JP2013148284A - 絞り装置およびその絞り装置を備えた空気調和装置 - Google Patents

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博人 中尾
Koji Higashi
幸志 東
Akiyoshi Shiramizu
彰良 白水
Katsuhiko Hayashida
勝彦 林田
Osamu Morimoto
修 森本
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Abstract

【課題】冷媒均等分配性能の向上を可能にした絞り装置を提供する。
【解決手段】絞り装置100は、本体1と、本体側第2流路4aと連通する複数の分配器側第2流路4bが形成され、本体1に連結される分配器と、を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、絞り装置およびその絞り装置を備えた空気調和装置に関し、特に冷媒分配機能を兼ね備えた絞り装置およびその絞り装置を備えた空気調和装置に関するものである。
従来から、ビル用マルチエアコンなどの空気調和装置においては、たとえば室外に配置した熱源機である室外機と、室内に配置した室内機との間に冷媒を循環させることによって冷房運転又は暖房運転を実行するようになっている。具体的には、室内機において冷媒が放熱して加熱された空気あるいは冷媒が吸熱して冷却された空気により空調対象空間の暖房または冷房を行なっている。このような空気調和装置の冷媒流量を制御するために絞り装置が使用されている。
一般的に、絞り装置を通過した冷媒は、絞り装置に接続されている分配器に流入し、複数路に均等分配される。そして、均等分配された冷媒が、熱交換器に並列に接続されている複数本の伝熱管を流れることによって、熱交換器において冷媒の放熱あるいは吸熱が効率よく行なわれる構成になっている。従来から、絞り装置に接続される分配器としては、略円柱多孔形状のディストリビューター、オリフィスおよびレデューサーから構成されるタイプ(例えば特許文献1参照)、主管および枝管から構成されるタイプ(例えば特許文献2参照)の2種類が一般的であり、熱交換器の能力に応じた分配数に対応して使い分けされている。
特開平11−101530号公報(図1〜図4等) 特開2011−85324号公報(図1、図2等)
従来のビル用マルチエアコンなどの空気調和装置に使用される絞り装置は、冷媒流量を制御する機能のみを有している。均等分配した冷媒を熱交換器に流入させるには、絞り装置とは別に、冷媒回路中に特許文献1または特許文献2に記載されているような分配器を備えなければならない。そのために、絞り装置と分配器とを接続する配管が必要になる。分配器の冷媒均等分配性能を向上させるためには、絞り装置と分配器とを接続する配管の長さを、気液混合冷媒の流れる助走長として冷媒運転容量に応じた一定寸法以上確保する必要がある。これが、空気調和装置のコンパクト化を阻害する要因の1つになっているとともに、コストダウンを阻害する要因の1つにもなっている。
また、絞り装置に配管を介して接続される分配器は、その冷媒均等分配性能を向上させるために接続配管径よりも大きい径を有する配管に冷媒を通過させて膨張させ、次に冷媒をオリフィスに通過させて絞り、それから冷媒を分配器本体に導入する必要があった。これも、空気調和装置のコンパクト化を阻害する要因の1つになっているとともに、コストダウンを阻害する要因の1つにもなっている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、冷媒均等分配性能の向上を可能にした絞り装置、および、その絞り装置を備え、絞り装置と分配器とを接続する配管経路を簡素化し、空気調和装置のコンパクト化とコストダウンの双方を可能にした空気調和装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る絞り装置は、第1流路が接続され、複数の本体側第2流路が形成された本体と、前記本体側第2流路と連通する複数の分配器側第2流路が形成され、前記本体に連結される分配器と、を備え、前記本体は、前記本体内部に形成され、前記第1流路と連通する弁室と、前記弁室の一端に形成され、前記本体側第2流路に連通するオリフィスと、前記オリフィスが形成された主弁座と、前記弁室を貫通して、前記オリフィスに向かって進退自在に設けられ、前記オリフィスの開度を調節する弁体と、前記本体内部に形成され、前記オリフィス及び前記分配器側第2流路に連通する冷媒流路と、を有し、前記分配器は、前記分配器側第2流路と連通し、冷媒の流出入口となる冷媒分配孔を有しているものである。
本発明に係る空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器によって凝縮された冷媒を膨張して分配する上記の絞り装置と、前記絞り装置によって膨張された冷媒を蒸発する蒸発器と、を備えたものである。
本発明に係る絞り装置によれば、分配器を本体に直接接続しているので、絞り直後の気液混合率が均一である気液混合冷媒を分配することが可能であり、冷媒均等分配性能が向上する。
本体に係る空気調和装置によれば、上記の絞り装置を備えているので、配管経路を簡素化させることができ、コンパクト化及びコストダウンが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る絞り装置の要部の全閉時における断面構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置を紙面下側から見た状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置の要部の開弁時における断面構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置の要部の開弁時における断面構成を拡大して概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置の内部における冷媒の流れを説明するための断面模式図である。 従来から存在する絞り装置の要部の断面構成を概略的に示す断面図である。 従来から存在する分配器の一例を説明するための説明図である。 従来から存在する分配器の別の一例を説明するための説明図である。 従来から存在する分配器の一例を説明するための説明図である。 図6で示した絞り装置と図7で示した分配器との接続状態の一例を示した概略斜視図である。 図6で示した絞り装置と図8で示した分配器との接続状態の一例を示した概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置の設置状態の一例を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置の寸法を説明するための説明図である。 従来の絞り装置の寸法を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1に係る絞り装置および従来の絞り装置における流量特性を示す流量特性図である。 非加熱二相流の水平管内における流動状態を示す図(Baker線図)である。 非加熱二相流の垂直管内における流動状態を示す図である。 非加熱二相流の水平管内における流動状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る絞り装置の要部の全閉時における断面構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る絞り装置を紙面下側から見た状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る絞り装置の要部の開弁時における断面構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る絞り装置の設置状態の一例を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の冷媒回路構成の一例を概略的に示す冷媒回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る絞り装置100の要部の全閉時における断面構成を概略的に示す断面図である。図2は、絞り装置100を紙面下側から見た状態を示す概略図である。図3は、絞り装置100の要部の開弁時における断面構成を概略的に示す断面図である。図4は、絞り装置100の要部の開弁時における断面構成を拡大して概略的に示す断面図である。図1〜図4に基づいて、絞り装置100の構成について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
(絞り装置100の構成)
絞り装置100は、空気調和装置等の冷凍サイクル装置に設けられ、冷媒の流量を調整しつつ、冷媒を分配する機能を兼ね備えたものである。絞り装置100は、冷媒の流量を調整する本体1と、冷媒を分配する分配器2と、を備えている。絞り装置100には、冷媒流路である第1流路3と、冷媒流路である第2流路4と、が接続される。第2流路4は、本体1に形成された本体側第2流路4aと、分配器2に形成された分配器側第2流路4bと、が連結されることで構成されている。
図1に示すように、絞り装置100は、第1流路3が接続され、本体側第2流路4aが形成されている本体1と、本体側第2流路4aと連通する分配器側第2流路4bが形成され、本体1に連結される分配器2と、本体1内部に形成され第1流路3と連通する弁室14と、弁室14の一端に形成され、本体側第2流路4aと連通するオリフィス7を有する主弁座6と、弁室14を貫通して、主弁座6のオリフィス7に向かって進退自在に設けられ、オリフィス7の開度を調節する主弁体5とを備えている。
また、主弁体5の上部には、主弁体5と図示しない移動機構を介して連結されたロータと、ステータとにより構成されるステッピングモータ20を備えている。このステッピングモータ20の回転が移動機構によって並進距離に変換され、主弁体5が弁軸方向(上下方向)に移動して主弁座6の開口、つまりオリフィス7の開度を制御する。つまり、全閉時には図1に示すように主弁体5が下方に移動して主弁座6に当接し主弁座6の開口を閉塞し、全開時には図3に示すように主弁体5が上方に移動して主弁座6から離れ主弁座6の開口を開放する。なお、ステッピングモータ20については、後述の図12に図示している。
主弁体5は、弁室14を貫通する弁体胴体部5aと、主弁座6のオリフィス7の開口よりも小径に形成された弁体先端円柱部5bと、弁体胴体部5aと弁体先端円柱部5bとを接続するテーパ部5cと、を有している。主弁体5の弁体胴体部5aは、オリフィス7の開口よりも大径の円柱で形成されている。そして、弁体胴体部5aの先端側の略中心軸上に、例えば円柱形状の弁体先端円柱部5bが形成されている。なお、弁体胴体部5aおよび弁体先端円柱部5bの形状は円柱に限定するものではない。
本体1には、主弁体5を支持する第1支持部8および第2支持部9が構成されている。第1支持部8は、主弁体5の弁体上部8bと前記ステッピングモータ20による移動機構下端部8aにより形成されている。この第1支持部8に、主弁体5がピボット軸受として嵌合されることで、第1支持部8は弁体胴体部5aと摺接して主弁体5を支持する。
第2支持部9は、本体側第2流路4aとオリフィス7とを連通し、冷媒が流通する冷媒流路13と、弁体先端円柱部5bが嵌入される弁体支持用孔12とにより形成されている。弁体支持用孔12は、主弁体5の弁体先端円柱部5bの外径よりも、僅かに大きい内径を有する嵌入孔により形成されており、主弁体5の弁体先端円柱部5bが摺動自在に挿入されることで、弁体先端円柱部5bと摺接して主弁体5を支持する。
冷媒流路13は、弁体先端円柱部5bの周囲を囲むように形成されている。そして、冷媒流路13は、本体側第2流路4aに連通するようになっている。本体側第2流路4aは、冷媒流路13に対して複数形成されている。複数の本体側第2流路4aは、それぞれ断面が円形状に形成され、オリフィス7と同心円の円周上に略等間隔に配置されている。また、本体側第2流路4aは、冷媒の流通方向が、弁体支持用孔12の軸方向、すなわち主弁体5の弁体胴体部5aの中心軸方向と角度をなして形成されている。これにより本体側第2流路4aは、オリフィス7から冷媒流路13の外周方向へ向けて傾斜する流路を構成している。また、第2支持部9はオリフィス7と間隔を空けて配置されており、この間隔によりオリフィス7と第2支持部9との間に冷媒流路13が連通している。
さらに、本体側第2流路4aは、それぞれ分配器側第2流路4bに連通している。分配器側第2流路4bは、本体側第2流路4aと同数形成されている。複数の分配器側第2流路4bは、それぞれ断面が円形状に形成され、オリフィス7と同心円の円周上に略等間隔に配置されている。また、分配器側第2流路4bの本体側第2流路4a側は、冷媒の流通方向が、弁体支持用孔12の軸方向、すなわち主弁体5の弁体胴体部5aの中心軸方向と角度をなして形成されている。これにより分配器側第2流路4bは、オリフィス7から冷媒流路13の外周方向へ向けて傾斜する流路を構成している。
分配器側第2流路4bは、冷媒分配孔4cを介して外部と連通するようになっている。冷媒分配孔4cは、分配器側第2流路4bと同数形成されている。図2に示すように、絞り装置100では、第2流路4が6本形成されており、それに応じて冷媒分配孔4cも6個形成されている。そして、冷媒分配孔4c側から絞り装置100を見ると、分配器側第2流路4bが傾斜していることがわかる。なお、分配器側第2流路4bは、本体側第2流路4a側から所定の距離で傾斜された後、冷媒の流通方向が、弁体支持用孔12の軸方向、すなわち主弁体5の弁体胴体部5aの中心軸方向と平行となるように形成されている。
なお、図1、図3および図4では、本体1と分配器2とが別個に構成されており、本体側第2流路4aと分配器側第2流路4bとが接続されることで第2流路4が形成されている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、本体1と分配器2とを一体加工で構成し、接続部のない第2流路4を形成してもよい。
また、分配器2を本体1の第2流路4側に接続した構成を例に示したが、これに限定するものではなく、分配器2を本体1の第1流路3側に接続することも可能である。この場合、第1流路3を第2流路4aのように複数本で構成し、第1流路3と分配器第2流路4bと接続すればよい。ただし、分配器2を本体1の第2流路4側に接続する方が、分配器2と本体1とを別部品で構成する場合も、分配器2と本体1と一体加工で構成する場合も形状的に加工が容易で、全体形状のまとまりがよく、コンパクトでコストダウンに有利である。
また、第2流路4の一部が傾斜している場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、加工が可能であれば傾斜させるということは必須ではない。さらに、第2流路4および冷媒分配孔4cの個数も図2に示した個数に限定するものではない。加えて、第2流路4の流路断面形状が円形状であることを例に説明したが、第2流路4の流路断面形状を円形状に限定するものではない。たとえば、第2流路4の流路断面形状を楕円形状や、長穴形状としてもよい。
(絞り装置100の動作)
次に、絞り装置100の動作を冷媒の流れとともに説明する。
図5は、絞り装置100の内部における冷媒の流れを説明するための断面模式図である。図1〜図4に図5を加えて、絞り装置100における冷媒の流れについて説明する。絞り装置100では、冷房時には第1流路3を介して横方向から第2流路4に向けて下方向に高圧二相冷媒を流し、暖房時には第2の流路4を介して下方向から第1流路3に向けて横方向に高圧ガス冷媒を流すことを想定している。なお、図5には、冷媒の流れを矢印で図示している。
図1に示すように、全閉時には主弁体5のテーパ部5cと主弁座6とが当接して密着状態で保持される。このとき、主弁体5は、弁体胴体部5aが第1支持部8により支持され、弁体先端円柱部5bが弁体支持用孔12により支持されている。つまり、全閉時には、冷媒は流れない。
図4に示すように、ステッピングモータ20の回転により主弁体5が上方に移動されると、主弁体5は、第1支持部8と弁体支持用孔12により支持されたままの状態で上方へ摺動移動する。これにより主弁体5のテーパ部5cと主弁座6との間の流路面積が変化し、流量が調節される(1段目絞り)。このとき、第1流路3から第2流路4へ向かう冷媒は、オリフィス7の出口側から冷媒流路13を介して各第2流路4に分流する(図5に示す矢印)。なお、冷媒が第2流路4から第1流路3へ向かう際には、複数の第2流路4に分流された状態で、第2支持部9とオリフィス7との間で合流し、オリフィス7へと至り、第1流路3を流れることになる。
そして、さらに主弁体5を上方に移動させ、主弁体5のテーパ部5cと主弁座6との間の流路面積が最大とした場合(全開開度)においては、オリフィス7によって流量が制限される(2段目絞り)。
また、ステッピングモータ20の回転により主弁体5が下方に移動されると、主弁体5は、第1支持部8と弁体支持用孔12により支持されたままの状態で下方へ摺動移動する。そして、主弁体5のテーパ部5cと主弁座6とが当接して密着状態で保持することで全閉状態となる。
このように、主弁体5は、第1支持部8と弁体支持用孔12により支持されたままの状態で移動するため、弁体開閉時での弁体先端の振れを軽減して、主弁体5のテーパ部5cと主弁座6との接触部分の位置が変化することを抑制して再現性のある接触を実現できる。また、主弁体5および主弁座6の少なくとも一方に真鍮などの硬度の低い材料を用い、主弁体5と主弁座6との接触部に再現性を持たせることで、主弁体5または主弁座6に生じる少量の変形を利用した密着度の確保をすることができる。
なお、第2流路4の開口面積を、主弁座6のオリフィス7の開口面積以上となるように形成して、第2流路4が、1段目絞りおよび2段目絞りに影響を及ばさないようにしてもよい。
[従来から存在する絞り装置および分配器]
ここで、絞り装置100との比較のために、従来から存在する絞り装置および分配器について説明する。なお、従来から存在する絞り装置および分配器については、絞り装置100との比較容易のため絞り装置100と対応する部分には、絞り装置100と同一符号を付して、符号の末尾に「’」を付記するものとする。
(従来の絞り装置100’について)
図6は、従来から存在する絞り装置(以下、絞り装置100’と称する)の要部の断面構成を概略的に示す断面図である。絞り装置100’は、空気調和装置等の冷凍サイクル装置に設けられ、冷媒の流量を調整する機能を備えたものである。すなわち、絞り装置100’は、絞り装置100のような冷媒分配機能を備えていない。
図6に示すように、絞り装置100’は、第1流路3’と第2流路4’とが接続される本体1’と、本体1’内部に形成され第1流路3’と連通する弁室14’と、弁室14’に形成され第2流路4’と連通するオリフィス7’を有する主弁座6’と、弁室14’を貫通して、主弁座6’のオリフィス7’に向かって進退自在に設けられ、オリフィス7’の開度を調節する主弁体5’とを備えている。
また、主弁体5’の上部には、主弁体5’と図示しない移動機構を介して連結されたロータと、ステータとにより構成されるステッピングモータを備えている。このステッピングモータの回転が移動機構によって並進距離に変換され、主弁体5’が弁軸方向(上下方向)に移動して主弁座6’の開口、つまりオリフィス7’の開度を制御する。つまり、全閉時には図6に示すように主弁体5’が下方に移動して主弁座6’に当接し主弁座6’の開口を閉塞し、全開時には主弁体5’が上方に移動して主弁座6’から離れ主弁座6’の開口を開放する。
主弁体5’は、弁体胴体部5a’と、弁体先端円柱部5b’と、テーパ部5c’と、を有している。主弁体5’の弁体胴体部5a’は、オリフィス7’の開口よりも大径の円柱で形成されている。そして、弁体胴体部5a’の略中心軸上に、例えば円柱形状の弁体先端円柱部5b’が形成されている。
本体1’には、第1支持部8’および第2支持部9’が構成されている。第1支持部8’は、主弁体5’の弁体上部8b’と前記ステッピングモータによる移動機構下端部8a’により形成されている。この第1支持部8’に、主弁体5’がピボット軸受として嵌合されることで、第1支持部8’は弁体胴体部5a’と摺接して主弁体5’を支持する。第2支持部9’は、冷媒が流通する冷媒流路13’と、弁体支持用孔12’とにより形成されている。弁体支持用孔12’は、主弁体5’の弁体先端円柱部5b’の外径よりも、僅かに大きい内径を有する嵌入孔により形成されており、主弁体5’の弁体先端円柱部5b’が摺動自在に挿入されることで、弁体先端円柱部5b’と摺接して主弁体5’を支持する。
冷媒流路13’は、弁体先端円柱部5b’の周囲を囲むように形成されている。そして、冷媒流路13’は、第2流路4’に連通するようになっている。第2流路4’は、絞り装置100の第2流路4のように複数形成されていない。第2流路4’は、図示省略の冷媒孔を介して外部と連通するようになっている。つまり、絞り装置100’は、第1流路3’および分岐されていない第2流路4’を介して冷凍サイクルを構成している他の要素機器に接続されている。また、第2支持部9’はオリフィス7’と間隔を空けて配置されており、この間隔によりオリフィス7’と第2支持部9’との間に冷媒流路13’が連通している。
次に、絞り装置100’における冷媒の流れについて説明する。なお、絞り装置100’の全閉時は、絞り装置100の全閉時と同様には主弁体5’のテーパ部5c’と主弁座6’とが当接して密着状態で保持され、冷媒が流れない。
ステッピングモータの回転により主弁体5’が上方に移動されると、主弁体5’は、第1支持部8’と弁体支持用孔12’により支持されたままの状態で上方へ摺動移動する。これにより主弁体5’のテーパ部5c’と主弁座6’との間の流路面積が変化し、流量が調節される(1段目絞り)。このとき、第1流路3’から第2流路4’へ向かう冷媒は、オリフィス7’の出口側から冷媒流路13’を介して第2流路4’に流れる。つまり、冷媒は、絞り装置100’の内部で分配されることなく、第2流路4’を介して外部に向けて流出する。なお、冷媒が第2流路4’から第1流路3’へ向かう際にも、分流した状態で絞り装置100’の内部に流入することはない。
そして、さらに主弁体5’を上方に移動させ、主弁体5’のテーパ部5c’と主弁座6’との間の流路面積が最大とした場合(全開開度)においては、オリフィス7’によって流量が制限される(2段目絞り)。
また、ステッピングモータの回転により主弁体5’が下方に移動されると、主弁体5’は、第1支持部8’と弁体支持用孔12’により支持されたままの状態で下方へ摺動移動する。そして、主弁体5’のテーパ部5c’と主弁座6’とが当接して密着状態で保持することで全閉状態となる。
以上のように、絞り装置100’では冷媒が流れるようになっている。上述したように、従来から存在する絞り装置100’には冷媒分配機能がなく、絞り装置100’は流入した冷媒を絞って外部に流出させるだけである。そのため、冷凍サイクル上に分配器を別途設ける必要がある。そして、絞り装置100’と分配器とを接続する配管も別途必要となる。この接続配管は、分配器の冷媒均等分配性能を向上させるために気液混合冷媒の流れる助走長として冷媒運転容量に応じた一定寸法以上の長さを確保する必要があるということは背景技術で説明した通りである。
(従来の分配器200’について)
図7は、従来から存在する分配器の一例(以下、分配器200’と称する)を説明するための説明図である。図8は、従来から存在する分配器200’の別の一例を説明するための説明図である。図7および図8に基づいて、従来から存在するディストリビューター、オリフィスおよびレデューサーから構成されるタイプの分配器について簡単に説明する。なお、図7および図8では、(a)が概観斜視図の概略を、(b)が内部構成の概略を、それぞれ示している。図7(b)に示すA部、B部、C部については、後段の図16で使用する。
図7が冷媒を6分配する際に利用される分配器を示し、図8が冷媒を8分配する際に利用される分配器を示している。分配器200’は、冷媒が流入される流入管201’と、流入管201’をディストリビューター203’に接続するレデューサー202’と、レデューサー202’を介して流入した冷媒を機械的に絞るオリフィス205’、及び冷媒を分配する冷媒分配管204’が形成されているディストリビューター203’と、を有している。分配器200’は、冷媒均等分配向上させるために流入管201’の径よりも大きい径を有するディストリビューター203’に冷媒を通過させて膨張させ、次にオリフィス205’に通過させるように構成されたものである。
分配器200’には、流入管201’およびレデューサー202’を介して冷媒が流入するようになっている。このレデューサー202’は、図7および図8に示すように直径が異なる二つの配管(ここでは流入管201’とディストリビューター203’)を、同一直線上に接続するために用いられるものである。流入管201’よりも径が大きいディストリビューター203’に流入した冷媒は、オリフィス205’の手前で一旦膨張され、オリフィス205’によって機械的に絞られる。オリフィス205’で絞られた冷媒は、冷媒分配管204’に分配され、分配器200’の外部へと流出される。そして、冷媒は、熱交換器を構成している各伝熱管に流入する。
図7では、冷媒が6分配されるため、6本の冷媒分配管204’がディストリビューター203’の内部に形成されている。図8では、冷媒が8分配されるため、8本の冷媒分配管204’がディストリビューター203’の内部に形成されている。そして、8本の冷媒分配管204’は、冷媒の流通方向が、分配器200’の中心軸方向と角度をなして形成されている。これにより8本の冷媒分配管204’は、オリフィス205’から外周方向へ向けて傾斜する流路を構成している。なお、冷媒分配管204’は、オリフィス205’と同心円の円周上に略等間隔に配置されている。
以上のように、分配器200’では冷媒が流れるようになっている。上述したように、従来から存在する分配器200’には冷媒流量制御機能がなく、分配器200’は流入した冷媒を分配して外部に流出させるだけである。そのため、上述したような絞り装置100’と接続する必要がある。
図9は、従来から存在する分配器の一例(以下、分配器300’と称する)を説明するための説明図である。図9に基づいて、従来から存在する主管および枝管から構成されるタイプの分配器について簡単に説明する。
分配器300’は、ヘッダーと一般的に称され、主管301’と、主管301’に連結されている複数本の枝管302’と、で構成されている。分配器300’には、主管301’を介して冷媒が流入するようになっている。主管301’に流入した冷媒は、絞られることなく各枝管302’に分配される。各枝管302’に分配された冷媒は、各枝管302’を出て、分配器300’の外部に供給されるようになっている。そして、冷媒は、熱交換器を構成している各伝熱管に流入する。
(絞り装置100’および分配器200’の設置状態)
次に、絞り装置100’および分配器200’の設置状態について説明する。図10は、図6で示した絞り装置100’と図7で示した分配器200’との接続状態の一例を示した概略斜視図である。図11は、図6で示した絞り装置100’と図8で示した分配器200’との接続状態の一例を示した概略斜視図である。なお、図10および図11では、接続配管210’が接続される熱交換器211の一部を併せて図示している。
上述したように、絞り装置100’は、冷媒流量を制御する機能のみを有している。また、分配器200’および分配器300’は、若干機械的に冷媒を絞ることができるものの、基本的に冷媒を分配する機能のみを有している。そのため、図10および図11に示すように、絞り装置100’と分配器200’とを接続配管210’を用いて接続しなければならない。つまり、絞り装置100’と分配器200’とは、接続配管210’を用いて接続された状態で空気調和装置(たとえば室内機など)に設置される。
分配器200’の冷媒均等分配性能を向上させるためには、接続配管210’の配管長を一定寸法以上確保する必要があるということは背景技術で説明した通りである。その結果、接続配管210’の寸法確保のために、コストダウンが阻害されてしまう。また、接続配管210’があることによって、空気調和装置のコンパクト化が阻害されてしまう。さらに、図7および図8に示したようなタイプの分配器200’は、流入管201’よりも径が大きいディストリビューター203を備えており、これによっても空気調和装置のコンパクト化が阻害されてしまうし、コストダウンも阻害されてしまう。
[絞り装置100の設置状態]
次に、絞り装置100の接続状態について説明する。図12は、絞り装置100の設置状態の一例を示す概略斜視図である。なお、図12では、分配接続配管10を介して絞り装置100に直接接続される熱交換器211の一部を併せて図示している。また、図12には、ステッピングモータ20が絞り装置100に取り付けられている状態を示している。このステッピングモータ20は、上述したように、ステッピングモータ20の回転が移動機構によって並進距離に変換され、主弁体5が弁軸方向(上下方向)に移動して主弁座6の開口の開度を制御するものである。
図12に示すように、絞り装置100は、冷媒流量制御機能と冷媒分配機能とを併せ持っているため、絞り装置と分配器とを接続する接続配管(図10、図11で示したような接続配管210’)が不要となっている。したがって、絞り装置100によれば、従来のような絞り装置100’と分配器200’とを接続配管210’を用いて接続する必要もなく、その分、空気調和装置のコンパクト化を実現でき、コストダウンにもつながる。
なお、図12では、分配器2が垂直下方に向くように絞り装置100が取り付けられている状態を示しているが、絞り装置100の取り付け姿勢を図示するものに限定するものではない。たとえば、分配器2が垂直上方に向くように絞り装置100を取り付けたり、分配器2が水平横向きに絞り装置100を取り付けたりすることも可能である。ただし、分配器2を垂直下向け又は垂直上向けとした場合は、分配したい冷媒が重力の影響を受けないで均等に分配され易いため、冷媒均等分配性能を向上させることに対して有利となる。なお、絞り装置100の取り付け姿勢については、後段の図16〜図18で説明する。
[絞り装置100の寸法]
図13は、絞り装置100の寸法を説明するための説明図である。図14は、従来の絞り装置100’の寸法を説明するための説明図である。図15は、絞り装置100および従来の絞り装置100’における流量特性を示す流量特性図である。図13〜図15に基づいて、絞り装置100の寸法について説明する。なお、図15では、横軸が主弁体のリフト量d[mm]を、縦軸が空気流量[NL/min]を、それぞれ示している。また、以下では、絞り装置100の寸法を中心に説明するが、絞り装置100’についても同様に寸法を決定すればよい。
図13において、主弁体5のリフト量dにより求められる絞り装置100の流路面積Sは以下の関係式により計算することができる。なお、以下の式において、D1はオリフィス7の直径を、D2は主弁体5の支点軸直径を、D3は第2流路4の直径を、H1はオリフィス7の高さを、H2は第2流路4の開口高さを、dは主弁体5のリフト量を、θは主弁体5の先端半角を、δは主弁体5と主弁座6の近接距離を、Rはδを通る円錐の母線長さを、それぞれ表している。
δ=d×sinθ
S=π×d×sinθ(D1−d×sinθ×cosθ)
=π×δ(D1−δ×cosθ)
絞り装置の公称容量は米国冷凍トン(1USRT=3.516kW)で表され、絞り装置の冷凍能力Φは以下の関係式により計算することができる。
Φ=Q×(h1−h4)[kJ/h]
ここで、Qは電動弁を流れる冷媒の質量流量[kg/h]を、h1は蒸発器出口の比エンタルピ(蒸気)[kJ/kg]を、h4は蒸発器入口の比エンタルピ(液体)[kJ/kg]を、それぞれ表している。
なお、凝縮温度38℃、蒸発温度5℃、スーパーヒートSH0℃、スーパークールSC0℃にて計算。また、Qは絞り装置の流路面積S、弁前後差圧P、冷媒密度ρ(液体)、流量係数により決まる。さらに、Φを単位換算して最終的に冷凍トン(米国冷凍トン)を算出する。
つまり、要求する公称容量に応じて流路面積Sが決定されるので、オリフィス7の直径D1および主弁体5のリフト量dは逆算で求められる。分配する第2流路4の直径D3は分配数をnとすると以下の関係式により計算することができる。
S=π×δ(D1−δ×cosθ)≦π(D12 −D22 )/4
かつ
S=π×δ(D1−δ×cosθ)≦n×π×D32 /4
4×δ(D1−δ×cosθ)≦n×D32
D3≧[4×δ(D1−δ×cosθ)/n]1/2
D3はn分配するからD1に比較して濡れ縁長さLは長くなり、摩擦損失ΔPが発生する。そのため、摩擦損失補正値aを分配数nに乗じてD3を求めると以下の関係式に変換できる。
D3=a×[4×δ(D1−δ×cosθ)/n]1/2
ここで、D1=6.1、D2=1.4、θ=70°、d最大=1.7、n=6のとき、a=1.325として、絞り装置100に当てはめてみる。
δ=d×sinθ
=1.7×sin70°
=1.597
S=π×δ(D1−δ×cosθ)
=1.597π×(6.1−1.597×cos70°)
=27.872
S≦π×(D12 −D22 )/4
≦π×(6.12 −1.42 )/4
≦28.094
D3=a×[4×δ×(D1−δ×cosθ)/n]1/2
=1.325×[4×1.597×(6.1−1.597×cos70°)/6]1/2
=2.799
≒2.8
なお、H2は第2流路4がオリフィス7に開口した高さであり、第2流路4の直径D3による流路面積を下回らないように開口幅と合わせて決定させる。H1は決定したH2により主弁座6に切欠きができないように寸法を決め、ここではH2を3.8mm、H1を4.5mmとした。H1は噴霧流が維持されるように約20mm以下とするのがよい。分配数nが6の場合と、分配数が8の場合と、を例に示したが、分配数nが2〜20の分配に対応することも可能である。
図15には、絞り装置100と絞り装置100’のD1、θ、dを合わせて、空気による流量特性を測定した結果を示している。図15に示す正方向流れとは第1流路3(第1流路3’)から第2流路4(第2流路4’)に向けての空気流れを表し、逆方向流れとは第2流路4(第2流路4’)から第1流路3(第1流路3’)に向けての空気流れを表している。
図15から、絞り装置100では、正方向流れの空気による流量特性および逆方向流れの空気による流量特性の双方が、絞り装置100’の正方向流れの空気による流量特性よりも向上していることがわかる。この点を考慮して絞り装置100の寸法を決定すれば、絞り装置100’の寸法を同様に決定したとしても、絞り装置100の流量特性が、絞り装置100’の流量特性よりも向上する。
[絞り装置100の取り付け姿勢]
図16は、非加熱二相流の水平管内における流動状態を示す図(Baker線図)である。この図16は、図7と同じ構造を持つ分配器200’において、各部の寸法や気液の流量比などを変化させ、気液二相状態でレデューサー202’に流入した冷媒の流動状態を調べた試験結果を示している。図16では、縦軸が冷媒の流動状態を表すGg/λを、横軸が冷媒の流動状態を表すλ×Φ×Gl/Ggを、それぞれ示している。なお、縦軸に示すGg/λは、冷媒の質量流量の大きさを示し、上に行くほどその値は大きくなる。また、横軸に示すλ×Φ×Gl/Ggは、冷媒のガス質量流量と液質量流量の比、すなわち乾き度を示し、右に行くほど小さくなり、液リッチの状態になる。
図16の各式における各パラメータは、以下のものを表している。
λ=[(ρg/ρa)×(ρl/ρw)]1/2
Φ=(σw/σ)×[(μl/μw)×(ρw/ρl)2 1/3
Gg[kg/m2 ・h]:ガス冷媒の質量流速
Gl[kg/m2 ・h]:液冷媒の質量流速
ρ:密度
σ:表面張力
μ:粘性係数
添え字g、l、a、wはそれぞれガス、液、空気、水を表す。
分配器200’によるオリフィス205’での流動様式は、噴霧流の領域であり気液混合冷媒の気液混合率が均一であることにより、この部分を分配させると冷媒を均等分配させることができる。図7に示す分配器200’におけるA部、B部、C部は、スラグ流と環状流であり、この部分を分配させると冷媒を均等分配させることが困難である。そのため、分配器200’においては、オリフィス205’通過後の噴霧流を分配するように構成することが望ましい。このことから、絞り装置100においても、オリフィス7通過後の噴霧流を分配するように構成することが望ましいということがわかる。
図17は、非加熱二相流の垂直管内における流動状態を示す図である。図17に示す気泡流とは、液相中に小気泡が分散した流れを表し、スラグ流とは、管路断面をほぼ満たし、周囲に液膜のある砲弾型の大気泡と、液体中に小気泡を含む液体スラグ部分と、が交互に存在する流れを表し、フロス流とはスラグ流の一種でスラグ流における大気泡割合が多い流れを表し、環状噴霧流とは、管壁に液膜があり、気相のコア部には気液界面から離脱した液滴が存在する流れを表し、噴霧流とは管内壁には連続した液膜が存在せず、管内の液滴を含むガスの流れを表している。
図18は、非加熱二相流の水平管内における流動状態を示す図である。図18に示す層状流とは、気液が上下二相に分離して、ほぼ平滑は境界面を持つ流れを表し、波状流とは、気液速度により、層状流における気液界面が波状を呈する流れを表し、プラグ流とは、流路上部に長い大気泡が存在する流れを表し、気泡流とは、液相中に小気泡の分散した流れを表し、スラグ流とは、波状流の波が高くなると管上壁に至り、流れ中に大気泡を形成し、この大気泡間の液体スラグ部分に多数の小気泡を含む流れを表し、環状流とは、管内壁がほぼ一様の液膜で覆われ、コア部へのガスの流れ(重力の影響で管下部の液膜が厚くなった流れを半環状流という)を表し、環状噴霧流とは、管内壁がほぼ一様の液膜で覆われ、気液界面に発生している波などの崩壊によって液滴が生じコアのガス中に分散する流れを表し、噴霧流とは、管内壁には連続した液膜が存在せず管内の液滴を含むガスの流れを表している。
図17および図18から、垂直管であっても、水平管であっても、管内における非加熱二相流の流動状態は種々存在することがわかる。そして、図16で説明したように、噴霧流を分配した方が、冷媒均等分配性能を向上させるという観点からは望ましい。そこで、絞り装置100は、分配器2が垂直方向を向くように取り付けられていても、分配器2が水平方向を向くように取り付けられていてもよいものの、分配器2が垂直方向を向くように取り付けられた方が、冷媒が重力の影響を受けにくく冷媒均等分配性能が向上する。また、絞り装置100は、分配器2が垂直方向を向くように取り付けられた方が、冷媒の流動状態を制御しやすく冷媒均等分配性能が向上する。
加えて、絞り装置100では、冷房時には第1流路3から第2流路4に向けて高圧二相冷媒を流すことを想定している。そのため、絞り装置100は、分配器2が本体1に直結されており、分配器2が垂直方向を向くように取り付けられた方が、冷房時の冷媒気液二相分配では絞り直後の冷媒が噴霧流となり、気液混合冷媒の気液混合率が均一であることにより、良好な冷媒均等分配性能を得られることになる。ただし、絞り直後の冷媒が噴霧流となっていれば、絞り装置100の取り付け姿勢による影響はほとんどない。
また、絞り装置100では、暖房時には第2流路4から第1流路3に向けて高圧ガス冷媒を流すことを想定している。そのため、絞り装置100は、分配器2が本体1に直結されており、分配器2が垂直方向を向くように取り付けられた方が、暖房時には熱交換器211から分配器2へ流入する冷媒が、外部配管と分配器2の接続部(冷媒分配孔4c部分)を第1絞り、冷媒流路13とオリフィス7との接続部を第2絞り、オリフィス7と主弁座6の接続部を第3絞りとした多段絞りの効果により冷媒流動音の低減が図れる。
以上のように、絞り装置100によれば、第2流路4に接続された分配器から熱交換器に配管接続させることができ、従来の絞り装置100’のような接続配管210’の削減が可能となる。更に、主弁座6の開口がオリフィス7の機能を有することにより、従来のディストリビューター203’の入口側に内蔵していたオリフィス205’の削減が可能となる。また、絞り装置100によれば、分配器2を本体1に直接接続しているので、絞り直後の気液混合率が均一である気液混合冷媒を分配することが可能であり、冷媒均等分配性能が向上する。よって、絞り装置100は、空気調和装置のコンパクト化とコストダウンを可能とし、更に冷媒均等分配性能を向上したものとなる。
実施の形態2.
図19は、本発明の実施の形態2に係る絞り装置100Aの要部の全閉時における断面構成を概略的に示す断面図である。図20は、絞り装置100Aを紙面下側から見た状態を概略図である。図21は、絞り装置100Aの要部の開弁時における断面構成を概略的に示す断面図である。図19〜図21に基づいて、絞り装置100Aの構成、動作および設置例について説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1に係る絞り装置100は、冷媒の分配数が6つの分配器2を備えていたが、実施の形態2に係る絞り装置100Aは、冷媒の分配数が8つの分配器2Aを備えている。つまり、絞り装置100Aは、分配器2Aの構成が実施の形態1に係る絞り装置100と相違している。なお、絞り装置100Aのそれ以外の構成については、実施の形態1に係る絞り装置100と同様である。
(絞り装置100Aの構成)
絞り装置100Aも、実施の形態1に係る絞り装置100と同様に、冷媒の流量を調整しつつ、冷媒を分配する機能を兼ね備えたものである。絞り装置100Aは、冷媒の流量を調整する本体1と、冷媒を分配する分配器2Aと、を備えている。
分配器2Aは、実施の形態1に係る絞り装置100の分配器2と同様に、本体側第2流路4aと連結される分配器側第2流路4bAが形成されている。分配器2Aの分配器側第2流路4bAは、本体側第2流路4aと同数形成されている。複数の分配器側第2流路4bAは、それぞれ断面が円形状に形成され、オリフィス7と同心円の円周上に略等間隔に配置されている。また、分配器側第2流路4bAは、冷媒の流通方向が、弁体支持用孔12の軸方向、すなわち主弁体5の弁体胴体部5aの中心軸方向と角度をなして形成されている。これにより分配器側第2流路4bAは、オリフィス7から冷媒流路13の外周方向へ向けて傾斜する流路を構成している。
分配器側第2流路4bAは、冷媒分配孔4cAを介して外部と連通するようになっている。冷媒分配孔4cAは、分配器側第2流路4bAと同数形成されている。図20に示すように、絞り装置100Aでは、第2流路4が8本形成されており、それに応じて冷媒分配孔4cAも8個形成されている。そして、冷媒分配孔4cA側から絞り装置100Aを見ると、分配器側第2流路4bAが傾斜していることがわかる。
なお、図19および図21では、本体1と分配器2Aとが別個に構成されており、本体側第2流路4aと分配器側第2流路4bAとが接続されることで第2流路4が形成されている状態を例に示しているが、これに限定するものではなく、本体1と分配器2Aとを一体加工で構成し、接続部のない第2流路4を形成してもよい。また、分配器2Aを本体1の第2流路4側に接続した構成を例に示したが、これに限定するものではなく、分配器2Aを本体1の第1流路3側に接続することも可能である。ただし、分配器2Aを本体1の第2流路4側に接続する方が、分配器2Aと本体1とを別部品で構成する場合も、分配器2Aと本体1と一体加工で構成する場合も形状的に加工が容易で、全体形状のまとまりがよく、コンパクトでコストダウンに有利である。
また、第2流路4の全部が傾斜している場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、加工が可能であれば傾斜させるということは必須ではない。さらに、第2流路4および冷媒分配孔4cAの個数も図20に示した個数に限定するものではない。加えて、分配器側第2流路4bAの流路断面形状が円形状であることを例に説明したが、分配器側第2流路4bAの流路断面形状を円形状に限定するものではない。たとえば、分配器側第2流路4bAの流路断面形状を楕円形状や、長穴形状としてもよい。
(絞り装置100Aの動作)
次に、絞り装置100Aの動作を冷媒の流れとともに簡単に説明する。
絞り装置100Aでは、冷房時には第1流路3を介して横方向から第2流路4に向けて下方向に高圧二相冷媒を流し、暖房時には第2の流路4を介して下方向から第1流路3に向けて横方向に高圧ガス冷媒を流すことを想定している。
図19に示すように、全閉時には主弁体5のテーパ部5cと主弁座6とが当接して密着状態で保持される。このとき、主弁体5は、弁体上部8bが第1支持部8により支持され、弁体先端円柱部5bが弁体支持用孔12により支持されている。つまり、全閉時には、冷媒は流れない。
図21に示すように、ステッピングモータ20の回転により主弁体5が上方に移動されると、主弁体5は、第1支持部8と弁体支持用孔12により支持されたままの状態で上方へ摺動移動する。これにより主弁体5のテーパ部5cと主弁座6との間の流路面積が変化し、流量が調節される(1段目絞り)。このとき、第1流路3から第2流路4へ向かう冷媒は、オリフィス7の出口側から冷媒流路13を介して各第2流路4に分流する。なお、冷媒が第2流路4から第1流路3へ向かう際には、複数の第2流路4に分流された状態で、第2支持部9とオリフィス7との間で合流し、オリフィス7へと至り、第1流路3を流れることになる。
そして、さらに主弁体5を上方に移動させ、主弁体5のテーパ部5cと主弁座6との間の流路面積が最大とした場合(全開開度)においては、オリフィス7によって流量が制限される(2段目絞り)。
また、ステッピングモータ20の回転により主弁体5が下方に移動されると、主弁体5は、第1支持部8と弁体支持用孔12により支持されたままの状態で下方へ摺動移動する。そして、主弁体5のテーパ部5cと主弁座6とが当接して密着状態で保持することで全閉状態となる。
(絞り装置100Aの設置状態)
次に、絞り装置100Aの接続状態について説明する。図22は、絞り装置100Aの設置状態の一例を示す概略斜視図である。なお、図22では、分配接続配管10を介して絞り装置100Aに直接接続される熱交換器211の一部を併せて図示している。また、図22には、ステッピングモータ20が絞り装置100Aに取り付けられている状態を示している。このステッピングモータ20は、上述したように、ステッピングモータ20の回転が移動機構によって並進距離に変換され、主弁体5が弁軸方向(上下方向)に移動して主弁座6の開口の開度を制御するものである。
図22に示すように、絞り装置100Aは、冷媒流量制御機能と冷媒分配機能とを併せ持っているため、絞り装置と分配器とを接続する接続配管(図10、図11で示したような接続配管210’)が不要となっている。したがって、絞り装置100Aによれば、従来のような絞り装置100’と分配器200’とを接続配管210’を用いて接続する必要もなく、その分、空気調和装置のコンパクト化を実現でき、コストダウンにもつながる。
なお、図22では、分配器2Aが垂直下方に向くように絞り装置100Aが取り付けられている状態を示しているが、絞り装置100Aの取り付け姿勢を図示するものに限定するものではない。たとえば、分配器2Aが垂直上方に向くように絞り装置100Aを取り付けたり、分配器2Aが水平横向きに絞り装置100Aを取り付けたりすることも可能である。分配器2Aの向きについては、実施の形態1で説明した通りである。
以上のように、絞り装置100Aによれば、第2流路4に接続された分配器から熱交換器に配管接続させることができ、従来の絞り装置100’のような接続配管210’の削減が可能となる。更に、主弁座6の開口がオリフィス7の機能を有することにより、従来のディストリビューター203’の入口側に内蔵していたオリフィス205’の削減が可能となる。また、絞り装置100Aによれば、分配器2Aを本体1に直接接続しているので、絞り直後の気液混合率が均一である気液混合冷媒を分配することが可能であり、冷媒均等分配性能が向上する。よって、絞り装置100Aは、空気調和装置のコンパクト化とコストダウンを可能とし、更に冷媒均等分配性能を向上したものとなる。
実施の形態3.
図23は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置500の冷媒回路構成の一例を概略的に示す冷媒回路図である。図23に基づいて、空気調和装置500について説明する。空気調和装置500は、実施の形態1に係る絞り装置100又は実施の形態2に係る絞り装置100Aを備えたものである。ここでは、空気調和装置500が実施の形態1に係る絞り装置100を備えたものとして説明する。
図23に示すように、空気調和装置500は、圧縮機110、凝縮器120、絞り装置100、および蒸発器130を備え、順次、冷媒配管で接続されて冷凍サイクルを構成している。
圧縮機110は冷媒を圧縮し、凝縮器120に流入させる。凝縮器120は、圧縮機110によって圧縮された冷媒を凝縮する。絞り装置100は、第1流路3を構成する冷媒配管により、凝縮器120と接続され、凝縮器120によって凝縮された冷媒を膨張する。また、絞り装置100は、膨張後の冷媒を分配し、第2流路4を構成する冷媒配管により、蒸発器130と接続されている。蒸発器130は、絞り装置100によって膨張、分配器された冷媒を蒸発する。
このような構成において、圧縮機110を起動すると、低圧のガス冷媒は、圧縮機110に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、凝縮器120で凝縮されて高圧の液冷媒となる。そして、この高圧の液冷媒は、絞り装置100によって減圧されて、低温低圧の気液二相冷媒となり、分配された状態で蒸発器130に流入する。分配された状態で流入した気液二相冷媒は、蒸発器130で蒸発されて低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、再び圧縮機110に吸入される。
この冷凍サイクルにより、空気調和装置500は、凝縮器120での発熱を利用して暖房を行う。また、蒸発器130の吸熱を利用して冷房を行う。なお、空気調和装置500に流路切替装置である四方弁等を設けて冷媒の循環方向を変えることにより、冷房・暖房運転の切り替えを行うようにしてもよい。
以上のように、空気調和装置500によれば、実施の形態1に係る絞り装置100又は実施の形態2に係る絞り装置100Aを備えているので、絞り装置を備えているユニットのコンパクト化が実現できる。また、空気調和装置500によれば、実施の形態1に係る絞り装置100又は実施の形態2に係る絞り装置100Aを備えているので、絞り装置のコストダウンが図れる分、コスト的に有利である。さらに、空気調和装置500によれば、実施の形態1に係る絞り装置100又は実施の形態2に係る絞り装置100Aを備えているので、均等に冷媒を分配することができ、熱交換器での熱交換効率が向上する。
1 本体、1’ 本体、2 分配器、2A 分配器、3 第1流路、4 第2流路、4a 本体側第2流路、4b 分配器側第2流路、4bA 分配器側第2流路、4c 冷媒分配孔、4cA 冷媒分配孔、5 主弁体、5a 弁体胴体部、5b 弁体先端円柱部、5c テーパ部、6 主弁座、7 オリフィス、8 第1支持部、8a 移動機構下端部、8b 弁体上部、9 第2支持部、10 分配接続配管、12 弁体支持用孔、13 冷媒流路、14 弁室、20 ステッピングモータ、100 絞り装置、100A 絞り装置、100’ 絞り装置、110 圧縮機、120 凝縮器、130 蒸発器、200’ 分配器、201’ 流入管、202’ レデューサー、203’ ディストリビューター、204’ 冷媒分配管、205’ オリフィス、210 接続配管、211 熱交換器、300’ 分配器、301’ 主管、302’ 枝管、500 空気調和装置。

Claims (11)

  1. 第1流路が接続され、複数の本体側第2流路が形成された本体と、
    前記本体側第2流路と連通する複数の分配器側第2流路が形成され、前記本体に連結される分配器と、を備え、
    前記本体は、
    前記本体内部に形成され、前記第1流路と連通する弁室と、
    前記弁室の一端に形成され、前記本体側第2流路に連通するオリフィスと、
    前記オリフィスが形成された主弁座と、
    前記弁室を貫通して、前記オリフィスに向かって進退自在に設けられ、前記オリフィスの開度を調節する弁体と、
    前記本体内部に形成され、前記オリフィス及び前記分配器側第2流路に連通する冷媒流路と、を有し、
    前記分配器は、
    前記分配器側第2流路と連通し、冷媒の流出入口となる冷媒分配孔を有している
    ことを特徴とする絞り装置。
  2. 前記本体側第2流路、前記分配器側第2流路及び前記冷媒分配孔は、
    前記オリフィスと同心円の円周上に略等間隔に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
  3. 前記本体と前記分配器とを一体的に加工した構造とした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の絞り装置。
  4. 前記本体と前記分配器とを別体で加工した構造とした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の絞り装置。
  5. 前記本体側第2流路及び前記分配器側第2流路の少なくとも一部が、
    前記弁体の軸方向と平行に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の絞り装置。
  6. 前記本体側第2流路及び前記分配器側第2流路の少なくとも一部が、
    前記弁体の軸方向と所定の角度を設けて外周方向へ向けて傾斜されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の絞り装置。
  7. 前記本体側第2流路及び前記分配器側第2流路の流路開口面積が、
    前記オリフィスの開口面積以上である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の絞り装置。
  8. 前記冷媒分配孔に連結された分配接続配管を介して前記分配器に熱交換器を直接接続した
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の絞り装置。
  9. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器によって凝縮された冷媒を膨張して分配する請求項1〜8のいずれか一項に記載の絞り装置と、
    前記絞り装置によって膨張された冷媒を蒸発する蒸発器と、を備えた
    ことを特徴とする空気調和装置。
  10. 前記絞り装置は、
    前記分配器における冷媒の流れが垂直方向又は水平方向となるように設置されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の空気調和装置。
  11. 前記絞り装置は、
    冷房時には前記第1流路から前記第2流路に向けて冷媒が流れ、
    暖房時には前記第2流路から前記第1流路に向けて冷媒が流れるように設置されている
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の空気調和装置。
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