JP2013150690A - ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール - Google Patents

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佳奈映 田島
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Abstract

【課題】環境に対する負荷を低減しつつ、良好な打感、耐擦過傷性、及び高い打撃耐久性を兼ね備えたゴルフボールを製造する方法を提供する。また、この方法によって得られたゴルフボールを提供する。
【解決手段】ソリッドコアと、該コアを被覆する1層以上のカバーとを有するゴルフボールの製造方法において、ソリッドコアを形成するコア形成工程、得られたコアの表面をウレタン樹脂エマルションにて処理する表面処理工程、及び表面処理を施されたコアの表面にカバー材を被覆してカバーを形成するカバー形成工程を含むことを特徴とするゴルフボールの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、打撃耐久性が良好で、かつ、打感が軟らかく、カバーの耐擦過傷性にも優れたゴルフボールの製造方法及び該製造方法を用いて製造されたゴルフボールに関する。
従来のゴルフボールは、ジエン系ゴムを主体としたコアの周りに、アイオノマー樹脂を主成分とする材料を射出成形法により被覆したカバー構造を持つものが一般的であった。近年になって、打撃時のフィーリングやアプローチショット時の耐擦過傷性改善のため、カバー材料としてアイオノマー樹脂以外の樹脂材料を使用する試みがなされてきている。
例えば、特開平11−104273号公報(特許文献1)には、ソリッドコアと、これを被覆する内外2層のカバーを有する多層構造ソリッドゴルフボールにおいて、その外層に熱可塑性ポリウレタンエラストマーを主材としたカバー層を被覆したゴルフボールが開示されている。また、特開平10−219053号公報(特許文献2)においては、ゴルフボール用カバー材の一成分として、ポリアミドエラストマーを用いることが開示されている。
これらのゴルフボールは、良好な打感や高い耐擦過傷性が得られるが、アイオノマー樹脂に比較して、コアの主成分であるジエン系ゴムとの相性が悪くなり、繰り返しの打撃において、コア表面と隣接カバー層との層間剥離が生じ易くなる問題がある。
ゴルフボール業界において、塗装などの密着性を上げる手段として、プラズマ処理やコロナ放電処理を施すことが知られているが、これらの処理をコア表面と隣接カバー層との接着性改善のために用いた場合、これら処理により導入される官能基が水酸基やカルボキシル基などの比較的小さな官能基であることと、これらの官能基が軟質なゴム表面に導入されることから、射出成形で溶融した高温のカバー樹脂がコア表面を覆う際に、導入された官能基の多くが、コア表面からコア内部に移動してしまい、期待した接着性改善効果を得ることが出来ない。また、特開平5−317459号公報(特許文献3)には活性塩素を含む水溶液(塩素、濃塩酸、次亜塩素酸金属塩など)でコア表面を処理することが開示されているが、取り扱いが困難かつ環境に悪影響を与えると共に、上記プラズマ処理同様に効果も高いとはいえない。
他の方法としては、特開平11−253581号公報(特許文献4)にあるような、ホットメルト系樹脂を主成分とした溶液を、接着対象面に塗布するプライマー処理がある。しかしながら、この場合、射出成形時にコア表面を流れる高温の溶融樹脂が、プライマー成分のホットメルト系樹脂を溶かしながら押し流し、パーティングラインなどへの滲みだし等を引き起こし、耐久性や外観品質へ悪影響を及ぼすことが心配される。
一方、熱硬化性ポリウレタン樹脂を用いて熱圧縮成形や注型成形にてカバー層を形成した場合、そのカバーの成分として含まれるイソシアネートが、コア表面に微量に存在する不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩等から誘導される活性水素を含む官能基と反応することにより、コア表面との接着性は若干向上するものの、反応に多大な時間を要し、その生産性は射出成形に遠く及ばない。
また、特開平10−179795号公報(特許文献5)、特開2001−000585号公報(特許文献6)、特開2006−289059号公報(特許文献7)、特開2006−289060号公報(特許文献8)及び特開2011−011088号公報(特許文献9)には、水系ウレタン接着剤を用いて層間の密着性を向上させる技術が提案されている。
なお、出願人は、特開2009−131631号公報(特許文献10)において、ゴム組成物で形成されたコアに対して、ハロゲン化イソシアヌル酸を含む溶液で表面処理することによって、コアとカバー層との密着性を向上させる技術を提案している。しかしながら、処理液の溶媒としてアセトン等の有機溶媒を使用していることから、環境に対する影響に注意を払う必要がある。
従って、良好な打感と耐擦過傷性を併せもったゴルフボールへの要求に対しては、高い打撃耐久性を実現するという面で未だ改良の余地があり、また、環境に対する負荷についても配慮しなければならない。
特開平11−104273号公報 特開平10−219053号公報 特開平5−317459号公報 特開平11−253581号公報 特開平10−179795号公報 特開2001−000585号公報 特開2006−289059号公報 特開2006−289060号公報 特開2011−011088号公報 特開2009−131631号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、環境に対する負荷を低減しつつ、良好な打感、耐擦過傷性、及び高い打撃耐久性を兼ね備えたゴルフボールを製造する方法を提供することを目的とする。また、この発明は、この方法によって得られたゴルフボールを提供することを他の目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ゴム組成物で形成されたソリッドコアとそれを被覆する1層以上のカバーとを有する多層ゴルフボールの製造方法において、コア表面をウレタン樹脂エマルションにて処理した後に、カバー材を被覆することで、上記コア表面と上記カバーとの接着性が大きく改善され、非常に高い打撃耐久性が得られることを見出した。更に、本発明の表面処理ではこれまで必要とされたアセトン等の有機溶媒を必要としないため、環境に対する負荷の低減を実現した。また、この場合、カバーにウレタン樹脂もしくはポリアミド樹脂を主材とするカバー材を用いることで、従来のゴルフボールに比して非常に良好な打感と耐擦過傷性を備えた優れたソリッドゴルフボールが得られることを知見し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、下記のゴルフボールの製造方法及びゴルフボールを提供するものである。
[1]ソリッドコアと、該コアを被覆する1層以上のカバーとを有するゴルフボールの製造方法において、
ソリッドコアを形成するコア形成工程、
得られたコアの表面をウレタン樹脂エマルションにて処理する表面処理工程、及び
表面処理を施されたコアの表面にカバー材を被覆してカバーを形成するカバー形成工程
を含むことを特徴とするゴルフボールの製造方法。
[2]上記表面処理工程を実施する前にコア表面を研磨する研磨工程を実施する[1]記載のゴルフボールの製造方法。
[3]上記表面処理工程において、ウレタン樹脂エマルションとしてポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルションを用いる[1]又は[2]記載のゴルフボールの製造方法。
[4]上記コアが、ジエン系ゴムを主材とするゴム組成物で形成された[1]〜[3]のいずれか1項記載のゴルフボールの製造方法。
[5]上記コアと接するカバーが、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱硬化性ポリウレタン樹脂及びポリアミドエラストマーから選ばれる1種以上を主成分とする材料で形成された[1]〜[4]のいずれか1項記載のゴルフボールの製造方法。
[6]上記表面処理工程が、浸漬法にて実施される[1]〜[5]のいずれか1項記載のゴルフボールの製造方法。
[7]ソリッドコアと、該コアを被覆する1層以上のカバーとを有するゴルフボールであって、[1]〜[6]のいずれか1項記載の製造方法を用いて製造されたことを特徴とするゴルフボール。
本発明のゴルフボールの製造方法によれば、ソリッドコアの表面をウレタン樹脂エマルションにて処理することにより、コア表面とカバーとの接着性を大きく改善させることができ、非常に高い打撃耐久性を有するゴルフボールを得ることができる。更に、処理液にはアセトン等の有機溶媒を必要とせず、環境に対する負荷も非常に低い。また、この場合、カバーにウレタン樹脂もしくはポリアミド樹脂を主材とするカバー材を用いることで、従来のゴルフボールに比して非常に良好な打感と耐擦過傷性を備えた優れたソリッドゴルフボールを得ることができる。
以下、本発明の製造方法について更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールの製造方法は、ゴム組成物で形成されたソリッドコアと、該コアを被覆する1層以上のカバーとを有するゴルフボールを製造する場合に好適に使用し得るものであり、ソリッドコアを形成するコア形成工程、得られたコアの表面をウレタン樹脂エマルションにて処理する表面処理工程、及び表面処理されたコアの表面にカバー材を被覆するカバー被覆工程を含むものである。
まず、ソリッドコアを形成するコア形成工程において、該ソリッドコアは、特に制限されるものではないが、ゴム組成物で形成されたものであることが好ましい。上記ゴム組成物の配合については、ボールの要求性能等に応じて適宜設定し得、特に制限されるものではないが、本発明においては下記の各成分、
(A)シス−1,4−結合を60%以上含有したポリブタジエンを60〜100質量%含む基材ゴム、
(B)有機過酸化物、
(C)不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
(E)無機充填剤
を含むゴム組成物を好適に用いることができる。
なお、上記ゴム組成物には、必要に応じて(D)有機硫黄化合物を配合することができる。
上記(A)シス−1,4−結合を60%以上含有したポリブタジエンを60〜100質量%含む基材ゴムにおいて、上記ポリブタジエンに含まれるシス−1,4−結合の含量としては、特に制限されるものではないが、60%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上である。上記ポリブタジエンに含まれるシス−1,4−結合の含量が60%未満であると、好適な反発性が得られない場合がある。また、分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)の範囲は、特に制限されるものではないが、2.0以上、好ましくは2.2以上、更に好ましくは2.4以上、最も好ましくは2.6以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、8.0以下、好ましくは7.5以下、更に好ましくは4.0以下、最も好ましくは3.4以下であることが好ましい。Mw/Mnが小さすぎると作業性が低下し、大きすぎると反発性が低下する場合がある。
上記ポリブタジエンは、特に限定されるものではないが、希土類元素系触媒で合成されたものが高反発性の点から好ましく用いられる。希土類元素系触媒としては、公知のものを使用することができるが、例えば、ランタン系列希土類元素化合物、有機アルミニウム化合物、アルモキサン、ハロゲン含有化合物、更に、必要に応じルイス塩基との組み合わせよりなる触媒を挙げることができる。
上記ランタン系列希土類元素化合物としては、原子番号57〜71の金属ハロゲン化物、カルボン酸塩、アルコラート、チオアルコラート、アミド等を挙げることができる。
上記有機アルミニウム化合物としては、例えば、AlR123(ここで、R1、R2及びR3は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭素数1〜8の炭化水素残基を表す)で示されるものを用いることができる。
上記アルモキサンは、下記式(I)又は下記式(II)で示される構造を有する化合物を好適に挙げることができる。この場合、ファインケミカル,23,(9),5(1994)、J.Am.Chem.Soc.,115,4971(1993)、J.Am.Chem.Soc.,117,6465(1995)で示されるアルモキサンの会合体でもよい。
Figure 2013150690
(式中、R4は炭素数の炭素原子を含む1〜20の炭化水素基、mは2以上の整数である。)
上記ハロゲン含有化合物としては、AlXn3-n(ここで、Xはハロゲン原子を示し、Rは、炭素数が1〜20の炭化水素残基であり、例えば、アルキル基、アリール基、アラルキル基であり、nは、1、1.5、2又は3である)で示されるアルミニウムハライド、Me3SrCl、Me2SrCl2、MeSrHCl2、MeSrCl3などのストロンチウムハライド(Meはメチル基を示す)、その他、四塩化ケイ素、四塩化スズ、四塩化チタンなどの金属ハライド等が用いられる。
上記ルイス塩基は、ランタン系列希土類元素化合物を錯化するのに用いることができ、例えば、アセチルアセトン、ケトンアルコールなどを挙げることができる。
本発明においては、特に、ランタン系列希土類元素化合物としてネオジム化合物を用いたネオジム系触媒の使用が、1,4−シス結合が高含量、1,2−ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得られるので好ましく、これらの希土類元素系触媒の具体例は、特開平11−35633号公報に記載されているものを好適に挙げることができる。
また、ランタン系列希土類元素化合物を用いた希土類元素系触媒の存在下でブタジエンを重合させる場合、シス結合含量及び分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)を上記範囲とするために、ブタジエン/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で1000〜200万、特には5000〜100万とすることが好ましく、また、AlR123/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で1〜1000、特には3〜500とすることが好ましい。更に、ハロゲン化合物/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で0.1〜30、特に0.2〜15であることが好ましい。ルイス塩基/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で0〜30、特に1〜10とすることが好ましい。重合にあたっては、溶媒を使用しても、溶媒を使用せずにバルク重合あるいは気相重合してもよい。なお、重合温度は、通常−30〜150℃、好ましくは10〜100℃である。
本発明で用いられるポリブタジエンのムーニー粘度(ML1+4(100℃))は、特に制限されるものではないが、好ましくは20以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは35以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは140以下、より好ましくは120以下、更に好ましくは100以下、最も好ましくは80以下である。ムーニー粘度が上記範囲外であると、作業性が悪くなったり、反発性が低下する場合がある。
なお、本発明でいうムーニー粘度とは、いずれも回転可塑度計の1種であるムーニー粘度計で測定される工業的な粘度の指標(JIS−K6300)であり、単位記号としてML1+4(100℃)を用いる。また、Mはムーニー粘度、Lは大ロータ(L型)、1+4は予備加熱時間1分間、ロータの回転時間4分間を示し、100℃の条件下にて測定したことを示す。
上記ポリブタジエンは、上記の希土類元素系触媒による重合に引き続き、ポリマーの活性末端に末端変性剤を反応させることにより得られるものであってもよい。
ここで、上記末端変性剤は、公知のものを使用でき、下記〔1〕〜〔7〕に記載した末端変性剤を使用することができる。
〔1〕まず、アルコキシシリル基を持つ化合物が挙げられる。アルコキシシリル基を持つ化合物としては、エポキシ基又はイソシアナート基を分子内に少なくとも1個有するアルコキシシラン化合物が好適に使用される。具体例としては、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのエポキシ基含有アルコキシシラン;3−イソシアナートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジエトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのイソシアナート基含有アルコキシシラン化合物が挙げられる。
また、上記アルコキシシリル基を持つ化合物を活性末端に反応させる際、反応を促進させるためにルイス酸を添加することもできる。ルイス酸が触媒としてカップリング反応を促進させ、変性ポリマーのコールドフローが改良され貯蔵安定性がよくなる。ルイス酸の具体例としては、ジアルキルスズジアルキルマレート、ジアルキルスズジカルボキシレート、アルミニウムトリアルコキシドなどが挙げられる。
〔2〕R5 pM′X4-p、M′X4、M′X3、R5 pM′(−R6−COOR74-p又はR5 pM′(−R6−COR74-p(式中、R5及びR6は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基、R7は炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基であり、側鎖にカルボニル基又はエステル基を含んでいてもよく、M′はスズ原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子又はリン原子、Xはハロゲン原子、pは0〜3の整数を示す)に対応するハロゲン化有機金属化合物、ハロゲン化金属化合物、又は、エステル基又はカルボニル基を分子中に含有した有機金属化合物、
〔3〕分子中に、Y=C=Z結合(式中、Yは炭素原子、酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子、Zは酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子を示す)を含有するヘテロクムレン化合物、
〔4〕分子中に下記式(III)に示す結合を含有するヘテロ3員環化合物、
Figure 2013150690
(式中、Zは、酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子を示す。)
〔5〕ハロゲン化イソシアノ化合物、
〔6〕R8−(COOH)q、R9(COX)q、R10−(COO−R11q、R12−OCOO−R13、R14−(COOCO−R15q、又は下記式(IV)で示されるカルボン酸、酸ハロゲン化物、エステル化合物、炭酸エステル化合物又は酸無水物、
Figure 2013150690
(式中、R8〜R16は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜50の炭素原子を含む炭化水素基、Xはハロゲン原子、qは1〜5の整数を示す。)
〔7〕R17 rM″(OCOR184-r、R19 rM″(OCO−R20−COOR214-r、又は下記式(V)で示されるカルボン酸の金属塩
Figure 2013150690
(式中、R17〜R23は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基、M″はスズ原子、ケイ素原子又はゲルマニウム原子、rは0〜3の整数を示す。)
等を挙げることができる。
以上に示される末端変性剤の具体例及び反応させる方法は、例えば、特開平11−35633号公報、特開平7−268132号公報、特開2002−293996号公報等に記載されている具体例及び方法を挙げることができる。なお、上述した触媒の中では、希土類元素系触媒、特にNd系触媒が好ましい。
上記(A)成分は、上記のようなポリブタジエンを主材とした基材ゴムであるが、この主材のポリブタジエンの含有量としては、基材ゴム中60質量%以上、好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上である。また、基材ゴムの100質量%が上記ポリブタジエンであってもよく、95質量%以下、場合によっては90質量%以下の含有量とし得る。ポリブタジエンの含量が60質量%未満であると、反発性が劣る場合がある。
なお、上記(A)成分に含まれるポリブタジエン以外のゴム成分としては、例えば、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等が挙げられる。
上記ポリブタジエン以外のゴム成分の基材ゴム中における含有量は、上記ポリブタジエンの含有量の残部とすることができ、40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
次に、(B)有機過酸化物としては、具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン等が挙げられる。これら有機過酸化物は市販品を用いることができ、例えば、パークミルD(日油社製)、パーヘキサ3M(日油社製)、Luperco 231XL(アトケム社製)等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を混合して使用できる。
また、上記有機過酸化物の配合量は、特に制限されるものではないが、上記(A)成分100質量部に対して好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上、更に好ましくは0.3質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは2質量部以下である。(B)成分の配合量が少なすぎると、架橋に要する時間が長くなり、生産性の低下が大きく、コンプレッションも大きく低下してしまう場合がある。配合量が多すぎると、反発性、耐久性が低下してしまう場合がある。
次に、(C)不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩において、不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。不飽和カルボン酸の金属塩としては、亜鉛塩、マグネシウム塩等が挙げられ、中でもアクリル酸亜鉛が好適に用いられる。
上記(C)成分の配合量は、特に制限されるものではないが、上記(A)成分100質量部に対し、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは20質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは60質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは45質量部以下、最も好ましくは40質量部以下である。(C)成分の配合量が上記範囲を外れると、反発性や打感が低下する(劣る)場合がある。
上記(D)成分の有機硫黄化合物は、ボールの反発性を高めるための任意成分であり、例えば、チオフェノール類、チオナフトール類、ハロゲン化チオフェノール類又はそれらの金属塩が挙げられる。より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール又はそれらの亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド、アルキルフェニルジスルフィド類、フラン環を有する硫黄化合物類、チオフェン環を有する硫黄化合物類が挙げられるが、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ジフェニルジスルフィドを好適に用いることができる。
上記(D)成分の配合量は、特に制限されるものではないが、上記(A)成分100質量部に対し、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上、更に好ましくは0.4質量部以上、最も好ましくは0.5質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下、更に好ましくは3質量部以下である。その配合量が少なすぎると、反発性を向上させる効果がなくなる場合があり、多すぎると、硬度が低くなりすぎ、十分な反発性が得られない場合がある。
上記(E)成分の無機充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。その配合量は、特に制限されるものではないが、上記(A)成分100質量部に対し、好ましくは3質量部以上、より好ましくは5質量部以上、更に好ましくは8質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは80質量部以下、より好ましくは65質量部以下、更に好ましくは50質量部以下である。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると、適正な重量及び好適な反発性を得ることができない場合がある。
また、上記(A)〜(E)成分を含んでなるゴム組成物には必要に応じ、更に老化防止剤を添加することもできる。老化防止剤の添加量は、特に制限されるものではないが、上記(A)成分100質量部に対し、好ましくは0.05質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、更に好ましくは0.2質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3質量部以下、更に好ましくは1質量部以下を配合することができる。上記老化防止剤としては市販品を用いることができ、例えば、ノクラックNS−6、同NS−30(大内新興化学工業社製)、ヨシノックス425(吉富製薬社製)等が挙げられる。
上記のゴム組成物を用いてソリッドコアを形成する場合、公知のゴルフボール用ゴム組成物と同様の方法で加硫・硬化させることによって形成することができる。加硫条件については、例えば、加硫温度100〜200℃、加硫時間10〜40分の条件を挙げることができる。
また、上記のように形成されるソリッドコアの局部的な硬度は適宜調整することができ、特に制限されるものではなく、局部的な硬度の分布としては、中心から成形物表面までが同等の硬度であっても、中心と成形物表面までに硬度差があってもよい。
コア形成工程で得られるソリッドコアの直径は、好ましくは35mm以上、より好ましくは37mm以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは42mm以下、より好ましくは41mm以下、更に好ましくは40mm以下である。ソリッドコアの直径が小さすぎると、打感や反発性が悪くなる場合があり、一方、大きすぎると、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなる場合がある。
上記ソリッドコアのたわみ変形量は、特に制限されるものではないが、ソリッドコアに対し初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量として、好ましくは2.0mm以上、より好ましくは3.0mm以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは5.5mm以下、より好ましくは5.0mm以下である。当該たわみ変形量が2.0mm未満であると、打感が悪くなると共に、特にドライバーなどのボールに大変形が生じるロングショット時にスピンが増えすぎて飛ばなくなり、一方、5.5mmを超えると、打感が鈍くなると共に、反発性が十分でなくなり飛ばなくなる上、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなる場合がある。
上記ソリッドコアの比重は、特に制限されるものではないが、好ましくは0.9以上、より好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.1以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、1.4以下、好ましくは1.3以下、更に好ましくは1.2以下であることが推奨される。
次に、上記コア形成工程で形成されたソリッドコアに対して、ウレタン樹脂エマルションを処理液として用いた表面処理が施される。以下、当該ウレタン樹脂エマルションを用いた表面処理工程について詳述する。
まず、表面処理工程で処理液として用いるウレタン樹脂エマルションは、通常、直径10〜5000nm程度の球状のウレタン樹脂粒子が水中に分散したものである。また、上記ウレタン樹脂エマルションは溶媒が水であるため、従来の表面処理で使用されていたアセトン等の有機溶媒と比較して環境に対する負荷を小さくすることができる。更に、水は容易に入手することができ、低コストであるため、環境的側面だけでなく、生産性の観点からも好ましい。一方、アセトン等の有機溶媒は、危険物に指定されているものが多いが、水はそうではないため取扱いも容易である。なお、上記ウレタン樹脂エマルションには、上記ウレタン樹脂粒子の分散性を高めるために親水性溶剤を含んでいてもよい。
また、上記ウレタン樹脂エマルションは、ウレタン樹脂粒子の水への分散方法の違いによって、界面活性剤を乳化剤として使用した強制乳化型とウレタン樹脂中に親水基を導入した自己乳化型とに分類される。なお、強制乳化型の乳化剤としては通常の界面活性剤を用いることができる。本発明では、いずれのタイプのウレタン樹脂エマルションも使用することができ、特に制限されるものではないが、強制乳化型では乾燥後の樹脂から界面活性剤がブリードアウトすることによって、基材との密着性が低下する場合があるため、界面活性剤を含まない自己乳化型のものを好適に使用することができる。
更に、上記ウレタン樹脂エマルションは、分散されるウレタン樹脂粒子の種類によって、ポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルション、ポリエーテル系ウレタン樹脂エマルション等に分類することができる。本発明では、いずれの種類のウレタン樹脂エマルションも使用することができ、特に制限されるものではないが、作業性の観点から、これらの中でもポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルションを好適に用いることができる。上記ウレタン樹脂エマルションとしては、市販品を使用することもでき、例えば、パーマリンUA−310(三洋化成工業社製)等を挙げることができる。
上記ウレタン樹脂エマルションの固形分濃度は、特に制限されるものではないが、好ましくは30質量%以上、より好ましくは35質量%以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下とすることができる。ウレタン樹脂エマルションの固形分濃度が低すぎた場合、作業性が良くなく、コア表面処理後に期待される接着性改善効果が得られず、打撃耐久性が劣る場合がある。一方、当該固形分濃度が高すぎた場合は、コア表面に必要以上の処理剤が付着する事でコアの真円度に影響し、その後の均一な厚さのカバー成形に影響を与える場合がある。
上記の処理液でコア表面を処理する方法としては、処理液をコア表面に刷毛塗り等により塗布する方法、もしくはコアを上記処理液へ浸漬する方法等を採用することができる。本発明では、特に生産性やコア表面へ処理液を均一に付着させる観点から、浸漬法を好適に採用し得る。
浸漬法を実施する場合、コアの処理液への浸漬時間は、特に制限されるものではないが、好ましくは0.3秒以上、より好ましくは3秒以上、更に好ましくは10秒以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは5分以内、より好ましくは4分以内である。短すぎると処理の効果が得られない場合があり、長い場合は生産性が損なわれる場合がある。
本発明では、上記の処理液に対して更にゴムラテックスを配合することにより、ボールの打撃耐久性を更に向上させることができる。本発明では、ウレタン樹脂エマルションにゴムラテックスを組み合わせることにより、その処理液をウレタン樹脂に対してもゴムに対しても親和性が高いものとすることができる。この処理液では、特にゴム組成物で形成されたソリッドコアの外側にポリウレタン材料で形成されたカバーを有するゴルフボールを製造する場合において、コアとカバー(カバーが複数層形成される場合は、最も内側に形成されたコアに接する層を指す)とをより強固に接着することができるようになる。
上記ゴムラテックスとしては、公知のものを使用し得、特に制限はないが、具体的には、NR(天然ゴム)ラテックスのほか、合成ゴムラテックスとして、SBR(スチレン−ブタジエンゴム)ラテックス、BR(ブタジエンゴム)ラテックス、MBR(メタクリル酸メチル−ブタジエンゴム)ラテックス、VP(2−ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン系重合体)ラテックス、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)ラテックス及びCR(クロロプレンゴム)ラテックス等を使用することができる。本発明では、これらの中でも処理反応性、密着性、作業性の観点からMBRラテックスを好適に使用でき、更にはカルボキシル化MBRラテックスであることが好適である。上記ゴムラテックスとしては市販品を用いることができ、例えば、ラックスターDM801、ラックスターDM820及びラックスターDM886(DIC社製)等を好適に使用できる。
上記ラテックスの固形分濃度は、特に制限されるものではないが、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは60質量%以下、より好ましくは55質量%以下とすることができる。ラテックスの固形分濃度が低すぎた場合、作業性が良くなく、コア表面処理後に期待される接着性改善効果が得られず、打撃耐久性が劣る場合がある。一方、当該固形分濃度が高すぎた場合は、コア表面に必要以上の処理剤が付着する事でコアの真円度に影響し、その後の均一な厚さのカバー成形に影響を与える場合がある。
ゴムラテックスを処理液に配合する場合、特に制限されるものではないが、ウレタン樹脂エマルション及びラテックスの配合比(ウレタン樹脂エマルション/ラテックス)は、質量比で20/80〜80/20とすることが好ましい。
また、ソリッドコアに対して上記の表面処理を施す前に、該コア表面を研磨する研磨工程を実施することにより、コア表面と隣接するカバー材との接着性を更に向上させることができる。
上記研磨工程を実施することにより、加硫後のコア表面からスキン層を取り除き、上記処理液のコア表面への浸透性を高めると共に、隣接するカバー材との接触面積を増やすことが出来る。その具体的な方法としては、バフ研磨、バレル研磨、センタレス研磨等が挙げられる。
上記の表面処理を施されたソリッドコアは、処理液の余分な水分を除去するために乾燥させる。以下、乾燥工程について詳述する。
上記乾燥工程では、特に制限されるものではないが、公知の乾燥方法を採用することができ、例えば、自然乾燥、定温乾燥、熱風乾燥、真空乾燥及び吸引乾燥等の乾燥方法を採用することができる。乾燥温度は、いずれの方法においても特に制限されるものではないが、10〜120℃とすることができる。
次に、表面処理を施されたソリッドコアに対して、カバー材を被覆してカバーを形成する。以下、当該カバー形成工程について詳述する。
カバー形成工程では、カバー材の主成分として、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱硬化性ポリウレタン樹脂、ポリアミドエラストマーから選ばれる1種以上を用いることができる。これらの樹脂は、その樹脂骨格中に上記ウレタン樹脂エマルジョンと同じ−NHCO−の分子構造を持っており、上記の処理を施したソリッドコア表面と強い分子間力により強固に密着する。
上記ポリウレタンエラストマーとしては、ポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂であれば特に限定されるものではなく、ソフトセグメントを構成する高分子ポリオール化合物と、ハードセグメントを構成するジイソシアネート及び単分子鎖延長剤とから構成されていることが好適である。
まず、熱可塑性ポリウレタンエラストマーについて説明すると、高分子ポリオール化合物としては、特に制限されるものではないが、例えばポリエステル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール等が挙げられ、反発弾性の観点あるいは低温特性の観点から、ポリエーテル系ポリオールが好ましく用いられる。
上記ポリエーテル系ポリオールとしては、例えば、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられ、特に、ポリテトラメチレングリコールが好ましく用いられる。また、これらの数平均分子量は、特に制限されるものではないが、好ましくは1000以上、より好ましくは1500以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは5000以下、より好ましくは3000以下である。
ジイソシアネートとしては、特に制限されるものではないが、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートが挙げられる。本発明では、後述するイソシアネート混合物を配合した場合の、イソシアネート混合物との反応安定性の観点から、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが好ましく用いられる。
単分子鎖延長剤としては、特に制限されるものではないが、通常の多価アルコール、アミン類を用いることができ、例えば、1,4−ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキシレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、ジシクロヘキシルメチルメタンジアミン(水添MDA)、イソホロンジアミン(IPDA)などが挙げられる。これら鎖延長剤の平均分子量は20〜15000であることが好ましい。
このような熱可塑性ポリウレタンエラストマーとしては、市販品を用いることができ、例えばパンデックスT7298、同TR3080、同T8190、同T8195(ディーアイシーバイエルポリマー社製)やレザミン2593、同2597(大日精化工業社製)などが挙げられる。これらは1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
これら熱可塑性ポリウレタンエラストマーには、所望により他の成分、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、可塑剤等や無機充填剤(酸化亜鉛、硫酸バリウム、二酸化チタン等)を配合することもできる。
上記添加剤の配合量は、特に制限されるものではないが、上記熱可塑性ポリウレタンエラストマー100質量部に対し、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは50質量部以下、より好ましくは30質量部以下、更に好ましくは6質量部以下である。添加剤の配合量が多すぎると、耐久性が低下する場合があり、添加剤の配合量が少なすぎると、添加剤の効果が得られない場合がある。
上記カバー材の材料硬度(ショアD)は、特に制限されるものではないが、好ましくは40以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは70以下、より好ましくは60以下である。上記材料硬度が低すぎると反発性に劣る場合がある。一方、上記材料硬度が高すぎると打感、コントロール性の改善が見られない場合がある。なお、本発明において材料硬度とは、カバー材を約2mmの厚さにプレス成形したシートについて、ASTM D2240に準じてタイプDデュロメータを用いて測定した硬度である。
他方、熱硬化性ポリウレタン樹脂カバーとは、上記熱可塑性ポリウレタンエラストマーの主成分を混合したものを、反応前にコア表面に被覆させ、加熱等によりコア表面上で反応硬化させたものである。熱可塑性ポリウレタンエラストマーとの違いは、反応によって溶融点を持たない分子量以上に高分子化させる点である。
上記熱硬化性ポリウレタン樹脂には、所望により他の成分、例えば、顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、可塑剤等や無機充填剤(酸化亜鉛、硫酸バリウム、二酸化チタン等)、硬化促進剤などを配合することができる。
上記添加剤の配合量は、特に制限されるものではないが、上記熱硬化性ポリウレタン樹脂主成分100質量部に対し、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは50質量部以下、より好ましくは30質量部以下、更に好ましくは6質量部以下である。添加剤の配合量が多すぎると、耐久性が低下する場合があり、添加剤の配合量が少なすぎると、添加剤の効果が得られない場合がある。
ポリアミドエラストマーとしては、その分子内にポリアミド成分を有している熱可塑性樹脂であれば特に限定されるものではない。このポリアミドエラストマーは、その硬度が低いもの程、反発弾性が高いという特徴があるため、ゴルフボールのカバー材をソフト化させ、かつ高反発性のゴルフボールを設計する上で非常に好適な材料である。
上記ポリアミドエラストマーは、ハードセグメントとして、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、芳香族ポリアミドなどのポリアミド成分を有し、ソフトセグメントとして、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコールのようなポリオキシアルキレングリコールあるいは脂肪族ポリエステルなどの成分を有するブロック共重合体が使用できる。
上記カバー材の材料硬度(ショアD)は、特に制限されるものではないが、好ましくは20以上、より好ましくは40以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは70以下、より好ましくは60以下である。上記材料硬度が低すぎるとハードセグメントのポリアミド成分の含有量が少ないため、改質したコア表面との相性が悪くなり、層間密着力が低下する場合がある。上記材料硬度が高すぎると良好な打感、コントロール性の改善が見られない場合がある。
このポリアミドエラストマーには、市販品を用いることができ、例えば、ARKEMA社のPEBAX2533、PEBAX3533、PEBAX4033、ダイセル・ヒュルス社製のダイアミド−PAE E40、ダイアミド−PAE E47、エムスジャパン社製のグリロン、グリルアミド、DIC社製のグリラックスA、三菱化学社製のノバミッドEL、宇部興産社製のUBE−PAE等を挙げることができる。
これらポリアミドエラストマーには、所望により他の成分、例えば、顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、可塑剤等や無機充填剤(酸化亜鉛、硫酸バリウム、二酸化チタン等)などを配合することができる。
上記添加剤の配合量は、特に制限されるものではないが、上記ポリアミドエラストマー100質量部に対し、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは50質量部以下、より好ましくは30質量部以下、更に好ましくは6質量部以下である。添加剤の配合量が多すぎると、耐久性が低下する場合があり、添加剤の配合量が少なすぎると、添加剤の効果が得られない場合がある。
上記のカバー材は、非常に良好な耐擦過傷性を示し、良好な打感を実現するものである。
本発明の製造方法で得られるゴルフボールは、上記コアに隣接したカバー層が上記カバー材で形成されたゴルフボールである。なお、本発明のゴルフボールは、上記処理液で表面処理されたソリッドコアの表面に、上記カバー材で1層のカバーを形成したツーピースソリッドゴルフボールとしてもよいし、上記カバー材で該コア表面を被覆して内層カバーを形成した後、更に他のカバー材でその外側に1層以上の外層カバーを形成して、上記コア表面に2層以上のカバーを形成した多層構造ソリッドゴルフボールとしてもよい。
他のカバー材としては、ゴルフボール用のカバー材として公知の材料を使用することができ、特に制限されるものではないが、具体的には、アイオノマー樹脂、ポリエステルエラストマー、内層カバーに用いたポリウレタンエラストマー及びポリアミドエラストマーとは物性の異なるポリウレタンエラストマー及びポリアミドエラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、又はこれらの混合物等が挙げられる。
カバーの形成方法としては公知の方法を用いることができ、特に限定されるものではないが、例えば、予め作製したコアを金型内に配備し、上記カバー材を加熱溶融もしくは加熱混合溶融し、射出成形する方法等を採用できる。
また、カバー材により予め一対の半球状のハーフカップを形成し、このハーフカップでコアを包んで120〜170℃、1〜5分間、加圧成形する方法を用いても良い。熱硬化型樹脂を用いる場合は、RIM成形もしくはLIM成形等の方法が採用できる。
一方、射出成形法によりカバーを形成する場合は、上記カバー材を射出成形法に適した流動性を確保し、成形性を改良する観点から、材料のメルトフローレート(MFR)を調整することが好適である。本発明では、特に制限されるものではないが、JIS−K6760に準拠して試験温度190℃、試験荷重21.18N(2.16kgf)の条件で測定したときのメルトフローレートが、通常0.5dg/min以上、好ましくは1dg/min以上、より好ましくは1.5dg/min以上、更に好ましくは2dg/min以上に調整されることが推奨される。また、その上限も特に制限されないが、通常20dg/min以下、好ましくは10dg/min以下、より好ましくは5dg/min以下、更に好ましくは3dg/min以下に調整されることが推奨される。上記メルトフローレートが、大きすぎても小さすぎても加工性が著しく低下する場合がある。
上記カバー材にて形成されるカバー厚みは、特に制限されるものではないが、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。カバー厚みが大きすぎると、反発性が低下する場合があり、カバー厚みが小さすぎると、耐久性が低下する場合がある。
本発明の製法によって得られるゴルフボールにおいては、カバーの表面に多数のディンプルを形成し、更に該カバー上に下地処理、スタンプ、塗装等の種々の処理を行うことが好適である。ディンプルの配設に当たっては、飛びのバラツキを低減させる観点から、ディンプルに交差しない大円線が1本もないようにディンプルを配設することが好適である。
上記ディンプルとしては、更にディンプルの種類の数及び総数が適正化されたものであることが好ましく、ディンプルの種類の数及び総数の適正化による相乗効果で弾道がより安定し、飛距離性能に優れたゴルフボールを得ることができる。
ここで、ディンプルの種類の数は、直径及び/又は深さが互いに異なるディンプルの種類の数をいい、好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上であることが推奨される。なお、上限としては8種以下、特に6種以下であることが推奨される。
また、ディンプルの総数は、特に制限されるものではないが、好ましくは250個以上、より好ましくは300個以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、500個以下、好ましくは455個以下にすることが推奨される。ディンプル総数が少なすぎても、ディンプル総数が多すぎても、最適な揚力が得られず、飛ばなくなる場合がある。
また、本発明において、上記塗装を行う際には、特開平10−234884号公報に開示されている塗料組成物、即ち、多価アルコール成分と多塩基酸成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変ポリイソシアネートとを含有し、前記の多価アルコール成分の少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有するゴルフボール用塗料組成物、もしくは、特開2003−253201号公報に開示されている塗料組成物、即ち、水酸基価が30〜180mgKOH/g(固形分)であるポリエステル及び/又はポリエーテル含有アクリルポリオール、及びポリイソシアネートを含むゴルフボール用塗料組成物であって、成分がアクリル系重合体からなる主鎖とポリエステル及び/又はポリエーテルからなる側鎖とから構成されており、イソシアネート基と水酸基のモル比が[NCO]/[OH]=0.5〜1.5であるゴルフボール用塗料組成物を用いることが特に好適である。当該塗料組成物は、凝集破壊強度に優れ、ゴルフクラブによる繰り返し打撃に耐える耐衝撃性、バンカーショットに耐える耐砂摩耗性、優れた耐草汁汚染性、耐候性及び耐水性に優れる塗料組成物であり、本発明の製造方法で得られるボールのカバーと良好に密着させることが可能なものである。
本発明の製造方法を用いて得られる多層構造ソリッドゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上に形成することができる。その重量は、特に制限されるものではないが、通常45.0g以上、好ましくは45.2g以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、45.93g以下とすることが好適である。
上記の多層構造ソリッドゴルフボールは上記コアと上記カバーとを具備し、好ましくはカバー表面に多数のディンプルを具備したものである。この場合、ボール全体のたわみ量は、特に制限されるものではないが、ボールに対し初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量として、好ましくは2.0mm以上、より好ましくは3.0mm以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.5mm以下である。当該たわみ変形量が少なすぎると、打感が悪くなると共に、特にドライバーなどのボールに大変形が生じるロングショット時にスピンが増えすぎて飛ばなくなる場合があり、一方、大きすぎると、打感が鈍くなると共に、反発性が十分でなくなり飛ばなくなる上、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなる場合がある。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1,2、比較例1〕
下記表1に示すゴム組成物を調製し、得られた組成物を155℃、17分間の条件で加硫成形して外径39.3mmのソリッドコアを形成した。次いで、上記ソリッドコアの表面をセンタレス研磨により研磨した。
Figure 2013150690
表1中の各成分の詳細は以下の通りである。
BR01:JSR社製、Ni触媒で合成されたポリブタジエンゴム、シス−1,4−結合含量95%、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))45、分子量分布Mw/Mn4.1
BR51:JSR社製、Nd触媒で合成されたポリブタジエンゴム、シス−1,4−結合含量95%、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))38、分子量分布Mw/Mn2.8
酸化亜鉛:堺化学工業社製、商品名「酸化亜鉛3種」
硫酸バリウム:堺化学工業社製、商品名「沈降性硫酸バリウム♯100」
ノクラックNS−6:大内新興化学社製、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)
アクリル酸亜鉛:日本蒸留工業社製
ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩:東京化成工業社製
パークミルD:日油社製、ジクミルパーオキサイド
パーヘキサ3M−40:日油社製。パーヘキサ3M−40は40%希釈品であり、添加量は1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンとしての実質添加量で示した。
上記で得られたソリッドコアを、表2に示す処理液が入った表面処理槽に表4に示す条件で浸漬した。その後、表面処理槽からソリッドコアを取り出し、自然乾燥させた。
Figure 2013150690
表2中の成分の詳細は以下の通りである。
パーマリンUA−310:三洋化成工業社製、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂エマルション(自己乳化型)、固形分濃度39質量%(規格値)
ラックスターDM886:DIC社製、カルボキシル化MBR(メタクリル酸メチル−ブタジエンゴム)ラテックス、固形分濃度48〜49質量%(規格値)
次に、表3に示す各成分を200℃で混練型二軸押出機にてミキシングし、ペレット状のカバー材を得た。得られたカバー材を、上記で得たソリッドコアを配置した金型内に射出し、厚さ1.7mmのカバーを形成してツーピースソリッドゴルフボールを作製した。
Figure 2013150690
表3中の各成分の詳細は以下の通りである。
パンデックスT8195:DICバイエルポリマー社製、熱可塑性ポリウレタンエラストマー
酸化チタン:石原産業社製
表4に、作製したゴルフボールの諸性能を示す。
Figure 2013150690
[ボールの諸物性の評価]
コアの外径(mm)
表面を5点測定した平均値。
カバーの厚み(mm)
(ボール外径−コア外径)÷2として算出した。
カバー材の材料硬度
カバー材を約2mmの厚さにプレス成形したシートについて、ASTM D2240に準じてタイプDデュロメータを用いて測定した硬度。
ボールの外径(mm)
ディンプルのない部分を5点測定した平均値。
耐擦過傷性(ピール試験)
試験装置として、つかみ具、駆動装置、力計、記録装置から構成される引張試験機を用いた。
ゴルフボールを回転可能な固定用冶具に取り付け、幅4±0.3mmの厚みの帯状に切り込みを入れた。測定部位が半球状の金型を用いた射出成形によるカバー層を含む場合、少なくとも1個の射出ゲート及び少なくとも1個の極部が含まれるように切り込みを入れることに注意する。この場合、上記の“極部”とは、1個又は複数個の射出ゲートを大円線で囲んだ部位を赤道と仮定した場合、北極又は南極を意味する。
極部に切れ目を入れ、約20mm剥離させ、試験装置のつかみ具に固定出来る様にした。
切込みを入れたゴルフボールを、ベアリングを配した固定用冶具に設置し、上部開口部にて帯状試験片端をつかみ具に固定し、23±2℃の環境下で、試験速度50mm/minで引張試験測定した。測定は、接着部が剥離するまで継続し、0.2kgf以上の荷重差が生じた点を終点とした。サンプル数は5個とし、その平均値を求めた。
上記で得られた結果について以下の基準で評価した。
○:試料の荷重平均値が0.3kgfを超えても全てのボールで荷重低下が見られなかった。
×:試料の荷重平均値が0.3kgf未満で5個中の3個以上のボールに荷重低下が見られた。
打撃耐久性
米国Automated Design Corporation製のADC Ball COR Durability Testerにより、ゴルフボールの耐久性を評価した。この試験機は、ゴルフボールを空気圧で発射させた後、平行に設置した2枚の金属板に連続的に衝突させる機能を有する。金属板への入射速度は43m/sとした。各ボールについて、初期10回の平均初速対比で、初速が97%以下になった時の回数を耐久性低下と判断した。表4には、測定個数5個のゴルフボールの平均値を記載した。

Claims (7)

  1. ソリッドコアと、該コアを被覆する1層以上のカバーとを有するゴルフボールの製造方法において、
    ソリッドコアを形成するコア形成工程、
    得られたコアの表面をウレタン樹脂エマルションにて処理する表面処理工程、及び
    表面処理を施されたコアの表面にカバー材を被覆してカバーを形成するカバー形成工程
    を含むことを特徴とするゴルフボールの製造方法。
  2. 上記表面処理工程を実施する前にコア表面を研磨する研磨工程を実施する請求項1記載のゴルフボールの製造方法。
  3. 上記表面処理工程において、ウレタン樹脂エマルションとしてポリカーボネート系ウレタン樹脂エマルションを用いる請求項1又は2記載のゴルフボールの製造方法。
  4. 上記コアが、ジエン系ゴムを主材とするゴム組成物で形成された請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボールの製造方法。
  5. 上記コアと接するカバーが、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱硬化性ポリウレタン樹脂及びポリアミドエラストマーから選ばれる1種以上を主成分とする材料で形成された請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボールの製造方法。
  6. 上記表面処理工程が、浸漬法にて実施される請求項1〜5のいずれか1項記載のゴルフボールの製造方法。
  7. ソリッドコアと、該コアを被覆する1層以上のカバーとを有するゴルフボールであって、請求項1〜6のいずれか1項記載の製造方法を用いて製造されたことを特徴とするゴルフボール。
JP2012012679A 2012-01-25 2012-01-25 ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール Pending JP2013150690A (ja)

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