JP2013146678A - 混練装置、酵素反応装置、セルロース糖化装置、バイオマス糖化装置及びエタノール生産装置 - Google Patents

混練装置、酵素反応装置、セルロース糖化装置、バイオマス糖化装置及びエタノール生産装置 Download PDF

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重雄 蔦木
Tatsuya Oka
辰哉 岡
Hiroshi Ito
浩史 伊藤
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祐之 亀岡
Yoshihiro Nose
吉弘 能勢
Keisuke Shimazu
圭輔 島津
Makoto Kitano
誠 北野
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Abstract

【課題】混練装置において、モータの負荷を調節可能とする。
【解決手段】混練対象物100を収容するチャンバ2と、上記チャンバ2内において回転駆動されるシャフト3と、上記シャフト3に接続されるパドル4と、上記シャフト3を回転駆動するモータ5とを備える混練装置1であって、上記チャンバ2内に液体Wを供給する液体供給手段6を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、混練装置、酵素反応装置、セルロース糖化装置、バイオマス糖化装置及びエタノール生産装置に関するものである。
バイオマスからエタノール(バイオエタノール)を生産する技術として種々のプロセスが発表されている。このなかの1つとして、糖化酵素として広く知られるセルラーゼを用いてバイオマス中のセルロースをグルコースに糖化し、当該グルコースを発酵処理することによりエタノールを生産するプロセスが開示されている。上記糖化酵素を用いたセルロースの糖化処理では、糖化酵素に含まれるβ−グルカナーゼによってセルロースがセロビオース(グルコースの2量体)に分解され、さらに同じく糖化酵素に含まれるβ−グルコシダーゼによって上記セロビオースからグルコースに最終的に分解される。
このようなプロセスを用いるときには、例えば、特許文献1で示すような混練装置(酵素反応装置)を用いて、セルロースを含む多糖物と糖化酵素とを混練する。この特許文献1で示されるような混練装置は、横置きされたチャンバの内部に上記多糖物と糖化酵素を入れ、チャンバの内部にてパドルが取り付けられたシャフトを回転させることで、多糖物と糖化酵素とを混練する。
特表2008−521396号公報
ところで、酵素糖化反応後の糖濃度を高くするために酵素反応の対象物(多糖物)の水分量は出来るだけ低いことが望ましいが、多糖物に含まれる水分量が低い場合、混練の初期段階では多糖物と糖化酵素とが混練されたもの(混練対象物)の流動性が低い。一方、混練が進むと、多糖物が水溶性オリゴ糖や懸濁体多糖に加水分解されて混練対象物が徐々に液化し、混練対象物の流動性が高まる。このため、混練の初期段階ではパドルが混練対象物から受ける反力が大きく、シャフトの負荷が大きい。そして、混練が進むに連れてパドルが混練対象物から受ける反力が小さくなり、シャフトの負荷が小さくなる。
シャフトは通常モータによって回転駆動される。このため、シャフトの負荷が大きい場合にはモータの負荷も大きくなる。ここで、モータの負荷が、モータの許容値を超えたときには、モータの安全装置が作動し、モータが緊急停止してしまう。一度モータが緊急停止されると、再起動までに多くの作業が必要となり、エタノールの生産作業が停止してしまうことになる。
また、エタノールを生産するとき用いる混練装置のみならず、混練の状態によって流動性が変化する混練対象物を混練する混練装置では、同様に、モータの負荷が許容値を超え、モータが緊急停止する可能性がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、混練装置において、モータの負荷を調節可能とすることで、モータの負荷が許容値を超えないようにすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、混練対象物を収容するチャンバと、上記チャンバ内において回転駆動されるシャフトと、上記シャフトに接続されるパドルと、上記シャフトを回転駆動するモータとを備える混練装置であって、上記チャンバ内に液体を供給する液体供給手段を備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記液体供給手段が、上記チャンバへの上記液体の供給状態を調節するバルブと、上記モータの負荷を検出する負荷検出センサと、上記負荷検出センサの検出結果に基づいて上記バルブを制御する制御手段とを備えるという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記制御手段が、混練開始時に上記モータの出力を連続的に増加させるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第2または第3の発明において、上記制御手段が、上記モータの許容負荷を超えない範囲で上記モータの負荷が最大となるように上記液体の供給量を設定するという構成を採用する。
第5の発明は、セルロースを含む多糖物と糖化酵素との混合物を混練対象物とする酵素反応装置であって、上記第1〜第4いずれかの発明である混練装置からなるという構成を採用する。
第6の発明は、セルロース糖化装置であって、第5の発明である酵素反応装置と、上記酵素反応装置により生成された分解物を、固体酸触媒を用いてグルコースに分解する第1触媒反応装置とを備えるという構成を採用する。
第7の発明は、バイオマス糖化装置であって、バイオマスに加圧熱水を作用させてバイオマスに含まれるヘミセルロースを選択的に分解する加圧熱水反応装置と、上記加圧熱水反応装置の処理液から固体としてのセルロースを分離する固液分離器と、上記固液分離器で分離されたセルロースをグルコースに分解する上記第6の発明であるセルロース糖化装置とを備えるという構成を採用する。
第8の発明は、上記第7の発明において、上記固液分離器で分離された液体としてのヘミセルロース分解物を、固体酸触媒を用いてヘミセルロース由来の単糖に分解する第2触媒反応装置をさらに備えるという構成を採用する。
第9の発明は、エタノール生産装置であって、上記第8の発明である上記バイオマス糖化装置と、上記バイオマス糖化装置により生成されたグルコースからエタノールを生成する第1発酵装置と、上記バイオマス糖化装置により生成されたヘミセルロース由来の単糖からエタノールを生成する第2発酵装置とを備えるという構成を採用する。
本発明によれば、チャンバ内に液体を供給する液体供給手段を備える。本発明においては、液体供給手段によってチャンバ内に液体が供給されると、混練対象物の流動性が高まり、パドルが受ける反力が減少し、シャフト及び当該シャフトを回転駆動するモータの負荷が減少する。
つまり、本発明によれば、液体供給手段によってチャンバ内に液体を供給することによって、モータの負荷を調節することができる。
したがって、本発明によれば、混練装置において、モータの負荷を調節可能とし、モータの負荷が許容値を超えないようにすることが可能となる。
本発明の一実施形態における混練装置の概略構成を示す模式図であり、(a)が縦断面図であり、(b)が横断面図である。 本発明の一実施形態における混練装置を酵素反応装置として備えるエタノール生産装置のプロセス構成図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る混練装置及び酵素反応装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(混練装置)
図1は、本実施形態の混練装置1の概略構成を示す模式図であり、(a)が縦断面図であり、(b)が横断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の混練装置1は、チャンバ2と、シャフト3と、パドル4と、モータ5と、水供給部6(液体供給手段)とを備えている。
チャンバ2は、内部に混練対象物100が収容される有底円筒形状の容器であり、中心軸が水平となるように寝かされた姿勢で設置されている。このチャンバ2には、水供給部6から供給される水W(液体)を取り込むための投入口2aを備えている。また、図1には示されていないが、このチャンバ2には、内部に混練対象物100を供給するための投入口と、内部から混練対象物100を取り出すための排出口とが設けられている。
本実施形態の混練装置1が混練対象とする混練対象物100としては、種々のものが考えられるが、例えば、セルロースを含む多糖物と糖化酵素との混合物としたり、パン生地としたりすることができる。ただし、混練対象物100は、混練が進むにつれて流動性(粘度)が変化するものである。例えば、セルロースを含む多糖物と糖化酵素との混合物は、混練が進行するに連れてセルロースの分解が進み流動性が高まる。また、パン生地は、混練が進行するに連れて流動性が低くなる。
シャフト3は、チャンバ2の外部からチャンバ2の内部に挿入されており、チャンバ2の中心軸に重ねて配置されている。このシャフト3は、チャンバ2に対して回転可能に支持されており、両端(先端3a及び後端3b)がチャンバ2の外部に突出されている。
パドル4は、シャフト3からシャフト3の径方向に突出するように設けられた板状部材であり、シャフト3の回転に伴ってチャンバ2内にて回動される。このパドル4は、図1(a)及び図1(b)に示すように、シャフト3の先端3a側と、シャフト3の後端3b側と、これらの中間とに各々2枚ずつ設けられている。
モータ5は、シャフト3の後端3bと接続されており、チャンバ2の外部に設置されている。このモータ5は、シャフト3を回転駆動するための動力を生成すると共に、シャフト3に回転動力を伝達することでシャフト3を回転駆動させるものである。
水供給部6は、開閉バルブ6a(バルブ)と、トルクメータ6b(負荷検出センサ)と、制御装置6c(制御手段)と、水供給配管6dとを備えている。
開閉バルブ6aは、水源とチャンバ2の投入口2aとを繋ぐ水供給配管6dの途中部位に接続されており、制御装置6cの制御の下、水供給配管6dの開閉を行う。この開閉バルブ6aは、水供給配管6dの開閉を行うことにより、チャンバ2に供給される水Wの供給状態を切り替えるものであり、チャンバ2に水Wが供給される状態と、チャンバ2に水Wが供給されない状態とを切り替える。
トルクメータ6bは、モータ5の出力軸に取り付けられており、当該出力軸に作用するトルクを検出することによって、モータ5の負荷を検出する。
制御装置6cは、開閉バルブ6aとトルクメータ6bとに電気的に接続されており、モータ5の負荷(トルクメータ6bの検出結果)に基づいて開閉バルブ6aを制御する。
この制御装置6cは、モータ5の許容負荷を超えない範囲でモータ5の負荷が最大となるように開閉バルブ6aによる水供給配管6dの開放時間(すなわちチャンバ2への水Wの供給量)を設定する。つまり、制御装置6cは、予めモータ5の許容負荷を示すトルク値を記憶し、この記憶するトルク値とトルクメータ6bの検出結果とに基づいて、記憶するトルク値を超えない範囲で最大となるように水Wの供給量を設定する。
例えば、制御装置6cは、モータ5の出力を予め設定された定格値に向けて徐々に増加させ、トルクメータ6bの検出結果が記憶するトルク値に近づくごとに水供給部6にチャンバ2内に水Wを供給させて混練対象物100の流動性を高める。そして、モータ5の出力が最終的に定格値となったときに、トルクメータ6bの検出結果が、予め記憶するトルク値を超えない範囲で最大となるように制御する。このような制御を可能とするために、制御装置6cは、モータ5と電気的に接続され、モータ5を制御可能とされている。そして、制御装置6cは、混練開始時にモータ5の出力を直ぐに設定された定格値とするのではなく、上記定格値に向けて連続的に増加させる。これによって、チャンバ2に水Wを供給する時間を確保することができ、混練対象物100の流動性を調節する時間を確保することができる。
このような本実施形態の混練装置1では、モータ5によってシャフト3が回転駆動されると、シャフト3に連結されたパドル4がチャンバ2の内部を回転し、これによって混練対象物100が混練される。
ここで、混練開始時には、制御装置6cの制御の下、モータ5の出力が定格値に向けて徐々に増加される。このとき、制御装置6cは、トルクメータ6bから入力されるトルク値が予め記憶するトルク値(モータ5の限界負荷を示すトルク値)に近づいたときには、水供給部6にチャンバ2内に水Wを供給させる。この結果、混練対象物100の流動性が高まり、モータ5の負荷が減少する。そして、モータ5の出力の増加と、水供給部6からチャンバ2への水Wの供給とを繰り返し、モータ5の出力が最終的に定格値となったときに、トルクメータ6bの検出結果が、予め記憶するトルク値を超えない範囲で最大となるように、水供給部6からの水Wの供給量が制御される。
また、本実施形態において混練対象物100は、混練が進行するに連れて流動性が変化する。このため、混練が進行して流動性が低くなったときには再びモータ5の負荷が増大する。このため、制御装置6cは、トルクメータ6bの検出結果からモータ5の負荷を常に監視し、必要に応じて水供給部6を制御してチャンバ2に水Wを供給させる。
以上のような本実施形態の混練装置1によれば、チャンバ2内に水Wを供給する水供給部6を備える。本実施形態の混練装置1においては、水供給部6によってチャンバ2内に水Wが供給されると、混練対象物100の流動性が高まり、パドル4が受ける反力が減少し、シャフト3及び当該シャフト3を回転駆動するモータ5の負荷が減少する。
つまり、本実施形態の混練装置1によれば、水供給部6によってチャンバ2内に水Wを供給することによって、モータ5の負荷を調節することができる。したがって、本実施形態の混練装置1によれば、モータ5の負荷を調節可能とし、モータ5の負荷が許容値を超えないようにすることが可能となる。
また、本実施形態の混練装置1によれば、水供給部6は、チャンバ2への水Wの供給状態を調節する開閉バルブ6aと、モータ5の負荷を検出するトルクメータ6bと、トルクメータ6bの検出結果に基づいて開閉バルブ6aを制御する制御装置6cとを備える。このため、混練対象物100の混練中に、モータ5の負荷に基づいてリアルタイムで水Wの供給を自動制御することが可能となる。
また、本実施形態の混練装置1によれば、混練開始時にモータ5の出力を連続的に増加させる。このため、モータ5の負荷が急激に増加することを防ぎ、混練対象物100の流動性を調節する時間を確保することができる。
また、本実施形態の混練装置1によれば、モータ5の許容負荷を超えない範囲でモータ5の負荷が最大となるように水Wの供給量を設定する。このため、混練対象物100に対するパドル4の仕事量をモータ5の許容負荷を超えない範囲で最大とすることができ、混練時間の短縮を図ることが可能となる。
(酵素反応装置、セルロース糖化装置、バイオマス糖化装置及びエタノール生産装置)
次に、図2を参照して、上記実施形態の混練装置1からなる酵素反応装置14を備えるエタノール生産装置10について説明する。
エタノール生産装置10は、加圧熱水反応装置11、固液分離器12、冷却器13、酵素反応装置14、第1触媒反応装置15、第1発酵装置16、第2触媒反応装置17、第2発酵装置18、蒸留装置19及び排水処理装置20から構成されている。このようなエタノール生産装置10は、外部から原料として供給された木質系バイオマスを糖化処理することによりに単糖類(キシロース及びグルコース)を生産し、当該単糖類にアルコール発酵処理及び蒸留処理を施すことにより高純度のエタノールを生産するプロセス装置である。
加圧熱水反応装置11は、200〜230℃の加圧熱水を上記木質系バイオマスに作用させることにより、木質系バイオマスに含まれるヘミセルロース(固体)を選択的に加水分解して可溶化させる装置である。木質系バイオマスは、セルロース、ヘミセルロース及びリグニンを主成分とするセルロース系バイオマスである。これら主成分のうち、ヘミセルロースは、比較的低温の200〜230℃の加圧熱水を作用させると容易に加水分解されて五炭糖が重合したヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類(ヘミセルロース分解物)に分解(可溶化)するが、セルロースは、200〜230℃の加圧熱水では殆ど分解しない。特に、セルロースを加圧熱水で加水分解するためには、200〜230℃を超える例えば240〜300℃程度の加圧熱水を木質系バイオマスに作用させる必要がある。
加圧熱水反応装置11は、このようなセルロース、ヘミセルロース及びリグニンの加圧熱水に対する性質を利用することにより、木質系バイオマスに含まれるヘミセルロースを五炭糖が重合したヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類(ヘミセルロース分解物)に選択的に分解(可溶化)させる。なお、加圧熱水とは、亜臨界状態の熱水であって、液体状態を維持するために加圧された熱水である。
上記加圧熱水反応装置11は、図2に示すように、ポンプ11a、加熱器11b、水量調整弁11c、反応槽11d及び制御装置11eから構成されている。ポンプ11aは、外部から供給される水を加圧して加熱器11bに送出する。加熱器11bは、制御装置11eから入力される温度制御信号に応じて、ポンプ11aから流入する加圧水を200〜230℃まで加熱し、加圧熱水として水量調整弁11cに送出する。水量調整弁11cは、制御装置11eから入力される流量制御信号に応じてその開度が調節される電子制御弁であり、流量調整した上で加熱器11bから流入する加圧熱水を反応槽11dに送出する。
反応槽11dは、外部から原料として供給される一定量の木質系バイオマスを収容すると共に、水量調整弁11cから流入する加圧熱水を木質系バイオマスに添加(作用)させることによって、木質系バイオマス中のヘミセルロースを、ヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類に選択的に分解する。すなわち、この反応槽11dの処理液は、木質系バイオマスの主成分のうち、セルロース及びリグニンを固体として含み、またヘミセルロースが分解して得られたヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類(ヘミセルロース分解物)を液体として含むものである。反応槽11dはこのような処理液を固液分離器12に排出する。
制御装置11eは、加熱器11bに温度制御信号を出力すると共に水量調整弁11cに流量制御信号を出力し、反応槽11dに供給すべき加圧熱水の温度及び流量(供給量)を調節することにより、反応槽11dにおける木質系バイオマスの加水分解条件を制御する。すなわち、制御装置11eは、加圧熱水の供給量Q(ml)と木質系バイオマスの供給量V(g)との比率K(=Q/V)、加圧熱水の温度T(℃)を加水分解条件として設定する。制御装置11eが反応槽11dの加水分解条件を調整することによって、反応槽11dから流出する処理液は、上述したようにセルロース及びリグニンを固体として含み、またヘミセルロースが分解して得られたヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類を液体として含むものとなる。
固液分離器12は、上記反応槽11dから流入する処理液を固液分離することにより、固体であるセルロース(リグニンを多く含む)を第1多糖物として冷却器13に送出する一方、ヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類を第2多糖液として第2触媒反応装置17に送出する。冷却器13は、後段の酵素反応装置14における糖化酵素(耐熱性酵素)の活性が最も高くなるように第1多糖物の温度を調節するために設けられており、固液分離器12から流入する第1多糖物を例えば50〜90℃程度に冷却して酵素反応装置14に送出する。
酵素反応装置14は、冷却器13から供給される第1多糖物に糖化酵素であるセルラーゼ及び水を添加し、第1多糖物中のセルロースにセルラーゼを作用させることによってセロビオース(グルコースが2量体重合したもの)を主成分とする分解物つまり水溶性オリゴ糖や懸濁体多糖に加水分解する装置である。セルラーゼは、複数種類の糖化酵素の集合体として一般的に知られているが、主成分としてβ−グルカナーゼを含んでいる。このβ−グルカナーゼは、セルロースを上記水溶性オリゴ糖に加水分解するための糖化酵素として知られている。また、水溶性オリゴ糖は、グルコースが2〜6量体重合した水溶性を示す分解物(多糖類)であり、懸濁体多糖は、グルコースが7量体以上重合したものやグルコースが6量体重合したセロヘキサオースの結晶であり、酵素反応装置14内において懸濁状態で存在する分解物(多糖類)である。酵素反応装置14は、上記β−グルカナーゼがセルロースに作用することによって上記水溶性オリゴ糖を生成し、当該水溶性オリゴ糖を主成分とする第1多糖液を第1触媒反応装置15に送出する。
ここで、酵素反応装置14で用いる糖化酵素は、「耐熱性酵素」として市販されているものも可能である。通常の糖化酵素は、40〜50℃程度において酵素活性が最大になるが、耐熱性酵素は、70〜90℃程度の温度において酵素活性が最大になる。このような耐熱性酵素を酵素反応装置14で用いることにより、冷却器13で冷却すべき温度幅が小さくなるので、第1多糖物の冷却によるエネルギーロスを縮小することが可能となる。
また、本実施形態において酵素反応装置14として、上記実施形態の混練装置1が用いられている。つまり、本実施形態においては、混練装置1からなる酵素反応装置14に対して、冷却器13から排出された第1多糖物と、糖化酵素であるセルラーゼと、水とが供給され、これらの混合物を混練対象物100として混練が行われる。
なお、冷却器13から排出された第1多糖物と、糖化酵素であるセルラーゼと、水との混合物は、混練の初期にはセルロースを多く含むことから流動性が低い。これに対して、酵素反応装置14では、冷却器13から排出された第1多糖物と、糖化酵素であるセルラーゼと、水との混合物を混練するときに、酵素反応装置14が備えるモータの負荷を調節可能とし、モータの負荷が許容値を超えないようにすることが可能となる。したがって、モータの過負荷が原因による酵素反応装置14の停止を防止することができ、安定して水溶性オリゴ糖を生成することができる。
第1触媒反応装置15は、酵素反応装置14から流出する第1多糖液を、粉末状の固体酸触媒Xを用いて加水分解することによりグルコースを生成し、当該グルコースを主成分とする第1単糖液を第1発酵装置16に送出するものであり、図示するように第1混合装置15aと第1固液分離装置15bとから構成されている。
第1混合装置15aは、酵素反応装置14から流入する第1多糖液と予め充填されている固体酸触媒Xとを90℃以上120℃未満の温度下において撹拌及び混合することで両者を接触させて加水分解反応(つまり糖化反応)を促進させる。このような糖化反応により、第1多糖液に含まれる水溶性オリゴ糖が分解されて単糖(六炭糖)であるグルコースが生成される。このように生成されたグルコースを含む第1単糖液と固体酸触媒Xとを含む第1混合液は、第1混合装置15aから第1固液分離装置15bに流出する。
第1固液分離装置15bは、上記第1混合装置15aから流入する第1混合液を固液分離することで第1単糖液と固体酸触媒Xとを分離し、固体酸触媒Xを回収して上記第1混合装置15aに供給する(再利用する)一方、グルコースを含む第1単糖液を第1発酵装置16に送出する。このような第1固液分離装置15bとしては、例えば沈殿槽を用いることができる。つまり、沈殿槽に供給される第1混合液のうち、粉末状の固体酸触媒Xは槽底部に沈殿し、上澄み液がグルコースを含む第1単糖液として得られる。
第1発酵装置16は、上記第1触媒反応装置15から流入するグルコースを含む第1単糖液に、酵母等のエタノール発酵微生物と、窒素、リン等の栄養源とを添加し、適切な温度、pH等の条件下で微生物を培養してグルコースをアルコール発酵させることでエタノールを生成するものである。第1発酵装置16は、このように生成されたエタノールを蒸留装置19に送出する。
第2触媒反応装置17は、上記の加圧熱水反応装置11から流入する第2多糖液を、粉末状の固体酸触媒Xを用いて加水分解することによりヘミセルロース由来の単糖を含む第2単糖液を生成するものであり、図示するように第2混合装置17a及び第2固液分離装置17bから構成されている。第2混合装置17aは、加圧熱水反応装置11から流入する第2多糖液と予め充填されている固体酸触媒Xとを90℃以上120℃未満の温度下において撹拌及び混合することにより両者を接触させて加水分解反応(つまり糖化反応)を促進させる。このような糖化反応により、第2多糖液に含まれるヘミセルロース由来のオリゴ糖が加水分解されて単糖(五炭糖)が生成される。第2混合装置17aは、このように生成されたヘミセルロース由来の単糖を含む第2単糖液と固体酸触媒Xとを含む第2混合液とを第2固液分離装置17bに送出する。
第2固液分離装置17bは、上記の第2混合装置17aから流入する第2混合液を固液分離することで第2単糖液と固体酸触媒Xとに分離し、固体酸触媒Xを回収して上記第2混合装置17aに供給する(再利用する)一方、ヘミセルロース由来の単糖を含む第2単糖液を第2発酵装置18に送出する。このような第2固液分離装置17bとしては、上述した第1固液分離装置15bと同様に沈殿槽を用いることができる。つまり、沈殿槽に供給された第2混合液のうち、粉末状の固体酸触媒Xは槽底部に沈殿し、上澄み液がヘミセルロース由来の単糖を含む第2単糖液として得られる。
第2発酵装置18は、上記第2触媒反応装置17から流入するヘミセルロース由来の単糖を含む第2単糖液に、酵母等のエタノール発酵微生物と、窒素、リン等の栄養源とを添加し、適切な温度、pH等の条件下で微生物を培養してヘミセルロース由来の単糖をアルコール発酵させることでエタノールを生成するものである。エタノール発酵微生物としては、サッカロミセス属酵母などの公知の各種微生物を用いることができる。第2発酵装置18は、このように生成したエタノールを蒸留装置19に送出する。
蒸留装置19は、上記の第1発酵装置16及び第2発酵装置18から流入するエタノールの蒸留及び濃縮を行うことにより、純度の高いエタノールを生成して外部に送出するものである。排水処理装置20は、加圧熱水反応装置11の反応槽11dから排出されるブロー水と、第1発酵装置16及び第2発酵装置18から排出される水(アルコール発酵の過程で生成される水)とを受け入れ、所定の清浄化処理を施して外部に排水するものである。
次に、このように構成されたエタノール生産装置10の動作について説明する。
加圧熱水反応装置11では、制御装置11eによって加熱器11b及び水量調整弁11cが制御されることによって、反応槽11d内に収容された一定量の木質系バイオマスに200〜230℃の加圧熱水が所定量添加される。この状態で一定の反応時間が経過することにより、反応槽11d内の木質系バイオマスに含まれるヘミセルロースは、ヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類(ヘミセルロース分解物)に選択的に分解される。
したがって、上記反応時間が経過した後における反応槽11dの処理液は、セルロース及びリグニンを固体として含み、またヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類(ヘミセルロース分解物)を液体として含む固液混合液となる。そして、このような処理液は、反応槽11dから固液分離器12に排出され、当該固液分離器12において固液分離される。すなわち、固体であるセルロース及びリグニンは、固液分離器12から冷却器13に第1多糖物として送出され、一方、ヘミセルロース由来のオリゴ糖を主成分とする多糖類(ヘミセルロース分解物)は、第2多糖液として第2触媒反応装置17に送出される。
そして、上記第1多糖物は、冷却器13において90〜100℃程度に冷却されて酵素反応装置14に送出され、当該酵素反応装置14においてセルラーゼ及び水が添加される。この結果、セルラーゼが第1多糖物に含まれるセルロースに作用することにより、当該セルロースが水溶性オリゴ糖に分解される。つまり、酵素反応装置14では、セルラーゼに含まれるβ−グルカナーゼがセルロースに作用することによってセロビオースが生成される。なお、この際に、酵素反応装置14において生成された水溶性オリゴ糖の一部は、セルラーゼに含まれるβ−グルコシダーゼによりグルコースに分解される。
第1混合装置15aは、酵素反応装置14から流入した第1多糖液と固体酸触媒Xとを90〜100℃の温度下において攪拌及び混合することで第1多糖液中の水溶性オリゴ糖をグルコースに分解する。この第1混合装置15aにおけるグルコースの生成速度は、酵素反応装置14における生成速度よりも早い。具体的には、第1混合装置15aにおいて約10時間の間に生成されるグルコースの量は、酵素反応装置14において生成される量の約3.5倍である。第1混合装置15aでは、殆ど全ての水溶性オリゴ糖がグルコースに分解されるまでの時間をかけて触媒反応を行う。そして、この結果生成されたグルコースを含む第1単糖液は、固体酸触媒Xとともに第1混合液として第1混合装置15aから第1固液分離装置15bに流出する。
そして、上記第1混合液は、第1固液分離装置15bにおいて第1単糖液と固体酸触媒Xとに固液分離され、固体である固体酸触媒Xは第1混合装置15aに返送され、一方、第1単糖液は、第1発酵装置16に送出される。この第1発酵装置16では、アルコール発酵により第1単糖液に含まれるグルコースからエタノールが生成され、蒸留装置19に供給される。そして、蒸留装置19では、エタノールの蒸留及び濃縮が行われる。
一方、第2触媒反応装置17に供給された第2多糖液は、第2触媒反応装置17の第2混合装置17aにおいて第2多糖液と固体酸触媒Xとを90℃以上120℃未満の温度下において攪拌及び混合されることで第2多糖液中のヘミセルロース由来のオリゴ糖が単糖に分解される。そして、このヘミセルロース由来の単糖を含む第2単糖液は、固体酸触媒Xとともに第2混合液として第2混合装置17aから第2固液分離装置17bに排出され、当該第2固液分離装置17bにおいて第2単糖液と固体酸触媒Xとに固液分離される。そして、固体である固体酸触媒Xは第2混合装置17aに返送され、一方、第2単糖液は、第2発酵装置18に送出される。この第2発酵装置18では、アルコール発酵により第2単糖液に含まれるヘミセルロース由来の単糖からエタノールが生成され、蒸留装置19に供給されて蒸留及び濃縮が行われる。
さらに、加圧熱水反応装置11の反応槽11dから排出されるブロー水及び第1発酵装置16及び第2発酵装置18から排出される水(アルコール発酵の過程で生成される水)は、排水処理装置20において所定の清浄度まで浄化処理された後に外部に排水される。
このようなエタノール生産装置10では、セルラーゼによりセルロースが水溶性オリゴ糖に分解され、さらに固体酸触媒Xによって上記水溶性オリゴ糖がグルコースに分解され、さらに当該グルコースからエタノールが生産される。このとき、酵素反応装置14において、安定して水溶性オリゴ糖を生成することができるため、エタノール生産装置10では、安定してエタノールが生産される。
同様に、このエタノール生産装置10に含まれるセルロース糖化装置10A、すなわち上記酵素反応装置14と第1触媒反応装置15とを備えるセルロース糖化装置10Aも、酵素反応装置14を備えることにより、安定してセルロースを糖化することができる。
さらに、加圧熱水反応装置11と、固液分離器12と、セルロース糖化装置10Aとを備えたバイオマス糖化装置10Bも、酵素反応装置14を備えることにより、安定してバイオマスを糖化することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(1)上記実施形態の混練装置1は、水供給部6が開閉バルブ6aを備える構成を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉バルブ6aに換えて水供給配管6dの開度を微調節して水Wの流量を調節可能な流量制御バルブを設置しても良い。これによって、チャンバ2に供給される水Wの流量を調節することが可能となる。また、水供給配管6dをチャンバ2に対して2本接続し、一方の水供給配管6dに開閉バルブを設置し、他方の水供給配管6dに流量制御バルブを設置しても良い。また、一本の水供給配管6dに開閉バルブと流量制御バルブとの両方を設置しても良い。
(2)また、上記実施形態の混練装置1は、チャンバ2の一箇所にのみ水供給配管6dが接続された構成を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、チャンバ2の複数箇所に水供給配管が接続された構成を採用することも可能である。このような構成を採用することによって、チャンバ2の内部に均一に水Wを供給することができ、混練対象物100の流動性を全体的に均一に高めることが可能となる。
(3)上記実施形態の混練装置1は、チャンバ2の内部に水Wを供給する構成を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、水ではない他の液体をチャンバ2内に供給して混練対象物100の流動性を高めるようにしても良い。
(4)上記実施形態の混練装置1は、シャフト3の長手方向の1箇所に対して2枚のパドル4が取り付けられた構成を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、同様の箇所に1枚のパドルが取り付けられる構成や、同様の箇所に3枚以上のパドル4が取り付けられる構成を採用しても良い。
(5)上記実施形態の混練装置1は、シャフト3の長手方向において、シャフト3の先端3a側と、シャフト3の後端3b側と、これらの中間との3箇所にパドル4が取り付けられた構成を採用している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、シャフト3の長手方向において1箇所、2箇所あるいは4箇所以上にパドル4を取り付ける構成を採用しても良い。
(6)上記実施形態においては、混練装置1を酵素反応装置14に用いる例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、混練が進むに連れて流動性が変化する混練対象物を混練する混練装置の全てに適用することが可能である。
(7)上記実施形態では、第1触媒反応装置15において生成されたグルコースや第2触媒反応装置17において生成されたヘミセルロース由来の単糖からエタノールを生成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1発酵装置16や、第2発酵装置18や、蒸留装置19を他の反応装置に換えることで、エタノール以外の化学製品(例えばヒドロキシメチルフルフラールやフルフラール)を生成するようにしても良い。
(8)上記実施形態では、木質系バイオマスに含まれるセルロースからグルコースを生成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、同様にセルロースとヘミセルロースとリグニンとを含んでいる草本系バイオマスであれば、これに含まれるセルロースから水溶性の糖分(グルコース)を生成するようにしても良い。
(9)上記実施形態における第1触媒反応装置15及び第2触媒反応装置17では、粉末状の固体酸触媒Xを用いた関係で第1固液分離装置15b及び第2固液分離装置17bを設けた。しかしながら、固体酸触媒には粉末状のものの他にペレット状のものがある。このペレット状固体酸触媒を用いる場合、第1触媒反応装置及び第2触媒反応装置として、例えば流通性容器内に固定状態に収納されたペレット状固体酸触媒に第1多糖液あるいは第2多糖液を通過させて加水分解するタイプの触媒反応装置(固定床固体酸触媒反応装置)を採用することが考えられる。このような固定床固体酸触媒反応装置を採用することにより、第1触媒反応装置及び第2触媒反応装置の装置構成を簡略化することができる。
1……混練装置、2……チャンバ、2a……投入口、3……シャフト、3a……先端、3b……後端、4……パドル、5……モータ、6……水供給部(液体供給手段)、6a……開閉バルブ(バルブ)、6b……トルクメータ(負荷検出センサ)、6c……制御装置(制御手段)、6d……水供給配管、10……エタノール生産装置、10A……セルロース糖化装置、10B……バイオマス糖化装置、11……加圧熱水反応装置、11a……ポンプ、11b……加熱器、11c……水量調整弁、11d……反応槽、11e……制御装置、12……固液分離器、13……冷却器、14……酵素反応装置、15……第1触媒反応装置、15a……第1混合装置、15b……第1固液分離装置、16……第1発酵装置、17……第2触媒反応装置、17a……第2混合装置、17b……第2固液分離装置、18……第2発酵装置、19……蒸留装置、20……排水処理装置、100……混練対象物、W……水(液体)、X……固体酸触媒

Claims (9)

  1. 混練対象物を収容するチャンバと、前記チャンバ内において回転駆動されるシャフトと、前記シャフトに接続されるパドルと、前記シャフトを回転駆動するモータとを備える混練装置であって、
    前記チャンバ内に液体を供給する液体供給手段を備えることを特徴とする混練装置。
  2. 前記液体供給手段は、
    前記チャンバへの前記液体の供給状態を調節するバルブと、
    前記モータの負荷を検出する負荷検出センサと、
    前記負荷検出センサの検出結果に基づいて前記バルブを制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の混練装置。
  3. 前記制御手段は、混練開始時に前記モータの出力を連続的に増加させることを特徴とする請求項2記載の混練装置。
  4. 前記制御手段は、前記モータの許容負荷を超えない範囲で前記モータの負荷が最大となるように前記液体の供給量を設定することを特徴とする請求項2または3記載の混練装置。
  5. セルロースを含む多糖物と糖化酵素との混合物を混練対象物とする酵素反応装置であって、
    請求項1〜4いずれかに記載の混練装置からなることを特徴とする酵素反応装置。
  6. 請求項5記載の酵素反応装置と、
    前記酵素反応装置により生成された分解物を、固体酸触媒を用いてグルコースに分解する第1触媒反応装置と
    を備えることを特徴とするセルロース糖化装置。
  7. バイオマスに加圧熱水を作用させてバイオマスに含まれるヘミセルロースを選択的に分解する加圧熱水反応装置と、
    前記加圧熱水反応装置の処理液から固体としてのセルロースを分離する固液分離器と、
    前記固液分離器で分離されたセルロースをグルコースに分解する請求項6記載のセルロース糖化装置と
    を備えることを特徴とするバイオマス糖化装置。
  8. 前記固液分離器で分離された液体としてのヘミセルロース分解物を、固体酸触媒を用いてヘミセルロース由来の単糖に分解する第2触媒反応装置をさらに備えることを特徴とする請求項7記載のバイオマス糖化装置。
  9. 請求項8に記載の前記バイオマス糖化装置と、
    前記バイオマス糖化装置により生成されたグルコースからエタノールを生成する第1発酵装置と、
    前記バイオマス糖化装置により生成されたヘミセルロース由来の単糖からエタノールを生成する第2発酵装置と
    を備えることを特徴とするエタノール生産装置。
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JP2020089343A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 ユニ・チャーム株式会社 ペットフードの製造方法

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