JP2013150639A - 高圧蒸気滅菌器 - Google Patents

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Hideyuki Osuga
秀幸 大須賀
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Abstract

【課題】蓋部に取り付けられた断面略V字形状のパッキンに結露水が溜まった場合でも、結露水を短時間に気化することができる高圧蒸気滅菌器を提供する。
【解決手段】高圧蒸気滅菌器は、開口部20aを有するチャンバー20と、チャンバー20の開口部20aを開閉自在に密閉する蓋部1と、蓋部1に取り付けられ、チャンバー20の開口部端面に密着するリング状のパッキン2とを有する。蓋部1は、パッキン2が嵌合する被嵌合部1aを備える。パッキン2は、径方向断面略V字形状に形成され、蓋部1の被嵌合部1aに嵌合する本体部2aと、本体部2aからチャンバー側に突出するとともに径方向内側に向けて屈曲し、チャンバー20の開口部20の端面に密着する密着面を備える密着片2bと、を有する。パッキン2は、結露水が溜まる領域の本体部2aに、結露水が溜まる領域と蓋部1との間を連通する連通部としての孔部6を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、高圧蒸気滅菌器に関する。
医療用の器具などを高圧蒸気で滅菌する高圧蒸気滅菌器が知られている。
特許文献1には、チャンバーと、リング状のパッキング(パッキンともいう)を取り付けた左右開閉式の蓋体とを有する高圧蒸気滅菌器が記載されている。
このパッキンは樹脂材料などで形成されており、例えばリング形状で径方向断面V字形状などに形成され、チャンバーの開口部端部と蓋体内面との間の気密を維持する。
特開2001−340431号公報
しかしながら、高圧蒸気滅菌器において、上記径方向断面V字形状のパッキン(Vパッキンともいう)を備えたものでは、チャンバー内を高圧蒸気で満たして滅菌を行う工程(滅菌工程)時、水蒸気が蓋に触れて結露し、その結露した水がパッキン下部のV字形状部に溜まる場合がある。このパッキンに溜まった結露水は、上記滅菌工程の次の排気工程時、排水されずに残る場合がある。
詳細には、滅菌工程終了時や排気工程時、高温の蓋からの熱が熱伝導性の低いパッキンを介して熱伝導し、パッキンに溜まった結露水が気化するのに比較的長い時間を要し、結露水を短時間で除去できない場合がある。
また、Vパッキンに溜まった結露水は、排気工程における乾燥の妨げとなる場合がある。
また、Vパッキンに結露水が溜まった状態で蓋を開けた場合、パッキンから水滴が滴下する場合がある。
ところで、一般的なチャンバーは、蓋よりも薄い厚さの金属材で形成されており、蓋よりも小さい熱容量を有する。このため、排気工程後、チャンバーが蓋よりも先に常温に冷める。この際、蓋からパッキンを介した熱伝導により、Vパッキンに溜まった結露水が緩やかに気化し、蒸気がチャンバーの冷めやすい箇所で結露する場合がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、蓋部に取り付けられた断面略V字形状のパッキンに溜まる結露水を、短時間で気化させることができる高圧蒸気滅菌器を提供すること、などを目的とする。
本発明の高圧蒸気滅菌器は、開口部を有するチャンバーと、前記チャンバーの開口部を開閉自在に密閉する蓋部と、前記蓋部に取り付けられ、前記チャンバーの開口部端面に密着するリング状のパッキンと、を有し、前記蓋部は、前記パッキンが嵌合する被嵌合部を備え、前記パッキンは、径方向断面形状が略V字形状に形成され、前記蓋部の前記被嵌合部に嵌合する本体部と、前記本体部から前記チャンバー側に突出するとともに径方向内側に向けて屈曲し、前記チャンバーの開口部端面に密着する密着面を備える密着片と、を有し、前記パッキンは、結露水が溜まる領域の前記本体部に、前記結露水が溜まる領域と前記蓋部との間を連通する連通部を有すること特徴とする。
本発明によれば、蓋部に取り付けられた断面略V字形状のパッキンに溜まる結露水を、短時間で気化させることができる高圧蒸気滅菌器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器の蓋部を開放した状態を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器の配管の一例を示す図。 本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器の蓋部及びパッキンの斜視図並びに断面図の一例を示す図(蓋部開状態)。 本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器の蓋部及びパッキンの分解斜視図。 本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器の蓋部及びチャンバーの断面並びにその拡大断面の一例を示す図(蓋部閉状態)。 本発明の他の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器の蓋部及びパッキンの断面図。
本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100の蓋部1を開放した状態を示す斜視図である。本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100は、高圧蒸気により被滅菌物を滅菌する。
高圧蒸気滅菌器100は、図1に示したように、筐体10を有し、筐体10の正面側に扉12を備える。本実施形態では、略直方体形状の筐体10は、矩形状の扉12の左又は右の側部を枢支し、その扉12を開閉自在に支持している。つまり、本実施形態では、図1に示したように、左側又は右側に垂直な回転軸を有する片開き式の扉12が筐体10に設けられている。
筐体10は、略中央部に、被滅菌物を収納する略円筒形状のチャンバー20を備える。チャンバー20は、正面側に開口部20aを有し、その開口部20aが筐体10の正面側となるように配置されている。また、チャンバー20は、背面側の端部を塞いだ形状に形成されている。チャンバー20は、その外周部が断熱材で覆われている。
筐体10は、上面側に、内部に備えられた貯水槽30の開口部10bを塞ぐ貯水槽用蓋部10cが配置されている。
また、筐体10は、正面側の上部付近に圧力計22が設けられ、正面側下部付近に電源スイッチ10eが設けられ、電源スイッチ10eの上部に、スタートスイッチ10dが設けられている。スタートスイッチ10dは、制御部(不図示)に接続されている。制御部は、スタートスイッチ10dの操作を検出すると、各構成要素を制御して、規定の工程を順次実行する。
扉12は、その内側に金属製の蓋部1を備える。蓋部1は、チャンバー20の開口部20aを開閉自在に密閉するように形成されている。図1に示したように、本実施形態では、チャンバー20の開口部20aが円形状に形成されており、蓋部1はその開口部20aの形状に対応して、円形状に形成されている。
蓋部1には、チャンバー20の開口部20aの端面に密着するリング状のパッキン2が取り付けられている。パッキン2の詳細については後述する。
図2は、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100の配管の一例を示す図である。
図2に示したように、高圧蒸気滅菌器100は、チャンバー(釜)20、貯水槽30、圧力計22、排気1次フィルタ26、通気電磁弁32、空気抜き装置34、給水フィルタ36、給水電磁弁38、排水ホース40、プラグ(栓)42、排気2次フィルタ46、排気電磁弁48、排気コンデンサ50、安全弁52、及び、配管などを有する。また、高圧蒸気滅菌器100は、チャンバー20内の乾燥を促進させるためのポンプ(不図示)などを有する。
図2に示したように、チャンバー20には、圧力計22が配管(パイプ)を介して接続されており、チャンバー20内の圧力を検知している。
貯水槽30とチャンバー20との間に給水電磁弁38が配管を介して接続され、給水電磁弁38により、貯水槽30からチャンバー20への給水を制御可能に構成されている。給水電磁弁38の貯水槽30側の給水口には、給水フィルタ36が設けられている。
貯水槽30の下部には、排水ホース40を介してシリコン材などによるプラグ42が設けられており、プラグ42により貯水槽30の排水を簡単に行えるように構成されている。
チャンバー20の下部には排気1次フィルタ26が設けられており、貯水槽30付近に設けられた排気2次フィルタ46と排気電磁弁48を介して貯水槽30内に配置された排気コンデンサ50に接続されている。排気工程時、排気電磁弁48が開状態となり、チャンバー20内の水蒸気が、排気1次フィルタ26、排気2次フィルタ46、排気電磁弁48を介して排気コンデンサ50に移動し、排気コンデンサ50で貯水槽30内の水を利用して熱交換により冷却され、液体の水となる。
また、貯水槽30の略中央部に設けられた空気抜き装置34は、配管を介してチャンバー20に接続されており、チャンバー20内の空気を貯水槽30に排出し、チャンバー20内を飽和蒸気で満たす時に開放状態となるように構成されている。
貯水槽30の上部付近に設けられた通気電磁弁32は、配管を介してチャンバー20の上部に接続され、乾燥工程時、チャンバー20内を乾燥するために開放状態となるように構成されている。
貯水槽30の内周部の上部近傍に設けられた安全弁52は、チャンバー20に配管を介して接続されており、チャンバー20内が異常圧力の時、チャンバー20と貯水槽30とを連通状態にして、規定圧力まで下げるように構成されている。
また、チャンバー20は、その内部の下部に加熱用ヒーター(不図示)が設けられており、その加熱用ヒーターの上部に、被滅菌物を載置する載置台(不図示)が配置されている。
図3は、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100の蓋部1及びパッキン2の斜視図並びに断面図の一例を示す図(蓋部開状態)である。図4は、蓋部1及びパッキン2の分解斜視図である。図5は、蓋部1及びチャンバー20の断面並びにその拡大断面の一例を示す図(蓋部閉状態)である。
蓋部1は、図3、図4、図5に示したように、凹形状の被嵌合部1aを有する。この被嵌合部1aには、リング形状のパッキン2が嵌合する。被嵌合部1aは、蓋部1の内周面側の外周縁部に周方向に沿って形成されている。また、蓋部1は、その内面側の下端部付近に蓋部中心方向へ延出した突出部1bを有する。
パッキン2は、径方向断面略V字形状に形成されている。詳細には、パッキン2は、本体部2aと、密着部としての密着片2bとを有する。パッキン2の本体部2aと密着片2bとは、柔軟性の樹脂材料により一体形成されている。
本体部2aは、径方向断面略矩形状に形成されており、蓋部1の被嵌合部1aに嵌合する。
密着片2bは、本体部2aからチャンバー20側に突出するとともに径方向内側に向けて屈曲した形状に形成されている。また、密着片2bは、チャンバー20の開口部端面20bに密着する密着面2cを備える。
また、蓋部1が閉状態の時、密着片2bは、チャンバー20の開口部端面20bからの力により撓み曲げられた状態で、密着面2cと開口部端面20bとが当接して、チャンバー20を密閉する。
また、パッキン2の密着片2bの根元部分は、蓋部1の突出部1bに係合するように形成されている。パッキン2と蓋部1とが、上述した構造を有するので、チャンバー20内が高圧状態であっても、パッキン2がその高圧に耐えうるほどの強度を有する。
また、パッキン2は、結露水が溜まる領域(水溜り部3)の本体部2aに、結露水が溜まる領域(水溜り部3)と蓋部1との間を連通する連通部を有する。連通部は、孔形状、切欠き形状など各種形状に形成されている。本実施形態では、パッキン2の本体部2aに連通部としての孔部6を有する。詳細には、図3、図4、図5に示したように、パッキン下部に略V字形状の水溜り部3が形成されている。連通部としての孔部6は、蓋部1の被嵌合部1aの内側面をチャンバー20側に連通するように形成されている。
この水溜り部3は、リング状のパッキン2のうち、パッキン2の本体部2aと、本体部2aからチャンバー20側に突出するとともに上方に向けて屈曲した密着片2bとで構成される部分に相当する。水溜り部3に溜まった結露水は、後述するように、孔部6を通って高温の蓋部1の被嵌合部1aの内面に接すると、蓋部1の熱により高温となり、短時間で沸騰し、気化する。
孔部6は、リング状のパッキン2の本体部2aと密着片2bとで形成される径方向断面略V字形状の水溜り部3の底部2dと同じ高さ位置に形成されていてもよい。こうすることにより、パッキン2の水溜り部3に溜まった結露水が少量であっても、結露水が孔部6を容易に流通することができる。このため、少量の結露水を、短時間に気化することができる。
孔部6は、図3、図4、図5に示したように、リング状のパッキン2の本体部2aと密着片2bとで形成される径方向断面略V字形状の水溜り部3の底部2dないし底部2dよりも僅かに上方の位置に形成されている。
詳細には、孔部6が水溜り部3の底部2dと同じ高さ位置に形成されている場合よりも、孔部6が水溜り部3の底部2dよりも僅かに上方の位置に形成されている場合のほうが、孔部6付近のパッキン2の強度が大きい。
例えば、孔部6が水溜り部3の底部2dよりも比較的高い位置に形成した場合、孔部6内の結露水の流通性が低くなる。
このため、図3、図4、図5に示したように、孔部6は、パッキン2の強度が比較的大きく、且つ、孔部6内の結露水の流通性が良好となる位置に形成されていることが好ましい。
また、パッキン2は、図3、図4に示したように、重力により結露水が溜まる領域に、複数の孔部6を周方向に沿って所定の間隔で設けてもよい。こうすることにより、短時間で結露水を気化することができる。
また、本実施形態では、パッキン2は直径数ミリ程度の孔部6を備えているが、必要に応じてそれより大きい直径や小さい直径の孔部6を有していてもよい。孔部6の数、大きさ、位置などは、パッキン2の強度に応じて適宜設定する。
次に、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100の動作を、図面を参照しながら説明する。
先ず、図1に示したように、蓋部1を開けた状態で、チャンバー20内に、医療用の器具などの被滅菌物を載置した載置台を配置する。
次に、扉12を筐体10側に移動させ、図5に示したように、チャンバー20を蓋部1及びパッキン2により密閉し、扉12をロック機構(不図示)により筐体10にロックする。
制御部は、スタートスイッチ10dが操作されたことを検知した場合、給水電磁弁38を開放して、貯水槽30からチャンバー20内に給水する。そして、制御部は、チャンバー20内の所定位置に設けられた水位検出電極により所定水位を検出した場合、給水電磁弁38を閉じる処理を行うことで、チャンバー20内に所定水位の水を満たす(給水工程)。
次に、制御部は、チャンバー20内の加熱用ヒーター(不図示)により、チャンバー20内の水を加熱して蒸気を発生させ、チャンバー20内を大気圧より高い飽和蒸気圧にする処理を行う(加熱工程)。
次に、制御部は、チャンバー20内を、例えば、10分程度の設定時間、132℃などの設定温度を維持させて、被滅菌物を滅菌する処理を行う(滅菌工程)。
この滅菌工程時、チャンバー20内の圧力及び温度が上昇している時、チャンバー20内よりも低温の蓋部1に水蒸気が触れて結露し、結露水が重力により下に移動して、パッキン2下部の水溜り部3に溜まる。パッキン2下部の水溜り部3に溜まった水は、孔部6を通り、蓋部1に直接触れている。
次に、制御部は、排気電磁弁48を開放し、チャンバー20内の排気を行うとともに、チャンバー20内の乾燥する処理を行う(排気工程、乾燥工程)。
排気工程が終了すると、チャンバー20内の圧力及び温度が下がり、チャンバー20内が大気圧、100℃以下となる。金属製の蓋部1は、肉厚の金属材料により形成されており、熱容量がチャンバー20よりも大きい。このため、蓋部1は、100℃以上の高温状態を比較的長時間維持する。
チャンバー20内が大気圧、100℃以下となると、パッキン2下部の水溜り部3に溜まった結露水は、孔部6を通って高温の蓋部1に直接触れているため沸騰し、短時間で気化する。この結露水は純度が高く、乾燥時に不純物を残しにくく、蓋部1への不純物の付着が少ない。
図6は、本発明の他の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100の蓋部及びパッキン2の断面図である。蓋部1に取り付けられた断面略V字形状のパッキン2に溜まる結露水を、短時間で気化させる構造としては、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図6に示したように、高圧蒸気滅菌器100は、パッキン2の孔部6を貫通し、蓋部1からパッキン2の水の溜まる領域まで延設される熱伝導部材8を有してもよい。この熱伝導部材8は、金属材料などにより形成され、高い熱伝導性を有する。
熱伝導部材8は、詳細には、略円柱形状に形成されている。この熱伝導部材8は、孔部6の直径と略同径に形成されている。
本実施形態では、熱伝導部材8は、一方の端部に係合部8aとしての雄ネジが形成され、この係合部8aが、蓋部1に形成された被係合孔部1dとしてのネジ孔に係合する。
また、熱伝導部材8の他方の端部8bは、図6に示したように、パッキン2の本体部2aよりも突出した位置、又はパッキン2の孔部6内の位置となるように、形成されている。
上記熱伝導部材8は、高温状態の蓋部1の熱を、パッキン2下部の水溜り部3に溜まった結露水に伝導し、上記実施形態よりも短時間で結露水を気化することができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100は、開口部20aを有するチャンバー20と、チャンバー20の開口部20aを開閉自在に密閉する蓋部1と、蓋部1に取り付けられ、チャンバー20の開口部端面20bに密着するリング状のパッキン2とを有する。このため、チャンバー20内が高圧状態であっても蓋部1及びパッキン2により簡単に密閉することができる高圧蒸気滅菌器100を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100は、蓋部1がパッキン2を嵌合する被嵌合部1aを備える。また、パッキン2は、径方向断面形状が略V字形状に形成され、蓋部1の被嵌合部1aに嵌合する本体部2aと、本体部2aからチャンバー20側に突出するとともに径方向内側に向けて屈曲し、チャンバー20の開口部端面20bに密着する密着面2cを備える密着片2bとを有する。このパッキン2は、結露水が溜まる領域の本体部2aに、結露水が溜まる領域と蓋部1との間を連通する孔部6を有する。詳細には、孔部6が、蓋部1の被嵌合部1aの内側面をチャンバー20側に連通するように形成されている。
このため、蓋部1に取り付けられた断面略V字形状のパッキン2に溜まる結露水を、短時間で気化させることができる高圧蒸気滅菌器100を提供することができる。
また、排気工程、乾燥工程中に、気化した水をチャンバー20外に除去することができるので、チャンバー20内の乾燥を効率よく行うことができる高圧蒸気滅菌器100を提供することができる。
また、上述したように、乾燥工程後、パッキン2に結露水が溜まっていないので、蓋部1を開けた場合でも、パッキン2から水滴が滴下しない高圧蒸気滅菌器100を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100では、孔部6がリング状のパッキン2の本体部2aと密着片2bとで形成されるV字形状の底部2dよりも僅かに上方の位置に形成されているので、孔部6付近のパッキン2が比較的大きい強度を有するとともに、パッキン2に溜まる結露水を、短時間で気化させることができる高圧蒸気滅菌器100を提供することができる。
また、図6に示したように、本発明の実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100では、パッキン2の孔部6を貫通し、蓋部1からパッキン2の水の溜まる領域まで延設される熱伝導部材8を有するので、パッキン2に溜まる結露水を、より短時間で気化させることができる高圧蒸気滅菌器100を提供することができる。
また、高圧蒸気滅菌器100が、例えば、チャンバー20の外周部を覆う断熱材を備え、チャンバー20の奥部分20cを覆う断熱材の厚みが比較的薄い構造を有する場合であっても、滅菌工程終了時又は排気工程時、パッキン2に溜まる結露水が短時間に気化して除去されているので、チャンバー20の冷めやすい箇所、例えばチャンバー20の奥部分20cで結露することを防止することができる。
尚、上記実施形態に係る高圧蒸気滅菌器100は、左側又は右側に垂直な回転軸を有する片開き式の扉12に蓋部1を有していたが、この形態に限られるものではない。例えば、上側又は下側に水平な回転軸を有する片開き式の扉12に蓋部1を有していてもよい。また、上記実施形態では、蓋部1を備える扉12は、筐体10の側面に形成されていたが、筐体10の上面に形成されていてもよい。蓋部1に取り付けられたパッキン2が、結露水の溜まる部分に上記連通部を有していればよく、扉12の開閉方向によって本発明が限定されるものではない。
また、上記実施形態のパッキン2の形状は、径方向断面略V字形状に形成されていたが、例えば、径方向断面略U字形状であってもよい。
また、パッキン2に形成した連通部は、孔部6に限られるものではなく、例えば、パッキン2の本体部2aの上端部側に開口した形状の切欠き部であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 蓋部
1a 被嵌合部
1b 突出部
1d 被係合孔部
2 パッキン
2a 本体部
2b 密着片(密着部)
3 水溜り部(水溜り領域)
6 孔部
8 熱伝導部材
8a 係合部
8b 端部
10 筐体
10b 開口部(貯水槽用開口部)
10c 蓋部(貯水槽用蓋部)
10d スタートスイッチ
10e 電源スイッチ
12 扉
20 チャンバー(釜)
20a 開口部
20b 開口部端面
20c チャンバーの奥部分
22 圧力計
26 排気1次フィルタ
30 貯水槽
32 通気電磁弁
34 空気抜き装置
36 給水フィルタ
38 給水電磁弁
40 排水ホース
42 プラグ(栓)
46 排気2次フィルタ
48 排気電磁弁
50 排気コンデンサ
52 安全弁
100 高圧蒸気滅菌器

Claims (3)

  1. 開口部を有するチャンバーと、
    前記チャンバーの開口部を開閉自在に密閉する蓋部と、
    前記蓋部に取り付けられ、前記チャンバーの開口部端面に密着するリング状のパッキンと、を有し、
    前記蓋部は、前記パッキンが嵌合する被嵌合部を備え、
    前記パッキンは、径方向断面略V字形状に形成され、前記蓋部の前記被嵌合部に嵌合する本体部と、前記本体部から前記チャンバー側に突出するとともに径方向内側に向けて屈曲し、前記チャンバーの開口部端面に密着する密着面を備える密着片と、を有し、
    前記パッキンは、結露水が溜まる領域の前記本体部に、前記結露水が溜まる領域と前記蓋部との間を連通する連通部を有すること特徴とする
    高圧蒸気滅菌器。
  2. 前記連通部は、前記リング状のパッキンの前記本体部と前記密着片とで形成されるV字形状の底部ないし該底部よりも僅かに上方の位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧蒸気滅菌器。
  3. 前記連通部に、前記蓋部から前記結露水の溜まる領域まで延設される熱伝導部材が貫通されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高圧蒸気滅菌器。
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