JP2013148267A - レンジフード - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタの部位によって付着する異なる汚れに対応した洗浄パターンを設定し、確実にかつ効率的にフィルタの汚れを除去することができるレンジフードを提供することを目的とする。
【解決手段】洗浄動作設定手段9は、フィルタ6の汚れ部位により異なるフィルタ6の空気抵抗やフィルタ6重量の違いを電流値として検出してフィルタ6の汚れ部位を判定し、洗浄パターンを設定することによって、的確にかつ高効率にフィルタ6の汚れを除去できる。
【選択図】図3
【解決手段】洗浄動作設定手段9は、フィルタ6の汚れ部位により異なるフィルタ6の空気抵抗やフィルタ6重量の違いを電流値として検出してフィルタ6の汚れ部位を判定し、洗浄パターンを設定することによって、的確にかつ高効率にフィルタ6の汚れを除去できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、家庭の厨房に使用され、調理時に発生する油煙等をフィルタを介して除去し、きれいになった空気を排気ダクトを通じて屋外へ排出するレンジフードのフィルタ洗浄に関するものである。
従来のレンジフードは、排出する空気を浄化するための多孔質の素材、例えば金属メッシュのフィルタが装備されているが、レンジフードの使用経過に伴ってフィルタに油や塵埃が付着して換気性能が低下し、また、排気ファンの騒音が増大する。
このため、使用者において定期的にフィルタをレンジフード本体から取り外し、水洗いすることが必要であった。
この作業は、作業が繁雑で、且つ、手を汚すことから、フィルタを自動的に洗浄できるものが望まれており、この要望に応えるものとして、フィルタ(浄化部)の下部に浄化槽を設け、この浄化槽の中でフィルタを回転させながらフィルタの洗浄を行うようにしたものであった(例えば、特許文献1参照)。
このような従来のレンジフードでは、フィルタの部位によって異なる付着汚れに関係なく、あらかじめ決められた洗浄パターンでフィルタを洗浄していたため、粘度の高い固形状の油汚れが経年劣化に伴い蓄積されると、十分な洗浄性能が得られなく汚れを除去しきれなく、逆に、粘度の高い固形状の油汚れの少ない状態では、過剰に洗浄しており非効率であるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するのもで、フィルタの汚れ部位によって洗浄パターンを設定し、確実にかつ効率的にフィルタの汚れを除去することができるレンジフードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のレンジフードは、室内の空気を吸込む吸込口と、屋外に連通した吐出口と、前記吸込口と前記吐出口を結ぶ通風路内に空気を吸込み排気する排気ファンと、前記排気ファンを駆動するモータと、前記吸込口と前記排気ファンとの間に円形のフィルタを設け、水平方向を回転軸として前記フィルタを回転駆動するフィルタモータと、フィルタモータの電流値を検出する電流検出手段と、洗浄パターンを設定する洗浄動作設定手段と、前記洗浄動作設定手段で設定された洗浄パターンで前記フィルタを自動で洗浄するフィルタ洗浄装置とを備え、前記洗浄動作設定手段は、洗浄開始時に所定の回転数となるようにフィルタを回転駆動したときに前記電流検出手段で検出した電流値に基づいて前記フィルタの汚れ部位を判定し、前記フィルタの汚れ部位に応じて洗浄パターンを設定することを特徴とするものである。
本発明のレンジフードによれば、室内の空気を吸込む吸込口と、屋外に連通した吐出口と、前記吸込口と前記吐出口を結ぶ通風路内に空気を吸込み排気する排気ファンと、前記排気ファンを駆動するモータと、前記吸込口と前記排気ファンとの間に円形のフィルタを設け、水平方向を回転軸として前記フィルタを回転駆動するフィルタモータと、フィルタモータの電流値を検出する電流検出手段と、洗浄パターンを設定する洗浄動作設定手段と、前記洗浄動作設定手段で設定された洗浄パターンで前記フィルタを自動で洗浄するフィルタ洗浄装置とを備え、前記洗浄動作設定手段は、洗浄開始時に所定の回転数となるようにフィルタを回転駆動したときに前記電流検出手段で検出した電流値に基づいて前記フィルタの汚れ部位を判定し、前記フィルタの汚れ部位に応じて洗浄パターンを設定することを特徴とするものであり、フィルタの部位により付着する汚れが比較的容易に除去しやすい液状の油であったり、除去しにくい粘度の高い固形状の油であったりと異なっても適切な洗浄パターンを設定することができ、的確にフィルタの汚れを除去できると共に、効率的に洗浄することで洗浄に要する電力量の削減ができるという効果のあるレンジフードを提供することができる。
請求項1記載の発明は、室内の空気を吸込む吸込口と、屋外に連通した吐出口と、前記吸込口と前記吐出口を結ぶ通風路内に空気を吸込み排気する排気ファンと、前記排気ファンを駆動するモータと、前記吸込口と前記排気ファンとの間に円形のフィルタを設け、水平方向を回転軸として前記フィルタを回転駆動するフィルタモータと、フィルタモータの電流値を検出する電流検出手段と、洗浄パターンを設定する洗浄動作設定手段と、前記洗浄動作設定手段で設定された洗浄パターンで前記フィルタを自動で洗浄するフィルタ洗浄装置とを備え、前記洗浄動作設定手段は、洗浄開始時に所定の回転数となるようにフィルタを回転駆動したときに前記電流検出手段で検出した電流値に基づいて前記フィルタの汚れ部位を判定し、前記フィルタの汚れ部位に応じて洗浄パターンを設定するレンジフードであって、フィルタを所定の回転数となるように回転駆動したとき、フィルタの汚れ部位により異なるフィルタの空気抵抗やフィルタ重量の違いを電流値として検出してフィルタの汚れ部位を判定し、フィルタの汚れ部位に適した洗浄パターンを設定するという作用を有する。
このことにより、フィルタの部位により付着する汚れが比較的容易に除去しやすい液状の油であったり、除去しにくい粘度の高い固形状の油であったりと異なっても適切な洗浄パターンを設定することができ、的確にフィルタの汚れを除去できると共に、効率的に洗浄することで洗浄に要する電力量の削減ができ、省エネルギーになるという効果が得られる。
また、請求項2記載の発明は、洗浄動作設定手段は、フィルタを高速で回転させたときに電流検出手段で検出した電流値に基づいてフィルタの外側の汚れを判定するものであって、フィルタを高速回転させることで、フィルタの外側が汚れることによるフィルタの空気抵抗の違いをフィルタモータの電流値として検出し、面積比の大きい外側の汚れを判定するという作用を有する。
このことにより、フィルタの外側に付着した液状の油を除去するのに適した洗浄パターンを設定することができるので、洗浄効果が高まり、洗浄能力が向上するという効果が得られる。
また、請求項3記載の発明は、洗浄動作設定手段は、フィルタの外側の汚れを判定した後、フィルタを低速で回転させ、前記フィルタの低速回転時に電流検出手段で検出した電流値に基づいてフィルタの内側の汚れを判定するものであって、事前に外側に付着した液状の油を飛散させた後、フィルタを低速回転させることでフィルタの空気抵抗の影響を極力抑え、フィルタの内側が汚れることによるフィルタ重量の増加をフィルタモータの電流値として検出し、面積比の小さい内側の汚れを判定するという作用を有する。
このことにより、フィルタの内側に付着した粘度の高い固形状の油を除去するのに適した洗浄パターンを設定することができるので、洗浄効果が高まり、洗浄能力が向上するという効果が得られる。
また、請求項4記載の発明は、フィルタ洗浄装置は、フィルタの一部を収納した水槽と、前記水槽に給水し貯水する給水手段と、前記水槽内において前記フィルタに水を噴射する噴射手段とを備え、前記給水手段により前記水槽に貯水し、前記フィルタの下方の一部を貯水した水に浸漬した状態で前記フィルタモータにより前記フィルタを低速で回転させる浸漬洗浄工程と、前記フィルタモータにより前記フィルタを回転させ前記噴射手段により前記フィルタに水を噴射する噴射洗浄工程とを有し、前記浸漬洗浄工程でのフィルタの回転は、正転と逆転が交互に繰り返される正逆反復回転であり、前記正逆反復回転は、正転の時間もしくは角度と、逆転の時間もしくは角度とが異なるように構成し、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているときは、正転と逆転との時間差もしくは角度差が小さくなるように時間もしくは角度を設定し、外側のみが汚れているときは、差が大きくなるように時間もしくは角度に設定する洗浄パターンを備えたものであって、フィルタの内側が汚れているときすなわち粘度の高い固形状の油が付着しているときは、正転と逆転との回転時間差もしくは角度差を小さくすることで水槽内の水とフィルタの相対速度をより増大させ、フィルタの外側のみが汚れているときすなわち固形状の油の付着がなく液状の油のみが付着しているときは、この差を大きくすることで汚れを離脱させる程度の相対速度に抑えるという作用を有する。
このことにより、フィルタの汚れ部位に合わせて油の離脱を効果的にし、かつ効率的に洗浄することで洗浄に要する電力量を削減することができるという効果が得られる。
また、請求項5記載の発明は、フィルタの正逆反復回転を間欠的に実施するよう構成し、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているときは、間欠動作の間隔を長く設定する洗浄パターンを備えたものであって、フィルタの内側すなわち粘度の高い固形状の油が付着しているときは、フィルタが水に浸漬している時間を長くするという作用を有する。
このことにより、粘度の高い固形状の油の離脱が容易になり、洗浄能力が向上すると共に、液状の油のみが付着している場合には洗浄時間を短縮できるという効果が得られる。
また、請求項6記載の発明は、噴射手段は、フィルタを挟み前記フィルタの両面に水を噴射するよう構成し、噴射洗浄工程において、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているときは、前記噴射手段により両面に水を噴射するように設定し、外側のみが汚れているときは、片面に噴射するように設定する洗浄パターンを備えたものであって、フィルタの内側すなわち粘度の高い固形状の油が付着しているときは、両面から噴射することでフィルタの穴に固形状に付着している油を剥離し、外側のみすなわち液状の油のみが付着しているときは、片面から噴射することでフィルタ表面に残留している油を剥離するという作用を有する。
このことにより、フィルタの汚れ部位に合わせて油の剥離を効果的にし、かつ効率的な洗浄を行うことができるという効果が得られる。
また、請求項7記載の発明は、噴射手段による水の噴射は間欠的に実施するよう構成し、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているとき、噴射手段から水を噴射するときには、フィルタの回転速度を低速にする洗浄パターンを備えたものであって、フィルタの回転速度を低速にすることで、噴射した水の水圧を効果的にフィルタの穴に加圧するという作用を有する。
このことにより、フィルタの穴に固形状に付着している油の剥離を容易にし、洗浄効果が高められるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の構成を示す図で、図1(a)は一部断面の正面図、図1(b)は一部断面の側面図で、厨房の調理台(図示せず)の上方の壁面に設置される。
図1は本発明の実施の形態1の構成を示す図で、図1(a)は一部断面の正面図、図1(b)は一部断面の側面図で、厨房の調理台(図示せず)の上方の壁面に設置される。
図1に示すように、レンジフードの本体1は、調理台周辺の空気を吸込む吸込口2と、屋外に連通した吐出口3とを有し、吸込口2と吐出口3を結ぶ通風路内に空気を吸込み排気する排気ファン4と、排気ファン4を駆動するモータ5と、吸込口2と排気ファン4との間に円形のフィルタ6を設け、水平方向を回転軸としてフィルタ6を回転駆動するフィルタモータ7と、フィルタモータ7の電流値を検出する電流検出手段8と、洗浄パターンを設定する洗浄動作設定手段9と、洗浄動作設定手段9で設定された洗浄パターンでフィルタ6を自動で洗浄するフィルタ洗浄装置10とを備えている。
フィルタ洗浄装置10としては、フィルタ6の一部を収納する水槽11と、水槽11に設けた噴射手段としての噴射ノズル12と、例えば、市水、ぬるま湯(例えば、40℃程度)などの水を貯水する水タンク13と、水タンク13で給水される貯水槽14と、貯水槽14内の水を汲み上げるポンプ15と、切替弁16と、排水手段としての排水弁17及び排水トレイ18を備え、給水手段としてのポンプ15と貯水槽14とを備えて構成する。
モータ5で排気ファン4が駆動されると、調理台周辺の空気は図示Aのように吸込口2から吸込まれ、フィルタ6を介して吐出口3から屋外に排出されるが、この際に油煙や塵埃がフィルタ6に捕捉され、屋外には浄化された空気が排出される。
図2は図1のフィルタ6の周辺の詳細な構成を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は一部断面の側面図である。
フィルタ6は、その下方の一部が水槽11内に収納され、レンジフードの本体1内に固定された(図示しない)フィルタモータ7の駆動で図示Bの方向に回転(右方向に回転)する。
水槽11は、下方に排水孔11aを備え、両側面にフィルタ6を挟むようにして噴射ノズル12を備えている。
噴射ノズル12は、1つはフィルタ6の回転時にフィルタ6の回転を迎える側の水槽11の側面に取り付けられており、もう1つは、フィルタ6の回転を送る側の水槽11の側面に取り付けられており、図示Cのような水を噴射するための複数の噴射孔12aを備えている。
カバー19は、後述のフィルタ6が回転したときに飛散する油や水滴を水槽11内に回収するために備えられている。
図3は水回路と電気回路を示す図である。まず、太線Dで示す水回路について説明する。貯水槽14に滞留している水は、ポンプ15が駆動することにより切替弁16を経て噴射ノズル12より水を噴射することで水槽11内に給水される。水槽11内に滞留している水は、排水手段としての排水弁17を開放することにより、水槽11内から排出され、排水トレイ18に滞留する。
つぎに電気回路について説明する。制御装置20は、その内部に洗浄動作設定手段9としてのマイコンなどのCPUと各種のインタフェース(図示せず)を備えており、スタートスイッチ21を使用者が操作することにより動作を開始し、CPUがそれぞれのインタフェースを介してモータ5、フィルタモータ7、ポンプ15、切替弁16、排水弁17を制御する。
電流検出手段8は、例えばシャント抵抗22をフィルタモータ7に直列に接続し、フィルタモータ7に流れる電流と、シャント抵抗22に流れる電流を同じにすることでフィルタモータ7の電流を検出し、発生するシャント抵抗22の端子電圧を洗浄動作設定手段9へ入力する。
図4はフィルタ6が取り付けられたフィルタモータ7を回転させたときのトルクと電流の特性を示す図である。また、図5は汚れ部位と汚れレベルを示す図である。
図4および図5を用いて、洗浄動作設定手段9がフィルタ6の汚れ部位および汚れレベルを判定する方法について説明する。
まず、フィルタ6の外側の汚れを判定する方法について説明する。フィルタ6に汚れが付着していない状態で高速(例えば、1400rpm程度)で回転させたときの電流はIhとなる。フィルタ6の外側には排気ファン4の運転により排出された油煙を捕捉することで液状の油が付着している。この油が付着した状態でフィルタ6を1400rpm程度で高速回転させると、フィルタ6の孔を通過する空気量が減少し、フィルタ6の外側の面積比は大きいため、大きくフィルタ6の空気抵抗が低下する。そのため、1400rpm程度で高速回転させるために必要なトルクはフィルタ6に汚れが付着していない状態よりも低く抑えられ、フィルタモータ7の電流も小さくなる。
洗浄動作設定手段9は、電流検出手段8が検出したフィルタモータ7の電流から図5にあるように例えば、電流値がIh未満、I3以上のときは汚れレベル1とし、I3未満、I2以上のときは汚れレベル2とし、I2未満、I1以上のときは汚れレベル3とし、いずれの場合も外側が汚れていると判定する。ここで電流I1は、フィルタ6を完全に目詰まりさせた状態の電流値である。
つぎにフィルタ6の内側の汚れを判定する方法について説明する。フィルタ6に汚れが付着していない状態で低速(例えば、100rpm程度)で回転させたときの電流はIlとなる。フィルタ6の内側には経年劣化に伴い固形状の油が付着し蓄積されてくる。この固形状の油が付着した状態でフィルタ6を1400rpm程度で高速回転させても飛散することがない。また、内側の面積比は小さいため、1400rpm程度で高速回転させても電流値が大きく変化しないため汚れを判定しにくい。そこで、フィルタ6を1400rpm程度で高速回転させて外側に付着している液状の油汚れの一部を遠心力でフィルタ6の周囲に飛散させる。そして、フィルタ6の空気抵抗の影響を抑えるために100rpm程度で低速回転させる。フィルタ6に付着した油汚れによりフィルタ6の重量は増加しており、100rpm程度で低速回転させるために必要なトルクはフィルタ6に汚れが付着していない状態よりも高くなり、フィルタモータ7の電流も大きくなる。
洗浄動作設定手段9は、電流検出手段8が検出したフィルタモータ7の電流から図5にあるように電流値がI4以上のときは内側が汚れており、汚れレベル4と判定する。
なお、汚れレベルを4段階としたが外側または内側の汚れが判定できれば良く、更に詳細に汚れレベルを判定してもよく、外側の汚れの有無、内側の汚れの有無だけを判定しても良い。
洗浄動作設定手段9が判定したフィルタ6の汚れの部位や汚れレベルにより設定された洗浄パターンでフィルタ6を自動洗浄するときの制御装置20の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、使用者は、例えば、固着した油が軟化、あるいは剥離し易い程度の温度で使用者が扱易いぬるま湯(例えば、40℃程度)を充填した水タンク13を貯水槽14に装着してスタートスイッチ21を押すと、S(ステップ)101において、排水弁17を閉じ、フィルタモータ7を1400rpm程度で高速回転させ、フィルタモータ7の回転が安定した10秒程度経過すると(S102)、S103で洗浄動作設定手段9は、電流検出手段8が検出した電流値からフィルタ6の外側の汚れの有無と汚れレベルを判定する。
次にS104でフィルタモータ7を100rpm程度で低速回転させ、フィルタモータ7の回転が安定した10秒程度経過すると(S105)、S106で洗浄動作設定手段9は、電流検出手段8が検出した電流値からフィルタ6の内側の汚れの有無と汚れレベルを判定する。
次にS107でポンプ15を駆動し、切替弁16を経て噴射ノズル12より水を噴射して水槽11に給水して水槽11内に水、例えば、ぬるま湯を蓄える。この場合、水槽11に適量の水、例えば、ぬるま湯を蓄える方法としては、所定時間(例えば、7秒)ポンプ15を運転してもよく、図示しないが水槽11に水位センサを設けて水位センサが適正水位を検知するまでポンプ15を運転するようにしても良い。
水槽11の貯水が終了すると、S108でフィルタモータ7を水槽11内の水が槽外に飛散しない程度の低速回転(例えば30rpm程度)で、図2のBの方向に回転(右方向に回転)させフィルタ6に付着した油を水槽11内の水に離脱させるが、この場合、フィルタモータ7の回転方向を一方向ではなく正逆交互に、かつ回転時間を正逆異なるようにして行う。洗浄動作設定手段9は、汚れレベルの高いフィルタ6の内側が汚れており、汚れレベル4の場合には、正逆回転の時間差が小さくなるように、例えば0.5秒間はB方向に、次に0.3秒間はその逆方向に回転させて、水とフィルタ6の相対速度をより大きくして粘度の高い固形状の油の離脱を促進し、また、汚れレベルの低いフィルタ6の外側のみが汚れており、汚れレベル1の場合には、正逆回転の時間差が大きくなるように、例えば1.5秒間はB方向に、次に0.5秒間はその逆方向に回転させ、水とフィルタ6の相対速度を液状の油汚れが離脱する程度に抑える。また、B方向の回転時間を長くすることでフィルタ6は順次B方向に移動するので、フィルタ6を全周に亘り洗浄することが可能になる。なお、フィルタ6を低速で回転させるのは、高速で回転させた場合に水槽11内の水が離脱した油とともに槽外に飛散してしまうのでこれを防止するためである。
次にS109でフィルタ6の回転を停止させ、S110で汚れレベルに応じて所定時間、例えば2秒間〜5秒間待機する。ぬるま湯に浸っている時間を汚れレベルが高い程長くなるようにすることにより固着した油が軟らかくなり、油の離脱が促進される。
以上の洗浄動作は汚れレベルに応じて所定時間、例えば5分間〜10分間継続し(S111)、次にS112で排水弁17を開にして水槽11内の水を離脱した油と共に排水して排水トレイ18に滞留させる。なお、汚れレベルが高い程、洗浄動作の継続時間を長くする。
次にS113で排水の終了を待って、次のS114でフィルタ6を付着した油や水などがフィルタ6から飛散、脱離する程度の高速回転(例えば、毎分1400回転程度)で、図2のB方向に回転させる。このフィルタ6の高速回転はS115の所定時間(例えば10秒間)継続されるが、この間にフィルタ6に残留している油と水の一部は遠心力でフィルタ6の周囲に飛散する。一部は水槽11内に飛散し、他は図2のカバー19で捕捉されて水槽11に回収され、共に排水弁17を経て排水トレイ18に滞留される。
次にS116でフィルタ6の高速回転を継続させたまま、ポンプ15を駆動し、噴射ノズル12から水をフィルタ6に対して水平方向に噴射する。このとき、フィルタ6の内側が汚れている場合には、噴射ノズル12からフィルタ6の両面に水を噴射できるように切替弁16を切替えフィルタ6の両面から噴射し、更に水を噴射するときフィルタ6を低速回転(例えば、100rpm程度)にすることで、噴射した水の水圧を効果的にフィルタ6の穴に加圧し、固形状に付着している油の剥離を促進する。また、フィルタ6の外側のみが汚れている場合は、フィルタ6の片面に水を噴射できるように切替弁16を切替え、フィルタ6表面に残留している油の剥離を促進する。水の噴射は所定時間(例えば2秒間)継続し(S117)、次にS118で水の噴射を停止させ、S119で所定時間待機(例えば5秒間)した後、再びS116〜S117の間欠ノズル水噴射の動作をS120で所定回数回(複数回、例えば3回)行う。
この間欠ノズル水噴射を繰返し行うことによりフィルタ6に残留している塵埃と油の固形物が剥離され、遠心力で周囲に飛散するのでフィルタ6の洗浄がさらに進行する。また、この過程でフィルタ6から飛散する水滴の衝突により、カバー19と水槽11の内壁に付着している油も剥離され、前述の剥離された固形物および噴射された水とともに排水弁17から排出して排水トレイ18に滞留される。
所定回数(例えば、3回)の間欠ノズル水噴射が終了すると、S121で再び水の噴射を行うが、この場合は連続で水の噴射を行い、S122で貯水槽14の残水がゼロになるまで継続する。
残水をゼロにする方法としては水の噴射を所定時間(例えば、5秒)行ってもよく、貯水槽14に水位センサを設けて(図示しない)水位センサが残水ゼロを検知するまで水の噴射を行うようにしてもよい。
このことで貯水槽14に水が長期間滞留することによる水の腐食を防止でき、加えて、水槽11の内部およびカバー19の内面の洗浄も進行させることができる。
次にS123でモータ5を駆動して排気ファン4を回転し、S124ではフィルタ6の高速回転を所定時間(例えば3分)継続し、これによりフィルタ6に残留している水分の乾燥を行うが、排気ファン4を駆動しているのでフィルタ6を通過する空気で乾燥が促進され短時間にフィルタ6を乾燥できる。
所定時間(例えば3分)後、S125で、フィルタ6の回転と排気ファン4の回転を停止させて自動洗浄の運転動作を終了する。
以後は、使用者が排水トレイ18に滞留した油や水を廃棄してフィルタ6の洗浄作業を終了する。
以上のように、洗浄動作設定手段9は、フィルタ6の汚れ部位により異なるフィルタ6の空気抵抗やフィルタ6重量の違いを電流値として検出してフィルタ6の汚れ部位を判定し、洗浄パターンを設定するので、付着する汚れが比較的容易に除去しやすい液状の油であったり、除去しにくい粘度の高い固形状の油であったりと異なっても適切な洗浄パターンを設定することができ、的確にフィルタ6の汚れを除去できると共に、効率的に洗浄することで洗浄に要する電力量の削減ができ、省エネルギーになる。
また、洗浄動作設定手段9は、フィルタ6を高速回転させることで、面積比の大きいフィルタ6の外側が汚れることにより減少するフィルタ6の空気抵抗をフィルタモータ7の電流値として検出し、外側の汚れを判定するので、フィルタ6の外側に付着した液状の油を除去するのに適した洗浄パターンを設定することができるので、洗浄効果が高まり、洗浄能力が向上する。
また、洗浄動作設定手段9は、事前に外側に付着した液状の油を飛散させた後、フィルタ6を低速回転させることでフィルタ6の空気抵抗の影響を極力抑え、フィルタ6の内側が汚れることによるフィルタ6の重量の増加をフィルタモータ7の電流値として検出し、内側の汚れを判定するので、フィルタ6の内側に付着した粘度の高い固形状の油を除去するのに適した洗浄パターンを設定することができるので、洗浄効果が高まり、洗浄能力が向上する。
また、粘度の高い固形状の油が付着しているフィルタ6の内側が汚れているときは、正逆回転の時間差を小さくして水槽11内の水とフィルタ6の相対速度をより増大させ、液状の油が付着しているフィルタ6の外側のみが汚れているときは、時間差を大きくして相対速度を抑えるので、フィルタ6の汚れ部位に合わせて油の離脱を効果的にし、かつ効率的に洗浄することで洗浄に要する電力量を削減することができるという効果が得られる。
また、汚れレベルの高い程、フィルタ6が水に浸漬している時間を長くするので、粘度の高い固形状の油の離脱が容易になり、洗浄能力が向上すると共に、汚れレベルの低い液状の油のみが付着している場合には洗浄時間を短縮できる。
また、フィルタ6の内側が汚れているときは、両面から噴射することでフィルタ6の穴に固形状に付着している油を剥離し、フィルタ6の外側のみが汚れているときは、片面に噴射することでフィルタ6表面に残留している油を剥離するので、フィルタ6の汚れ部位に合わせて油の剥離を効果的にし、かつ効率的な洗浄を行うことができる。
また、フィルタ6の内側が汚れているときは、フィルタ6の回転速度を低速にすることで、噴射した水の水圧を効果的にフィルタ6の穴に加圧するので、フィルタ6の穴に固形状に付着している油の剥離を容易にし、洗浄効果が高められる。
本発明のレンジフードは、使用者が手を汚すことなく、フィルタの部位により付着する汚れの違いに応じて適切な洗浄パターンを設定し、フィルタに付着した油を高い除去性能で除去できるので、家庭用以外の例えば業務用レンジフードの用途や、工場などの油煙除去装置などの用途にも適用できる。
2 吸込口
3 吐出口
4 排気ファン
5 モータ
6 フィルタ
7 フィルタモータ
8 電流検出手段
9 洗浄動作設定手段
10 フィルタ洗浄装置
11 水槽
12 噴射ノズル
14 貯水槽
15 ポンプ
3 吐出口
4 排気ファン
5 モータ
6 フィルタ
7 フィルタモータ
8 電流検出手段
9 洗浄動作設定手段
10 フィルタ洗浄装置
11 水槽
12 噴射ノズル
14 貯水槽
15 ポンプ
Claims (7)
- 室内の空気を吸込む吸込口と、屋外に連通した吐出口と、前記吸込口と前記吐出口を結ぶ通風路内に空気を吸込み排気する排気ファンと、前記排気ファンを駆動するモータと、前記吸込口と前記排気ファンとの間に円形のフィルタを設け、水平方向を回転軸として前記フィルタを回転駆動するフィルタモータと、フィルタモータの電流値を検出する電流検出手段と、洗浄パターンを設定する洗浄動作設定手段と、前記洗浄動作設定手段で設定された洗浄パターンで前記フィルタを自動で洗浄するフィルタ洗浄装置とを備え、前記洗浄動作設定手段は、洗浄開始時に所定の回転数となるようにフィルタを回転駆動したときに前記電流検出手段で検出した電流値に基づいて前記フィルタの汚れ部位を判定し、前記フィルタの汚れ部位に応じて洗浄パターンを設定することを特徴とするレンジフード。
- 洗浄動作設定手段は、フィルタを高速で回転させたときに電流検出手段で検出した電流値に基づいてフィルタの外側の汚れを判定することを特徴とした請求項1記載のレンジフード。
- 洗浄動作設定手段は、フィルタの外側の汚れを判定した後、フィルタを低速で回転させ、前記フィルタの低速回転時に電流検出手段で検出した電流値に基づいてフィルタの内側の汚れを判定することを特徴とした請求項2記載のレンジフード。
- フィルタ洗浄装置は、フィルタの一部を収納した水槽と、前記水槽に給水し貯水する給水手段と、前記水槽内において前記フィルタに水を噴射する噴射手段とを備え、前記給水手段により前記水槽に貯水し、前記フィルタの下方の一部を貯水した水に浸漬した状態で前記フィルタモータにより前記フィルタを低速で回転させる浸漬洗浄工程と、前記フィルタモータにより前記フィルタを回転させ前記噴射手段により前記フィルタに水を噴射する噴射洗浄工程とを有し、前記浸漬洗浄工程でのフィルタの回転は、正転と逆転が交互に繰り返される正逆反復回転であり、前記正逆反復回転は、正転の時間もしくは角度と、逆転の時間もしくは角度とが異なるように構成し、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているときは、正転と逆転との時間差もしくは角度差が小さくなるように時間もしくは角度を設定し、外側のみが汚れているときは、差が大きくなるように時間もしくは角度に設定する洗浄パターンを備えたことを特徴とした請求項1記載のレンジフード。
- フィルタの正逆反復回転を間欠的に実施するよう構成し、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているときは、間欠動作の間隔を長く設定する洗浄パターンを備えたことを特徴とした請求項4記載のレンジフード。
- 噴射手段は、フィルタを挟み前記フィルタの両面に水を噴射するよう構成し、噴射洗浄工程において、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているときは、前記噴射手段により両面に水を噴射するように設定し、外側が汚れているときは、片面に噴射するように設定する洗浄パターンを備えたことを特徴とした請求項4または5記載のレンジフード。
- 噴射手段による水の噴射は間欠的に実施するよう構成し、洗浄動作設定手段は、フィルタの内側が汚れているとき、噴射手段から水を噴射するときには、フィルタの回転速度を低速にする洗浄パターンを備えたことを特徴とした請求項6記載のレンジフード。
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2012
- 2012-01-19 JP JP2012008867A patent/JP2013148267A/ja active Pending
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