JP2013150240A - 電話転送システム、電話転送サーバおよび表示ユニット - Google Patents
電話転送システム、電話転送サーバおよび表示ユニット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】表示ユニット10は、ユーザBにより押しボタンが押下されると、第1の時計が計測している時刻と表示ユニット10の固有IDとを基に擬似乱数を生成し、生成した擬似乱数を液晶表示部に表示する。電話転送サーバ20は、携帯電話機40からの着信を受けると、携帯電話機40の操作により生成された情報を受信し、前記情報を受信すると、第2の時計が計測している時刻と予め記憶している表示ユニット10の固有IDとを基に擬似乱数を生成し、受信した前記情報が生成された前記擬似乱数と一致するか否かを判断し、一致すると判断された場合に、携帯電話機40を電話機30の電話番号に回線接続する。
【選択図】図1
Description
インターホンを用いずに携帯電話機を用いる場合、住人にとっては、確かに訪問客が家の前まで来ているのか判断することは難しい。また、住人の電話番号を知らない訪問客は来訪を知らせることができない。
特許文献1には、携帯電話端末を用いたインターホンシステムが開示されている。このシステムは、訪問客が保持している携帯電話端末と、玄関の外に設置された玄関装置と、室内に設置された室内装置と、部屋の住人が保持している携帯電話端末とから構成される。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、より簡易な構成および低コストで、訪問客が家の前まで来ていることを確認することが可能であり、且つ、住人の電話番号を公開する必要が無い電話転送システムを提供することを目的とする。
また、表示ユニットと電話転送サーバ、および、表示ユニットと電話機との間で通信を行う必要がないため、表示ユニットには通信回路が不要である。表示ユニットは擬似乱数生成を生成して表示するという簡易な構成であるため、低コストで実現可能である。
<1.概要>
図1は、電話転送システム1の構成を示す図である。図1に示すように、電話転送システム1は、表示ユニット10、電話転送サーバ20、電話機30、携帯電話機40、公衆電話網50および携帯電話網60から構成される。
<2.構成>
ここでは、表示ユニット10および電話転送サーバ20それぞれの構成について説明する。
<2−1.表示ユニット10の構成>
先ず、図2を用いて表示ユニット10の外観について説明する。
図2(a)は、ユーザAが表示ユニット10を購入したときの表示ユニット10の外観を示している。表示ユニット10の主表面(押しボタン12および液晶表示部13が配置されている面)には、「ご用の方へ、電話転送サービスをお使いください。06−1234−5678にお電話いただき、登録番号「」に続けて、押しボタンを押して表示される確認番号をダイヤルしてください。」というメッセージ文字列が記載されている。
図2(b)は、運用時の表示ユニット10の外観を示している。登録番号記入欄11には、登録番号「1231512334」が記入されている。表示ユニット10は、この状態で、ユーザA宅の玄関先(玄関扉、門扉、外壁など)に設置される。このとき表示ユニット10は容易に取り外せないように固定されることが望ましい。なお、表示ユニット10は、ボタン電池など小型の一次電池を電源として駆動するものであり、商用電源に接続する必要はない。
続いて、図3を用いて、表示ユニット10の内部構成について説明する。
図3は、表示ユニット10の内部構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、表示ユニット10は、時計101、時計補正部102、固有ID記憶部103、操作入力部104、擬似乱数生成器105および表示制御部106から構成される。操作入力部104は、図2で説明した押しボタン12を含み、表示制御部106は、図2で説明した液晶表示部13を含む。
時計補正部102は、標準電波を受信するアンテナを含み、受信した標準電波からタイムコードを復調し、復調されたタイムコードのデータ内容を用いて、時計101が計測している年、月、日、時、分を補正する。
擬似乱数生成器105は、操作入力部104から擬似乱数生成の指示を受けると、固有ID記憶部103から固有IDを読み出す。さらに、時計101から現在日時を読み出す。擬似乱数生成器105は、読み出した現在日時の年(2桁)、月(2桁)、日(2桁)、時(2桁)、および分(2桁)の10桁からなる時刻文字列を生成する。
なお、擬似乱数生成器105で用いる擬似乱数生成アルゴリズムは一方向性ハッシュ関数に限定されない。時計101から読み出される時刻文字列が変化する毎に予測不可能な異なる値が生成されるものであればどのようなアルゴリズムを用いてもよい。
こうすることで、液晶表示部13による電力消費を抑制することができる。また、上述したように、時計101が1分単位で時刻を計測することを考慮すると、確認番号が有効期限は1分間である。そのため、確認番号を1分以上表示しておく必要はない。また、有効期限が1分間である確認番号を用いることで、ユーザBは、表示ユニット10の前から電話転送サーバ20へ電話を掛けて、確認番号を入力する必要がある。ユーザBが液晶表示部13に表示された確認番号を覚えておき、後で別の場所から電話転送サーバ20へ電話を掛けても、後述する認証IVR処理にて、確認番号の不一致により、ユーザBが掛けた電話がユーザAの電話機30に転送されない可能性が高い。
<2−2.電話転送サーバ20の構成>
ここでは、図4から図7を用いて、電話転送サーバ20の内部構成について説明する。
ユニット情報記憶部202は、一例としてHDDで構成され、図5(a)に示す機器テーブル210、および、図5(b)に示す登録テーブル220を記憶している。
機器テーブル210は、複数の機器情報が登録されたテーブルである。各機器情報は、図5(a)に示すように、正規に製造された表示ユニットの機器番号と固有IDとから構成される。機器テーブル210は、複数の表示ユニットが製造され、各表示ユニットに機器番号と固有IDとが割り振られた後に、ユニット情報記憶部202に書き込まれたものである。なお、機器番号は、複数の表示ユニットの製造時に、それぞれの表示ユニット毎に異なる固有の値の機器番号が生成される。固有IDも同様に、複数の表示ユニットの製造時に、それぞれの表示ユニット毎に異なる固有の値の固有IDが生成される。機器テーブル210は、後述する登録IVR処理および認証IVR処理で用いられる。
番号1に対応する応答メッセージは、「こちらは転送サービス登録受付です。発番号通知を有効にして再度お掛け直しください。」である。
番号3に対応する応答メッセージは、「機器番号が無効です。表示ユニットの機器番号を入力し、最後にシャープを押してください。」である。
番号4に対応する応答メッセージは、「機器番号が無効です。お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
番号6に対応する応答メッセージは、「登録番号は「######」です。表示ユニットに記載してください。もう一度確認するときは1を、よろしければシャープを押してください。」である。
番号8に対応する応答メッセージは、「登録番号が間違っています。お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
番号9に対応する応答メッセージは、「転送サービスの登録が完了しました。転送サービスを解除する場合には、登録用番号に再度お掛け直しください。ご利用ありがとうございます。」である。
番号11に対応する応答メッセージは、「登録番号が間違っています。登録番号を入力し、最後にシャープを押してください。」である。
番号12に対応する応答メッセージは、「登録番号が間違っています、お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
制御部232は、電話機30から受信するDTMFトーン信号を判断し、その判断結果に応じて、再生すべき応答メッセージを選択する。制御部232は、選択した応答メッセージを音声データ記憶部231から読み出して再生する。また、制御部232は、登録情報を生成し、生成した登録情報を、ユニット情報記憶部202の登録テーブル220に登録する。さらに、制御部232は、既に登録されている登録情報を削除する。
また、認証IVRプログラムは、表示ユニット10の擬似乱数生成器105が有する擬似乱数生成アルゴリズムと同一のアルゴリズムを含む。
番号1に対応する応答メッセージは、「こちらは転送サービス受付です。発番号通知を有効にして再度お掛け直しください。」である。
番号3に対応する応答メッセージは、「登録番号が無効です。表示ユニットに記載されている登録番号を入力し、最後にシャープを押してください。」である。
番号4に対応する応答メッセージは、「登録番号が無効です。お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
番号6に対応する応答メッセージは、「確認できませんでした。お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
番号7´に対応する応答メッセージは、「確認が完了しました。電話を呼び出しますので、しばらくお待ちください。」である。
番号8に対応する応答メッセージは、「転送先は話し中です。お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
番号10に対応する応答メッセージは、「転送先がお出になりません。お手数ですがはじめからやり直してください。」である。
なお、本実施形態の音声データ記憶部241は、番号7´に対応する応答メッセージを記憶していることは必須ではない。番号7´に対応する応答メッセージは、後述する変形例(4)のように、電話機30と携帯電話機40とを回線接続する際に、SMS(Short Message Service)を利用する場合に使用する応答メッセージである。
読出/書込部243は、ユニット情報記憶部202からの情報の読み出し、および、ユニット情報記憶部202への情報の書き込みを行う。また、読出/書込部243は、通話記録部206からの情報の読み出し、および、通話記録部206への情報の書き込みを行う。以下では、特に明記していない場合でも、制御部242は、読出/書込部233を介して、ユニット情報記憶部202および通話記録部206との間で情報を読み出したり書き込んだりする。
通話記録部206は、一例としてHDDで構成される。通話記録部206は、電話機30から通知された電話番号に対応付けて、電話機30との通話内容を記録する機能を有する。また、通話記録部206は、携帯電話機40から通知された電話番号に対応付けて、携帯電話機40との通話内容を記録する機能を有する。
<3.動作>
ここでは、電話転送システム1の動作について説明する。
<3−1.全体フロー>
図8は、電話転送システム1の全体の処理の流れを示すフローチャートである。なお、表示ユニット10は、通信機能を有しておらず、電話転送サーバ20、電話機30および携帯電話機40とは独立して動作する。そのため、図8には表示ユニット10の動作を記載していない。
<3−2.表示ユニット10のフロー>
図9は、表示ユニット10の動作を示すフローチャートである。
擬似乱数生成器105は、時計101から現在日時を読み出し、時刻文字列を生成する(ステップS12)。擬似乱数生成器105は、固有ID記憶部103から固有IDを読み出す(ステップS13)。擬似乱数生成器105は、ステップS12で読み出した時刻文字列とステップS13で読み出した固有IDとを連結して認証文字列を生成する(ステップS14)。
表示制御部106は、擬似乱数生成器105で生成された擬似乱数を確認番号として、液晶表示部13に表示する(ステップS16)。表示制御部106は、確認番号を表示してから1分後に表示を消す(ステップS17)。その後、表示ユニット10は、ステップS11に戻り処理を続ける。
<3−3.登録IVR処理の詳細フロー>
図10〜図12は、電話転送サーバ20による登録IVR処理の動作(ステップS2の詳細)を示すフローチャートである。
電話機から登録用電話番号に着信があると、公衆電話網接続部201が登録IVR処理部203と電話機とを回線接続する。登録IVR処理部203の制御部232は、当該着信に係る発番号が通知されているか否かを判断する。
DTMFトーン信号で1および2以外の数字が入力された場合(ステップS37で1,2以外)、ステップS34へ戻り、処理を続ける。
1が入力された場合(ステップS42で1)、制御部232は、ステップS39に戻り処理を続ける。
その後、制御部232は、DTMFトーン信号で登録番号と#とが入力されるのを待ち(ステップS45)、登録番号と#とが入力されると、ステップS46へ進む。
入力された登録番号がステップS38で生成された登録番号と一致しないとの判断が1回目または2回目になされた場合(ステップS46でNO(1〜2回目))、制御部232は、ステップS43に戻り、処理を続ける。
具体的に、電話機30から登録用電話番号に着信があった場合、制御部232は、電話機30で入力された表示ユニット10の機器番号と、ステップS38で生成された登録番号と、着信に係る発番号とを含む登録情報を生成する。すなわち、電話機30の電話番号が「転送先電話番号」となる。また、制御部232は、新たに生成する登録情報の「時刻補正値」の初期値を「0」とする。
続いて、制御部232は、応答メッセージ9を選択する(ステップS50)。制御部232は、音声データ記憶部231から、番号9に対応する応答メッセージを読み出す。制御部232は、音声データ「転送サービスの登録が完了しました。転送サービスを解除する場合には、登録用番号に再度お掛け直しください。ご利用ありがとうございます。」を再生する(ステップS51)。その後、公衆電話網接続部201は、電話機と接続している回線を切断し、制御部232は、登録IVR処理を終了する(ステップS52)。
制御部232は、応答メッセージ10を選択する(ステップS61)。制御部232は、音声データ記憶部231から番号10に対応する応答メッセージを読み出す。制御部232は、音声データ「転送サービスを解除します。登録番号を入力し、最後にシャープを押してください。」を再生する(ステップS62)。
登録番号と#とが入力されると、制御部232は、登録テーブル220を参照し、入力された登録番号と、ステップS27で入力された機器番号とが対応付けられているか否か判断する(ステップS64)。また、制御部232は、判断結果を一時的に内部に保持する。
登録番号と機器番号とが対応付けられていないとの判断が1回目または2回目になされた場合(ステップS64でNO(1〜2回目))、制御部232は、応答メッセージ11を選択する(ステップS65)。制御部232は、音声データ記憶部231から番号11に対応する応答メッセージを読み出す。制御部232は、音声データ「登録番号が間違っています。登録番号を入力し、最後にシャープを押してください。」を再生する(ステップS66)。その後、制御部232は、ステップS63に戻り、処理を続ける。
その後、制御部232は、応答メッセージ13を選択する(ステップS70)。制御部232は、音声データ記憶部231から番号13に対応する応答メッセージを読み出す。制御部232は、音声データ「転送サービスの解除が完了しました。再度登録する場合は、登録用番号にお掛け直しください。ご利用ありがとうございました。」を再生する(ステップS71)。その後、公衆電話網接続部201は、電話機と接続している回線を切断し、制御部232は、登録IVR処理を終了する(ステップS72)。
<3−4.認証IVR処理の詳細フロー>
図13〜図15は、電話転送サーバ20による認証IVR処理の動作(ステップS4の詳細)を示すフローチャートである。認証IVR処理は、電話機から電話転送サーバ20の認証用電話番号に着信があると開始する。
なお、認証IVR処理が開始される前に、表示ユニット10には、上述した登録IVR処理で電話転送サーバ20から通知された10桁の登録番号が、ユーザAにより既に記入されているものとする。
発番号が通知されていない場合(ステップS81でNO)、制御部242は、応答メッセージ1を選択する(ステップS82)。制御部242は、音声データ記憶部241から、番号1に対応する応答メッセージを読み出す。制御部242は、音声データ「こちらは転送サービス受付です。発番号通知を有効にして再度お掛け直しください。」を再生する(ステップS83)。その後、公衆電話網接続部201は、携帯電話機40と接続している回線を切断し、制御部242は、認証IVR処理を終了する(ステップS84)。
登録番号と#とが入力されると、制御部242は、入力された登録番号が登録テーブル220に登録されているか否か判断する(ステップS88)。また、制御部242は、判断結果を一時的に内部に保持する。
制御部242は、DTMFトーン信号で確認番号と#とが入力されるのを待ち、確認番号と#とが入力されると、ステップS97へ進む(ステップS96)。
制御部242はステップS87で入力された登録番号を用いて、登録テーブル220から当該登録番号を含む登録情報を検索する。制御部242は、検索された登録情報から、機器番号と時刻補正値とを取得する(ステップS97)。
制御部242は、時計205から現在日時を読み出す(ステップS99)。制御部242は、読み出した現在日時に時刻補正値を加算して補正時刻を生成する(ステップS100)。
また、例えば、時計205から読み出した現在日時が「12年4月5日20時58分」であり、時刻補正値が「−3」である場合、制御部242は、時計205から読み出した現在日時から3分遅らせ、補正時刻「12年4月5日20時55分」を生成する。
例えば、補正時刻が「12年1月1日12時01分」である場合、制御部242は、「1201011158」(3分前)、「1201011159」(2分前)、「1201011200」(1分前)、「1201011201」(補正時刻)、「1201011202」(1分後)、「1201011203」(2分後)、および「1201011204」(3分後)の7個の時刻文字列を生成する。
続いて、制御部242は、生成された7個の認証文字列それぞれを一方向性ハッシュ関数に入力し、7個の擬似乱数を生成する(ステップS103)。制御部242は、ステップS103で生成した7個の擬似乱数のそれぞれと、ステップS96で受信した確認番号とを比較し、確認番号に一致する擬似乱数があるか否か判断する(ステップS104)。
制御部242は、登録テーブル220に登録されている転送先電話番号、即ち電話機30に発信する(ステップS112)。制御部242は、電話機30であるの状態を判断する(ステップS113)。
通話が完了せず、回線接続から1分が経過した場合(ステップS120でNO(1分超え))、公衆電話網接続部201は、電話機30と携帯電話機40とを接続している回線を切断し、制御部242は、認証IVR処理を終了する(ステップS116)。通話が完了せず、回線接続から1分が経過していない場合(ステップS120でNO(1分以内)は、公衆電話網接続部201は、電話機30と携帯電話機40との接続状態を維持する。
<4.変形例>
以上、本発明に係る電話転送システムの実施形態を説明したが、例示した電話転送システム1を以下のように変形することも可能であり、本発明に係る電話転送システムが上記実施形態で示したとおりの電話転送システム1に限られないことは勿論である。
(1)上記実施形態では、電話機30は、公衆電話網50に接続している固定電話機であった。しかし、本発明はこれに限定されず、電話機30は、携帯電話網60に接続されたユーザAの携帯電話機でもよい。携帯電話機の電話番号を転送先電話番号として登録することで、ユーザAが外出している場合であっても、ユーザBは、ユーザAに対して来訪を伝えることが可能となる。また、電話機30は、IP電話網に接続されたIP電話機でもよいし、VoIP機能を備えるパーソナルコンピュータ、タブレット型端末などの端末装置でもよい。
(2)上記実施形態では、ユーザAが電話機30から電話転送サーバ20の登録IVR処理部203へ電話を掛けることにより、転送先電話番号の登録を行った。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザAが、インターネットに接続可能な端末装置を用いて、電話転送サーバ20を有する通信事業者のホームページ上で各種情報を入力することにより転送先電話番号の登録を行っても良い。
(3)上記実施形態では、認証IVR処理部204の電話番号が表示ユニット10に記載されている構成を有していたが、本発明はこれに限定されない。
(4)上記実施形態の認証IVR処理では、ステップS112において電話転送サーバ20が電話機30へ電話を掛けることにより、電話機30と携帯電話機40とを回線接続する構成を有していた。しかし、本発明はこれに限定されない。
電話転送サーバ20は、認証IVR処理のステップS109まで上記実施形態と同様の処理を行う。本変形例では、制御部242は、応答メッセージ7に替えて、応答メッセージ7´を選択する(ステップS131)。制御部242は、音声データ記憶部241から、番号7´に対応する応答メッセージを読み出す。制御部242は、音声データ「確認が完了しました。電話を呼び出しますので、しばらくお待ちください。」を再生する(ステップS132)。
コールバックがあると(ステップS134でYES)、制御部242は、応答メッセージ9を選択する(ステップS135)。ステップS136〜ステップS139までの処理は、図15のステップS118〜ステップS116までの処理と同様であるため、説明を省略する。
コールバックが無く(ステップS134でNO)、30秒を経過した場合(ステップS140で30秒超え)、制御部242は、応答メッセージ10を選択する(ステップS141)。ステップS142〜ステップS139までの処理は、図15のステップS123〜ステップS116と同様であるため、説明を省略する。
(5)上記実施形態では、表示ユニット10は、液晶表示部13を備え、生成した確認番号(擬似乱数)を液晶表示部13に表示する構成を有していた。これにより、ユーザBは、液晶表示部13に表示された確認番号を見て、携帯電話機40のキーを操作することにより確認番号を入力することができる。しかし、本発明はこの構成に限定されない。
また、表示ユニット10は、確認番号を数値ではなく、携帯電話機40で読み取りが可能なバーコードなどで表示してもよい。ユーザBは、携帯電話機40のバーコードリーダで前記バーコードを読み取ったり、携帯電話機40にカメラで前記バーコードを撮影することで、確認番号を入力することができる。この場合、電話転送サーバ20には、携帯電話機40から受信したバーコードのデータから確認番号を再現する機能が必要である。
(6)上記実施形態では、ユーザA宅の玄関先に表示ユニット10を設置することにより、携帯電話機40を保持したユーザBが確かにユーザA宅まで来ていることを確認してから、電話回線を接続する電話転送システム1について説明した。
例えば、街頭に貼られた宣伝広告用のポスターの近傍や、展示場で展示されている商品の近傍に、「商品についてより詳しい情報が必要な方は、06−1234−5678までお電話ください。」などのメッセージ文字列が記載された表示ユニット10を設置してもよい。そうすると、実際にポスターや商品の前に居る人物からの電話を接続することができる。また、会社の無人の受付や、夜間の無人の交番などに表示ユニット10を設置することも考えられる。
本実施形態では、表示ユニット10の前にいるユーザBが自分の携帯電話機40を用いて電話転送サーバ20へ電話を掛けるので、通話料はユーザBが負担することになる。また、電話転送サーバ20は、携帯電話機40に対し、発番号通知を要求する。また、電話転送サーバ20は、通話記録部206を備え、携帯電話機40との通話内容を記録する機能を有する。これらのことから、ユーザBがいたずらに電話転送サーバ20へ電話を掛ける可能性は低いと考えられる。
(7)上記実施形態および上記変形例を適宜組み合わせてもよい。
<5.補足>
以下、更に本発明の一実施形態としての電気錠システムの構成およびその変形例と効果について説明する。
(a)本発明に係る電話転送システムは、表示ユニットと電話転送サーバとから構成され、前記表示ユニットは、時刻を計測する第1の時計と、固有IDを記憶している固有ID記憶部と、前記第1の時計が計測している時刻と前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する第1の擬似乱数生成部と、生成された前記擬似乱数を表示する表示部とを備え、前記電話転送サーバは、時刻を計測する第2の時計と、前記表示ユニットの固有IDおよび前記表示ユニットに関連する電話番号を記憶しているユニット情報記憶部と、電話機から当該電話機の操作により生成された情報を受信する受信部と、前記受信部が前記情報を受信すると、前記第2の時計が計測している時刻と前記ユニット情報記憶部に記憶されている前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する第2の擬似乱数生成部と、受信した前記情報が前記第2の擬似乱数生成部により生成された前記擬似乱数と一致するか否かを判断する判断部と、前記判断部により一致すると判断された場合に、前記電話機を前記表示ユニットに関連する前記電話番号に回線接続する通信制御部とを備えることを特徴とする。
また、表示ユニットと電話転送サーバ、および、表示ユニットと電話機との間で通信を行う必要がないため、表示ユニットには通信回路が不要である。表示ユニットは擬似乱数生成を生成して表示するという簡易な構成であるため、低コストで実現可能である。
(b)前記電話転送システムにおいて、前記ユニット情報記憶部は、正当な表示ユニットの機器番号および固有IDを対応付けて記憶しており、前記電話転送サーバは、更に、前記表示ユニットの機器番号および前記表示ユニットに関連する前記電話番号を受信する登録情報受信部と、受信した前記機器番号が前記ユニット情報記憶部に記憶されているか否かを判断する認証部と、前記機器番号が前記ユニット情報記憶部に記憶されている場合、前記表示ユニットに固有の登録番号を生成する登録番号生成部と、生成した前記登録番号および前記電話番号を、前記固有IDに関連付けて前記ユニット情報記憶部に登録する登録部とを備え、前記受信部は、更に、前記電話機の操作により前記登録番号を受信し、前記判断部は、受信した前記登録番号に関連付けられている前記固有IDを前記ユニット情報記憶部から読み出し、読み出した前記固有IDと時刻とを用いて前記判断を行うことを特徴とする。
(c)前記電話転送システムにおいて、前記第2の擬似乱数生成部は、
前記第2の時計が計測している時刻、当該時刻から所定時間前の時刻および当該時刻から所定時間後の時刻のそれぞれと前記固有IDとから、前記第1の擬似乱数生成部と同一のアルゴリズムを用いて複数個の検証候補値を生成し、前記判断部は、生成された前記複数個の検証候補値のうち、受信した前記情報と一致するものがあるか否かを判断し、いずれか一つの検証候補値が受信した前記情報と一致する場合に、受信した前記情報が前記第2の擬似乱数生成部により生成された前記擬似乱数と一致すと判断し、当該検証候補値の基となった時刻の前記第2の時計が計測している時刻からのずれ量を補正値として記録し、前記第2の擬似乱数生成部は、以降の判断において、記録されている前記補正値を用いて前記第2の時計が計測している時刻を補正した補正時刻を基に、複数個の検証候補値を生成することを特徴とする。
(d)前記電話転送システムにおいて、前記表示ユニットは、更に、ユーザの操作を受け付ける操作部を有し、前記第1の擬似乱数生成部は、前記操作部が操作されると、前記擬似乱数を生成することを特徴とする。
(e)前記電話転送システムにおいて、前記通信制御部は、前記ユニット情報記憶部に登録されている前記電話番号に対し電話をかけることにより前記電話機を前記電話番号に回線接続することを特徴とする。
この場合、電話転送サーバから前記電話番号へかけた電話に係る通話料が電話転送サーバに課金されることになる。そこで、以下のように構成することもできる。
(f)前記電話転送システムにおいて、前記通信制御部は、前記ユニット情報記憶部に登録されている前記電話番号に対し、SMS(Short Message Service)を利用して着信があった旨のメッセージを通知し、前記電話番号からコールバックがあると、前記電話機を前記電話番号に回線接続することを特徴とする。
(g)本発明に係る電話転送サーバは、時刻を計測する時計と、表示ユニットの固有IDおよび前記表示ユニットに関連する電話番号を記憶しているユニット情報記憶部と、電話機から当該電話機の操作により生成された情報を受信する受信部と、前記受信部が前記情報を受信すると、前記時計が計測している時刻と前記ユニット情報記憶部に記憶されている前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する擬似乱数生成部と、時刻と前記ユニット情報記憶部に記憶されている前記固有IDとを基に、受信した前記情報が前記擬似乱数を示すか否かを判断する判断部と、受信した前記情報が前記擬似乱数生成部により生成された前記擬似乱数と一致するか否かを判断する判断部と、前記判断部により一致すると判断された場合に、前記電話機を前記表示ユニットに関連する前記電話番号に回線接続する通信制御部とを備えることを特徴とする。
また、訪問客は電話転送サーバに対して電話をかければよいので、家の住人の電話番号を訪問客に公開する必要が無い。
(h)本発明に係る表示ユニットは、電話転送システムで用いられる表示ユニットであって、時刻を計測する時計と、固有IDを記憶している固有ID記憶部と、前記時計が計測している時刻と前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する擬似乱数生成部と、生成された前記擬似乱数を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
10 表示ユニット
12 押しボタン
13 液晶表示部
20 電話転送サーバ
30 電話機
40 携帯電話機
50 公衆電話網
60 携帯電話網
101 時計
102 時計補正部
103 固有ID記憶部
104 操作入力部
105 擬似乱数生成器
106 表示制御部
201 公衆電話網接続部
202 ユニット情報記憶部
203 登録IVR処理部
204 認証IVR処理部
205 時計
206 通話記録部
231 音声データ記憶部
232 制御部
233 読出/書込部
241 音声データ記憶部
242 制御部
243 読出/書込部
Claims (8)
- 表示ユニットと電話転送サーバとから構成される電話転送システムであって、
前記表示ユニットは、
時刻を計測する第1の時計と、
固有IDを記憶している固有ID記憶部と、
前記第1の時計が計測している時刻と前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する第1の擬似乱数生成部と、
生成された前記擬似乱数を表示する表示部とを備え、
前記電話転送サーバは、
時刻を計測する第2の時計と、
前記表示ユニットの固有IDおよび前記表示ユニットに関連する電話番号を記憶しているユニット情報記憶部と、
電話機から当該電話機の操作により生成された情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記情報を受信すると、前記第2の時計が計測している時刻と前記ユニット情報記憶部に記憶されている前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する第2の擬似乱数生成部と、
受信した前記情報が前記第2の擬似乱数生成部により生成された前記擬似乱数と一致するか否かを判断する判断部と、
前記判断部により一致すると判断された場合に、前記電話機を前記表示ユニットに関連する前記電話番号に回線接続する通信制御部とを備える
ことを特徴とする電話転送システム。 - 前記ユニット情報記憶部は、正当な表示ユニットの機器番号および固有IDを対応付けて記憶しており、
前記電話転送サーバは、更に、
前記表示ユニットの機器番号および前記表示ユニットに関連する前記電話番号を受信する登録情報受信部と、
受信した前記機器番号が前記ユニット情報記憶部に記憶されているか否かを判断する認証部と、
前記機器番号が前記ユニット情報記憶部に記憶されている場合、前記表示ユニットに固有の登録番号を生成する登録番号生成部と、
生成した前記登録番号および前記電話番号を、前記固有IDに関連付けて前記ユニット情報記憶部に登録する登録部とを備え、
前記受信部は、更に、前記電話機の操作により前記登録番号を受信し、
前記判断部は、受信した前記登録番号に関連付けられている前記固有IDを前記ユニット情報記憶部から読み出し、読み出した前記固有IDと時刻とを用いて前記判断を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の電話転送システム。 - 前記第2の擬似乱数生成部は、
前記第2の時計が計測している時刻、当該時刻から所定時間前の時刻および当該時刻から所定時間後の時刻のそれぞれと前記固有IDとから、前記第1の擬似乱数生成部と同一のアルゴリズムを用いて複数個の検証候補値を生成し、
前記判断部は、
生成された前記複数個の検証候補値のうち、受信した前記情報と一致するものがあるか否かを判断し、
いずれか一つの検証候補値が受信した前記情報と一致する場合に、受信した前記情報が前記第2の擬似乱数生成部により生成された前記擬似乱数と一致すと判断し、当該検証候補値の基となった時刻の前記第2の時計が計測している時刻からのずれ量を補正値として記録し、
前記第2の擬似乱数生成部は、以降の判断において、記録されている前記補正値を用いて前記第2の時計が計測している時刻を補正した補正時刻を基に、複数個の検証候補値を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の電話転送システム。 - 前記表示ユニットは、更に、
ユーザの操作を受け付ける操作部を有し、
前記第1の擬似乱数生成部は、前記操作部が操作されると、前記擬似乱数を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の電話転送システム。 - 前記通信制御部は、
前記ユニット情報記憶部に登録されている前記電話番号に対し電話をかけることにより前記電話機を前記電話番号に回線接続する
ことを特徴とする請求項2に記載の電話転送システム。 - 前記通信制御部は、
前記ユニット情報記憶部に登録されている前記電話番号に対し、SMS(Short Message Service)を利用して着信があった旨のメッセージを通知し、
前記電話番号からコールバックがあると、前記電話機を前記電話番号に回線接続する
ことを特徴とする請求項2に記載の電話転送システム。 - 時刻を計測する時計と、
表示ユニットの固有IDおよび前記表示ユニットに関連する電話番号を記憶しているユニット情報記憶部と、
電話機から当該電話機の操作により生成された情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記情報を受信すると、前記時計が計測している時刻と前記ユニット情報記憶部に記憶されている前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する擬似乱数生成部と、
時刻と前記ユニット情報記憶部に記憶されている前記固有IDとを基に、受信した前記情報が前記擬似乱数を示すか否かを判断する判断部と、
受信した前記情報が前記擬似乱数生成部により生成された前記擬似乱数と一致するか否かを判断する判断部と、
前記判断部により一致すると判断された場合に、前記電話機を前記表示ユニットに関連する前記電話番号に回線接続する通信制御部とを備える
ことを特徴とする電話転送サーバ。 - 電話転送システムで用いられる表示ユニットであって、
時刻を計測する時計と、
固有IDを記憶している固有ID記憶部と、
前記時計が計測している時刻と前記固有IDとを基に擬似乱数を生成する擬似乱数生成部と、
生成された前記擬似乱数を表示する表示部と
を備えることを特徴とする表示ユニット。
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