JP2013153328A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップすることなく、画像歪みが発生するのを抑制することが可能な画像読取装置を提供する。
【解決手段】この画像読取装置では、画像読取部1は、原稿を実際に読み取るとき、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11に搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせ、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板27が存在する副走査方向の位置を特定し、特定した副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
従来から、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取装置が知られており、たとえば、複合機のような画像形成装置に装着される。なお、画像読取装置には、一般的に、コンタクトガラス、コンタクトガラスに載置された原稿に光を照射する光源、および、原稿で反射された反射光を光電変換して電荷を蓄積するラインセンサーなどが設けられている。
また、画像読取装置に原稿搬送部が設けられることもある。原稿搬送部が設けられた画像読取装置では、原稿搬送部がコンタクトガラスに原稿を1枚ずつ搬送し、搬送中の原稿をライン単位で読み取って原稿の画像データを生成する。たとえば、原稿搬送部によって搬送される原稿を読み取る場合には、予め設定された(固定的な)読取ラインの位置において、搬送中の原稿を原稿押さえ部でコンタクトガラスに押え付ける(ガイドする)。なお、読取ラインの位置において搬送中の原稿をコンタクトガラスに押え付ける原稿押さえ部としては、シェーディング補正用の白基準板などを用いることができる(たとえば、特許文献1参照)。そして、光源は、読取ラインの位置に向けて光を照射し、ラインセンサーは、読取ラインで反射された光を受光する。
特開2011−101114号公報
原稿押さえ部の設置位置では、原稿はコンタクトガラスに接する、あるいは、最も接近する。そして、読取ラインの位置は、通常、歪みの無い(少ない)画像の読み取りを行うため、原稿押さえ部とコンタクトガラスとが対向する領域の範囲内に予め設定される。
しかしながら、原稿押さえ部の取り付けでは一定の誤差が生ずる。したがって、初期設定された読取ラインの位置が全ての画像読取装置において適切とは限らない。また、経年の使用により、原稿押さえ部の設置位置が初期位置からずれることもある。また、ジャム処理などによって原稿押さえ部に無理な力がかかり、原稿押さえ部の設置位置がずれることもある。これらの要因により、原稿搬送部によって搬送される原稿を読み取るときに、読取ラインの位置が適切でなくなり、歪んで画像を読み取ってしまうことがある(画像歪みが発生する)。したがって、読取ラインの位置は、画像歪みのない位置に絶えず調整すべきであるという問題がある。
なお、このような不都合を解消する方法としては、原稿押さえ部のずれを検出するための部材を別途設けたり、既存の部材に別途加工を施したりして原稿押さえ部のずれを検出し、検出結果に応じて読取ラインの位置を調整することが考えられる。しかし、このような方法では、コストアップに繋がる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、コストアップすることなく、画像歪みが発生するのを抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像読取装置は、読み取りを行う原稿が搬送されるコンタクトガラスと、コンタクトガラスの一方面側で原稿を搬送する原稿搬送部と、コンタクトガラスの他方面側からコンタクトガラスに向かって光を照射する光源、コンタクトガラスからの反射光を受光するラインセンサー、ラインセンサーに反射光を導く導光部、および、少なくとも光源をライン方向である主走査方向と直交する副走査方向に移動させて読取ラインの位置を移動させる移動部を含み、コンタクトガラスに搬送される原稿で反射された反射光をラインセンサーに受光させることによって原稿をライン単位で読み取る画像読取部と、コンタクトガラスの一方面と対向配置される白基準板と、を備えている。そして、画像読取部は、原稿を実際に読み取るとき、原稿がコンタクトガラスに搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサーに順次行わせ、ラインセンサーの読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板が存在する副走査方向の位置を特定し、白基準板が存在すると特定した副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。
本発明の構成では、画像読取部は、原稿を実際に読み取るとき、原稿がコンタクトガラスに搬送されていない状態で、ライン方向である主走査方向と直交する副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサーに順次行わせ、ラインセンサーの読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板が存在する副走査方向の位置を特定し、白基準板が存在すると特定した副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。ここで、白基準板は、原稿の搬送時に、原稿をコンタクトガラスの一方面に押え付ける。したがって、白基準板が存在する位置というのは、白基準板が存在しない位置に比べて、コンタクトガラスの一方面上を通過する原稿を良好に押え付けることができる位置である。このため、原稿を実際に読み取るときに、白基準板が存在する副走査方向の位置を特定し、白基準板が存在すると特定した副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定することによって、原稿の読み取り前の時点で白基準板の設置位置が初期位置からずれていたとしても、常に、コンタクトガラスの一方面上を通過する原稿が良好に押え付けられる位置(原稿の読み取り時に原稿がコンタクトガラスの一方面に接する、あるいは、最も接近することで歪み難くなる位置)で原稿の読み取りを行える。これにより、画像歪みの発生を抑制することができる。
さらに、この構成では、最適な読取ラインの位置を調整するために、白基準板のずれを検出するための部材(たとえば、センサーなど)を別途設けたり、既存の部材に別途加工を施したりする必要がない。したがって、コストアップを抑制することができる。
上記構成において、好ましくは、画像読取部は、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、原稿がコンタクトガラスに搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサーに順次行わせ、ラインセンサーの読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板を最初に検出したときの副走査方向の第1読取位置を判別するとともに、白基準板を最初に検出してから白基準板を検出できなくなったときの副走査方向の読取位置の直前の副走査方向の第2読取位置を判別し、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。このように構成すれば、容易に、白基準板が存在する副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定することができる。
上記構成において、より好ましくは、画像読取部は、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の真ん中の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。このように構成すれば、確実に、コンタクトガラスの一方面上を通過する原稿を良好に押え付けられる副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置とすることができる。
上記構成において、画像読取部は、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、原稿がコンタクトガラスに搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサーに順次行わせ、ラインセンサーの読み取りによって得られた1ライン分の画像データに含まれる各画素の画素値の平均値をライン毎に算出し、平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定してもよい。ここで、原稿がコンタクトガラスに搬送される前(コンタクトガラスの一方面上に原稿が存在しないとき)にコンタクトガラスの他方面側からコンタクトガラスに向かって光を照射すると、白基準板がコンタクトガラスの一方面に最も接近している位置では、他の位置(たとえば、白基準板がコンタクトガラスの一方面から大きく離間している位置など)に比べて、コンタクトガラスからの反射光の光量が多くなる(白基準板で反射される光が多くなる)。すなわち、コンタクトガラスからの反射光の光量が最も多くなる副走査方向の位置というのは、白基準板がコンタクトガラスの一方面に最も接近している位置であり、コンタクトガラスの一方面上を通過する原稿を最も良好に押え付けることができる位置である。このため、画素値の平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置(コンタクトガラスからの反射光の光量が最も多くなる副走査方向の位置)を実際の読取ラインの位置として新たに設定することによって、より確実に、コンタクトガラスの一方面上を通過する原稿を良好に押え付けられる副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置とすることができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記した画像読取装置を備えている。このように構成された画像形成装置では、コストアップすることなく、画像歪みが発生するのを抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、コストアップすることなく、画像歪みが発生するのを抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を容易に得ることができる。
本発明の一実施形態による画像読取装置を備えた画像形成装置の概略図 図1に示した画像読取装置の詳細図 図1に示した画像読取装置の画像読取部の平面図 図1に示した画像読取装置を備えた画像形成装置のハードウェア構成を示したブロック図 図1に示した画像読取装置のハードウェア構成を示したブロック図 図1に示した画像読取装置において最適な読取ラインの位置を設定する方法を説明するための図 図1に示した画像読取装置において最適な読取ラインの位置を新たに設定するときの動作の一例を説明するためのフロー図 図1に示した画像読取装置において最適な読取ラインの位置を新たに設定するときの動作の他の例を説明するためのフロー図
以下に、図1を参照して、本発明の一実施形態による画像読取装置100を備える画像形成装置200の全体構成について説明する。
本実施形態の画像読取装置100を備える画像形成装置200は、たとえば、コピー、プリンター、スキャナーおよびファックスなどの複数種のジョブの実行が可能なカラー複合機である。そして、画像読取装置100は、画像形成装置200の上方に配置されており、画像読取部1と原稿搬送部2とを含む。画像読取部1は、原稿を読み取って画像データを生成する。原稿搬送部2は、画像読取部1に原稿を搬送する、あるいは、画像読取部1で読み取る原稿を押える。なお、画像読取装置100の各部の構成については、後に詳細に説明する。
また、画像形成装置200は、操作パネル3、給紙部4A、搬送路4B、画像形成部5A、中間転写部5Bおよび定着部5Cなどを含む。
操作パネル3は、画像読取部1の正面側に配置される。また、操作パネル3は、表示面がタッチパネルで覆われた液晶表示部31を有する。この液晶表示部31には、各種設定などを行うためのメニューおよび設定キー(ソフトキー)が表示されるとともに、装置状態などを示すメッセージも表示される。また、操作パネル3は、数値入力が必要な設定指示をユーザーから受け付けるためのテンキー32や、各種ジョブの実行開始の指示をユーザーから受け付けるためのスタートキー33なども有する。
給紙部4Aは、用紙を収容し、収容した用紙を搬送路4Bに供給する。そのため、給紙部4Aには、収容された用紙を1枚ずつ引き出して搬送路4Bに供給するピックアップローラー41が設けられている。搬送路4Bは、給紙部4Aから供給された用紙を中間転写部5Bおよび定着部5Cの順番で搬送する。搬送路4Bでの用紙の搬送は、搬送ローラー42が行う。また、搬送路4Bにはレジストローラー43が設けられ、そのレジストローラー43は、用紙を中間転写部5Bの手前で待機させ、タイミングを合わせて中間転写部5Bに送り出す。この搬送路4Bによって搬送される用紙は、最終的に、排出トレイ44にまで導かれる。
画像形成部5Aは、複数の画像形成ユニット51(ブラック用の画像形成ユニット51Bk、イエロー用の画像形成ユニット51Y、シアン用の画像形成ユニット51Cおよびマゼンタ用の画像形成ユニット51M)と露光装置52とを含む。複数の画像形成ユニット51は、回転可能に支持された感光体ドラム、感光体ドラムの周囲に配設された帯電装置、現像装置および清掃装置などを色毎に1セットずつ有する。露光装置52は、画像データに基づき、各感光体ドラムの周面に対してレーザ光を走査露光し、各感光体ドラムの周面に静電潜像を形成する。そして、複数の画像形成ユニット51は、それぞれ、各感光体ドラムの周面に形成された静電潜像にトナーを供給する。これにより、各感光体ドラムの周面にトナー像が形成される。
中間転写部5Bは、各色に1つずつ割り当てられた複数の1次転写ローラー53(ブラック用の1次転写ローラー53Bk、イエロー用の1次転写ローラー53Y、シアン用の1次転写ローラー53Cおよびマゼンダ用の1次転写ローラー53M)や、中間転写ベルト54、駆動ローラー55、従動ローラー56、2次転写ローラー57およびベルト清掃装置58などを有する。複数の1次転写ローラー53は、対応する感光体ドラムとの間で中間転写ベルト54を挟み込む。このため、複数の1次転写ローラー53に転写用電圧が印加されると、各感光体ドラムの周面に形成されたトナー像が中間転写ベルト54に転写される。
中間転写ベルト54は、駆動ローラー55や従動ローラー56などに張架され、駆動ローラー55の回転駆動により周回する。また、2次転写ローラー57は、駆動ローラー55との間で中間転写ベルト54を挟み込む。そして、中間転写部5Bに搬送される用紙は、2次転写ローラー57と中間転写ベルト54との間に侵入する。このとき、2次転写ローラー57に転写用電圧が印加されることによって、中間転写ベルト54に転写されたトナー像が用紙に転写される。
定着部5Cは、用紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。この定着部5Cは、発熱源を内蔵する定着ローラー58と、定着ローラー58に圧接される加圧ローラー59とを有する。そして、トナー像が転写された用紙は、定着ローラー58と加圧ローラー59との間を通過することで、加熱・加圧される。これにより、用紙にトナー像が定着され、印刷が完了する。そして、印刷済みの用紙は、搬送路4Bに導かれ、排出トレイ44に送られる。
次に、図2を参照して、本実施形態の画像読取装置100(画像読取部1および原稿搬送部2)の構成について説明する。
原稿搬送部2は、原稿セットトレイ21にセットされた原稿を引き出し、原稿搬送路22を介して原稿排出トレイ23に排出する。なお、原稿搬送部2は、複数枚の原稿が原稿セットトレイ21にセットされている場合、複数枚の原稿のうちから、原稿を1枚ずつ自動的に連続して引き出す。
原稿搬送路22には、原稿搬送方向の上流側から順に、原稿供給ローラー24、原稿搬送ローラー25および原稿排出ローラー26が設けられている。そして、原稿セットトレイ21にセットされた原稿は、原稿供給ローラー24によって引き出され、原稿搬送ローラー25によって搬送される。この後、原稿排出ローラー26によって、原稿排出トレイ23に排出される。なお、原稿供給ローラー24、原稿搬送ローラー25および原稿排出ローラー26は、後述する原稿搬送モーター27(図5参照)によって回転駆動される。
画像読取部1は、箱形の筐体を持つ。その筐体の上面の一方端部には、透明な搬送読取用コンタクトガラス11(「コンタクトガラス」に相当)が配される。さらに、筐体の上面の中央部には、透明な載置読取用コンタクトガラス12が配される。なお、読み取りを行う原稿は、原稿搬送部2によって、搬送読取用コンタクトガラス11の表面(一方面に相当)上に搬送される。あるいは、読み取りを行う原稿は、ユーザーによって、載置読取用コンタクトガラス12の表面上に載置される。
また、搬送読取用コンタクトガラス11の裏面(他方面に相当)側、すなわち、載置読取用コンタクトガラス12の裏面側には、ランプ13、第1ミラー14、第2ミラー15、第3ミラー16、レンズ17およびラインセンサー18などが設けられている。なお、ランプ13は、「光源」に相当する。また、第1ミラー14、第2ミラー15、第3ミラー16およびレンズ17は、「導光部」に相当する。
ランプ13は、搬送読取用コンタクトガラス11の裏面側(または、載置読取用コンタクトガラス12の裏面側)から、搬送読取用コンタクトガラス11(または、載置読取用コンタクトガラス12)に向けて光を照射する。したがって、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿が搬送されている場合(または、載置読取用コンタクトガラス12の表面上に原稿が載置されている場合)には、搬送読取用コンタクトガラス11(または、載置読取用コンタクトガラス12)を透過した光が原稿を照射する。原稿で反射された反射光は、第1ミラー14、第2ミラー15および第3ミラー16の順で反射され、レンズ17に導かれる。レンズ17は、反射光を集光する。
そして、ラインセンサー18は、原稿で反射された光(レンズ17で集光された光)を受光することによって、原稿をライン単位で読み取る。このラインセンサー18は、読取ライン方向である主走査方向(図2の紙面に対して垂直な方向)に向けてライン状に並ぶ複数の光電変換素子を有するCCDからなり、反射光を受光すると、ライン単位で画素毎に光電変換して電荷を蓄積するとともに、蓄積電荷に応じてアナログ信号を出力する。すなわち、ラインセンサー18の画素毎の出力値は、反射光の光量に応じて変動する。
さらに、搬送読取用コンタクトガラス11および載置読取用コンタクトガラス12の裏面側には、第1移動枠131、第2移動枠132、ワイヤー133および巻取ドラム134が設けられている。なお、ワイヤー133および巻取ドラム134は、「移動部」に相当する。
第1移動枠131は、ランプ13および第1ミラー14を支持している。第2移動枠132は、第2ミラー15および第3ミラー16を支持している。そして、第1移動枠131および第2移動枠132には、ワイヤー133の一端が連結されている。このワイヤー133の他端は巻取ドラム134に連結されている(巻き付けられている)。したがって、巻取ドラム134が回転することによって、第1移動枠131および第2移動枠132が副走査方向(主走査方向と直交する方向)に移動する。すなわち、ランプ13、第1ミラー14、第2ミラー15および第3ミラー16が副走査方向に移動する。なお、巻取ドラム134の回転駆動は、後述する巻取モーター135(図5参照)の駆動力が巻取ドラム134に伝達されることによってなされる。
そして、原稿搬送部2によって搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に搬送される原稿を読み取る場合には、巻取ドラム134が回転し、第1移動枠131(ランプ13)および第2移動枠132が搬送読取用コンタクトガラス11の裏面下に移動して静止する。この後、原稿搬送部2が搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿を搬送する。このとき、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿に対してランプ13が光を照射し、原稿で反射された反射光の光電変換をラインセンサー18が連続して繰り返し行う。これにより、原稿の読み取りがライン単位で行われる。
その一方、ユーザーによって載置読取用コンタクトガラス12に載置された原稿を読み取る場合には、巻取ドラム134が回転し、第1移動枠131および第2移動枠132が副走査方向(正面から見て左から右に向かう方向)に移動する。そして、第1移動枠131および第2移動枠132が副走査方向に移動している最中に、載置読取用コンタクトガラス12に載置された原稿に対してランプ13が光を照射し、原稿で反射された反射光の光電変換をラインセンサー18が連続して繰り返し行う。これにより、原稿の読み取りがライン単位で行われる。
この画像読取部1への原稿搬送部2の取り付けは、背面側に設けられた回転軸(図示せず)を支点として、画像読取部1に対して原稿搬送部2が回動可能(開閉可能)となるようになされている。そして、原稿搬送部2が閉じられた状態(図2の状態)では、画像読取部1と原稿搬送部2とが重なり、搬送読取用コンタクトガラス11および載置読取用コンタクトガラス12が原稿搬送部2によって覆われる。
原稿搬送部2が閉じられたときに搬送読取用コンタクトガラス11の表面と対向することになる原稿搬送部2の所定部分には、シェーディング補正用の白基準板27が設けられている。すなわち、原稿搬送部2が閉じられた状態では、白基準板27が搬送読取用コンタクトガラス11の表面と対向配置される。このため、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿が搬送されていないとき(搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿が無いとき)に、搬送読取用コンタクトガラス11の裏面下に移動したランプ13が点灯すると、ランプ13からの光が白基準板27で反射される。
この白基準板27は、図3に示すように、平面的に見て、略矩形状に形成され、外形寸法が搬送読取用コンタクトガラス11の外形寸法よりも小さくされている。なお、図3においては、図面を見易くするために、白基準板27にハッチングを施している。
また、図2に戻って、原稿搬送部2が閉じられた状態では、原稿の搬送経路(図2中の2点鎖線)を白基準板27と搬送読取用コンタクトガラス11とが挟み込んでいる。したがって、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿は、白基準板27によって搬送読取用コンタクトガラス11の表面に押え付けられる。このため、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿が浮き上がるのを抑制することができる。
なお、白基準板27は、原稿搬送部2のシャーシ(図示せず)に取り付けられている。そして、たとえば、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上において原稿がスムーズに通過するように、白基準板27の副走査方向の両端部を傾斜させている。
次に、図4を参照して、画像読取装置100を備える画像形成装置200のハードウェア構成の一例について説明する。
画像形成装置200は、本体制御部210を有する。そして、本体制御部210は、中央演算処理装置であるCPU211、記憶部212、および、画像処理部213などを含む。記憶部212は、ROM、RAMおよびHDDなどからなり、たとえば、各種のプログラムおよびデータがROMに記憶され、RAMに展開される。また、画像処理部213は、画像処理専用のASICやメモリーなどからなっており、画像データに対して、拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換などの各種の画像処理を施す。
また、この本体制御部210は、操作パネル3、給紙部4A、搬送路4B、画像形成部5A、中間転写部5Bおよび定着部5Cと接続されている。そして、本体制御部210は、記憶部212に記憶された各種のプログラムおよびデータに基づき、各部の制御や演算などを行う。
次に、図5を参照して、画像読取装置100のハードウェア構成の一例について説明する。
画像読取装置100には、画像読取部1の動作を制御する読取制御部110と、原稿搬送部2の動作を制御する原稿搬送制御部120とが設けられている。
原稿搬送制御部120は、本体制御部210と接続されている。この原稿搬送制御部120は、CPU121および記憶部122(ROMやRAM)などを含む。たとえば、原稿搬送に関するプログラムやデータがROMに記憶され、そのプログラムやデータがRAMに展開される。また、原稿搬送制御部120は、原稿搬送モーター27と接続される。そして、原稿搬送制御部120は、本体制御部210から指示を受け、原稿搬送モーター27の駆動を制御し、原稿供給ローラー24、原稿搬送ローラー25および原稿排出ローラー26を適切に動作させる。
また、読取制御部110は、本体制御部210と接続されている。この読取制御部110は、CPU111および記憶部112(ROMやRAM)などを含む。たとえば、原稿の読み取りに関するプログラムやデータがROMに記憶され、そのプログラムやデータがRAMに展開される。また、読取制御部110は、ランプ13を発光させるためのインバーター19、ラインセンサー18および巻取モーター135(「移動部」に相当)などと接続され、これらの動作を本体制御部210からの指示を受けて制御する。
さらに、読取制御部110は、A/D変換部113および画像メモリー114と接続され、A/D変換部113および画像メモリー114の動作も本体制御部210からの指示を受けて制御する。A/D変換部113は、ラインセンサー18から出力されるアナログ信号をデジタルの画像データ(濃度データ)に変換する。また、画像メモリー114は、A/D変換部113から出力される画像データを蓄積し、本体制御部210に転送する。
ところで、本実施形態では、読取制御部110は、原稿搬送部2によって搬送される原稿の読取指示を本体制御部210から受けたとき、すなわち、原稿の読み取りを実際に行うとき(原稿搬送部2が搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿を搬送する前)に、読取ラインの位置を最適な位置に設定する。
具体的には、読取制御部110は、原稿を実際に読み取るときに、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に搬送されていない状態(搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿が存在しない状態)で、搬送読取用コンタクトガラス11の面内領域においてランプ13を副走査方向(正面から見て左から右に向かう方向)に移動させつつ点灯させ、搬送読取用コンタクトガラス11からの反射光をラインセンサー18に受光させる。すなわち、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせる。さらに、読取制御部110は、ラインセンサー18の読み取りによって得られたライン単位の画像データ(濃度データ)に基づいて、白基準板27が存在する副走査方向の位置(搬送読取用コンタクトガラス11からの反射光の光量が大きくなる副走査方向の位置)を特定する。そして、読取制御部110は、特定した副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。
たとえば、読取制御部110は、図6に示すように、搬送読取用コンタクトガラス11の面内領域のうち、正面から見て左側の端辺近傍の予め定められた位置を始点とし、副走査方向(正面から見て左から右に向かう方向)に1ラインずつ複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に行わせる。
ここで、便宜上、5箇所の読取位置A〜Eに着目すると、読取位置AおよびEには、白基準板27が存在しない。このため、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データ(濃度データ)には、白基準板27を検出したことを示す値が含まれない。言い換えると、白基準板27で反射される光量は非常に低く、ラインセンサー18は反射光を殆ど受光しない。なお、画像データの値が白基準板27を検出したことを示す値であるか否かの判断は、たとえば、図6中のグラフに示されるように、画像データの値が予め設定された閾値(図中の点線)を超えたか否かを判別することによってなされる。
一方で、読取位置B〜Dには、白基準板27が存在する。このため、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データには、図6中のグラフに示されるように、白基準板27を検出したことを示す値(閾値を超える値)が含まれる。言い換えると、白基準板27で反射される反射光の光量が高くなり、ラインセンサー18による反射光の受光量が増大する。
ただし、読取位置Cは、白基準板27の副走査方向の略真ん中に対応する位置であるのに対して、読取位置BおよびDは、白基準板27の副走査方向の端辺付近に対応する位置である。ここで、白基準板27の端辺付近は、搬送読取用コンタクトガラス11から離れる方向に傾斜している(図2参照)。したがって、読取位置BおよびDにおける搬送読取用コンタクトガラス11と白基準板27との間隔は、読取位置Cにおける搬送読取用コンタクトガラス11と白基準板27との間隔よりも大きい。このため、図6中のグラフに示されるように、読取位置Cの画像データの最大値は、読取位置BおよびDの画像データの最大値よりも高くなる。これらのことから、白基準板27で反射される反射光の光量が最も大きくなる副走査方向の位置、すなわち、読取位置C(白基準板27の副走査方向の略真ん中の位置)を実際の読取ラインの位置として設定すれば、確実に、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿を良好に押え付けられる副走査方向の位置で原稿の読み取りを行うことができると言える。
そこで、読取制御部110は、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせ、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板27を最初に検出したときの副走査方向の第1読取位置(図6においては読取位置B)を判別するとともに、白基準板27を最初に検出してから白基準板27を検出できなくなったときの副走査方向の読取位置(図6においては読取位置E)の直前の副走査方向の第2読取位置(図6においては読取位置D)を判別する。また、読取制御部110は、判別結果を記憶部112に記憶させる。そして、読取制御部110は、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の真ん中の位置(図6においては読取位置C)を実際の読取ラインの位置として設定し、記憶部112に記憶させる。
なお、読取制御部110は、以下のような方法で、実際の読取ラインの位置を新たに設定することもできる。
すなわち、読取制御部110は、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせ、ラインセンサー18の読み取りによって得られた1ライン分の画像データに含まれる各画素の画素値の平均値をライン毎に算出する。また、読取制御部110は、平均値を副走査方向の読取位置と関連付けて記憶部112に記憶させる。そして、読取制御部110は、平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定し、記憶部112に記憶させる。
次に、図7を参照して、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときの動作の一例について説明する。
まず、図7のフローは、原稿搬送部2によって搬送される原稿の読取指示を画像読取部1が本体制御部210から受けたとき、すなわち、ユーザーがスキャナージョブを開始するための操作を行ったときにスタートする。なお、図7のフローのスタート時点では、原稿搬送部2が搬送読取用コンタクトガラス11の表面上への原稿の搬送を行う前であるので、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上には原稿が存在しない。
ステップS1において、読取制御部110(画像読取部1)は、搬送読取用コンタクトガラス11の面内領域のうちの正面から見て左側の短辺近傍の位置から、搬送読取用コンタクトガラス11の面内領域のスキャンを開始する(副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせる)。
ステップS2において、読取制御部110は、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板27を検出したか否かを判断する。判断の結果、白基準板27を検出していれば、ステップS3に移行する。一方で、白基準板27を未だ検出していなければ、ステップS2の動作を繰り返す。
ステップS3に移行すると、読取制御部110は、白基準板27を最初に検出したときの副走査方向の第1読取位置を記憶部112に記憶させる。ステップS4において、読取制御部110は、白基準板27を検出できなくなったか否かを判断する。判断の結果、白基準板27を検出できなくなっていれば、ステップS5に移行し、読取制御部110は、スキャンを停止させる。一方で、白基準板27を未だ検出できていれば、ステップS6に移行し、読取制御部110は、スキャンを続行させ、ステップS4に戻る。
ステップS5においてスキャンを停止させた後、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、読取制御部110は、白基準板27を最初に検出してから白基準板27を検出できなくなったときの副走査方向の読取位置の直前の副走査方向の第2読取位置を記憶部112に記憶させる。ステップS8において、読取制御部110は、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の真ん中の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。すなわち、読取制御部110は、ランプ13を副走査方向に移動させ、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の真ん中の位置において原稿の読み取りが実際に行われるようにする。
ステップS9において、原稿搬送制御部120(原稿搬送部2)は、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上への原稿の搬送を開始させる。また、読取制御部110は、原稿の読み取りを開始させる。
次に、図8を参照して、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときの動作の他の例について説明する。
まず、図8のフローは、図7のフローと同様、原稿搬送部2によって搬送される原稿の読取指示を画像読取部1が本体制御部210から受けたとき、すなわち、ユーザーがスキャナージョブを開始するための操作を行ったときにスタートする。
ステップS11において、読取制御部110(画像読取部1)は、搬送読取用コンタクトガラス11の面内領域のうちの正面から見て左側の短辺近傍の位置から、搬送読取用コンタクトガラス11の面内領域のスキャンを開始する(副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせる)。このスキャンは、たとえば、予め定められた複数ライン分の読み取りが終了するまで行う。
ステップS12において、読取制御部110は、ラインセンサー18の読み取りによって得られた1ライン分の画像データに含まれる各画素の画素値の平均値をライン毎に算出し、記憶部112に記憶させる。ステップS13において、読取制御部110は、予め定められた複数ライン分の読み取りが終了したか否かを判断する。判断の結果、予め定められた複数ライン分の読み取りが終了していれば、ステップS14に移行し、読取制御部110は、スキャンを停止させる。一方で、予め定められた複数ライン分の読み取りが終了していなければ、ステップS15に移行し、読取制御部110は、スキャンを続行させ、ステップS13に戻る。
ステップS14においてスキャンを停止させた後、ステップS16に移行する。ステップS16に移行すると、読取制御部110は、画素値の平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定し、記憶部112に記憶させる。すなわち、読取制御部110は、ランプ13を副走査方向に移動させ、画素値の平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置において原稿の読み取りが実際に行われるようにする。
ステップS17において、原稿搬送制御部120(原稿搬送部2)は、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上への原稿の搬送を開始させる。また、読取制御部110は、原稿の読み取りを開始させる。
本実施形態では、上記のように、画像読取部1は、原稿を実際に読み取るときに、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11(コンタクトガラス)に搬送されていない状態で、ライン方向である主走査方向と直交する副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせ、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板27が存在する副走査方向の位置を特定し、白基準板27が存在すると特定した副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。ここで、白基準板27が存在する位置というのは、白基準板27が存在しない位置に比べて、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿を良好に押え付けることができる位置である。このため、原稿を実際に読み取るときに、白基準板27が存在する副走査方向の位置を特定し、その特定した副走査方向の位置(白基準板27が存在する副走査方向の位置)を実際の読取ラインの位置として新たに設定することによって、原稿の読み取り前の時点で白基準板27の設置位置が初期位置からずれていたとしても、常に、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿が良好に押え付けられる位置(原稿の読み取り時に原稿が搬送読取用コンタクトガラス11の表面に接する、あるいは、最も接近することで歪み難くなる位置)で原稿の読み取りを行える。これにより、画像歪みの発生を抑制することができる。
さらに、この構成では、最適な読取ラインの位置を調整するために、白基準板のずれを検出するための部材(たとえば、センサーなど)を別途設けたり、既存の部材に別途加工を施したりする必要がない。したがって、コストアップを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像読取部1は、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11に搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせ、ラインセンサー18の読み取りによって得られた画像データに基づいて、白基準板27を最初に検出したときの副走査方向の第1読取位置を判別するとともに、白基準板27を最初に検出してから白基準板27を検出できなくなったときの副走査方向の読取位置の直前の副走査方向の第2読取位置を判別し、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。このように構成すれば、容易に、白基準板27が存在する副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定することができる。
そして、より好ましくは、画像読取部1は、副走査方向における第1読取位置と第2読取位置との間の真ん中の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定する。このように構成すれば、確実に、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿を良好に押え付けられる副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置とすることができる。
なお、画像読取部1は、実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11に搬送されていない状態で、副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りをラインセンサー18に順次行わせ、ラインセンサー18の読み取りによって得られた1ライン分の画像データに含まれる各画素の画素値の平均値をライン毎に算出し、画素値の平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定してもよい。ここで、原稿が搬送読取用コンタクトガラス11に搬送される前(搬送読取用コンタクトガラス11の表面上に原稿が存在しないとき)に搬送読取用コンタクトガラス11の裏面側から搬送読取用コンタクトガラス11に向かって光を照射すると、白基準板27が搬送読取用コンタクトガラス11の表面に最も接近している位置では、他の位置(たとえば、白基準板27が搬送読取用コンタクトガラス11の表面から大きく離間している位置など)に比べて、搬送読取用コンタクトガラス11からの反射光の光量が多くなる(白基準板27で反射される光が多くなる)。すなわち、搬送読取用コンタクトガラス11からの反射光の光量が最も多くなる副走査方向の位置というのは、白基準板27が搬送読取用コンタクトガラス11の表面に最も接近している位置であり、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿を最も良好に押え付けることができる位置である。このため、画素値の平均値が最も高くなった副走査方向の読取位置(搬送読取用コンタクトガラス11からの反射光の光量が最も多くなる副走査方向の位置)を実際の読取ラインの位置として新たに設定することによって、より確実に、搬送読取用コンタクトガラス11の表面上を通過する原稿を良好に押え付けられる副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置とすることができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 画像読取部
2 原稿搬送部
11 搬送読取用コンタクトガラス(コンタクトガラス)
13 ランプ(光源)
14 第1ミラー(導光部)
15 第2ミラー(導光部)
16 第3ミラー(導光部)
17 レンズ(導光部)
18 イメージセンサー
27 白基準板
113 ワイヤー(移動部)
134 巻取ドラム(移動部)
135 巻取モーター(移動部)

Claims (5)

  1. 読み取りを行う原稿が搬送されるコンタクトガラスと、
    前記コンタクトガラスの一方面側で前記原稿を搬送する原稿搬送部と、
    前記コンタクトガラスの他方面側から前記コンタクトガラスに向かって光を照射する光源、前記コンタクトガラスからの反射光を受光するラインセンサー、前記ラインセンサーに反射光を導く導光部、および、少なくとも前記光源をライン方向である主走査方向と直交する副走査方向に移動させて読取位置を移動させる移動部を含み、前記コンタクトガラスに搬送される前記原稿で反射された反射光を前記ラインセンサーに受光させることによって前記原稿をライン単位で読み取る画像読取部と、
    前記コンタクトガラスの一方面と対向配置される白基準板と、を備え、
    前記画像読取部は、前記原稿を実際に読み取るとき、前記原稿が前記コンタクトガラスに搬送されていない状態で、前記副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りを前記ラインセンサーに順次行わせ、前記ラインセンサーの読み取りによって得られた画像データに基づいて、前記白基準板が存在する前記副走査方向の位置を特定し、前記白基準板が存在すると特定した前記副走査方向の位置を実際の読取ラインの位置として新たに設定することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取部は、前記実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、前記原稿が前記コンタクトガラスに搬送されていない状態で、前記副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りを前記ラインセンサーに順次行わせ、前記ラインセンサーの読み取りによって得られた画像データに基づいて、前記白基準板を最初に検出したときの前記副走査方向の第1読取位置を判別するとともに、前記白基準板を最初に検出してから前記白基準板を検出できなくなったときの前記副走査方向の読取位置の直前の前記副走査方向の第2読取位置を判別し、前記副走査方向における前記第1読取位置と前記第2読取位置との間の位置を前記実際の読取ラインの位置として新たに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取部は、前記副走査方向における前記第1読取位置と前記第2読取位置との間の真ん中の位置を前記実際の読取ラインの位置として新たに設定することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取部は、前記実際の読取ラインの位置を新たに設定するときに、前記原稿が前記コンタクトガラスに搬送されていない状態で、前記副走査方向に読取位置を移動させることで複数ライン分の読み取りを前記ラインセンサーに順次行わせ、前記ラインセンサーの読み取りによって得られた1ライン分の画像データに含まれる各画素の画素値の平均値をライン毎に算出し、前記平均値が最も高くなった前記副走査方向の読取位置を前記実際の読取ラインの位置として新たに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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