JP2013147005A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】、第1の電力消費モードと、前記第1の電力消費モードより電力消費量が少ない第2の電力消費モードとを有し、前記第1の電力消費モードと前記第2の電力消費モードとの間を遷移させる状態遷移部と、時間の経過を計測する計時手段と、受信したデータを処理するデータ処理部と、前記データの種別と、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ移行するまでの移行時間とを関連付けて記憶するデータ種別記録部とを備え、前記状態遷移部は、前記データ処理部で前記データの処理が終了してから前記データの種別に関連付けられた前記移行時間の経過後に、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ遷移させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、消費電力を低減させることを目的とする。
図2において、印刷システムは、プリンタ1と、サーバ20と、クライアントPC(Personal Computer)35と、ネットワーク30とにより構成され、画像形成装置としてのプリンタ1は、通信回線としてのネットワーク30を介してプリンタ1の管理サーバコンピュータであるサーバ20に通信可能に接続されている。
クライアントPC35は、ネットワーク30を介してプリンタ1に印刷を指示する印刷データを送信する。
図3において、サーバ20は、データ処理部21と、印刷ログ管理部22と、印刷ログ記録部23とにより構成されている。
データ処理部21は、図2に示すプリンタ1から受信した印刷ログデータを印刷ログ管理部22へ出力し、また印刷ログ管理部22から出力された印刷ログデータを入力し、図2に示すプリンタ1に送信する。
図1において、プリンタ1は、データ処理部2と、状態遷移部3と、データ種別判断部4と、データ種別記録部5と、タイマ6と、画像処理部7と、印刷部8と、装置設定記録部9とにより構成されている。
データ処理部2は、受信したデータを処理するものであり、図2に示すクライアントPC35からデータを受信し、状態遷移部3に受信したデータを通知するとともに、データ種別判断部4に受信したデータを通知する。
また、状態遷移部3は、データ受信後の状態遷移処理、受信データ処理終了後の状態遷移処理およびタイムアウト後のスリープモード遷移処理を有しており、各処理は異なるエントリから呼び出されるようになっている。
データ種別記録部5は、データ処理部2で受信したデータの種別を表すデータ種別情報と、当該データを処理した後の第1の電力消費モードから第2の電力消費モードへの移行時間(以下、「スリープ移行時間」という。)とが関連付けられたデータ種別リストを記録(記憶)するものである。
画像処理部7は、状態遷移部3の制御により電力供給を受け、データ処理部2で受信した印刷データから画像データを生成する画像処理を行うものである。
タイマ6は、時間の経過を計測する計時手段であり、状態遷移部3からの要求により計測を開始し、その結果を状態遷移部3へ通知する。
装置設定記録部9は、スリープ移行時間の所定の値である装置設定値(以下、「デフォルト値」という。)を記憶するものであり、状態遷移部3からの要求によりデフォルト値を読み出し、そのデフォルト値を状態遷移部3へ通知する。
またプリンタ1は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備え、メモリ等の記憶手段に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて制御手段によりプリンタ1全体の動作が制御される。
図4において、上述したデータ種別記録部に記憶されるデータ種別リスト40には、個々のデータ種別とスリープ移行時間とが関連付けられて登録されている。
また、データ種別リスト40の行42には、データ種別が「印刷ログ削除」に関連付けて、スリープ移行時間が「3sec(秒)」であることが記録されていることを示し、図1に示すデータ処理部2によって「印刷ログ削除」が処理された後、3秒経過後にスリープモードに遷移することを表している。
このように、データ種別毎にスリープ移行時間を設定するのは、データの種別によって次にデータを受信するまでの時間に傾向がある場合があり、その傾向に合わせて適切にパワーセーブモードからスリープモードへ移行させるためである。
図5において、本実施例のプリンタは、通常モード51、パワーセーブモード52およびスリープモード53の3つの電力消費モードを有している。
通常モード51は、最も電力消費量が多いモードであり、図1に示すデータ処理部2、画像処理部7および印刷部8を含む印刷動作に必要なすべての機能部に電力を供給するモードである。この通常モード51では、データの送受信および印刷動作を行うことができる。
また、パワーセーブモード52から通常モード51への遷移は、パワーセーブモード52で印刷を指示する印刷データを受信したとき、図1に示す状態遷移部3によって行われる。
また、スリープモード53からパワーセーブモード52への遷移は、スリープモード53でデータを受信したとき、図1に示す状態遷移部3によって行われる。
このように、本実施例のプリンタは、パワーセーブモード52およびスリープモード53の2段階の省電力モードを有することにより、消費電力の低減を十分に実現することができるようになっている。
図6において、受信データ60は、図2に示すサーバ20からプリンタ1が受信するデータであり、そのデータの先頭にはプリンタを制御するための制御コマンド(指示)であるPJL(Print Job Language)であることを表す文字列61が存在する。
文字列63は、文字列62の目的の付加情報であり、「SIZE=100」は取得する印刷ログデータの数が100個であることを表している。
まず、プリンタのデータ処理部が行うメイン処理を図7の第1の実施例におけるメイン処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1を参照しながら説明する。
S11:プリンタ1のデータ処理部2はネットワークを介して受信した受信データを入力する。
S13:データ処理部2は、さらに受信データをデータ種別判断部4に通知し、データ種別判断部4が出力するスリープ移行時間を入力する。なお、受信データの通知を受けたデータ種別判断部4は受信データの種別を判断する判断処理を行うが、その判断処理は図9に示す処理であり、詳細は後述するものとする。
S15:データ処理部2は、受信データの処理を終了すると、S13において入力したスリープ移行時間を付加した受信データ処理終了通知を状態遷移部3に通知する。なお、受信データ処理終了通知を受けた状態遷移部3はデータ処理終了後の状態遷移処理を行うが、その状態遷移処理は図10に示す処理であり、詳細は後述するものとする。
S21:プリンタ1の状態遷移部3は、データ処理部2から通知された受信データを受信データ通知として読み出す。
S23:受信データ通知が印刷データの受信通知でないと判定した状態遷移部3は、現在のプリンタ1の状態がスリープモードであるか否かを判定し、スリープモードであると判定すると処理をS24へ移行し、スリープモードでないと判定すると処理をS26へ移行する。
S25:「遷移前状態」にスリープモードであることを設定(記憶)した状態遷移部3は、プリンタ1の状態をパワーセーブモードに遷移して本処理を終了する。
S27:「遷移前状態」をクリアした状態遷移部3は、後述する図10におけるS56でタイマ6に設定したスリープ移行時間をクリアして本処理を終了する。
S28:また、S22において、受信データ通知が印刷データの受信通知であると判定した状態遷移部3は、記憶手段に記憶する「遷移前状態」をクリアする。
S30:スリープ移行時間をクリアした状態遷移部3は、プリンタ1の状態を通常モードに遷移して本処理を終了する。
S41:プリンタのデータ種別判断部4は、データ処理部2から通知された受信データを読み出す。
S43:データ種別判断部4は、読み出した受信データがデータ種別リストに含まれ、存在するか否かを判定し、含まれていると判定すると処理をS44へ移行し、含まれていないと判定すると処理をS45へ移行する。
S45:一方、読み出した受信データがデータ種別リストに含まれていないと判定したデータ種別判断部4は、スリープ移行時間をNULLに設定する。
ここで、スリープ移行時間は、数値であればスリープ移行時間の応答値であることを表し、NULLであればスリープ移行時間が未設定の応答値であることを表すものとする。
S52:スリープ移行時間を読み出した状態遷移部3は、図8のS24において設定された「遷移前状態」がスリープモードであるか否かを判定し、スリープモードであると判定すると処理をS53へ移行し、スリープモードでないと判定すると本処理を終了する。
S54:装置(プリンタ1)内で処理中のデータ数を取得した状態遷移部3は、そのデータ数が「0」であるか否かを判定し、データ数が「0」である、すなわち装置内で処理中のデータが存在しないと判定すると処理をS55へ移行し、データ数が「0」でないと判定すると本処理を終了する。
S56:スリープ移行時間が「NULL」でないと判定した状態遷移部3は、当該スリープ移行時間をタイマ6に設定し、本処理を終了する。
ここで、設定するスリープ移行時間毎にユニークな識別子を設定し、スリープ移行時間が経過(タイムアウト)したときに、タイムアウトになったスリープ移行時間が識別できるようにするものとする。
S61:まず、プリンタ1の状態遷移部3は、タイマ6が出力したタイムアウト通知を読み出す。
S63:タイムアウト通知に存在する識別子がスリープ移行時間であると判定した状態遷移部3は、スリープモードに移行し、本処理を終了する。
図12は、スリープモード中に印刷ログ取得データおよび印刷ログ削除データを受信した場合の状態遷移を比較するタイミングチャートであり、図12(a)は、比較例のタイミングチャート、図12(b)は、本実施例のタイミングチャートである。
ここで、比較例のプリンタは、スリープ移行時間を装置のデフォルト値である「0秒」としているため、印刷ログデータ取得処理を終了すると直ぐにパワーセーブモードからスリープモードへ状態を遷移する。
また、本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ取得処理が終了した後、時間T25が経過した後のタイミングT22で印刷ログ削除データを受信し、印刷ログデータ削除処理を行う。時間T24は印刷ログデータ削除処理を行う時間である。
本実施例のプリンタ1は、印刷ログデータ削除データ処理後のスリープ移行時間が「0秒」であるため、印刷ログデータ削除処理を終了した後、直ぐにスリープモードへ移行する。
さらに、データ種別毎にスリープ移行時間を設定したデータ種別リストを設けたことにより、データの種別毎に受信データの処理が終了してから次にデータを受信するまでの時間の傾向に合わせて適切にパワーセーブモードからスリープモードへ移行させることができる。
さらに、データ種別毎にスリープ移行時間を設定したデータ種別リストを設けたことにより、データの種別毎に適切にパワーセーブモードからスリープモードへ移行させて、より確実に消費電力を低減させることができるという効果が得られる。
図14において、プリンタ101は、データ処理部102と、状態遷移部3と、データ種別判断部4と、データ種別記録部5と、タイマ6と、画像処理部7と、印刷部8と、装置設定記録部9と、データ履歴管理部103と、データ履歴記録部104とにより構成されている。
データ履歴管理部103は、データ履歴記録部104から所定のデータにおける適切なスリープ移行時間を算出し、それをデータ種別記録部5のデータ種別リストに記憶する。
図15において、データ履歴110は、図14に示すデータ履歴記録部104に記録されるものであり、受信したデータの処理終了後に、印刷データを含む次のデータを受信するまでの時間情報の例を示している。
本実施例では、個々のデータ種別に対して過去100回までのデータの処理終了後に印刷データを含む次のデータを受信するまでの時間情報の履歴が記録される。
まず、プリンタのデータ履歴管理部が行うデータ処理終了通知後の履歴管理処理を図16の第2の実施例におけるデータ処理終了通知後の履歴管理処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図14を参照しながら説明する。
S202:データ処理終了通知を読み出したデータ履歴管理部103は、データ処理終了通知に含まれる情報から処理が終了したデータが履歴を取得する対象のデータか否か、すなわち装置情報取得データまたは装置状態設定データであるか否かを判定し、装置情報取得データまたは装置状態設定データであると判定すると処理をS203へ移行し、装置情報取得データまたは装置状態設定データでないと判定すると本処理を終了する。
まず、プリンタ101のデータ履歴管理部103は、データ処理部102から印刷データが含まれた受信データを入力するものとする。
S212:データ処理の終了時刻が記憶手段に記憶(設定)されていると判定したデータ履歴管理部103は、タイマ6から現在の時刻を取得する。
S215:当該所定データの履歴数が100以上であると判定したデータ履歴管理部103は、FIFO(First In First Out)機能を実現するため、当該所定データの最も古い履歴情報をデータ履歴記録部104から削除する。
S217:次に、データ履歴管理部103は、データ履歴記録部104に記録されている当該所定データの履歴数が100以上であるか否かを判定し、100以上であると判定すると処理をS218へ移行し、100未満であると判定すると本処理を終了する。
本処理を行うことにより、所定データが「印刷ログ取得」であり、S218で算出した平均値が3秒であった場合、10秒を加算した13秒がスリープ移行時間となり、また所定データが「印刷ログ削除」であり、装置のデフォルト値としてのスリープ移行時間が1800秒であり、S218で算出した平均値が2000秒であった場合、0秒がスリープ移行時間となり、そのスリープ移行時間がデータ種別記録部5に記録される。
また、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られることなく、印刷機能を有する複写機、ファクシミリ装置または複合機としても良い。
2、102 データ処理部
3 状態遷移部
4 データ種別判断部
5 データ種別記録部
6 タイマ
7 画像処理部
8 印刷部
9 装置設定記録部
20 サーバ
30 ネットワーク
35 クライアントPC
103 データ履歴管理部
104 データ履歴記録部
Claims (6)
- 第1の電力消費モードと、前記第1の電力消費モードより電力消費量が少ない第2の電力消費モードとを有し、
前記第1の電力消費モードと前記第2の電力消費モードとの間を遷移させる状態遷移部と、
時間の経過を計測する計時手段と、
受信したデータを処理するデータ処理部と、
前記データの種別と、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ移行するまでの移行時間とを関連付けて記憶するデータ種別記録部とを備え、
前記状態遷移部は、前記データ処理部で前記データの処理が終了してから前記データの種別に関連付けられた前記移行時間の経過後に、前記第1の電力消費モードから前記第2の電力消費モードへ遷移させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記データ処理部で受信データの処理が完了したときから、所定のデータを受信するまでの時間を記憶するデータ履歴記録部と、
前記データの種別毎に計測した前記時間を履歴情報として前記データ履歴記録部に記録するとともに、前記データ履歴記録部に記録された前記時間に基づいて前記データ種別に対応した移行時間を算定し、該移行時間を前記データ種別記録部に記憶させるデータ記録管理部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第1の電力消費モードは、すべての機能部に電力を供給する電力消費モードより電力消費量が少ない電力消費モードであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
印刷を行う印刷部を有し、
前記第1の電力消費モードは、前記印刷部への電力供給を遮断する電力消費モードであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
画像形成処理を行う画像処理部を有し、
前記第2の電力消費モードは、前記印刷部および前記画像処理部への電力供給を遮断する電力消費モードであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記データの種別は、記憶手段に記憶された情報を読み出す指令または前記記憶手段に情報を設定する指令の種別であることを特徴とする画像形成装置。
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