JP2013146938A - プリンター、プリンターの制御方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

プリンター、プリンターの制御方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のヘッドそれぞれに対して制御部が設けられ、各制御部が印刷準備の完了後にそれぞれ対応するヘッドによる印刷を開始する構成において、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷を速やかに開始可能とする。
【解決手段】複数のヘッドと、印刷データに基づいてヘッドの印刷を制御する制御部を複数のヘッドそれぞれについて有し、印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての制御部が完了してから、ヘッドによる印刷を各制御部に開始させるヘッドコントローラーと、印刷データを記憶する記憶部と、記憶部から通信回線を介して読み出した印刷データを各制御部へ転送する通信コントローラーとを備え、印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を各制御部について予測し、印刷準備期間が長いと予測した制御部から順番に印刷データの転送を開始する。
【選択図】図3

Description

この発明は、印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドそれぞれに対して制御部が設けられ、各制御部が対応するヘッドの印刷を印刷データに基づいて制御するプリンターに関するものであり、特に制御部に印刷データを転送する技術に関する。
特許文献1には、印刷媒体に対して印刷を行うヘッドを複数具備したプリンターが記載されている。また、このプリンターでは、外部より印刷データを受信するとともに当該印刷データに基づいてヘッドの印刷を制御する制御部(データ処理部、駆動制御部)が、複数のヘッドそれぞれに対して設けられている。
特開2004−025551号公報
ところで、上述のような複数の制御部に対して、印刷すべき画像の全データを印刷開始時に一度に転送する構成は、各制御部に大容量のメモリー等を搭載する必要があるため、装置の小型化やコスト等の面から必ずしも有利でない。そこで、ハードディスク等の記憶部に印刷データをスプールしておき、記憶部から各制御部へ印刷データを順次転送することが考えられる。そして、印刷開始に必要な量(印刷開始用データ量)の印刷データを受信して当該印刷データに基づく印刷を開始するための印刷準備が、全ての制御部について完了してから、複数のヘッドによる画像印刷を開始するように構成すれば良い。
ただし、印刷開始用データ量の印刷データを記憶部から転送し始めてから印刷開始のための準備(印刷準備)が完了するまでの印刷準備期間は、各制御部によって異なる。そのため、各制御部の間で印刷準備が完了する時刻に差が生じ、一の制御部が印刷準備を完了した時点で、他の制御部は未だ印刷準備を完了していないといった状況が起こる。この際に問題となるのは、他の制御部に対する印刷開始用データ量の印刷データが転送中に、一の制御部に対して印刷開始用データ量の印刷データに続く次の印刷データの転送が開始されて、その結果、記録部から各制御部へ印刷データを転送する通信回線の帯域が十分に確保されないおそれがある点である。なぜなら、この帯域が十分に確保されないと、他の制御部に対する印刷開始用データ量の印刷データの転送レートが低下して、印刷開始が遅れる可能性があるからである。したがって、このような印刷開始の遅れを小さくするためには、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制することが好適となる。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数のヘッドそれぞれに対して制御部が設けられ、各制御部が印刷準備の完了後にそれぞれ対応するヘッドによる印刷を開始する構成において、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷を速やかに開始可能とする技術の提供を目的とする。
この発明にかかるプリンターは、上記目的を達成するために、それぞれが印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドと、受信した印刷データに基づいてヘッドの印刷を制御する制御部を複数のヘッドそれぞれについて有し、ヘッドによる印刷の開始に必要な印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての制御部が完了してから、ヘッドによる印刷を各制御部に開始させるヘッドコントローラーと、印刷データを記憶する記憶部と、記憶部から通信回線を介して読み出した印刷データを各制御部へ転送する通信コントローラーとを備え、通信コントローラーは、印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送を開始してから転送先の制御部が印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を各制御部について予測し、印刷準備期間が長いと予測した制御部から順番に印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送を開始することを特徴としている。
この発明にかかるプリンターの制御方法は、上記目的を達成するために、それぞれが印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドを有するとともに、受信した印刷データに基づいてヘッドの印刷を制御する制御部を複数のヘッドそれぞれについて有するプリンターの制御方法において、印刷データを記憶する記憶部から通信回線を介して読み出した印刷データを、各制御部に転送する通信工程と、ヘッドによる印刷の開始に必要な印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての制御部が完了してから、ヘッドによる印刷を各制御部に開始させる印刷開始工程とを備え、通信工程では、印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送を開始してから転送先の制御部が印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を各制御部について予測し、印刷準備期間が長いと予測した制御部から順番に印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送を開始することを特徴としている。
この発明にかかるプログラムは、上記目的を達成するために、それぞれが印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドを有するとともに、受信した印刷データに基づいてヘッドの印刷を制御する制御部を複数のヘッドそれぞれについて有するプリンターの制御をコンピューターに実行させるプログラムにおいて、印刷データを記憶する記憶部から通信回線を介して読み出した印刷データを、各制御部に転送する通信工程と、ヘッドによる印刷の開始に必要な印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての制御部が完了してから、ヘッドによる印刷を各制御部に開始させる印刷開始工程とをコンピューターに実行させ、通信工程では、印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送を開始してから転送先の制御部が印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を各制御部について予測し、印刷準備期間が長いと予測した制御部から順番に印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送を開始することを特徴としている。
この発明にかかるプログラム記録媒体は、上記のこの発明にかかるプログラムを記憶したことを特徴としている。
このように構成された発明(プリンター、プリンターの制御方法、プログラム、プログラム記録媒体)では、印刷準備期間が各制御部について予測され、印刷準備期間が長いと予測された制御部から順番に印刷開始用データ量の印刷データの記憶部からの転送が開始される。その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷を速やかに開始することが可能となっている。
ちなみに、制御部が印刷開始用データ量の受信を完了したことが、当該制御部が印刷準備を完了するための必要条件となるようにプリンターを構成することができる。この際、通信コントローラーは、制御部へ転送する印刷開始用データ量に基づいて印刷準備期間を予測するようにプリンターを構成すると良い。このような構成は、印刷準備期間を正確に予測することができ、その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷の速やかな開始を図るにあたって有利となる。さらには、通信コントローラーは、制御部へ転送する印刷開始用データ量を、制御部へ印刷データを転送する転送レートで除算した結果に基づいて印刷準備期間を予測するようにプリンターを構成しても良い。このような構成は、印刷準備期間をより正確に予測することができ、その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷の速やかな開始を図るにあたってさらに有利と言える。
また、通信コントローラーは印刷データを圧縮して制御部に転送するプリンターにおいては、制御部が印刷開始用データ量の印刷データの解凍処理を完了したことが、当該制御部が印刷準備を完了するための必要条件となるように構成することができる。この際、通信コントローラーは、制御部による解凍処理が完了した後の印刷データの量に基づいて印刷準備期間を予測するようにプリンターを構成すると良い。このような構成は、印刷準備期間を正確に予測することができ、その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷の速やかな開始を図るにあたって有利となる。さらには、通信コントローラーは、制御部による解凍処理が完了した後の印刷データの量を、制御部の解凍処理の処理レートで除算した結果に基づいて印刷準備期間を予測するようにプリンターを構成しても良い。このような構成は、印刷準備期間をより正確に予測することができ、その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷の速やかな開始を図るにあたってさらに有利と言える。
また、通信コントローラーはラスターデータである印刷データをヘッドコントローラーに転送し、ヘッドはノズルからインクを吐出して印刷を実行するプリンターにおいて、制御部が印刷開始用データ量の印刷データをラスターデータからノズルの配列に応じた並びのノズルデータに並び換える縦横変換を完了したことが、当該制御部が印刷準備を完了するための必要条件となるように構成することができる。この際、通信コントローラーは、制御部により縦横変換が施される印刷データの量に基づいて印刷準備期間を予測するようにプリンターを構成すると良い。このような構成は、印刷準備期間を正確に予測することができ、その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷の速やかな開始を図るにあたって有利となる。さらには、通信コントローラーは、制御部により縦横変換が施される印刷データの量を、制御部の縦横変換の変換レートで除算した結果に基づいて印刷準備期間を予測するようにプリンターを構成しても良い。このような構成は、印刷準備期間をより正確に予測することができ、その結果、各制御部の間における印刷準備の完了時刻の差を抑制して、複数のヘッドによる印刷の速やかな開始を図るにあたってさらに有利と言える。
なお、印刷開始用データ量としては、必要に応じて種々のデータ量を採用可能である。例えば、複数のヘッドを移動させつつ各ヘッドに印刷を実行させるパスを、繰り返し実行することで画像を印刷媒体に印刷するプリンターにおいては、印刷開始用データ量は、ヘッドが少なくとも1パス分の印刷を行うのに要するデータ量であっても良い。
本発明を適用可能なプリンターの構成を部分的に示す模式図。 印刷ユニットと周辺部材の構成を拡大して示す模式図。 図1に記載のプリンターが具備する電気的構成を示すブロック図。 ヘッド制御基板が有するメモリーの構造を模式的に示した図。 比較形態におけるタイミングチャートを模式的に示した図。 実施形態におけるタイミングチャートを模式的に示した図。
図1は、本発明を適用可能なプリンターの構成を部分的に示す模式図であり、図1(a)では、プリンターの平面図が示されるとともに、図1(b)ではプリンターの側面図が示されている。このプリンター1は、リール・トゥ・リール方式により搬送されるシートS(フィルム)に対してインクジェット方式で画像を印刷するものである。概略的には、このプリンター1は、シートSを繰り出す繰出装置2と、繰出装置2から繰り出されたシートSの表面に画像を印刷するプロセス装置3と、プロセス装置3によって画像が印刷されたシートSを巻き取る巻取装置4とからなる構成を具備する。なお、図1および以後の図では、シートSの搬送方向をX軸方向とするとともにシートSの幅方向をY軸方向(X軸方向に直交)とするXY直交座標軸を適宜示す。
繰出装置2では、シートSの端部がロール状に巻き付けられた繰出リール21と、繰出リール21を駆動する繰出モーターM21とが設けられている。そして、繰出リール21が繰出モーターM21の駆動力を受けて図1(b)の時計回りに回転することで、シートSが繰出リール21からX軸方向へ繰り出される。こうして繰出装置2から繰り出されたシートSがプロセス装置3を介して巻取装置4へと巻き取られる。
一方、巻取装置4では、プロセス装置3からのシートSをロール状に巻き付けて支持する巻取リール41と、巻取リール41を駆動する巻取モーターM41とが設けられている。そして、巻取リール41が巻取モーターM41の駆動力を受けて図1(b)の時計回りに回転することで、シートSが巻取リール41に巻き取られる。
繰出装置2および巻取装置4のぞれぞれでは、シートSにテンションを付与する機構23、43が設けられている。つまり、繰出装置2では、繰出リール21から繰り出されたシートSを上下方向にV字状に屈曲させるとともに、シートSにバックテンションを付与するバッファー機構23が設けられている。一方、巻取装置4では、巻取リール41に巻き取られる前のシートSを上下方向にV字状に屈曲させるとともに、シートSにフォワードテンションを付与するバッファー機構43が設けられている。これらバッファー機構23、43によって、繰出装置2と巻取装置4との間のシートSに適切なテンションが付与されることとなる。
プロセス装置3では、X軸方向に長い直方体形状の基台51が設けられており、この基台51の上にX軸スライダー52を介してワークステージ53が取り付けられている。X軸スライダー52は、ワークステージ53を支持しながらX軸方向に移動するものである。ワークステージ53はその表面に開口する複数の吸引孔を有しており、繰出装置2から供給されたシートSの裏面をこれら吸引孔から吸引することで、シートSを吸着支持する。そして、印刷の実行時には、X軸スライダー52がX軸方向に間欠的に移動されて、ワークステージ53に吸着支持されたシートSがX軸方向に間欠的に搬送されるとともに、後述する印刷ユニット6から間欠停止中のシートSに対してインクが吐出される。この際、繰出装置2および巻取装置4は、シートSの間欠搬送に合わせて、シートSを間欠繰出および間欠巻取を実行する。
また、ワークステージ53のX軸方向の両側にはそれぞれ、送込ローラー対54と送出ローラー対55とが設けられている。これらのローラー対54、55は、ワークステージ53と一緒にX軸方向に移動しつつワークステージ53の両側からシートSを水平に引っ張って、シートSをワークステージ53の表面に沿わせるものである。これらローラー対54、55によって、シートSをワークステージ53の表面に密着させて、シートSをワークステージ53によりしっかりと吸着支持することができる。
さらに、プロセス装置3では、Y軸方向から基台51を跨ぐ2つのY軸フレーム56がX軸方向に間隔を空けて並んでいる。各Y軸フレーム56は、ワークステージ53の可動範囲をY軸方向から跨ぐY軸ガイドレール57と、Y軸ガイドレール57に対してY軸方向にスライド自在なY軸スライダー58とを有している。そして、プロセス装置3では、Y軸スライダー58に架け渡されてY軸スライダー58と一緒にY軸方向へ移動自在なブリッジプレート59の下側に、シートSへ印刷を行う印刷ユニット6が取り付けられている。したがって、印刷ユニット6は、ブリッジプレート59と一緒にY軸方向へ移動自在となっている。具体的には、例えばリニアモーター等で構成されたプレート駆動機構M59がブリッジプレート59を駆動することで、印刷ユニット6がY軸方向に移動する。
図2は、印刷ユニットと周辺部材の構成を拡大して示す模式図であり、図2(a)では側面図が示されるとともに、図2(b)では底面図が示されている。印刷ユニット6は、ブリッジプレート59の下面に固定された直方体形状の垂設フレーム61と、垂設フレーム61の下面に固定された平板状のキャリッジ62と、キャリッジ62の下面に2行千鳥状に配列された16個の印刷ヘッド64とを有する。なお、図2では、X軸方向の両端部分に配置された印刷ヘッド64のみが示されており、これらの間にある印刷ヘッド64については破線で略記されて具体的記載が省略されている。
各印刷ヘッド64の下面では、X軸方向に並ぶ複数のノズルで構成されたノズル列65が、Y軸方向に複数並んでいる。各ノズルは、UV(ultraviolet、紫外線)の照射を受けて硬化するUVインク(紫外線硬化型インク)をインクジェット方式によりシートS表面に吐出するものである。複数のノズル列65のそれぞれは、互いに異なる色のUVインクを吐出する。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、オレンジ(Or)、グリーン(Gr)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ホワイト(W)、クリアー(CL)等のUVインクがノズル列65から吐出される。
上記構成を具備する16個の印刷ヘッド64は、X軸方向において互いに異なる位置に配置されており、X軸方向において互いに異なる領域にUVインクを吐出する。具体的には、印刷の実行時には、16個の印刷ヘッド64がY軸方向に移動しつつ間欠停止中のシートSの表面にUVインクを吐出するパスを実行する。そして、ワークステージ53によって間欠搬送されるシートSが間欠停止する度に、16個の印刷ヘッド64がパスを実行することで、シートS表面に所望の画像が印刷される。
ちなみに、キャリッジ62では、16個の印刷ヘッド64のY軸方向の両側それぞれに、紫外線をシートS表面に照射するUVランプ67が設けられている。したがって、パスの実行中には、16個の印刷ヘッド64からシートSに吐出されたUVインクは、これら印刷ヘッド64に追従して移動するUVランプ67から紫外線の照射を受けて硬化して、シートSに定着する。
以上が、プリンター1の機械的構成の概要である。続いては、プリンター1の電気的構成について説明する。図3は、図1に記載のプリンターが具備する電気的構成を模式的に示すブロック図である。図3に示すように、プリンター1は、当該プリンター1全体の制御を担うコンピューター100と、上述の16個の印刷ヘッド64が実行する印刷の制御を担うヘッドコントローラー200とを備える。
コンピューター100は、制御動作を統括するCPU(Central Processing Unit)110と、CPU110にFSB(Front Side Bus)115を介して接続されたノースブリッジ120と、ノースブリッジ120にDMI(Direct Media Interface)125を介して接続されたサウスブリッジ130とを備えている。ノースブリッジ120はグラフィックアクセレレーター機能を具備するものであり、例えばインテル社製のQ45GMCH等のチップである。一方、サウスブリッジ130は例えばインテル社製のICH10DO等のチップである。FSB115は10.6[GB/s]の転送レートを有しており、DMI125は1.25[GB/s] の転送レートを有している。また、コンピューター100は、ノースブリッジ120に接続された2個のメインメモリー121を備える。これらのメインメモリー121は、例えばDDR3−SDRUM(Double Data Rate3 Synchronous Dynamic Random Access Memory)であり、ノースブリッジ120との間に8.5[GB/s]の転送レートを有する。
コンピューター100は、サウスブリッジ130に接続された4個のUSB(Universal Serial Bus)ホスト140a〜140dを備えている。具体的には、2個のUSBホスト140a、140bはサウスブリッジ130に内蔵されている一方、2個のUSBホスト140c、140dはサウスブリッジ130の外部に設けられており、ケーブル135によってサウスブリッジ130に接続されている。ケーブル135は、PCIあるいはPCI Express等であり、133[MB/s]以上の転送レートを有する。また、コンピューター100は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)155を介してサウスブリッジ130に接続されたHDD(Hard Disk Drive)150を備えている。したがって、サウスブリッジ130は、HDD150からシリアル通信により読み出したデータを、USBホスト140a〜140dを介して出力する。なお、SATA155は300[MB/s]の転送レートを有する。
コンピューター100では、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリー等のメディア300に記録されたプログラム400を読み出すドライバー190を具備されており、ドライバー190を介して読み出されたプログラム400に基づいて次のような信号処理が実行される。つまり、コンピューター100では、作業者からの印刷指令が入力されると、CPU110が当該指令に応じたラスターデータを印刷データとして作成してHDD150にスプールするとともに、サウスブリッジ130がHDD150にスプールされた印刷データを4個のUSBホスト140a〜140dを介してヘッドコントローラー200に転送する。この際、CPU110はランレングス圧縮を行った印刷データをHDD150にスプールし、HDD150からヘッドコントローラー200へはランレングス圧縮が施された印刷データが転送される。ちなみに、印刷データのフォーマットとしては、例えばESC/P(Epson Standard Code for Printer)を用いることができる。
一方、ヘッドコントローラー200には、4枚のヘッド制御基板210a〜210dが設けられている。ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれは4個の印刷ヘッド64の制御を担当する。こうして4枚のヘッド制御基板210a〜210dによって16個の印刷ヘッド64の制御が実行される。これら4枚のヘッド制御基板210a〜210dに対しては、上述の4個のUSBホスト140a〜140dが一対一で対応している。そして、互いに対応するヘッド制御基板210a〜210dとUSBホスト140a〜140dとが、USBケーブル500a〜500dによって接続されている。USBケーブル500a〜500dは、USB2.0の規格に準拠したものであり、60[MB/s]の転送レートを有する。そして、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれは、USBケーブル500a〜500dを介して対応するUSBホスト140a〜140dから受信した印刷データをバッファーした後、当該印刷データに基づいて担当する4個の印刷ヘッド64による印刷を制御する。
図4は、ヘッド制御基板が有するメモリーの構造を模式的に示した図である。ヘッド制御基板210a〜210dそれぞれは図4に示すメモリー220を有しており、コンピューター100から受信した印刷データをメモリー220の受信データ記憶領域221にバッファーする。また、ヘッド制御基板210a〜210dが印刷データに施す各種信号処理(解凍処理、縦横変換)に対応して、メモリー220には解凍データ記憶領域222およびノズルデータ記憶領域223が設けられている。
つまり、ヘッド制御基板210a〜210dは、受信データ記憶領域221に格納された印刷データのランレングス圧縮を解凍して(解凍処理)、解凍済みの印刷データを解凍データ記憶領域222に格納する。さらに、ヘッド制御基板210a〜210dは、解凍データ記憶領域222に格納された印刷データをラスターデータからノズルデータに変換して(縦横変換)、変換済みの印刷データをノズルデータ記憶領域223に格納する。こうして、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれは、制御を担当する印刷ヘッド64のノズル配列に応じたノズルデータへ並び換えた印刷データを、ノズルデータ記憶領域223に記憶する。なお、縦横変換の具体的手法としては、例えば特開2011−152754号公報や特開2011−031585号公報に記載の手法を適用することができる。
そして、印刷のためにパスを実行する際には、ヘッド制御基板210a〜210dが、ノズルデータ記憶領域223に記憶された印刷データに基づいて印刷ヘッド64からのインクの吐出を制御する。なお、上記プリンター1が実行するパスでは、16個の印刷ヘッド64が同時にY軸方向へ移動しつつインクを吐出する。したがって、パスの開始に際しては、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれは、印刷ヘッド64からのインク吐出の制御を一斉に開始できるように、少なくとも1パス分の印刷データをノズルデータ記憶領域223にバッファーしておくことが好ましい。
そこで、印刷ヘッド64による印刷を統括的に制御するヘッドコントローラー200は、ヘッド制御基板210a〜210dの全てが3パス分の印刷データをノズルデータ記憶領域223にバッファーしたことを確認しから、パスを開始する。具体的には、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれは、3パス分(印刷開始用データ量)の印刷データをノズルデータ記憶領域223にバッファーし終えると、印刷準備完了フラグを出力する。そして、ヘッドコントローラー200は、ヘッド制御基板210a〜210dの全てから印刷準備完了フラグが出力されたことを確認してから、パスを開始する。
このように構成されたプリンター1では、印刷を開始するにあたって次のような動作が実行される。すなわち、印刷データの受信を開始して3パス分の印刷データに対するランレングス解凍処理および縦横変換を完了する印刷準備を、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれが実行する。そして、ヘッド制御基板210a〜210dの全てが印刷準備を完了してから、印刷が開始される(印刷開始工程)。
ところで、3パス分の印刷データのHDD150からの転送を開始してから転送先のヘッド制御基板210a〜210dが印刷準備を完了するまでの印刷準備期間は、ヘッド制御基板210a〜210dによって異なる。この原因としては、ヘッド制御基板210a〜210dの間において、転送レートの差や、3パス分の印刷データの量の差や、ランレングス解凍処理および縦横変換に要する処理時間の差が存在する点が挙げられる。より具体的には、例えばサウスブリッジに内蔵されているUSBホスト140a、140bと、サウスブリッジに外付けされたUSBホスト140c、140dとでは転送レートが多少異なるため、コンピューター100からヘッド制御基板210a〜210dへの印刷データの転送レートがヘッド制御基板210a〜210dによって異なる。また、受信する印刷データの内容はヘッド制御基板210a〜210dによって異なるため、受信する印刷データの量や、この印刷データにランレングス解凍処理および縦横変換を行うのに要する時間もヘッド制御基板210a〜210dによって異なる。そして、このような原因によって印刷準備期間がヘッド制御基板210a〜210dの間で異なることで、印刷開始を速やかに行えない場合があった。この点について図5を用いて詳述する。
図5は、比較形態におけるタイミングチャートを模式的に示した図である。符号A(a)〜A(d)はそれぞれ、印刷開始に必要な3パス分の印刷データのHDD150からの転送を開始してから転送先のヘッド制御基板210a〜210dが印刷準備を完了するまでの期間(印刷準備期間)を示している。符号B(a)〜B(d)は、印刷開始に必要な3パス分の印刷データに続く印刷データのHDD150からの転送が開始された以後の期間を示している。同図の例では、A(c)>A(b)>A(d)>A(a)となっており、ヘッド制御基板210cの印刷準備期間A(c)が最長である一方、ヘッド制御基板210aの印刷準備期間A(a)が最短となっている。そして、この比較形態では、HDD150からヘッド制御基板210a〜210dへの印刷データの転送がヘッド制御基板210a〜210dの順番で間隔dを開けて開始されている。
ここで注目すべきは、他のヘッド制御基板210a〜210dに対する3パス分の印刷データの転送中に、一の制御部210a〜210dに対して3パス分の印刷データに続く次の印刷データの転送が開始されている点である。具体的に説明すると、図5の期間Δでは、ヘッド制御基板210dに対して印刷開始に必要な3パス分の印刷データが転送されている期間A(d)の途中で、ヘッド制御基板210aに対しては印刷開始に必要な印刷データに続く次の印刷データの転送(期間B(a))が開始されている。つまり、ヘッド制御基板210dに対しては、印刷開始に必要となる印刷データが未だ転送中であるのにも拘わらず、ヘッド制御基板210aには印刷開始に不要な印刷データの転送が開始されている。その結果、この印刷開始に不要な印刷データの転送にSATA155の帯域が削がれて、印刷開始に必要な印刷データの転送が遅れ、延いては印刷開始が遅れてしまうおそれがあった。したがって、このような印刷開始の遅れを小さくするためには、制御部210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差(期間Δ)を抑制することが好適となる。
そこで、この実施形態は、HDD150からヘッド制御基板210a〜210dへの印刷データの転送を開始する順番を調整することで、当該期間Δを抑制している(図6)。図6は、実施形態におけるタイミングチャートを模式的に示した図である。この実施形態では、コンピューター100は、印刷準備期間A(a)〜A(d)をヘッド制御基板210a〜210dそれぞれについて予測して、印刷準備期間A(a)〜A(d)が長いと予測したヘッド制御基板210a〜210dから順番に印刷開始に必要な3パス分の印刷データのHDD150からの転送を開始する(通信工程)。
この際、印刷準備期間A(a)〜A(d)の予測は、印刷準備の完了するための必要条件を満たすのに要する時間に基づいて実行することができる。特にこの実施形態では、次の条件
条件1:ヘッド制御基板210a〜210dが印刷開始に必要な3パス分の印刷データの受信を完了したこと
条件2:ヘッド制御基板210a〜210dが印刷データの解凍処理を完了したこと
条件3:ヘッド制御基板210a〜210dが縦横変換を完了したこと
が必要条件であるため、これらの全条件を満足するのに要する時間に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)の予測することができる。なお、ヘッド制御基板210a〜210dが条件1の印刷データの受信と条件2、3の信号処理(解凍処理、縦横変換)を、並列に行わない場合と並列に行う場合とで、印刷準備期間A(a)〜A(d)の予測の具体的方法は異なる。
つまり、並列に行わない場合には、印刷データの受信が完了してから信号処理が行われることとなる。したがって、印刷準備期間A(a)〜A(d)のそれぞれは次式
(3パス分の印刷データのサイズ)/(転送レート)+(3パス分の印刷データの解凍処理後のサイズ)/(解凍処理の処理レート)+(3パス分の印刷データの解凍処理後のサイズ)/(縦横変換の変換レート) …式1
で与えられる。一方、並列に行う場合には、印刷データの受信を行いつつ信号処理が行われることとなる。したがって、印刷準備期間A(a)〜A(d)のそれぞれは次式
MAX[(3パス分の印刷データのサイズ)/(転送レート)、{(3パス分の印刷データの解凍処理後のサイズ)/(解凍処理の処理レート)+(3パス分の印刷データの解凍処理後のサイズ)/(縦横変換の変換レート)}] …式2
で与えられる。
以上に説明したように、この実施形態では、印刷準備期間A(a)〜A(d)がヘッド制御基板210a〜210dそれぞれについて予測され、印刷準備期間A(a)〜A(d)が長いと予測されたヘッド制御基板210a〜210dから順番に、印刷開始用データ量(印刷開始に必要な3パス分のデータ量)の印刷データのHDD150からの転送が開始される。その結果、印刷準備期間A(a)〜A(d)の間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して(図6)、複数の印刷ヘッド64による印刷を速やかに開始することが可能となっている。
ちなみに、この実施形態では、ヘッド制御基板210a〜210dが印刷開始用データ量の受信を完了したことが、当該ヘッド制御基板210a〜210dが印刷準備を完了するための必要条件となっている。そこで、コンピューター100は、ヘッド制御基板210a〜210dへ転送する印刷開始用データ量に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)を予測する。このような構成は、印刷準備期間A(a)〜A(d)を正確に予測することができ、その結果、ヘッド制御基板210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して、複数の印刷ヘッド64による印刷の速やかな開始を図るにあたって有利となる。さらに、この実施形態では、コンピューター100は、ヘッド制御基板210a〜210dへ転送する印刷開始用データ量を、ヘッド制御基板210a〜210dへ印刷データを転送する転送レートで除算した結果に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)を予測する。このような構成は、印刷準備期間A(a)〜A(d)をより正確に予測することができ、その結果、ヘッド制御基板210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して、複数の印刷ヘッド64による印刷の速やかな開始を図るにあたってさらに有利と言える。
また、この実施形態では、ヘッド制御基板210a〜210dが印刷開始用データ量の印刷データの解凍処理を完了したことが、当該ヘッド制御基板210a〜210dが印刷準備を完了するための必要条件となっている。そこで、コンピューター100は、ヘッド制御基板210a〜210dによる解凍処理が完了した後の印刷データの量に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)を予測する。このような構成は、印刷準備期間A(a)〜A(d)を正確に予測することができ、その結果、ヘッド制御基板210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して、複数の印刷ヘッド64による印刷の速やかな開始を図るにあたって有利となる。さらには、コンピューター100は、ヘッド制御基板210a〜210dによる解凍処理が完了した後の印刷データの量を、ヘッド制御基板210a〜210dの解凍処理の処理レートで除算した結果に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)を予測する。このような構成は、印刷準備期間A(a)〜A(d)をより正確に予測することができ、その結果、ヘッド制御基板210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して、複数の印刷ヘッド64による印刷の速やかな開始を図るにあたってさらに有利と言える。
また、この実施形態では、ヘッド制御基板210a〜210dが印刷開始用データ量の印刷データに対する縦横変換を完了したことが、当該ヘッド制御基板210a〜210dが印刷準備を完了するための必要条件となるように構成することができる。そこで、コンピューター100は、ヘッド制御基板210a〜210dにより縦横変換が施される印刷データの量に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)を予測する。このような構成は、印刷準備期間A(a)〜A(d)を正確に予測することができ、その結果、ヘッド制御基板210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して、複数の印刷ヘッド64による印刷の速やかな開始を図るにあたって有利となる。さらには、コンピューター100は、ヘッド制御基板210a〜210dにより縦横変換が施される印刷データの量を、ヘッド制御基板210a〜210dの縦横変換の変換レートで除算した結果に基づいて印刷準備期間A(a)〜A(d)を予測する。このような構成は、印刷準備期間A(a)〜A(d)をより正確に予測することができ、その結果、ヘッド制御基板210a〜210dの間における印刷準備の完了時刻の差Δを抑制して、複数の印刷ヘッド64による印刷の速やかな開始を図るにあたってさらに有利と言える。
その他
以上のように、上記実施形態では、プリンター1が本発明の「プリンター」に相当し、メディア300が本発明の「プログラム記録媒体」に相当し、プログラム400が本発明の「プログラム」に相当する。また、印刷ヘッド64が本発明の「ヘッド」に相当し、シートSが本発明の「印刷媒体」に相当し、ヘッドコントローラー200が本発明の「ヘッドコントローラー」に相当し、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれが本発明の「制御部」に相当し、HDD150が本発明の「記憶部」に相当し、コンピューター100が本発明の「通信コントローラー」に相当し、SATA155が本発明の「通信回線」に相当し、印刷開始に必要な3パス分のデータ量が本発明の「印刷開始用データ量」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、4枚のヘッド制御基板210a〜210dが設けられていた。しかしながら、ヘッド制御基板の枚数はこれに限られず、必要に応じて増減することができる。
また、上記実施形態では、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれは、4個の印刷ヘッド64の制御を担当していた。しかしながら、ヘッド制御基板210a〜210dのそれぞれが制御を担当する印刷ヘッド64の個数は4個に限られず、必要に応じて増減することができる。
また、上記実施形態では、ランレングス圧縮が施された印刷データがHDD150からヘッド制御基板210a〜210dへ転送されていた。しかしながら、印刷データを圧縮する手法はランレングス圧縮に限られない。あるいは、印刷データを圧縮せずにHDD150からヘッド制御基板210a〜210dへ転送するように構成することもできる。
また、上記実施形態では、縦横変換が施される前のラスターデータが印刷データとしてHDD150からヘッド制御基板210a〜210dへ転送されていた。しかしながら、縦横変換を施してから印刷データをHDD150にスプールし、この縦横変換済みの印刷データをHDD150からヘッド制御基板210a〜210dへ転送するように構成することもできる。
また、上記実施形態では、サウスブリッジ130とヘッドコントローラー200との間の通信は、USBケーブル500a〜500dを介して実行されていた。しかしながら、これとは異なる通信ケーブルを介して、サウスブリッジ130とヘッドコントローラー200との間の通信を実行するように構成することもできる。
また、上記実施形態では、HDD150からサウスブリッジ130をつなぐ通信回線としてSATA155が用いられていた。しかしながら、HDD150からサウスブリッジ130をつなぐ通信回線の種類はSATAに限られない。
また、上記実施形態では、ヘッドコントローラー200への印刷データの通信の制御は、CPU110、ノースブリッジ120、サウスブリッジ130で構成される機能部によって実行されていた。しかしながら、ヘッドコントローラー200への印刷データの通信の制御を行なう具体的な構成は上記のものに限られず、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、印刷開始用データ量として3パス分の印刷データの量が設定されていた。しかしながら、印刷開始用データ量は上記のものに限られず、必要に応じて増減することができる。そこで、例えば、印刷開始用データ量として少なくとも1パス分の印刷データの量を印刷開始用データ量として設定しても良い。
また、上記実施形態では、印刷データを記憶する「記憶部」として、HDD150が機能していた。しかしながら、HDD以外の記憶素子を、印刷データを記憶する「記憶部」として用いることもできる。
1…プリンター、 100…コンピューター、 110…CPU、 120…ノースブリッジ、 130…サウスブリッジ、 135…ケーブル、 140a,140b,140c,140d…USBホスト、 150…HDD、 155…SATA、 200…ヘッドコントローラー、 210a,210b,210c,210d…ヘッド制御基板、 220…メモリー、 221…受信データ記憶領域、 222…解凍データ記憶領域、 223…ノズルデータ記憶領域、 300…メディア、 400…プログラム

Claims (14)

  1. それぞれが印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドと、
    受信した印刷データに基づいて前記ヘッドの印刷を制御する制御部を前記複数のヘッドそれぞれについて有し、前記ヘッドによる印刷の開始に必要な印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての前記制御部が完了してから、前記ヘッドによる印刷を前記各制御部に開始させるヘッドコントローラーと、
    前記印刷データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から通信回線を介して読み出した前記印刷データを前記各制御部へ転送する通信コントローラーと
    を備え、
    前記通信コントローラーは、前記印刷開始用データ量の前記印刷データの前記記憶部からの転送を開始してから転送先の前記制御部が前記印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を前記各制御部について予測し、前記印刷準備期間が長いと予測した前記制御部から順番に前記印刷開始用データ量の前記印刷データの前記記憶部からの転送を開始することを特徴とするプリンター。
  2. 前記制御部が前記印刷開始用データ量の受信を完了したことが、当該制御部が前記印刷準備を完了するための必要条件となる請求項1に記載のプリンター。
  3. 前記通信コントローラーは、前記制御部へ転送する前記印刷開始用データ量に基づいて前記印刷準備期間を予測する請求項2に記載のプリンター。
  4. 前記通信コントローラーは、前記制御部へ転送する前記印刷開始用データ量を、前記制御部へ前記印刷データを転送する転送レートで除算した結果に基づいて前記印刷準備期間を予測する請求項3に記載のプリンター。
  5. 前記通信コントローラーは前記印刷データを圧縮して前記制御部に転送する請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプリンターであって、
    前記制御部が前記印刷開始用データ量の前記印刷データの解凍処理を完了したことが、当該制御部が前記印刷準備を完了するための必要条件となるプリンター。
  6. 前記通信コントローラーは、前記制御部による前記解凍処理が完了した後の前記印刷データの量に基づいて前記印刷準備期間を予測する請求項5に記載のプリンター。
  7. 前記通信コントローラーは、前記制御部による前記解凍処理が完了した後の前記印刷データの量を、前記制御部の前記解凍処理の処理レートで除算した結果に基づいて前記印刷準備期間を予測する請求項6に記載のプリンター。
  8. 前記通信コントローラーはラスターデータである前記印刷データを前記ヘッドコントローラーに転送し、前記ヘッドはノズルからインクを吐出して印刷を実行する請求項1ないし7のいずれか一項に記載のプリンターであって、
    前記制御部が前記印刷開始用データ量の前記印刷データを前記ラスターデータから前記ノズルの配列に応じた並びのノズルデータに並び換える縦横変換を完了したことが、当該制御部が前記印刷準備を完了するための必要条件となるプリンター。
  9. 前記通信コントローラーは、前記制御部により前記縦横変換が施される前記印刷データの量に基づいて前記印刷準備期間を予測する請求項8に記載のプリンター。
  10. 前記通信コントローラーは、前記制御部により前記縦横変換が施される前記印刷データの量を、前記制御部の前記縦横変換の変換レートで除算した結果に基づいて前記印刷準備期間を予測する請求項9に記載のプリンター。
  11. 前記複数のヘッドを移動させつつ前記各ヘッドに印刷を実行させるパスを、繰り返し実行することで画像を前記印刷媒体に印刷する請求項1ないし10のいずれか一項に記載のプリンターであって、
    前記印刷開始用データ量は、前記ヘッドが少なくとも1パス分の印刷を行うのに要するデータ量であるプリンター。
  12. それぞれが印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドを有するとともに、受信した印刷データに基づいて前記ヘッドの印刷を制御する制御部を前記複数のヘッドそれぞれについて有するプリンターの制御方法において、
    前記印刷データを記憶する記憶部から通信回線を介して読み出した印刷データを、前記各制御部に転送する通信工程と、
    前記ヘッドによる印刷の開始に必要な印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての前記制御部が完了してから、前記ヘッドによる印刷を前記各制御部に開始させる印刷開始工程と
    を備え、
    前記通信工程では、前記印刷開始用データ量の前記印刷データの前記記憶部からの転送を開始してから転送先の前記制御部が前記印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を前記各制御部について予測し、前記印刷準備期間が長いと予測した前記制御部から順番に前記印刷開始用データ量の前記印刷データの前記記憶部からの転送を開始することを特徴とするプリンターの制御方法。
  13. それぞれが印刷媒体に印刷を行う複数のヘッドを有するとともに、受信した印刷データに基づいて前記ヘッドの印刷を制御する制御部を前記複数のヘッドそれぞれについて有するプリンターの制御をコンピューターに実行させるプログラムにおいて、
    前記印刷データを記憶する記憶部から通信回線を介して読み出した印刷データを、前記各制御部に転送する通信工程と、
    前記ヘッドによる印刷の開始に必要な印刷開始用データ量の印刷データに基づいて印刷を開始するための印刷準備を全ての前記制御部が完了してから、前記ヘッドによる印刷を前記各制御部に開始させる印刷開始工程と
    を前記コンピューターに実行させ、
    前記通信工程では、前記印刷開始用データ量の前記印刷データの前記記憶部からの転送を開始してから転送先の前記制御部が前記印刷準備を完了するまでに要する印刷準備期間を前記各制御部について予測し、前記印刷準備期間が長いと予測した前記制御部から順番に前記印刷開始用データ量の前記印刷データの前記記憶部からの転送を開始することを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするプログラム記録媒体。
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