JP2013152612A - プラント監視制御システムおよびプラント監視制御方法 - Google Patents

プラント監視制御システムおよびプラント監視制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】監視装置の監視画像を運転パターンに応じて容易に変更する。
【解決手段】運転パターン管理装置13は、管理用入出力部21、監視画像の元データを含む画面システムデータを記憶する管理用画面システムデータ記憶部23、監視装置と画面システムデータとが関連付けられた運転パターンを記憶する管理用運転パターン記憶部22、複数の運転パターンから選択された選択運転パターンの情報を監視装置に与える選択パターン情報送信部41を有する。監視装置12aは、画面システムデータを記憶する監視用画面システムデータ記憶部33、運転パターンを記憶する監視用運転パターン記憶部32、運転パターン管理装置13から選択運転パターンの情報を受ける選択パターン情報受信部52、選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して監視用入出力部31の表示部に表示させる監視画像制御部53を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、原子力プラントや産業用プラントなどの大規模プラントの運転を監視制御するプラント監視制御システムおよびプラント監視制御方法に関する。
原子力発電所などの大規模プラントの運転を監視制御するプラント監視制御システムは、一般に、運転者がプラントの運転状態を監視するとともに運転指示操作を行うための監視装置と、運転指示にもとづいてプラントの運転を制御するとともにプラントの運転状態の情報を監視装置に与えるプラント制御装置とを有する。
監視装置は、表示部にプラントの運転状態の情報を表示するようになっている。運転員は、表示部に表示された運転状態の情報にもとづいて、入力部を介してプラント制御装置に対して運転指示を与える。
ところで、運転員が操作可能な表示部および入力部が限られている場合、柔軟な運転員の配置を行うことが難しい。そこで従来、柔軟な運転員の配置を行うための技術が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された監視制御システムは、あらかじめ業務種別ごとに運転員の識別情報と操作権限の情報とを関連付けておくようになっている。このため、監視装置の表示部および入力部(表示入力装置)に対して運転員が自らの識別情報を入力することにより、運転員は任意の表示入力装置を介して操作権限を取得することができ、任意の表示入力装置を用いて運転操作指示を行うことができる。
特開2009−106121号公報
ところで、表示部の画面全体に表示される1枚の画像(以下、監視画像という)のレイアウト(画面内の監視画像を構成する画像の割付けパターン)は、監視対象となる装置(ポンプやバルブなど)に応じて異なるとともに、監視対象となる工程に応じて異なる。このため、柔軟な運転員の配置を行うためには、表示部に表示される監視画像(監視対象画面)は、監視対象装置、監視対象工程、運転員の対応人数、運転員の体制、時間帯、運転状況(定常運転か定期検査時の運転か等)など(以下、これらを総称して運転パターンという)に応じて変更されることが好ましい。
しかし、従来の技術では、運転員の操作権限については考慮しているものの、監視画像を変更することについて考慮していない。このため、従来の技術では、運転パターンに応じて監視装置の監視画像を変更することが難しい。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、監視装置の監視画像を運転パターンに応じて容易に変更することができるプラント監視制御システムおよびプラント監視制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係るプラント監視制御システムは、上述した課題を解決するために、プラントの運転状態を示す監視画像を表示する表示部と運転員によるプラントへの運転指示を受け付ける入力部とにより構成された監視用入出力部を有する複数の監視装置と、前記運転指示にもとづいてプラントの運転を制御するとともにプラントの運転状態の情報を前記監視装置に与えるプラント制御装置と、を備え、前記監視装置と前記プラント制御装置とをネットワークを介して互いにデータ送受信可能に接続したプラント監視制御システムであって、運転パターン管理装置をさらに備える。運転パターン管理装置は、入力部と、前記監視画像の元データを含む画面システムデータを複数記憶する管理用画面システムデータ記憶部と、前記監視装置と前記画面システムデータとが関連付けられた運転パターンを複数記憶する管理用運転パターン記憶部と、前記管理用運転パターン記憶部に記憶された複数の前記運転パターンのうち前記入力部を介して選択されたまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与える選択パターン情報送信部と、を有する。また、前記監視装置は、前記画面システムデータを他の前記監視装置とは独立に1または複数記憶する監視用画面システムデータ記憶部と、前記運転パターンを他の前記監視装置とは独立に1または複数記憶する監視用運転パターン記憶部と、前記運転パターン管理装置から前記選択運転パターンの情報を受ける選択パターン情報受信部と、前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータを前記監視用画面システムデータ記憶部から読み出し、この読み出した画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記監視用入出力部の前記表示部に表示させる監視画像制御部と、を有する。
本発明に係るプラント監視制御システムおよびプラント監視制御方法によれば、監視装置の監視画像を運転パターンに応じて容易に変更することができる。
本発明の第1実施形態に係るプラント監視制御システムの一例を示す全体構成図。 第1実施形態に係る運転パターン管理装置の構成例を示すブロック図。 運転パターンの一例を示す説明図。 第1実施形態に係る監視装置群を構成する一監視装置の構成例を示すブロック図。 第1実施形態に係る運転パターン管理装置の運転パターン制御部および監視装置群を構成する一監視装置の監視制御部のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図。 第2実施形態に係る運転パターン管理装置の構成例を示すブロック図。 第2実施形態に係る運転パターン管理装置の運転パターン制御部および監視装置群を構成する一監視装置の監視制御部のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図。 (a)はスケジュール記憶部に記憶されるタイムスケジュールパターンの一例を示す説明図、(b)はスケジュール記憶部に記憶される日程スケジュールの一例を示す説明図。 第3実施形態に係る運転パターン管理装置の運転パターン制御部および監視装置群を構成する一監視装置の監視制御部のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図。 図9に示す運転パターン管理装置の運転パターン制御部および監視装置群を構成する一監視装置の監視制御部のCPUにより、監視装置群の運転履歴記憶部に記憶された情報にもとづいて運転パターンおよびタイムスケジュールパターンや日程スケジュールの推奨案を自動生成する際の手順を示すフローチャート。 推奨案の生成に必要な設定項目の一例を示す説明図。 推奨案の生成に必要な履歴パラメータを抽出する処理の一例を示す説明図。
本発明に係るプラント監視制御システムおよびプラント監視制御方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプラント監視制御システム10の一例を示す全体構成図である。
プラント監視制御システム10は、プラント1を制御する複数のプラント制御装置群11と、ネットワークを介してプラント制御装置群11と接続された監視装置群12と、ネットワークを介して監視装置群12と接続された運転パターン管理装置13と、を有する。
プラント制御装置群11は、複数のプラント制御装置11a、11b、・・・、11γを有する。各プラント制御装置11a、11b、・・・、11γは、それぞれ制御部14a、14b、・・・、14γと、制御対象機器の入出力データを記憶した入出力データ記憶部15a、15b、・・・15γと、を有する。入出力データは、制御対象機器の情報と、各制御対象機器の設定許容範囲および入出力属性(たとえば検出器であれば出力、バルブであれば入力など)とが関連付けられたデータである。
プラント制御装置群11の各制御部14a、14b、・・・、14γは、監視装置群12からプラント1に対する運転指示を受ける。制御部14a、14b、・・・、14γは、この運転指示に応じてプラント1の対象機器の状態や連続運転の条件などからプラント1の運転指示の適用可否を判断し、適用可であればフィールドの各機器に対して制御信号を出力することにより、プラント1の運転を制御する。
また、制御部14a、14b、・・・、14γは、プラント1の運転状態の情報をプラント1から取得する。プラント1の運転状態の情報は、たとえばポンプの起動状態や弁の開状態などの各フィールド機器状態の情報のほか、これらの機器によって変化する貯槽の液位や配管内の圧力などの情報や、プラント1のプロセスデータを含む。
また、制御部14a、14b、・・・、14γは、このプラント1の運転状態の情報にもとづいて機器の応答状態による状態監視や連続運転時の次ステップへの移行などの制御を行うとともに、プラント1の運転状態の情報を監視装置群12に与える。
監視装置群12は、複数の監視装置12a、12b、・・・、12βを有する。各監視装置12a、12b、・・・、12βは、それぞれプラント1の運転員により操作され、プラント制御装置11a、11b、・・・、11γに対してプラント1への運転指示を与える。また、監視装置群12は、プラント制御装置群11の各制御部14a、14b、・・・、14γから受けたプラント1の運転状態の情報にもとづいてプラント1の運転状態を示す画像(監視画像)を表示する。なお、以下の説明では、監視画像にもとづき表示される画面を監視対象画面というものとする。
運転パターン管理装置13は、監視装置12a、12b、・・・、12βの監視画像を運転パターンに応じて変更するよう構成される。
図2は、第1実施形態に係る運転パターン管理装置13の構成例を示すブロック図である。
運転パターン管理装置13は、管理用入出力部21、管理用運転パターン記憶部22、管理用画面システムデータ記憶部23、および運転パターン制御部24を有する。
管理用入出力部21は、表示部および入力部を有する。表示部は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、運転パターン制御部24の制御に従って各種情報を表示する。入力部は、たとえばキーボード、タッチパネル、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を運転パターン制御部24に出力する。
管理用運転パターン記憶部22は、複数の運転パターン1〜m(mは任意の自然数)と、運転パターン保有情報25と、を記憶する。運転パターン保有情報25は、管理用運転パターン記憶部22に記憶されている運転パターンの情報により構成される。たとえば図2に示す例では、運転パターン保有情報25は、管理用運転パターン記憶部22に運転パターン1〜mが記憶されている旨の情報である。
管理用画面システムデータ記憶部23は、複数の画面システムデータa―1、a―2、・・・、β―nと、画面システムデータ保有情報26と、を記憶する。画面システムデータ保有情報26は、管理用画面システムデータ記憶部23に記憶されている画面システムデータの情報により構成される。
運転パターン制御部24は、CPU、RAMおよびROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、この記憶媒体に記憶されたプログラムに従って、運転パターン管理装置13の動作を制御する。
運転パターン制御部24のCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された運転パターン管理プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、管理用運転パターン記憶部22に記憶された複数の運転パターンのうち、管理用入出力部21の入力部を介してまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された運転パターン(以下、選択運転パターンという)の情報を監視装置12a、12b、・・・、12βに与えることにより、監視装置群12の監視画像を運転パターンに応じて容易に変更する処理を実行する。
運転パターン制御部24のRAMは、CPUが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。運転パターン制御部24のROMをはじめとする記憶媒体は、運転パターン管理装置13の起動プログラム、運転パターン管理プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。
なお、ROMをはじめとする記憶媒体は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
画面システムデータは、少なくとも監視画像の元データを含むほか、入出力データと、監視画像と入出力データとを関連付けた入出力割付データと、を有する。入出力割付データは、たとえば、監視画像内のポンプの起動状態を示す情報を表示するための領域に対してこのポンプの入出力データを割り付ける。この結果、対象機器の動作状態を監視画像上に表示することができる。
なお、画面システムデータの新規作成や編集は、他の専用装置を用いて行ってもよいし、運転パターン管理装置13の管理用入出力部21を介して行ってもよい。
図3は、運転パターンの一例を示す説明図である。
図3に示すように、運転パターンは、監視装置12a、12b、・・・、12βと画面システムデータとを関連付けた情報である。図3に示す例では、運転パターン1において、監視装置12aには、監視装置12aの監視対象工程に応じて必要となる画面システムデータa−1、a−2およびa−3が割り当てられるとともに、運転パターンの切り替え時に表示される監視画像用の画面システムデータとして画面システムデータa−1が割り当てられる。
この場合、監視装置12aでは、たとえば監視装置12bに割り当てられた画面システムデータb−1に対応する監視画像(監視対象画面)b−1を表示および監視することができない。
図4は、第1実施形態に係る監視装置群12を構成する一監視装置12aの構成例を示すブロック図である。なお、図4には、監視装置群12を構成する監視装置12a、12b、・・・、12βのうち、監視装置12aの構成例を示した。他の監視装置12b、・・・、12βは、記憶する運転パターンおよび画面システムデータが異なる他は監視装置12aと同様の構成を有するため、以下説明を省略する。
監視装置12aは、監視用入出力部31、監視用運転パターン記憶部32、監視用画面システムデータ記憶部33、運転履歴記憶部34および監視制御部35を有する。
監視用入出力部31は、表示部および入力部を有する。表示部は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、運転パターン制御部24の制御に従って各種情報を表示する。入力部は、たとえばキーボード、タッチパネル、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、運転員の操作に対応した操作入力信号を運転パターン制御部24に出力する。
監視用運転パターン記憶部32は、他の監視装置の監視用運転パターン記憶部とは独立に、1または複数の運転パターンを記憶する。監視用運転パターン記憶部32に記憶された運転パターンは、管理用運転パターン記憶部22に記憶された複数の運転パターンの一部または全部である。
また、監視用運転パターン記憶部32は、カレント運転パターン情報36と、運転パターン保有情報37と、を記憶する。
カレント運転パターン情報36は、現在の選択運転パターンの情報である。監視制御部35は、カレント運転パターン情報36に記憶された選択運転パターンを読み出し、この選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して監視用入出力部31の表示部に表示させる。
また、運転パターン保有情報37は、監視用運転パターン記憶部32に記憶されている運転パターンの情報により構成される。
監視用画面システムデータ記憶部33は、1または複数の画面システムデータと、画面システムデータ保有情報38と、を記憶する。監視用画面システムデータ記憶部33に記憶された画面システムデータは、管理用画面システムデータ記憶部23に記憶された複数の画面システムデータの一部または全部である。画面システムデータ保有情報38は、監視用画面システムデータ記憶部33に記憶されている画面システムデータの情報により構成される。
運転履歴記憶部34は、監視制御部35に制御されて、運転員による監視用入出力部31の入力部を介した運転指示の入力履歴および表示部に表示された監視対象画面の履歴(画面履歴)を記憶する。より具体的には、運転履歴記憶部34は、運転員による監視用入出力部31を介した運転指示の入力履歴を、少なくとも運転指示が行われた際に表示部に表示されていた監視画像の情報と運転指示の内容とを関連付けた運転履歴情報として記憶しておく。
また、運転履歴記憶部34は、プラント制御装置群11から与えられたプラント1の運転状態の情報を記憶する。
監視制御部35は、CPU、RAMおよびROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、この記憶媒体に記憶されたプログラムに従って、監視装置12aの動作を制御する。
監視制御部35のCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された監視制御プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って、運転パターン制御部24と協調して自装置の監視画像を運転パターンに応じて容易に変更する処理を実行する。
監視制御部35のRAMは、CPUが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。監視制御部35のROMをはじめとする記憶媒体は、監視装置12aの起動プログラム、監視制御プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。
なお、ROMをはじめとする記憶媒体は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
図5は、第1実施形態に係る運転パターン管理装置13の運転パターン制御部24および監視装置群12を構成する一監視装置12aの監視制御部35のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。なお、これらの機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
図5に示すように、運転パターン制御部24のCPUは、運転パターン管理プログラムによって、少なくとも選択パターン情報送信部41、運転パターン内容変更部42、不足データ提供部43およびコメント送信部44として機能する。この各部41〜44は、運転パターン制御部24のRAMの所要のワークエリアを、データの一時的な格納場所として利用する。
また、監視制御部35のCPUは、監視制御プログラムによって、少なくとも運転履歴管理部51、選択パターン情報受信部52、監視画像制御部53、不足データ更新部54およびコメント提示部55として機能する。この各部51〜55は、監視制御部35のRAMの所要のワークエリアを、データの一時的な格納場所として利用する。
運転パターン制御部24の選択パターン情報送信部41は、監視装置群12に対して、管理用運転パターン記憶部22に記憶された運転パターンのうち、管理用入出力部21の入力部を介して運転パターン管理装置13のユーザにより選択されたまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された選択運転パターンの情報を与える。
運転パターン内容変更部42は、管理用入出力部21の入力部を介した運転パターン管理装置13のユーザによる指示に応じて、管理用運転パターン記憶部22に記憶された運転パターンごとに、監視装置12a、12b、・・・、12βのそれぞれに関連付けられる画面システムデータを変更する(図3参照)。
不足データ提供部43は、選択パターン情報送信部41が監視装置群12に対して選択運転パターンの情報を送信する前に、各監視装置12a、12b、・・・、12βに対して監視用運転パターン記憶部32に記憶されている運転パターン保有情報37を要求してこの情報を取得する。続いて、不足データ提供部43は、各監視装置12a、12b、・・・、12βのそれぞれについて、運転パターン保有情報37にもとづいて、選択運転パターンに対応する運転パターンを記憶しているか否かを判定する。
そして不足データ提供部43は、選択運転パターンに対応する運転パターンを記憶していない監視装置があると、この監視装置に対してこの不足した運転パターンを管理用運転パターン記憶部22から抽出して送信する。
また、不足データ提供部43は、選択パターン情報送信部41が監視装置群12に対して選択運転パターンの情報を送信する前に、各監視装置12a、12b、・・・、12βに対して監視用画面システムデータ記憶部33に記憶された画面システムデータ保有情報38を要求してこの情報を取得する。続いて、不足データ提供部43は、選択運転パターンに対応する運転パターンに関連付けられた画面システムデータを記憶していない監視装置があると、この監視装置に対してこの不足した画面システムデータを管理用画面システムデータ記憶部23から抽出して送信する。
コメント送信部44は、各監視装置12a、12b、・・・、12βに対して運転員に通知するための通知用情報を送信する。この通知用情報は、たとえば管理用入出力部を介して運転パターン管理装置13のユーザにより生成されて、各監視装置12a、12b、・・・、12βの監視用入出力部31の表示部に表示される。
運転パターン管理装置13のユーザは、この通知用情報を介して運転パターンの変更意図や運転指示などの各種指示を伝えることができる。コメント送信部44は、運転パターン管理装置13のユーザにより任意のタイミングで任意の監視装置に対して通知用情報を送信できるよう構成される。
一方、監視制御部35の運転履歴管理部51は、運転員による監視用入出力部31の入力部を介した入力履歴および表示部に表示された監視対象画面の履歴(画面履歴)を運転履歴記憶部34に記憶させる。また、運転履歴管理部51は、プラント制御装置群11から与えられたプラント1の運転状態の情報を運転履歴記憶部34に記憶させる。
選択パターン情報受信部52は、選択パターン情報送信部41から受けた選択運転パターンの情報を監視用運転パターン記憶部32にカレント運転パターン情報36として記憶させる。また、選択パターン情報受信部52は、選択運転パターンの情報を受信したことを監視画像制御部53に通知してもよい。
監視画像制御部53は、監視用運転パターン記憶部32からカレント運転パターン情報36を読み出して選択運転パターンの情報を取得する。そして、監視画像制御部53は、選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータを監視用画面システムデータ記憶部33から読み出し、この読み出した画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して監視用入出力部31の表示部に表示させる。
このため、監視装置12a、12b、・・・、12βは、運転パターン管理装置13から受信した選択運転パターンに応じて監視対象画面を切り替えることができる。したがって、本実施形態に係るプラント監視制御システム10によれば、監視装置群12の監視対象画面を運転パターンに応じて容易に変更することができる。
不足データ更新部54は、運転パターン管理装置13に対し監視用運転パターン記憶部32に記憶されている運転パターン保有情報37を与える。また、不足データ更新部54は、運転パターン管理装置13から不足した運転パターンを受けると、この不足した運転パターンを監視用運転パターン記憶部32に記憶させる。
不足データ提供部43および不足データ更新部54によれば、監視装置群12はあらかじめ全ての運転パターンを記憶しておく必要がない。また、監視用運転パターン記憶部32は、所定の容量以内となるよう、たとえば記憶日時が最も古いデータから順に自動的に削除されるようにしてもよい。
また、不足データ更新部54は、監視用画面システムデータ記憶部33に記憶された画面システムデータ保有情報38を与える。また、不足データ更新部54は、運転パターン管理装置13から不足した画面システムデータを受けると、この不足した画面システムデータを自装置の監視用画面システムデータ記憶部33に記憶させる。
不足データ提供部43および不足データ更新部54によれば、監視装置群12はあらかじめ全ての画面システムデータを記憶しておく必要がない。また、監視用画面システムデータ記憶部33は、所定の容量以内となるよう、たとえば記憶日時が最も古いデータから順に自動的に削除されるようにしてもよい。
コメント提示部55は、運転パターン管理装置13から通知用情報を受信すると、監視用入出力部31に表示している監視画像にこの通知用情報を重畳表示させる。
本実施形態に係るプラント監視制御システム10は、監視装置12a、12b、・・・、12βの監視対象画面を運転パターンに応じて容易に変更することができる。このため、運転パターン(監視対象装置、監視対象工程、運転員の対応人数、運転員の体制、時間帯、運転状況(定常運転か定期検査時の運転か等)など)に応じて運転員を効率的に配置することができ、運転員を削減することができるとともに運転効率を向上させることができる。
監視対象画面を表示部に表示するためのデータ(画面システムデータ)は監視対象画面ごとに用意されるが、各画面システムデータはそれぞれ所定の容量を必要としてしまう。
従来の技術では、運転員の操作権限については考慮しているものの、運転員が利用する監視対象画面については考慮していない。このため、従来の技術では、運転員が利用する入出力装置を有する監視装置のすべてに対して所要の画面システムデータの全てをあらかじめ保持させておかなくてはならない。しかし、原子力発電所や使用済み核燃料の再処理工場などの大規模プラントの各監視装置は、容量や管理上の要因により、監視装置のそれぞれに全ての画面システムデータをあらかじめ保持させておくことは難しい。
したがって、従来の技術では、監視装置ごとに保持する画面システムデータが異なる場合には、従来の技術では、運転員は、所望する監視対象画面の画面システムデータを保持していない監視装置では所望の監視行為を行うことができない。
一方、本実施形態に係るプラント監視制御システム10は、不足データ提供部43および不足データ更新部54を有し、選択運転パターンに関連する運転パターンや画面システムデータが不足した監視装置があると、この監視装置に対して運転パターン管理装置13から自動的にこの不足したデータを与えることができる。このため、監視装置群12はあらかじめ全ての運転パターンや画面システムデータを記憶しておく必要がない。したがって、監視用運転パターン記憶部32および監視用画面システムデータ記憶部33は、たとえばそれぞれ3〜5個程度の運転パターンおよび画面システムデータを記憶可能な容量があれば十分である。
続いて、不足データ提供部43および不足データ更新部54の変形例について説明する。上記例では、運転パターンまたは画面システムデータが不足した監視装置がある場合に、運転パターン管理装置13が主導して不足したデータを提供する場合について説明した。一方、この変形例では、運転パターンまたは画面システムデータが不足した監視装置がある場合に、監視装置12a、12b、・・・、12βが主導する。
不足データ更新部54は、選択パターン情報受信部52が受けた選択運転パターンの情報に対応する運転パターンが監視用運転パターン記憶部32に記憶されていないと、この不足した運転パターンの情報を運転パターン管理装置13に送信する。不足データ提供部43は、この不足した運転パターンの情報を受けると、管理用運転パターン記憶部22からこの不足した運転パターンを抽出し、不足データ更新部54に送信する。そして、不足データ更新部54は、不足データ提供部43から不足した運転パターンを受け、この不足した運転パターンを監視用運転パターン記憶部32に記憶させる。
また、不足データ更新部54は、選択パターン情報受信部52が受けた選択運転パターンの情報に対応する運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータが監視用画面システムデータ記憶部33に記憶されていないと、この不足した画面システムデータの情報を運転パターン管理装置13に送信する。不足データ提供部43は、不足した画面システムデータの情報を受けると、管理用画面システムデータ記憶部23からこの不足した画面システムデータを抽出し、不足データ更新部54に送信する。そして、不足データ更新部54は、不足データ提供部43から不足した画面システムデータを受け、この不足した画面システムデータを監視用画面システムデータ記憶部33に記憶させる。
この変形例によっても、監視装置群12はあらかじめ全ての運転パターンを記憶しておく必要がないとともに、全ての画面システムデータを記憶しておく必要がない。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るプラント監視制御システムの第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態に係る運転パターン管理装置13の構成例を示すブロック図である。また、図7は、第2実施形態に係る運転パターン管理装置13の運転パターン制御部24および監視装置群12を構成する一監視装置の監視制御部35のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。
この第2実施形態に示すプラント監視制御システム10は、運転パターンを所定のスケジュールにもとづき管理する点で第1実施形態に示すプラント監視制御システム10と異なる。他の構成および作用については図1に示すプラント監視制御システム10と実質的に異ならないため、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係る運転パターン管理装置13は、さらに時刻情報出力部27およびスケジュール記憶部28を有する。
時刻情報出力部27は、たとえばRTC(Real Time Clock)などにより構成され、運転パターン制御部24に対して現在時刻情報を出力する。運転パターン制御部24は、時刻情報出力部27の出力を用いて現在の時刻に応じて運転パターンを管理する。
図8(a)はスケジュール記憶部28に記憶されるタイムスケジュールパターンの一例を示す説明図であり、(b)はスケジュール記憶部28に記憶される日程スケジュールの一例を示す説明図である。
スケジュール記憶部28は、運転パターンと一日を複数の時間帯に分類した時間帯情報と、を関連付けたタイムスケジュールパターンを複数記憶する(図8(a)参照)とともに、タイムスケジュールパターンと日程とを関連付けた日程スケジュール(図8(b)参照)を記憶する。
運転パターン制御部24のCPUは、図7に示すように、運転パターン管理プログラムによって、さらにスケジュール管理部45およびスケジュール変更部46として機能する。
スケジュール管理部45は、運転パターン管理装置のユーザによる自装置の入力部を介した指示に応じて、複数のタイムスケジュールパターンのうち1つを選択し、この選択したタイムスケジュールパターンにおいて現在の時刻が属する時間帯に関連付けられた運転パターンの情報を選択運転パターンの情報として選択パターン情報送信部41に与える。
たとえば、図8(a)に示すタイムスケジュールパターン1がユーザにより選択され、現在の時刻が16時19分である場合、スケジュール管理部45は、運転パターン1を選択運転パターンとして選択パターン情報送信部41に与える(図3および図8(a)参照)。
また、スケジュール管理部45は、日程スケジュールにおいて現在の年月日に関連付けられたタイムスケジュールパターンを読み出して選択したタイムスケジュールパターンとし、この選択したタイムスケジュールパターンにおいて現在の時刻が属する時間帯に関連付けられた運転パターンの情報を選択運転パターンの情報として選択パターン情報送信部41に与えてもよい。
たとえば、図8(b)に示す日程スケジュールにおいて、現在の年月日が2010年2月14日であり現在の時刻が22時23分である場合、スケジュール管理部45は、タイムスケジュールパターン2を選択した後、運転パターン2を選択運転パターンとして選択パターン情報送信部41に与える(図3、図8(a)および図8(b)参照)。
スケジュール変更部46は、タイムスケジュールパターンおよび日程スケジュールを運転パターン管理装置のユーザによる管理用入出力部21の入力部を介した指示に応じて変更する。
第2実施形態に係るプラント監視制御システム10は、第1実施形態に係るプラント監視制御システム10と同様の作用効果を奏する。また、本実施形態に係るプラント監視制御システム10は、プラント1の運転状態、運転員の人数、体制に応じた運転パターンをあらかじめスケジュールすることができる。このため、日時や時間帯、曜日や季節などに応じて自動的に各監視装置12a、12b、・・・、12βに割り当てられる監視対象画面を変更することができる。したがって、第2実施形態に係るプラント監視制御システム10によれば、運転員の配置変更にも柔軟に対応することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係るプラント監視制御システムの第3実施形態について説明する。
図9は、第3実施形態に係る運転パターン管理装置13の運転パターン制御部24および監視装置群12を構成する一監視装置の監視制御部35のCPUによる機能実現部の構成例を示す概略的なブロック図である。
この第3実施形態に示すプラント監視制御システム10は、監視装置群12の運転履歴記憶部34に記憶された情報にもとづいて運転パターンおよびタイムスケジュールパターンや日程スケジュールの推奨案を自動生成する点で第2実施形態に示すプラント監視制御システム10と異なる。他の構成および作用については第2実施形態に示すプラント監視制御システム10と実質的に異ならないため、同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、運転パターン制御部24のCPUは、運転パターン管理プログラムによって、さらに履歴受信部47および推奨パターン生成部48として機能する。また、監視制御部35のCPUは、監視制御プログラムによって、さらに履歴送信部56として機能する。
履歴受信部47は、推奨パターン生成部48により制御されて、監視装置群12から運転履歴情報を取得する。
推奨パターン生成部48は、運転履歴情報にもとづいて、使用頻度が所定の頻度以上の監視画像が運転員の常駐する監視装置に割当てられるとともに使用頻度が所定の頻度より低い監視画像が運転員の常駐しない監視装置に割り当てられるよう、運転パターンの推奨案およびタイムスケジュールパターンの推奨案の少なくとも一方を生成する。
履歴送信部56は、運転パターン管理装置13に対して運転履歴情報を送信する。
次に、第3実施形態に係るプラント監視制御システム10の動作の一例について説明する。
図10は、図9に示す運転パターン管理装置13の運転パターン制御部24および監視装置群12を構成する一監視装置12aの監視制御部35のCPUにより、監視装置群12の運転履歴記憶部34に記憶された情報にもとづいて運転パターンおよびタイムスケジュールパターンや日程スケジュールの推奨案(以下、推奨案という)を自動生成する際の手順を示すフローチャートである。図10において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
なお、監視装置12a、12b、・・・、12βのそれぞれには、運転員が1人ずつ割り当てられるものとする。また、各監視装置は、運転員が常駐する(常時使用する)第1の監視装置(以下、常駐監視装置という)と運転員が常駐しない(常時使用はしない)第2の監視装置(以下、非常駐監視装置という)とに分類されるものとする。また、同時操作・監視運転する画面は、隣接して配設される監視装置に割り当てられるようにするとよい。
まず、ステップS1において、推奨パターン生成部48は、推奨案の生成に必要な設定項目の情報を取得する。
図11は、推奨案の生成に必要な設定項目の一例を示す説明図である。
推奨案の生成に必要な設定項目は、運転および運転体制の条件を内容とし、たとえば図11に示すように時間帯、運転総人数、運転管理者数、運転種類(監視対象工程)などの項目により構成される。これらの項目は、たとえば運転パターン管理装置13のユーザにより管理用入出力部21の入力部を介して入力される。
次に、ステップS2において、推奨パターン生成部48は、運転履歴情報のうち推奨案の生成に用いる参照期間の情報を取得する。参照期間の情報は、たとえば運転パターン管理装置13のユーザにより管理用入出力部21の入力部を介して入力される。
これから実施しようとしている運転種類に対する推奨案を生成する場合、ユーザは、この運転を過去に実施した期間がわかっている場合、参照期間を過去に実施した期間に絞り込むことにより、最適な推奨案を容易かつ短時間に生成することができると期待される。
次に、ステップS3において、履歴受信部47は、指定された参照期間の運転履歴情報を履歴送信部56から受信する。そして、推奨パターン生成部48は、指定された参照期間内の運転履歴情報から、推奨案を生成するために必要なパラメータ(以下、履歴パラメータという)を求める。
図12は、推奨案の生成に必要な履歴パラメータを抽出する処理の一例を示す説明図である。
図12に示すように、履歴パラメータは、たとえば監視対象画面ごとの操作・監視頻度、監視対象工程(運転種類)ごとの監視対象画面ごとの操作・監視頻度、同時操作・監視された監視対象画面などを挙げることができる。
次に、ステップS4において、推奨パターン生成部48は、監視対象工程ごとに、使用頻度の閾値の初期値を設定する。この初期値は、ROMにあらかじめ記憶されたものを用いてもよいし、管理用入出力部21の入力部を介して入力されたものを用いてもよい。
次に、ステップS5において、推奨パターン生成部48は、監視対象工程ごとに、使用頻度が閾値以上の監視画像を常駐監視装置に割り当てるとともに、閾値より低い監視画像を非常駐監視装置に割り当てる。
次に、ステップS6において、推奨パターン生成部48は、監視装置ごとに、割り当てられた監視画像数が許容値以内か否かを判定する。監視画像数が許容値を越えていた場合は、ステップS7に進む。一方、監視画像数が許容値以内である場合はステップS8に進む。
次に、ステップS7において、推奨パターン生成部48は、監視画像数の許容値を越えた監視装置に割り当てられる監視画像数が減少するように使用頻度の閾値を再設定し、ステップS5に戻る。
他方、ステップS8において、推奨パターン生成部48は、運転員一人当たりの監視対象工程数が許容値以内か否かを判定する。運転員一人当たりの監視対象工程数が許容値を越えていた場合は、ステップS1に戻る。一方、運転員一人当たりの監視対象工程数が許容値以内である場合は、ステップS9に進む。
次に、ステップS9において、推奨パターン生成部48は、生成した運転パターンの推奨案を管理用運転パターン記憶部22に格納するとともに、生成したタイムスケジュールパターンの推奨案をスケジュール記憶部28に格納する。なお、推奨パターン生成部48は、生成した推奨案を管理用入出力部21の表示部に表示してもよく、この表示した推奨案に対するユーザの微調整を受け付けるようにしてもよい。この場合、微調整後の推奨案を各記憶部22、28に記憶させるとよい。
以上の手順により、監視装置群12の運転履歴記憶部34に記憶された情報にもとづいて運転パターンおよびタイムスケジュールパターンや日程スケジュールの推奨案を自動生成することができる。
第3実施形態に係るプラント監視制御システム10は、第1実施形態および第2実施形態に係るプラント監視制御システム10と同様の作用効果を奏する。
一般に、プラント1の運転状態、運転員の人数、体制に応じた運転パターンおよびタイムスケジュールパターンを生成することは非常に手間がかかる。一方、本実施形態に係るプラント監視制御システム10によれば、監視装置群12の運転履歴記憶部34に記憶された情報にもとづいて運転パターンおよびタイムスケジュールパターンや日程スケジュールの推奨案を容易に自動生成することができる。また、運転パターンおよびタイムスケジュールパターンの作成者は、この推奨案により支援されて容易に所望の運転パターンおよびタイムスケジュールパターンを作成することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
たとえば、図10の手順で用いられる監視画像の閾値を複数設定するとともに監視装置を運転員の使用頻度に応じて複数段階に分類してもよい。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
1 プラント
10 プラント監視制御システム
11a、11b、・・・、11γ プラント制御装置
12a、12b、・・・、12β 監視装置
13 運転パターン管理装置
21 管理用入出力部
22 管理用運転パターン記憶部
23 管理用画面システムデータ記憶部
24 運転パターン制御部
28 スケジュール記憶部
31 監視用入出力部
32 監視用運転パターン記憶部
33 監視用画面システムデータ記憶部
34 運転履歴記憶部
35 監視制御部
41 選択パターン情報送信部
42 運転パターン内容変更部
43 不足データ提供部
44 コメント送信部
45 スケジュール管理部
46 スケジュール変更部
47 履歴受信部
48 推奨パターン生成部
51 運転履歴管理部
52 選択パターン情報受信部
53 監視画像制御部
54 不足データ更新部
55 コメント提示部
56 履歴送信部

Claims (17)

  1. プラントの運転状態を示す監視画像を表示する表示部と運転員によるプラントへの運転指示を受け付ける入力部とにより構成された監視用入出力部を有する複数の監視装置と、前記運転指示にもとづいてプラントの運転を制御するとともにプラントの運転状態の情報を前記監視装置に与えるプラント制御装置と、を備え、前記監視装置と前記プラント制御装置とをネットワークを介して互いにデータ送受信可能に接続したプラント監視制御システムであって、
    入力部と、
    前記監視画像の元データを含む画面システムデータを複数記憶する管理用画面システムデータ記憶部と、
    前記監視装置と前記画面システムデータとが関連付けられた運転パターンを複数記憶する管理用運転パターン記憶部と、
    前記管理用運転パターン記憶部に記憶された複数の前記運転パターンのうち前記入力部を介して選択されたまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与える選択パターン情報送信部と、
    を有する運転パターン管理装置、
    をさらに備え、
    前記監視装置は、
    前記画面システムデータを他の前記監視装置とは独立に1または複数記憶する監視用画面システムデータ記憶部と、
    前記運転パターンを他の前記監視装置とは独立に1または複数記憶する監視用運転パターン記憶部と、
    前記運転パターン管理装置から前記選択運転パターンの情報を受ける選択パターン情報受信部と、
    前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータを前記監視用画面システムデータ記憶部から読み出し、この読み出した画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記監視用入出力部の前記表示部に表示させる監視画像制御部と、
    を有することを特徴とするプラント監視制御システム。
  2. 前記運転パターン管理装置は、
    前記管理用運転パターン記憶部に記憶された前記運転パターンについて、前記運転パターンごとに前記運転パターン管理装置のユーザによる自装置の前記入力部を介した指示に応じて前記監視装置に関連付けられる前記画面システムデータを変更する運転パターン内容変更部、
    をさらに有する請求項1記載のプラント監視制御システム。
  3. 前記運転パターン管理装置は、
    前記監視用運転パターン記憶部に記憶されている前記運転パターンの情報を前記監視装置のそれぞれに対し要求して取得するとともに、前記選択運転パターンに対応する運転パターンを記憶していない前記監視装置があると、この監視装置に対してこの不足した運転パターンを送信する不足データ提供部、
    をさらに有し、
    前記監視装置は、
    前記運転パターン管理装置に対し前記監視用運転パターン記憶部に記憶されている前記運転パターンの情報を与えるとともに、前記運転パターン管理装置から前記不足した運転パターンを受けると、前記不足した運転パターンを前記監視用運転パターン記憶部に記憶させる不足データ更新部、
    をさらに有する請求項1または2に記載のプラント監視制御システム。
  4. 前記運転パターン管理装置は、
    前記監視用画面システムデータ記憶部に記憶された前記画面システムデータの情報を前記監視装置のそれぞれに対し要求して取得するとともに、前記選択運転パターンに対応する運転パターンに関連付けられた画面システムデータを記憶していない前記監視装置があると、この監視装置に対してこの不足した画面システムデータを送信する不足データ提供部、
    をさらに有し、
    前記監視装置は、
    前記運転パターン管理装置に対し前記監視用画面システムデータ記憶部に記憶されている前記画面システムデータの情報を与えるとともに、前記運転パターン管理装置から前記不足した画面システムデータを受けると、前記不足した画面システムデータを自装置の前記監視用画面システムデータ記憶部に記憶させる不足データ更新部、
    をさらに有する請求項1または2に記載のプラント監視制御システム。
  5. 前記監視装置は、
    前記選択パターン情報受信部が受けた前記選択運転パターンの情報に対応する運転パターンが前記監視用運転パターン記憶部に記憶されていないと、この不足した運転パターンの情報を前記運転パターン管理装置に送信するとともに、前記運転パターン管理装置から前記不足した運転パターンを受けて前記不足した運転パターンを前記監視用運転パターン記憶部に記憶させる不足データ更新部、
    をさらに有し、
    前記運転パターン管理装置は、
    前記監視装置から前記不足した運転パターンの情報を受けると、前記管理用運転パターン記憶部に記憶された前記不足した運転パターンを前記監視装置に送信する不足データ提供部、
    をさらに有する請求項1または2に記載のプラント監視制御システム。
  6. 前記監視装置は、
    前記選択パターン情報受信部が受けた前記選択運転パターンの情報に対応する運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータが前記監視用画面システムデータ記憶部に記憶されていないと、この不足した画面システムデータの情報を前記運転パターン管理装置に送信するとともに、前記運転パターン管理装置から前記不足した画面システムデータを受けて前記不足した画面システムデータを前記監視用画面システムデータ記憶部に記憶させる不足データ更新部、
    をさらに有し、
    前記運転パターン管理装置は、
    前記監視装置から前記不足した画面システムデータの情報を受けると、前記管理用画面システムデータ記憶部に記憶された前記不足した画面システムデータを前記監視装置に送信する不足データ提供部、
    をさらに有する請求項1または2に記載のプラント監視制御システム。
  7. 前記運転パターン管理装置は、
    前記運転パターンと一日を複数の時間帯に分類した時間帯情報と、を関連付けたタイムスケジュールパターンを複数記憶したスケジュール記憶部と、
    前記運転パターン管理装置のユーザによる自装置の前記入力部を介した指示に応じて前記複数のタイムスケジュールパターンのうち1つを選択し、この選択したタイムスケジュールパターンにおいて現在の時刻が属する時間帯に関連付けられた前記運転パターンの情報を前記選択運転パターンの情報として前記選択パターン情報送信部に与えるスケジュール管理部と、
    をさらに有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のプラント監視制御システム。
  8. 前記運転パターン管理装置の前記スケジュール記憶部は、
    前記タイムスケジュールパターンと日程とを関連付けた日程スケジュールをさらに記憶し、
    前記スケジュール管理部は、
    前記日程スケジュールにおいて現在の年月日に関連付けられた前記タイムスケジュールパターンを読み出して前記選択したタイムスケジュールパターンとし、この選択したタイムスケジュールパターンにおいて現在の時刻が属する時間帯に関連付けられた前記運転パターンの情報を前記選択運転パターンの情報として前記選択パターン情報送信部に与える、
    請求項7記載のプラント監視制御システム。
  9. 前記運転パターン管理装置は、
    前記タイムスケジュールパターンおよび前記日程スケジュールを前記運転パターン管理装置のユーザによる自装置の前記入力部を介した指示に応じて変更するスケジュール変更部、
    をさらに有する請求項8記載のプラント監視制御システム。
  10. 前記監視装置は、
    前記運転員による自装置の前記入出力部を介した前記運転指示の履歴を、少なくとも前記運転指示が行われた際に自装置の前記入出力部の前記表示部に表示されていた監視画像の情報と前記運転指示の内容とを関連付けた運転履歴情報として記憶しておく運転履歴記憶部と、
    前記運転履歴情報を前記運転パターン管理装置に送信する履歴送信部と、
    をさらに有し、
    前記運転パターン管理装置は、
    前記監視装置から前記運転履歴情報を受信する履歴受信部と、
    前記運転履歴情報にもとづいて、使用頻度が所定の頻度以上の監視画像が運転員の常駐する監視装置に割当てられるとともに使用頻度が所定の頻度より低い監視画像が運転員の常駐しない監視装置に割り当てられるよう、前記運転パターンの推奨案および前記タイムスケジュールパターンの推奨案の少なくとも一方を生成する推奨パターン生成部と、
    をさらに有する、
    請求項7ないし9のいずれか1項に記載のプラント監視制御システム。
  11. 前記運転パターン管理装置は、
    前記監視装置に対して前記運転員に通知するための通知用情報を送信するコメント送信部、
    をさらに有し、
    前記監視装置は、
    前記コメント送信部から前記通知用情報を受信し、前記監視画像に前記通知用情報を重畳表示させるコメント提示部、
    をさらに有する、
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載のプラント監視制御システム。
  12. プラントの運転状態を示す監視画像を表示する表示部と運転員によるプラントへの運転指示を受け付ける入力部とにより構成された入出力部を有する複数の監視装置と、前記運転指示にもとづいてプラントの運転を制御するとともにプラントの運転状態の情報を前記監視装置に与えるプラント制御装置と、運転パターンを管理する運転パターン管理装置と、を備え、前記監視装置と前記プラント制御装置をネットワークを介して互いにデータ送受信可能に接続するとともにおよび前記監視装置と前記運転パターン管理装置をネットワークを介して互いにデータ送受信可能に接続したプラント監視制御システムを用いたプラント監視制御方法であって、
    前記運転パターン管理装置に前記監視画像の元データを含む画面システムデータを複数記憶させるステップと、
    前記運転パターン管理装置に前記監視装置と前記画面システムデータとが関連付けられた運転パターンを複数記憶させるステップと、
    前記監視装置に前記画面システムデータを他の前記監視装置とは独立に1または複数記憶させるステップと、
    前記監視装置に前記運転パターンを他の前記監視装置とは独立に1または複数記憶させるステップと、
    前記運転パターン管理装置が自装置に記憶された複数の前記運転パターンのうち自装置の入力部を介して選択されたまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与えるステップと、
    前記監視装置が前記選択運転パターンの情報を受けるステップと、
    前記監視装置が前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記入出力部に表示させるステップと、
    を有することを特徴とするプラント監視制御方法。
  13. 前記運転パターン管理装置に記憶された前記運転パターンについて、前記運転パターンごとに、前記運転パターン管理装置のユーザによる自装置の前記入力部を介した指示に応じて前記監視装置に関連付けられる前記画面システムデータを変更するステップ、
    をさらに有する請求項12記載のプラント監視制御方法。
  14. 前記運転パターン管理装置が自装置に記憶された複数の前記運転パターンのうち自装置の前記入力部を介して選択されたまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与えるステップは、
    前記運転パターン管理装置において自装置の前記入力部を介してまたは前記所定の運転パターンスケジュールにもとづき前記選択運転パターンが選択されるステップと、
    前記監視装置のそれぞれから、前記監視装置が記憶している前記運転パターンの情報を取得するステップと、
    前記選択運転パターンに対応する運転パターンを記憶していない前記監視装置があると、この監視装置に対して前記運転パターン管理装置がこの不足した運転パターンを送信するステップと、
    前記監視装置が前記運転パターン管理装置から前記不足した運転パターンを受けると前記不足した運転パターンを記憶するステップと、
    前記運転パターン管理装置が前記選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与えるステップと、
    を有する、
    請求項12または13に記載のプラント監視制御方法。
  15. 前記運転パターン管理装置が自装置に記憶された複数の前記運転パターンのうち自装置の前記入力部を介して選択されたまたは所定の運転パターンスケジュールにもとづき選択された選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与えるステップは、
    前記運転パターン管理装置において自装置の前記入力部を介してまたは前記所定の運転パターンスケジュールにもとづき前記選択運転パターンが選択されるステップと、
    前記監視装置のそれぞれから、前記監視装置が記憶している前記画面システムデータの情報を取得するステップと、
    前記選択運転パターンに対応する運転パターンに関連付けられた画面システムデータを記憶していない前記監視装置があると、この監視装置に対して前記運転パターン管理装置がこの不足した画面システムデータを送信するステップと、
    前記監視装置が前記運転パターン管理装置から前記不足した画面システムデータを受けると前記不足した画面システムデータを記憶するステップと、
    前記運転パターン管理装置が前記選択運転パターンの情報を前記複数の監視装置に与えるステップと、
    を有する、
    請求項12または13に記載のプラント監視制御方法。
  16. 前記監視装置が前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記入出力部に表示させるステップは、
    前記選択運転パターンが自装置に記憶されていないと、前記監視装置がこの不足した運転パターンの情報を前記運転パターン管理装置に送信するステップと、
    前記運転パターン管理装置が前記監視装置から前記不足した運転パターンの情報を受けると、前記運転パターン管理装置に記憶された前記不足した運転パターンを前記監視装置に送信するステップと、
    前記監視装置が前記運転パターン管理装置から前記不足した運転パターンを受け、前記監視装置が前記不足した運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記入出力部に表示させるステップと、
    を有する、
    請求項12ないし15のいずれか1項に記載のプラント監視制御方法。
  17. 前記監視装置が前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記入出力部に表示させるステップは、
    前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた画面システムデータが自装置に記憶されていないと、前記監視装置がこの不足した画面システムデータの情報を前記運転パターン管理装置に送信するステップと、
    前記運転パターン管理装置が前記監視装置から前記不足した画面システムデータの情報を受けると、前記運転パターン管理装置に記憶された前記不足した画面システムデータを前記監視装置に送信するステップと、
    前記監視装置が前記運転パターン管理装置から前記不足した画面システムデータを受け、前記監視装置が前記選択運転パターンにおいて自装置と関連付けられた前記不足した画面システムデータにもとづいて監視画像を生成して前記入出力部に表示させるステップと、
    を有する、
    請求項12ないし16のいずれか1項に記載のプラント監視制御方法。
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