JP2013151047A - 放電加工機用電極保持装置 - Google Patents

放電加工機用電極保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013151047A
JP2013151047A JP2012013534A JP2012013534A JP2013151047A JP 2013151047 A JP2013151047 A JP 2013151047A JP 2012013534 A JP2012013534 A JP 2012013534A JP 2012013534 A JP2012013534 A JP 2012013534A JP 2013151047 A JP2013151047 A JP 2013151047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
movable
electric discharge
fixing
holding device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012013534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5902492B2 (ja
Inventor
Masaaki Sawamoto
政明 澤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAWAMOTO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SAWAMOTO SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAWAMOTO SEISAKUSHO KK filed Critical SAWAMOTO SEISAKUSHO KK
Priority to JP2012013534A priority Critical patent/JP5902492B2/ja
Publication of JP2013151047A publication Critical patent/JP2013151047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5902492B2 publication Critical patent/JP5902492B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】放電加工機の主軸に装着される電極のクランプ・固定を容易にするとともに、汎用性も高い電極保持装置の提供を図る。
【解決手段】基台部と可動部と電極固定部とから構成し、基台部は取付機構と位置決め機構を有し、基台部の中心には可動部を軸支するとともに、可動部を任意角度で固定できる固定部を設け、可動部は一対の組合せ可動ロッドから構成され、可動ロッドは軸受部と二本のアーム部を有し、アーム部にはスライド溝が設けられ、電極固定部は段差部とアーム部固定用雌ネジ部と電極固定用雄ネジ部とスペーサ支持体から成り、可動部の回動及び電極固定部の摺動によって得られる電極固定部の移動可能領域内において、電極固定用雌ネジ部位置に対応して電極を保持できる構成を採用した。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電加工機の主軸に装着される電極をクランプ・固定するための電極保持装置に関し、詳しくは、該電極の固定部形成工程において、該固定部の位置精度を要することなく加工できると共に、該電極のクランプ及び固定を容易にすることが可能で、汎用性も高い放電加工機用電極保持装置に関する。
工作物を機械加工する工作方法としては、旋盤加工やフライス加工といった切削加工があるが、金型などのように熱処理によって硬く焼き入れされた工作物を高い寸法精度内に仕上げるためには、更に研削盤等によって研削するなど製作工程が多く、時間とコストを要する。そこで、金型の加工には電気的熱エネルギーを利用して加工する放電加工が知られている。
放電加工は、電極と被加工物(ワーク)との間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物の表面の一部を除去する機械加工のひとつであり、被加工物に形成したい形状に対応する形に作られた黒鉛(グラファイト)電極または銅電極等と被加工物を加工液(第三石油類に属する油:一般に灯油に添加剤を加え引火点を75℃以上に高くしたもの)に浸漬させた状態で被加工物に近付けるように送って加工するものである。
このような加工原理にもとづいて行われる放電加工は、バイトやエンドミルを用いるような切削加工と比べて多くの利点を有している。例えば、従来の切削加工技術では加工できなかった、極めて硬い鋼鉄や焼き入れされた炭素鋼、或いはエキゾチックメタル製(例えばチタン、炭化物等)の複雑な輪郭を切り出して金型を作ることが可能であり、即ち、加工材料の硬度に無関係に加工できるという利点である。また、電極さえ用意すれば加工材料の形状の制約がなく、どんな複雑な形状でも加工できるという利点や、加工時に応力がかからないため歪みが少なく高精度の加工ができ、バリも発生しないためバリを除去する後加工の必要もない。更には、大面積から微細加工まで加工できるため、自動車のボディのような大面積の金型加工から半導体金型のような微細加工まで幅広く活用できるといった数多くの利点を有している。従って、このような加工特性から、金型製作分野において、放電加工は欠かせない加工方法となっている。
しかしながら、放電加工にも欠点はある。それは、加工時に消耗する電極を用いて加工するため、事前に電極を製作しておく必要があり、その製作工程において、放電加工機の主軸に取り付けるための取付部を形成しなければならず、該取付部の加工には寸法精度や位置精度が必要となるため、放電加工をする前工程の一部としての、電極の取付部製作の加工負担や取付負担が大きいという問題である。また、金型は一品製作が多いため、従来では、一つの金型を放電加工するために専用の電極保持装置を製作しなければならず、汎用性がないという問題もあった。
なお、従来の放電加工時に使用される電極保持装置は、放電加工機のプラス側の主軸に取り付けられるものと、マイナス側のマグネットテーブルに取り付けられるものに分けられ、被加工物の形状、精度、強度、材質などによってその電極による加工手段が異なっている。
これら上記の問題点に鑑み、従来より種々の技術が提案されている。例えば、「放電加工用ワークの取付具」(特許文献1参照)や、「放電加工用ワークの取付具」(特許文献2参照)や、「ワーク取付装置」(特許文献3参照)や、「クランプ装置」(特許文献4参照)や、「バイスに装着する位置決め治具」(特許文献5参照)が提案されている。
しかしながら、上記に示す取付装置に関する提案は、放電加工機のマグネットテーブルに取り付けられる比較的小寸法の被加工物を保持するクランプ装置ならびに位置決め治具であって、本発明に係る放電加工機の主軸に装着される電極をクランプ・固定する電極保持装置に関わる提案ではなかった。
一方、放電加工機の主軸に装着される電極保持装置が提案されている。例えば、「電極取付具」(特許文献6参照)や、「放電加工機」(特許文献7参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記の「電極取付具」や、「放電加工機」における放電加工機の主軸に装着される電極取付具ならびに主軸取付治具は、放電加工機の主軸の先端に取り付けられる電極保持ホルダに直接電極が取り付けられている構造であるため、電極の形状が凸形に限定されるもので、さらに電極保持ホルダの電極の取り付け位置が中央に集中して狭い範囲で取り付けられているため、電極がある一定以上の厚みならびに剛性を有していなければならない条件が求められるもので、本発明に係る電極をクランプ・固定する電極保持装置の加工条件を備える放電加工機用電極保持装置の提案ではなかった。
本出願人は以上のような従来の放電加工機に用いられる電極保持装置における問題点に着目し、電極の取り付け取り外しが容易で且つ正確な位置決め測定ができる電極保持装置ができないものかという着想の下、本発明に係る「放電加工機用電極保持装置」の提案に至るものである。
特開2001-347425号公報 特開2001-138155号公報 実開平6-63244号公報 実用新案登録第3149423号公報 実用新案登録第3155488号公報 実用新案登録第3092491号公報 特開2010-69586号公報
本発明は上記問題点を鑑み、放電加工機の主軸に装着される電極をクランプ・固定する電極保持装置の提供を図る。
本発明は、放電加工機に用いられる電極保持装置であって、基台部と可動部と電極固定部とから構成され、前記基台部は、上面に放電加工機への取付機構と位置決め機構を有し、該基台部の中心には、前記可動部を回動自在に軸支するとともに、該可動部を任意の角度に配置した状態で螺合圧接部品により固定することができる固定部を設けて成り、前記可動部は、前記基台部の底部に交差状に配設される一対の組合せ可動ロッドから構成され、該可動ロッドは、前記基台部に回動自在に軸支されるための軸受部と該軸受部の中心を通り外側に直線状に伸びる二本のアーム部を有し、該アーム部には前記電極固定部を摺動及び保持を可能とするためのスライド溝が設けられて成り、前記電極固定部は、前記スライド溝に対して摺動可能とするための段差部と、前記アーム部を締付固定するアーム部固定用雌ネジ部と、電極の電極固定用雌ネジ部と螺合させるための電極固定用雄ネジ部と、該電極固定部を回転させて電極を螺設するための工具係止部とを有するピラー状のスペーサ支持体から成り、前記可動部の回動及び前記電極固定部の摺動によって得られる前記電極固定部の移動可能領域内において、電極の前記電極固定用雌ネジ部の位置に自在に対応させて保持する手段を採る。
また本発明は、前記アーム部が、前記軸受部から両端に向けて所定の距離だけ末広がり状の形状に形成されている手段を採る。
また本発明は、前記電極固定部が、FA用の円形支柱又は六角支柱のいずれかの標準化されたボルトとから構成される手段を採る。
また本発明は、前記基台部が、その側面において、対面する平行面を一以上の有する手段を採る。
本発明の放電加工機用電極保持装置によれば、電極保持装置が、基台部に交差状に配設される一対の組合せ可動ロッドによって、電極に任意にあけられた電極固定用雌ネジ部に自在に装着固定することができる優れた効果を奏する。
また本発明の放電加工機用電極保持装置によれば、電極固定部のスライド溝に対して摺動可能とするための段差部を有する4本(実質は3点支持)のスペーサ支持体によって電極が平行度に保持されるため主軸に固定される電極と放電加工機のマグネットテーブルの取り付けられる被加工物(金型ワーク)の基準点測定ならびに0点位置設定作業を容易に行うことができる共に、測定作業の短縮と精度向上が図れる優れた効果を奏する。
また本発明の放電加工機用電極保持装置によれば、装着される電極の形状に合わせた専用の電極保持装置を必要としないため、電極保持装置の保管場所の削減、選択作業の削減、製作コストの削減、段取り時間の短縮など多くの作業改善ならびに経費削減が図られる優れた効果を奏する。
本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項1記載の実施形態を示す全体斜視図である。(実施例1) 本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項1記載の実施形態を示す分解斜視図である。 本発明に係る放電加工機用電極保持装置の取り付け状態を示す説明図である。 本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項2記載の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項3記載の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項4記載の実施形態を示す説明図である。(実施例4) 従来の放電加工機用電極保持装置の実施形態を示す説明図である。
本発明は、基台部と、可動部と、電極固定部とから構成される放電加工機に用いられる電極保持装置であって、可動部の回動及び電極固定部の摺動によって得られる電極固定部の移動可能領域内において、電極固定用雌ネジ部の位置に自在に対応させて電極を保持する手段を採ったことを最大の特徴とするもので、以下、実施例を図面に基づいて説明する。
尚、本発明に係る放電加工機用電極保持装置は、以下に述べる実施例に記載されたものに限定されるものではなく、外形形状や寸法ならびに材質は、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で任意に変更することができる。
図1は本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項1記載の実施形態を示す全体斜視図である。
本発明に係る放電加工機用電極保持装置10は、放電加工機Mの主軸Sに装着される電極保持装置であって、基台部20と可動部30と電極固定部40とから構成され、可動部30の回動及び電極固定部40の摺動によって得られる電極固定部40の移動可能領域R内において、電極50の電極固定用雌ネジ部42の位置に自在に対応させて電極50を保持することができる構造を有するものである。
図2は本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項1記載の実施形態を示す分解斜視図である。
基台部20は、上面に放電加工機Mへの取付機構21と位置決め機構22を有し、該基台部20の中心には、可動部30を回動自在に軸支すると共に、該可動部30を任意の角度に配置した状態で螺合圧接部品24により固定することができる固定部23を設けて形成されるものである。
取付機構21は、放電加工機Mの主軸Sの先端部に装着されている電極保持ホルダ60を基台部20の上面に設ける取付けネジ穴21aと締付け固定ボルト26によって構成されるものである。
位置決め機構22は、放電加工機Mの主軸Sの先端部に装着されている電極保持ホルダ60を基台部20の上面に設けられるノックピン22aとノック穴22bによって嵌合挿入して位置決めされるものである。
固定部23は、可動部30を回動自在に軸支するとともに、該可動部30を任意の
角度に配置した状態で螺合圧接部品24によって固定される二基の可動部30が格納される筐体であって、その側面には精密バイスBで狭持出来る平行面25を有して形成される。
螺合圧接部品24は、基台部20の中心に設けられる六角穴付ボルト等で可動部30を回動自在に軸支すると共に、該可動部30を任意の角度に配置した状態で締め付け固定するものである。また本実施例では上方から可動部30を締め付け固定しているが下方から締め付け固定する構造とすることも可能である。
可動部30は、基台部20の底部に交差状に配設される一対の組合せ可動ロッド31から構成されるもので、移動可能領域R内で電極50の任意の位置に設けられる電極固定用雌ネジ部55の位置に合わせて自在に回動するものである。
可動ロッド31は、基台部20に回動自在に軸支されるための軸受部32と該軸受部32の中心を通り外側に直線状に伸びる二本のアーム部33を有して形成されるものである。
軸受け部32は、基台部に回動自在に軸支される円盤状の軸受体で、軸受の中心を通り外側に直線状に伸びる二本のアーム部33を有して構成され、固定部23内に回転可能に格納されて螺合圧接部品24で締め付け固定されるものである。
アーム部33は、電極固定部40を摺動及び保持を可能とするためのスライド溝34を設けて形成されるもので、移動可能領域R内で電極50の任意の位置に設けられる電極固定用雌ネジ部55の位置に合わせて自在にスライド摺動させて保持するものである。電極50の形状に合わせて自在にアーム部33をスライド摺動させることによって、電極50の撓みを最小限に留めるものである。
電極固定部40は、段差部41とアーム部固定用雌ネジ部42と電極固定用雄ネジ部43とスペーサ支持体45から構成されるもので、可動部30の回動及び電極固定部40の摺動によって得られる電極固定部40の移動可能領域R内において、電極50の電極固定用雌ネジ部55の位置に自在に対応させて保持することができるものである。
また本実施例における電極固定部40は、四点支持で電極50を締め付け固定して保持しているが、実質作用的には三点支持で電極50を締め付け固定して保持するもので、残りの一点は、移動可能領域R内において締め付け易い近くの位置にある電極50の電極固定用雌ネジ部55を利用し易いように設けてあるものである。
段差部41は、電極固定部40のスペーサ支持体45の上端部に設けられ、アーム部33のスライド溝34の下面に当接して摺動保持する突き当て部である。この段差部41が電極50に対して垂直度と水平度が確保されることによって電極50と金型ワークWとの平行度が維持されるものである。
アーム部固定用雌ネジ部42は、スペーサ支持体45の上端に設けられ、アーム部33のスライド溝34の下面に当接され、アーム部33と電極固定部40を固定するものである。
電極固定用雄ネジ部43は、スペーサ支持体45の下端に設けられ、電極固定用雌ネジ部55に連結して電極50と電極保持装置10を固定するものである。
スペーサ支持体45は、上端には段差部41とアーム部固定用雌ネジ部42を有し、中間部にはスパナが掛けられる工具係止部44を有し、下端部には電極固定用雄ネジ部43を有して電極50の電極固定用雌ネジ部55に螺合して電極保持装置10を固定するものである。
移動可能領域Rは、アーム部33の摺動及び保持を可能とする電極固定部40のスライド量によって形成されるもので、移動可能領域R内で電極50の任意の位置に設けられる電極固定用雌ネジ部55の位置に合わせて自在に変化する領域である。
電極50は、黒鉛(グラファイト)電極または銅電極等の材質で形成され、金型ワークW(被加工物)の仕上げ寸法に加工された電極穴51とその電極穴51の正確な位置を割り出す基準穴52ならび垂直壁53と電極保持装置10の電極固定部40のスペーサ支持体45に連結する電極固定用雌ネジ部55を設けて形成される。
電極保持ホルダ60は、放電加工機Mの主軸Sの先端に設けられて電極保持装置10を連結固定するもので、電極保持装置10に転結固定されている電極50の基準点測定や0点位置設定ならびに傾き修正を行うことができる角度修整保持装置である。
図3は本発明に係る放電加工機用電極保持装置の取り付け状態を示す説明図である。
(1)電極50の四箇所(実質三箇所)の電極固定用雌ネジ部55に、スペーサ支持体45の下端部に設けられている電極固定用雄ネジ部43を螺合させ、そのスペーサ支持体45の中間部に設けられている工具係止部44にスパナを掛けて締め付け固定する。
(2)スペーサ支持体45の上端部に設けられている段差部41及びアーム部固定用雌ネジ部42に電極保持装置10のアーム部33のスライド溝34をスライド摺動させて嵌め込み、電極固定部締付固定ネジ36で四箇所(実質三箇所)を固定する。
(3)電極保持装置10の上面に設けられるネジ部21aによって構成される取付機構21と、ノック穴22bとノックピン22aによって構成される位置決め機構で電極保持装置10と電極保持ホルダ60を締付け固定ボルト26で連結固定する。
(4)放電加工機Mの主軸Sと電極保持ホルダ60を連結アタッチメント61で連結する。
(5)金型ワークWを放電加工機Mのマグネットテーブルに磁着させて位置決めする。
(6)金型ワークWの位置を電気式接触感知装置Dで測定し、その位置データを放電加工機Mの制御装置に記憶させる。
(7)放電加工機Mの主軸Sに装着されている電極50の基準穴52の位置ならびに垂直壁53を放電加工機Mに内蔵されている電気式接触感知装置Dで測定して位置データを放電加工機Mの制御装置に記憶させる。
(8)制御装置に記憶された位置データから其々の基準点測定ならびに0点位置を割り出して電極50と金型ワークWの基準点測定ならびに0点位置を合わせる。
(9)金型ワークWの加工形状に沿って放電加工機Mの主軸Sを下降させて放電加工を開始する。
図4は本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項2記載の実施形態を示す説明図である。
本発明の電極保持装置10におけるアーム部33が、軸受部32から両端に向けて所定の距離だけ末広がり状の形状37に形成されるもので、末広がり状の形状37に形成されていることによってアーム部33が最大に開脚して直線状に近くなった時、交差する角度を最小角θとするものである。
図5は本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項3記載の実施形態を示す説明図である。
図5(a)は円形支柱の電極固定部40の実施例を示し、図5(b)は六角支柱の電極固定部40の実施例を示す。
電極固定部40が、FA用の円形支柱又は六角支柱のいずれかの標準化されたボルトとから構成されるスペーサ支持体45で形成されるもので、詳しくは、上端に段差部41と電極固定用雌ネジ部42を有し、中間部にスパナ掛けなどの工具係止部44を有し、下端部に電極固定用雄ネジ部43を有して電極50と電極保持装置10を固定するものである。
電極固定部40があることによって、加工される金型ワークW(被加工物)の加工高さ寸法が確保できると共に、可動部30の回動及び電極固定部40の摺動によって得られる電極固定部40の移動可能領域R内において、電極50の電極固定用雌ネジ部55の位置に自在に対応させて保持することができるものである。
図6は本発明に係る放電加工機用電極保持装置の請求項4記載の実施形態を示す説明図である。
基台部20が、その側面において、対面する平行面25を一以上の有する基台部20で形成されるもので、電極保持装置10が精密バイスBで挟着される場合、対面する平行面25を両サイドから挟着することによって、加工面のXY方向の角度設定ならびに電極50の縦横方向を90度単位で持ち替えることができるものである。また、機械工作用のワーク固定具としての利用用途も可能とするものである。
図7は従来の放電加工機用電極保持装置の実施形態を示す説明図である。
従来の電極保持装置10は、電極50の規定された四隅の箇所に電極固定用雌ネジ部55が設けられ、その電極固定用雌ネジ部55に対応したスペーサ支持体45で連結固定されるため、使われる電極50に合わせて電極保持装置10のスペーサ支持体45の取り付け位置が異なった専用の電極保持装置10を準備しなければならず、保管場所の確保、保持装置の選択作業の無駄、保持装置の製作コストの負担、段取り時間の短縮などなど多くの作業改善ならびに経費削減が必要とするものであった。
本発明に係る放電加工機用電極保持装置は、電極ならびに被加工物のクランプ装置ならびにチャッキング治具として幅広く利用できるもので、産業上の利用可能性は極めて大であるものと解する。
10 電極保持装置
20 基台部
21 取付機構
21a 取付けネジ穴
22 位置決め機構
22a ノックピン
22b ノック穴
23 固定部
24 螺合圧接部品
25 平行面
26 締付け固定ボルト
30 可動部
31 可動ロッド
32 軸受部
33 アーム部
34 スライド溝
36 電極固定部締付固定ネジ
37 末広がり状の形状
40 電極固定部
41 段差部
42 アーム部固定用雌ネジ部
43 電極固定用雄ネジ部
44 工具係止部
45 スペーサ支持体
50 電極
51 電極穴
52 基準穴
53 垂直壁
54 内形部
55 電極固定用雌ネジ部
60 電極保持ホルダ
61 連結アタッチメント
M 放電加工機
S 主軸
R 移動可能領域
W 金型ワーク
D 電気式接触感知装置
B 精密バイス
θ 最小角

Claims (4)

  1. 放電加工機に用いられる電極保持装置であって、
    基台部と
    可動部と
    電極固定部とから構成され、
    前記基台部は、
    上面に放電加工機への取付機構と位置決め機構を有し、
    該基台部の中心には、前記可動部を回動自在に軸支するとともに、該可動部を任意の角度に配置した状態で螺合圧接部品により固定することができる固定部を設けて成り、
    前記可動部は、
    前記基台部の底部に交差状に配設される一対の組合せ可動ロッドから構成され、
    該可動ロッドは、
    前記基台部に回動自在に軸支されるための軸受部と
    該軸受部の中心を通り外側に直線状に伸びる二本のアーム部を有し、
    該アーム部には前記電極固定部を摺動及び保持を可能とするためのスライド溝が設けられて成り、
    前記電極固定部は、
    前記スライド溝に対して摺動可能とするための段差部と、
    前記アーム部を締付固定するアーム部固定用雌ネジ部と、
    電極の電極固定用雌ネジ部と螺合させるための電極固定用雄ネジ部と、
    該電極固定部を回転させて電極を螺設するための工具係止部とを有するピラー状のスペーサ支持体から成り、
    前記可動部の回動及び前記電極固定部の摺動によって得られる前記電極固定部の移動可能領域内において、電極の前記電極固定用雌ネジ部の位置に自在に対応させて保持することができることを特徴とする放電加工機用電極保持装置。
  2. 前記アーム部が、前記軸受部から両端に向けて所定の距離だけ末広がり状の形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電加工機用電極保持装置。
  3. 前記電極固定部が、FA用の円形支柱又は六角支柱のいずれかの標準化されたボルトとから構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放電加工機用電極保持装置。
  4. 前記基台部が、その側面において、対面する平行面を一以上の有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の放電加工機用電極保持装置。
JP2012013534A 2012-01-25 2012-01-25 放電加工機用電極保持装置 Expired - Fee Related JP5902492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013534A JP5902492B2 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 放電加工機用電極保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013534A JP5902492B2 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 放電加工機用電極保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013151047A true JP2013151047A (ja) 2013-08-08
JP5902492B2 JP5902492B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=49047862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012013534A Expired - Fee Related JP5902492B2 (ja) 2012-01-25 2012-01-25 放電加工機用電極保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5902492B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105773218A (zh) * 2016-03-12 2016-07-20 管远航 一种固定座
KR101791537B1 (ko) 2017-04-28 2017-10-30 박재갑 용접용 처짐 방지 지그
KR200487847Y1 (ko) * 2017-07-31 2018-11-09 주식회사 한국가스기술공사 볼밸브 시트의 조립장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947973U (ja) * 1972-07-28 1974-04-26
JPS5330097A (en) * 1976-08-31 1978-03-20 Mitsubishi Electric Corp Electrical discharge machine
JPS63318227A (ja) * 1987-06-22 1988-12-27 Calsonic Corp 放電加工機の加工範囲拡大治具
JPH11347841A (ja) * 1998-06-03 1999-12-21 Misuzu Kanagata:Kk 放電加工用電極の固定用治具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947973U (ja) * 1972-07-28 1974-04-26
JPS5330097A (en) * 1976-08-31 1978-03-20 Mitsubishi Electric Corp Electrical discharge machine
JPS63318227A (ja) * 1987-06-22 1988-12-27 Calsonic Corp 放電加工機の加工範囲拡大治具
JPH11347841A (ja) * 1998-06-03 1999-12-21 Misuzu Kanagata:Kk 放電加工用電極の固定用治具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105773218A (zh) * 2016-03-12 2016-07-20 管远航 一种固定座
KR101791537B1 (ko) 2017-04-28 2017-10-30 박재갑 용접용 처짐 방지 지그
KR200487847Y1 (ko) * 2017-07-31 2018-11-09 주식회사 한국가스기술공사 볼밸브 시트의 조립장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP5902492B2 (ja) 2016-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106541290A (zh) 一种用于薄壁件加工的圆周定位的机床夹具
JP5902492B2 (ja) 放電加工機用電極保持装置
CN208391207U (zh) 一种用于线割机夹持工件的夹具
CN103056691B (zh) 多功能机用组合虎钳
CN106624890A (zh) 一种机械加工夹具
CN102126139B (zh) 用于模具三维孔穴加工的可倾式工作台
CN212705560U (zh) 一种加工异形件的立式加工中心铣夹具
JP3162063U (ja) ワーク固定用治具
CN203156401U (zh) 十字销弹簧支撑浮动夹具
CN201922258U (zh) 一种用于车灯模具三维孔穴加工的工作台
CN203817834U (zh) 一种薄板件加工夹具
CN203509653U (zh) 中船座镗孔定位装置
CN213053760U (zh) 轴类工件加工用固定夹具
CN205465312U (zh) 装夹内孔外圆类零件的精密夹具
CN108188776A (zh) 一种台阶加工夹具及使用该夹具的铣床
CN103157840B (zh) 端面铣加工双面斜度工件的方法
CN109822366B (zh) 一种机床装夹工件用的快速定位机构及其应用
CN201988958U (zh) 叶轮五轴高速加工工装
CN202607288U (zh) 方箱夹紧装置用支撑板
CN217370603U (zh) 坯料中心孔辅助加工装置
CN206882860U (zh) 一种过滤阀钻孔胎具
CN204524470U (zh) 一种火花机电极夹具
CN203887694U (zh) 一种转台箱体磨加工夹具
CN209793504U (zh) 多轴加工通用虎钳
CN216830400U (zh) 一种具有可快速更换结构的钳口

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150123

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150126

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5902492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees