JP2013147005A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄な消費電力をなくし、確実に消費電力を低減させる。
【解決手段】、第1の電力消費モードと、前記第1の電力消費モードより電力消費量が少ない第2の電力消費モードとを有し、前記第1の電力消費モードと前記第2の電力消費モードとの間を遷移させる状態遷移部と、時間の経過を計測する計時手段と、受信したデータを処理するデータ処理部と、前記データの種別と、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ移行するまでの移行時間とを関連付けて記憶するデータ種別記録部とを備え、前記状態遷移部は、前記データ処理部で前記データの処理が終了してから前記データの種別に関連付けられた前記移行時間の経過後に、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ遷移させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、省電力機能を有する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、印刷に必要なすべての機能部に通電を行う通常モードと、消費電力を節約するため印刷動作を行う印刷部への電力を停止して通常モードより消費電力が少ない第1の省電力モードとを有するもの(例えば、特許文献1参照)があり、また画像処理を行う画像処理部への電源供給を停止して第1の省電力モードよりさらに消費電力が少ない第2の省電力モードを備えたものがある。
特開2010−117792号公報(段落「0036」〜段落「0040」、図6)
しかしながら、上述した従来の技術においては、データ処理を行うことができない第2の電力消費モード(例えば、従来技術の第2の省電力モード)中にデータを受信した場合、その処理を実行するためにデータ処理を行うことができる第1の電力消費モード(例えば、従来技術の第1の省電力モード)に遷移し、処理終了後は受信したデータの種別に関わらず、第2の電力消費モードへの移行時間として設定された時間が経過するまで第2の電力消費モードへ戻らず、無駄に電力を消費してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、消費電力を低減させることを目的とする。
そのため、本発明は、第1の電力消費モードと、前記第1の電力消費モードより電力消費量が少ない第2の電力消費モードとを有し、前記第1の電力消費モードと前記第2の電力消費モードとの間を遷移させる状態遷移部と、時間の経過を計測する計時手段と、受信したデータを処理するデータ処理部と、前記データの種別と、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ移行するまでの移行時間とを関連付けて記憶するデータ種別記録部とを備え、前記状態遷移部は、前記データ処理部で前記データの処理が終了してから前記データの種別に関連付けられた前記移行時間の経過後に、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ遷移させることを特徴とする。
このようにした本発明は、消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
第1の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 第1の実施例における印刷システムの構成を示すブロック図 第1の実施例におけるサーバの制御構成を示すブロック図 第1の実施例におけるデータ種別記録部のデータ構成を示す説明図 第1の実施例におけるプリンタの状態遷移の説明図 第1の実施例における受信データの構成を示す説明図 第1の実施例におけるメイン処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例におけるデータ受信後の状態遷移処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における判断処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における受信データ処理終了後の状態遷移処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例におけるスリープモード遷移処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における状態遷移を示すタイミングチャート 第1の実施例における状態遷移を示すタイミングチャート 第2の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 第2の実施例におけるデータ履歴記録部のデータ構成を示す説明図 第2の実施例におけるデータ処理終了通知後の履歴管理処理の流れを示すフローチャート 第2の実施例における受信データ入力後の履歴管理処理の流れを示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図2は第1の実施例における印刷システムの構成を示すブロック図である。
図2において、印刷システムは、プリンタ1と、サーバ20と、クライアントPC(Personal Computer)35と、ネットワーク30とにより構成され、画像形成装置としてのプリンタ1は、通信回線としてのネットワーク30を介してプリンタ1の管理サーバコンピュータであるサーバ20に通信可能に接続されている。
サーバ20は、プリンタ1に対して印刷履歴としての印刷ログの送信要求や印刷制限の設定要求等をデータとして送信し、プリンタ1は、サーバ20から受信したデータを処理し、そのデータの要求にしたがってサーバ20に応答を返信する。
クライアントPC35は、ネットワーク30を介してプリンタ1に印刷を指示する印刷データを送信する。
図3は第1の実施例におけるサーバの制御構成を示すブロック図である。
図3において、サーバ20は、データ処理部21と、印刷ログ管理部22と、印刷ログ記録部23とにより構成されている。
データ処理部21は、図2に示すプリンタ1から受信した印刷ログデータを印刷ログ管理部22へ出力し、また印刷ログ管理部22から出力された印刷ログデータを入力し、図2に示すプリンタ1に送信する。
印刷ログ管理部22は、図2に示すプリンタ1に印刷ログデータを要求する印刷ログデータ要求を、データ処理部21を経由して送信し、また図2に示すプリンタ1から応答として印刷ログデータを、データ処理部21を経由して受信し、印刷ログ記録部23に保存し、印刷ログデータの分析・管理を行う。
図1は第1の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図1において、プリンタ1は、データ処理部2と、状態遷移部3と、データ種別判断部4と、データ種別記録部5と、タイマ6と、画像処理部7と、印刷部8と、装置設定記録部9とにより構成されている。
データ処理部2は、受信したデータを処理するものであり、図2に示すクライアントPC35からデータを受信し、状態遷移部3に受信したデータを通知するとともに、データ種別判断部4に受信したデータを通知する。
状態遷移部3は、印刷に必要なすべての機能部に電力を供給する通常モードと、消費電力を低減させるため印刷動作を行う印刷部8への電力供給を遮断する第1の電力消費モードとしてのパワーセーブモードと、そのパワーセーブモードよりさらに消費電力を少なくするため印刷部8に加え画像処理を行う画像処理部7への電力供給を遮断する第2の電力消費モードとしてのスリープモードとの間の状態遷移を行うものである。
また、状態遷移部3は、データ受信後の状態遷移処理、受信データ処理終了後の状態遷移処理およびタイムアウト後のスリープモード遷移処理を有しており、各処理は異なるエントリから呼び出されるようになっている。
本実施例のプリンタ1は、通常モードと、その通常モードより電力消費量が少ない第1の電力消費モードと、その第1の電力消費モードより電力消費量が少ない第2の電力消費モードとを有しているものとして説明する。
データ種別記録部5は、データ処理部2で受信したデータの種別を表すデータ種別情報と、当該データを処理した後の第1の電力消費モードから第2の電力消費モードへの移行時間(以下、「スリープ移行時間」という。)とが関連付けられたデータ種別リストを記録(記憶)するものである。
データ種別判断部4は、データ処理部2から受信データを入力し、その受信データに基づいてデータ種別記録部5から取得したデータ種別リストを検索し、当該受信データの種別に関連付けられたスリープ移行時間を抽出してデータ処理部2に通知する。
画像処理部7は、状態遷移部3の制御により電力供給を受け、データ処理部2で受信した印刷データから画像データを生成する画像処理を行うものである。
印刷部8は、画像処理部7が生成した画像データに基づいて印刷媒体に画像を形成する印刷処理を行うものである。この印刷部8は、状態遷移部3の制御により電力供給を受け、印刷媒体の搬送、現像剤の印刷媒体への転写や定着等を行うものである。
タイマ6は、時間の経過を計測する計時手段であり、状態遷移部3からの要求により計測を開始し、その結果を状態遷移部3へ通知する。
装置設定記録部9は、スリープ移行時間の所定の値である装置設定値(以下、「デフォルト値」という。)を記憶するものであり、状態遷移部3からの要求によりデフォルト値を読み出し、そのデフォルト値を状態遷移部3へ通知する。
このように構成されたプリンタ1は、状態遷移部3の制御により、データ処理部2で受信データの処理が終了してからその受信データの種別に関連付けられてデータ種別記録部5に記憶されたスリープ移行時間の経過後に、第1の電力消費モードから第2の電力消費モードへ遷移する。
またプリンタ1は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備え、メモリ等の記憶手段に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御手段によりプリンタ1全体の動作が制御される。
図4は第1の実施例におけるデータ種別記録部のデータ構成を示す説明図である。
図4において、上述したデータ種別記録部に記憶されるデータ種別リスト40には、個々のデータ種別とスリープ移行時間とが関連付けられて登録されている。
図1に示すデータ種別記録部5には、図2に示すサーバ20が送信する、プリンタ1の記憶手段に記憶された情報を取得する指令としてのデータ(装置情報取得データ)と、プリンタ1の記憶手段に情報を設定する指令としてのデータ(装置状態設定データ)とがデータの種別として記録されている。なお、本実施例では、プリンタ1の記憶手段から印刷ログデータの取得を指令するデータ(装置情報取得データ)として「印刷ログ取得」およびプリンタ1の記憶手段から印刷ログデータの削除を指令するデータ(装置状態設定データ)として「印刷ログ削除」について説明するものとする。
例えば、データ種別リスト40の行41には、データ種別が「印刷ログ取得」に関連付けて、スリープ移行時間が「10sec(秒)」であることが記録されていることを示し、図1に示すデータ処理部2によって「印刷ログ取得」が処理された後、10秒経過後にスリープモードに遷移することを表している。
また、データ種別リスト40の行42には、データ種別が「印刷ログ削除」に関連付けて、スリープ移行時間が「3sec(秒)」であることが記録されていることを示し、図1に示すデータ処理部2によって「印刷ログ削除」が処理された後、3秒経過後にスリープモードに遷移することを表している。
なお、データ種別リスト40のデータ種別およびスリープ移行時間は、プリンタ1と通信可能なクライアントPC35上のアプリケーションソフトウェアを利用することで登録ができるようになっている。
このように、データ種別毎にスリープ移行時間を設定するのは、データの種別によって次にデータを受信するまでの時間に傾向がある場合があり、その傾向に合わせて適切にパワーセーブモードからスリープモードへ移行させるためである。
図5は第1の実施例におけるプリンタの状態遷移の説明図である。
図5において、本実施例のプリンタは、通常モード51、パワーセーブモード52およびスリープモード53の3つの電力消費モードを有している。
通常モード51は、最も電力消費量が多いモードであり、図1に示すデータ処理部2、画像処理部7および印刷部8を含む印刷動作に必要なすべての機能部に電力を供給するモードである。この通常モード51では、データの送受信および印刷動作を行うことができる。
パワーセーブモード52は、通常モード51より電力消費量が少ないモードであり、図1に示すデータ処理部2および画像処理部7に電力を供給し、印刷部8に供給する電力を遮断するモードである。このパワーセーブモード52では、データを受信し、そのデータの装置内部への適用(記憶)およびサーバへのデータの送信を行うことができる。
通常モード51からパワーセーブモード52への遷移は、通常モード51で装置内に処理中のデータが存在せず、かつデータを受信しない時間が所定の時間(パワーセーブ移行時間)に達したとき、図1に示す状態遷移部3によって行われる。
また、パワーセーブモード52から通常モード51への遷移は、パワーセーブモード52で印刷を指示する印刷データを受信したとき、図1に示す状態遷移部3によって行われる。
スリープモード53は、パワーセーブモード52よりさらに電力消費量が少ないモードであり、図1に示すデータ処理部2に電力を供給し、画像処理を行う画像処理部7および印刷部8に供給する電力を遮断するモードである。このスリープモード53では、データを受信することのみが可能であり、そのデータの処理を行う場合にはパワーセーブモード52へ遷移する必要がある。
パワーセーブモード52からスリープモード53への遷移は、パワーセーブモード52で装置内に処理中のデータが存在せず、かつデータを受信しない時間がスリープ移行時間に達したとき、図1に示す状態遷移部3によって行われる。
また、スリープモード53からパワーセーブモード52への遷移は、スリープモード53でデータを受信したとき、図1に示す状態遷移部3によって行われる。
このように、本実施例のプリンタは、パワーセーブモード52およびスリープモード53の2段階の省電力モードを有することにより、消費電力の低減を十分に実現することができるようになっている。
図6は第1の実施例における受信データの構成を示す説明図である。
図6において、受信データ60は、図2に示すサーバ20からプリンタ1が受信するデータであり、そのデータの先頭にはプリンタを制御するための制御コマンド(指示)であるPJL(Print Job Language)であることを表す文字列61が存在する。
文字列62は、PJLデータの目的であり、「GETLOG」は印刷ログデータを取得する目的データであることを表している。
文字列63は、文字列62の目的の付加情報であり、「SIZE=100」は取得する印刷ログデータの数が100個であることを表している。
上述した構成の作用について説明する。
まず、プリンタのデータ処理部が行うメイン処理を図7の第1の実施例におけるメイン処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S11:プリンタ1のデータ処理部2はネットワークを介して受信した受信データを入力する。
S12:データ処理部2は、受信データを状態遷移部3に通知する。なお、受信データの通知を受けた状態遷移部3はデータ受信通知入力後の状態遷移処理を行うが、その状態遷移処理は図8に示す処理であり、詳細は後述するものとする。
S13:データ処理部2は、さらに受信データをデータ種別判断部4に通知し、データ種別判断部4が出力するスリープ移行時間を入力する。なお、受信データの通知を受けたデータ種別判断部4は受信データの種別を判断する判断処理を行うが、その判断処理は図9に示す処理であり、詳細は後述するものとする。
S14:スリープ移行時間を入力したデータ処理部2は、受信データを処理する。
S15:データ処理部2は、受信データの処理を終了すると、S13において入力したスリープ移行時間を付加した受信データ処理終了通知を状態遷移部3に通知する。なお、受信データ処理終了通知を受けた状態遷移部3はデータ処理終了後の状態遷移処理を行うが、その状態遷移処理は図10に示す処理であり、詳細は後述するものとする。
次に、プリンタの状態遷移部が行うデータ受信通知入力後の状態遷移処理を図8の第1の実施例におけるデータ受信後の状態遷移処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S21:プリンタ1の状態遷移部3は、データ処理部2から通知された受信データを受信データ通知として読み出す。
S22:状態遷移部3は、読み出した受信データ通知が印刷データの受信通知か否かを判定し、印刷データの受信通知でないと判定すると処理をS23へ移行し、印刷データの受信通知であると判定すると処理をS28へ移行する。
S23:受信データ通知が印刷データの受信通知でないと判定した状態遷移部3は、現在のプリンタ1の状態がスリープモードであるか否かを判定し、スリープモードであると判定すると処理をS24へ移行し、スリープモードでないと判定すると処理をS26へ移行する。
S24:プリンタ1の状態がスリープモードであると判定した状態遷移部3は、記憶手段に記憶する「遷移前状態」にスリープモードであることを設定(記憶)する。
S25:「遷移前状態」にスリープモードであることを設定(記憶)した状態遷移部3は、プリンタ1の状態をパワーセーブモードに遷移して本処理を終了する。
S26:一方、S23において、プリンタ1の状態がスリープモードでないと判定した状態遷移部3は、記憶手段に記憶する「遷移前状態」をクリアする。
S27:「遷移前状態」をクリアした状態遷移部3は、後述する図10におけるS56でタイマ6に設定したスリープ移行時間をクリアして本処理を終了する。
S28:また、S22において、受信データ通知が印刷データの受信通知であると判定した状態遷移部3は、記憶手段に記憶する「遷移前状態」をクリアする。
S29:「遷移前状態」をクリアした状態遷移部3は、後述する図10におけるS56でタイマ6に設定したスリープ移行時間をクリアする。
S30:スリープ移行時間をクリアした状態遷移部3は、プリンタ1の状態を通常モードに遷移して本処理を終了する。
次に、プリンタのデータ種別判断部が行う判断処理を図9の第1の実施例における判断処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S41:プリンタのデータ種別判断部4は、データ処理部2から通知された受信データを読み出す。
S42:受信データを読み出したデータ種別判断部4は、データ種別記録部5からデータ種別リストを取得する。
S43:データ種別判断部4は、読み出した受信データがデータ種別リストに含まれ、存在するか否かを判定し、含まれていると判定すると処理をS44へ移行し、含まれていないと判定すると処理をS45へ移行する。
S44:読み出した受信データがデータ種別リストに含まれていると判定したデータ種別判断部4は、データ種別リストの当該受信データに対応するスリープ移行時間の数値を抽出し、処理をS46へ移行する。
S45:一方、読み出した受信データがデータ種別リストに含まれていないと判定したデータ種別判断部4は、スリープ移行時間をNULLに設定する。
ここで、スリープ移行時間は、数値であればスリープ移行時間の応答値であることを表し、NULLであればスリープ移行時間が未設定の応答値であることを表すものとする。
S46:データ種別判断部4は、S44で抽出したスリープ移行時間の数値またはS45で設定したスリープ移行時間のNULLをスリープ移行時間の応答値としてデータ処理部2へ通知し、本処理を終了する。
例えば、受信データが「印刷ログ取得」であり、図4に示すようなデータ種別毎のスリープ移行時間がデータ種別リストに記録されている場合、S41、S42、S43、S44、S46の流れに従って、スリープ移行時間の応答値は「10sec(秒)」となる。また、受信データが「印刷ログサイズ取得」であり、図4に示すようなデータ種別毎のスリープ移行時間がデータ種別リストに記録されている場合、S41、S42、S43、S45、S46の流れに従って、スリープ移行時間の応答値は「NULL」となる。
次に、プリンタの状態遷移部が行う受信データ処理終了後の状態遷移処理を図10の第1の実施例における受信データ処理終了後の状態遷移処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S51:まず、プリンタ1の状態遷移部3は、データ処理部2から通知された受信データ処理終了通知からスリープ移行時間を読み出す。
S52:スリープ移行時間を読み出した状態遷移部3は、図8のS24において設定された「遷移前状態」がスリープモードであるか否かを判定し、スリープモードであると判定すると処理をS53へ移行し、スリープモードでないと判定すると本処理を終了する。
S53:「遷移前状態」がスリープモードであると判定した状態遷移部3は、データ処理部2から装置(プリンタ1)内で処理中のデータ数を取得する。なお、データ処理部2は、装置内で現在処理中のデータ数を保持しているものとする。
S54:装置(プリンタ1)内で処理中のデータ数を取得した状態遷移部3は、そのデータ数が「0」であるか否かを判定し、データ数が「0」である、すなわち装置内で処理中のデータが存在しないと判定すると処理をS55へ移行し、データ数が「0」でないと判定すると本処理を終了する。
S55:装置内で処理中のデータが存在しないと判定した状態遷移部3は、受信データ処理終了通知から読み出したスリープ移行時間が「NULL」か否かを判定し、「NULL」でないと判定すると処理をS56へ移行し、「NULL」であると判定すると処理をS57へ移行する。
S56:スリープ移行時間が「NULL」でないと判定した状態遷移部3は、当該スリープ移行時間をタイマ6に設定し、本処理を終了する。
S57:スリープ移行時間が「NULL」であると判定した状態遷移部3は、装置設定記録部9からスリープ移行時間の装置デフォルトとしてのデフォルト値を取得してタイマ6に設定し、本処理を終了する。
ここで、設定するスリープ移行時間毎にユニークな識別子を設定し、スリープ移行時間が経過(タイムアウト)したときに、タイムアウトになったスリープ移行時間が識別できるようにするものとする。
また、例えば受信データ処理終了通知に付加されたスリープ移行時間が「0秒」である場合、状態遷移部3は直ぐにスリープモードに移行し、スリープ移行時間が「NULL」であり、デフォルト値が「10分」である場合、状態遷移部3は、10分間はスリープモードに移行せず、10分間経過後にスリープモードに移行することになる。
次に、プリンタの状態遷移部が行うスリープモード遷移処理を図11の第1の実施例におけるスリープモード遷移処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S61:まず、プリンタ1の状態遷移部3は、タイマ6が出力したタイムアウト通知を読み出す。
S62:状態遷移部3は、タイムアウト通知に存在する識別子がスリープ移行時間であるか否かを判定し、スリープ移行時間であると判定すると処理をS63へ移行し、スリープ移行時間でないと判定すると本処理を終了する。
S63:タイムアウト通知に存在する識別子がスリープ移行時間であると判定した状態遷移部3は、スリープモードに移行し、本処理を終了する。
次に、本実施例および比較例におけるプリンタの状態遷移を図12および図13の第1の実施例における状態遷移を示すタイミングチャートに基づいて図1を参照しながら説明する。
図12は、スリープモード中に印刷ログ取得データおよび印刷ログ削除データを受信した場合の状態遷移を比較するタイミングチャートであり、図12(a)は、比較例のタイミングチャート、図12(b)は、本実施例のタイミングチャートである。
図12(a)の比較例のプリンタ(画像形成装置)は、スリープ移行時間を装置のデフォルト値である「10分」としたものであり、図12(b)の本実施例のプリンタ1は、印刷ログ取得データ処理後のスリープ移行時間が「10秒」、印刷ログ削除データ処理後のスリープ移行時間が「0秒」に設定されたデータ種別リストをデータ種別記録部5に記憶しているものとする。
図12(a)において、比較例のプリンタは、タイミングT11で印刷ログ取得データを受信し、スリープモードからパワーセーブモードへ状態を遷移して印刷ログデータ取得処理を行う。時間T13は印刷ログデータ取得処理を行う時間である。
また、比較例のプリンタは、印刷ログデータ取得処理が終了した後、時間T15が経過した後のタイミングT12で印刷ログ削除データを受信し、印刷ログデータ削除処理を行う。時間T14は印刷ログデータ削除処理を行う時間である。比較例のプリンタは、印刷ログデータ削除処理を終了した後、スリープ移行時間である10分間(装置のデフォルト値)を経過するとスリープモードへ移行する。
図12(b)において、本実施例のプリンタ1は、タイミングT11で印刷ログ取得データを受信し、スリープモードからパワーセーブモードへ状態を遷移して印刷ログデータ取得処理を行う。時間T13は印刷ログデータ取得処理を行う時間である。
また、本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ取得処理が終了した後、時間T15が経過した後のタイミングT12で印刷ログ削除データを受信し、印刷ログデータ削除処理を行う。時間T14は印刷ログデータ削除処理を行う時間である。本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ削除データ処理後のスリープ移行時間が「0秒」であるため、印刷ログデータ削除処理を終了した後、直ぐにスリープモードへ移行する。
したがって、本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ削除処理を終了した後、直ぐにスリープモードへ移行するため、比較例のプリンタと比較してスリープモードへ移行するタイミングが時間T16(約10分間)だけ早くなり、スリープモードへ移行するまでの時間を短くすることができ、消費電力を低減することができる。
図13は、スリープモード中に印刷ログ取得データおよび印刷ログ削除データを受信した場合の状態遷移を比較するタイミングチャートであり、図13(a)は、比較例のタイミングチャート、図13(b)は、本実施例のタイミングチャートである。
図13(a)の比較例のプリンタ(画像形成装置)は、スリープ移行時間を装置のデフォルト値である「0秒」としたものであり、図13(b)の本実施例のプリンタ1は、印刷ログ取得データ処理後のスリープ移行時間が「10秒」、印刷ログ削除データ処理後のスリープ移行時間が「0秒」に設定されたデータ種別リストをデータ種別記録部5に記憶しているものとする。
図13(a)において、比較例のプリンタは、タイミングT21で印刷ログ取得データを受信し、スリープモードからパワーセーブモードへ状態を遷移して印刷ログデータ取得処理を行う。時間T23は印刷ログデータ取得処理を行う時間である。
ここで、比較例のプリンタは、スリープ移行時間を装置のデフォルト値である「0秒」としているため、印刷ログデータ取得処理を終了すると直ぐにパワーセーブモードからスリープモードへ状態を遷移する。
また、比較例のプリンタは、印刷ログデータ取得処理が終了した後、時間T25が経過した後のタイミングT22で印刷ログ削除データを受信し、スリープモードからパワーセーブモードへ状態を遷移して印刷ログデータ削除処理を行う。時間T24は印刷ログデータ削除処理を行う時間である。比較例のプリンタは、スリープ移行時間を装置のデフォルト値である「0秒」としているため、印刷ログデータ削除処理を終了すると直ぐにパワーセーブモードからスリープモードへ状態を遷移する。
図13(b)において、本実施例のプリンタ1は、タイミングT21で印刷ログ取得データを受信し、スリープモードからパワーセーブモードへ状態を遷移して印刷ログデータ取得処理を行う。時間T23は印刷ログデータ取得処理を行う時間である。
また、本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ取得処理が終了した後、時間T25が経過した後のタイミングT22で印刷ログ削除データを受信し、印刷ログデータ削除処理を行う。時間T24は印刷ログデータ削除処理を行う時間である。
ここで、本実施例のプリンタ1は、パワーセーブモードに移行したままであるので、印刷ログ削除データを受信した直後に印刷ログデータ削除処理を行うことができる。
本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ削除データ処理後のスリープ移行時間が「0秒」であるため、印刷ログデータ削除処理を終了した後、直ぐにスリープモードへ移行する。
時間T26は、比較例のプリンタが印刷ログ削除データを受信してからその応答を送信するまでの時間と、本実施例のプリンタ1が印刷ログ削除データを受信してからその応答を送信するまでの時間との差であり、スリープモードからパワーセーブモードへ移行するまでの処理時間(例えば、約3秒)となる。
したがって、本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ取得処理を終了した後、パワーセーブモードを維持するため、比較例のプリンタと比較して印刷ログ削除データを受信してからその応答を送信するまでの時間を短くすることができる。
このように、画像形成装置としてのプリンタに、データ種別毎にスリープ移行時間を定義したデータ種別リストを記憶するデータ種別記録部と、受信データのデータ種別を識別するデータ種別判断部とを備え、受信データの処理を終了した後、その受信データのデータ種別に応じてデータ種別リストのスリープ移行時間に基づいてスリープモードに遷移するようにしたことにより、スリープモードへの移行時間を短くすることができ、消費電力を低減させることができる。
また、装置のデフォルト値としてのスリープ移行時間を0秒にした場合と比較し、短い時間間隔で送信されるデータに対してスリープモードからパワーセーブモードへの遷移を不要として処理の開始時間を短縮することができる。
さらに、データ種別毎にスリープ移行時間を設定したデータ種別リストを設けたことにより、データの種別毎に受信データの処理が終了してから次にデータを受信するまでの時間の傾向に合わせて適切にパワーセーブモードからスリープモードへ移行させることができる。
以上説明したように、第1の実施例では、データ種別毎にスリープ移行時間を定義したデータ種別リストを記憶するデータ種別記録部と、受信データのデータ種別を識別するデータ種別判断部とを備え、受信データの処理を終了した後、その受信データのデータ種別に応じてデータ種別リストのスリープ移行時間に基づいてスリープモードに遷移するようにしたことにより、スリープモードへの移行時間を短くすることができ、消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
また、装置のデフォルト値としてのスリープ移行時間を0秒にした場合と比較し、短い時間間隔で送信されるデータに対してスリープモードからパワーセーブモードへの遷移を不要として処理の開始時間を短縮することができるという効果が得られる。
さらに、データ種別毎にスリープ移行時間を設定したデータ種別リストを設けたことにより、データの種別毎に適切にパワーセーブモードからスリープモードへ移行させて、より確実に消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例のプリンタの制御構成に、データ履歴管理部およびデータ履歴記録部を追加したものとしている。その第2の実施例の構成を以下に説明する。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14は第2の実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図14において、プリンタ101は、データ処理部102と、状態遷移部3と、データ種別判断部4と、データ種別記録部5と、タイマ6と、画像処理部7と、印刷部8と、装置設定記録部9と、データ履歴管理部103と、データ履歴記録部104とにより構成されている。
データ処理部102は、図2に示すクライアントPC35からデータを受信し、状態遷移部3に受信したデータを通知するとともに、データ種別判断部4およびデータ履歴管理部103に受信したデータを通知する。また、データ処理部102は、受信データの処理が終了した場合、データ処理終了通知をデータ履歴管理部103に通知する。
データ履歴管理部103は、データ処理部102から出力された受信データおよびデータ処理終了通知を入力する。また、データ履歴管理部103は、入力したデータ処理終了通知から印刷データを含む次の受信データを入力するまでの時間を監視するため、タイマ6から現在の時刻を取得する。この取得する時刻は、RTC(Real Time Clock)でもよく、またプリンタ101の起動後からのクロックカウンタであってもよい。
データ履歴管理部103は、データ処理終了通知を入力したとき、現在の時刻をタイマ6から取得し、またデータ処理終了通知を入力した後に印刷データを含む次の受信データを入力すると、現在の時刻をタイマ6から取得し、両時刻の差から受信データの処理が完了した後から印刷データを含む次の受信データを入力するまでの時間を算出する。
データ履歴管理部103は、装置情報取得データと装置情報設定データの受信データに対して受信データの処理が完了したときから印刷データを含む次の受信データを入力するまでの時間を算出し、データ履歴記録部104に記録する。
データ履歴管理部103は、データ履歴記録部104から所定のデータにおける適切なスリープ移行時間を算出し、それをデータ種別記録部5のデータ種別リストに記憶する。
このように、プリンタ101は、データ処理部102で受信データの処理が完了したときから、所定のデータを受信するまでの時間を記憶するデータ履歴記録部104と、そのデータの種別毎に計測した前記時間を履歴情報としてデータ履歴記録部104に記録するとともに、データ履歴記録部104に記録された前記時間に基づいてデータ種別に対応したスリープ移行時間を算定し、当該スリープ移行時間をデータ種別記録部5のデータ種別リストに記憶させるデータ記録管理部103とを備えている。
図15は第2の実施例におけるデータ履歴記録部のデータ構成を示す説明図である。
図15において、データ履歴110は、図14に示すデータ履歴記録部104に記録されるものであり、受信したデータの処理終了後に、印刷データを含む次のデータを受信するまでの時間情報の例を示している。
本実施例では、個々のデータ種別に対して過去100回までのデータの処理終了後に印刷データを含む次のデータを受信するまでの時間情報の履歴が記録される。
行111には、過去1回目(最新)のデータの処理終了後に印刷データを含む次のデータを受信するまでの時間情報の履歴が記録され、データ種別が「印刷ログ取得」については当該時間情報が「3sec(秒)」であり、データ種別が「印刷ログ削除」については当該時間情報が「1800sec(秒)」であることを示している。
また、行112には、過去2回目のデータの処理終了後に印刷データを含む次のデータを受信するまでの時間情報の履歴が記録され、データ種別が「印刷ログ取得」については当該時間情報が「2sec(秒)」であり、データ種別が「印刷ログ削除」については当該時間情報が「300sec(秒)」であることを示している。
上述した構成の作用について説明する。
まず、プリンタのデータ履歴管理部が行うデータ処理終了通知後の履歴管理処理を図16の第2の実施例におけるデータ処理終了通知後の履歴管理処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図14を参照しながら説明する。
S201:プリンタ101のデータ履歴管理部103は、データ処理部102から出力されたデータ処理終了通知を読み出す。
S202:データ処理終了通知を読み出したデータ履歴管理部103は、データ処理終了通知に含まれる情報から処理が終了したデータが履歴を取得する対象のデータか否か、すなわち装置情報取得データまたは装置状態設定データであるか否かを判定し、装置情報取得データまたは装置状態設定データであると判定すると処理をS203へ移行し、装置情報取得データまたは装置状態設定データでないと判定すると本処理を終了する。
S203:処理が終了したデータが装置情報取得データまたは装置状態設定データであると判定したデータ履歴管理部103は、現在の時刻をタイマ6から取得し、当該データの処理の終了時刻として記憶手段に記憶し、本処理を終了する。
次に、プリンタのデータ履歴管理部が行う受信データ入力後の履歴管理処理を図17の第2の実施例における受信データ入力後の履歴管理処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図14を参照しながら説明する。
まず、プリンタ101のデータ履歴管理部103は、データ処理部102から印刷データが含まれた受信データを入力するものとする。
S211:データ処理部102から印刷データが含まれた受信データを入力したプリンタ101のデータ履歴管理部103は、図16のS203においてデータ処理の終了時刻が記憶手段に記憶(設定)されているか否かを判定し、記憶されていると判定すると処理をS212へ移行し、記憶されていないと判定すると本処理を終了する。
S212:データ処理の終了時刻が記憶手段に記憶(設定)されていると判定したデータ履歴管理部103は、タイマ6から現在の時刻を取得する。
S213:現在の時刻を取得したデータ履歴管理部103は、取得した現在時刻と、図16のS203において記憶手段に記憶されたデータ処理の終了時刻との差から装置情報取得データまたは装置状態設定データ(以下、本フローチャートにおいて「所定データ」という。)の処理終了後から印刷データが含まれた次のデータを受信するまでの時間を算出する。
S214:所定データの処理終了後から印刷データが含まれた次のデータを受信するまでの時間を算出したデータ履歴管理部103は、データ履歴記録部104に記録されている当該所定データの履歴数が100以上であるか否かを判定し、100以上であると判定すると処理をS215へ移行し、100未満であると判定すると処理をS216へ移行する。
S215:当該所定データの履歴数が100以上であると判定したデータ履歴管理部103は、FIFO(First In First Out)機能を実現するため、当該所定データの最も古い履歴情報をデータ履歴記録部104から削除する。
S216:データ履歴管理部103は、S213で算出した所定データの処理終了後から印刷データが含まれた次のデータを受信するまでの時間を当該所定データの最新の履歴情報としてデータ履歴記録部104に記録する。
S217:次に、データ履歴管理部103は、データ履歴記録部104に記録されている当該所定データの履歴数が100以上であるか否かを判定し、100以上であると判定すると処理をS218へ移行し、100未満であると判定すると本処理を終了する。
S218:当該所定データの履歴数が100以上であると判定したデータ履歴管理部103は、データ履歴記録部104に記録されている当該所定データの履歴としての時間を昇順にソートし、上位20個および下位20個の履歴を排除し、残りの60個の履歴としての時間の平均値を算出する。
S219:データ履歴管理部103は、S218において算出した平均値に、その平均値の20%を加算し、当該所定データのスリープ移行時間を算出する。ただし、平均値の20%の値が10sec(秒)未満の場合は、10sec(秒)をS218において算出した平均値に加算する。また、算出したスリープ移行時間が、装置設定記録部9に記憶された装置のデフォルト値としてのスリープ移行時間より大きい場合、長時間にわたり印刷データが含まれた次のデータを受信していないことが予想されるので、直ぐにスリープモードに移行させるため、0sec(秒)を当該所定データのスリープ移行時間とする。
なお、S218において算出した平均値に、その平均値の20%を加算してスリープ移行時間とするのは、算出した平均値とスリープ移行時間とを同じ時間とするとスリープ中に次のデータを受信するという事態を招いてしまうため、その事態の発生を防止することを目的としている。したがって、本実施例では、S218において算出した平均値に加算する平均値の比率を20%としたが、それに限られることなく、スリープ移行時間が算出した平均値よりも大きくなれば、加算する平均値の比率は20%に限定されるものでない。
S220:データ履歴管理部103は、S219において導出したスリープ移行時間をデータ種別記録部5に記録して本処理を終了する。
本処理を行うことにより、所定データが「印刷ログ取得」であり、S218で算出した平均値が3秒であった場合、10秒を加算した13秒がスリープ移行時間となり、また所定データが「印刷ログ削除」であり、装置のデフォルト値としてのスリープ移行時間が1800秒であり、S218で算出した平均値が2000秒であった場合、0秒がスリープ移行時間となり、そのスリープ移行時間がデータ種別記録部5に記録される。
なお、第2の実施例におけるメイン処理、データ受信後の状態遷移処理、判断処理、受信データ処理終了後の状態遷移処理およびスリープモード遷移処理は図7から図11で説明した第1の実施例と同様の処理なのでその説明を省略する。
このように、画像形成装置としてのプリンタに、受信データの処理が完了した後から印刷データを含む次の受信データを入力するまでの時間の履歴を記録するデータ履歴記録部と、データ履歴記録部に記録された履歴から最適なスリープ移行時間を導出するデータ履歴管理部とを備え、所定のデータの処理を終了してから印刷データを含む次の受信データを入力するまでの適切な平均時間を算出し、その平均時間から当該データの最適なスリープ移行時間を導出するようにしたことにより、当該所定のデータの処理が終了した後、スリープモードへ移行するまでの時間を短くし、直ぐにスリープモードへ遷移することでさらに消費電力を低減させることができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、受信データの処理が完了した後から印刷データを含む次の受信データを入力するまでの時間の履歴を記録するデータ履歴記録部と、データ履歴記録部に記録された履歴から最適なスリープ移行時間を導出するデータ履歴管理部とを備え、所定のデータの処理を終了してから印刷データを含む次の受信データを入力するまでの適切な平均時間を算出し、その平均時間から当該データの最適なスリープ移行時間を導出するようにしたことにより、当該所定のデータの処理が終了した後、スリープモードへ移行するまでの時間を短くし、直ぐにスリープモードへ遷移することで、さらに消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、第1の電力消費モードをパワーセーブモード、第2の電力消費モードをスリープモードとして説明したが、第1の電力消費モードを通常モード、第2の電力消費モードをパワーセーブモードまたはスリープモードとしても良い。
また、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られることなく、印刷機能を有する複写機、ファクシミリ装置または複合機としても良い。
また、データ処理後にスリープモードに移行する所定のデータは、PJLに限られるものでなく、PJLで記述した「印刷ログ取得」や「印刷ログ削除」をOID(Object IDentifier:オブジェクト識別子)記述に変えることにより、本発明をMIB(Management Information Base:管理情報ベース)に適用することができ、またSOAP(Simple Object Access Protocol)メッセージに記述を変えることにより、本発明をWeb Serviceに適用することができる。
1、101 プリンタ
2、102 データ処理部
3 状態遷移部
4 データ種別判断部
5 データ種別記録部
6 タイマ
7 画像処理部
8 印刷部
9 装置設定記録部
20 サーバ
30 ネットワーク
35 クライアントPC
103 データ履歴管理部
104 データ履歴記録部

Claims (6)

  1. 第1の電力消費モードと、前記第1の電力消費モードより電力消費量が少ない第2の電力消費モードとを有し、
    前記第1の電力消費モードと前記第2の電力消費モードとの間を遷移させる状態遷移部と、
    時間の経過を計測する計時手段と、
    受信したデータを処理するデータ処理部と、
    前記データの種別と、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ移行するまでの移行時間とを関連付けて記憶するデータ種別記録部とを備え、
    前記状態遷移部は、前記データ処理部で前記データの処理が終了してから前記データの種別に関連付けられた前記移行時間の経過後に、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ遷移させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記データ処理部で受信データの処理が完了したときから、所定のデータを受信するまでの時間を記憶するデータ履歴記録部と、
    前記データの種別毎に計測した前記時間を履歴情報として前記データ履歴記録部に記録するとともに、前記データ履歴記録部に記録された前記時間に基づいて前記データ種別に対応した移行時間を算定し、該移行時間を前記データ種別記録部に記憶させるデータ記録管理部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記第1の電力消費モードは、すべての機能部に電力を供給する電力消費モードより電力消費量が少ない電力消費モードであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    印刷を行う印刷部を有し、
    前記第1の電力消費モードは、前記印刷部への電力供給を遮断する電力消費モードであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    画像形成処理を行う画像処理部を有し、
    前記第2の電力消費モードは、前記印刷部および前記画像処理部への電力供給を遮断する電力消費モードであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記データの種別は、記憶手段に記憶された情報を読み出す指令または前記記憶手段に情報を設定する指令の種別であることを特徴とする画像形成装置。
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