JP2013147116A - 車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空パイプ34が骨格部材として用いられたフロントピラー20の前端部において、アウタリインフォース36の第1接合部36Fを中空パイプ34の上壁部34Aの車幅方向外側の部分に接合すると共に、サイメンアウタ38の第2接合部38Hを中空パイプ34の上壁部34Aの車幅方向内側の部分に接合した。その結果、第2接合部38Hは第1接合部36Fの板厚の影響を受けることなく中空パイプ34に接合される。
【選択図】図4
Description
補強パイプ34は、曲げ加工及びハイドロフォーミング加工が円筒状の高張力鋼管に施されることにより形成されている。具体的には、フロントピラー20の形状に沿って曲げ加工が施された円筒状の高張力鋼管が所要の断面形状(本実施形態では、4角形の閉断面)が得られるように形成された金型にセットされる。次いで、流体が高張力鋼管の内部に高圧力で注入されるハイドロフォーミング加工が施されることによって、補強パイプ34が形成されている。なお、高張力鋼管とは、引張強さが概ね490MPa以上の高張力鋼が用いられた管材のことをいう。
図3(A)に示されるように、インナパネル40は、絞り加工が鋼板材料に施されることにより形成された一体成型部品である。具体的には、図4(A)に示されるように、インナパネル40は、補強パイプ34の中間部における左側側壁部34Cに溶接(溶接部J1)にて接合される接合壁部40Aを備えている。また、インナパネル40は、接合壁部40Aの下端部から車幅方向外側に屈曲すると共に、上記補強パイプ34の下壁部34Dに沿って延びる下壁部40Bと、この下壁部40Bの車幅方向外側の端部から車両下方側に向けて屈曲して延びるフランジ部40Cと、を備えている。さらに、図4(B)に示されるように、インナパネル40は、補強パイプ34の前端部における左側側壁部34Cに溶接(溶接部J2)にて接合される縦壁部40Dと、この縦壁部40Dの上端部から車幅方向内側に屈曲して延びるフランジ部40Eを備えている。また、このフランジ部40Eは、補強パイプ34の上壁部34Aの車両上方側の面と略面一に配置されている。
図3(B)に示されるように、アウタリインフォース36は、後述するサイドメンバアウタパネル38よりも厚肉の鋼板材料に絞り加工が施されることにより形成された一体成型部品である。具体的には、アウタリインフォース36は、車両前後方向及び車幅方向に延びる前壁部36Aと、この前壁部36Aの車幅方向内側の端部から車両前方側に向けて屈曲して延びるフランジ部36Bと、を備えている。このフランジ部36Bは上記インナパネル40の前端部に接合されている。また、アウタリインフォース36は、前壁部36Aの車幅方向外側の端部から車両後方側に向けて屈曲して延びる第1側壁部36Cを備えている。この第1側壁部36Cは補強パイプ34の右側側壁部34Bに溶接にて接合されている(溶接部J6)。さらに、図3(B)及び図4(B)に示されるように、アウタリインフォース36は、第1側壁部36Cの上端部から段差部36Dを介して車両上方側に延びる第2側壁部36Eを備えている。また、アウタリインフォース36は、この第2側壁部36E及び前壁部36Aの上端部から補強パイプ34の前端部における上壁部34Aに沿って延びると共に、該上壁部34Aの車幅方向外側の部分に接合される第1接合部36Fを備えている。この第1接合部36Fは、補強パイプの長手方向を長辺とする略長方形のフランジ状に形成されている。さらに、この第1接合部36Fと補強パイプ34の上壁部34Aとは溶接にて接合されている。詳述すると、第1接合部36Fと補強パイプ34の上壁部34Aとは、補強パイプの長手方向に沿ってレーザ溶接が施されることによって接合されている(第1溶接部としての溶接部J3)。
図1に示されるように、サイドメンバアウタパネル38は、絞り加工が鋼板材料に施されることにより形成された一体成型部品であると共に、補強パイプ34の車幅方向外側に配置されることによって、車体12(図2参照)の外観意匠の一部を形成している。また、図4(A)に示されるように、フロントピラー20の中間部におけるサイドメンバアウタパネル38は、補強パイプ34の上壁部34Aに溶接にて接合される接合壁部38Aを備えている(溶接部J7)。この接合壁部38Aの車両上方側の面は、フロントウインドシールドガラス22が固定される固定面38Bとされている。また、フロントピラー20の中間部におけるサイドメンバアウタパネル38は、接合壁部38Aの車幅方向外側の端部から車両上方側に屈曲して延びる傾斜壁部38Cと、この傾斜壁部38Cの上端部から車両下方側に湾曲するように延びる湾曲壁部38Dと、この湾曲壁部38Dの下端部から屈曲部38Eを介して車幅方向内側に延びる下壁部38Fと、を備えている。さらに、フロントピラー20の中間部におけるサイドメンバアウタパネル38は、下壁部38Fの車幅方向内側の端部から車両下方側へ屈曲して延びるフランジ部38Gを備えている。このフランジ部38Gと上記インナパネル40のフランジ部40Cとが接合されることによって、図示しないドアオープニングウェザーストリップが取付けられる取付部42が形成されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
20 フロントピラー
34 補強パイプ
34A 上壁部(補強パイプの前端部における車両上方側の面)
36 アウタリインフォース
36F 第1接合部
38 サイドメンバアウタパネル
38H 第1接合部
J3 溶接部(第1溶接部)
J4 溶接部(第2溶接部)
Claims (3)
- フロントピラーの骨格を形成する補強パイプと、
前記補強パイプの前端部における車両上方側の面でかつ車幅方向外側の部分に接合された第1接合部を有するアウタリインフォースと、
前記補強パイプの前端部における車両上方側の面でかつ車幅方向内側の部分に接合された第2接合部を有し、前記補強パイプに沿って延在するサイドメンバアウタパネルと、
を備えた車体前部構造。 - 前記第1接合部は前記補強パイプの長手方向に沿ってフランジ状に形成された請求項1記載の車体前部構造。
- 前記第1接合部及び前記第2接合部は前記補強パイプに溶接にて接合されると共に、前記第1接合部と前記補強パイプとを溶接する第1溶接部と前記第2接合部と前記補強パイプとを溶接する第2溶接部とが前記補強パイプの長手方向に沿って並列に配置された請求項2記載の車体前部構造。
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