JP2013146558A - 一方向条件を伴う離散全変動(tv)最小化を用いた画像ノイズ除去方法およびシステム - Google Patents

一方向条件を伴う離散全変動(tv)最小化を用いた画像ノイズ除去方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】低ノイズ領域における過剰な補償を回避し、高ノイズの画素クラスタにおけるドットを減少させること。
【解決手段】CT画像化システムにおいて、元の画像が非均一なノイズ分布を有する場合に、一方向条件により、ノイズが除去された画像におけるノイズの一様性が改善され、画像における低ノイズ領域における過剰な平滑化が回避される。他方で、全変動の離散勾配(DTV)最小化の結果として、従来型の全変動(TV)最小化と比較して、エッジ保全効果が向上する。DTVを用いると、特定のノイズ除去処理の後でも、エッジ上の画素値が実質的に影響を受けない。DTV最小化と従来型のTV最小化との間の差は、強いエッジに関しては実質的に無視できるが、他方で、DTV最小化は、弱いエッジの保全を実質的に向上させる。エッジの底部および頂部に近い画素については、DTVが元の値を維持するのに対して、TVは値を若干平滑化する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一般的には、オプションとして逐次近似アルゴリズムと組み合わせて用いられる画像ノイズ除去のための画像処理方法およびシステムに関する。
コンピュータ断層撮影(CT)における画像の再構成のため、逐次アルゴリズムは、全変動(TV)最小化を含むことがある。たとえば、オーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)と同時代数再構成法(SART)とに基づく方法がいくつか存在している。TV最小化は、ノイズを除去するために、フィルタ補正逆投影法(FBP)などの解析的プログラムを用いて再構成される画像に適用されることもある。
従来技術における努力にもかかわらず、いくつかの問題が未解決のまま残っており、改善が求められている。従来技術においては、エッジを除き、画像におけるノイズが極めて一様に除去されるのが一般的である。換言すると、ノイズは、全変動(TV)最小化に基づいて除去されるが、元の画像が非一様な分布を有する場合には、結果的に得られる画像は、ある領域では過渡に平滑化され、それ以外の領域では依然としてノイズを含むままである。他方で、微細なエッジを有する画像に従来技術が適用されると、それらのエッジは平滑化によって消滅してしまう場合がある。臨床的応用において日常的である非一様なノイズ分布を元の画像が有している場合、従来技術による全変動(TV)最小化では、空間的解像度を犠牲にすることなくノイズを改善することは不可能であるように思われる。
更に、HU値が平均値から2σから3σずれていて真の値から遠く離れているようなノイズを含む画像では、雑多な画素クラスタがいくつか存在する。TV最小化を実行すると、これらのクラスタは、ノイズが除去された画像において黒/白のドットとして残ってしまう。その理由は、(1)「クラスタ効果」がノイズ除去を低速化するからであり、また、(2)元のHU値が真の値から遠く離れているからである。
目的は、低ノイズ領域における過剰な補償を回避し、高ノイズの画素クラスタにおけるドットを減少させるような全変動(TV)最小化アルゴリズムを実装するための実際的な解決策を提供することにある。
本実施形態に係る画像ノイズ除去方法は、画像のノイズを除去する方法であって、
a)前記画像の各画素に対応付けられる方向インデックスを初期化するステップと、前記方向インデックスは、全変動の離散勾配に関する増加と減少とそれらの混在とのいずれかを示す、
b)前記各画素について、前記全変動の離散勾配を決定するステップと、前記離散勾配は前記増加、前記減少または前記混在を示す、
c)前記方向インデックスが前記混在である場合には、前記離散勾配を用いて当該画素の前記方向インデックスを更新するステップと、
d)前記方向インデックスと前記離散勾配とが等しい場合には、前記各画素の画素値を所定値だけ変更して前記全変動を減少させるステップと、
e)所定の条件に到達するまで、前記ステップb)から前記ステップd)までを反復するステップとを備える。
図1は本発明によるマルチスライスX線CT装置またはスキャナの一実施形態を示す図である。 図2は本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスに含まれるステップを示すフローチャートである。 図3は本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられるオーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)に含まれるステップを示すフローチャートである。 図4は本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられる離散TV最小化法に含まれるステップを示すフローチャートである。 図5Aは従来技術による全変動最小化の従来型のプロセスにおいて処理される単一のオッド画素の場合を示す図である。 図5Bは従来技術による全変動最小化のプロセスにおいて処理されるオッド画素クラスタの場合を示す図である。 図6は本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられる離散TV最小化法によって処理される例示的な画素の場合を示す図である。 図7Aは本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられる離散TV最小化法によって処理される例を示す図である。 図7Bは本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられる離散TV最小化法によって処理される例を示す図である。 図7Cは本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられる離散TV最小化法によって処理される例を示す図である。 図7Dは本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の好適なプロセスにおいて用いられる離散TV最小化法によって処理される例を示す図である。 図8Aは投影データから再構成された画像であって、その画像中に高レベルのノイズが非一様な態様で分布している画像を示す図である。 図8Bは全変動逐次近似法(TV−IR)を用いて再構成された画像を示す図である。 図8Cは本発明による一方向条件を伴う全変動逐次近似法(TV−IR)を用いて再構成された例示的な画像を示す図である。 図9Aはエッジを横断する一連の画素とCT数におけるそれらの画素値とを、元の画像と、離散全変動(DTV)最小化の後と、全変動(TV)最小化の後とについて示すグラフである。 図9Bは図9Aにおける青い矩形のボックスの中の画素の拡大されたエッジ部分を示すプロットである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。同じ符号を付したものは同じ構成要素で有ることとする。図1を参照すると、本実施形態によるマルチスライスX線CT装置またはスキャナの構成が示されており、ガントリ100とそれ以外のデバイスまたはユニットとが含まれる。ガントリ100は、正面から見た様子が示されていて、X線管101と、環状フレーム102と、マルチローまたは2次元配列タイプのX線検出器103とを更に含む。X線管101とX線検出器103とは、被験者Sを横断する直径方向に、軸RAを中心として回転する環状フレーム102の上に設置されている。回転ユニット107は、被験者Sが軸RAに沿って図面の奥の方向にまたは図面から出てくる方向に移動する間、0.27秒/回転程度の高速度でフレーム102を回転させる。
マルチスライスX線CT装置は、更に、管電圧をX線管101に与えてX線管101にX線を発生させる高電圧発生器109を含む。ある実施形態では、高電圧発生器109は、フレーム102に設置される。X線は、被験者Sに向かって放射されるが、被験者Sの断面積は円によって表されている。X線検出器103は、被験者Sを横断してX線管101の反対側に配置され、被験者Sを通過して送信されるように放射されるX線を検出する。
更に図1を参照すると、X線CT装置またはスキャナは、更に、X線検出器103からの検出された信号を処理する他のデバイスを含む。データ取得回路またはデータ取得システム(DAS)104は、それぞれのチャネルに対してX線検出器103から出力される信号を、電圧信号に変換し、増幅し、更にデジタル信号に変換する。X線検出器103とDAS104とは、1回転当たり所定の総数の投影(TPPR)を処理するように構成されている。
上述したデータは、非接触データ送信機105を介して、ガントリ100の外部のコンソールの中に設置されている前処理デバイス106に送られる。前処理デバイス106は、生データに対して感度訂正など特定の訂正を実行する。次に、ストレージデバイス112が、結果として得られるデータを記憶する。このデータは、再構成処理の直前の段階においては投影データとも呼ばれる。ストレージデバイス112は、データ/コントロールバスを介してシステムコントローラ110に接続されるが、再構成デバイス114、離散全変動(TV)最小化デバイス117、表示デバイス116、入力デバイス115、そしてスキャンプランサポート装置200も同様である。スキャンプランサポート装置200は、画像担当技術者をサポートしてスキャンプランを作成する機能を含む。
再構成デバイス114と離散全変動(TV)の最小化デバイス117との一実施形態は、様々なソフトウェアコンポーネントとハードウェアコンポーネントとを更に含む。本発明の一態様によると、CT装置の再構成デバイス114は、離散TV最小化デバイス117が全変動を効果的に最小化する間に、画像を再構成する。一般に、本発明の一実施形態における再構成デバイス114と離散TV最小化デバイス117とは、画像を再構成する全変動逐次近似(TVIR)アルゴリズムを実行する。更に詳しくは、再構成デバイス114は、離散TV最小化デバイス117がTV最小化プロセスを実行する間に、オーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)によるプロセスを、投影データに対して実行する。再構成デバイス114と離散TV最小化デバイス117との一実施形態は、それぞれ、第1の所定回数の反復が定められているメインループと第2の所定回数の反復が定められている内部ループとにおいて実装される2つのプロセスを実行する。別の実施形態では、離散TV最小化デバイス117は、予め定められた特定の条件が達成されるまで、内部ループを反復する。
TV最小化プロセスの前に、再構成デバイス114は、オーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)を、投影データに対して実行する。投影データは、それぞれが特定の数のビューを有する所定の数の部分集合(サブセット)Nにグループ分けされる。OSSARTの間に、それぞれの部分集合は、一実施形態では、シーケンシャルに処理される。別の実施形態では、これらの複数の部分集合を、複数の中央演算装置(CPU)やグラフィクス演算装置(GPU)などの特定のマイクロプロセッサを利用することにより、パラレルに処理することも可能である。更に別の実施形態では、再構成デバイス114は、緩和パラメータを用いて、オーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)を投影データに対して実行する。
オーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)の間に、再構成デバイス114は、2つの重要な動作を更に実行する。すなわち、それぞれの部分集合Nに対し、再構成デバイス114は、画像ボリュームを再投影して、計算された投影データを形成し、現在の画像評価に加えられると、測定された投影データと計算された投影データとの間の正規化された差を逆投影して、更新された画像ボリュームを再構成する。更に詳細には、再構成デバイス114の一実施形態では、システム行列の係数がどれもキャッシュされないレイトレーシング(ray tracing)法を用いることにより、画像ボリュームを再投影する。更に、再構成デバイス114の一実施形態では、ある部分集合の中のすべてのレイを同時に再投影するのであるが、これは、オプションであるがパラレルに実装される。他の実施形態には、システムモデルやノイズモデルが含まれる。逆投影においては、再構成デバイス114の一実施形態では、画素駆動法を用いて、ある部分集合の中の正規化された差投影データのすべてを逆投影して、所望の更新された画像ボリュームを形成する。再構成デバイス114はある部分集合の中のすべてのレイの和すなわち差投影データを逆投影して、画像ボリュームを形成するので、この動作もまた、オプションであるがパラレルに実装される。これらの動作が、すべての部分集合Nに対して適用されることにより、OSSARTのステップが1つ完了する。この実施形態とそれ以外の実施形態とが、オプションであるが、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれる。
全変動(TV)最小化プロセスでは、離散TV最小化デバイス117は、所与の画素値を調整するため、所定のステップパラメータとステップ数とを用いて、離散TV最小化を実行する。オプションであるが、一方向条件が適用される。図6を参照して後述するように、所定の一方向条件が、特定の低ノイズ領域が過渡に補償されるまたは過剰に平滑化されることを回避しつつ、高ノイズ領域におけるノイズを減少させる。離散TV最小化では、画素がエッジ上に存在すると、その画素値はノイズ除去の前後を通じて厳密に同一のままに維持される。換言すると、離散TV最小化デバイス117の一実施形態では、画像の中のぼけたエッジ(blur edges)を実質的に減少させる。更に、離散TV最小化デバイス117の一実施形態では、特に、強力なノイズ除去の後でのノイズ除去された不自然なノイズテクスチャが実質的に改善される。離散TV最小化デバイス117の一実施形態では、所定の条件に到達すると、離散TV最小化を終了する。例示的な終了条件として、一方向条件に起因するゼロ勾配があり、他の例としては、離散TV最小化が所定の回数だけ反復されることがある。
本発明による上述したマルチスライスX線CT装置またはスキャナでは、再構成デバイス114の一実施形態が、逐次近似法に基づいて画像を再構成する。再構成デバイス114の別の実施形態では、フィルタ補正逆投影(FBP)などの解析的な再構成法に基づいて、画像を再構成する。更に、本発明によるマルチスライスX線CT装置またはスキャナの上述した実施形態には、再構成デバイス114と離散TV最小化デバイス117とのために別々のデバイスが含まれている。他の実施形態では、再構成デバイス114と離散TV最小化デバイス117とは、オプションであるが、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを含む単一のデバイスである。本発明は、どのような特定のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにも限定されることなく、一方向条件を伴う離散TV最小化に基づいてノイズ除去の後のノイズテクスチャを改善するように実現される。
次に図2を参照すると、フローチャートが、本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の例示的なプロセスに含まれるステップを示している。初期化ステップS10では、画像X0が0に初期化される。同じステップにおいて、反復回数(number of iteration)を示す値が第1の所定の数Kに初期化され、現在の反復回数が反復カウンタまたはメインループカウンタkに維持される。ステップS20では、緩和パラメータを用いたオーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)が、本発明によるTV−IRの例示的なプロセスにおける測定された投影データに対して実行される。ステップS20は、中間的な画像X1を出力する。OSSARTの詳細なステップに関しては、図3を参照して後述する。
更に図2を参照すると、示されている例示的なプロセスには、特定のステップが反復されるおよび/または逐次的に実行される2つのループが含まれる。第1のループは、ステップS20とステップS30とステップS40とを含むメインループまたは外部ループである。メインループは、この例示的なプロセスによるステップS10においてメインループカウンタkに割り当てられる第1の所定の数Kに従って反復される。メインループのそれぞれの反復が終了すると、メインループカウンタkは、初期値Kから1ずつデクリメントされる。ある例示的なプロセスでは、第1の所定の数Kは、オプションであるが、投影データの順序のつけられた部分集合(オーダードサブセット)Nsetsの数に基づいて決定される。これに関しては、図3を参照して後述する。メインループの中で、緩和パラメータのラムダを用いたオーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)がステップS20において投影データに適用される。ウェイト値が、OSSARTのための緩和パラメータλに記憶される。
第2のループは、ステップS30とステップS40とを含むサブループまたは内側ループである。サブループは、全変動ステップ(TVステップ)ループとも呼ばれる。サブループは、一実施形態では全変動カウンタまたはサブループカウンタsに割り当てられた第2の所定の数Sに従って反復される。ステップS30とステップS40とは、この実施形態では、割り当てられた第2の回数Sだけサブループにおいて反復される。サブループのそれぞれの反復が終了すると、サブループカウンタsは、初期値Sから1ずつデクリメントされる。別の実施形態では、ステップS30とS40とが、所定の条件に到達するまでサブループにおいて反復される。
ステップS30では、離散全変動最小化法が、所定の技術に基づいて全変動を最小化するように、逐次的に実行される。ステップS30が終了すると、画像X2が、ステップS20からの中間画像X1から生成される。ステップS30において生成される画像は、ステップS40において中間画像ホルダまたは変数X1に割り当てられる。
ステップS42では、サブループが終了したかどうかが、サブループカウンタsまたは所定の終了条件に基づいて判断される。ステップS42においてサブループが終了したと判断される場合には、S44において、ステップS20からステップS40がメインループにおいて反復されるべきかどうかが更に判断される。他方で、ステップS42においてサブループがまだ終了していないと判断される場合には、ステップS30とステップS40とがサブループにおいて反復される。
ステップS44では、メインループカウンタkに基づいて、メインループが終了したかどうかが判断される。ステップS44においてメインループが終了したと判断される場合には、画像X2がステップS50において出力される。他方で、ステップS44においてメインループがまだ終了していないと判断される場合には、ステップS20とステップS30とステップS40とが、メインループにおいて反復される。
次に図3を参照すると、フローチャートが図2のステップS20における更なる行為またはサブステップを示しており、これらのステップは、本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の例示的なプロセスにおいて用いられる緩和パラメータを用いたオーダードサブセット同時代数再構成法(OSSART)に含まれる。OSSARTの示されているプロセスは、特定のステップが反復され逐次的に実行される1つのループを含む。このループにはステップS23とステップS24とステップS25とが含まれ、特定の条件が満たされるようにではなく、所定の数Nsetsに従って反復される。ループが終了すると、OSSARTは、ステップS27において、変数X1に中間画像を出力する。
更に図3を参照しながら、ステップS21からステップS26までのそれぞれについて、以下で一般的に説明する。ステップS21では、画像X0と測定された投影データpとが、図2のステップS20を通じて得られる。あるオプショナルな実装形態では、第1の所定の記録構造の中に記憶されているウェイト値の中の1つが、メインループのメインループカウンタkの値に対応するインデックスkに基づいて選択され、緩和パラメータλに割り当てられる。
ステップS22では、測定された投影データpが、部分集合と称されるNsets個のグループに分割される。部分集合Nsetsの数は、ビューの総数がサブビューの所定の数によって除算されるという特定の規則に基づく。たとえば、投影データが全部で1200個のビューを有し、サブビューの所定の数が15である場合には、部分集合の数は1200を15で除算して得られる80である。あるいは、それぞれの部分集合の中のビューの数は、オプションであるが、変化する。ビューの総数が固定されている場合に、サブビューが多数あることに起因して部分集合の数が比較的少ない場合には、画像の収束は遅く、メインループにおいてより多くの反復が必要となる。他方で、サブビューが少数であることに起因して部分集合の数が比較的多い場合には、画像は高速で収束し、より少数の反復しか必要でない。同時に、画像はより多くのノイズを含む。上述した関係に基づくと、第1の所定の数Kの値は、オプションであるが、図2のステップS10において修正される。
部分集合Nsetsはそれぞれが多数のサブレイNsubraysを含み、この数は、アレイNraysの総数を部分集合Nsetsによって除算することによって決定される。部分集合Nsetsのそれぞれに対して、ステップS23は、画像X0を再投影し計算された投影データを形成する。それに対して、ステップS24は、測定された投影データと計算された投影データとの間の正規化された差を逆投影する。更に詳細には、ステップS23のある例示的なプロセスでは、システム行列の係数がどれもキャッシュされないレイトレーシング法を用いることにより、画像ボリュームを再投影する。更に、ステップS23の一実施形態では、ある部分集合の中のすべてのレイを同時に再投影するのであるが、これは、オプションであるがパラレルに実装される。逆投影においては、ステップS24の一実施形態では、画素駆動法を用いて、ある部分集合の中の正規化された差投影データのすべてを逆投影して、所望の更新された画像ボリュームを形成する。ステップS24は画像ボリュームを形成するある部分集合の中のすべてのレイの和すなわち正規化された差投影データを逆投影するので、この動作もまた、オプションであるが、パラレルに実装される。これらの動作がすべての部分集合Nsetsに対して適用されることにより、OSSARTのステップが1つ終了する。部分集合カウンタは、Nsetsに初期化された後で、それぞれの動作が終了するたびに、1ずつデクリメントされる。
更に図3を参照すると、ステップS25は、ステップS24からの逆投影され重み付けされた画像を画像X0に加算することによって、画像X0を更新する。逆投影された画像に重み付けするには、図6を参照して後述するように緩和パラメータλが用いられる。結果的に、ステップS26において、Nsetsが既に終了したかどうかが判断される。Nsetsがまだ終了していないとステップS26で判断された場合には、ループは、ステップS23に進むことによって、反復される。他方で、Nsetsが既に終了したとステップS26で判断された場合には、ステップS25で生成された画像が、画像X1がステップS27において出力される前に、中間画像ホルダまたは変数X1に割り当てられる。
次に図4を参照すると、フローチャートが図2のステップS30の更なるステップを示しており、これらのステップは、本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)のプロセスにおいて用いられる離散全変動(TV)最小化法を含む。離散TV最小化法の示されているプロセスは、特定のステップが反復され逐次的に実行されるサブループを含む。このサブループにはステップS110からステップS160までが含まれ、所定の回数および/または特定の条件が満たされるまで反復される。サブループが終了すると、離散TV最小化法は、画像を変数X2に戻す。
更に図4を参照しながら、ステップS100からステップS170までのそれぞれについて、以下で一般的に説明する。ステップS100では、方向インデックスDIが、それぞれの画素に対して、0などの所定の値に初期化される。この場合の所定の値0は、所与の画素に対する全変動に対する方向変化における”増加傾向と減少傾向との混在(未知数ともいう)”を意味する。同様にして、所定の値1は、所与の画素に対する全変動に対する方向変化における増加を意味し、他方で、所定の値−1は、所与の画素に対する全変動に対する方向変化における減少を意味する。ステップS110では、全変動(TV)の勾配GRが所与の画素iに対して決定され、対応する値がGR[i]に記憶される。全変動の勾配GRの符号は、所与の画素iに対し、+1によって増加、−1によって減少、または、0によって混在を示す。対応する画素iに対し、方向インデックスDI[i]が初期化されたものとして0すなわち混在であるかどうかが、ステップS120において判断される。ステップS120において方向インデックスDI[i]が0すなわち混在であると判断されると、方向インデックスDI[i]は、ステップS130において、勾配GR[i]の対応する符号に更新される。すなわち、全変動の勾配GRがゼロよりも大きい場合には、増加値+1が方向インデックスDI[i]に割り当てられる。同様に、全変動の勾配GRがゼロよりも小さい場合には、減少値−1が方向インデックスDI[i]に割り当てられる。最後に、全変動の勾配GRがゼロである場合には、混在0が方向インデックスDI[i]に割り当てられる。ステップS130の後では、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、ステップS140に進む。他方、方向インデックスDI[i]が0すなわち混在ではないとステップS120で判断される場合には、方向インデックスDI[i]はステップS130で更新されず、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、ステップS140に進む。
更に図4を参照すると、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とが所与の画素iに対して同じ符号を有するかどうか、ステップS140で判断する。ステップS140において、方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とが同じ符号を有すると判断される場合には、ステップS150で、この所与の画素iに対する画素値は所定の定数を用いて更新される。この所定の定数の例示的な値は、元の画像の評価された標準偏差StdDをNで除算した値である。ただし、ここでNは10から100までの範囲にある。ステップS150の後では、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、ステップS160に進む。他方で、方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とが同じ符号を有していないとステップS140で判断される場合には、画素値iはステップS150で更新されずに、離散全変動最小化の例示的なプロセスはステップS160に進む。
離散全変動最小化は、所定の規則に従って終了する。ステップS160において、画像の中のすべての画素が処理されたかどうかが判断される。画像の中のすべての画素がまだ処理されてはいないと判断される場合には、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、残っている未処理の画素のためにステップS110に戻る。他方で、既に画像の中の画素がすべて処理されたと判断される場合には、離散全変動最小化の例示的なプロセスはステップS190に進み、ステップS190で追加的な終了条件が調べられる。離散全変動最小化プロセスのある実施形態では、所定の終了条件は、ステップS170に示されているように、方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とがすべての画素において異なる符号を有すること、である。ステップS170で、画像の中の画素のいずれかが画素方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とにおいて異なる符号を有していないと判断される場合には、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、追加的な処理のためにステップS110に戻る。しかし、ステップS170で、方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とにおいてすべての画素が異なる符号を有していると判断される場合には、離散全変動最小化の例示的なプロセスは終了する。
離散全変動最小化プロセスの代替の実施形態では、ステップS170における終了条件は、すべての画素の方向インデックスDI[i]と勾配GR[i]とにおける符号が異なることの代わりに、ステップS110からステップS160までを所定の回数反復することによって達成される。ステップS170において、所定の回数の反復がまだ達成されていないと判断される場合には、離散全変動最小化の例示的なプロセスは、追加的な処理のためにステップS110に戻る。例示的な所定の反復回数Nは、元の画像の評価された標準偏差StdDを定数Cで除算した値である。ただし、ここでCはノイズが除去された画像における評価された標準偏差である。他方で、所定の回数の反復が達成されたとステップS170で判断される場合には、離散全変動最小化の例示的なプロセスは終了する。上述した例示的および別の実施形態は、本発明による離散全変動最小化プロセスを限定しない。
図5Aは、従来技術による全変動最小化の従来型のプロセスにおいて処理される単一の奇妙な画素の場合を示している。一番上の図では、単一の画素bが、隣接する画素aおよびbとの関係で示されており、単一の画素bの値は、初期状態では、その真の値よりも相当に大きいと想定されている。離散全変動最小化における最初の更新の後では、単一の画素bの値は、更新Iにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値と比較して減少している。離散全変動最小化における2回目の更新の後では、単一の画素bの値は、更新IIにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値や二重の破線で表されている最初に更新された値と比較して更に減少している。
図5Bは、本発明による離散全変動最小化のプロセスにおいて処理される奇妙な画素クラスタの場合を示している。一番上の図では、画素2および3が、隣接する画素1および4との関係で示されており、画素2および3の値は、初期状態では、その真の値よりも相当に大きいと想定されている。離散全変動最小化における最初の更新の後では、単一の画素2の値は、更新Iにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値と比較して減少している。離散全変動最小化における2回目の更新の後では、今度は、単一の画素3の値が、更新IIにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値と比較して減少している。図5Aおよび5Bにおいて示されているように、画素のクラスタが調整される場合には、ただ1つの画素値だけが更新されるため、クラスタを処理するためにはより長い時間を要する。すなわち、雑多なクラスタをカバーする方が、単一の画素をカバーするよりも時間がかかるのが一般的である。
図6は、本発明による全変動逐次近似法(TV−IR)の例示的なプロセスにおいて用いられる一方向条件を伴う離散TV最小化法によって処理される例示的な画素の場合を示している。一般的に、画素値は、それぞれのステップでの勾配によって決定されるように、増加または減少する。一方向条件とは、それぞれの画素値は、第1のステップで決定される非ゼロである勾配の値に従って単に増加するまたは減少するというものである。換言すると、本発明による一方向条件では、離散全変動最小化の間を通じて方向の変化は同一のまま維持され、途中で変更されることはあり得ない。
更に図6を参照すると、一番上の図では、単一の画素iが、隣接する画素i−1およびi+1との関係で示されており、単一の画素iの値は、初期状態では、その真の値よりも相当に大きいと想定されている。すなわち、画素iは減少するはずであり、方向インデックスは最初の全変動最小化ステップにおいて減少を示すように設定される。最初の全変動最小化ステップの後では、単一の画素iの値は、更新Iにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値と比較して減少している。第2の全変動最小化ステップの後では、単一の画素iの値は、更新IIにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値や二重破線で表されている最初に更新された値と比較して更に減少している。第3の全変動最小化ステップの後では、一方向条件のために、単一の画素iの値が、更新IIIにおいて破線で示されているように、二重破線で表されている最初に更新された値と比較して増加することが回避されている。換言すると、第3の更新IIIの後では、単一の画素iの値は、更新IIにおいて実線で示されているように、破線で表されている元の値や二重破線で表されている最初に更新された値と比較して、変化せずに維持されている。
図7Aから7Dには、本発明による全変動逐次近似(TV−IR)法の一実施形態において、離散TV最小化技術が様々な例示的な場合を処理することが示されている。一般的に、1次元離散分布における離散全変動は、次の数式(1)によって定義される。
Figure 2013146558
全変動最小化は、次の数式(2)によって定義される。
Figure 2013146558
ここで、nは、1、2、3、・・・であり、aは定数である。全変動の離散勾配は離散全変動の勾配と実質的に同義的であり、本出願では数式(3)および(4)によって定義される。
Figure 2013146558
1次元の場合には、数式(4)の値は、−2、0または+2の中のいずれかである。
同様に、3次元画像f(i,j,k)に対する勾配方向は、数式(5)に見られるように所定の方向に沿った関数gtvによって決定される。
Figure 2013146558
2次元の場合には、インデックスkが画像スライスインデックスであるから、数式(5)の値は、−4、−2、0、+2、+4の中のいずれか1つである。同様に、所定の点における3次元画像f(i,j,k)に対する3次元TV勾配は、−6、−4、−2、0、+2、+4、+6の中のいずれか1つである。
更に、整数mは、(i,j,k)におけるドットを削除するように決定されるが、mは次の数式(6)によって定義される。
Figure 2013146558
ここで、aは所定の値であり、mは所定の閾値m0よりも大きく、点(i,j,k)は孤立したノイズドットである。孤立したノイズドットは、f(i,j,k)=f(i,j,k)+ma/2gtv(i,j,k)によって削除される。同様に、ドット値mは、(i,j,k)におけるドットを削除するように決定され、mは数式(7)によって定義される。
Figure 2013146558
ここで、aは所定の値であり、mは所定の閾値m0よりも大きく、点(i,j,k)は孤立したノイズドットである。孤立したノイズドットは、f(i,j,k)=f(i,j,k)+ma/4gtv(i,j,k)によって削除される。同様に、数式(5)および(7)は、3次元画像f(i,j,k)に対する所定の体積に一般化することができる。
ここで図7Aを参照すると、第1の信号保全パターンが、離散全変動最小化における例示的な1組の画素値に対して示されている。画素値の初期状態では、図7Aの上側の図に示されているように、3つの画素値は、第1の画素i−1から第2の画素iに増加し、第2の画素iから第3の画素i+1に増加する。すなわち、数式(8)は、勾配がゼロである間は、画素値は増加することを示している。
Figure 2013146558
結果的に、離散全変動最小化の後では、第2の画素iでの更新された画素値は、図7Aの更新後の下側の図に示されているように、同じままである。従来型のTV最小化では、図7Aのパターンに対するTV勾配値は、連続的な画像モデルのためにゼロではないのが通常である。画素値はゼロでない値を用いて更新され、パターンが変更されるので、結果的にエッジのぶれが生じる。
次に図7Bを参照すると、第2の信号保全パターンが、全変動最小化における例示的な1組の画素値に対して示されている。画素値の初期状態では、図7Bの上側の図に示されているように、画素値は、第1の画素i−1から第2の画素iに増加するが、第2の画素iから第3の画素i+1まで減少する。すなわち、数式(9)は、数式(4)により勾配が2である間は、画素値は増加した後で減少することを示している。
Figure 2013146558
結果的に、全変動最小化の後では、図7Bの更新後の下側の図に示されているように、第2の画素iはその値が減少する。
次に図7Cを参照すると、第3の信号保全パターンが、全変動最小化における例示的な1組の画素値に対して示されている。画素値の初期状態では、図7Cの上側の図に示されているように、3つの画素値は、第1の画素i−1から第2の画素iまで減少し、第2の画素iから第3の画素i+1まで減少する。すなわち、数式(10)は、勾配がゼロである間は、画素値は減少することを示している。
Figure 2013146558
結果的に、離散全変動最小化の後では、第2の画素iでの更新された画素値は、図7Cの更新後の下側の図に示されているように、同じままである。
次に図7Dを参照すると、第4の信号保全パターンが、全変動最小化における例示的な1組の画素値に対して示されている。画素値の初期状態では、図7Dの上側の図に示されているように、画素値は、第1の画素i−1から第2の画素iまで減少するが、第2の画素iから第3の画素i+1に増加する。すなわち、数式(11)は、勾配が−2である間は、画素値は減少した後で増加することを示す。
Figure 2013146558
結果的に、離散全変動最小化の後では、図7Dの更新後の下側の図に示されているように、第2の画素iはその値が増加する。
図8Aは、投影データから再構成された画像を示しているが、この画像は、非一様な態様でその画像の中に分布する高レベルのノイズを有している。
図8Bは、離散全変動最小化を用いて図8Aからノイズを除去した画像を示している。全変動最小化は、上述した本発明による一方向条件を伴うことなく用いられている。結果的に、全変動最小化がノイズをある程度まで減少させたことをこの画像は示しているが、画像の中のいくつかの領域は、ノイズ除去の後で過渡な補償がなされている、すなわち、過剰に平滑化されているように見える。これらの過剰な平滑化がなされた領域は、当初に、比較的低レベルのノイズを有していたのである。
図8Cは、本発明による一方向条件を伴う離散全変動最小化を用いて図8Aからノイズを除去した例示的な画像を示している。離散全変動最小化は、上述した本発明による一方向条件を伴って用いられている。結果的に、再構成された画像は、当初に比較的低レベルのノイズを含んでいた領域を、過渡な補償すなわち過剰な平滑化を行うことなく離散全変動最小化によってノイズが実質的に減少されたことを示している。
次に図9Aを参照すると、グラフが、あるエッジを横断する一連の画素について、それらの画素値とCT数との関係を、元の画像の場合は実線によって、離散全変動(DTV)最小化の後の場合はドット状の線によって、全変動(TV)最小化の後の場合はポイントドット状の線によって、示している。これらの画素の中でエッジの上にある部分は、図9Aにおける青色の矩形の箱によって示されている。図9Bは、図9Aの青色の矩形の箱の中の画素のエッジ部分を拡大して示している。画素値の拡大されている部分は、元の画像とドット状の線によって示されている離散全変動(DTV)の後との間で、実質的に等しい。他方で、画素値の拡大された部分は、ポイントドット線によって示されている全変動最小化の後のものとは若干異なっている。
特許請求の範囲に記載されるように、本発明の発明的な概念は、全変動最小化の離散的勾配(DTV)と特定の再構成アルゴリズムに関する一方向条件とを含む特徴の組み合わせを、必ずしも要求するものではない。たとえば、全変動の離散的勾配(DTV)の最小化を一方向条件を伴わずに適用する技術が、所定の逐次近似アルゴリズムまたは所定の解析的再構成アルゴリズムのいずれかと共に用いられる。同様にして、全変動の離散勾配(RTV)の最小化を伴うことなく、一方向条件だけを適用する技術が、所定の逐次近似アルゴリズムまたは所定の解析的再構成アルゴリズムのいずれかと共に用いられる。更に、一方向条件だけを適用する技術が、離散全変動(DTV)最小化技術または従来型の全変動(TV)最小化技術のいずれかと組み合わされる。これらの例は、単に例示のためのものであり、本発明による画像のノイズ除去に関する発明概念を限定することはない。
一般的に、上述した特徴は、本発明による画像に対していくつかの区別することができる効果を有する。たとえば、一方向条件は、元の画像が非均一的なノイズ分布を有していると仮定した場合に、ノイズ除去後の画像におけるノイズの一様性を向上させ、画像における低ノイズ領域における過剰な平滑化を回避する。他方で、DTV最小化は、従来型のTV最小化と比較すると、エッジ保全効果に関して優れた結果を生じる。DTVを用いると、エッジの上の画素値は、特定のノイズ除去処理の後で、実質的に影響を受けることがない。DTV最小化と従来型のTV最小化との差は、強いエッジに関しては実質的に無視できるが、他方で、DTV最小化は、弱いエッジの保全を実質的に向上させる。もう一つの区別として、DTVは元の値を維持するが、TVは、エッジの底部および頂部に近い画素について、値を若干平滑化するという点がある。
しかし、本発明の多くの特徴や効果について、本発明の構成および機能の詳細と共に以上で説明してきたが、本開示は説明目的であるに過ぎず、特に構成要素の形状や大きさや配列に関して、また、ソフトウェアやハードウェアや両者の組み合わせによる実装形態に関して詳細に変更がなされたとしても、それらの変化は、特許請求の範囲の記載において用いられている用語の広く一般的な意味によって示される全範囲に関し、本発明の原理の範囲に含まれることを理解されたい。

Claims (28)

  1. 画像のノイズを除去する方法であって、
    a)前記画像の各画素に対応付けられる方向インデックスを初期化するステップと、前記方向インデックスは、全変動の離散勾配に関する増加と減少とそれらの混在とのいずれかを示す、
    b)前記各画素について、前記全変動の離散勾配を決定するステップと、前記離散勾配は前記増加、前記減少または前記混在を示す、
    c)前記方向インデックスが前記混在である場合には、前記離散勾配を用いて当該画素の前記方向インデックスを更新するステップと、
    d)前記方向インデックスと前記離散勾配とが等しい場合には、前記各画素の画素値を所定値だけ変更して前記全変動を減少させるステップと、
    e)所定の条件に到達するまで、前記ステップb)から前記ステップd)までを反復するステップと、
    を備える画像ノイズ除去方法。
  2. 前記所定の条件とは、前記画素のそれぞれに対する勾配方向において前記方向インデックスと前記離散勾配とが異なることである、請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  3. 前記所定の条件とは、前記ステップb)から前記ステップd)までの所定の回数の反復である、請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  4. 所定の方向における2次元画像f(i,j,k)に対する前記勾配方向は次の関数gtvによって決定される、
    Figure 2013146558
    請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  5. ドット値mが所定の閾値m0よりも大きいときには、f(i,j,k)の点は孤立したノイズドットである、請求項4記載の画像ノイズ除去方法。
  6. 前記ドット値mは(i,j,k)におけるドットを削除するために決定され、前記ドット値mは、aを前記所定の値として、
    下記の数式によって定義される、
    Figure 2013146558
    請求項5記載の画像ノイズ除去方法。
  7. 前記孤立したノイズドットは、f(i,j,k)=f(i,j,k)+ma/2gtv(i,j,k)によって削除される、請求項6記載の画像ノイズ除去方法。
  8. 前記ドット値mは(i,j,k)におけるドットを削除するために決定され、前記ドット値mは、aを前記所定の値として、下記の数式によって定義される、
    Figure 2013146558
    請求項5記載の画像ノイズ除去方法。
  9. 前記孤立したノイズドットは、f(i,j,k)=f(i,j,k)+ma/4gtv(i,j,k)によって削除される、請求項8記載の画像ノイズ除去方法。
  10. 逐次近似法において前記ステップa)から前記ステップe)までが実行される、請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  11. 解析的再構成法において前記ステップa)から前記ステップe)までが実行される、請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  12. f)測定されたデータから画像評価を取得するステップと、
    g)少なくとも単一のレイを用いて前記画像評価を前方へ投影し、再投影されたデータを生成するステップと、
    h)前記再投影されたデータと前記測定されたデータとの間の差を決定するステップと、
    i)前記差に基づいて前記画像評価を更新し、更新された画像を生成するステップであって、前記ステップf)から前記ステップi)までは前記ステップa)の前に実行される、ステップと、
    j)前記更新された画像を前記ステップg)と前記ステップa)から前記ステップe)までとにおける前記画像評価として用い、前記ステップg)から前記ステップi)までを反復するステップと、
    を更に備える請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  13. f)測定されたデータから画像評価を取得するステップと、
    g)少なくとも単一のレイを用いて前記画像評価を前方へ投影し、再投影されたデータを生成するステップと、
    h)前記再投影されたデータと前記測定されたデータとの間のデータ差を決定するステップと、
    i)前記データ差を逆投影し、差画像を生成するステップと、
    j)前記差画像に対して、前記ステップa)から前記ステップe)までを実行するステップと、
    k)前記差画像に基づいて前記画像評価を更新し、更新された画像を生成するステップであって、前記ステップf)から前記ステップj)までは前記ステップa)の前に実行される、ステップと、
    l)前記更新された画像を前記ステップg)と前記ステップa)から前記ステップe)までとにおける前記画像評価として用い、前記ステップg)から前記ステップj)までを反復するステップと、
    を更に備える請求項1記載の画像ノイズ除去方法。
  14. 画像のノイズを除去するためのシステムであって、
    画素を有する画像を投影データから再構成するための再構成デバイスと、
    所与の画素における全変動の勾配方向における増加と減少と混在とをそれぞれが示す1組の所定の値を設定するための離散全変動(TV)最小化ユニットであって、方向インデックスを画素のそれぞれに対する前記混在に初期化し、前記画素のそれぞれに対して前記全変動の離散勾配を決定し、前記離散勾配は前記増加、前記減少または前記混在を示し、前記方向インデックスが前記混在である場合には、前記離散勾配を用いて前記画素のそれぞれの前記方向インデックスを更新し、前記画素のそれぞれの画素値を、前記画素の中の前記1つの画素に対する前記勾配方向において前記方向インデックスと前記離散勾配とが等しい場合には、所定の値だけ変更して前記全変動を減少させ、所定の条件に到達するまで反復する、離散全変動(TV)最小化ユニットと、
    を備える画像ノイズ除去システム。
  15. 前記所定の条件とは、前記画素のそれぞれに対する前記勾配方向において前記方向インデックスと前記離散勾配とが異なることである、請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  16. 前記所定の条件とは、前記離散TV最小化ユニットが所定の回数の反復を終了することである、請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  17. 所定の方向における3次元画像f(i,j,k)に対する前記勾配方向は次の関数gtvによって決定される、
    Figure 2013146558
    請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  18. ドット値mが所定の閾値m0よりも大きいときには、f(i,j,k)の点は孤立したノイズドットである、請求項17記載の画像ノイズ除去システム。
  19. 前記ドット値mは(i,j,k)におけるドットを削除するために決定され、前記ドット値mは、aを前記所定の値として、下記の数式によって定義される、
    Figure 2013146558
    請求項18記載の画像ノイズ除去システム。
  20. 前記孤立したノイズドットは、f(i,j,k)=f(i,j,k)+ma/2gtv(i,j,k)によって削除される、請求項19記載の画像ノイズ除去システム。
  21. 前記ドット値mは(i,j,k)におけるドットを削除するために決定され、前記ドット値mは、aを前記所定の値として、下記の数式によって定義される、
    Figure 2013146558
    請求項18記載の画像ノイズ除去システム。
  22. 前記孤立したノイズドットは、f(i,j,k)=f(i,j,k)+ma/4gtv(i,j,k)によって削除される、請求項21記載の画像ノイズ除去システム。
  23. 前記再構成デバイスは逐次近似法を実行する、請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  24. 前記再構成デバイスは解析的再構成法を実行する、請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  25. 前記再構成デバイスは、測定されたデータから画像評価を取得し、少なくとも単一のレイを用いて前記画像評価を前方へ投影して再投影されたデータを生成し、前記再投影されたデータと前記測定されたデータとの間の差を決定し、前記差に基づいて前記画像評価を更新して更新された画像を生成し、前記更新された画像を前記画像評価として用いて反復する、請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  26. 前記再構成デバイスは、測定されたデータから画像評価を取得し、少なくとも単一のレイを用いて前記画像評価を前方へ投影して再投影されたデータを生成し、前記再投影されたデータと前記測定されたデータとの間のデータ差を決定し、前記データ差を逆投影して差画像を生成し、前記差画像に基づいて前記画像評価を更新して更新された画像を生成し、前記更新された画像を前記画像評価として用いて反復する、請求項14記載の画像ノイズ除去システム。
  27. 画像のノイズを除去する方法であって、
    i)画素のそれぞれに対して全変動の離散勾配を決定するステップであって、前記離散勾配は増加、減少または混在を示す、ステップと、
    ii)前記画素のそれぞれの画素値を、前記離散勾配に従って、所定の値だけ変更するステップと、
    iii)所定の条件に到達するまで前記ステップi)と前記ステップii)とを反復するステップと、
    を備える画像ノイズ除去方法。
  28. 画像のノイズを除去するためのシステムであって、
    画素を有する画像を投影データから再構成するための再構成デバイスと、
    画素のそれぞれに対して全変動の離散勾配を決定するための離散全変動(TV)最小化ユニットであって、前記離散勾配は増加、減少または混在を示し、前記画素のそれぞれの画素値を、前記離散勾配に従って、所定の値だけ変更し、所定の条件に到達するまで前記離散勾配と前記画素値の変化との決定を反復する離散全変動(TV)最小化ユニットと、
    を備える画像ノイズ除去システム。
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