JP2013149371A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブル類の不用意な抜けを防止するとともに、過剰な外力が作用したときにはロック解除動作を必要とせずに容易にケーブル類を抜けるようにする。
【解決手段】ケーブルCに対しプラグPがインレットAから抜ける方向に所定値未満の力が作用すると、移動端子Bにより係合体L1,L2がプラグ外部に押し出され、インレットの係合凹部と係合してプラグの抜け止めがなされる。ケーブルCに作用する力が所定値以上になると、係合体L1,L2が狭幅部で屈曲するように弾性変形して係合体と係合凹部との係合が解除され、プラグPがインレットAから抜ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、ケーブル接続機構に関するものである。
従来から、電気・電子機器類における電力や信号の授受を行なうケーブル類は、コネクタやプラグ、コンセントなどの接続機構を介して接続される。このような接続機構は、通常、ケーブル端に装着されるケーブル側接続器と、装置側または壁面などに設けられケーブル側接続器が装着される(ケーブル側接続器を受ける)受側接続器(以下、装置側接続器と称する)から構成される。
上記のような接続機構の一例として、例えば特開2010−86820号公報(特許文献1)には、プラグの抜け止めを容易に行なうことができ、しかも、過剰な外力が作用したときには抜け止めを解除できるようにしたコンセント装置が開示されている。また、特開2006−32176号公報(特許文献2)には、簡易固定されたテーブルタップやコンセントからの引き抜きを容易に行ない、低コストな電源プラグ装置が開示されている。
しかしながら、上記特許文献に示されるものは、プラグを抜くときに、人によるロック解除を実施する必要が有り、面倒であるという問題があった。また、初めて使用する人には、緊急事態において電源切断(接続解除)を素早く行うことができない恐れがあるという問題がある。
本発明は、従来のケーブル接続機構における上述の問題を解決し、プラグ挿抜時の面倒な操作を必要とせず、また、ケーブル類の不用意な抜けを防止できるとともに、過剰な外力が作用したときにはロックが自動的に解除されてプラグが抜けることによって破損等が防止されるケーブル接続機構を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、ケーブル端部に取り付けられるプラグと、該プラグを着脱可能に保持するインレットからなり、前記インレットに前記プラグが装着されたときに前記インレットが備える導線と前記ケーブルとを電気的に導通させるケーブル接続機構において、前記プラグは、前記ケーブルを非固定状態でプラグ内部に挿入させるケーブル通し穴と、該ケーブル通し穴からプラグ内部に挿入された前記ケーブルの端部に固定されケーブルと連動して移動可能な移動端子と、該移動端子の移動によりプラグ外部に突出される係合体を有し、前記インレットは、前記プラグがインレットに装着された状態で前記係合体がプラグ外部に突出された場合に前記係合体と係合する係合部を有し、前記ケーブルに対し前記プラグが前記インレットから抜ける方向に所定値未満の力が作用したときに前記移動端子の移動により前記係合体がプラグ外部に突出されて前記係合部と係合してプラグの抜け止めがなされるとともに、前記ケーブルに対し前記プラグが前記インレットから抜ける方向に所定値以上の力が作用したら、前記係合体が弾性変形して前記係合体と前記係合部との係合が解除されて、前記プラグが前記インレットから抜けることにより解決される。
本発明のケーブル接続機構によれば、プラグを持って抜き差しする通常の挿抜操作ではロックが掛からないことにより、簡単な動作で面倒無くプラグをインレットから抜くことが(もちろんインレットに挿すことも)できる。
そして、プラグをインレットにセットした状態でケーブルに不用意な力が作用した場合、ケーブルの端部に固定された移動端子がケーブルに連動して移動し、プラグに内蔵された係合体がプラグ内部から押し出され、インレットに設けられた係合部に係合される。これにより、プラグのインレットからの抜けが防止される。しかも、ケーブルが抜ける方向に作用する力が一定値より小さくなると、(プラグを抜く動作によって)係合体がプラグ内部に戻されるため、抜け防止機能を操作者が解除するなどの必要がなく、通常のプラグと同様、プラグをインレットから容易に抜くことができる。
さらに、係合体がプラグ内部から押し出されて係合部に係合した状態(プラグの不用意な抜け止めがなされた状態)で、例えば電源コードCに足が引っ掛かるなどして大きな力(一定値以上の力)がケーブルに作用したときには、係合体が弾性変形するため、プラグの抜け防止が解除され、プラグが抜けることによって転倒などの事故や断線あるいは装置の破損などを未然に防ぐことができる。
実施形態のケーブル接続機構の構成を示す断面図である。 プラグPをインレットAに装着した状態を示す図である。 インレットAからのプラグPの抜け止めが行なわれた状態を示す図である。 プラグの係合体L1,L2が変形してプラグの抜け止めが解除された状態を示す図である。 係合体L1,L2を移動可能に支持する構成の一例を示す図である。 戻し部材Dをコイルスプリングとした構成例を示す図である。 本発明によるケーブル接続機構を備えた電子機器の一例である画像形成装置の一例を示す断面構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明を適用した一実施形態として、電源コードの端部に装着されたプラグから電子機器の筐体に取り付けられたインレットを介して電子機器に動作電源を供給する電源ケーブル接続機構について説明する。本実施形態の電源ケーブル接続機構は、例えば商用電源等の電源ラインや他の電子機器からの動作電源(電力)を電子機器に供給するためのものであるが、本発明は電源ケーブルの接続機構に限定されるものではなく、信号線(信号ケーブル)を接続するためのケーブル接続機構にも適用可能である。
図1は、本実施形態のケーブル接続機構の構成を示す断面図で、電源コードCの端部に装着されたプラグPが、電子機器の筐体に取り付けられたインレットAに装着された様子を示している。なお、電子機器本体は図示を省略しており、また、インレットAも一部のみを図示している。
インレットAは、プラグPが挿入される凹部10を有しており、その凹部10の両側壁面に、プラグPの係合体L1,L2が後述するように突出されたときに係合される係合凹部11,12が設けられている。凹部10の図1における天面の中央からは、プラグからの電力を受ける導線(電線)Eが突出して設けられている。その導線Eの両側には、プラグ装着時に嵌合される嵌合突起21,22が凸設されている。
プラグPは、図1における下端部に、電源コードCを通すための穴30が設けられている。穴30からプラグの内部空間31内に挿入された電源コードCの先端部には、移動端子Bが装着固定されている。移動端子Bの電源コードCへの固定には、接着やネジ止めなど適宜な方法を採用できる。移動端子Bの図1における高さ(上下方向の大きさ)は、プラグの内部空間31よりも小さく、プラグの内部空間31内において図1の上下方向、すなわち、プラグの装脱方向に移動可能となっている。
プラグの上記穴30の大きさは、電源コードCの動きを阻害しない大きさになっている。そして、移動端子Bが穴30から抜けてしまわないように構成されている。本例では、移動端子Bの図1における下端部32(インレットAと反対側の端部)の大きさを穴30よりも大きくして、穴30からの抜け止めを図っている。移動端子Bの図1における上端部および下端部がそれぞれプラグPの内面に当接することによって、移動端子Bの移動範囲が規制される。移動端子Bが穴30から抜けてしまわないよう構成されていることにより、移動端子Bに固定された電源コードCがプラグPから脱落して断線する(電力供給不能となる)ことが防止される。
プラグPの上記の穴30が設けられた部分には、穴30を覆うように、移動端子Bを移動させる(後述する当初位置に戻す)ための戻し部材Dが取り付けられている。本例の戻し部材Dは例えばゴム等の弾性体で形成されたもので、電源コードCを通すための通し穴(符号なし)が設けられている。戻し部材Dの上部はプラグPに固定されている。また、戻し部材Dは通し穴に通された電源コードCを固定的に保持している。戻し部材Dによる電源コードCの固定的保持は、電源コードCが抜けたり滑ったりしない(電源コードCが戻し部材Dに対して滑らない)ように、戻し部材D自身の弾性によって強固に保持する構成のほか、熱収縮や接着剤の利用などが考えられる。
上記のように、戻し部材Dの上部がプラグPに固定され、その戻し部材Dによって固定的に保持された電源コードCの先端部に移動端子Bが装着固定されている。したがって、電源コードCと移動端子Bは連動する。戻し部材Dに外力が加わっていない平常状態において、移動端子Bの先端がプラグPの内壁面に当接または近接するように設けられている。すなわち、平常状態において、移動端子Bは戻し部材Dの弾性力によって図1に示す位置に保持されている。この位置を移動端子Bの当初位置とする。その状態から電源コードCが図1において下方に引っ張られたりすると戻し部材Dが弾性変形して電源コードC及び移動端子Bが移動するが、その移動の作用については図3等を参照して後述する。
移動端子Bの先端部(インレットA側の端部)の両側面には、インレットAから離れるに従って幅が狭くなる(インレットA側で幅が広く次第に幅が狭くなる)テーパー面15,16が形成されている。そして、そのテーパー面15,16に対向するように、係合体L1,L2が図1の左右方向に移動可能に配置される。係合体L1,L2を移動可能に支持する構成については図5により後述する。係合体L1,L2の先端係合部25,26がプラグ内部から突出できるように、プラグPには切欠き穴27,28が設けられている。また、係合体L1,L2の内側端面は、移動端子Bのテーパー面15,16に対応する斜面部23,24として設けられている。本例では係合体L1,L2は、弾性を有する部材により構成されている。
図2は、プラグPをインレットAに装着した状態を示す図である。
プラグPの先端面には、インレット側の導線Eを通すための通し穴19(図1)が設けられ、その両側には、インレットに設けられた嵌合突起21,22が嵌合される嵌合穴17,18(図1)が設けられている。プラグPをインレットAに装着すると、導線Eが移動端子B(の図示しない挟持部に)に挟持され、嵌合突起21,22が嵌合穴17,18に嵌合されることにより、プラグPがインレットAに保持される。本例では移動端子Bは導電部材で構成され、電源コードCから移動端子Bを介して導線Eに電力が供給可能となる(電気的に導通する)。なお、移動端子Bは、全体が導電部材でなくとも構わず、複数部材で構成することも可能であり、少なくとも電源コードCから導線Eに電力供給可能に構成し、他の部分、例えばテーパー面15,16や下端部32などの部分を樹脂等の非導電部材で構成することも可能である。
プラグPがインレットAに保持された図2の状態では係合体L1,L2はプラグ外に突出しておらず(プラグPの抜け止めがなされておらず)、操作者がプラグPを持って図2の下方に引くことで、プラグを容易に抜く(プラグPをインレットAから離脱させる)ことができる。
図2の状態で、電源コードCに対して引き抜き方向(図2の下方向=インレットAから遠ざかる方向)の外力が作用すると、電源コードCはプラグ本体(プラグの筐体)に固定されているわけではないので、電源コードCが図2の下方向に移動し、これに連動して移動端子Bも同方向に移動する。このとき、戻し部材Dは、電源コードCに引っ張られて弾性変形する(伸びる)。なお、電源コードCに作用する外力が戻し部材Dの弾性力よりも小さい場合は、戻し部材Dは変形せず、電源コードC及び移動端子Bは移動しない。また、インレットAとプラグPとの嵌合力(インレットの嵌合突起21,22とプラグPの嵌合穴17,18との嵌合力)は戻し部材Dの弾性力よりも大きく設定されている。その理由は、インレットAとプラグPのとの嵌合力が戻し部材Dの弾性力よりも小さい場合は、図2の状態で電源コードCが引っ張られた(電源コードCに外力が作用した)ときに、戻し部材Dが弾性変形せずにプラグが抜けてしまうからである。
図3は、インレットAからのプラグPの抜け止めが行なわれた状態を示す図である。上記のように、戻し部材Dの上部がプラグPに固定され、戻し部材Dが電源コードCを固定的に保持していることにより、図2の状態で電源コードCに下向きの外力が作用すると(戻し部材Dが変形できるだけの外力が作用すると)、戻し部材Dが弾性変形し、電源コードCは下方に移動する。これに連動してプラグ内部の移動端子Bも下方に移動する。移動端子Bの図1,2における下端部32がプラグPの内壁面に当接すると、移動端子Bおよび電源コードCのそれ以上の移動が規制される。
ここで、移動端子Bが図2の位置から図3の位置へと移動(変位)する過程で、移動端子Bのテーパー面15,16に押圧されて係合体L1,L2が外側に移動し、図3に示されるように、係合体L1,L2の先端係合部25,26がプラグ外部に突出してインレットAの係合凹部11,12内に進入して係合する。これにより、プラグPのインレットからの容易な抜けが規制され、プラグPがインレットAから抜け難くなる。したがって、プラグPの意図しない抜け・不用意な脱落を防止することができる。なお、図3の戻し部材Dは、電源コードCに作用した力(太矢印)によって変形した(伸びた)状態で図示してある。
図3の状態で、電源コードCに作用する力が解除又は一定値以下になると、戻し部材Dは自身の弾性力によって元の(当初の)状態に回復し、それによって電源コードCの先端に装着された移動端子Bが当初位置(図1又は図2に示す位置)に戻される。移動端子Bが当初位置に戻った状態では、係合体L1,L2に対する移動端子Bの押圧(テーパー面による押圧)は解除されているので、操作者がプラグPを抜く動作によって係合体L1,L2は容易にプラグ内部に戻され、容易にプラグを抜くことができる。
そして、図3の状態で、電源コードCに一定値以上の力が作用すると、移動端子Bの端部32がプラグPの内壁面に当接しているのでプラグPが図3において下方に(インレットから抜ける方向に)押しやられ、係合体L1,L2の先端係合部25,26がインレットの係合凹部11,12の顎(あご)部によって押され、係合体L1,L2は図4に示すように狭幅部13,14で弾性変形して、プラグPがインレットAから抜けるようになる。したがって、過剰な力(所定値以上の力)が電源コードCやプラグPに加わった場合、係合体L1,L2が変形することによってプラグPはインレットAから抜けるため、プラグ及びインレットの破損や、電源コードCと移動端子Bとの固着部の外れなどが防止される。なお、過剰な力によってプラグPが抜けるときに、操作者によるロック解除動作などは必要ない。
プラグPがインレットAから抜けると、係合体L1,L2は自身の弾性によって元の状態に戻ることができる。また、戻し部材Dも当初の状態に戻ることによって、プラグPは図1に示すような当初状態に復帰する。これにより、再度、プラグPをインレットAに装着することが可能となる。
なお、係合体L1,L2は、少なくとも狭幅部13,14で弾性変形可能な構成であれば良いが、全体を弾性材料により形成することで、低コストにて実現できる。また、本例では、係合体L1,L2が狭幅部13,14を有する形状によって、プラグPをインレットAに装着したときに、図2に示されるように、インレットの嵌合突起21,22がプラグ内に挿入される空間を生み出している。
移動端子Bのテーパー面15,16と係合体L1,L2の斜面部23,24との間の摩擦力は、戻し部材Dの(弾性による)戻し力よりも小さくなるように設定されている。これにより、電源コードCに作用していた外力がなくなったり小さくなったときに、戻し部材Dの当初状態に戻る動きに連動して移動端子Bが当初位置に戻されるため、係合体L1,L2はインレットの係合凹部11,12との係合状態が解除される。本例では、移動端子Bのテーパー面15,16と係合体L1,L2の斜面部23,24との間に、摩擦力を低減するための潤滑剤を塗布したり、あるいは、移動端子Bのテーパー面15,16又は/及び係合体L1,L2の斜面部23,24を、摩擦力が小さい表面構造として構成する。
前述したように、プラグPの穴30が設けられた部分に、穴30を覆うようにして戻し部材Dが取り付けられている。弾性部材により形成された戻し部材Dはその通し穴に通された電源コードCに密着され、電源コードCを固定的に保持するとともに、プラグP(のコード穴30部分)を密封している。本例では戻し部材Dはゴム等により形成され、電源コードCに図3に示すような力が加わったときに弾性変形して移動端子Bの移動を許容するとともに、その電源コードCに加わっていた力が取り去られたり一定値以下になったときに、自身の弾性力によって元の状態に回復し、それに連動して移動端子B及び電源コードCが当初位置(図1,2に示す位置)に戻される。
図5は、係合体L1,L2を移動可能に支持する構成の一例を示す図である。
この図に示す構成例では、係合体L1,L2はプラグPの筐体と樹脂材料により一体成形されている。符号35は、プラグPに凸設された係合体支持部であり、該支持部35と係合体L1,L2が接続部33,34により接続されている。上記したように移動端子Bが図2の下方に移動する際に、接続部33,34が部材の弾性により変形し、係合体L1,L2はプラグの外側に押し出される。それにより、係合体L1,L2の先端係合部25,26がインレットの係合凹部11,12に係合される。また、移動端子Bが当初位置に戻ると、移動端子Bのテーパー面15,16による押圧が解除されるため、係合体L1,L2は、接続部33,34の弾性によって元の位置に復帰する。また、接続部33,34によって係合体L1,L2がプラグPの係合体支持部35に接続されるため、係合体L1,L2がプラグPに設けた切欠き穴27,28からプラグ外部に抜けてしまうことはない。なお、係合体L1,L2を移動可能に支持する構成は、プラグPとの一体成形に限らず、適宜な方法を採用可能である。
なお、戻し部材Dとしては、ゴムに限らず、ウレタンや樹脂など他の弾性材料の使用も考えられる。あるいは、コイルスプリングも使用可能である。図6は、戻し部材Dをコイルスプリングとした構成例を示す図である。この戻し部材Dは圧縮スプリングであり、電源コードCに嵌装される。圧縮スプリングによる戻し部材Dは、移動端子B,電源コードC,プラグ筐体のいずれにも固定する必要はなく、プラグ内部において移動端子Bとプラグ筐体との間に配置される。図6において電源コードCが図の下方に引っ張られると、圧縮スプリングによる戻し部材Dが弾性変形して移動端子Bが移動する。電源コードCに対する外力が無くなるあるいは小さくなると、戻し部材Dの復帰力により移動端子Bが当初位置に戻される。
上記説明したように、本実施形態のケーブル接続機構によれば、プラグPをインレットAにセットした状態で電源コードCに不用意な力が作用した場合、電源コードCの端部に固定された移動端子Bが電源コードCに連動して同時に同方向に移動して、プラグに内蔵された係合体L1,L2がプラグ内部から押し出され、インレットAに設けられた係合凹部11,12に係合され、プラグPのインレットAからの抜けが防止される。しかも、電源コードCが抜ける方向に作用する力が一定値より小さくなると、(プラグを抜く動作によって)係合体L1,L2がプラグ内部に戻されるため、抜け防止機能を操作者が解除するなどの必要がなく、通常のプラグと同様、プラグPをインレットAから容易に抜くことができる。
そして、上記のように、係合体L1,L2がプラグ内部から押し出されて係合凹部11,12に係合した状態(プラグPの不用意な抜け止めがなされた状態)で、例えば電源コードCに足が引っ掛かるなどして大きな力(一定値以上の力)が電源コードCに作用したときには、係合体L1,L2が変形する(狭幅部13,14で屈曲する)ため、プラグの抜け防止が解除され、プラグが抜けることによって転倒などの事故を未然に防ぐことができる。
プラグPがインレットAから抜けると、変形した係合体L1,L2は自身の弾性によって元の形状に復帰することができる。また、押し出された係合体L1,L2は接続部33,34の弾性によって元の位置に(すなわちプラグ内部に)戻ることができる。
さらに、戻し部材Dも当初の状態に戻るため、プラグPは図1に示すような当初状態に自動的にリセットされる。これにより、プラグPを再度インレットAに装着することが可能となる。
また、移動端子Bのテーパー面15,16と係合体L1,L2の斜面部23,24との間の摩擦力は戻し部材Dの戻し力よりも小さく設定されているため、電源コードCに作用する力の大きさに応じて、抜け防止機能の稼動と解除が正しく行なわれる。
移動端子Bは、プラグP内部からの抜け止めが図られているとともに、プラグ内部での移動端子Bの移動範囲が規制される。これにより、電源コードの過変位による断線を防止できるとともに、係合体L1,L2の突出量を適度な大きさとすることができる。
戻し部材Dが弾性変形することにより、電源コードCに外力が作用した場合の電源コードC及び移動端子Bの変位・移動を許容するとともに、電源コードCに作用していた力がなくなったとき、あるいは力が一定値以下となったときには、戻し部材Dが元の状態に復帰することにより、電源コードC及び移動端子Bを元の位置に戻し、プラグPを当初状態に自動的にリセットすることができる。
最後に、本発明によるケーブル接続機構を備えた電子機器の一例として、画像形成装置の一例を図7により説明する。ここでは、ケーブル接続機構として、電源ケーブル接続機構を備えた構成として説明する。
図7は、本発明によるケーブル接続機構を備えた電子機器の一例である画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の要部構成を示す断面図である。
カラー複写機200は、装置本体中央部に位置する画像形成部200Aと、該画像形成部200Aの下方に位置する給紙部200Bと、画像形成部200Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有する高速機であり、画像形成部200Aに定着装置100を組み込んでいる。
画像形成部200Aには、水平方向に延びる転写面を有する中間転写ベルト210が配置されており、該中間転写ベルト210の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体205Y、205M、205C、205Kが転写ベルト210の転写面に沿って並置されている。
各感光体205Y、205M、205C、205Kはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、帯電装置202Y、202M、202C、202K、現像装置203Y、203M、203C、203K、一次転写装置204Y、204M、204C、204K及びクリーニング装置等が配置されている。各現像装置203Y、203M、203C、203Kには、それぞれのカラートナーが収容されている。また、画像形成部200A内の最上部に位置して光書き込み装置201、201が配置されている。
転写ベルト210は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて感光体205Y、205M、205C、205Kとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つであるローラ211に対向する位置に二次転写ローラ212が設けられている。また、二次転写ローラ212から定着装置100までの記録媒体(シートともいう)Pの搬送経路は、略水平方向の横パスとなっている。給紙部200Bは、記録媒体としてのシートPを積載収容する給紙トレイ220と、該給紙トレイ内のシートPを最下のものから順に1枚ずつ分離して、二次転写ローラ212の位置まで搬送する搬送機構を有している。
この画像形成装置200における画像形成に当たっては、感光体205Yの表面が帯電装置202Yにより一様に帯電され、画像読取部からの画像情報に基づいて感光体205Y上に静電潜像が形成される。該静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置203Yによりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される一次転写装置204Yにより転写ベルト210上に一次転写される。他の感光体205M、205C、205Kでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が転写ベルト210上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられる。
つぎに、感光体205Y、205M、205C、205Kから転写ベルト210上に一次転写されたトナー像Tは、ローラ211、転写ローラ212により搬送されてきたシートPに転写される。トナー像Tが転写されたシートPは、さらに定着装置100まで搬送され、定着ベルト51と加圧ローラ55との定着ニップ部Nにて定着が行なわれる。定着ニップ部Nの出口側に配置されたシート分離装置70の分離板75または75(B)及び加圧分離爪58が機能することから、シートPは定着ベルト51,加圧ローラ55に巻き付くことなく定着ニップ部Nの出口側に排出される。ついで、定着ニップ部Nから排出されたシートPは排出経路に沿ってスタッカ215へ送り出される。
この画像形成装置200は、上記説明した実施形態の電源ケーブル接続機構を備えるものであり、前述のインレットAを装置本体に設けている。そのインレットAに前述のプラグPを装着することにより、電源コードCを介して商用電源等の電源より電力が供給されるものである。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。プラグの各部を構成する部材の形状や素材は、適宜なものを採用可能である。プラグとインレットとの装着形態も適宜変更可能である。
画像形成装置の構成も任意であり、タンデム式における各色作像ユニットの並び順などは任意である。また、4色機に限らず、3色のトナーを用いるフルカラー機や、2色のトナーによる多色機、あるいはモノクロ装置でもよい。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
また、本発明は電源ケーブルの接続機構に限定されるものではなく、信号線(信号ケーブル)を接続するためのケーブル接続機構にも適用可能である。ケーブル接続機構を備える電気・電子機器は画像形成装置に限らず、多様な装置における電力又は信号供給に係るケーブル接続機構として採用可能である。
11,12 係合凹部
13,14 狭幅部
15,16 テーパー面
23,24 斜面部
25,26 先端係合部
27,28 切欠き穴
30 穴(ケーブル通し穴)
32 移動端子端部(規制部)
A インレット
B 移動端子
C 電源コード(ケーブル)
D 戻し部材
E インレット側導線
L1,L2 係合体
P プラグ
特開2010−86820号公報 特開2006−32176号公報

Claims (8)

  1. ケーブル端部に取り付けられるプラグと、該プラグを着脱可能に保持するインレットからなり、前記インレットに前記プラグが装着されたときに前記インレットが備える導線と前記ケーブルとを電気的に導通させるケーブル接続機構において、
    前記プラグは、前記ケーブルを非固定状態でプラグ内部に挿入させるケーブル通し穴と、該ケーブル通し穴からプラグ内部に挿入された前記ケーブルの端部に固定されケーブルと連動して移動可能な移動端子と、該移動端子の移動によりプラグ外部に突出される係合体を有し、
    前記インレットは、前記プラグがインレットに装着された状態で前記係合体がプラグ外部に突出された場合に前記係合体と係合する係合部を有し、
    前記ケーブルに対し前記プラグが前記インレットから抜ける方向に所定値未満の力が作用したときに前記移動端子の移動により前記係合体がプラグ外部に突出されて前記係合部と係合してプラグの抜け止めがなされるとともに、
    前記ケーブルに対し前記プラグが前記インレットから抜ける方向に所定値以上の力が作用したら、前記係合体が弾性変形して前記係合体と前記係合部との係合が解除されて、前記プラグが前記インレットから抜けることを特徴とするケーブル接続機構。
  2. 前記係合体は接続部を介して前記プラグ本体と接続されており、前記接続部が弾性変形することにより前記係合体がプラグ外部に突出する位置とプラグ内部に退避する位置とに移動可能に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のケーブル接続機構。
  3. 前記係合体は狭幅部を有し、前記ケーブルに対し前記プラグが前記インレットから抜ける方向に所定値以上の力が作用したときに、前記狭幅部が弾性変形して前記係合部との係合が解除されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のケーブル接続機構。
  4. 前記移動端子は、該移動端子の前記プラグ内からの抜けを防止する規制部を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーブル接続機構。
  5. 前記移動端子を当初位置に戻すための戻し部材を備えるとを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル接続機構。
  6. 前記移動端子は前記係合体と対向する部分がテーパー面として形成されるとともに、該テーパー面と前記係合体との摩擦力が前記戻し部材の戻し力よりも小さいことを特徴とする、請求項5に記載のケーブル接続機構。
  7. 前記戻し部材が弾性部材であることを特徴とする、請求項5又は6に記載のケーブル接続機構。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のケーブル接続機構を備えることを特徴とする画像形成装置。
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