JP2013151795A - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 センタフレームの脚部とサイドフレームとを締着するボルトの損傷を防止する。
【解決手段】左,右のサイドフレーム23,27とセンタフレーム12の左,右の前脚部14と後脚部19とを締結するサイドフレーム締着ボルト31のうち、各脚部14,19の連結板15,20から内向きに突出した部位を保護するため、ボルト保護ブロック33を連結板15,20のボルト挿通孔15D,20Dに対応する位置で各脚部14,19に取付ける。このボルト保護ブロック33に形成されたボルト収容孔34内に、サイドフレーム締着ボルト31を収容することにより、岩石等の障害物がサイドフレーム締着ボルト31に接触するのをボルト保護ブロック33によって保護することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の履帯(クローラ)を備えた建設機械のトラックフレームに関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、履帯を備えた自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、油圧ショベルは、作業現場等の不整地を走行し、作業装置を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。
この場合、油圧ショベルの下部走行体は、通常、センタフレームの左,右両側に前,後方向に延びるサイドフレームを有したトラックフレームと、前記サイドフレームの前,後方向の一端側に設けられた遊動輪と、サイドフレームの前,後方向の他端側に設けられた駆動輪と、これら遊動輪と駆動輪との間に巻回して設けられた履帯とにより大略構成されている。
トラックフレームのセンタフレームは、左,右方向の両側に延びる前脚部と後脚部を有し、左,右のサイドフレームは、センタフレームの左,右両側に位置して前記各脚部の先端に前,後方向に延びて取付けられている。
ここで、油圧ショベルのうち、大型の油圧ショベルには、その外形寸法が道路交通法で定められた通行可能な幅寸法、高さ寸法を越えてしまうものがある。このため、油圧ショベルを作業現場に輸送する場合には、通常、下部走行体と上部旋回体と作業装置とに分割して個別に輸送し、これらを作業現場で組立てるようにしている。さらに、鉱山での露天掘り等に用いられる超大型の油圧ショベルでは、下部走行体だけでも通行可能な寸法を越えてしまうから、この下部走行体を、センタフレームと、サイドフレームに遊動輪、駆動輪、履帯を組付けたサイドフレーム組立体とに分割している。このように分割されたセンタフレームとサイドフレーム組立体とは、それぞれ別の輸送車両に積載して作業現場に運んだ後、作業現場において組立てられる。
従って、下部走行体を構成するトラックフレームは、センタフレームの各脚部に対して左,右のサイドフレームを取付け、取外し可能に取付ける構成としている。即ち、センタフレームの各脚部は、その先端側の端面が中空な四角形状に形成され、脚部の先端側には、四角形状の端面よりも外側に張出した張出部を有する連結板が設けられている。一方、左,右のサイドフレームは、センタフレーム側に位置し連結板が当接する内側面と、該内側面と間隔をもって対面しセンタフレームとは反対側に位置する外側面と、前記内側面の上部と前記外側面の上部とを接続する上面とにより構成されている。
サイドフレームの内側面には、前記各脚部の連結板の張出部に対応する位置に雌ねじ孔が複数個設けられ、連結板の張出部には、前記各雌ねじ孔に対応する位置にそれぞれサイドフレーム締着ボルト挿通孔が設けられている。また、前記各脚部の先端側には、複数のボルト挿通孔が形成された取付横板が設けられ、サイドフレームの上面には、取付横板の各ボルト挿通孔に対応する位置に複数の雌ねじ孔が設けられている。そして、センタフレームの各脚部に対して各サイドフレームを取付ける場合には、サイドフレーム締着ボルトを脚部の連結板の各サイドフレーム締着ボルト挿通孔に左,右方向の内側から挿通し、その先端側をサイドフレーム内側面の雌ねじ孔に螺合し、また、各ボルトを脚部の取付横板の各ボルト挿通孔に上側から挿通し、その先端側をサイドフレーム上面の雌ねじ孔に螺合する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−228419号公報
ところで、油圧ショベルが走行する作業現場には、岩石等が転がっているから、油圧ショベルが岩石を跨いで避けたときに、トラックフレームに岩石が衝突することがある。この場合、センタフレームの脚部にサイドフレームを締結しているサイドフレーム締結ボルトの頭部は、緩み止め用のワッシャによってサイドフレームの内側に突出しているから、跨いだ岩石が当該ボルトに衝突し易い。そうすると、ボルトが岩石等により下側から突き上げられてボルトにせん断方向の応力が生じ、このボルトが損傷(折損、曲がり等)する虞や、岩石等がボルトの頭部に接触してその頭部が摩耗する虞がある。このように岩石等の衝突によってボルトが損傷した状態では、サイドフレームの取外し作業に手間を要してしまう。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、センタフレームの脚部とサイドフレームとを締結するサイドフレーム締結ボルトの損傷を防止することができる建設機械のトラックフレームを提供することにある。
本発明による建設機械のトラックフレームは、中央部に支持筒体が設けられ左,右方向の両側に前脚部と後脚部とを有するセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前記各脚部の先端側に取付けられた左サイドフレーム,右サイドフレームとからなり、前記左,右の前脚部と後脚部の先端側には、左,右方向に貫通する複数のボルト挿通孔を有し前記各サイドフレームと連結する連結板を設け、前記連結板の各ボルト挿通孔に挿通され前記連結板と前記各サイドフレームとを締着する複数のサイドフレーム締着ボルトを備える構成としてなる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記各サイドフレーム締着ボルトのうち前記連結板から内向きに突出した部位を収容する複数のボルト収容孔が形成されたボルト保護ブロックを有し、前記ボルト保護ブロックは、前記連結板の前記ボルト挿通孔と対応する位置で前記各脚部に取付ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記ボルト保護ブロックには、隣り合う2個のボルト収容孔間に位置して上,下方向に貫通する貫通孔を設け、前記各脚部には、前記各貫通孔に対応する位置に雌ねじ孔を設け、前記各貫通孔と前記各雌ねじ孔に対してブロック取付ボルトを締着する構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記貫通孔は、前記ボルト保護ブロックの下端部から上,下方向に延び前記ブロック取付ボルトの頭部を収容する有底な大径貫通孔部と、該大径貫通孔部の底部から前記ボルト保護ブロックの上端部まで延び前記ブロック取付ボルトの軸部が挿通される小径貫通孔部とにより構成したことにある。
請求項4の発明は、前記ボルト保護ブロックは、前記貫通孔の小径貫通孔部の位置で上,下方向に2分割する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、サイドフレーム締着ボルトのうち連結板から内向きに突出した岩石等が接触しやすい部位に、ボルト保護ブロックを設けている。そして、サイドフレーム締着ボルトは、各脚部に取付けられるボルト保護ブロックのボルト収容孔によって覆われた状態で保護されている。従って、建設機械の走行時に岩石等が当該ボルトの頭部に接触するのを抑え、ボルトの損傷、曲がり等を防止することができる。これにより、例えば、センタフレームの脚部からサイドフレームを取外すときに当該ボルトを容易に抜き取ることができ、サイドフレームの取外し作業を効率よく行うことができる。また、ボルト保護ブロックを各脚部に取付ける構成としているので、溶接等の手段を用いて各脚部を製造するときの寸法公差に関わらず、連結板から突出したサイドフレーム締着ボルトの突出部位を、ボルト保護ブロックのボルト収容孔内に収容することができる。
請求項2の発明によれば、ブロック取付ボルトは、ボルト保護ブロックのみを支持しているので、外径寸法が小さい(細かい)ブロック取付ボルトを用いることができ、ボルト保護ブロックに形成された隣り合う2個のボルト収容孔間の狭い範囲に、上,下方向にブロック取付ボルトを貫通させて各脚部に締着させることができる。これにより、隣り合う2個のサイドフレーム締着ボルトの間隔が狭くても、ボルト保護ブロックを取付けることができ、サイドフレーム締着ボルトを保護することができるので建設機械の信頼性、安定性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、ボルト保護ブロックは、ブロック取付ボルトの頭部が収容される大径貫通孔部と、当該ボルトの軸部が収容される小径貫通孔部とにより構成している。従って、ブロック取付ボルトは、ボルト保護ブロックにより覆われているので、建設機械の走行時に岩石等がブロック取付ボルトの頭部に接触するのを抑え、当該ボルトの損傷、曲がり等を防止することができる。これにより、例えば、ボルト保護ブロックを交換するときに、ブロック取付ボルトを容易に抜き取ることができるので、ボルト保護ブロックの交換作業を効率よく行うことができる。
請求項4の発明によれば、ボルト保護ブロックの貫通孔の小径貫通孔部の位置でボルト保護ブロックを上,下方向に2分割する構成としている。これにより、上,下方向の下側に位置し、作業現場において岩石等の障害物が接触し易い大径貫通孔部のみを取り替えることができる。このように、ボルト保護ブロックのうち、摩耗し易い大径貫通孔部のみを取り替えることができるので、建設機械のメンテナンスにおけるコストを低減させることができる。
本発明の第1の実施の形態によるトラックフレームを備えた超大型の油圧ショベルを示す正面図である。 センタフレームにサイドフレーム等を取付けた状態を示す一部破断の平面図である。 センタフレームを単体で示す正面図である。 センタフレームを単体で示す左側面図である。 左サイドフレームを単体で示す図2中の矢示V−V方向からみた正面図である。 脚部にサイドフレームを取付けた状態を図2中の矢示VI−VI方向から見た要部拡大の断面図である。 脚部とサイドフレームとを分解した状態で示す図6と同様位置の断面図である。 脚部にサイドフレームを取付けた状態を図6中の矢示VIII−VIII方向から見た要部拡大の断面図である。 ボルト保護ブロックを単体で示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による脚部にサイドフレームを取付けた状態を示す図6と同様の断面図である。 脚部とサイドフレームとを分解した状態で示す図7と同様の断面図である。 脚部にサイドフレームを取付けた状態を示す図10中の矢示XII−XII方向からみた要部拡大の断面図である。 ボルト保護ブロックを単体で示す斜視図である。
以下、本発明に係わる建設機械のトラックフレームの実施の形態について、超大型の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図13に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態を示している。なお、下部走行体の前側と後側は、上部旋回体の旋回位置によって変わるが、本実施の形態では、遊動輪が設けられる側をトラックフレームの前側とし、駆動輪が設けられる側をトラックフレームの後側とし、センタフレームの支持筒体が設けられる側をトラックフレームの内側とし、サイドフレームが設けられる側をトラックフレームの外側として説明するものとする。
図1において、1は建設機械の代表例である超大型の油圧ショベルを示し、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行う作業装置5とにより大略構成されている。
ここで、クローラ式の下部走行体2は、岩石等が転がり、凹凸も多い不整地等を走行するためのもので、図1及び図2に示すように、後述のトラックフレーム11と、後述する左,右のサイドフレーム23,27の前端側に設けられた遊動輪6と、後端側に設けられた駆動輪7と、左,右のサイドフレーム23,27に設けられた複数の上ローラ装置8及び下ローラ装置9と、これら遊動輪6と駆動輪7とに巻回して設けられ、上ローラ装置8及び下ローラ装置9に案内される履帯10とにより大略構成されている。
次に、油圧ショベル1のトラックフレーム11の構成について、図2ないし図8を参照しつつ述べる。
11は下部走行体2の支持構造体を形成するトラックフレームを示している。このトラックフレーム11は、後述するセンタフレーム12と、左サイドフレーム23と、右サイドフレーム27とにより構成されている。
12はトラックフレーム11の中央部を形成するセンタフレームで、該センタフレーム12は、図2ないし図4に示すように、複数枚の鋼板を溶接することにより全体が略H型状の製缶構造体として形成されている。センタフレーム12は、後述の本体フレーム部13と、左,右の前脚部14と、左,右の後脚部19とにより構成されている。
13はセンタフレーム12の中央部分を形成する本体フレーム部で、該本体フレーム部13は、略長方形状の上板13Aと、該上板13Aの下側に対面して設けられた略長方形状の下板13Bと、該下板13Bから前記上板13Aを貫いて上側に延びた大径な円筒状の支持筒体13Cとにより構成されている。そして、本体フレーム部13は、支持筒体13C上に旋回装置3を介して上部旋回体4を支持するものである。ここで、本体フレーム部13の上板13Aは、後述する前脚部14の上板14Aと後脚部19の上板19Aと連続して形成されており、また、本体フレーム部13の下板13Bは、前脚部14の下板14Bと後脚部19の下板(図示せず)と連続して形成されている。
14は本体フレーム部13の前側に設けられた左,右の前脚部で、この左,右の前脚部14は、本体フレーム部13から左,右方向の外側(左,右のサイドフレーム23,27側)に向けて延びている。各前脚部14は、本体フレーム部13の上板13Aに連続した状態で左,右方向に延びた上板14Aと、該上板14Aの下側に対面して配置され、本体フレーム部13の下板13Bに連続するように左,右方向に延びた下板14Bと、前記上板14Aと下板14Bとの間で前側に位置して上,下方向に延びて設けられた前縦板14Cと、前記上板14Aと下板14Bとの間で後側に位置して上,下方向に延びて設けられた後縦板14D(図8参照)とにより構成されている。これにより、各前脚部14は、先端部14Eが中空な四角形状に形成され、この先端部14Eには、後述の連結板15が一体的に取付けられている。また、下板14Bには、後述するボルト保護ブロック33を取付ける雌ねじ孔14Fが上,下方向に貫通して形成されている。この雌ねじ孔14Fは、後述するボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に後述のサイドフレーム締着ボルト31を収容した状態で、ボルト保護ブロック33の貫通孔35に対応する位置に形成されている。
15は前脚部14の先端部14Eに設けられた連結板を示し、該連結板15は、前脚部14の一部を構成するもので、先端部14Eに溶接手段を用いて固着されている。連結板15は、前脚部14の先端部14Eよりも大きな略長方形の平板状をなし、連結板15の周囲は、前脚部14の先端部14Eから前,後方向と上,下方向とにフランジ状に張出している。即ち、連結板15には、前脚部14の先端部14Eから前方向に張出す前張出部15Aと、後方向に張出す後張出部15Bと、下方向に張出す下張出部15Cとが形成されている。
そして、前張出部15Aには、図3に示すように、左,右方向に貫通するボルト挿通孔15Dが複数個(例えば、3個)形成され、下張出部15Cには、左,右方向に貫通するボルト挿通孔15Dが複数個(例えば、4個)形成されている。これらのボルト挿通孔15Dには、後述するサイドフレーム締着ボルト31が挿通されるようになっている。
16は前脚部14の連結板15の上側位置から左,右方向の外側に突出して設けられた取付横板である。この取付横板16は、連結板15と共に前脚部14の一部を構成している。取付横板16は、後述する左,右のサイドフレーム23,27を構成するフレーム本体24,28の上面24C,28Cに当接するもので、傾斜板16Aにより連結板15に強固に取付けられている。取付横板16の周囲には、上,下方向に貫通する複数個、例えば10個のボルト挿通孔16BがU字状に配設され、これらのボルト挿通孔16Bには、取付横板16に後述の左,右のサイドフレーム23,27を取付けるためのボルト17が挿通されるようになっている。
18は前脚部14に設けられた補強板で、図6ないし図8に示すように、補強板18は、前脚部14の下板14Bと連結板15の下張出部15Cとの間に前,後方向に間隔をもって2枚設けられている。この補強板18は、下張出部15Cの強度を高めるもので、前脚部14の一部を構成している。
19は本体フレーム部13の後側に設けられた左,右の後脚部で、この左,右の後脚部19は、本体フレーム部13から左,右方向の外側(左,右のサイドフレーム23,27側)に向けて延びている。各後脚部19は、前述した前脚部14とほぼ同様に、上板19A、下板、前縦板、後縦板(いずれも図示せず)と、後述の連結板20、取付横板21、補強板(図示せず)とを溶接手段を用いて固着することにより形成されている。そして、各後脚部19を構成する下板には、後述するボルト保護ブロック33を取付ける雌ねじ孔(図示せず)が形成されている。この雌ねじ孔は、後述するボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に後述のサイドフレーム締着ボルト31を収容した状態で、ボルト保護ブロック33の貫通孔35に対応する位置に形成されている。
20は後脚部19の先端部に設けられた連結板を示し、この連結板20は、図3に示す如く、前脚部14の連結板15とほぼ同様に形成されている。即ち、連結板20は、前張出部20A、後張出部20B、下張出部20Cを有し、前張出部20Aには、3個のボルト挿通孔20Dが形成され、下張出部20Cには、4個のボルト挿通孔20Dが形成されている。これらのボルト挿通孔20Dには、後述するサイドフレーム締着ボルト31が挿通されるようになっている。なお、前述した前脚部14と同様に、後脚部19の下板(図示せず)と連結板20の下張出部20Cとの間には、前,後方向に間隔をもって2枚の補強板(図示せず)が設けられている。
21は連結板20の上側位置から左,右方向の外側に突出して設けられた取付横板である。この取付横板21は、前脚部14の取付横板16とほぼ同様に、傾斜板21Aを有し、該傾斜板21Aの周囲には、上,下方向に貫通する10個のボルト挿通孔(図示せず)がU字状に配設され、これらのボルト挿通孔(図示せず)には、取付横板21に後述の左,右のサイドフレーム23,27を取付けるためのボルト22が挿通されるようになっている(図2参照)。
23はセンタフレーム12の左側に配設された左サイドフレームを示している。該左サイドフレーム23は、センタフレーム12の前脚部14,後脚部19の左端部に取付けられ、前,後方向に延びている。ここで、左サイドフレーム23は、図2及び図5等に示すように、後述のフレーム本体24、遊動輪ブラケット25、駆動輪ブラケット26により大略構成されている。
24は左サイドフレーム23の前,後方向(長さ方向)の中央部に位置するフレーム本体である。該フレーム本体24は、左,右方向の外側(左側)に位置する外側面24Aと、該外側面24Aと間隔をもって左,右方向の内側(右側)に配置された内側面24Bと、外側面24Aの上端部と内側面24Bの上端部とを接続する上面24Cとにより構成されている。これにより、フレーム本体24は、横断面が逆U字状をなす枠状体として形成され、各側面24A,24Bの下端側には、それぞれ前,後方向に延びる底板24Dが設けられている。
そして、図5に示すように、内側面24Bの前側でセンタフレーム12の前脚部14が取付けられる部位には、連結板15のボルト挿通孔15Dに対応する複数(7個)の雌ねじ孔24Eが形成され、内側面24Bの後側でセンタフレーム12の後脚部19が取付けられる部位には、連結板20のボルト挿通孔20Dに対応する複数(7個)の雌ねじ孔24Fが形成されている。また、図2及び図6に示すように、上面24Cの前側でセンタフレーム12の前脚部14が取付けられる部位には、取付横板16のボルト挿通孔16Bに対応する複数(10個)の雌ねじ孔24Gが形成されている。一方、上面24Cの後側でセンタフレーム12の後脚部19が取付けられる部位には、取付横板21のボルト挿通孔(図示せず)に対応する複数(10個)の雌ねじ孔(図示せず)が形成されている。
25はフレーム本体24の前側に設けられた遊動輪ブラケットで、該遊動輪ブラケット25には、図2に示すように、遊動輪6がヨーク(図示せず)等を介して前,後方向に移動可能に取付けられている。一方、26はフレーム本体24の後側に設けられた駆動輪ブラケットで、該駆動輪ブラケット26には、履帯10を駆動する駆動輪7が取付けられている。
27はセンタフレーム12の右側に配設された右サイドフレームを示している。該右サイドフレーム27は、センタフレーム12の前脚部14,後脚部19の右端部に取付けられ、前,後方向に延びている。この右サイドフレーム27は、前述した左サイドフレーム23と左,右方向で対称形状となっており、左サイドフレーム23と同様にフレーム本体28、遊動輪ブラケット29、駆動輪ブラケット30により大略構成されている。
28は右サイドフレーム27の前,後方向(長さ方向)の中央部に位置するフレーム本体である。該フレーム本体28は、左,右方向の外側(右側)に位置する外側面28Aと、該外側面28Aと間隔をもって左,右方向の内側(左側)に配置された内側面28Bと、外側面28Aの上端部と内側面28Bの上端部とを接続する上面28Cとにより構成されている。これにより、フレーム本体28は、横断面が逆U字状をなす枠状体として形成され、各側面28A,28Bの下端側には、それぞれ前,後方向に延びる底板(図示せず)が設けられている。
そして、内側面28Bの前側でセンタフレーム12の前脚部14が取付けられる部位には、連結板15のボルト挿通孔15Dに対応する複数の雌ねじ孔(図示せず)が形成され、内側面28Bの後側でセンタフレーム12の後脚部19が取付けられる部位には、連結板20のボルト挿通孔20Dに対応する複数の雌ねじ孔(図示せず)が形成されている。また、上面28Cの前側でセンタフレーム12の前脚部14が取付けられる部位には、取付横板16のボルト挿通孔16Bに対応する複数の雌ねじ孔(図示せず)が形成され、上面28Cの後側でセンタフレーム12の後脚部19が取付けられる部位には、取付横板21のボルト挿通孔(図示せず)に対応する複数の雌ねじ孔(図示せず)が形成されている。
29はフレーム本体28の前側に設けられた遊動輪ブラケットで、該遊動輪ブラケット29には、図2に示すように、遊動輪6がヨーク(図示せず)等を介して前,後方向に移動可能に取付けられている。一方、30はフレーム本体28の後側に設けられた駆動輪ブラケットで、該駆動輪ブラケット30には、履帯10を駆動する駆動輪7が取付けられている。
31はセンタフレーム12の各脚部14,19に固着された連結板15,20と左,右のサイドフレーム23,27とを締着するサイドフレーム締着ボルトである。図6及び図7に示すように、サイドフレーム締着ボルト31は、頭部31Aと、該頭部31Aから延び、先端側に雄ねじが形成された長尺な軸部31Bとからなり、締結時に軸部31Bの引張力によって緩み止め効果を発揮することができる伸びボルトとして構成されている。そのため、サイドフレーム締着ボルト31に用いられるワッシャ32は、軸部31Bの長さ寸法に対応する長さを有する円筒状に形成されている。そして、サイドフレーム締着ボルト31は、各脚部14,19に設けられた連結板15,20のボルト挿通孔15D,20Dに対応した本数だけ設けられており、以下、左側の前脚部14の連結板15と左サイドフレーム23とを、サイドフレーム締着ボルト31を用いて連結する場合を例に挙げて説明する。
即ち、図6ないし図8に示すように、サイドフレーム締着ボルト31は、左、右方向の内側から前脚部14の連結板15の前張出部15A,下張出部15Cに形成されたボルト挿通孔15Dにワッシャ32を介して挿通される。そして、サイドフレーム締着ボルト31を、左サイドフレーム23を構成するフレーム本体24の内側面24Bに設けられた雌ねじ孔24Eに螺合する。これにより、連結板15に対し、7本のサイドフレーム締着ボルト31を用いて左サイドフレーム23の内側面24Bを強固に締着することができる。
一方、連結板15に固着された取付横板16の各ボルト挿通孔16Bにボルト17を挿通し、これら各ボルト17を、左サイドフレーム23を構成するフレーム本体24の上面24Cに設けられた雌ねじ孔24Gに螺合する。これにより、取付横板16に対し、10本のボルト17を用いて左サイドフレーム23の上面24Cを強固に締着することができる。
ここで、前脚部14の連結板15を左サイドフレーム23の内側面24Bに締着した状態では、サイドフレーム締着ボルト31の頭部31Aと、ワッシャ32内に挿通された軸部31Bは、連結板15から内向き(センタフレーム12側)に突出している。
そこで、本実施の形態では、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板15から内向きに突出した部位を収容するボルト保護ブロックを設ける構成としており、以下、このボルト保護ブロックを左側の前脚部14に取付ける場合を例に挙げて説明する。
33は前脚部14の連結板15に形成されるボルト挿通孔15Dと対応する位置で前脚部14に取付けられるボルト保護ブロックを示している。該ボルト保護ブロック33は、図6ないし図9に示すように、前脚部14の連結板15の下張出部15Cに当接する外側面33Aと、該外側面33Aとは反対側に位置する内側面33Bと、前脚部14の下板14Bに当接する上面33Cと、該上面33Cとは反対側に位置する下面33Dと、一対の補強板18と前,後方向で対面する前面33Eと、後面33Fとからなる直方体形状のブロック体として形成されている。
この場合、外側面33Aと内側面33Bとの間の左,右方向の幅寸法Aは、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板15から内向きに突出した部位の長さ寸法よりもわずかに大きく設定されている。
34はボルト保護ブロック33に形成された複数のボルト収容孔を示し、該ボルト収容孔34は、サイドフレーム締着ボルト31を収容するものである。ここで、各ボルト収容孔34は、ボルト保護ブロック33の外側面33Aと内側面33Bとを左,右方向に貫通するもので、連結板15の下張出部15Cに設けられた4個のボルト挿通孔15Dに対応する位置にそれぞれ設けられている。そして、このボルト収容孔34の内径は、ワッシャ32の外径寸法及びサイドフレーム締着ボルト31の外径寸法よりも大きな寸法となっており、ボルト収容孔34内に、連結板15から突出したサイドフレーム締着ボルト31の頭部31Aまでを完全に収容することができる。
35はボルト保護ブロック33の上面33Cと下面33Dとを貫通する複数(例えば、3個)の貫通孔を示している。該各貫通孔35は、ボルト保護ブロック33に形成された隣り合う2個のボルト収容孔34間に位置して上,下方向に貫通するもので、貫通孔35の軸線とボルト収容孔34の軸線とはほぼ直交するように形成されている。
ここで、各貫通孔35は、ボルト保護ブロック33の下端部(下面33D)から上,下方向に延びる有底な大径貫通孔部35Aと、該大径貫通孔部35Aの底部35A1からボルト保護ブロック33の上端部(上面33C)まで延びる小径貫通孔部35Bとにより構成されている。
36はボルト保護ブロック33を前脚部14に取付けるブロック取付ボルトを示している。該ブロック取付ボルト36は、ボルト保護ブロック33の貫通孔35に挿通され、前脚部14の下板14Bに形成された雌ねじ孔14Fに螺合することにより、ボルト保護ブロック33を前脚部14に取付けるものである。従って、図6及び図8に示すように、サイドフレーム締着ボルト31のうち、前脚部14の連結板15から内向きに突出した部位と、ワッシャ32とをボルト保護ブロック33の各ボルト収容孔34内に収容した状態で、このボルト保護ブロック33をブロック取付ボルト36を用いて前脚部14に固定することができる。この場合、図8に示すように、ブロック取付ボルト36の軸部36Aは、貫通孔35の小径貫通孔部35Bに挿通され、ブロック取付ボルト36の頭部36Bは、貫通孔35の底部35A1に当接した状態で、大径貫通孔部35A内に収容される。
そして、同様に、右側の前脚部14の連結板15と右サイドフレーム27とを連結する複数のサイドフレーム締着ボルト31と、左,右の後脚部19の連結板20と左,右のサイドフレーム23,27とを連結する複数のサイドフレーム締着ボルト31も、ボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に収容することができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、超大型の油圧ショベル1の下部走行体2を輸送し、この下部走行体2を作業現場で組立てる作業について述べる。
大型の油圧ショベル1を作業現場に輸送する場合には、その下部走行体2を、センタフレーム12と、左サイドフレーム23に遊動輪6、駆動輪7、履帯10等を組付けた左サイドフレーム23の組立体と、右サイドフレーム27に遊動輪6、駆動輪7、履帯10等を組付けた右サイドフレーム27の組立体とに分割する。このように分割されたセンタフレーム12と、左サイドフレーム23の組立体と、右サイドフレーム27の組立体とは、それぞれ別の輸送車両に積載して作業現場に運ばれる。
次に、作業現場では、センタフレーム12と、左サイドフレーム23及び右サイドフレーム27の組立作業を行う。
まず、センタフレーム12に左サイドフレーム23を取付ける際には、図7に示すように、センタフレーム12を持ち上げ、前脚部14の連結板15を左サイドフレーム23のフレーム本体24を構成する内側面24Bに当接させると共に、取付横板16をフレーム本体24の上面24Cに当接させる。この状態で、連結板15のボルト挿通孔15Dと、内側面24Bの雌ねじ孔24Eとを同一軸線上に位置合わせし、取付横板16のボルト挿通孔16Bと上面24Cの雌ねじ孔24Gとを同一軸線上に位置合わせする。
次に、ワッシャ32と、左側の前脚部14の連結板15に形成されたボルト挿通孔15Dとにサイドフレーム締着ボルト31を挿通し、このサイドフレーム締着ボルト31をフレーム本体24の雌ねじ孔24Eに螺合する。一方、取付横板16に形成されたボルト挿通孔16Bにボルト17を挿通し、このボルト17をフレーム本体24の雌ねじ孔24Gに螺合する。これにより、左側の前脚部14に左サイドフレーム23の前部側を固定することができる。
この場合、前脚部14の連結板15と左サイドフレーム23のフレーム本体24とを連結するサイドフレーム締着ボルト31の頭部31A及びワッシャ32は、連結板15から内向きに突出している。
そこで、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板15から突出した部位を、ボルト保護ブロック33によって保護する。具体的には、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板15から突出した頭部31Aとワッシャ32をボルト保護ブロック33に形成された各ボルト収容孔34内に挿入する。そして、ボルト保護ブロック33の外側面33Aを連結板15に当接させ、かつ、ボルト保護ブロック33の上面33Cを前脚部14の下板14Bに当接させる。この状態で、ボルト保護ブロック33の貫通孔35の軸線と、前脚部14の下板14Aに形成された雌ねじ孔14Fの軸線とを同一線上に位置合わせし、ブロック取付ボルト36を、上,下方向の下側から貫通孔35に挿通し、前脚部14の下板14Bに形成された雌ねじ孔14Fに螺合する。
これにより、前脚部14にボルト保護ブロック33を強固に固定することができ、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板15から内向きに突出していた部位、即ち、サイドフレーム締着ボルト31の頭部31Aと、ワッシャ32とを、ボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に収容して保護することができる。また、ブロック取付ボルト36の頭部36Bは、ボルト保護ブロック33の貫通孔35内に収容して保護することができる(図6参照)。
次に、ワッシャ32と、左側の後脚部19の連結板20に形成されたボルト挿通孔20Dとにサイドフレーム締着ボルト31を挿通し、このサイドフレーム締着ボルト31をフレーム本体24の雌ねじ孔24Fに螺合する。一方、取付横板21に形成されたボルト挿通孔(図示せず)にボルト22を挿通し、このボルト22をフレーム本体24の雌ねじ孔(図示せず)に螺合する。これにより、左側の後脚部19に左サイドフレーム23の後部側を固定することができる。
この場合、後脚部19の連結板20と左サイドフレーム23のフレーム本体24とを連結するサイドフレーム締着ボルト31の頭部31A及びワッシャ32は、連結板20から内向きに突出しているが、上述と同様に後脚部19にボルト保護ブロック33を固定し、このボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に、サイドフレーム締着ボルト31のうち後脚部19から内向きに突出した部位とワッシャ32とを収容することにより、これらをボルト保護ブロック33によって保護することができる。
これにより、センタフレーム12の左側の前脚部14と、左側の後脚部19とに左サイドフレーム23が一体的に取付けられる。
また、センタフレーム12に右サイドフレーム27を取付ける場合には、右側の前脚部14の連結板15と右サイドフレーム27のフレーム本体28とをサイドフレーム締着ボルト31を用いて連結し、右側の後脚部19の連結板20と右サイドフレーム27のフレーム本体28とをサイドフレーム締着ボルト31を用いて連結することにより、センタフレーム12の右側の前脚部14と右側の後脚部19とに右サイドフレーム27が一体的に取付けられる。
この場合にも、右側の前脚部14にボルト保護ブロック33を取付けることにより、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板15から突出した部位をボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に収容して保護し、右側の後脚部19にボルト保護ブロック33を取付けることにより、サイドフレーム締着ボルト31のうち連結板20から突出した部位をボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に収容して保護することができる。
このようにして、センタフレーム12に左サイドフレーム23と右サイドフレーム27を取付けて下部走行体2を組立てた後には、この下部走行体2の上側に上部旋回体4、作業装置5を順次組付けることにより、油圧ショベル1を組立てることができる。
次に、上述のようにして組立てた油圧ショベル1の走行時には、駆動輪7を回転駆動することにより、遊動輪6との間で履帯10を周回動作させる。これにより、油圧ショベル1は掘削現場まで自走し、この掘削現場において作業装置5を俯仰動させることにより、土砂の掘削作業等を行うことができる。
ここで、油圧ショベル1が走行する作業現場には、不整地なところが多く岩石等の障害物が転がっているので、走行時に岩石を跨いだときにトラックフレーム11に岩石が衝突することがある。この場合、従来技術のように、左,右のサイドフレームの左,右方向の内側に向けてサイドフレーム締着ボルトが突出していると、跨いだ岩石がサイドフレーム締着ボルトに衝突して当該ボルトが曲がることがある。
これに対し、本実施の形態においては、センタフレーム12の前脚部14に設けた連結板15と左,右のサイドフレーム23,27とを連結する複数のサイドフレーム締着ボルト31と、センタフレーム12の後脚部19に設けた連結板20と左,右のサイドフレーム23,27とを連結する複数のサイドフレーム締着ボルト31とを岩石等の障害物から保護するために、ボルト保護ブロック33を各脚部14,19に取付ける構成としている。
これにより、前脚部14の連結板15及び後脚部19の連結板20から内向きに突出したサイドフレーム締着ボルト31の頭部31Aとワッシャ32とを、ボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に完全に収容することができる。その結果、油圧ショベル1の走行時に、岩石等の障害物がサイドフレーム締着ボルト31の頭部31A等に接触するのを抑えることができる。この場合、ボルト収容孔34の内径寸法は、ワッシャ32の外径寸法よりも大きく設定されており、ボルト保護ブロック33の上面33Cは、前脚部14の下板14B及び後脚部19の下板(図示せず)に当接している。これにより、岩石等がボルト保護ブロック33を下側から突き上げるように接触したときでも、その突き上げによる応力は、各脚部14,19に伝わるだけで、サイドフレーム締着ボルト31に対してせん断方向の応力が加わることがない。従って、サイドフレーム締着ボルト31の損傷、曲がり等を防止することができる。この結果、例えば、センタフレーム12の各脚部14,19から左,右のサイドフレーム23,27を取外すときにサイドフレーム締着ボルト31を容易に抜き取ることができ、左,右のサイドフレーム23,27の取外し作業を効率よく行うことができる。
また、ボルト保護ブロック33に形成されたボルト収容孔34の内径寸法を、ワッシャ32の外径寸法よりも大きく設定している。これにより、図7に示すように、前脚部14の連結板15に形成されたボルト挿通孔15Dの軸中心と、前脚部14の下板14Bの下面との間隔Bが、前脚部14の製造過程における製缶公差により各油圧ショベル1で異なっていたとしても、この製造公差をボルト収容孔34の内径寸法と、ワッシャ32の外径寸法との差により吸収することができる。この結果、前脚部14、後脚部19に固定したボルト保護ブロック33のボルト収容孔34内に確実にサイドフレーム締着ボルト31を収容することができる。
また、各脚部14、19にボルト保護ブロック33を取付けるブロック取付ボルト36は、ボルト保護ブロック33のみを支持しているので、比較的に小さいボルトを用いることができる。このため、ボルト保護ブロック33に形成された隣り合う2個のボルト収容孔34間の狭い範囲に、上,下方向にブロック取付ボルト36を貫通させて各脚部14,19に螺合させることができる。これにより、隣り合う2個のサイドフレーム締着ボルト31の間隔が狭くても、ボルト保護ブロック33を取付けて、サイドフレーム締着ボルト31を保護することができるので、建設機械の信頼性、安定性を高めることができる。
次に図10ないし図13は、本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、第1の実施の形態によるボルト保護ブロック33を上,下方向で分割可能としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
41は第1の実施の形態によるボルト保護ブロック33に代えて第2の実施の形態に用いられたボルト保護ブロックを示している。該ボルト保護ブロック41は、第1の実施の形態に用いたボルト保護ブロック33とほぼ同様に、ボルト収容孔34、貫通孔35を有する直方体形状のブロック体として構成されているものの、大径貫通孔部35Aと小径貫通孔部35Bとによって構成された貫通孔35のうち、小径貫通孔部35Bの位置で、上,下方向に2分割することができる点で、第1の実施の形態によるボルト保護ブロック33とは異なるものである。
即ち、ボルト保護ブロック41は、上側に位置する上側ブロック体41Aと、下側に位置する下側ブロック体41Bとにより構成され、上側ブロック体41Aには、ボルト収容孔34と、貫通孔35の小径貫通孔部35Bとが形成されている。一方、下側ブロック体41Bには、貫通孔35の大径貫通孔部35Aと小径貫通孔部35Bの一部(基端側)が形成されている。
かくして、第2の実施の形態によれば、油圧ショベル1が、走行時に岩石等の障害物を跨いだときに、この障害物がボルト保護ブロック41の下端側に接触することにより、ボルト保護ブロック41の下端側が摩耗したとしても、このボルト保護ブロック41の下端側を構成する下側ブロック体41Bのみを取り替えることができる。これにより、ボルト保護ブロック41の上側ブロック体41A及び下側ブロック体41Bのうち摩耗、損傷した部分のみを取り替えることができるので、油圧ショベル1のメンテナンスにおけるコストを低減させることができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、前脚部14に設けた連結板15の下張出部15C、及び後脚部19に設けた連結板20の下張出部20Cから内向きに突出するサイドフレーム締着ボルト31を、ボルト保護ブロック33によって保護する構成を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、連結板15の前張出部15Aや、連結板20の後張出部20Bから内向きに突出するサイドフレーム締着ボルト31を、ボルト保護ブロック33によって保護する構成としてもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した第1の実施の形態では、センタフレーム12と、左,右のサイドフレーム23,27とを組付ける際に、ボルト保護ブロック33を各脚部14,19に取付ける態様を例に挙げて説明している。しかし、本発明は、これに限るものではなく、例えば、既に組付けが完了して、作業現場で作業を行っている油圧ショベル1の各脚部14,19に対し、ボルト保護ブロック33を後付けすることにより、サイドフレーム締着ボルト31を保護してもよい。このことは、第2の実施の形態についても同様である。
また、上述した各実施の形態では、下部走行体のトラックフレームとして大型の油圧ショベル1に設けられた下部走行体2のトラックフレーム11を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、中型や小型の油圧ショベルにも適用することができる。また、下部走行体にトラックフレームを備えた作業車両、例えば油圧クレーン等にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
11 トラックフレーム
12 センタフレーム
13 本体フレーム部
13C 支持筒体
14 前脚部
14F 雌ねじ孔
15,20 連結板
15D,20D ボルト挿通孔
19 後脚部
23 左サイドフレーム
27 右サイドフレーム
31 サイドフレーム締着ボルト
32 ワッシャ
33,41 ボルト保護ブロック
34 ボルト収容孔
35 貫通孔
35A 大径貫通孔部
35B 小径貫通孔部
36 ブロック取付ボルト

Claims (4)

  1. 中央部に支持筒体が設けられ左,右方向の両側に前脚部と後脚部とを有するセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前記各脚部の先端側に取付けられた左サイドフレーム,右サイドフレームとからなり、
    前記左,右の前脚部と後脚部の先端側には、左,右方向に貫通する複数のボルト挿通孔を有し前記各サイドフレームと連結する連結板を設け、
    前記連結板の各ボルト挿通孔に挿通され前記連結板と前記各サイドフレームとを締着する複数のサイドフレーム締着ボルトを備える構成としてなる建設機械のトラックフレームにおいて、
    前記各サイドフレーム締着ボルトのうち前記連結板から内向きに突出した部位を収容する複数のボルト収容孔が形成されたボルト保護ブロックを有し、
    前記ボルト保護ブロックは、前記連結板の前記ボルト挿通孔と対応する位置で前記各脚部に取付ける構成としたことを特徴とする建設機械のトラックフレーム。
  2. 前記ボルト保護ブロックには、隣り合う2個のボルト収容孔間に位置して上,下方向に貫通する貫通孔を設け、
    前記各脚部には、前記各貫通孔に対応する位置に雌ねじ孔を設け、前記各貫通孔と前記各雌ねじ孔に対してブロック取付ボルトを締着する構成としてなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
  3. 前記貫通孔は、前記ボルト保護ブロックの下端部から上,下方向に延び前記ブロック取付ボルトの頭部を収容する有底な大径貫通孔部と、該大径貫通孔部の底部から前記ボルト保護ブロックの上端部まで延び前記ブロック取付ボルトの軸部が挿通される小径貫通孔部とにより構成してなる請求項2に記載の建設機械のトラックフレーム。
  4. 前記ボルト保護ブロックは、前記貫通孔の小径貫通孔部の位置で上,下方向に2分割する構成としてなる請求項3に記載の建設機械のトラックフレーム。
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