JP2013146802A - シリコン加工粉不純物除去装置及び方法 - Google Patents

シリコン加工粉不純物除去装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリコンのスライス加工時混入する炭素などの不純物を含まないリサイクル用シリコン粉を得るシリコン加工粉不純物除去装置及び方法を提供する。
【解決手段】インゴットを取り付ける磁化率の高い材料で構成された第1取付ビームと、インゴットと取付ビームを固定する接着剤と第1取付ビームと第2取付ビームを固定する部材と、クーラントを供給するノズルと、使用後のクーラントを受ける循環用クーラント槽と、クーラントを循環させるためのポンプと、循環槽からクーラントを取り出す排出ポンプと、クーラントを一時保管するタンクと、タンクに配置された着磁装置とを備えることにより、シリコンを共に切出されたビームの材料は、着磁することにより磁気的な選別装置もしくは粒径による選別装置によりシリコンと分離し、炭素などの不純物を含まない純度の高いシリコン粉を収集することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池などを構成するシリコンウエハーを切出すときに生じる加工粉から、不純物の少ないシリコン粉を回収する、シリコン加工粉不純物除去装置及び方法に関するものである。
シリコンウエハーを切出すためには、マルチワイヤーでインゴットをスライス加工している。このとき、シリコンのインゴットを接着剤でビームに取り付けている。このため、マルチワイヤーでビームをシリコンと共にスライス加工してしまうことになる。このビームは、主に、カーボンで構成されている。このため、シリコンの切削粉には、シリコンと共に接着剤とカーボンとが不純物として加工後のスラッジに含まれることになる。従来のシリコン加工粉不純物除去方法としては、シリコンスラッジを磁場中での磁気分離を行った後、酸溶液に浸漬させて、不純物を除去回収しているものがある(例えば、特許文献1参照)。図5は、特許文献1に記載された従来のシリコン加工粉不純物除去方法のフローチャートである。図5において、まず、シリコンスラッジは、工程S201で固形分に分離される。固形分に分離されたスラッジは、工程S202で磁場中での磁気分離を施す。その後、工程S203で、スラッジを酸溶液に浸漬することで、スラッジのシリコンの純度を高める。その後、工程S204で、スラッジを洗浄及び乾燥することで、シリコン原料粉として集める、不純物除去方法を示している。
特開平9−165212号公報
表1は、従来のシリコン加工粉不純物除去方法で除去したときの不純物除去結果を示す不純物低減効果の実施例を示している。
Figure 2013146802
図5のフローを実施することによって、表1の素材と実施例との差を見ると、スラッジにおいて、Fe及びCuでは一桁以上の減少効果が見られ効果があるが、カーボンについては、ほとんど低減された効果が見られず、カーボンが多量に残存しているという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、シリコンを切出すときに生じる加工粉を回収する上で、シリコン加工後のスラッジから、ビームを切るときに生じるカーボンなどのシリコン以外の不純物を効果的に除去することができるシリコン加工粉不純物除去装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様では、
インゴットを取付け可能な第1取付ビームと、
前記第1取付ビームを支持しかつ前記第1取付ビームを構成する磁性材料よりも磁化率が低い材料で構成される第2取付ビームと、
前記インゴットを加工する部分にクーラントを吐出するノズルと、
前記インゴットの切り屑と前記第1取付ビームを構成する前記磁性材料とが含まれる使用後のクーラントを受け取る循環用クーラント槽と、
前記循環用クーラント槽と前記ノズルとを接続する配管に配置されて前記クーラントを前記循環用クーラント槽から前記ノズルに循環させる循環ポンプと、
前記循環槽から前記クーラントを取り出す排出ポンプと、
前記循環槽から前記排出ポンプで取り出された前記クーラントを一時保管するタンクと、
前記タンクに配置されて前記タンク内の前記クーラント内の前記磁性材料を着磁させる第1着磁装置と、
前記タンクの前記クーラント内に含まれかつ前記第1着磁装置で着磁された前記磁性材料を、磁力を利用して、前記クーラントから不純物として分離する磁性材料分離装置とを備える、シリコン加工粉不純物除去装置を提供する。
また、本発明の別の態様では、インゴットが取り付けられた第1取付ビームを、前記第1取付ビームを構成する磁性材料よりも磁化率が低い材料で構成される第2取付ビームで支持する状態で、前記インゴットを加工する部分にノズルからクーラントを吐出しつつ前記インゴットの加工を行い、前記インゴットの加工中は、使用後のクーラントを循環用クーラント槽で受け取ったのち、前記循環用クーラント槽と前記ノズルとを接続する配管に配置された循環ポンプの駆動により、前記クーラントを前記循環用クーラント槽から前記ノズルに循環させ、
次いで、前記インゴットの加工後、前記循環槽から前記クーラントを、排出ポンプで、一時保管するタンクに取り出し、
前記タンクに配置されて前記タンク内の前記クーラント内の前記磁性材料を第1着磁装置で着磁し、
前記タンクの前記クーラント内に含まれかつ前記第1着磁装置で着磁された前記磁性材料を、磁力を利用して、前記クーラントから不純物として磁性材料分離装置で分離する、シリコン加工粉不純物除去方法を提供する。
以上のように、本発明のシリコン加工粉不純物除去装置及び方法によれば、スライス加工後のスラッジから、通常では難しいシリコン以外の不純物を選択して回収することができるので、シリコン加工粉のみを効率的に回収することができる。
本発明の一実施形態におけるシリコン加工粉不純物除去装置のビームの構成を示すとともに、スライス加工装置及びスラッジ回収装置の概略構成を示す説明図。 本発明の実施形態におけるシリコン加工粉不純物除去装置でスラッジの分離方法を実施するフェライト取出装置の概略構成を示す説明図。 本発明の実施形態におけるシリコン加工粉不純物除去装置で実施するシリコン加工粉不純物除去方法のフローチャート。 本発明の実施形態におけるシリコン加工粉不純物除去装置の第1ビーム材と第2ビーム材の結合方法を示す図。 本発明の実施形態におけるシリコン加工粉不純物除去装置の第1ビーム材と第2ビーム材の別の結合方法を示す図。 従来のシリコン加工粉不純物除去方法のフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施形態にかかるシリコン加工粉不純物除去装置で実施するシリコン加工粉不純物除去方法において、インゴットをスライス加工で切り出し、その加工屑からインゴットに再生するまでの工程のフローチャートを示している。このフローチャートを用いてシリコン加工粉不純物除去方法の全体を説明する。
<図1の工程>
まず、図3のステップS101からステップS104までの工程(ビーム貼付工程、スライス加工工程、排液回収工程、排液着磁工程)は、インゴットをビームに貼り付けて加工機(例えばスライスマシン)に取り付けてスライス加工を行う。次いで、スライス加工によりウエハーを切り出すときに生じかつスラッジを含む排液を回収する。次いで、回収した排液を着磁するまでのフローを示している。詳細は、図1を用いて後述する。
<図2の工程>
次いで、図3のステップS105からステップS106(磁力とフィルタ分離工程、シリコンスラッジ回収工程)までの工程は、着磁されたビーム材を含むクーラント排液を、磁力とフィルターとを用いて、第1接着剤を含むシリコンとフェライトとを分離する。次いで、シリコンスラッジを回収するまでのフローを示している。詳細は、図2を用いて後述する。
<図示されていない工程>
ステップS107の工程(スラッジ洗浄工程)では、回収したシリコンスラッジを、純水などで洗浄して、有機成分をシリコンスラッジから除去する。
次いで、ステップS108の工程(乾燥工程)では、洗浄したシリコンスラッジを乾燥して、水分をシリコンスラッジから除去する。
次いで、ステップS109の工程(解砕工程)では、乾燥したスラッジを固形化しやすくするために、乾燥したスラッジを、ある程度の大きさの粒径に解砕する。
次いで、ステップS110の工程(固形化工程)では、乾燥して解砕されたスラッジは、ある程度の値まで密度を上げるために、冷間圧縮などの手段で固形化する。
次いで、ステップS111の工程(焼成工程)では、固形化されたスラッジは、酸素成分と第1接着剤などの有機成分を除去するために焼成する。
次いで、ステップS112の工程(溶融工程)では、焼成した後、固形化されたスラッジを溶融することで、シリコンインゴットにすることができる。
以上のように、図1の工程と図2の工程とで、シリコンとフェライトとを分離し、図示されていない工程で第1接着剤を分離する、というのが、シリコン加工粉不純物除去方法の全体の構成になる。以下、図1及び図2の詳細を記述する。
図1は、本発明の1つの実施形態におけるシリコン加工粉不純物除去方法を実施するシリコン加工粉不純物除去装置の一部であるスライス加工装置30とスラッジ回収装置103との概略構成図である。
図1において、シリコンで構成される大略直方体のインゴット4は、第1接着層の一例として機能する例えばエポキシ系の第1接着剤3によって、フェライトで構成した大略直方体の板状の第1取付ビーム2の下面に固定支持されている。第2取付ビーム1は、第1取付ビーム2よりやや大きい大略直方体の板状のカーボンで構成し、かつ、その下面に、第1取付ビーム2を固定支持している。第2取付ビーム1は、スライスマシンの可動台22に機械的に結合されている(例えば、両側部が断面L字状の係合部材で抱持されている)。可動台22は、可動台用駆動装置100により、図1中に示すZ−方向に徐々に下降可能でかつZ−方向と直交する方向(紙面貫通方向)に移動可能となっている。可動台用駆動装置100でスライス加工装置30に対して可動台22を移動させる代わりに、可動台22に対してスライス加工装置30を移動させるようにしてもよい。
第1取付ビーム2の下方、言い換えれば、インゴット4の下方には、ダイヤモンド砥粒を付着したワイヤー6を一対のワイヤードラム5間に数百回〜千回程度に巻回することにより構成されるスライス加工装置30が配置されている。このスライス加工装置30のワイヤー6を、モータなどのワイヤードラム用駆動装置101によりワイヤードラム5を介して、回転駆動することにより、インゴット4をマルチでスライス加工(例えば、数百枚〜千枚程度のウエハに一挙に加工)可能としている。
インゴット4をワイヤー6で加工する加工部分、すなわち、インゴット4の下面付近に対して、上方から斜め下向きに、クーラント13を吐出可能にクーラント吐出用ノズル7が配置されている。インゴット4の下方には、循環用クーラント槽の一例として機能する循環タンク9が開口されて配置されている。ノズル7は、循環ポンプ8を介して配管の一例であるパイプ31により、循環タンク9に接続されている。よって、循環ポンプ8を駆動することにより、循環タンク9から、例えばグリコール系を主体とするクーラント13を、ノズル7を介して、スライス加工部分に吐出することができる。この結果、ノズル7からスライス加工部分にクーラント13を吐出しながら、スライス加工装置30でインゴット4のスライス加工を進めることができる。スライス加工によりウエハーを切り出すときに、スラッジが生じ、スラッジはクーラント13と共に、循環タンク9に回収される。
スライス後のウエハーは1枚づつ分離されている必要があるので、ワイヤー6とインゴット4との位置関係は、図1中に示す上下方向沿いのインゴット4の幅Aを超えるところまでワイヤー6が下降する必要がある。従って、ワイヤー6は、インゴット4から切削を開始し、インゴット4と第1取付ビーム2とを固定する第1接着剤3を通り越して第1取付ビーム2のある程度の深さまで切り込むことになる。また、シリコンで構成されるインゴット4の切り屑と第1接着剤3の切り屑と第1取付ビーム2のフェライトの切り屑とが混じったクーラント13が、循環タンク9に蓄積される。そして、循環タンク9に蓄積されたクーラント13は、循環タンク9から、再度、循環ポンプ8でノズル7を通してスライス加工部分に吐出される。スライス加工部分動作が加工が完了するまで、このようなクーラント13の循環及び吐出動作を繰り返すことになる。
スライス加工完了後、クーラント受け槽9には、スラッジを含むクーラント13が蓄積された状態となっている。クーラント受け槽9は、排出ポンプ10を介して配管の一例であるパイプ32で、クーラント着磁タンク11に接続されている。よって、クーラント受け槽9内のスラッジを含むクーラント13は、排出ポンプ10を駆動することにより、クーラント着磁タンク11に移送される。その後、クーラント着磁タンク11の外側に巻回されて配置された、第1着磁装置の一例として機能する着磁コイル12によって、クーラント着磁タンク11内に移送された液そのものを着磁する。その方法は、例えばパルス電流を電源102から着磁コイル12に通電することにより、クーラント13が収納されたタンク11の中で着磁磁界が発生し、クーラント13の中の磁化率の高い磁性材料例えばフェライトのみが着磁され、着磁されたフェライトを含むクーラントが、着磁後クーラント14として、クーラント着磁タンク11に蓄積されることになる。
図2は、本発明の実施形態において、着磁されたフェライトのスラッジを含む着磁クーラント14から、着磁されたフェライト部分を不純物として取り出すフェライト取出装置104を示している。図2において、図1と同じ構成要素については同じ記号を用い、説明を省略する。
図2において、クーラント着磁タンク11の吐出口11aより、着磁されたスラッジを含むクーラント14を吐出する。クーラント着磁タンク11の吐出口11aの下方には、第2着磁装置の一例として機能する着磁ローラ18と、脱磁装置の一例として機能する脱磁ローラ19との間に張架されたメッシュフィルターベルト20を配置して、磁性材料分離装置の一例として機能するフェライト取出装置104を構成している。メッシュフィルターベルト20は、強磁性体のワイヤーでメッシュ状に形成されている。モータなどのローラ用駆動装置105により、着磁ローラ18又は脱磁ローラ19を駆動してメッシュフィルターベルト20を回転させる。上側のメッシュフィルターベルト20の下方には、排液回収装置の一例として機能するクーラント受け槽16を配置している。よって、着磁されたスラッジを含むクーラント14は、メッシュフィルターベルト20のメッシュの隙間を通して、クーラント受け槽16で受け取る。このとき、スラッジのうちのフェライトは着磁されているので、その磁力で、ある程度凝集し、シリコンの粉の粒径より大きくなる。このため、着磁されたフェライトを含むクーラント14がメッシュフィルターベルト20のメッシュの隙間を通過するとき、メッシュフィルターベルト20のメッシュ構造で、フェライトのスラッジは磁力により捕捉することができる。さらに、メッシュフィルターベルト20は着磁ローラ18で磁性を帯びた状態でクーラント着磁タンク11の吐出口11aの下方に送り出されるため、メッシュサイズより小さなフェライトも磁気吸引力でメッシュに付着させて(図2の参照符号20aを参照。)取り除くことができる。メッシュフィルターベルト20に付着した着磁フェライト粉は脱磁ローラ19を通ることで、磁気吸引力は消失する。脱磁ローラ19の下方でかつ脱磁ローラ19の周りに巻回されたメッシュフィルターベルト20に先端が接触するようにスクライバー21が配置されている。よって、前記したように磁気吸引力が消失するとともに、スクライバー21でメッシュフィルターベルト20に付着したフェライトのスラッジが掻き出されることにより、フェライトが、脱磁ローラ19の下方のビーム切り粉受け槽17に回収される。このようにしてクーラント14からは、着磁されたフェライトが取り除かれるので、着磁されたフェライトが取り除かれた後のクーラント14(シリコンのスラッジが含まれるクーラント14)が、上側のメッシュフィルターベルト20の下方でかつ下側のメッシュフィルターベルト20の上方に配置されたクーラント受け槽16内に回収される。これによって、連続して、シリコンのスラッジとフェライトのスラッジとを分離することができる。第1接着剤3は、この段階での分離は難しく、この後の焼成工程で別途除去することになる。
スラッジ回収装置103として、ここでは、一例として、磁気と粒径との差を利用した選別方法について記載しているが、フェライトを着磁することによってフェライトは磁性を帯びるので、磁気吸引力で凝集した粉を分離する方法又は遠心分離などの比重による分離方法を採用しても良い。
以下、第1取付ビーム2と第2取付ビーム1との構成例について図4A及び図4Bを用いて説明する。図4A及び図4Bにおいて図1と同じ構成要素については同じ符号を用いて、説明を省略する。
図4Aにおいて、カーボンの第2取付ビーム1の上下方向の厚みは、機械的強度を保つ目的で、一般に、20〜30mm程度の厚みを持つ。フェライトで構成される第1取付ビーム2は、第2取付ビーム1に、第2接着層の一例としての機能する第2接着剤15で固定支持される。このときの第1取付ビーム2の厚みは、スライス加工装置30のワイヤーソーでのシリコンをスライスするときの第1取付ビーム2への切り込み量に合わせて、2〜4mmと薄く設定することができる。従って、前述したように、ワイヤー6がインゴット4をスライス加工するときに、ウエハーを1枚1枚分離するために、第1取付ビーム2の部分までワイヤー6が入り込んで切り込まれていくが、切り粉としては第1取付ビーム2のフェライト成分のみを切削し、第2取付ビーム1のカーボン部分は切削せずにカーボンの粉は切削排液(クーラント13)に混入することはなくなる。
一方、図4Bは、本発明の第1取付ビーム2と第2取付ビーム1とを結合する方法の別の方法を示した図である。図4Bにおいては、第2接着剤15を用いず、第1取付ビーム2と第2取付ビーム1とを機械的に接合する(例えば、アリ溝で結合)方法の一例を示している。
以上の方法により、加工後のクーラント13に、第1取付ビーム2の成分を含まないスラッジを回収することができるので、炭素などの分離が困難な不純物を含まずかつ分離が容易なフェライトを含むシリコン加工粉として回収し、所定の手順を踏まえることで、インゴットまで再生することができるという効果がある。
また、第1取付ビーム2と第2取付ビーム1との構成は、カーボンビーム(第2取付ビーム)1とフェライトビーム(第1取付ビーム)2との組合せとフェライトビーム2の厚みをカーボンビーム1の厚みより大幅に薄くすることにより、第1接着層3の熱伝導性を均一にすることができるため、インゴット4とビーム1,2との間の接着を安定させることができるという利点がある。
なお、循環ポンプ8と、排出ポンプ10と、可動台用駆動装置100と、ワイヤードラム用駆動装置101と、電源102と、ローラ用駆動装置105とは、制御装置110にそれぞれ接続されており、制御装置110によりそれぞれの動作が制御されて、シリコン加工粉不純物除去方法を自動的に実施できるようになっている。
前記実施形態によれば、インゴット4を第1接着剤3で接着固定して支持する第1取付ビーム2に、カーボンとは異なる磁性材料を部分的に使用する。例えば、磁性材料の一例としてフェライト製の第1取付ビーム2をカーボン製の第2取付ビーム1に支持して使用する。このように構成すれば、加工後のクーラント13に含まれるスラッジは、第1接着剤3とフェライトとシリコンとのみで構成されることとなる。第1接着剤3については、スラッジを高温加熱することでスラッジから接着剤成分を除去することができるとともに、フェライトは着磁することにより磁力選別が容易になり、また、フェライト同士の磁気結合により凝集するため、シリコン粉と分離してフェライトをスラッジから容易に回収することができる。この結果、シリコンを切出し加工するときに生じる加工粉を回収する上で、シリコン加工後のスラッジから、ビームを切るときに生じるフェライトなどのシリコン以外の不純物を効果的に除去することができる。
また、第1接着剤3無しでインゴット4を支持する第1取付ビーム2に、カーボンとは異なる磁性材料を部分的に使用することもできる。例えば、磁性材料の一例としてフェライト製の第1取付ビーム2を、機械的結合などを利用して、カーボン製の第2取付ビーム1に支持して使用することができる。このように構成すれば、加工後のクーラント13に含まれるスラッジは、フェライトとシリコンとのみで構成されることとなる。よって、第1接着剤3を除去する工程を省略することができる。
なお、上記様々な実施形態又は変型例のうちの任意の実施形態又は変型例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかるシリコン加工粉不純物除去装置及び方法は、純度の高いシリコン粉を回収する効果を有し、半導体ウエハー等のスライス加工時のシリコン粉回収の用途にも適用できる。
1 第2取付ビーム
2 第1取付ビーム
3 第1接着層
4 インゴット
5 ワイヤードラム
6 ワイヤー
7 ノズル
8 循環ポンプ
9 クーラント受け槽
10 排出ポンプ
11 クーラント着磁タンク
12 着磁コイル
13 クーラント
14 着磁後クーラント
15 第2接着層
16 クーラント受け槽
17 ビーム切り粉受け槽
18 回転着磁ローラ
19 回転脱磁ローラ
20 メッシュフィルターベルト
21 スクライバー
22 スライスマシン可動台
30 スライス加工装置
31,32 パイプ
100 可動台用駆動装置
101 ワイヤードラム用駆動装置
102 電源
103 スラッジ回収装置
104 フェライト取出装置
105 ローラ用駆動装置
110 制御装置

Claims (8)

  1. インゴットを取付け可能な第1取付ビームと、
    前記第1取付ビームを支持しかつ前記第1取付ビームを構成する磁性材料よりも磁化率が低い材料で構成される第2取付ビームと、
    前記インゴットを加工する部分にクーラントを吐出するノズルと、
    前記インゴットの切り屑と前記第1取付ビームを構成する前記磁性材料とが含まれる使用後のクーラントを受け取る循環用クーラント槽と、
    前記循環用クーラント槽と前記ノズルとを接続する配管に配置されて前記クーラントを前記循環用クーラント槽から前記ノズルに循環させる循環ポンプと、
    前記循環槽から前記クーラントを取り出す排出ポンプと、
    前記循環槽から前記排出ポンプで取り出された前記クーラントを一時保管するタンクと、
    前記タンクに配置されて前記タンク内の前記クーラント内の前記磁性材料を着磁させる第1着磁装置と、
    前記タンクの前記クーラント内に含まれかつ前記第1着磁装置で着磁された前記磁性材料を、磁力を利用して、前記クーラントから不純物として分離する磁性材料分離装置とを備える、シリコン加工粉不純物除去装置。
  2. 前記第1取付ビームは、前記磁性材料としてフェライトで構成されるとともに、前記第2取付ビームは、カーボンで構成される、請求項1に記載のシリコン加工粉不純物除去装置。
  3. 前記磁性材料分離装置は、
    強磁性体のワイヤーで構成したメッシュベルトと、
    前記メッシュベルトを回転移動させる駆動装置と、
    前記メッシュベルトのベルト送り側に配置されて前記メッシュベルトを着磁させる第2着磁装置と、
    前記メッシュベルトのベルトの受け側に配置されて、着磁された前記メッシュベルトを脱磁させる脱磁装置と、
    前記第1着磁装置で着磁された磁性材料を含むクーラントを、着磁されかつ前記回転移動する前記メッシュベルトのメッシュ部分に吐出して、前記着磁された磁性材料を前記メッシュベルトに磁気吸引力で付着させ、前記メッシュベルトを通過する排液を回収する排液回収装置とを備える、請求項1又は2に記載のシリコン加工粉不純物除去装置。
  4. 前記第1取付ビームには、前記インゴットが接着剤を介して取付けられている、請求項1〜3のいずれか1つに記載のシリコン加工粉不純物除去装置。
  5. インゴットが取り付けられた第1取付ビームを、前記第1取付ビームを構成する磁性材料よりも磁化率が低い材料で構成される第2取付ビームで支持する状態で、前記インゴットを加工する部分にノズルからクーラントを吐出しつつ前記インゴットの加工を行い、前記インゴットの加工中は、使用後のクーラントを循環用クーラント槽で受け取ったのち、前記循環用クーラント槽と前記ノズルとを接続する配管に配置された循環ポンプの駆動により、前記クーラントを前記循環用クーラント槽から前記ノズルに循環させ、
    次いで、前記インゴットの加工後、前記循環槽から前記クーラントを、排出ポンプで、一時保管するタンクに取り出し、
    前記タンクに配置されて前記タンク内の前記クーラント内の前記磁性材料を第1着磁装置で着磁し、
    前記タンクの前記クーラント内に含まれかつ前記第1着磁装置で着磁された前記磁性材料を、磁力を利用して、前記クーラントから不純物として磁性材料分離装置で分離する、シリコン加工粉不純物除去方法。
  6. 前記第1取付ビームは、前記磁性材料としてフェライトで構成されるとともに、前記第2取付ビームは、カーボンで構成される、請求項5に記載のシリコン加工粉不純物除去方法。
  7. 前記磁性材料分離装置では、
    強磁性体のワイヤーで構成したメッシュベルトを駆動装置で回転移動させて、前記メッシュベルトのベルト送り側に配置された第2着磁装置で、前記メッシュベルトを着磁させるとともに、前記メッシュベルトのベルトの受け側に配置された脱磁装置で、着磁された前記メッシュベルトを脱磁させ、
    前記第1着磁装置で着磁された磁性材料を含むクーラントを、着磁されかつ前記回転移動する前記メッシュベルトのメッシュ部分に吐出して、前記着磁された磁性材料を前記メッシュベルトに磁気吸引力で付着させ、前記メッシュベルトを通過する排液を回収する排液回収装置とを備える、請求項5又は6に記載のシリコン加工粉不純物除去方法。
  8. 前記第1取付ビームには、前記インゴットが接着剤を介して取付けられている、請求項5〜7のいずれか1つに記載のシリコン加工粉不純物除去方法。
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