表面と呼び、これに対向する面を裏面と呼ぶことにする。
生体刺激電極部1は、刺激電極10と接触電極20を金型に固定したまま樹脂を注入してインサート成形して形成されるため、刺激電極10と接触電極20が樹脂部35の内部に埋め込まれた形となっている。
本実施形態における樹脂部35は、絶縁部材(固定部)として機能する。但し、樹脂部35に代えてセラミック基板等を使用するようにしてもよい。この場合、後述する第4実施形態と同様にセラミック基板に貫通孔を設けると共に、刺激電極10と接触電極20に設けた足部を貫通孔に圧入するようにする。
樹脂部35の表面は平坦に形成されており、その中央部に電極対30が突出している。円筒部23の突出量は、例えば、1mm程度である。
円筒部23の内部には樹脂が注入されていないが、円筒部23の内部に樹脂が充填されるように構成してもよい。
この電源コードの他端には第2のコネクタが形成されており、第2のコネクタを着脱することにより、生体刺激電極部1を電源装置から着脱するようになっている。
このように生体刺激電極部1は着脱できるため、使用ごとに使い捨てにすることができ、感染症を防ぐことができる。
そして、電極部材11、刺激電極部12に電圧を印可すると刺激電極部12により痛覚を良好に刺激することができる。
また、刺激電極10、接触電極20は、板状の部材で、しかも屈曲しており、当該屈曲した部分が樹脂部35にモールドされているため、電極対30の剛性が高く、電極対30に応力が作用しても電極対30の配置を維持することができる。
この例では、電極部材11、電極部材21が、先の実施形態よりも短く形成されており、それぞれ、端部領域で接続部42、44によってリード端子41、43が接続されている。
接続部42、44は、例えば、圧着やハンダ付け、あるいは導電性接着剤などにより電極部材11、電極部材21とリード端子41、43を電気的、及び物理的に接続している。
そして、リード端子41、43を接続した状態で刺激電極10、接触電極20を金型にセットし、樹脂を注入して固化させると生体刺激電極部1が形成される。
樹脂部35の端部には切り欠き部分が形成されており、ここからリード端子41、43が樹脂部35の外側に突出している。この切り欠き部は金型の形状により形成されたものである。
リード端子41、43には、コネクタ49を接続することができる。
先の実施形態は、生体刺激電極部1に単数の電極対30が形成されていたが、本変形例では3個の電極対30が形成されている。
刺激電極10は、略T字型に構成されており、T字の両端に電極対30a、30cを構成するための刺激電極部(紙面裏に位置するため図示せず)が形成され、T字に至る途中の部分にも電極対30bを構成するための刺激電極部が形成されている。刺激電極10は、1枚の金属板から一体加工されている。
そして、各刺激電極部に対応して個別の接触電極20a、20b、20cが配置されて電極対30a、30b、30cが構成される。
生体刺激電極部1は、刺激電極10と接触電極20a〜20cを金型に設置してインサート成形することにより形成される。
電極対30a、30b、30cは、破線36で示したように樹脂部35の底面と同心となる円周上に形成されている。
このため、生体刺激電極部1を表皮に押圧した場合、電極対30a、30b、30cにバランスよく力が分散する。
生体刺激電極部1の表面には電極対30a、30b、30cが突出している。電極対30a〜30cの構成は、第1の実施形態の電極対30と同じである。
このように、電極対30が複数存在するため、そのうちの1個の刺激電極部12が神経繊維の密度の低い箇所に刺さったとしても、他の電極対30が神経繊維の密度の高いところに刺さることを期待することができる。そのため、より確実に痛覚を刺激することができ、信頼性を高めることができる。
または、更なる変形として、接触電極20a、20b、20cが刺激電極10aと干渉しないように樹脂部35内部で立体交差させると、これら接触電極20a、20b、20cを単一の金属板から構成することができ、また、コネクタで接続する端子の数を2個にすることができる。
また、本変形例では、電極対30の数を3個としたが、2個や4個など、他の個数でもよい。
図4(a)は、電極部材11の幅方向の端部にある両端面から電極部材11の中心線に向かって左右対称に斜面部15を形成した例である。この形状は、抜き加工により形成することができる。そして、斜面部15の頂点に形成された稜線により刺激電極部12が構成される。
また、斜面部15や刺激電極部12は、等電位面を構成するため、刺激電極部12が点で構成された場合と表皮内での電界の分布が異なり、神経繊維の密度の高い箇所と電界が強い箇所が重なる可能性も高まる。
このように、複数個の刺激電極部12を形成することにより、神経密度の高いところに刺激電極部12が刺さる可能性を高めることができる。
この場合、より鋭角な(鋭利な)刺激電極部12を2個得ることができる。
刺激電極部12がより鋭角になることにより更に表皮に刺さり易くなり、また、刺激電極部12が2個あることにより神経密度の高い箇所に刺激電極部12が刺さる可能性が高くなる。
刺激電極部12が3個あるため、神経密度が高い箇所に刺激電極部12が刺さる可能性をより高めることができる。
この場合、刺激電極部12の間隔が広くなると共に、刺激電極部12がより鋭利となるため、刺激電極部12が表皮に刺さり易く、かつ、神経密度の高い箇所に刺さる可能性を高めることができる。
斜面部15は、抜き加工により形成され、その後、先端を研削、あるいは叩くなどして斜面部16が形成される。
この場合、刺激電極部12が点となるため、刺激電極部12がより鋭利となり、表皮に刺さり易くなる。
この場合、刺激電極部12の稜線の長さを電極部材11の幅方向斜面部を設けた場合よりも長くすることができる。ただし、電極部材11の幅は厚さよりも大きいとする。斜面部16は、例えば、研削したり、あるいは叩いたりして形成される。
この場合、斜面部16が電極部材11の両端面に対称に形成されており、刺激電極部12を表皮に刺した場合、電極部材11にバランスよく力が作用する。
斜面部15は、電極部材11の側面をえぐるように凹状に形成されており、刺激電極部12は、図4(a)の場合よりも鋭利な稜線を有する。このため、より表皮に刺さり易くなる。
本実施形態では、刺激電極部12の形状を金属板から抜き加工などによって形成するため、金型によって各種の形状を容易に形成することができ、目的や用途に応じた形状を設定することができる。
(1)刺激電極10、接触電極20を金属板から一体形成するため、安価に大量生産できる。
(2)刺激電極10、接触電極20が一体構造を有しているため、導電部分の接合がなく、信頼性が高まる。
(3)刺激電極10と接触電極20を位置決めしてインサート成形するため、電極対30の寸法精度を容易に確保することができる。
(4)刺激電極10、接触電極20をインサート成形して固定するため、基板の電気回路に対して、電極をリベット接合、リード線をハンダ接合と部品を様々な接合により積み上げる構造を採用する場合よりも工程が少なく製造コストを低減することができる。
(5)刺激電極10、接触電極20が屈曲して樹脂部35に固定されているため、電極対30に外力が加わった場合の剛性を高めることができる。
(6)電極部材11が板状で刺激電極部12が稜線となるため、表皮に接する部分が円錐の先端で形成されることで表皮に点接触する場合に比べて、確実に接触させることができる。但し、稜線の長さを短くして、点接触に近い状態とすることで、電流密度を高くすることがこのましい。これにより、確実に皮膚に接触しつつ高い電流密度を維持することが可能になり、信頼性が高まる。
(7)生体刺激電極部1を安価に大量生産できるため、使い捨てでき、再利用による感染症を予防することができる。
(8)生体刺激電極部1を再利用する場合、部品間の空間がないため蒸気滅菌でき、ガス滅菌する場合はガスの置換に要する時間が短縮して置換効率が上がり、液体洗浄の場合は、乾燥時間を短縮することができる。
(9)単純な構造なので、品質管理が容易で生産性が向上する。
次に、図5を用いて第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、刺激電極10、接触電極20の他端側を樹脂部35の表面に露出させ、これに基板47を接続する。
樹脂部35の裏面には、長方形状を有する電極部材11aと電極部材21a、電極部材11bと電極部材21b、及び電極部材11cと電極部材21cが樹脂部35と同心となる円を3等分する位置に露出している。
これら電極部材の露出した面の裏側の面、及び側面は、樹脂部35に埋め込まれている。
電極部材11cは、樹脂部35を貫通しており、刺激電極部12が樹脂部35の表面に突出すると共に、他端部分は樹脂部35の表面で電極部材21cから遠ざかる方向に屈曲して1の側面が樹脂部35の裏面に露出している。
電極部材21cも、樹脂部35を貫通しており、円筒部23が樹脂部35の表面に突出すると共に、他端部分は樹脂部35の表面で電極部材11cから遠ざかる方向に屈曲して1の側面が樹脂部35の裏面に露出している。
図示しないが電極部材11aと電極部材21a、及び電極部材11bと電極部材21bの構成も同様であり、樹脂部35の表面に電極対30a、電極対30bが形成されている。
以上の構成は、電極部材11aと電極部材21a、電極部材11bと電極部材21b、及び電極部材11cと電極部材21cを金型に固定してインサート成形することにより得られる。
生体刺激電極部1は、図5(a)で示した樹脂部35の裏面にフレキシブルな基板47を取り付けることにより形成される。
基板47には、電極部材11aに対応する接続端子45a、電極部材21aに対応する接続端子46a、電極部材11bに対応する接続端子45b、電極部材21bに対応する接続端子46b、電極部材11cに対応する接続端子45c、電極部材21cに対応する接続端子46cが形成されており、これら接続端子は、対応する電極部材に、例えば、導電性接着剤やハンダなどによって接続している。
基板47は、各接続端子からコネクタに通じる配線48を有しており、配線48を介して電極対30a〜30cに電圧が印可される。
樹脂部35の表面には電極対30a〜30cが樹脂部35と同心に形成されており、樹脂部35の裏面から基板47を矢線に示した方向に取り付ける。
基板47の樹脂部35と接する面には、例えば、接着面が形成されており、基板47は、樹脂部35に接着される。
図5(e)は、生体刺激電極部1の完成品を表した斜視図である。
電極部材11a、電極部材21a、電極部材11b、電極部材21b、電極部材11c、電極部材21cの大きさが第1の実施形態の場合よりも小さいため、1枚の金属板からより多数の電極部材を形成することができる。そのため、製造コストを低減することができる。
また、リード部分の金属部材が樹脂部35から突出しないため、基板47を取り付ける前の樹脂部35を中間性製品として補完する場合に補完スペースを節約することができる。
なお、本実施形態では、樹脂部35に電極対30a〜30cを設けたが、単数の電極対30、あるいは、任意の個数の電極対30を設けることもできる。
次に、図6を用いて第3の実施形態について説明する。
図6(a)は、接触電極20の外観を示した図である。
電極部材21は、先端部分が屈曲部58、59でコの字型に屈曲し、電極部材21の板面から所定距離の位置に、当該板面と平行な接触電極部55が形成されている。
接触電極部55は、略正方形となっており、表皮に接した際に表皮を傷つけないように四隅が丸くR形状となっている。
接触電極部55の四隅をR形状とするため、接触電極部55の一辺は電極部材21の幅よりも広くなっている。
電極部材21の接触電極部55の両側部分には、電極部材21を位置決め、及び固定するための基準穴51、52が設けてある。
更に、電極部材21の他端部分には、電極部材21を固定するための長穴53が設けてある。長穴53は、接触電極20の長さ方向が長径となっている。
電極部材21は、金属板から抜き加工や曲げ加工により形成される。
なお、刺激電極部用穴56や基準穴51、52、及び長穴53は、抜き加工で形成してもよいし、あるいは、ドリルなどで切削して形成してもよい。
また、第1の実施形態の接触電極部22に比べて接触電極部55の方が表皮に接する面積が大きいため、表皮での電流密度が小さくなり、これによって接触電極20が表皮に与える電気刺激が低減するため、より刺激電極部12による電気刺激を被験者に対してより際立たせることができる。
電極部材11は、第1の実施形態と同様の形状を有しており、屈曲部13の近傍には、電極部材11を位置決め、及び固定するための基準穴61、62が設けてある。
更に、電極部材21の他端部分には、電極部材21を固定するための長穴63が設けてある。長穴63は、遊びを持たせるために刺激電極10の長さ方向が長径となっている。
電極部材21は、金属板から抜き加工や曲げ加工により形成される。
なお、基準穴61、62、及び長穴63は、抜き加工で形成してもよいし、あるいは、ドリルなどで切削して形成してもよい。
裏面側樹脂部36は、略円板形状を有する樹脂で構成されており、例えば、金型に射出成形して形成される。
裏面側樹脂部36の端面は平面となっており、刺激電極10を収納する刺激電極用溝部71と接触電極20を収納する接触電極用溝部72が表面に形成されている。
刺激電極用溝部71と接触電極用溝部72の深さは、電極部材11、電極部材21の厚さよりも大きく設定されている。
接触電極用溝部72には、接触電極20の基準穴51、52、長穴53(図の煩雑化を避けるため図では符号を図示せず)に嵌合する突起部38a、38b、38cが形成されている。
これら、突起部37a〜37c、38a〜38cの高さは、電極部材11、電極部材21の厚さよりも大きく設定されており、後ほどこれら突起部を熱でかしめて刺激電極10と接触電極20を固定するのに必要なだけの高さが確保されている。
裏面側樹脂部36に凹部73を形成したことにより、屈曲部13が裏面側樹脂部36から浮いて片持ちされた状態となり、刺激電極部12が表皮に接した場合に屈曲部13付近の部分がバネ性(弾性)を発揮することができる。
また、屈曲部13が裏面側樹脂部36に接しないことにより、屈曲部13の背面に異物が挟まることもなく、接触電極部55からの刺激電極部12の突出量の精度を保つことができる。
図に示したように、刺激電極10は、裏面側樹脂部36に対して突起部37a、37bによって位置決めされ、接触電極20は、裏面側樹脂部36に対して突起部38a、38bによって位置決めされる。
図示しないが、このように刺激電極10と接触電極20の位置決めをした後、突起部37a〜37c、38a〜38cを熱でかしめて刺激電極10と接触電極20を裏面側樹脂部36に固定する。
図7(a)は、生体刺激電極部1の側面図を示した図であり、図7(b)は、生体刺激電極部1の正面図を示した図である。
図6(d)で説明したように裏面側樹脂部36に刺激電極10と接触電極20を固定した後、裏面側樹脂部36の表面に表面側樹脂部39を取り付けると生体刺激電極部1が完成する。
表面側樹脂部39は、例えば、接着剤、超音波、熱などを用いて裏面側樹脂部36の表面に固着され、中央の穴からは、電極対30が所定量だけ表面側に突出している。
また、表面側樹脂部39と裏面側樹脂部36には、刺激電極10、電極部材11の他端側に延設されたコネクタ部86が一体形成されている。
図8(a)は、接触電極部55の両端の電極部材21に外側に向けた凸状の屈曲部81を設けた場合である。屈曲部81は、接触電極部55を表皮に押し当てた際にバネ性を発揮する。
図8(b)は、接触電極部55の両端の電極部材21に段差形状を有する屈曲部82を設けた場合である。屈曲部82も、接触電極部55を表皮に押し当てた際にバネ性を発揮する。
図8(d)は、屈曲部84の形成された部分の電極部材11の幅を広くしてバネ定数を大きくした場合の正面図及び側面図である。このように、屈曲部84の形成された箇所の電極部材11の幅やあるいは厚さを変化させることにより弾性のバネ定数を調節することができる。
この場合、電極部材11と電極部材21が干渉しないように裏面側樹脂部36で立体交差させる。
図8(f)は、電極部材21に形成された1枚の矩形部分57を刺激電極部12の方に折り曲げ、先端の辺を接触電極部とした場合である。
このように、刺激電極部12の片側に接触電極部を形成することもできる。
次に、図9〜図14を用いて第4の実施形態について説明する。
(1)第4の実施形態の概要
第1の実施形態では、刺激電極10、及び接触電極20を共に皮膚接触部位からリード線のコネクタ部位まで一体構造とし、インサート成形や熱かしめによって樹脂ボディーに固定する場合について説明した。
第4の実施形態では、刺激電極10、及び接触電極20を板金加工によって金属板から一体加工することにより安価に大量生産する点で第1の実施形態と共通しているが、刺激電極10、及び接触電極20を共に皮膚接触部位単独で形成する。
また、刺激電極10、接触電極20のそれぞれに足部を設け、この足部を樹脂部35に形成された貫通孔に圧入することで固定すると共に、貫通孔の内周面及び樹脂部35の裏面に形成された配線に電気的に接続する。
図9は、本実施形態の生体刺激電極部1における、刺激電極10、接触電極20を樹脂部35を表した図で、(a)は配置前を、(b)は配置後を表した図である。
なお、刺激電極10、接触電極20、樹脂部35における厚さ、径等の各サイズは実施形態1〜3で説明したのと同様である。
接触電極20の円筒部27は、長方形の金属板を曲げ加工により円筒形に丸めることで形成される。長方形の両端は円筒形に丸めることで互いに当接した状態になっており、溶接により接続してもよいが本実施形態では溶接はしていない。また、両端は近接して対向する状態であればよく、接触していなくてもよい。
なお、本実施形態及び上記実施形態では接触電極20が肌と接触する部分の形状を円筒としたが、必ずしも円筒である必要はなく、断面四角形状や三角形状、コ字形状等の各種形状であってもよい。
本実施形態における二本の足部28、28は、円筒部27の中心線を通る仮想線上に配置されている。なお、足部の本数については、1本でも良く、また三本以上であっても良い。
刺激電極部12は、極小面積を有する尖頭部を備え、尖頭部における鈍化部の幅が50μm以下に形成されている。本実施形態の尖頭部は二本以上の稜線と面の組合せから構成されている。
そして、刺激電極部12における尖頭部の表面粗さをRa10μm以下に形成することで、上記鈍化部の幅50μm以下が実現されている。
本実施形態における、刺激電極部12は、金属板の打ち抜き加工(抜き加工)により斜面部15に対応する鋭角部が形成され、この打ち抜き加工の後に先端部を鍛造、研磨、エッチング、切断等により、斜面部15、16による尖頭部を形成する。なお、鍛造により尖頭部を形成する場合には、打ち抜き加工と同時に鍛造を行うようにしてもよい。
足部17の先端には、角部分が切断されることで先端が先細となった先細部18が形成されている。この先細部18は、樹脂部35に形成した貫通孔91(第1の貫通孔)に足部17を容易に挿入させる機能を有している。
係止部19は、刺激電極10の足部17を樹脂部35の貫通孔91に圧入する際の差し込み量を規定するストッパとしての機能を有している。このため、係止部19の先細部18側の端面から、刺激電極部12までの距離が既定値となるように形成される。
なお、本実施形態において、係止部19は幅方向の両側に形成されているが、何れか一方だけ形成するようにしてもよい。
本実施形態のように係止部19を両側に形成する場合には、係止部19の先細部18側の端面の位置が、同じ(刺激電極部12からの距離が規定値)になるように形成する。
本実施形態の樹脂部35は、中央に1箇所と、中央を重心とする正三角形の各頂点位置の3箇所の合計4つの貫通孔組90が設けられている。
本実施形態の樹脂部35は、中央に電極対を配置することで1極の生体刺激電極部1が形成され、正三角形の各頂点の3箇所に電極対を配置することで3極の生体刺激電極部1が形成され、更に、4箇所全部に電極対を配置することで4極の生体刺激電極部1が形成される。このように樹脂部35は、1極、3極、4極用の樹脂部を兼用するようになっている。
各貫通孔91、93の内周面には金属材料を含むインキがスクリーン印刷(導体印刷)されている。そして、樹脂部35の裏面(電極対が配置される側の反対側)には、詳細は後述するが、各貫通孔91からリード線98までの配線がスクリーン印刷され、各貫通孔93、93からリード線97までの配線がスクリーン印刷されている。
図10(a)は刺激電極部12側(上側)から表した図である。この図10(a)に示すように、一列に並んだ貫通孔93、91、93にはそれぞれ配線94、92、94が内周面及び端面にスクリーン印刷されている。
この配線の状態を樹脂部35の裏面から表したのが図10(d)で、貫通孔93の配線94、94は配線96によりリード線97に接続されている。
また貫通孔91の内周面に印刷された配線92は配線95によりリード線98に接続されている。
刺激電極10は、貫通孔93、91、93の配列方向と、刺激電極10の幅方向とが直行する向きに足部17が圧入される。
この図10(b)、(c)では、配線92、94、96については、その存在を明確にするために実際よりも厚く表示しているが実際にはより薄くスクリーン印刷されている。
また、図10(c)における刺激電極10と接触電極20も同様に、配線92、94(配線94は前後に存在するため図示していない)の厚み分だけ、樹脂部35から離れているが、実際には、足部17、28の圧入の際の力によって、樹脂部35に接している。
刺激電極10については、図11(a)に示すように、金属板から、打ち抜き加工により、連続基部110に複数の刺激電極10が接続した刺激電極群100を形成する。
刺激電極群100を形成する金属板は、第1の実施形態で説明したのと同様に、厚さが0.1〜0.2mm程度の、SUS304やSUS316などが用いられる。また、人体に無害な他の金属を用いたり、あるいは、表面を金など人体に無害な金属でメッキしてもよい。
そして、打ち抜きにより形成した刺激電極群100における、各刺激電極の先端を鍛造、研磨、エッチング、切断等により、斜面部15、16による刺激電極部12とその尖頭部を形成する。
このように連続基部110に複数の刺激電極10が接続した刺激電極群100を形成することで、複数の刺激電極10に対して効率的に刺激電極部12とその尖頭部の加工を行うことができる。
なお、図11(a)に示した刺激電極群100は、連続基部110の一方の側にだけ複数の刺激電極10を形成する場合について示したが、連続基部110の両側に複数の刺激電極10を形成するようにしてもよい。
この刺激電極10は、刺激電極部12以外の部分(本体部分)が円柱状ではなく、平板状態であることに加え、本体部から幅方向の両側に突出する係止部19が形成されているため運搬時における転がり等が防止される。
この長方形状部200を幅方向が軸方向となるように丸めることで、図11(c)に示すように円筒部27を形成する。
なお、図11(c)では、長方形状部200の長手方向の両端部が、円筒形状27において離れた状態になっているが、状態を解り易くするために離して表示したもので、実際の両端部は互いに当接した状態に形成する。但し、両端部は図11(c)のように互いに対向した状態で僅かに離れていてもよい。また、両端部を溶接等により完全に接続するようにしてもよい。
この図12では、刺激電極部12側の一部だけ表示し、係止部19等については省略している。
なお、図12(a)〜(h)に示す刺激電極部12側の形状については、第1の実施形態〜第3の実施形態においても採用することが可能である。
なお、図12において第1、第2基本形状を除く各図では、尖頭部の位置を明確にするため、該当箇所に黒丸を付してある。また、平面図、正面図、斜視図間で対応する斜面部を明確にするため、斜線を付してある。
この第1基本形状は、長手方向の中央線から左右に打ち抜いて斜面部15、15を形成することで、先端部分を三角形状にしたものである。そして、三角形状の中央先端には稜線12aが形成されている。この基本形状は、第1の実施形態において説明した形状である。
図12(c)は、図12(b)の形状から更に、斜面部16を形成する三角形において、尖頭部を通る二等分線が稜線となるように、二等分線(稜線となる線)及び後方(尖頭部の反対側)から左右方向斜め下に削ったものである。これにより、斜面部15は削り取られて無くなり、菱形形状の斜面部16c1、16c2が形成される。
図12(d)の変形例は、円錐形状に削った先端部分以外は、断面形状が長方形のままである。
これに対して図12(e)の変形例は、円錐形状に削った先端部分以外については、断面が半円形若しくは曲面となるように削ったものである。
なお、図12(d)、(e)に示した変形例では、1つの曲面(円錐面16d、16e)の場合について説明したが、図12(c)に示したように中央に稜線を有し、その両側に2つの曲面を形成するようにしてもよい。
この第2基本形状は、幅方向の一方側から他方側に向けて斜めに打ち抜くことで、先端部分を直角三角形状に形成したものである。この例では、直角三角形状の斜辺部分に、斜面部15fが1つだけ形成されている。
図12(h)は、図12(g)の形状から更に、斜面部16gを形成する直角三角形において、斜辺部方向に斜め下方向に削ることで、斜面部16gを削ったものである。
なお、図12(f)、(g)、(h)は、それぞれ、図12(a)、(b)、(c)において、二倍の幅にした上で、中央から二等分した形状である。
この変形例では、図13(b)に示すように、第4の実施形態で説明した刺激電極10(図13(a)参照)における2つの係止部19、19をそれぞれ反時計回りの方向に所定角度曲げたものである。図13(b)に示した変形例では所定角度として90度曲げているが他の角度でもよい。
また、係止部19の両方を反時計回りの方向に曲げているが、一方を時計回り方向、他方を反時計回り方向に曲げてもよく、更に、何れか一方だけを曲げるようにしてもよい。
これにより、樹脂部35に圧入する際に、刺激電極10を把持する作業が容易になり、特に製産ライン上のロボットによる刺激電極10の掴み取りが容易になる。
この変形例では、3つの刺激電極10の幅方向の面が樹脂部35の中心方向を向くように配置したものである。
この変形例によれば、3つの刺激電極10の幅方向の面及び係止部19が径方向になるため、検査で使用する際に、生体刺激電極部1を当接させた状態で動かした場合でも、各刺激電極10のぐらつきを防止することができる。
なお、図14では、刺激電極10の方向変更に伴い、3極の場合に使用する外側3つの貫通孔組90の向きも、貫通孔93、91、93の中心を結ぶ線が半径と直交する方向に変更したが、図9に示した第4の実施形態の向きのままでもよい。この場合刺激電極10だけ中心方向を向くように圧入することになる。
図15では、生体刺激電極1については側面を、取付部301、302と保護カバー303については断面を表している
図15では、図9で説明した生体刺激電極部1を使用している。
但し、リード線97、98は、図4と同様にフレキシブルな配線基板47を介して接続されている。
すなわち、樹脂部35の一方の面に配線基板47が取り付けられている。配線基板47には、樹脂部35の各貫通孔91、93と連通するように3つ(又はn個)の貫通孔、及び、配線95、96(配置関係については図10と同様に配設される)が形成されている。
そして、連通する樹脂部35と配線基板47の両貫通孔の内側には、配線92及び94(配置関係については図10と同様に配設される)が形成されている。この配線92、94は、円筒形状の金属を連通する貫通孔内に挿通し、両端をかしめることで形成されている。配線92、94は、その両端がかしめられることにより、樹脂部35と配線基板47の両平面と平行に、かしめ部が形成される。このかしめ部は、樹脂部35側では、刺激電極10の係止部96、及び接触電極20における円筒部27の足部28側端面が当接する。一方、かしめ部の配線基板47側では、かしめによって配線92、94と配線95、96とが接続される。
但し、図15では、突き出た部分について省略している。
取付部301には、接触電極20と同数で、接触電極20の外径よりも大きな内径の貫通孔が、各接触電極20の配置にあわせた位置に形成されている。取付部301の両面には、粘着材による粘着層が形成されている。
取付部301の厚さは、円筒部27の長さよりも短く形成されている。
そして、生体刺激電極部1の接触電極20を取付部301の貫通孔に挿通させ、樹脂部35を取付部301に貼り付ける。
このように、取付部301と取付部302の両者を、生体刺激電極部1をその両側から挟み込むようにして貼り付けることで、内部に生体刺激電極部1を収容するとともにリード線97、98を固定している。
また、取付部301の開放面(取付部302と貼り付いていない側の面)に形成された粘着層によって、生体刺激電極部1を皮膚等に取り付けることができる。
保護カバー303は、透明の薄い樹脂により、取付部301の外径よりも大きな外径の円形形状に形成されている。
保護カバー303には、円形の第1凹部304と、第1凹部内に同心で同方向に形成された円形の第2凹部305が形成されている。
第1凹部は、内径が取付部301よりも大きく、取付部301の厚さと略同一の深さに形成されている。
一方、第2凹部305は、全ての接触電極20を収容可能な内径で、刺激電極10の先端から所定の間隔が確保される深さに形成されている。
また、この場合、目的に応じて刺激電極部12の突出量など、電極対30の大きさや配置を適宜変更することができる。
更に、説明した各実施形態及び変形例では、刺激電極10、接触電極20を金属板から形成する場合について説明したが、導電性の樹脂により形成するようにしてもよい。
刺激電極10において、刺激電極部12は、鋭角に形成された刺激部として機能しており、屈曲部13、14が形成されているため、生体の表皮を刺激する先端が鋭角に形成された刺激部を有し、前記先端の刺激部と他端の間に屈曲部が形成された第1の電極として機能している。
また、接触電極20は、接触電極部22が表皮に接触し、屈曲部24、25を有しているため、生体の表皮に線又は面で接触する接触部を先端に有し、前記先端の接触部と他端の間に屈曲部が形成された第2の電極として機能している。
更に、樹脂部35は、刺激電極部12と接触電極部22が所定の位置関係となり電極対30を構成するように固定するため、生体の表皮に対する前記刺激部と前記接触部が所定の位置関係となるように前記第1の電極と前記第2の電極を固定する樹脂部として機能している。
また、第1の電極、第2の電極の屈曲部は、弾性を発揮させるための屈曲部であってもよい。
第2及び第3の実施形態も、少なくとも屈曲した部分よりも他端側が固定されている。
屈曲した部分よりも他端側が樹脂部35で固定されているため、刺激電極部12、接触電極部22に応力が作用した場合に高い剛性を発揮することができる。
これにより、電極対30a〜30cに異なるパターンの電圧を印可することができる。
一方、接触電極20は、生体の表皮に線又は面で接触する接触部を先端に有し、前記先端の接触部と他端の間に屈曲部が形成された第2の電極として機能している。
そして、裏面側樹脂部36は、生体の表皮に対する前記刺激部と前記接触部が所定の位置関係となるように前記第1の電極と前記第2の電極を固定する固定部として機能している。
そして、接触電極20は、金属板から一体加工されるため、1枚の金属板から一体加工され、生体の表皮に線又は面で接触する接触部を先端に有する第2の電極として機能している。
更に、裏面側樹脂部36は、生体の表皮に対する前記刺激部と前記接触部が所定の位置関係となるように前記第1の電極と前記第2の電極を固定する固定部として機能している。
10 刺激電極
11 電極部材
12 刺激電極部
13、14 屈曲部
15、16 斜面部
17 足部
18 先細部
19 係止部
20 接触電極
21 電極部材
22 接触電極部
23 円筒部
24、25 屈曲部
26 円環部
27 円筒部
28 足部
29 先細部
30 電極対
35 樹脂部
36 裏面側樹脂部
37 突起部
38 突起部
39 表面側樹脂部
41、43 リード端子
42、44 接続部
45、46 接続端子
47 基板
48 配線
49 コネクタ
51、52 基準穴
53 長穴
55 接触電極部
56 刺激電極部用穴
58、59 屈曲部
61、62 基準穴
63 長穴
71 刺激電極用溝部
72 接触電極用溝部
73 凹部
81、82、83、84 屈曲部
86 コネクタ部
90 貫通孔組
91、93 貫通孔
92、94〜96 配線
100 刺激電極群
110 連続基部
200 長方形状部
301、302 取付部
303 保護カバー
304 第1凹部
305 第2凹部
Claims (9)
- 1枚の平板から形成され、生体の表皮を刺激する先端が鋭角に形成された尖頭部を有する第1の電極と、
1枚の平板から形成され、生体の表皮に線又は面で接触する接触部を先端に有する第2の電極と、
生体の表皮に対する前記尖頭部と前記接触部が所定の位置関係となるように前記第1の電極と前記第2の電極を固定する絶縁部材と、を具備し、
前記第2の電極は、元の平板による先鋭形状の平面と、前記先鋭形状の先端に向かって形成された1又は複数の平面又は曲面とにより、前記尖頭部が形成されている、
ことを特徴とする生体刺激電極。 - 前記尖頭部は、幅50μm以下の鈍化部を有することを特徴とする請求項1に記載の生体刺激電極。
- 前記尖頭部の表面粗さがRa10μm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生体刺激電極。
- 前記第1の電極は、前記尖頭部と反対側に延設された足部を備え、
前記第2の電極は、平板を丸めて形成した円筒部と、当該円筒部から延設された足部とを備え、
前記絶縁部材は、内周面に導体が配設され、前記第1の電極の足部が圧入される第1の貫通孔と、内周面に導体が配設され、前記第2の電極の足部が圧入される第2の貫通孔を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の生体刺激電極。 - 前記第1の電極には、前記足部の圧入の際に圧入量を規定する係止部が突出形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の生体刺激電極。
- 前記平板は、金属板又は導電性樹脂板であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1の請求項に記載の生体刺激電極。
- 前記第1の電極と前記第2の電極の組よりなる電極対を複数有することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1の請求項に記載の生体刺激電極。
- 前記複数存在する前記電極対の第1の電極又は第2の電極のうち、少なくとも一方の電極は、互いに絶縁されていることを特徴とする請求項7に記載の生体刺激電極。
- 前記絶縁部は、前記尖頭部と前記接触部が所定の位置関係となるように前記第1の電極と前記第2の電極を収納する収納部を備えた樹脂で構成され、当該樹脂の一部を熱でかしめることにより前記前記第1の電極と前記第2の電極が固定されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の生体刺激電極。
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