JP2013153854A - スロットマシン及びスロットマシン用台座 - Google Patents

スロットマシン及びスロットマシン用台座 Download PDF

Info

Publication number
JP2013153854A
JP2013153854A JP2012015453A JP2012015453A JP2013153854A JP 2013153854 A JP2013153854 A JP 2013153854A JP 2012015453 A JP2012015453 A JP 2012015453A JP 2012015453 A JP2012015453 A JP 2012015453A JP 2013153854 A JP2013153854 A JP 2013153854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot machine
game
lending
pedestal
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012015453A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Kobayashi
政英 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2012015453A priority Critical patent/JP2013153854A/ja
Publication of JP2013153854A publication Critical patent/JP2013153854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】筐体が小型化してもバリエーションに富んだ演出を実行可能なスロットマシンを提供する。
【解決手段】箱型の筐体20、及び、筐体20の開口部20aを開塞可能な扉体(前扉30)から構成される本体部11を備えたスロットマシン10であって、本体部11に、図柄表示手段と、演出決定手段200と、電源装置28と、スタートスイッチ37と、ストップスイッチ38と、演出決定手段200により決定された演出内容に関するコマンドをスロットマシン10の外部へ送信するためのコマンド送信部61と、を設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、スロットマシンに関し、詳しくは、賭け数が所定の規定値に達することを上限として、1回の遊技を実行可能なスロットマシンに関する。また、このようなスロットマシンを載置可能なスロットマシン用台座に関する。
従来、この種のスロットマシンとしては、遊技に使用される遊技媒体として遊技メダルを用いるものが知られている。このようなスロットマシンは、遊技メダルを投入するためのメダル投入口、メダル投入口から投入された遊技メダルを貯留するとともに遊技の結果等に応じて貯留されている遊技メダルを排出するためのホッパー装置、ホッパー装置から排出される遊技メダルをメダル受け皿に払い出すためのメダル払出口、及び、メダル投入口から投入された遊技メダルをホッパー装置若しくはメダル払出口まで導くメダル通路等を備えている。そして、メダル投入口から正規の遊技メダルが投入されることにより、1回の遊技に供される賭け数が設定され、この賭け数が予め定められた所定の規定数に達することを条件として、1回の遊技が実行可能となっている。
このようなスロットマシンは、下記の特許文献1に開示されている。
特開2006−136580号公報
このようなスロットマシンにおいて、メダル投入口やメダル払出口は、正規の遊技メダルが必ず通過できるような大きさに形成しなければならず、正規の遊技メダルの直径と同等以下の幅、及び、遊技メダルの厚さと同等以下の厚みを有するような部材であれば、メダル投入口やメダル払出口から容易に挿入できるようになっていた。
さらに、このようなスロットマシンにおいては、上述の如く、メダル投入口からホッパー装置まで至るメダル通路が形成されているとともに、ホッパー装置のメダル排出口とメダル払出口とは連通するように形成されており、メダル投入口やメダル払出口から、スロットマシンの内部に設けられた各種装置に比較的容易にアクセスできるようになっていた。
そのため、近年、このようなスロットマシンにおいては、メダル投入口から細長板状部材(いわゆる、クレ満)等を挿入することにより、投入された正規の遊技メダルの検知及びカウントを行うためのメダルセンサーにアクセスし、遊技メダルのカウントアップを行うような不正行為や、メダル投入口から針金等の部材を挿入してホッパー装置にアクセスし、ホッパー装置を誤動作させることにより強制的に遊技メダルを払い出させるような不正行為が増加しており、このような不正行為による被害がますます大きくなるというおそれが生じていた。
そこで、従来と同様の遊技を実行可能としつつも、スロットマシンの内部に設けられている各種装置に対し不正にアクセスして利益を得るような不正行為を効果的に防止すべく、遊技メダルを用いて遊技を行う場合に必要となる装置や部材を搭載せず、遊技媒体として遊技メダルを用いるのではなく、所定枚数の遊技メダルと同等の有価価値を有する遊技媒体データを用いることにより、従来通りの遊技を実行可能なスロットマシンが考案されている。
そして、上述のように、新たに考案されているスロットマシンでは、従来のスロットマシンの内部下半分の空間をほぼ占めていたホッパー装置が搭載されない。そのため、新たに考案されているスロットマシンの筐体は、従来のスロットマシンにおける上半分程度の大きさに形成することができ、この中にスロットマシンを作動させるための各種装置や部材を収納可能となる。すなわち、新たに考案されているスロットマシンの筐体は、従来のスロットマシンよりも小型化することができる。
しかし、ホールにおけるスロットマシンの設置場所(いわゆる、シマ)は、従来のスロットマシンを適切に設置できるように形成されているため、上述のように小型化される新たなスロットマシンをシマに設置した場合には、スロットマシンの上部又は下部に大きな隙間が生じることとなってしまい、適切な設置ができないというおそれが生じていた。
そして、仮に、新たなスロットマシンを適切に設置できるように既存のシマを改修することとしたならば、大規模な改修作業が発生するとともに、改修コストが嵩んでしまうというおそれがあった。
また、上述の如く、新たなスロットマシンの筐体は小型化されるため、ランプ等の演出装置をあまり多く設けることができなくなり、バリエーションに富んだ演出や視聴覚効果の高い演出を実行しづらくなるというおそれも生じていた。
そこで、下記の発明は、上記した事情によりなされたものであり、筐体が小型化した場合であっても従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能なスロットマシンを提供することを目的とする。また、筐体が小型化した場合であっても、シマへの設置のためのコストが嵩むことなく従来のシマに適切に設置可能であるとともに、従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能なスロットマシン用台座を提供することを目的とする。
下記の発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の発明)
第1の発明は、一面に開口部20aを有する箱型の筐体20、及び、筐体20の開口部20aを開塞可能な扉体(前扉30)から構成される本体部11を備えたスロットマシン10であって、本体部11には、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段(回転リール25)と、遊技に伴って実行される演出の内容を決定可能な演出決定手段200と、スロットマシン10の各装置に電力を供給するための電源装置28と、図柄表示手段における図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ37と、図柄表示手段における図柄の変動表示を停止させるためのストップスイッチ38と、演出決定手段200により決定された演出内容に関するコマンドをスロットマシン10の外部へ送信するためのコマンド送信部61と、が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るスロットマシン10の筐体20は、その一面に開口部20aを有している。そして、この開口部20aは扉体により開塞可能となっている。
この開口部20aは、たとえば、筐体20の正面、背面又は側面等に設けることができる。そして、筐体20の正面に開口部20aを有している場合には、筐体20の正面に扉体(前扉30)が設けられることとなる。また、筐体20の背面に開口部20aを有している場合には、筐体20の背面に扉体が設けられることとなる。また、筐体20の側面に開口部20aを有している場合には、筐体20の側面に扉体が設けられることとなる。
また、扉体は、開口部20aを開塞可能となっていれば、特に限定されるものではなく、たとえば、所定のヒンジにより回転自在となるように筐体20に取り付けられた扉とすることもできるし、また、筐体20に設けられたレール上をスライドするように筐体20に取り付けられた扉とすることもできる。
図柄表示手段は、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるためのものであり、たとえば、周囲に複数の図柄を付した回転リール25とすることができる。また、図柄表示手段は、液晶表示装置やCRT等の画像表示装置として、この装置における表示画面上に複数の図柄を変動表示又は停止表示させるように形成することもできる。
コマンド送信部61は、演出内容に関するコマンドをスロットマシン10の外部へ送信するための通信手段である。このコマンド送信部61は、たとえば、通信ケーブルや通信コネクタ等の有線による通信手段により構成することもできるし、赤外線通信装置等の無線による通信手段により構成することもできる。
(作用・効果)
本発明に係るスロットマシン10においては、一面に開口部20aを有する箱型の筐体20、及び、筐体20の開口部20aを開塞可能な扉体から構成される本体部11を備え、この本体部11に、図柄表示手段、演出決定手段200、電源装置28、スタートスイッチ37、ストップスイッチ38及びコマンド送信部61が設けられる。そして、このコマンド送信部61により、演出決定手段200により決定された演出内容に関するコマンドがスロットマシン10の外部へ送信されるようになっている。
すなわち、本発明に係るスロットマシン10によれば、たとえば、筐体20が小型化することにより設置することができるランプ等の演出装置の数が減少してしまったような場合であっても、コマンド送信部61により、スロットマシン10の外部に設けられた演出装置に対して演出内容に関するコマンドを送信することができるため、当該コマンドに基づく演出を、スロットマシン10の外部に設けられた演出装置に実行させることができることとなる。
これにより、筐体20が小型化した場合であっても従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能となるのである。
(第2の発明)
第2の発明は、前記スロットマシン10の本体部11を載置可能なスロットマシン用台座12であって、演出を実行するための台座演出装置51と、スロットマシン10のコマンド送信部61により送信される演出内容に関するコマンドを受信するためのコマンド受信部62と、コマンド受信部62が受信した演出内容に関するコマンドに基づき、スロットマシン10の演出決定手段200により決定された演出の内容を台座演出装置51に実行させるための演出実行手段230と、が設けられていることを特徴とする。
コマンド受信部62は、スロットマシン10のコマンド送信部61により送信される演出内容に関するコマンドを受信するための通信手段である。このコマンド送信部62は、たとえば、通信ケーブルや通信コネクタ等の有線による通信手段により構成することもできるし、赤外線通信装置等の無線による通信手段により構成することもできる。
(作用・効果)
本発明に係るスロットマシン用台座12には、スロットマシン10の本体部11が載置されることとなる。また、このスロットマシン用台座12においては、コマンド受信部61により、スロットマシン10のコマンド送信部61により送信される演出内容に関するコマンドが受信される。そして、演出実行手段230が、コマンド受信部61により受信された演出内容に関するコマンドに基づき、スロットマシン10の演出決定手段200により決定された演出の内容を、台座演出装置51に実行させるようになっている。
すなわち、本発明に係るスロットマシン用台座12によれば、スロットマシン10の筐体20が小型化してしまった場合でも、当該スロットマシン10をこのスロットマシン用台座12に載置することで、従来のシマにおけるスロットマシン10の設置空間に隙間を生じさせることなく、適切に設置できることができるのである。このように、このスロットマシン用台座12を用いることにより、小型化したスロットマシン10を適切に設置するためにシマの大幅の改修を行う必要が無くなるため、シマへの設置のためのコストが嵩むことなく、小型化したスロットマシン10を従来のシマに適切に設置することができるのである。
また、スロットマシン10の機種を変更する場合には、スロットマシン用台座12は設置したまま、スロットマシン10の本体部11に設けられる各装置のみを交換すれば足りるため、機種交換のコストの軽減を図ることもできるのである。
また、スロットマシン10の筐体20が小型化することにより、設置することができるランプ等の演出装置の数が減少してしまったような場合であっても、コマンド送信部61により送信される演出内容に関するコマンドをコマンド受信部62が受信し、このコマンドに基づく演出を、スロットマシン用台座12に設けられている台座演出装置51に実行させることができる。
これにより、筐体20が小型化した場合であっても従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能となるのである。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、筐体が小型化した場合であっても従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能なスロットマシンを提供することができる。また、筐体が小型化した場合であっても、シマへの設置のためのコストが嵩むことなく従来のシマに適切に設置可能であるとともに、従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能なスロットマシン用台座を提供することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシン用台座に載置されたスロットマシンがシマに設置された状態を示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの前扉を開放した状態をを示す正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン用台座に載置されたスロットマシンの右側面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン用台座を構成する台座取付ユニットの内部を示した概略図である。 本発明の実施の形態であって、貸出制御装置、制御装置及び台座側制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、有価価値記憶処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、貸出処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、払出処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンのメイン処理に関する動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、ベット処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、台座演出処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態の変形例1であって、スロットマシン用台座に載置されたスロットマシンの右側断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照しつつ説明する。
(スロットマシン10)
本形態に係るスロットマシン10は、遊技媒体の代わりに、所定枚数の遊技メダルと同等の価値を有する価値情報が書き込まれた遊技媒体データを用いて、この遊技媒体データの価値情報に基づき遊技を行うことができるように形成されたものである。
このスロットマシン10は、図2に示すように、正面側(スロットマシン10から見て、スロットマシン10と対向する遊技者の方向)に開口部20aを有する箱状の筐体20と、この筐体20の開口部20aを開塞可能な扉体としての前扉30とから構成される本体部11を備えている。
そして、図1及び図2に示すように、このスロットマシン10の本体部11は、後述する台部材であるスロットマシン用台座12の上面に載置されるようになっている。
また、図1に示すように、ホールにおける設置場所であるシマ13に、スロットマシン用台座12に載置されたスロットマシン10と、紙幣等の有価価値媒体を投入することで所定枚数の遊技メダルと同等の価値を有する遊技媒体データをスロットマシン10に送信する貸出装置70とが隣接した状態で設置される。
(筐体20)
本形態における筐体20は、図2に示すように、従来のスロットマシン10における筐体20の約2/3程度の大きさを有する箱状部材である。
この筐体20の内部には、図2に示すように、スロットマシン10の作動を制御するための基板(メイン基板)を備えたメイン基板ユニット29a、図柄表示手段としての回転リール25を複数備えたリールユニット21、スロットマシン10に備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置28、音声を出力するための本体部スピーカー54、後述する貸出装置70とメイン基板(特に図示しておらず)とを接続して貸出装置70及びメイン基板により構成されるメイン制御装置101の間の通信を行うための貸出装置接続基板27等が設けられている。
すなわち、本形態における筐体20の内部には、メイン基板ユニット29a、リールユニット21、電源装置28、本体部スピーカー54及び貸出装置接続基板27を収納可能となっており、換言すれば、本形態における筐体20は、メイン基板ユニット29a、リールユニット21、電源装置28、本体部スピーカー54及び貸出装置接続基板27を収納するのに必要十分な大きさの内部空間を有している。
具体的には、図2に示すように、筐体20の底板中央にリールユニット21が載置されるとともに、当該リールユニット21の左側に電源装置28が並設されている。また、筐体20の背板上部中央にメイン基板ユニット29aが固定された状態で取り付けられているとともに、当該メイン基板ユニット29aの左側に貸出装置接続基板27が並設されている。また、筐体29の右側板に、本体部スピーカー54が取り付けられている。
また、メイン基板ユニット29aには、上述の如く、IC等の各種電子部品を搭載したメイン基板が収納されている。メイン基板は、スロットマシン10の作動を制御する制御装置100のうち、メイン制御装置101を構成するものであり、具体的には、スロットマシン10の遊技に関する制御を行うものとなっている。
また、リールユニット21は、スロットマシン10の遊技に用いられるメインの装置であり、枠体に固定された3個のステッピングモーター(図示しておらず)と、各ステッピングモーターの回転軸に固定された3個の回転リール25とから構成されている。具体的には、この回転リール25は、図2の向かって左側に位置する左リール22と、図2の向かって右側に位置する右リール24と、この左リール22及び右リール24の間に位置する中リール23とからなるものである。また、各回転リール25の周囲には、それぞれ21個の図柄(特に図示しておらず)が付されている。また、これらの回転リール25は、ステッピングモーターの回転軸を中心として、後述する表示窓34内を回転リール25の図柄が上側から下側へ向けて通過するように、回転する。
(前扉30)
前扉30は、筐体20の左端部に設けられたヒンジ(図示しておらず)に回転自在に軸しされ、筐体20の正面に設けられた開口部20aを覆う板状扉である。
前扉30の前面上部には、図1に示すように、画像や文字を表示することで各種演出を行う、本体部演出装置50としての液晶表示装置53が設けられている。また、図1に示すように、この液晶表示装置53の上部及び左右両側部には、遊技状態に応じて点灯したり、消灯したりすることで各種演出を行う、本体部演出装置50としての本体部上部ランプ52aが設けられている。また、前扉30の前面左右両側端部には、本体部演出装置50としての本体部サイドランプ52bが設けられている。
また、図1に示すように、前扉30の前面下端には、正面側に突出する操作部33が設けられている。
この操作部33の上面中央には、演出の進行等に用いられ、所定のタイミングで操作することにより液晶表示装置53等で実行されている演出の表示内容を切り替えることが可能な演出スイッチ40が設けられている(図1参照)。
また、演出スイッチ40の左方には、後述する遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に対応する数を上限として、1回の遊技に供される賭け数の設定が可能なベットスイッチが設けられている。換言すれば、このベットスイッチは、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に対応する数を減算するとともに、後述する賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数を加算するものであり、すなわち、遊技媒体データの価値情報を賭け数に代えるためのものである。なお、このベットスイッチは、遊技媒体データの価値情報に対応する数を「1」減算するとともに、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数に「1」加算する(すなわち、遊技媒体データの価値情報を賭け数「1」に代える)シングルベットスイッチ36b、及び、遊技媒体データの価値情報に対応する数を、1回の遊技を実行するために必要な賭け数として予め定められた規定数(たとえば、「3」)だけ減算するとともに、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数に規定数を加算する(すなわち、遊技媒体データの価値情報を規定数(たとえば、「3」)に代える)マックスベットスイッチ36aとから構成され、これらのスイッチは左右に並んで設けられている(図1参照)。
また、図1に示すように、操作部33の上面左端には、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報を払出数として記憶した所定の記憶媒体を、後述する貸出装置70から出力するための払出スイッチ39が設けられている。
また、図1に示すように、操作部33の前面左端には、3個すべての回転リール25の回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ37が設けられている。また、操作部33の前面中央には、各回転リール25に対応するとともに、各回転リール25の回転をそれぞれ別個に停止させるための3個のストップスイッチ38が設けられている。
また、図1に示すように、前扉30における液晶表示装置53と操作部33との間には、筐体20に設けられた3個の回転リール25の図柄を視認可能な表示窓34が形成されている。
表示窓34は、3個の回転リール25の前方に設けられており、3個すべての回転リール25の回転が停止した際に、各回転リール25の周囲に表示されている複数個(たとえば、21個)の図柄のうちの所定個数(たとえば、3個)を表示、すなわち、視認することができるものとなっている。本形態に係るスロットマシン10では、特に図示していないが、3個すべての回転リール25が停止すると、表示窓34内における、それぞれの回転リール25に対応する表示位置に、それぞれ3個の図柄が縦並びに表示される。換言すれば、表示窓34内の上段、中段、及び下段にそれぞれ3個の図柄が表示される。そして、表示窓34内に、縦3列横3行に配列した合計9個の図柄が表示されることとなる。
また、特に図示していないが、本形態に係るスロットマシン10は、左リール22、中リール23、及び、右リール24が停止した状態で、各回転リール25ごとの、表示窓34内におけるいずれか一の図柄の停止位置を一直線に結んで構成される計5本の停止表示ラインを有している。
そして、1回の遊技を開始するために、上述のベットスイッチにより規定数に達するまで賭け数を設定すると、5本の停止表示ラインのうち所定本数の停止表示ラインが有効化される。そして、後述する役抽選手段140の抽選の結果、後述する所定の役に当選するとともに、有効化された停止表示ラインに、当該役を構成する図柄の組み合わせが停止すると、役に応じた利益(たとえば、遊技媒体データの価値情報に対応する数の加算や特別遊技の実行等)が付与される。
また、図1に示すように、前扉30における表示窓34の下方には、7セグメント表示器等の表示装置であって、主として遊技に関する種々の情報を表示するためのメイン表示装置32が設けられている。具体的には、このメイン表示装置32には、遊技媒体データ記憶手段110記憶されている遊技媒体データの価値情報に対応する数、役に応じた利益として付与される、遊技媒体データの価値情報に対応する数への加算値、所定の状態異常が発生している場合に当該異常状態の種類を示す異常コード等が表示される。
また、前扉30の裏面には、図2に示すように、IC等の各種電子部品を搭載したサブ基板が収納されたサブ基板ユニット29bが設けられている。サブ基板は、スロットマシン10の作動を制御する制御装置100のうち、演出に関する制御を行うためのサブ制御装置102を構成するものである。
また、図3に示すように、前扉30の下面には、後述するスロットマシン用台座12に、サブ制御装置102で決定された演出内容に関するコマンドを送信するためのコマンド送信部61が設けられている。具体的には、このコマンド送信部61は、赤外線通信装置により構成されており、無線で上述のコマンドを送信可能となっている。そして、このようにコマンド送信部61を赤外線通信装置により構成して無線で通信を行うようにすることで、前扉30に余計な孔を設ける必要がないため、スロットマシン10内部への不正アクセスを効果的に防止することができるのである。
(スロットマシン用台座12)
スロットマシン用台座12は、図1〜図3に示すように、本形態に係るスロットマシン10の本体部11を載置可能な台部材である。
具体的には、このスロットマシン用台座12は、図3に示すように、台部材である基部12aと、この基部12aの正面に設置される箱状部材であって、後述する台座サイドランプ55や台座スピーカー56等の台座演出装置51や機種名やイメージキャラクター等が描かれたデザインパネル35が取り付けられた台座取付ユニット12bとから構成されている。
そして、図2及び図3に示すように、基部12aに台座取付ユニット12bが設置されることで、ほぼ直方体状の台部材であるスロットマシン用台座12が形成されることとなる。
また、図3に示すように、スロットマシン用台座12の上面に、本形態に係るスロットマシン10の本体部11が載置される。すなわち、スロットマシン用台座12の上面及び本形態に係るスロットマシン10の本体部11の底面は、ほぼ同形状でかつほぼ同じ大きさとなるように形成されている。なお、図3に示すように、基部12aの上面が筐体20の底面に対応し、台座取付ユニット12bの上面が前扉30の底面に対応するようになっている。
また、特に図示していないが、本形態に係るスロットマシン10及びスロットマシン用台座12は、当該スロットマシン10が当該スロットマシン用台座12に載置された状態で、所定の固定具により固定されるように形成されている。
(台座取付ユニット12b)
台座取付ユニット12bは、各種部材を取り付けるための箱状部材であって、基部12aの正面に設置されるものである。
具体的には、図4に示すように、この台座取付ユニット12bの内部における左右両側にはそれぞれ、LEDを取り付けた縦長板状のサイドランプ照明基板57が設けられている。なお、このサイドランプ照明基板57は、点灯や消灯をすることにより所定の演出を実行する、台座演出装置51としての台座サイドランプ55を構成するものである。
また、台座取付ユニット12bの内部中央には、デザインパネル53を裏面から照らすための、LEDを取り付けた横長板状のパネル照明基板58が設けられている。また、台座取付ユニット12bの中央下部には、音声出力により所定の演出を実行する、台座演出装置51としての台座スピーカー56が設けられている。
また、図4に示すように、台座取付ユニット12bの内部上端には、台座サイドランプ55や台座スピーカー56等の台座演出装置51の作動を制御するための基板(台座演出装置制御基板)を備えた台座側制御基板ユニット60が固定された状態で取り付けられている。
この台座側制御基板ユニット60には、IC等の各種電子部品を搭載した台座演出装置制御基板が収納されている。そして、この台座演出装置制御基板は、台座演出装置51の作動を制御して、スロットマシン10のサブ制御装置102において決定された演出を実行させる台座側制御装置103を構成するものである。
また、図3に示すように、台座取付ユニット12bの上面における、上述のコマンド送信部61に対応する位置には、コマンド送信部61が送信する演出内容に関するコマンドを受信するためのコマンド受信部62が設けられている。このコマンド受信部62は、コマンド送信部61と同様に、赤外線通信装置により構成されており、無線で上述のコマンドを受信可能となっている。なお、このコマンド受信部62は、赤外線通信装置等の無線による通信手段で構成するのではなく、通信ケーブルや通信コネクタ等の有線による通信手段で構成してもよい。
また、図1に示すように、台座取付ユニット12bの下部には、台座スピーカー56を覆うためのカバーであって、台座スピーカー56が発する音声を出力するための出力孔が設けられたスピーカーカバーが取り付けられている。
また、図1に示すように、台座取付ユニット12bの左右両側にはそれぞれ、サイドランプ照明基板57を覆うためのサイドランプカバーが取り付けられている。そして、サイドランプ照明基板57にサイドランプカバーが取り付けられることにより、台座演出装置としての台座サイドランプ55が形成される。
また、特に図示していないが、台座取付ユニット12bの左右両側面には、デザインパネル53を差し込んで取り付けるためのスライド溝が形成されている。そして、デザインパネル53の両側端をスライド溝に差し込んで挿入していくことで、デザインパネル53が台座取付ユニット12bの正面に取り付けられることとなる。そして、デザインパネル53が台座取付ユニット12bに取り付けられると、その背面側にパネル照明基板58が位置することとなり、このパネル照明基板58に設けられたLEDが点灯することで、デザインパネル53を背面から照らすこととなる。すなわち、パネル照明基板58はデザインパネル53のバックライトに相当するものである。
なお、図3に示すように、前扉30を閉じた状態では、前扉30の底面がデザインパネル53の上面上方に位置することとなるため、スライド溝からデザインパネル53を抜き出すことができないようになっている。すなわち、このデザインパネル53は、前扉30を閉じることにより取り外しができないようになっている。そして、前扉30を開放した状態では、デザインパネル53の上方に前扉30が位置しないこととなるため、スライド溝からデザインパネル53を抜き出すことができる。すなわち、このデザインパネル53は、前扉30を開放することにより取り外しができるようになっている。
このように形成することで、デザインパネル53が台座取付ユニット12bから取り外されてしまうのを防止するための固定具等の部材を設ける必要が無くなるため、効果的に製造コストの軽減を図ることができる。
また、スロットマシン用台座12に本形態に係るスロットマシン10が載置された状態における、このスロットマシン10の上端(本体部11の上端)からスロットマシン用台座12の下端までの長さは、従来のスロットマシン10の上端から下端までの長さとほぼ一致するようになっている。また、図1に示すように、本形態に係るスロットマシン10をスロットマシン用台座12に設置した状態で、ベットスイッチ(シングルベットスイッチ36a、マックスベットスイッチ36b)、スタートスイッチ37及びストップスイッチ38等が設けられた操作部33は、このスロットマシン10の上端(本体部11の上端)からスロットマシン用台座12の下端までのほぼ中央に位置するようになっている。
したがって、特段の改修工事等を行うことなく、従来のスロットマシン10を設置するための場所であるシマ13に、スロットマシン用台座12に載置された本形態に係るスロットマシン10をそのまま適切に設置することができるため、本形態に係るスロットマシン10の設置のためのコストが嵩んでしまうのを効果的に防止することができるのである。
また、本形態に係るスロットマシン10の操作部33は、従来のスロットマシン10とほぼ同様の高さ位置となるため、本形態に係るスロットマシン10においても、遊技者は従来と変わらない操作感で遊技を行うことができるのである。
(貸出装置70)
スロットマシン10の左側には、図1に示すように、このスロットマシン10に隣接して貸出装置70が設けられている。
この貸出装置70は、遊技メダルの代わりに、所定枚数の遊技メダルと同等の価値を有する遊技媒体データをスロットマシン10に送信するためのものであり、縦長の箱形状の装置である。この貸出装置70は、特に図示していないが、複数のスロットマシン10の間に1台ずつ挟まれるように設置される。
(紙幣判別装置78、貸出用記憶媒体判別装置79)
この貸出装置70の前面には、図1に示すように、紙幣を投入するための紙幣投入口71と、所定の有価価値の情報が記憶された貸出用記憶媒体を投入するための貸出用記憶媒体投入口72とが設けられている。
ここで、貸出用記憶媒体とは、所定の有価価値の情報が記憶された記憶媒体であり、本形態における貸出装置70では、有価価値の情報(たとえば、1000円、2000円、5000円等の金額情報)を磁気により書き込んだ磁気カード(プリペイドカード)を用いることができるようになっている。なお、貸出用記憶媒体としては、磁気カードに限定されるものではなく、たとえば、ICチップが埋め込まれており、このICチップに有価価値の情報を記憶させたICカード等や他の記憶媒体を用いることもできる。
そして、上述の紙幣投入口71と対応する貸出装置70の内部には、特に図示していないが、紙幣投入口71から投入された紙幣の真偽を判断するとともに、投入された紙幣の種類を判別するための紙幣判別装置78を備えている。また、上述の貸出用記憶媒体投入口72と対応する貸出装置70の内部には、特に図示していないが、貸出用記憶媒体投入口72から投入された貸出用記憶媒体(プリペイドカード)の真偽を判断するとともに、この貸出用記憶媒体に記憶されている有価価値(1000円、2000円、5000円等)を判別するための貸出用記憶媒体判別装置79を備えている。
(金額表示部73、貸出スイッチ75、返却スイッチ76)
紙幣投入口71や貸出用記憶媒体投入口72の下側には、図1に示すように、紙幣判別装置78や貸出用記憶媒体判別装置79によって判別された紙幣や貸出用記憶媒体の有価価値を表示するための金額表示部73、投入された紙幣や貸出用記憶媒体の有価価値に基づき、後述するスロットマシン10の遊技媒体データ記憶手段110に、所定枚数の遊技メダルと同等の価値を有する価値情報が書き込まれた遊技媒体データを記憶させるための貸出スイッチ75、及び、投入した紙幣や貸出用記憶媒体を返却するための返却スイッチ76が設けられている。
具体的には、上述の金額表示部73は、7セグメント表示装置や液晶表示装置等により形成することができる。そして、たとえば、適正な1000円紙幣が紙幣投入口71に投入された場合には、金額表示部73に「1000」と表示される。また、5000円に相当する有価価値の情報が記憶された貸出用記憶媒体が貸出用記憶媒体投入口72に投入された場合には、金額表示部73に「5000」と表示される。
そして、貸出スイッチ75が1回操作されるごとに、投入された紙幣や貸出用記憶媒体に基づき、所定金額(たとえば、1000円)分の遊技メダルと同等の価値を有する価値情報が書き込まれた遊技媒体データが、後述する遊技媒体データ記憶手段110に記憶される。
具体的には、たとえば、1000円紙幣が投入された状態(金額表示部73には「1000」と表示された状態)で貸出スイッチ75が操作されると、1000円分の遊技メダル(たとえば、50枚)と同等の価値を有する価値情報(たとえば、「50」)が書き込まれた遊技媒体データが、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されることとなる。そして、金額表示部73の表示は1000減算されて「0」となる。
また、5000円に相当する有価価値の情報が記憶された貸出用記憶媒体が投入された状態(金額表示部73には「5000」と表示された状態)で貸出スイッチ75が操作されると、「50」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データが、遊技媒体データ記憶手段110に記憶される。そして、金額表示部73の表示は1000減算されて「4000」となる。この状態でさらに貸出スイッチ75が操作されると、「50」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データが、遊技媒体データ記憶手段110に記憶される。そして、金額表示部73の表示は1000減算されて「3000」となる。
なお、遊技媒体データ記憶手段110に既に所定の価値情報が書き込まれた遊技媒体データが記憶されていたときに、さらに、遊技媒体データが記憶される場合には、新たな遊技媒体データの価値情報の値が、既に記憶されていた遊技媒体データの価値情報に加算されるようになっている。
また、紙幣又は貸出用記憶媒体が投入された場合には、貸出スイッチ75を操作することなく、所定の価値情報が書き込まれた遊技媒体データを遊技媒体データ記憶手段110に記憶するように形成してもよい。
また、金額表示部73は、投入された紙幣や貸出用記憶媒体が不正なものであった場合や貸出装置70が故障した場合に、その旨を表示するためのエラー表示部として機能させることもできる。
(払出数表示部74、払出数出力装置80)
また、図1に示すように、貸出スイッチ75及び返却スイッチ76の下側には、スロットマシン10に設けられている払出スイッチ39の操作を契機に取得される、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データ(払出データ)の価値情報を表示するための払出数表示部74、及び、払出数表示部74に表示される遊技媒体データ(払出データ)価値情報を記憶した払出用記憶媒体を排出するための払出用記憶媒体排出口77が設けられている。
ここで、払出用記憶媒体とは、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されていた遊技媒体データ(払出データ)の価値情報が記憶された記憶媒体であり、本形態における貸出装置70では、価値情報を磁気により書き込んだ磁気カードを用いることができるようになっている。なお、払出用記憶媒体としては、磁気カードに限定されるものではなく、たとえば、ICカード等の他の記憶媒体を用いることもできる。
また、上述の払出用記憶媒体出力口77と対応する貸出装置70の内部には、特に図示していないが、遊技媒体データ(払出データ)の価値情報を磁気カードに書き込むための払出数出力装置80を備えている。
そして、払出用記憶媒体出力口77から排出された払出用記憶媒体に記憶されている価値情報に基づいて、景品の引き換えを行うことができるようになっている。
なお、遊技媒体データ(払出しデータ)の価値情報は払出用記憶媒体に記憶して排出するのではなく、この価値情報をバーコードで表した紙(レシート)をプリントアウトするようにしてもよい。
また、払出数表示部74は、上述の金額表示部73と同様に、エラー表示部として機能させることもできる。
なお、貸出装置70の内部には、特に図示していないが、貸出装置70の動作を制御するための貸出制御装置81が備えられている。
(貸出装置70、スロットマシン10及びスロットマシン用台座の通信路)
本形態においては、貸出装置70に設けられている貸出制御装置81と、スロットマシン10のメイン制御装置101とが、互いに貸出装置接続基板27によって接続されることにより、コマンドやデータの通信路が形成されている。そして、この通信路においては、貸出制御装置81及びメイン制御装置101の間で双方向に、コマンドやデータを送受信できるようになっている(図5参照)。
また、本形態においては、スロットマシン10のメイン制御装置101と、スロットマシン10のサブ制御装置102とが、互いに所定の信号線によって接続されることにより、コマンドやデータの通信路が形成されている。そして、この通信路においては、メイン制御装置101からサブ制御装置102の一方へ向けてのみ、コマンドやデータを送信できるようになっている(図5参照)。
また、本形態においては、スロットマシン10のサブ制御装置102と、スロットマシン用台座12の台座側制御装置103とが、赤外線通信装置により構成されたコマンド送信部61及びコマンド受信部62によって通信可能に形成されることにより、コマンドやデータの通信路が形成されている。そして、この通信路においては、サブ制御装置102から台座側制御装置103の一方へ向けてのみに、コマンドやデータを送受信できるようになっている(図5参照)。なお、双方向通信できるように形成してもよい。
(貸出制御装置81の入力手段及び出力手段)
貸出制御装置81は、上述の如く、貸出装置70の動作を制御するためのものであり、各種電子部品が搭載された制御基板により構成されている。具体的には、貸出制御装置81には、CPU、ROM、RAM及びI/O等が備えられている。
以下、貸出制御装置81に接続されている入力手段及び出力手段について説明する。
貸出制御装置81の入力手段としては、図5に示すように、次のスイッチが接続されている。
(1)紙幣投入スイッチ(紙幣判別装置78)
(2)貸出用記憶媒体投入スイッチ(貸出用記憶媒体判別装置79)
(3)貸出スイッチ75
(4)返却スイッチ76
また、貸出制御装置81の出力手段としては、図5に示すように、次の装置が接続されている。
(5)金額表示部73
(6)払出数表示部74
(7)払出数出力装置80
なお、入力手段及び出力手段としては、これら(1)から(7)までに限定されるものではない。
(紙幣投入スイッチ(紙幣判別装置78))
紙幣投入スイッチは、貸出装置70における紙幣判別装置78に設けられたスイッチであって、紙幣投入口71から投入された紙幣を検知するものである。
そして、この紙幣投入スイッチにより紙幣が検知されると、紙幣判別装置78が当該紙幣の真偽及び種類を判別し、適正な紙幣と判別された場合に当該紙幣に対応する有価価値(たとえば、1000円紙幣であれば1000円等)が後述の貸出有価価値記憶手段91に記憶されることとなる。
(貸出用記憶媒体投入スイッチ(貸出用記憶媒体判別装置79))
貸出用記憶媒体投入スイッチは、貸出装置70における貸出用記憶媒体判別装置79に設けられたスイッチであって、貸出用記憶媒体投入口72から投入された貸出用記憶媒体を検知するものである。
そして、この貸出用記憶媒体投入スイッチにより貸出用記憶媒体が検知されると、貸出用記憶媒体判別装置79が当該貸出用記憶媒体の真偽及び記憶されている有価価値を判別し、適正な貸出用記憶媒体と判別された場合に、記憶されている有価価値が後述の貸出有価価値記憶手段91に記憶されることとなる。
(貸出スイッチ75)
貸出スイッチ75は、上述の如く、投入された紙幣や貸出用記憶媒体の有価価値に基づき、スロットマシン10のメイン制御装置101における遊技媒体データ記憶手段110に、所定枚数の遊技メダルと同等の価値を有する価値情報が書き込まれた遊技媒体データを記憶させるためのものである。
具体的には、紙幣や貸出用記憶媒体が投入された後、貸出スイッチ75が操作されると、所定の貸出コマンドが、後述の貸出コマンド送信手段92により、スロットマシン10のメイン制御装置101に送信される。そして、この貸出コマンドを受信したメイン制御装置101の遊技媒体データ記憶手段110が、所定の価値情報が書き込まれた遊技媒体データを記憶する。
(返却スイッチ76)
返却スイッチ76は、上述の如く、投入された紙幣や貸出用記憶媒体を返却するためのものである。
(金額表示部73)
金額表示部73は、上述の如く、紙幣投入スイッチによる紙幣の検知又は貸出用記憶媒体投入スイッチによる貸出用記憶媒体の検知を契機として、貸出有価価値記憶手段91に記憶された有価価値を表示するためのものである。
(払出数表示部74)
払出数表示部74は、上述の如く、スロットマシン10に設けられた払出スイッチ39の操作を契機として取得される、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報を表示するためのものである。
具体的には、スロットマシン10の払出スイッチ39が操作されると、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データが、払出データとして、後述の払出データ送信手段180により貸出制御装置81に送信される。そして、この払出データを後述の貸出制御装置81の払出データ受信手段94が受信すると、払出データが後述の払出データ記憶手段95により記憶され、この記憶された払出データの価値情報が、払出数表示部74に表示される。
(払出数出力装置80)
払出数出力装置80は、上述の如く、払出数表示部74に表示される払出データの価値情報を払出用記憶媒体に記憶させ、この払出データの価値情報が記憶された払出用記憶媒体を払出用記憶媒体排出口77から排出させるためのものである。
(貸出制御装置81の制御手段)
貸出制御装置81は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図5に示すように、大別して、次の(1)から(6)までの制御手段として機能する。
(1)貸出有価価値記憶手段91
(2)貸出コマンド送信手段92
(3)有価価値更新手段93
(4)払出データ受信手段94
(5)払出データ記憶手段95
(6)払出数出力制御手段96
なお、貸出制御装置81の制御手段としては、上記した(1)から(6)までに限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(貸出有価価値記憶手段91)
貸出有価価値記憶手段91は、投入された適正な紙幣や貸出用記憶媒体の有価価値を記憶するものであり、RAMの所定の記憶領域等により構成されるものである。
たとえば、紙幣投入口71から1000円紙幣が投入されると、紙幣投入スイッチにより当該紙幣の投入が検知される。そして、紙幣判別装置78により当該紙幣の真偽及び種類が判別され、適正な1000円紙幣であると判別された場合に、この貸出有価価値記憶手段91に「1000」という有価価値が記憶されることとなる。
また、貸出用記憶媒体投入口72から5000円の有価価値が記憶された磁気カード(プリペイドカード)が投入されると、貸出用記憶媒体投入スイッチにより当該磁気カードの投入が検知される。そして、貸出用記憶媒体判別装置79により当該磁気カードの真偽及び有価価値が判別され、適正な磁気カードであると判別された場合に、この貸出有価価値記憶手段91に「5000」という有価価値が記憶されることとなる。
また、この貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値は、金額表示部73に表示されるようになっている。
(貸出コマンド送信手段92)
貸出コマンド送信手段92は、貸出スイッチ75の操作を契機として、所定の価値情報(本形態では、1000円分の遊技メダルの枚数である50枚と同等の価値を有する「50」)が書き込まれた遊技媒体データを遊技媒体データ記憶手段110に記憶させる旨を示す貸出コマンドを、メイン制御装置101に送信するためのものである。
具体的には、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値が「1000」以上のときに貸出スイッチ75が操作されると、この貸出コマンド送信手段92により貸出コマンドがメイン制御装置101に送信される。これに対して、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値が「1000」未満のとき(本形態においては「0」のとき)に貸出スイッチ75が操作されても、貸出コマンドはメイン制御装置101に送信されない。
また、本形態においては、貸出スイッチ75が1回操作されるごとに、貸出コマンドを1回、メイン制御装置101に送信するようになっているが、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値が「1000」よりも大きい値となっていた場合には、貸出スイッチ75が1回操作されることにより、この有価価値に対応した上限回数分、貸出コマンドをメイン制御装置101に送信するようにしてもよい。
たとえば、記憶されている有価価値が「3000」となっていた場合には、貸出スイッチ75が1回操作されることにより、貸出コマンドを3回、メイン制御装置101に送信するようにしてもよい。すなわち、この場合には、「50」という価値情報が3回加算されるため、遊技媒体データ記憶手段110に記憶される遊技媒体データの価値情報は「150」となる。
(有価価値更新手段93)
有価価値更新手段93は、貸出スイッチ75の操作を契機として貸出コマンドがメイン制御装置101に送信されることに基づき、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値を所定数(本形態では、「1000」)減算するためのものである。
たとえば、貸出有価価値記憶手段91に「5000」という有価価値が記憶されているときに貸出スイッチ75が操作されて、貸出コマンドが1回、メイン制御装置101に送信されると、有価価値更新手段93により有価価値が「1000」減算されることにより、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値が「4000」に更新されることとなる。
(払出データ受信手段94)
払出データ受信手段94は、スロットマシン10の払出スイッチ39の操作を契機として、後述の払出データ送信手段180により払出データとして送信される、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データを受信するためのものである。
たとえば、遊技媒体データ記憶手段110に「1500」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データが記憶されているものとする。そして、このときに払出スイッチ39が操作されると、この「1500」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データが、後述の払出データ送信手段180により、貸出制御装置81に送信される。そして、払出データ送信手段180により送信された、「1500」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データを、払出データ受信手段94が受信することとなる。
(払出データ記憶手段95)
払出データ記憶手段95は、払出データ受信手段94が受信した払出データを記憶するものであり、RAMの所定の記憶領域等により構成されるものである。
たとえば、上述のように「1500」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データを、払出受信手段94が受信すると、この払出データ記憶手段95に「1500」という価値情報が書き込まれた払出データが記憶されることとなる。
また、この払出データ記憶手段95に記憶されている価値情報は、払出数表示部74に表示されるようになっている。
(払出数出力制御手段96)
払出数出力制御手段86は、払出数出力装置80を制御するものであり、払出データ記憶手段95に記憶されている価値情報を払出用記憶媒体(磁気カード)に記憶させるためのものである。
たとえば、上述のように「1500」という価値情報が書き込まれた遊技媒体データが、払出データ記憶手段95に記憶されている場合には、払出数出力制御手段96が払出数出力装置80を制御して、磁気カードに「1500」という価値情報を記憶させる。そして、この磁気カードが払出用記憶媒体排出口77から排出される。
なお、この磁気カードに記憶された「1500」という価値情報は、遊技メダル1500枚と同等の価値を示すものであり、1500枚の遊技メダルを有していることに相当する。そして、この磁気カードにより、景品の引き換えを行うことができるのである。
(スロットマシン10の制御装置100における入力手段及び出力手段)
制御装置100は、上述の如く、スロットマシン10の作動を制御するためのものであり、メイン制御装置101及びサブ制御装置102から構成されるものとなっている。
そして、メイン制御装置101を構成するメイン基板、サブ制御装置102を構成するサブ基板にはそれぞれ、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等、種々の電子部品などが備えられている。なお、CPUは、1個のみ備えることもできるし、複数のCPUを備えることもできる。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体に構成されたワンチップ型とすることもできる。
また、メイン制御装置101は、主にスタートスイッチ37、及び、ストップスイッチ38の操作による回転リール25の回転及び停止の制御、遊技に関する制御等を行い、また、サブ制御装置102は、主に遊技に関する演出の制御等を行う。
以下、制御装置100に接続されている入力手段及び出力手段について説明する。
制御装置100の入力手段としては、図5に示すように、次のスイッチが接続されている。
(1)ベットスイッチ(シングルベットスイッチ36a、マックスベットスイッチ36b)
(2)スタートスイッチ37
(3)ストップスイッチ38
(4)払出スイッチ39
(5)演出スイッチ40
なお、(1)から(4)までのスイッチはメイン制御装置101に接続されている。また、(5)のスイッチはサブ制御装置102に接続されている。なお、入力手段としては、これら(1)から(5)までのスイッチに限定されるものではない。
また、制御装置100の出力手段としては、図5に示すように、次の装置が接続されている。
(6)リールユニット21
(7)メイン表示装置32
(8)本体部ランプ(本体部上部ランプ52a、本体部サイドランプ52b)
(9)液晶表示装置53
(10)本体部スピーカー54
なお、(6)及び(7)の出力手段はメイン制御装置101に接続されており、(8)から(10)までの出力手段はサブ制御装置102に接続されている。なお、出力手段としては、これら(6)から(10)までに限定されるものではない。
(ベットスイッチ)
ベットスイッチは、後述する遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に対応する数を減算して、1回の遊技に供される賭け数に代えるスイッチであり、遊技媒体データの価値情報を賭け数「1」に代えることができるシングルベットスイッチ36a、及び、遊技媒体データの価値情報を1回の遊技を実行するために必要な賭け数として予め定められた規定数(たとえば、「3」)の賭け数に代えることができるマックスベットスイッチ36bが設けられている。
すなわち、本形態に係るスロットマシン10では、遊技メダルを投入する代わりに、遊技媒体データを用いて賭け数の設定が行われるようになっている。
(スタートスイッチ37)
スタートスイッチ37は、賭け数が規定数に達することを条件に、又は、後述する再遊技役を構成する図柄の組み合わせが停止表示したことを条件に、リールユニット21の駆動を開始させることが可能なレバー形状のスイッチである。
ここで、「再遊技役」とは、後述する役抽選手段140により抽選される役の一つである。そして、この役抽選手段140による抽選によって、再遊技役に当選し、再遊技役を構成する図柄(たとえば、「リプレイ」)が、有効化されたいずれかの停止表示ライン90に停止すると、賭け数を設定することなく、再度、遊技を行うことができる。
(ストップスイッチ38)
ストップスイッチ38は、回転リール25の回転を停止させるためのスイッチである。具体的には、ストップスイッチ38は、図2に示すように、左リール22、中リール23、及び、右リール24のそれぞれに対応した3個のスイッチから構成されている。
そして、各回転リール25に対応したストップスイッチ38を操作することにより、対応した回転リール25が回転を停止するように形成されている。
(払出スイッチ39)
払出スイッチ39は、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている所定の価値情報が書き込まれた遊技媒体データを、払出データとして、貸出装置70の貸出制御装置81に送信し、この払出データの価値情報を払出用記憶媒体に記憶させるためのスイッチである。
すなわち、本形態に係るスロットマシン10では、遊技メダルの代わりに遊技媒体データを用いて遊技が行われるため、遊技を終了する際には払出スイッチ39を操作することにより、この遊技媒体データに書き込まれた価値情報を払出用記憶媒体に記憶させ、この払出用記憶媒体に記憶された価値情報に基づいて、景品の引き換えを行うのである。
(演出スイッチ40)
演出スイッチ40は、演出の進行等に用いられるスイッチであって、たとえば、液晶表示装置53において当該演出スイッチ40の操作を示唆する旨が表示された場合に、当該演出スイッチ40を操作すると、液晶表示装置53等で実行されている演出の表示内容を切り替えることができるようになっている。
(リールユニット21(回転リール25))
リールユニット21は、所定の枠体に固定された3個のステッピングモーター(図示しておらず)と、各ステッピングモーターの回転軸にそれぞれ固定された計3個の回転リール25とから構成されている。
また、各回転リール25の外周面には、回転方向へ向けてほぼ等間隔に、たとえば、「赤7」「青7」「BAR」「スイカ」「ベル」「チェリー」「リプレイ」等の複数種類の図柄が所定の配列で複数個(たとえば、計21個)表示されている。
また、回転リール25は、ステッピングモーターの回転軸を中心として、表示窓34内を、回転リール25に表示された図柄が上側から下側へ向けて通過するように、回転するものとなっている。
また、各回転リール25の所定箇所には、回転リール25の回転を検知するために用いられるインデックス(図示しておらず)が設けられるとともに、このインデックスの通過を検知する所定のセンサ(たとえば、フォトセンサ、磁気センサ、タッチセンサなど)が設けられる。そして、各回転リール25が回転を開始し、インデックスを所定のセンサが検知した後に出力されるパルス信号に基づいて、ストップスイッチ38が操作された時点における回転リール25の回転位置を検出し、所定位置で回転リール25を停止させることによって、停止制御が行われるものとなっている。
(メイン表示装置32)
メイン表示装置32は、図1に示すように、表示窓34の下方に設けられた7セグメント表示器等の表示装置であって、主として遊技に関する種々の情報を表示するためのものである。
具体的には、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報の値、所定の遊技結果となった場合に遊技者に付与される利益として遊技媒体データの価値情報に加算される値、遊技回数、異常状態が発生している旨などを表示する。
(本体部ランプ、液晶表示装置53、本体部スピーカー54)
本体部ランプ、液晶表示装置53、本体部スピーカー54は、演出や報知を実行するための演出装置(本体部演出装置50)であり、具体的には、サブ制御装置102からの所定の演出制御信号の入力を契機として、遊技者に対して当選等を報知するなど種々の演出を行うものである。
なお、本体部演出装置50としては、これらのものに限定されるわけではなく、CRT表示装置、ドットマトリクス表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の画像表示装置を備えることもできる。
ここで、本体部ランプとしては、液晶表示装置53の上部及び左右両側部に設けられた本体部上部ランプ52a、及び、前扉30の左右両側部に設けられた本体部サイドランプ52aを有しており、これらは、光源の点滅、点灯又は消灯により、遊技を盛り上げたり、所定の役が当選していることを報知したりするものである。また、液晶表示装置53は、文字や画像(静止画や動画)の表示により、遊技の演出や各種報知を行うためのものである。また、本体部スピーカー54は、所定の効果音やBGMの出力により、遊技の演出や各種報知を行うためのものである。
(メイン制御装置101の制御手段)
以下、メイン制御装置101の制御手段について説明する。
メイン制御装置101は、上述の如く、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図5に示すように、大別して、次の(1)から(10)までの制御手段として機能する。
(1)貸出コマンド受信手段105
(2)遊技媒体データ記憶手段110
(3)賭け数記憶手段112
(4)データ更新手段115
(5)遊技制御手段120
(6)役抽選手段140
(7)リール制御手段150
(8)停止態様判定手段160
(9)払出データ送信手段180
(10)メインコマンド送信手段190
なお、メイン制御装置101の制御手段としては、上記した(1)から(10)までに限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(貸出コマンド受信手段105)
貸出コマンド受信手段105は、貸出装置70における貸出スイッチ75の操作を契機として、貸出制御装置81の貸出コマンド送信手段92により送信される貸出コマンドを受信するためのものである。
(遊技媒体データ記憶手段110)
遊技媒体データ記憶手段110は、貸出スイッチ75の操作を契機として貸出コマンド送信手段92により送信される貸出コマンドを貸出コマンド受信手段105が受信することで、所定の価値情報(本形態では、1000円分の遊技メダルの枚数である50枚と同等の価値を有する「50」)が書き込まれた遊技媒体データを記憶するものであり、RAMの所定の記憶領域等により構成されるものである。
なお、遊技媒体データ記憶手段110に既に遊技媒体データが記憶されているときに、さらに遊技媒体データが記憶される場合には、後述のデータ更新手段115により、既に記憶されている遊技媒体データに書き込まれている価値情報が、後の価値情報の値を加算した値に更新されるようになっている。
また、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報は、メイン表示装置32に表示されるようになっている。
(賭け数記憶手段112)
賭け数記憶手段112は、1回の遊技に供される賭け数を記憶するものであり、RAMの所定の記憶領域等により構成されるものである。
本形態に係るスロットマシン10では、予め定められた規定数(本形態では「3」)まで賭け数を設定することができるため、この賭け数記憶手段112に記憶される値は「0」〜「3」のいずれかとなる。
本形態に係るスロットマシン10では、ベットスイッチが操作されると、後述のデータ更新手段115により、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報から所定数(シングルベットスイッチ36aが操作された場合には「1」、マックスベットスイッチ36bが操作された場合には「3」)減算されるとともに、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数に所定数加算されるようになっている。なお、この遊技媒体データの価値情報が「0」の場合には、ベットスイッチが操作されても、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数への所定数の加算は行われない。
(データ更新手段115)
データ更新手段115は、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報や、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数に対して、加算や減算等の演算を行い、各値を更新するためのものである。
(遊技制御手段120)
遊技制御手段120は、遊技の進行を制御するためのものである。
ここで、本形態に係るスロットマシン10は、メイン制御装置101により実行される遊技として、一般的な遊技である通常遊技、通常遊技と異なる遊技であって通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与する特別遊技(BBゲーム、RBゲーム)を有している。
なお、メイン制御装置101により実行される遊技としては、これらに限定されるものではなく、通常遊技中とは異なる抽選確率で再遊技役が抽選されるリプレイタイム遊技(RTゲーム)を有していてもよい。また、サブ制御装置102により実行される遊技として、所定の役の抽選の結果に関する報知が行われるアシストタイム遊技(ATゲーム)を有していてもよい。
また、遊技制御手段120としては、特に図示していないが、一般的な遊技である通常遊技を制御するための通常遊技制御手段、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技(BBゲーム、RBゲーム)を制御するための特別遊技制御手段を備える。
本形態に係るスロットマシン10では、ベットスイッチが操作されることにより、賭け数が規定数に達することを条件に、スタートスイッチ37が操作されると、後述の役抽選手段140により、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を決定するための抽選が行われる。そして、これに伴って、3個すべての回転リール25が回転を開始する。その後、所定のストップスイッチ38を操作すると、このストップスイッチ38に対応した回転リール25の回転が停止する。そして、ストップスイッチ38を3個すべて操作し終わると、3個の回転リール25の回転がすべて停止する。このとき、いずれかの停止表示ライン90上に、役抽選手段140により当選した役を構成する図柄の組み合わせが停止すると、役に応じて予め定められた所定の利益が付与されるものとなっている。所定の利益の付与としては、たとえば、予め定められた所定の値(価値情報)の、遊技媒体データ記憶手段120に記憶されている価値情報への加算や、特別遊技の実行等とすることができる。そして、通常遊技制御手段は、1回の遊技における上記一連の処理を制御するものである。
特別遊技制御手段は、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技(BBゲーム、RBゲーム)を制御するためのものである。
ここで、RBゲームは、予め定められた特定の役が高確率で当選する遊技を一定条件下で行わせる遊技である。また、BBゲームは、通常遊技と同様の遊技(BBゲーム一般遊技)を実行可能であるとともに、この遊技中に一定条件下でRBゲームに移行できるようにした遊技である。
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に、賭け数が規定数に達することを条件に遊技が開始される。そして、3つの回転リール25の回転をすべて停止させた際に、停止表示ライン上に役に対応する図柄の組み合わせが停止しているか否かによって、
遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に、所定の値(価値情報)が加算される。
そして、BBゲーム中における加算値の合計が所定数(たとえば、465)を超えることにより、BBゲームは終了する。
また、RBゲームに移行すると、予め定められた特定の役を構成する図柄の組み合わせが所定の停止表示ライン上に停止した場合に遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に、所定の値(価値情報)が加算されるという遊技が行われる。なお、RBゲームは、通常遊技中に所定の図柄(「BAR」「BAR」「BAR」)の組み合わせが停止表示ライン90に停止することで、当該通常遊技からも移行するものとなっている。
(役抽選手段140)
役抽選手段140は、予め定められた複数の役のうちいずれかの役の当選又は非当選を抽選により決定するためのものであり、具体的には、予め定められた抽選確率に基づいて、いずれの役に当たったか又はハズレたかの抽選を行うものである。
この役抽選手段140は、特に図示していないが、所定の数値範囲内(たとえば、0〜65535)で乱数を発生させるための乱数発生手段、乱数発生手段により発生した乱数をスタートスイッチ37の操作時に抽出するための乱数抽出手段、乱数発生手段により発生する乱数がとる数値領域の範囲内であって、前記役に対応した所定の数値領域を有する役当選領域を複数備えた抽選テーブル(通常遊技用抽選テーブル、BBゲーム用抽選テーブル、RBゲーム用抽選テーブル)、乱数抽出手段により抽出された乱数が抽選テーブルのいずれの役当選領域に属するか否かを判定するための当選判定手段、当選判定手段により所定の役に当選したと判定された場合に当該役に対応する当選フラグを成立させるためのフラグ成立手段等を備える。
(リール制御手段150)
リール制御手段150は、スタートスイッチ37やストップスイッチ38の操作及び役抽選の結果に基づいて、回転リール25の回転及び停止を制御するものである。
具体的には、リール制御手段150は、スタートスイッチ37の操作に基づき、ステッピングモーターを駆動させることによりすべての回転リール25の開始を開始させる。また、リール制御手段150は、スタートスイッチ37が操作されると、予め定められた所定の加速度ですべての回転リール25を回転させ、すべての回転リール25の回転速度が所定速度に達すると、この所定速度で定速回転(定常回転)を行わせる。そして、リール制御手段150は、ストップスイッチ38の操作が行われた際に、役抽選手段140の抽選結果に基づいて、回転リール25の回転停止を制御する。
なお、リール制御手段150は、ストップスイッチ38が操作された時点で、停止表示ライン上に直ちに停止できる図柄を基準として、この図柄から回転方向に予め定められた個数(最大スベリコマ数、たとえば、4コマ)移動したときの図柄までの範囲で、対応する回転リール25を停止させるようになっている。
(停止態様判定手段160)
停止態様判定手段160は、役抽選手段140による抽選の結果、所定の役に当選し、かつ、回転リール25が停止した状態で表示される図柄の停止表示態様が、役に応じて予め定められた図柄の組み合わせになっているか否かを判定し、この判定結果に基づいた制御を行うためのものである。すなわち、所定の役を構成する図柄の組み合わせが停止した場合に、この停止に係る役に応じた制御信号を出力するように形成されている。
停止態様判定手段160は、各種制御手段に前記制御信号を出力する。そして、たとえば、所定の制御信号が入力された遊技制御手段120は、データ更新手段115が、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている価値情報に所定の値(価値情報)を加算するように制御する。また、再遊技役に係る制御信号が入力された遊技制御手段120は、再遊技を行う。また、特別遊技役に係る制御信号が入力された特別遊技制御手段122は、特別遊技を開始する。
(払出データ送信手段180)
払出データ送信手段180は、払出スイッチ39の操作を契機として、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データを、払出データとして、貸出装置70の貸出制御装置81に送信するためのものである。
そして、上述の如く、この払出データ送信手段180により送信される払出データが、貸出制御装置81の払出データ受信手段94により受信されることとなる。
(メインコマンド送信手段190)
メインコマンド送信手段190は、メイン制御装置101の各制御手段が発行するコマンドやデータを、サブ制御装置102に送信するためのものである。
たとえば、このメインコマンド送信手段190は、役抽選手段140による抽選の結果に関するコマンド等をサブ制御装置102に送信する。
(サブ制御装置102の制御手段)
サブ制御装置102は、上述の如く、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図5に示すように、大別して、次の(1)から(3)までの制御手段として機能する。
(1)メインコマンド受信手段195
(2)演出決定手段200
(3)演出コマンド送信手段210
なお、サブ制御装置102の制御手段としては、上記した(1)から(3)までに限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(メインコマンド受信手段195)
メインコマンド受信手段195は、メイン制御装置101のメインコマンド送信手段190により送信されたコマンドやデータを受信するためのものである。
(演出決定手段200)
演出決定手段200は、メインコマンド受信手段195が受信したコマンドやデータに応じて、遊技に伴って実行される演出の内容を決定するものである。
たとえば、演出決定手段200は、メインコマンド受信手段195が所定の役に当選した旨を示すコマンドを受信した場合に、当該役の当選を報知する演出の実行を決定することができる。
なお、演出決定手段200は、本体部演出装置50(本体部上部ランプ52a、本体部サイドランプ52b、液晶表示装置53、本体部スピーカー54)に実行させる演出の内容の他、スロットマシン用台座52に設けられた台座演出装置51に実行させる演出の内容も決定するようになっている。
そして、本体部演出装置50に実行させる演出の内容が決定されると、特に図示していない本体部演出実行手段が、所定の本体部演出装置50に決定された演出の内容を実行させるようになっている。また、台座演出装置50に実行させる演出の内容が決定されると、後述の演出コマンド送信手段210により、決定された演出の内容に関するコマンドが送信される。
(演出コマンド送信手段210)
演出コマンド送信手段210は、コマンド送信部61を介して、演出決定手段200により決定された演出内容に関するコマンドを、スロットマシン10の外部に位置するスロットマシン用台座12の台座側制御装置103に送信するためのものである。
(スロットマシン用台座12の台座側制御装置103における出力手段)
台座側制御装置103は、上述の如く、台座演出装置51の作動を制御するためのものであり、各種電子部品が搭載された台座演出装置制御基板により構成されている。具体的には、台座側制御装置103には、CPU、ROM、RAM及びI/O等が備えられている。また、台座側制御装置103には、出力手段として、台座サイドランプ55、台座スピーカー56等の演出装置(台座演出装置51)が接続されている。
台座サイドランプ55及び台座スピーカー56は、演出や報知を実行するための演出装置(台座演出装置51)であり、具体的には、サブ制御装置102から送信される演出内容に関するコマンドの受信を契機として、遊技者に対して当選等を報知するなど種々の演出を行うものである。
なお、台座演出装置51としては、これらのものに限定されるわけではなく、CRT表示装置、ドットマトリクス表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の画像表示装置を備えることもできる。
ここで、台座サイドランプ55は、光源の点滅、点灯又は消灯により、遊技を盛り上げたり、所定の役が当選していることを報知したりするものである。また、台座スピーカー56は、所定の効果音やBGMの出力により、遊技の演出や各種報知を行うためのものである。
(台座側制御装置103の制御手段)
台座側制御装置103は、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図5に示すように、大別して、次の(1)及び(2)の制御手段として機能する。
(1)演出コマンド受信手段220
(2)演出実行手段230
なお、台座側制御装置103の制御手段としては、上記した(1)及び(2)に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(演出コマンド受信手段220)
演出コマンド受信手段220は、コマンド受信部62を介して、演出コマンド送信手段210により送信された演出内容に関するコマンドを受信するためのものである。
(演出実行手段230)
演出実行手段230は、演出コマンド受信手段220が受信した演出内容に関するコマンドに基づき、演出決定手段200により決定された演出の内容を、台座サイドランプ55や台座スピーカー56等の台座演出装置に実行させるためのものである。
(貸出装置70、スロットマシン10及びスロットマシン用台座12の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略、貸出装置70における貸出又は払出の概略、及び、スロットマシン用台座12における演出の処理の概略について、図6から図11までに示したフローを用いて説明する。
まず、投入された紙幣又は貸出用記憶媒体の有価価値を記憶する有価価値記憶処理について、図6のフローを用いて説明する。
図6に示すステップ100において、紙幣投入スイッチ又は貸出用記憶媒体投入スイッチにより、紙幣又は貸出用記憶媒体が投入されたか否かが判定される。そして、投入されたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、投入されていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、紙幣判別装置78又は貸出用記憶媒体判別装置79により、投入された紙幣又は貸出用記憶媒体が適正であるか否かが判定される。そして、適正であると判定された場合、次のステップ102に進む。一方、適正でないと判定された場合、ステップ104に進む。
ステップ102において、紙幣又は貸出用記憶媒体の有価価値が貸出有価価値記憶手段91に記憶される。そして、ステップ103に進む。
ステップ103において、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値が金額表示部73に表示される。そして、有価価値記憶処理が終了する。
ステップ104において、紙幣又は貸出用記憶媒体が適正でない旨のエラー表示が金額表示部73において行われる。そして、有価価値記憶処理が終了する。
次に、記憶されている有価価値に基づいて、遊技媒体データの記憶を行う貸出処理について、図7のフローを用いて説明する。
図7に示すステップ200において、貸出スイッチ75が操作されたか否かが判定される。そして、操作されたと判定された場合、次のステップ201に進む。一方、操作されていないと判定された場合、ステップ200に戻る。
ステップ201において、貸出有価価値記憶手段91に記憶されている有価価値が「1000」以上であるか否かが判定される。そして、「1000」以上であると判定された場合、次のステップ202に進む。一方、「1000」以上で無いと判定された場合、貸出処理が終了する。
ステップ202において、貸出コマンド送信手段92により貸出コマンドが送信される。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、貸出コマンド受信手段105により、貸出コマンド送信手段92が送信した貸出コマンドが受信される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の価値情報(「50」)が書き込まれた遊技媒体データが、遊技媒体データ記憶手段110に記憶される。そして、貸出処理が終了する。
次に、遊技終了後に、記憶されている遊技媒体データを、払出用記憶媒体に記憶する払出処理について、図8のフローを用いて説明する。
ステップ300において、払出スイッチ39が操作されたか否かが判定される。そして、操作されたと判定された場合、次のステップ301に進む。一方、操作されていないと判定された場合、ステップ300に戻る。
ステップ301において、払出データ送信手段180により、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データが、払出データとして、送信される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、払出データ受信手段94により、払出データ送信手段180が送信した払出データが受信される。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、受信された払出データが払出データ記憶手段95に記憶される。そして、ステップ304に進む。
ステップ304において、払出データ記憶手段95に記憶されている払出データの価値情報が貸出用記憶媒体に記憶され、この貸出用記憶媒体が排出される。そして、払出処理が終了する。
次に、スロットマシン10のメイン処理について、図9のフローを用いて説明する。
図9に示すステップ400において、ベットスイッチが操作されたか否かが判定される。そして、操作されたと判定された場合、次のステップ401に進む。一方、操作されていないと判定された場合、ステップ402に進む。
ステップ401において、ベット処理が行われる。そして、ステップ402に進む。
ステップ402において、スタートスイッチ37が操作されたか否かが判定される。そして、操作されたと判定された場合、次のステップ403に進む。一方、操作されていないと判定された場合、ステップ400に戻る。
ステップ403において、スタートスイッチ37がONとなる。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、役抽選手段140による役抽選が行われる。そして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、回転リール25の回転が開始する。そして、次のステップ406に進む。
ステップ406において、ストップスイッチ38が操作されることにより、ストップスイッチ38がONとなる。そして、次のステップ407に進む。
ステップ407において、リール制御手段150により回転リール25のリール回転停止処理が行われる。そして、次のステップ408に進む。
ステップ408において、すべての回転リール25が停止したか否かが判定される。そして、すべての回転リール25が停止したと判定された場合、次のステップ409に進む。一方、すべての回転リール25が停止していないと判定された場合、ステップ406に戻る。
ステップ408において、停止態様判定手段160により、停止態様判定処理が行われる。具体的には、停止表示された図柄の組合せが、予め設定された態様となっているか否かが判定される。そして、停止態様判定手段160の判定結果に基づいて、判定に応じた処理が行われる。たとえば、所定の停止表示ラインに、小役を構成する図柄の組合せが停止表示された場合には、役に応じた値が、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に加算される。そして、1回の遊技が終了する。
次に、上述したステップ401のベット処理について、図10のフローを用いて説明する。
ステップ500において、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数が規定数に達しているか否かが判定される。そして、達していると判定された場合、ステップ505に進む。一方、達していないと判定された場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報が「1」以上であるか否かが判定される。そして、「1」以上であると判定された場合、次のステップ502に進む。一方、「1」以上でないと判定された場合、ステップ505に進む。
ステップ502において、賭け数記憶手段112に記憶されている賭け数が「1」インクリメントされる。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報が「1」デクリメントされる。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、操作されたベットスイッチに対応する賭け数分のベット処理が行われたか否かが判定される。そして、ベットスイッチに対応する賭け数分のベット処理が行われたと判定された場合、ベット処理が終了する。一方、ベットスイッチに対応する賭け数分のベット処理が行われていないと判定された場合、ステップ500に戻る。
ステップ505において、ベットスイッチの操作が無効とされる。そして、ベット処理が終了する。
次に、スロットマシン用台座12の台座演出装置による演出を実行する台座演出処理について、図11のフローを用いて説明する。
ステップ600において、演出決定手段200により演出の内容が決定されたか否かが判定される。そして、演出の内容が決定されたと判定された場合、次のステップ601に進む。一方、演出の内容は決定されていないと判定された場合、台座演出処理が終了する。
ステップ601において、演出決定手段200により決定された演出の内容に関する演出コマンドが、演出コマンド送信手段210により送信される。そして、次のステップ602に進む。
ステップ602において、演出コマンド受信手段220により、演出コマンド送信手段210が送信した演出コマンドが受信される。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、演出実行手段230により、受信した演出コマンドに基づく演出が実行される。そして、台座演出処理が終了する。
(まとめ)
本形態に係るスロットマシン10では、所定の操作を契機として、遊技媒体データ記憶手段110に所定枚数の遊技メダルと同等の価値を有する価値情報が書き込まれた遊技媒体データが記憶される。また、ベットスイッチが操作されることにより、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データの価値情報に対応する数を上限として、1回の遊技に供される賭け数の設定が可能となっている。そして、ベットスイッチにより設定された賭け数が予め定められた規定数に達すると、1回の遊技が実行可能となり、また、1回の遊技の結果が所定の結果となった場合には、当該結果に対応して定められた所定の価値を有する価値情報が、遊技媒体データ記憶手段110に記憶されている遊技媒体データに書き込まれる(すなわち、遊技媒体データの価値情報に対して所定数加算される)こととなる。
すなわち、本形態に係るスロットマシン10によれば、物理的な遊技メダルの投入や払い出しを行うことなく、遊技媒体データの価値情報に対する加算や減算を行うことで、この遊技媒体データのみを用いて遊技を実行することができるようになっている。
したがって、本形態に係るスロットマシン10によれば、物理的な遊技メダルの投入や払い出しを行うために用いられる遊技メダルの投入口や払い出し口、遊技メダルを貯留するためのホッパー装置等を設ける必要が無くなり、スロットマシン10の内部へアクセスするための経路を撤廃することができるのである。
そして、この経路を撤廃することにより、スロットマシン10の内部へアクセスすることは極めて困難なものとなるため、スロットマシン10の内部に設けられている各種装置に対し不正にアクセスして利益を得るような不正行為を効果的に防止することができるのである。
また、本形態に係るスロットマシン10においては、本体部11の内部に、リールユニット21(図柄表示手段)、制御装置100及び電源装置28が収納されており、また、本体部11の前面下端に、ベットスイッチ、スタートスイッチ37及びストップスイッチ38が設けられている。そして、本体部11をスロットマシン用台座12に設置した状態で、ベットスイッチ、スタートスイッチ37及びストップスイッチ38が、本体部11の上端からスロットマシン用台座12の下端までのほぼ中央に位置するようになっている。
すなわち、本形態に係るスロットマシン10においては、遊技メダルの代わりに遊技媒体データを用いて遊技が行われることから、従来のスロットマシン10の内部下半分の空間を占めていたホッパー装置を搭載する必要がなくなるため、スロットマシン10を小型化して、従来のスロットマシン10の約半分の大きさとするとともに、その内部空間に、スロットマシン10の遊技を実行するために必須となる装置をすべて収納することができることとなる。
そして、これにより、スロットマシン10の筐体20を製造する際に用いる部品点数や部材の量を減らすことができるため、効率的に製造コストの軽減を図ることができるのである。
また、本形態に係るスロットマシン10においては、前扉30に設けられたコマンド送信部61により、演出決定手段200により決定された演出内容に関するコマンドがスロットマシン用台座12へ送信されるようになっている。
すなわち、本発明に係るスロットマシン10によれば、たとえば、筐体20が小型化することにより設置することができるランプ等の演出装置の数が減少してしまったような場合であっても、コマンド送信部61により、スロットマシン用台座12に設けられた台座演出装置51に対して演出内容に関するコマンドを送信することができるため、当該コマンドに基づく演出を、スロットマシン10の外部に設けられた台座演出装置51に実行させることができることとなる。
これにより、筐体20が小型化した場合であっても従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能となるのである。
また、本形態に係るスロットマシン用台座12には、スロットマシン10の本体部11が載置されることとなる。また、このスロットマシン用台座12においては、コマンド受信部61により、スロットマシン10のコマンド送信部61により送信される演出内容に関するコマンドが受信される。そして、演出実行手段230が、コマンド受信部61により受信された演出内容に関するコマンドに基づき、スロットマシン10の演出決定手段200により決定された演出の内容を、台座演出装置51に実行させるようになっている。
すなわち、本形態に係るスロットマシン用台座12によれば、スロットマシン10の筐体20が小型化してしまった場合でも、当該スロットマシン10をこのスロットマシン用台座12に載置することで、従来のシマ13におけるスロットマシン10の設置空間に隙間を生じさせることなく、適切に設置できることができるのである。このように、このスロットマシン用台座12を用いることにより、小型化したスロットマシン10を適切に設置するためにシマ13の大幅の改修を行う必要が無くなるため、シマ13への設置のためのコストが嵩むことなく、小型化したスロットマシン10を従来のシマ13に適切に設置することができるのである。
また、スロットマシン10の機種を変更する場合には、スロットマシン用台座12は設置したまま、スロットマシン10の本体部11に設けられる各装置のみを交換すれば足りるため、機種交換のコストの軽減を図ることもできるのである。
また、スロットマシン10の筐体20が小型化することにより、設置することができるランプ等の演出装置の数が減少してしまったような場合であっても、コマンド送信部61により送信される演出内容に関するコマンドをコマンド受信部62が受信し、このコマンドに基づく演出を、スロットマシン用台座12に設けられている台座演出装置51に実行させることができる。
これにより、筐体20が小型化した場合であっても従来と変わらないバリエーションに富んだ演出を実行可能となるのである。
(変形例1)
図12に示すように、スロットマシン用台座12を中空の箱状部材として形成するとともに、スロットマシン用台座12の背面に外部の空気を取り込むための台座吸気口303を形成し、スロットマシン用台座12の上面に内部の空気を排出するための台座通風口301を形成する。また、スロットマシン10の筐体20の底面における、台座通風口301と対応する位置に、台座通風口301から排出される空気を取り込むための筐体通風口302を形成し、スロットマシン10の筐体20の背面及び上面に内部の空気を排出するための筐体排気口303を形成することができる。
このように形成することにより、外部の空気が、スロットマシン用台座12の背面から取り込まれて、スロットマシン用台座12及び筐体20の内部空間を通って、筐体20の上面及び背面から排出されることとなるため、従来よりも設置される装置の数が多くなったことで熱がこもりやすい筐体20の内部空間を効率的に冷やすことができるのである。
また、スロットマシン用台座12の内部空間を、台座スピーカー56のスピーカーボックスとして機能させることができる。そして、スロットマシン用台座12の内部空間はかなり大きくなるため、台座スピーカー56からは重低音を出力させるように形成することにより、迫力のある音声出力が可能となるのである。
(変形例2)
上述の形態においては、貸出装置70はスロットマシン10の外部に別個独立して設置されていたが、同様の機能を有するものの小型化された貸出装置70をスロットマシン10に内蔵し、この内蔵された貸出装置70とメイン制御装置101とを接続するように形成することもできる。
このように形成した場合であっても、上述の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。さらに、貸出装置70を内蔵したことで、シマ13の設置空間をより無駄なく使用することができるのである。
(変形例3)
上述の形態においては、紙幣や貸出用記憶媒体を貸出装置70に投入し、遊技終了時は、払出データの価値情報を払出用記憶媒体に記憶していたが、遊技者ごとに遊技媒体データを記憶しておくための遊技媒体データ記憶用サーバーを設置するとともに、このサーバーとスロットマシン10とを所定の通信手段により接続し、遊技者が遊技を行う際には、所定の認証データを入力することにより、遊技媒体データ記憶用サーバーに記憶されている遊技媒体データを読み出して、スロットマシン10の遊技媒体データ記憶手段110に記憶し、遊技者が遊技を終了する際には、払出データを新たな遊技媒体データとして、遊技媒体データ記憶用サーバーに記憶させることができるように形成することもできる。
このように形成した場合であっても、上述の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。
(変形例4)
上述の形態に係るスロットマシン10は、従来のスロットマシン10と同様に、所定数(たとえば「50」)を限度として価値情報を電子的に貯留(いわゆるクレジット)するように形成することもできる。
具体的には、貸出装置70の貸出制御装置81に、遊技媒体データを記憶するための記憶手段(特に図示しておらず)を設けるとともに、スロットマシン10のメイン制御装置101に、価値情報をクレジット数として記憶するためのクレジット数記憶手段(特に図示しておらず)を設ける。また、貸出装置70には、貸出制御装置81に記憶されている遊技媒体データをクレジット数に代える(すなわち、スロットマシン10のクレジット数記憶手段に記憶させる)ためのクレジットスイッチ(特に図示しておらず)、クレジット数記憶手段に記憶されているクレジット数を精算する(すなわち、クレジット数を、現在、記憶されている遊技媒体データに書き込む)ための精算スイッチ(特に図示しておらず)を設ける。
そして、所定の貸出操作が行われると、まず、貸出装置70の記憶手段に遊技媒体データが記憶され、その後、クレジットスイッチが操作されると、上述の記憶手段に記憶されている遊技媒体データが所定数(「50」)を限度としてクレジット数に代えられるように形成し、また、ベットスイッチが操作されると、このクレジット数記憶手段に記憶されているクレジット数を上限として、1回の遊技に供される賭け数を設定可能となるように形成することができる。また、1回の遊技の結果が所定の結果となった場合には、当該結果に応じて予め定められた数がクレジット数に加算され、上述の所定数(「50」)を超えて加算されるときには超過分は、貸出装置70の記憶手段に記憶されている遊技媒体データの価値情報に加算されるように形成し、また、精算スイッチが操作された場合には、クレジット数記憶手段に記憶されているクレジット数を、貸出装置70の記憶手段に記憶されている遊技媒体データの価値情報に加算するとともに、クレジット数記憶手段の記憶値がクリアされるように形成することができる。
このように形成した場合には、上述の形態と同様の作用・効果を奏するとともに、遊技者に従来のスロットマシン10とほぼ同様の操作感を与えることができることとなる。
なお、上述の変形例1から変形例4までは、変更可能な範囲内で、互いに組み合わせて構成することも可能である。
10 スロットマシン 11 本体部
12 スロットマシン用台座 12a 基部
12b 台座取付ユニット 13 シマ
20 筐体 20a 開口部
21 リールユニット
22 左リール 23 中リール
24 右リール 25 回転リール
27 貸出装置接続基板 28 電源装置
29a メイン基板ユニット 29b サブ基板ユニット
30 前扉
32 メイン表示装置 33 操作部
34 表示窓 35 デザインパネル
36a シングルベットスイッチ 36b マックスベットスイッチ
37 スタートスイッチ 38 ストップスイッチ
39 払出スイッチ 40 演出スイッチ
50 本体部演出装置 51 台座演出装置
52a 本体部上部ランプ
52b 本体部サイドランプ 53 液晶表示装置
54 本体部スピーカー 55 台座サイドランプ
56 台座スピーカー 57 サイドランプ照明基板
58 パネル照明基板
60 台座側制御基板ユニット 61 コマンド送信部
62 コマンド受信部
70 貸出装置 71 紙幣投入口
72 貸出用記憶媒体投入口 73 金額表示部
74 払出数表示部 75 貸出スイッチ
76 返却スイッチ 77 払出用記憶媒体排出口
78 紙幣判別装置 79 貸出用記憶媒体判別装置
80 払出数出力装置 81 貸出制御装置
91 貸出有価価値記憶手段 92 貸出コマンド送信手段
93 有価価値更新手段 94 払出データ受信手段
95 払出データ記憶手段 96 払出数出力制御手段
100 制御装置 101 メイン制御装置
102 サブ制御装置 103 台座側制御装置
105 貸出コマンド受信手段 110 遊技媒体データ記憶手段
112 賭け数記憶手段 115 データ更新手段
120 遊技制御手段 140 役抽選手段
150 リール制御手段 160 停止態様判定手段
180 払出データ送信手段 190 メインコマンド送信手段
195 メインコマンド受信手段
200 演出決定手段 210 演出コマンド送信手段
220 演出コマンド受信手段 230 演出実行手段
300 台座吸気口 301 台座通風口
302 筐体通風口 303 筐体排気口

Claims (2)

  1. 一面に開口部を有する箱型の筐体、及び、筐体の開口部を開塞可能な扉体から構成される本体部を備えたスロットマシンであって、
    本体部には、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段と、
    遊技に伴って実行される演出の内容を決定可能な演出決定手段と、
    スロットマシンの各装置に電力を供給するための電源装置と、
    図柄表示手段における図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
    図柄表示手段における図柄の変動表示を停止させるためのストップスイッチと、
    演出決定手段により決定された演出内容に関するコマンドをスロットマシンの外部へ送信するためのコマンド送信部と、が設けられていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記スロットマシンの本体部を載置可能なスロットマシン用台座であって、
    演出を実行するための台座演出装置と、
    スロットマシンのコマンド送信部により送信される演出内容に関するコマンドを受信するためのコマンド受信部と、
    コマンド受信部が受信した演出内容に関するコマンドに基づき、スロットマシンの演出決定手段により決定された演出の内容を台座演出装置に実行させるための演出実行手段と、が設けられていることを特徴とするスロットマシン用台座。
JP2012015453A 2012-01-27 2012-01-27 スロットマシン及びスロットマシン用台座 Pending JP2013153854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012015453A JP2013153854A (ja) 2012-01-27 2012-01-27 スロットマシン及びスロットマシン用台座

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012015453A JP2013153854A (ja) 2012-01-27 2012-01-27 スロットマシン及びスロットマシン用台座

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013153854A true JP2013153854A (ja) 2013-08-15

Family

ID=49049675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012015453A Pending JP2013153854A (ja) 2012-01-27 2012-01-27 スロットマシン及びスロットマシン用台座

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013153854A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9589419B2 (en) Gaming machine capable of repeatedly execute a unitary game
WO2007080766A1 (ja) 遊技機
WO2007080767A1 (ja) 遊技機
JP2012205953A (ja) 遊技機
JP4958227B2 (ja) 遊技機、遊技機システム、及び遊技機の製造方法
JP7333991B1 (ja) 遊技台
US20160086430A1 (en) Gaming system
JP2007054313A (ja) 遊技機
JP4188875B2 (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008206774A (ja) 遊技機
JP2019042405A (ja) 遊技機
JP2007061333A (ja) 遊技機
JP2009183397A (ja) 個人情報管理装置
JP2013153854A (ja) スロットマシン及びスロットマシン用台座
JP2013153853A (ja) スロットマシン
JP2007244476A (ja) 遊技システム
JP2008125647A (ja) 遊技機
JP2007006947A (ja) 回胴式遊技機
JP7265810B1 (ja) 遊技台
JP7311191B1 (ja) 遊技台
JP7265811B1 (ja) 遊技台
JP7311190B1 (ja) 遊技台
JP2009072506A (ja) 遊技媒体預かり払出装置
JP2006051066A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2006204405A (ja) メダルセレクタ及びそれを備えた遊技機