JP2013147863A - 杭打ち装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の杭打ち装置では、クローラクレーンを用いるため、その組立や解体作業に時間を要し、また、狭い現場での作業が難しいという問題があった。
【解決手段】本発明の杭打ち装置1は、ラフタークレーン等のアーム部3が配備された駆動車両2を用い、作業現場にて、アーム部3の先端側に起振カバー部5と、その起振カバー部5内に配置された起振部10と軸鋼材6により固定されたチャック部7とを配置するため、現場での組立や解体作業の時間が大幅に短縮される。また、杭打ち装置1としてラフタークレーンを用いることで、狭い現場での作業が容易となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、起振部を備え、地盤状況に応じて振動を加えながら杭打ちを行うことが出来る杭打ち装置に関する。
従来の杭打ち装置の一実施例として、下記の構造が知られている。
図5に示す如く、杭打ち装置31は、ベースマシン32(クローラクレーン)のワイヤにてバイブロハンマー33を吊り下げることで構成される。そして、バイブロハンマー33の先端には剛矢板34を挟持するためのチャック35が固定される。杭打ち装置31は、バイブロハンマー33の自重とバイブロハンマー33から発生する振動により、バイブロハンマー33の先端に挟持した剛矢板34を地盤内に圧入または打ち込む(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の杭打ち装置の一実施例として、下記の構造が知られている。
図6に示す如く、杭打ち装置41は、ショベルカー42のブーム43の先端にリーダ44を配置し、そのリーダ44を介して直線状に昇降駆動するブラケット45により構成される。ブラケット45は、油圧シリンダ46により上記昇降駆動が可能となり、ブラケット45には、旋回機構、起振機及び杭チャックが取り付けられている。そして、ジャッキ47が、リーダ44の下端側に配置され、ジャッキ47を接地させることで、リーダ44の姿勢を安定させる。例えば、地盤に対して垂直方向に杭打ちを行う場合には、地盤に対して垂直方向に固定されたリーダ44に対してブラケット45が直線状に昇降し、杭打ちが行われる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−107218号公報(第5−6頁、第1−4図) 特開平09−268558号公報(第7−8頁、第1、4図)
図5に示す従来の杭打ち装置31では、ベースマシン32としてクローラクレーンを用いるため、作業現場にてクローラクレーンの組立作業や解体作業に時間を要し、工程の短縮が難しく、作業コストを低減し難いという問題がある。例えば、クローラクレーンの組立作業や解体作業は、それぞれ半日〜1日程度要するため、杭打ち作業以外の準備作業に1〜2日程度余分な工期が必要となり、人件費等の余分なコストが発生する。
また、図5に示すように、クローラクレーンにてバイブロハンマー33を吊り上げ、バイブロハンマー33の自重とバイブロハンマー33から発生する振動により杭打ちを行う工法では、クローラクレーンを設置するスペースが必要となり、市街地等の狭い現場では作業し難いという問題がある。
また、ベースマシンとしてラフタークレーンやショベルカーを用いることで、上記狭い現場での作業が可能になるが、ラフタークレーン等では、重量や安定性の問題からバイブロハンマーを吊るして作業し難く、別の工法を用いなければならいという問題がある。そして、ラフタークレーン等のアームによる押圧力では、砂礫層のように締まった地盤やN値の高い固い地盤では、杭を圧入することが難しいという問題がある。
また、ベースマシンとしてラフタークレーンやショベルカーを用いる工法では、アームを介してベースマシンに対して振動が伝わり易いため、杭に対して振動を効率的に伝える一方で、アームやベースマシンに対しては、振動が伝わり難い構造を実現しなければならないという問題がある。
また、アースオーガ工法により地盤に孔を形成し、その孔を利用して杭を打ち込む工法では、孔内をセメントミルクで充填する必要がある。更に、孔を形成した際に発生する残土を処理する必要があり、作業コストを低減し難いという問題がある。
前述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の杭打ち装置は、旋回自在な本体部と、その一端側が前記本体部へと固定され、可動自在なアーム部と、前記アーム部の他端側に配置される起振カバー部と、前記起振カバー部内に配置され、振動を発生させる起振部と、前記起振カバー部の先端側に配置され、杭を挟持するチャック部とを有し、前記起振部と前記チャック部とは軸鋼材により固定され、前記起振カバー部は、前記軸鋼材に対して非固定状態であり、前記起振カバー部には、前記軸鋼材が挿通し、前記軸鋼材に沿って可動できる軸位置固定部材を有することを特徴とする。
本発明では、起振部とチャック部とが軸鋼材により固定して連結し、起振カバー部は、軸鋼材に対して非固定状態となることで、起振部で発生する振動が、効率的にチャック部へと伝えることができる。
また、本発明では、アーム部と起振カバー部との間に回動部を有することで、起振カバー部は回動し、起振カバー部と軸鋼材とが接触することで、チャック部が連動して回動することができる。
また、本発明では、チャック部が、例えば、H型鋼材のT字形状部分を含むように挟持し、振動を杭に伝えることで、杭が振動により破損し難い工法が実現される。
また、本発明では、軸鋼材の断面形状は多角形状となることで、軸鋼材の周囲に配置された軸位置調整部材との接触領域が増大し、チャック部の回動性も向上される。
また、本発明では、チャック部が、例えば、本体部側のH型鋼材の連結部を挟持した状態にて杭打ちを行うことで、背面に建物等が迫っている現場でも杭打ちを行うことができる。
本発明の実施の形態における杭打ち装置を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態における杭打ち装置の起振装置を説明するための(A)模式図、(B)模式図、(C)模式図である。 本発明の実施の形態における杭打ち装置のチャック部を説明するための(A)模式図、(B)模式図、(C)模式図である。 本発明の実施の形態における杭打ち装置を用いた杭打ち方法を説明するための模式図である。 従来の実施の形態における杭打ち装置を説明するための模式図である。 従来の実施の形態における杭打ち装置を説明するための模式図である。
以下に、本発明の一実施の形態である杭打ち装置について説明する。図1は、杭打ち装置を説明する模式図である。図2(A)〜(C)は、杭打ち装置の起振装置の構造を説明する模式図である。図3(A)〜(C)は、杭打ち装置のチャック部の構造を説明する模式図である。
図1に示す如く、杭打ち装置1は、主に、エンジン駆動によって自走可能な駆動車両2と、駆動車両2に配備されたアーム部3と、アーム部3の先端に取り付けられた回動部4と、回動部4の先端に着脱可能に取り付けられた起振カバー部5と、起振カバー部5内に配置された起振部10(図2参照)と、起振部10と軸鋼材6を介して連結し、杭8を挟持するチャック部7とを有する。尚、杭打ち装置1では、杭8として、鋼矢板やH型鋼材等の型鋼材を取り扱うことができる。
駆動車両2は、例えば、ラフタークレーン、トラック、ショベルカー等の自走可能な車両であり、伸縮式のアーム部3が配備された車両である。そして、駆動車両2としてラフタークレーンを用いた場合、クローラクレーンと比較して車両の大きさも小さく、都内の住宅街等の狭い杭打ち現場へも容易に移動し、杭打ち作業を行うことが出来る。また、ラフタークレーンは、アーム部3を含む運転席の旋回が可能であり、アウトリガー9にて本体を固定した後も、360度の旋回により作業領域を広く扱えるメリットがある。
駆動車両2のアーム部3は、油圧式により伸縮自在であり、地盤への杭の挿入状況に応じてアーム部3の長さを調整することで、駆動車両2が移動することなく、杭打ち作業を行うことができる。そして、アーム部3は、予め、駆動車両2に配備された構造であり、クローラクレーンと異なり、現場にてアーム部を組み立てる必要がなく、準備作業の工期が大幅に短縮される。尚、ショベルカーの場合には、例えば、油圧機構により可動式のアームである。
回動部4は、アーム部3の先端にボルト締めやピン結合にて配置されるが、例えば、公知のアースオーガ用の軸回転式の駆動機構である。詳細は後述するが、地盤への杭の挿入時に杭の水平方向(チャック部7位置)がずれた際に、回動部4が回動することで、チャック部7の方向を調整し、元の位置へと戻すことができる。尚、回動部4は、アーム部3と同様に、油圧式にて駆動し、運転席からの操作により、適宜、回動する。
起振カバー部5は、回動部4に対して着脱自在に連結する構造であり、作業現場にて回動部4へと嵌め込み、ボルト締めすることで杭打ち作業が行われ、作業終了後は、回動部4から取り外される。そして、起振カバー部5は、回動部4の回動動作に連動して、水平の両方向に回転する。尚、杭打ち装置1は、回動部4としてアースオーガ用の軸回転式の駆動機構を用いることで、回動部4に対してオーガスクリューを取り付けた際には、アースオーガ装置としても使用することが可能となる。
起振部10は、例えば、偏心ウエイト式、クランク式、ナックル式やシリンダ式等の公知の起振機構を備え、運転席からの操作により、適宜、振動を発生させる。そして、起振部10の下面には軸鋼材6が固定され、その軸鋼材6の他端にチャック部7が固定される。
チャック部7は、軸鋼材6に対しては固定されるが、起振カバー部5に対しては非固定状態である。詳細は後述するが、起振カバー部5は、軸鋼材6に沿って可動する構造のため、起振部10から発生した振動は、軸鋼材6を介して効率的にチャック部7へと伝えられる。
また、チャック部7は、例えば、可動する爪と、固定された爪により、T字形状の挟持用溝を有し、例えば、油圧式にて可動爪を動かすことで挟持用溝内に配置された杭を挟持する。例えば、H型鋼材を打ち込む場合には、図示したように、H型鋼材の駆動車両2側のT字形状領域を挟持した状態にて作業が行える。そのため、建物の壁際に杭を打ち込む場合でも、チャック部7等がその壁等と接触することが防止され、出来る限り壁際まで杭を打ち込むことが可能となる。
図2(A)は、起振カバー部5を正面側の側面からみた模式図であり、起振カバー部5の内側を図示している。図示の如く、起振部10は、起振カバー部5内に配置され、耐候性、耐摩性や抗張力等に優れた弾性部材11、例えば、ウレタンゴムを介して起振カバー部5にボルト(図示せず)等により固定される。そして、矢印12の紙面上下方向は、杭打ち方向を示し、矢印13の紙面左右方向は、地盤に対して水平方向を示すが、起振部10は、矢印13方向の側面にて起振カバー部5に対して弾性部材11を介して固定される。この構造により、起振カバー部5では、起振部10にて発生した振動による横揺れが、弾性部材11により大幅に低減され、起振カバー部5が、特に、水平方向に共振することが大幅に低減される。
また、矢印12にて示す起振部10の上面及び下面には、軸鋼材6、14が溶接固定される。起振部10の上面に固定された軸鋼材14の他端側は、起振カバー部5に対して非固定状体となる。一方、起振部10の下面に固定された軸鋼材6は、チャック部7へと溶接固定される。そして、軸鋼材6、14は、例えば、焼入れ加工された炭素鋼鋼材から形成されることでせん断破壊に強い構造となり、また、その表面にメッキ処理加工を行うことで摩擦に強い構造となる。
また、起振カバー部5の内側には、起振カバー部5の一部として軸位置調整部材15、16が配置される。軸位置調整部材15、16は、それぞれ軸鋼材6、14よりも若干大きな開口部を有し、軸鋼材6、14は、その開口部内を挿通する。この構造により、起振部10が、圧入時の地盤からの反力を軸鋼材6を介して受けた場合や、自身の振動を受けた場合でも、軸鋼材6、14が、軸位置調整部材15、16により位置固定されることで、起振部10が、所望の位置から傾くことはない。そして、アーム部3による押圧力は、地盤へと効率的に伝えられ、また、起振部10から発生した振動は、矢印12方向(杭打ち方向)へと効率的に伝えられる。
図2(B)は、起振カバー部5を背面側の側面からみた模式図であり、軸鋼材6側に配置される軸位置調整部材16を示すが、軸位置調整部材16は、起振部10とチャック部7との間の軸鋼材6に沿って、矢印12方向(杭打ち方向)へと可動できる状態である。軸位置調整部材16が、軸鋼材6に対して非固定状態となることで、起振部10から振動を発生した際、軸位置調整部材16が、軸鋼材6に沿って可動することで、起振カバー部5が、矢印12方向に共振することが大幅に低減される。この構造により、駆動車両2が、起振カバー部5やアーム部3を介して振動し難い構造となり、特に、振動発生時には駆動車両2が安定して固定された状態となる。
図2(C)は、軸鋼材6と軸位置調整部材16との断面図を示すが、軸鋼材6の断面形状は、例えば、6角形形状であり、軸位置調整部材16の開口部17の形状は、例えば、四角形形状である。上述したように、軸位置調整部材16は、回動部4の回動動作に連動して、両方向に回転し、この回動動作時に軸位置調整部材16と軸鋼材6とが接触することで、軸鋼材6も連動して回動する。例えば、図示したような形状とすることで、軸鋼材6と軸位置調整部材16との接触面積が増大し、効率良く軸鋼材6を回動させ、軸鋼材6への応力集中を防止できる。その一方で、軸鋼材6の表面にグリース等潤滑材を塗布することで、矢印12方向(杭打ち方向)へ可動する際の両者間の摩擦は低減し、チャック部7への振動効率の悪化を防止できる。
尚、軸鋼材6の断面形状は、6角形に限定されるものではなく、その断面形状が多角形状であれば良く、起振カバー部5の回動動作に連動して、チャック部7が回動する構造であれば良い。また、軸位置調整部材16の開口形状は一環状である必要はなく、軸鋼材6が抜け落ちない構造であれば、例えば、C字形状のように一部が開口していても良い。また、軸鋼材14及び軸位置調整部材15についても、軸鋼材6及び軸位置調整部材16と同様な構造となる。そして、軸位置調整部材15、16の開口部の中心が、一点鎖線にて示す挟持用溝19、20の交差領域上(図3(C)参照)に配置される。
図3(A)は、チャック部7を左側の側面からみた模式図であり、チャック部7の上面には、軸鋼材6が溶接固定され、補強板18の下方には、杭を挟持するための第1の挟持用溝19が配置される。一点鎖線にて示すように、第1の挟持用溝19は、軸鋼材6の下方を通過するように配置されることで、起振部10からの振動が、効率的に杭に伝わり易くなる。更に、杭の先端と当接する領域に厚い補強板18が配置されることで、チャック部7が、杭打ち作業時の応力により破壊し難い構造となる。また、図3(C)に示すように、溝19、20上面に渡り補強板18が配置されることで、両者の当接領域が増大し、杭の広い領域を押すことが可能となり、挿入方向への杭のバランスが取り易くなる。
図3(B)は、チャック部7を正面側の側面からみた模式図であり、補強板18の下方には、杭を挟持するための第2の挟持用溝20が配置される。一点鎖線にて示すように、第2の挟持用溝20は、軸鋼材6の下方を通過するように配置されることで、起振部10からの振動が、効率的に杭に伝わり易くなる。
図3(C)は、チャック部7を上面側からみた模式図であり、点線は、第1の挟持用溝19と、第2の挟持用溝20との配置領域を示すが、軸鋼材6は、第1の挟持用溝19と第2の挟持用溝20の交差領域の上を覆うように配置される。この構造により、チャック部7は、H型鋼材のT字形状部を挟持した状態にて杭打ち作業を行うことが可能となる。H型鋼材のT字形状部は機械的強度の強い領域であり、その領域にアーム部3による押圧力や起振機10による振動を加えても、杭が破壊され難いというメリットがある。例えば、H型鋼材の中間の直線領域を挟持し、杭打ち作業を行うと、上記押圧力や振動に耐えられず、挟持領域が折れ曲がり、杭打ち作業が行えない場合もある。
尚、図示していないが、回動部4の回転軸も一点鎖線にて示す上記溝19、20の交差領域上に配置されることで、回動部4の回転軸及び軸鋼材6、15の中心軸が、一点鎖線にて示す交差領域上に合わせて配置されることで(図1参照)、アーム部3からの押圧力も効率的に杭8に伝えることができる。
次に、図4を用いて前述した杭打ち装置1を用いた杭打ち方法について説明する。尚、この説明の際には、適宜、図1を参照する。
図4に示す如く、杭打ち装置1では、先ず、杭8をチャック部7にて挟持した後、作業員により杭8の先端を杭打ち箇所の地盤上に配置した後、駆動車両2(図1参照)のアーム部3(図1参照)を下方へと可動させることで、杭8を地盤内へと圧入する。このとき、アーム部3を伸縮させ、杭8を上下方向に動かしながら、杭8の挿入方向を調整することで、杭の垂直を維持する定規を用いることなく、杭打ち作業が可能となる。
次に、N値の高い固い地層や砂礫層等のように、アーム部3の押圧力だけでは、杭8が地盤内へと挿入出来なくなった場合には、アーム部3の押圧力に加えて、起振部10の振動を繰り返し加えることで、杭8を地盤へと挿入することができる。例えば、杭8の先端が、固い地層により挿入を妨げられた場合には、振動による打撃力を繰り返し加えることでその地層を砕き、杭8の挿入を続けることができる。また、杭8の先端が、固くしまった砂礫層により挿入を妨げられた場合には、振動により砂礫層を緩め、杭8の挿入を続けることができる。
また、杭8が、地盤内にて石、岩等により挿入方向が強制的に曲げられる場合がある。この場合には、上述したように、アーム部3の伸縮動作に合わせて、回動部4の回動動作に連動させてチャック部7を回動させることで、杭8の挿入方向を元の位置へと調整し、杭8が傾いて地盤内へと打ち込まれることが防止される。
また、図示したように、アーム部3の伸縮動作やチャック部7の回動動作を組み合わせることで、地盤上に杭の垂直を維持するための定規を配置することなく、杭打ち作業を行うことができる。特に、都内等の住宅が密集する狭い施工場所では、平地領域の確保が難しく、定規も配置出来ない箇所もあるが、本実施の形態の杭打ち装置1では、そのような箇所でも杭打ち作業を行うことができる。
また、杭打ち装置1では、チャック部7の第1の挟持用溝19にて鋼矢板の中央の直線領域を挟持し、杭打ち作業を行うことも出来る。このとき、鋼矢板の中央の直線領域の側面(駆動車両2側の側面)にH型鋼材のT字部分を溶接固定し、そのT字部分を挟持した状態にて杭打ち作業を行うことで、建物の壁際に鋼矢板を打ち込むことも出来る。
尚、本実施の形態では、駆動車両2のアーム部3と起振カバー部5との間に回動部4を配置する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、打ち込まれる杭の方向性の調整が必要ない場合等では、起振カバー部5が、直接、アーム部3の先端に固定配置され、あるいは、着脱可能に装着される場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
1 杭打ち装置
2 駆動車両
3 アーム部
4 回動部
5 起振カバー部
6 軸鋼材
7 チャック部
8 杭
10 起振部
11 弾性部材
14 軸鋼材
15 軸位置調整部材
16 軸位置調整部材
19 第1の挟持用溝
20 第2の挟持用溝
前述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の杭打ち装置は、旋回自在な本体部と、その一端側が前記本体部へと固定され、可動自在なアーム部と、前記アーム部の他端側に配置される起振カバー部と、前記起振カバー部内に配置され、振動を発生させる起振部と、前記起振カバー部の先端側に配置され、杭を挟持するチャック部とを有し、前記起振部と前記チャック部とは軸鋼材により固定され、前記起振カバー部は、前記軸鋼材に対して非固定状態であり、前記起振カバー部には、前記軸鋼材が挿通し、前記軸鋼材に沿って可動できる軸位置固定部材が形成され、前記起振カバー部は、前記アーム部の他端側の先端に配置された回動部に対して着脱自在に配置され、前記起振カバー部は、前記回動部に連動して回動し、前記チャック部は、前記軸位置固定部材と前記軸鋼材との接触により回動することを特徴とする。

Claims (5)

  1. 旋回自在な本体部と、
    その一端側が前記本体部へと固定され、可動自在なアーム部と、
    前記アーム部の他端側に配置される起振カバー部と、
    前記起振カバー部内に配置され、振動を発生させる起振部と、
    前記起振カバー部の先端側に配置され、杭を挟持するチャック部とを有し、
    前記起振部と前記チャック部とは軸鋼材により固定され、
    前記起振カバー部は、前記軸鋼材に対して非固定状態であり、前記起振カバー部には、前記軸鋼材が挿通し、前記軸鋼材に沿って可動できる軸位置固定部材を有することを特徴とする杭打ち装置。
  2. 前記起振カバー部は、前記アーム部の他端側の先端に配置された回動部に対して着脱自在に配置され、
    前記起振カバー部は、前記回動部に連動して回動し、前記チャック部は、前記軸位置固定部材と前記軸鋼材との接触により回動することを特徴とする請求項1に記載の杭打ち装置。
  3. 前記チャック部は、前記杭を挟持するために開口した第1の挟持用溝及び第2の挟持用溝を有し、
    前記軸鋼材は、少なくとも前記第1の挟持用溝と第2の挟持用溝との交差領域上を覆うように配置されることを特徴とする請求項2に記載の杭打ち装置。
  4. 前記軸鋼材の断面形状は多角形状であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の杭打ち装置。
  5. 前記杭は、H型鋼材であり、前記チャック部は、前記H型鋼材の前記本体部側に位置するT字形状部分を挟持することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の杭打ち装置。
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