JP2013146539A - カフ及びそれを用いた加圧下における組織観察方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】加圧下での組織の状態を観察することのできるカフを提供する。
【解決手段】カフ1は、生体の所望の部位に巻き回される帯状の本体2と、本体に設けられ、本体を生体の所望の部位に巻き回した状態に固定する固定部4と、本体に設けられ、流体圧が供給されることによって膨張して生体の所望の部位を加圧する空気袋3と、本体に設けられ、生体の所望の部位の組織を観察するための超音波を透過自在な超音波透過部Aと、を有する。超音波透過部は、本体に超音波透過フィルム21から形成した窓部Bを配置することによって構成されてなる。
【選択図】図2
【解決手段】カフ1は、生体の所望の部位に巻き回される帯状の本体2と、本体に設けられ、本体を生体の所望の部位に巻き回した状態に固定する固定部4と、本体に設けられ、流体圧が供給されることによって膨張して生体の所望の部位を加圧する空気袋3と、本体に設けられ、生体の所望の部位の組織を観察するための超音波を透過自在な超音波透過部Aと、を有する。超音波透過部は、本体に超音波透過フィルム21から形成した窓部Bを配置することによって構成されてなる。
【選択図】図2
Description
本発明は血圧測定等に使用されるカフ及びそれを用いた加圧下における組織観察方法に関する。
医療分野において重症患者の治療の際には中心静脈圧(CVP:Central Venous Pressure)の測定が行われることがある。これは、カテーテルを患者の上大静脈や下大静脈に挿入して留置し、当該部位の血圧を測定するといったものである。中心静脈圧測定は、出血や脱水等によって患者の生体内の循環血液量のバランスが崩れていないか、又は心不全等になっていないかを確認するなどのために行われる。
従来の中心静脈圧測定は、上述のようにカテーテルを患者の体内に挿入し、留置して行っているため、患者への身体的負担が大きい。そのため、低侵襲又は非侵襲の中心静脈圧測定方法が求められている。
これに対し、下記非特許文献1には、先端に圧力センサが取り付けられた超音波プローブ(探触子)を前腕部分に当てて押圧し、モニターでその部分の静脈の状態を確認しながら静脈が潰れた時点での圧力を測定し、その圧力を中心静脈圧の代わりとなる圧(以下、代替中心静脈圧と記す)とする技術が開示されている。
非侵襲または低侵襲での医療技術は、上記中心静脈圧の測定以外の分野においても開発されており、例えば、特許文献1に記載された乳房検査装置や非特許文献2に記載された異所性尿管瘤の診断の際に用いられる方法を挙げることができる。
特許文献1の乳房検査装置は、乳がん検診などの際に使用される。乳房検査装置は、超音波アレイプローブと、液体および超音波アレイプローブを収納し一部に超音波を透過する伸縮性の膜を有する液体封入容器と、被検体に応じて被検体と伸縮性の膜との接触圧力を調節する接触圧力調節手段と、超音波アレイプローブに超音波の送受信を行わせるための超音波送受信回路と、超音波送受信回路によって受信した信号から被検体の画像を生成する画像生成手段と、生成された画像を表示する画像表示手段と、を有する。上記構成により、様々な大きさの乳房も超音波による画像を表示する上で適切な形状に圧迫される。
非特許文献2の方法は、異所性尿管瘤と言う尿管が膀胱三角に開口しない状態において尿管瘤が生じる疾患の診断に用いられる。非特許文献2の方法は、異所性尿管瘤の診断を行うために、側腹部の水尿管を圧迫した状態において超音波検査を行うと、異所性尿管瘤がある場合には、超音波によるエコー画像において尿管瘤を鮮明に描写することができる、というものである。
クリストフ・タルハマール(Christoph Thalhammer)、外7名、「前腕での制御圧縮超音波解析による非侵襲中心静脈圧測定(Noninvasive Central Venous Pressure Measurement by Controlled Compression Sonography at the Forearm)」、米国心臓病学会誌(Journal of the American College of Cardiology)、エルゼビア社(Elsevier Inc.)、[online]、2011年1月17日、第50巻、第16号、p.1584−1589、インターネット<URL:http://content.onlinejacc.org/cgi/content/full/50/16/1584>
倉澤剛太郎、外10名、「側腹部圧迫法による超音波検査が診断に有用であった異所性尿管瘤の1例」、日本小児腎臓病学会雑誌、日本小児腎臓病学会、1996年、第9巻、第1号、p49−52
非特許文献1の方法では、前腕の静脈を圧力センサ付き超音波プローブで0mmHg〜50mmHgまでの範囲を5mmHg間隔で加圧していく。そして、血管が潰れた時点での圧力を中心静脈圧に相当する圧力としている。しかし、非特許文献1による方法ではプローブを手で押圧するため、圧力を一定にすることが難しく、代替中心静脈圧を精度よく測定することが困難である。
動脈の血圧測定にはカフが用いられており、カフを利用できれば代替中心静脈圧(上記前腕の静脈圧に限定せず、カフを用いて測定できる部位の静脈の静脈圧を意味する。以下同様)測定においても静脈の全周を一定に加圧することができる。しかし、従来のカフでは加圧下での静脈等の組織を観察することはできず、そのため代替中心静脈圧を測定することはできない。
また、特許文献1の検査装置は、液体封入容器の構造が複雑であり、専用の装置が必要となってしまう。乳がんの検診に当たり、このような専用の装置が必要になれば、当該装置を導入する病院や当該装置を利用する患者にも経済的負担を強いることとなり、乳がん検診を簡便に行うことができない。
また、非特許文献2に記載されている方法は、側腹部の水尿管をどのように圧迫しているかについて詳細な記述がなされていない。側腹部を圧迫するための装置が用意されていなければ、当該部分の圧迫は医者等の手技者によって行われるが、尿管瘤を描写するために、手技者の手によって手動で側腹部の水尿管を圧迫していたのでは圧迫力を一定にすることが難しく、尿管瘤の鮮明な描写を得ることが困難である、という問題がある。
そこで本発明は、加圧下での組織の状態を観察し、検査等を簡便に行うことのできるカフ及びそれを用いた加圧下における組織観察方法を提供することを目的とする。
上記目的は、以下の手段により達成される。
(1)生体の所望の部位に巻き回される帯状の本体と、前記本体に設けられ、前記本体を前記部位に巻き回した状態に固定する固定部と、前記本体に設けられ、流体圧が供給されることによって膨張して前記部位を加圧する加圧部と、前記本体に設けられ、前記部位内の組織を観察するための超音波を透過自在な超音波透過部と、を有する、カフ。
(2)上記(1)に記載のカフの前記本体を生体の所望の部位に巻き回し、前記カフの前記超音波透過部を前記部位における観察部位に臨ませて、前記固定部によって前記本体を前記部位に巻き回した状態に固定し、前記加圧部に流体圧を供給して膨張させることによって前記部位を加圧し、超音波探触子から照射した超音波を前記超音波透過部に透過させて前記観察部位の組織を観察してなる、加圧下における組織観察方法。
(1)生体の所望の部位に巻き回される帯状の本体と、前記本体に設けられ、前記本体を前記部位に巻き回した状態に固定する固定部と、前記本体に設けられ、流体圧が供給されることによって膨張して前記部位を加圧する加圧部と、前記本体に設けられ、前記部位内の組織を観察するための超音波を透過自在な超音波透過部と、を有する、カフ。
(2)上記(1)に記載のカフの前記本体を生体の所望の部位に巻き回し、前記カフの前記超音波透過部を前記部位における観察部位に臨ませて、前記固定部によって前記本体を前記部位に巻き回した状態に固定し、前記加圧部に流体圧を供給して膨張させることによって前記部位を加圧し、超音波探触子から照射した超音波を前記超音波透過部に透過させて前記観察部位の組織を観察してなる、加圧下における組織観察方法。
本発明によれば、カフの本体に、生体の所望の部位の組織を観察する超音波を透過自在な超音波透過部が設けられている。そのため、超音波によるエコー画像を生成して加圧下での組織の状態を観察することができる。
また、本発明に係るカフを生体の所望の部位に巻き回し、超音波透過部を観察部位に臨ませて、固定部によって本体を生体の所望の部位に固定し、加圧部によって生体の所望の部位を加圧する。そして、超音波探触子から照射される超音波を、超音波透過部を透過させて観察部位に当てることによって、代替中心静脈圧のような血圧測定を精度よく行うことができる。
また、本発明に係るカフは、従来のカフに超音波透過部を設けた程度の簡易な構成であるため、例えば乳がん検診に使用する際には、専用の装置を導入することなく、本発明に係るカフによって、乳がん検診を簡便に行うことができる。
また、本発明に係るカフであれば対象部位を一定の力で加圧できるため、例えば異所性尿管瘤の診断に使用する際にも、加圧部によって側腹部を一定の力で押圧できる。そのため、手によって圧迫する場合と比べて尿管瘤の鮮明な画像を円滑に得ることができる。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るカフを用いた血圧測定装置100の制御系を示すブロック図である。実施形態1に係る血圧測定装置100はオシロメトリック式の血圧測定装置であって、カフの減圧時に取得した圧脈波を演算処理することによって最高血圧や最低血圧等を算出する。血圧測定装置100はカフ1、ポンプ11、制御弁12、圧力センサ13、制御部14、超音波プローブ15(超音波探触子に相当する)、及び表示器16を含む。
図1は、本発明の実施形態1に係るカフを用いた血圧測定装置100の制御系を示すブロック図である。実施形態1に係る血圧測定装置100はオシロメトリック式の血圧測定装置であって、カフの減圧時に取得した圧脈波を演算処理することによって最高血圧や最低血圧等を算出する。血圧測定装置100はカフ1、ポンプ11、制御弁12、圧力センサ13、制御部14、超音波プローブ15(超音波探触子に相当する)、及び表示器16を含む。
ポンプ11は、所定流量の空気をカフ1の内部に収納された後述する空気袋3に給気する。制御弁12は制御部14によって空気袋3への空気の給排気の切り替えを行う。圧力センサ13は空気袋3にかけられている圧力を検出して制御部14に当該圧力信号を送出する。制御部14は圧力センサ13から取得した圧力信号から上肢又は下肢といった生体の所望の部位に印加する圧力値を演算処理し、ポンプ11に給気させる流量を制御する。
圧力測定の処理が終了すると制御部14は制御弁12を制御して、空気袋3内の空気を排気し、さらにポンプ11を停止させる。制御部14は圧力測定とは別に、超音波プローブ15を測定部位に当てることによって取得した信号を画像処理し、表示器16にエコー画像を表示させる。表示器16には制御部14によって処理された最高血圧、最低血圧、及び上記エコー画像等の種々の結果が表示される。なお、表示器16は血圧を表示する装置とエコー画像を表示する装置とを別々にして構成してもよい。
図2は本発明の実施形態1に係るカフを示す斜視図、図3Aは同カフの本体を巻き回す際に内側となる裏面を示す図、図3Bは図3Aの3B−3B線に沿う断面図、図4は同カフを測定部位に巻き回す際に外側となる表面を示す図である。また、図5は、空気袋について示す図である。
図2を参照して、カフ1は、概説すれば、生体の所望の部位に巻き回される帯状の本体2と、本体2に設けられ、本体2を生体の所望の部位に巻き回した状態に固定する固定部4と、本体2に設けられ、空気が供給されることによって膨張して生体の所望の部位を加圧する空気袋3(加圧部に相当する)と、本体2に設けられ、生体の所望の部位の組織を観察する超音波を透過自在な超音波透過部Aと、を有している。以下、詳述する。
本体2は、図3A、図4に示すように、展開時に帯状(矩形状)となるように構成されている。本体2はポリエステルやナイロン等の合成樹脂繊維等から形成されている。本体2には空気袋3を収納するための収納ポケットが形成されている。本体2の一部には、図3Bに示すように、超音波透過部Aを構成する超音波透過フィルム21が窓部Bを形成して配置されている。
固定部4は面ファスナーから構成されている。面ファスナーとしては、図3Aの図中左端部に設けられたフック面4aと、図4の図中右端部に設けられたループ面4bとを含んでいる。
フック面4a及びループ面4bはロール状の部材から必要量を切り取って本体2に縫製している。本実施形態ではカフ1を巻き回した際の内側にフック面4a、外側にループ面4bが配置されているが、フック面4aを外側、ループ面4bを内側に配置してもよい。
空気袋3は、図3Bに示すように、膨張することで血管の血圧測定部位を圧迫するように本体2の収納ポケットに収納されている。空気袋3は本体2に内包されているため、図2、図3A、及び図4において破線にて図示している。
空気袋3は圧力測定部位に巻き回した際に、空気袋3より内側に本体2が配置されることによって加圧が阻害されないように、図3Aの図中右端部に配置されている。カフ1は図3Aにおいて、空気袋3が配置された図中右端部から患者の測定部位に巻き回すことによって取り付けられる。カフ1を巻き回す方向における空気袋3の長さは、超音波透過部Aと共に測定部位の全周が覆われる程度に設定されている。
また、空気袋3の一辺には、図5に示すように、制御弁12に接続されたチューブ5が接合されている。チューブ5は空気袋3を本体2に収納した際に、本体2の収納ポケット部分に位置するように空気袋3に接合されている。
超音波透過部Aは、図示する実施形態においては、本体2に、超音波透過性を有する部材から形成した窓部Bを配置することによって構成されている。超音波透過性を有する部材としては、超音波透過フィルム21を使用している。超音波透過フィルム21の形成材料は、特に限定されないが、例えば、TPX(登録商標)というポリメチルペンテンを挙げることができる。
超音波透過フィルム21から形成した窓部Bは、図3Aに示すように、空気袋3やフック面4a及びループ面4bと重ならないように、カフ1を巻き回す方向において空気袋3とフック面4aとの間に配置されている。超音波は空気が介在すると反射してしまい、エコー画像を生成することができないため、空気袋3とフック面4aとの間に超音波透過フィルム21を設けることで、エコー画像を確実に生成することができる。
超音波透過部Aは、図3Aに示すように、本体2を巻き回す方向に対して交差する方向における空気袋3の中心線Oの延長線が通る位置に配置されていることが好ましい。空気袋3により加圧していった場合、空気袋3が膨張しやすい材料により構成されていても、空気袋3の端部が中央部分ほど膨張することはできない。そのため、超音波透過フィルム21を、空気袋3の中心線Oの延長線を通るように配置することで、血管を十分に加圧できる部分に超音波透過フィルム21を配置して、血管の状態を適切に確認することができるからである。
また、超音波透過部Aは透明であることが好ましい。これにより、超音波透過フィルム21の上から測定部位を目視でき、カフ1を測定部位の位置に調整する際の利便性を向上させることができるからである。
図3Aを参照して、カフ1を巻き回す方向における窓部Bの長さXは、特に限定されないが、例えば、超音波プローブ15の先端部分の大きさを考慮して定めることができる。カフ1を巻き回す方向に対して交差する幅方向における窓部Bの長さYも、特に限定されないが、例えば、プローブ15を移動させる距離を考慮して定めることができる。一例を挙げれば、窓部Bの長さXは20mm程度、長さYは50mm程度である。超音波透過フィルム21の厚さは、例えば0.1mm程度である。
次に本実施形態に係るカフ1を用いた血圧測定について、代替中心静脈圧として右前腕部の静脈圧を測定する場合を例に挙げて説明する。まず、患者の右前腕部にカフ1を巻き回して取り付け、超音波透過フィルム21の部分が測定対象となる静脈位置上になるようにカフ1を回転させて調整する。
カフ1の超音波透過フィルム21の部分を静脈上に位置させた後、超音波透明フィルム21上に超音波を透過するゲルを塗布する。当該ゲルは超音波透過フィルム21と測定部位である前腕部との間にさらに塗布してもよい。
そして、ゲルを塗布した超音波透過フィルム21上に超音波プローブ15を当てながら、ポンプ11によってカフ1の空気袋3を膨張させて測定部位を加圧し、表示器16にて血管の様子を観察する。
従来の代替中心静脈圧測定ではプローブに圧力センサを取り付けて、手によって加圧しているため、静脈を一定の圧力で加圧することは困難である。また、従来のカフを用いても加圧下での組織を観察できず、代替中心静脈圧を測定することはできない。
これに対し、本実施形態に係るカフ1によれば、カフ1に超音波透過フィルム21が設けられているため、測定部位の全周を一定の圧力で均等に加圧しつつ、加圧下での組織の状態を観察できることで、代替中心静脈圧の測定を行うことが可能になる。
また、本実施形態に係るカフ1はABIという血圧測定を用いた指標に用いることも可能である。ABI(Ankle Brachial Index)は、足首の最高血圧に対する上腕の最高血圧の比を示すもので、足関節上腕血圧比とも呼ばれている。
ABIは仰臥した状態で上腕と足首の血圧を測定する。健常者であれば足首の血圧の方が上腕の血圧よりやや高い値を示すが、足の血管に狭窄部や閉塞部がある場合には血流が悪くなり、足首の血圧が上腕と比較して低くなって、ABIが低い値を示す。ABIは閉塞性動脈硬化の第一検査として測定されている。
足の血管に狭窄部があっても、足首の血圧測定部の血管に石灰化が起こっている場合、カフによって加圧しても血管が押し潰されにくくなることでABIが低い値を示さない状況が発生する。このように石灰化が起こっている場合、血圧測定に従来のカフを用いたのでは、閉塞性動脈硬化の発生状況を適切に判断することはできない。
このような場合であっても本実施形態に係るカフ1によれば、足の血管部位に超音波によるエコー画像を生成して加圧下の測定部位の組織の状態を観察することができる。これにより、測定部位に石灰化が起きているかが認識でき、ABIの信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るカフ1は、本体2と、本体2に設けられ、本体2を前腕等の生体の所望の部位に巻き回した状態に固定する固定部4と、本体2に設けられ、流体圧が供給されることによって膨張して生体の所望の部位を加圧する空気袋3と、本体2に設けられ、生体の所望の部位の組織を観察する超音波を透過自在な超音波透過部Aを有するように構成している。このため、超音波透過部Aにより加圧下での組織の状態を観察することができる。
また、カフ1を生体の所望の部位に巻き回し、超音波透過部Aを観察部位に臨ませて、固定部4によって本体2を生体の所望の部位に固定し、空気袋3によって生体の所望の部位を加圧する。そして、超音波プローブ15から照射される超音波を、超音波透過部Aを透過させて観察部位に当てることによって、代替中心静脈圧のような血圧測定を精度よく行うことができる。
また、本実施形態に係る超音波透過部Aは、超音波透過フィルム21から形成した窓部Bを配置することによって構成している。そのため、従来のカフに窓部を設けて超音波透過フィルムを配置することによって、加圧下の組織の状態を観察できるカフを形成することができる。
また、超音波透過部Aは、本体2を生体の所望の部位に巻き回す方向に対して交差する方向における空気袋3の中心線Oの延長線が、超音波透過部Aを通るように配置されている。そのため、カフ1の中でも血管を十分に加圧できる場所に超音波透過部Aを配置でき、血管の状態を適切に確認することができる。
また、超音波透過部Aは透明であるため、目視により超音波透過部Aを測定部位に調整することができ、カフ1を測定部位に取り付ける際の利便性を向上させることができる。
本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲において種々の改変が可能である。
超音波透過性を有する部材から形成した窓部Bを本体2に配置することによって超音波透過部Aを構成した実施形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、超音波透過部は、本体を、超音波透過性を有する部材から形成することによって構成してもよい。そのように構成することで超音波透過性を有する部材が一部に使用されている場合に比べて超音波プローブ15を配置できる範囲を拡大でき、カフの位置調整を容易にすることができる。
また、本体2には空気袋3を収納する収納ポケットが形成される実施形態について説明した。当該収納ポケットは、空気袋3を収納できればよいため、本体2を構成するポリエステル等の素材を二枚重ねてポケットを形成する場合、フック面4a等のその他の部分は上記素材を一枚で構成してもよい。これは超音波透過フィルムから本体を形成したカフについても同様である。
また、上記においては超音波透過フィルム21がTPXというポリメチルペンテン等から構成される実施形態について説明したが、これに限定されない。上記以外にも超音波が途中で反射しないように、超音波透過フィルム21を体組織と音響インピーダンスが近い素材で構成してもよい。
また、超音波透過部Aは透明に構成される実施形態について説明したが、超音波を透過する部材には透明でないものも存在するため、超音波透過部Aは必ずしも透明でなくてもよい。
次に本実施形態に係るカフを使用して超音波透過フィルム直下の部分に作用する圧力について実験を行ったので説明する。
図6は超音波透過フィルムから形成した窓部を本体に配置したカフの空気袋と上腕である腕部との間であるa点、及び超音波透過フィルムと腕部との間であるb点に作用する圧力を測定した実験の説明に供する断面図である。
本実験では、超音波透過フィルムから形成した窓部を本体に配置したカフ、及び超音波透過フィルムから本体を形成したカフを使用した。そして、図6に示すように、腕部6にカフ1を巻き回し、空気袋3と腕部6との間であるa点、及び超音波透過フィルムと腕部6との間であるb点に作用する圧力を比較した。
空気袋3と腕部6との間に作用する圧力については図1に示す圧力センサ13により検出し、圧力波形として出力した。
一方、超音波透過フィルム直下の圧力については、超音波透過フィルムと腕部6との間に空気を入れた袋を配置して圧力を検出したときには、一定以上の圧力では空気を入れた袋が潰れてしまい、それ以上の圧力が検出できない。そのため、超音波透過フィルムと腕部6との間には、超音波透過フィルムの大きさ程度の袋7に水を充填して、超音波透過フィルムと腕部6との間に配置した。水を入れた袋7には圧力センサを取り付けて圧力波形を出力した。
図7Aは超音波透過フィルムから形成した窓部を本体に配置したカフによって血圧を測定した場合に出力した波形図であり、図7Bは超音波透過フィルムから本体を形成したカフによって血圧を測定した場合に出力した波形図である。実線部分は空気袋と腕部との間のa点における圧力の波形を示し、破線部分は超音波透過フィルムと腕部との間のb点における圧力の波形を示す。
なお、実線部分と破線部分とはほとんど重なってしまったため、破線部分を実線部分の近傍に加筆した。図7Aと図7Bとでは腕部を加減圧する速度が異なっているが、加圧する圧力値は同じであり、加減圧も共に2回行っているため、速度が異なっても実験結果を左右することはない。図7A、図7Bに示すように、減圧時には血流による振幅波形が共に現れているのが確認できた。
図7Aに示すように、空気袋3と腕部6との間の圧力、及び超音波透過フィルムと腕部6との間の圧力を比較しても、両者の差異はほとんどなく同様であることが確認できた。これは図7Bについても同様である。従って、超音波透過フィルムから形成した窓部を本体に配置したカフ及び超音波透過フィルムから本体を形成したカフを使用して、血圧測定の精度を維持しつつ、加圧下での組織の状態を観察できることが確認できた。
(実施形態2)
次に本発明の実施形態2について説明する。図8は人体の正面図であり、図9は本発明の実施形態2に係るカフを巻き付けた状態での図8の9−9線に沿う断面図である。
次に本発明の実施形態2について説明する。図8は人体の正面図であり、図9は本発明の実施形態2に係るカフを巻き付けた状態での図8の9−9線に沿う断面図である。
実施形態1ではカフ1を上肢や下肢といった肢部に用いることによって、代替中心静脈圧測定を一定の圧力で加圧して精度よく行うことができ、また、ABIの算出の際の血圧測定に用いることによってABIの信頼性を向上できる、と説明した。しかし、本発明に係るカフは以下のように用いることも可能である。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態2に係るカフ1aは乳がん検診の際に使用される。実施形態2に係るカフ1aは胸部80に巻き付けられて、空気袋3の膨張によって乳房が所定の圧力で圧迫される。
本体2の周方向長さは、成人女性の胸部の大きさに合わせて調整されている。超音波透過部Aの周方向長さは、カフ1aを取り付けた際に乳房部分を覆うことができる程度に調整されている。超音波透過部Aは、図9において一箇所設けているが、乳房に合わせて二箇所設けてもよい。また、本体2を超音波を透過するフィルムから形成した場合、窓部Bは設けなくてよい。
本体2における図9の紙面に対して直交する方向の長さは、当該方向においても乳房全体を覆うことができる程度に調整されている。また、空気袋3に空気等を充填した際の径方向の厚さは、個々人の乳房の大きさに合わせて調整されている。また、空気袋3の周方向長さは、カフ1aを患者に取り付けた際に超音波透過部Aと重ならない程度に調整されている。空気袋3は、患者に取付けた際に乳房を除く胸部の背面側および/または側部に配置されるように調整される(図9参照)。
実施形態2に係るカフ1aを用いた乳がん検診は以下のように行う。即ち、超音波透過部Aが両方の乳房を覆うように、カフ1aを患者の胸部80に巻き回して所定の周長とした状態で固定する。次に、ポンプ11によって空気袋3を膨張させると、カフ1aの周長は固定部4によって固定されているため、胸部80が圧迫され、乳房についても同様に圧迫されることによって乳房は略扁平な状態に変形する。この状態において、超音波プローブ15を乳房にあて、表示器16に表示されたエコー画像によって乳房内部の様子を観察し、がん細胞の有無を判断する。
乳がん検診の際には、がん細胞を発見するために乳房のあらゆる部位に超音波プローブが当てられ、内部の様子が観察される。乳房は中央部や周辺部によって厚さが異なるため、乳房の中でも厚みの比較的大きな部分を適切に潰せないと、当該部位のエコー画像は深部の組織を鮮明に描写することができない場合がある。
これに対し、実施形態2に係るカフ1aは、胸部への巻き付けが可能な大きさのカフにおいて、乳房の大きさに合わせて超音波透過部を設け、空気袋を超音波透過部と重ならないように調整するといった改良のみによって、乳房の中でも厚みの比較的大きな部位のエコー画像も鮮明に描写し、内部組織の様子を観察することができる。また、超音波透過部Aに当てる超音波プローブ等は従来の機器を利用できるため、実施形態2に係るカフ1aを用いることによって専用の装置を用意することなく、簡便に乳がん検診を行うことができる。
以上説明したように、実施形態2に係るカフ1aは、本体2が乳房を覆うように胸部80に巻き回した状態で固定部4によって固定できるように構成されている。そのため、実施形態2に係るカフ1aを用いることによって、専用の装置を用意することなく、従来の超音波装置を使用して乳がん検診を簡便に行うことができる。
(実施形態3)
次に本発明の実施形態3について説明する。図10は実施形態3に係るカフを腹部に取り付けた状態での図8の10−10線に沿う断面図である。
次に本発明の実施形態3について説明する。図10は実施形態3に係るカフを腹部に取り付けた状態での図8の10−10線に沿う断面図である。
実施形態1に係るカフは肢部に取り付けられて、中心静脈圧測定やABIの算出の際の血圧測定に利用し、実施形態2に係るカフは胸部に取り付けられて乳がん検診を行うために利用した。しかしながら、本発明に係るカフは上記以外にも以下のように利用することも可能である。
実施形態3に係るカフ1bは、例えば異所性尿管瘤の診断の際に使用される。実施形態3に係るカフ1bは、腹部90に巻き付けることができるように本体2の周方向長さが調整されている。超音波透過部Aの周方向長さは、腹部90を広範に観察でき、空気袋3による圧迫を十分に行うことができる程度に調整されている。
空気袋3の周方向長さは、上記実施形態と同様に超音波透過部Aと重ならない程度に調整されている。空気袋3は、図10に示すようにカフ1bを患者に取り付けた際に圧迫を行う部位、本実施形態では側腹部に当たる位置に配置される。
また、本体2及び空気袋3における図10の紙面に対して直交する方向の長さは、一例として当該方向において側腹部を覆うことができる程度に調整されているが、これに限定されない。また、空気袋3に空気等を充填した際の径方向における厚さは、患者の胴回りに応じて調整される。
上述したように、異所性尿管瘤の診断の際に行う超音波検査においては、側腹部の水尿管を圧迫した状態で超音波検査を行うと尿管瘤の描出を鮮明に行うことができた事例が報告されている。
上記事例においても、実施形態3に係るカフ1bを用いることによって異所性尿管瘤の描出を鮮明に行うことができる。つまり、空気袋3が側腹部の水尿管に当たるように、カフ1bの本体2を患者に巻き付けて固定部4によって固定し、ポンプ11によって空気袋3を所定の圧力まで加圧し、膨張させる。この状態において、超音波透過部Aに超音波プローブ15を当て、表示器16にて膀胱の状態を観察する。
空気袋3による加圧は、手動で圧迫する場合に比べて側腹部に一定の圧迫力を安定してかけることができる。また、ポンプ11による空気袋3への加圧は、現状の圧力を表示計などを見て確認しながら調整できるため、圧迫力を精密に調整することもできる。また、カフによる圧迫は専用の装置を用いるものではないため、通常のカフに超音波透過部を設け、空気袋を超音波透過部と重ならないようにするといった改良のみによって、異所性尿管瘤等の診断についても簡便に行うことができる。
以上説明したように、実施形態3に係るカフ1bは、空気袋3が側腹部の水尿管に当たるように本体2を腹部90に巻き回した状態で固定部4によって固定できるように大きさが調整されている。そのため、手動の場合よりも圧迫力を一定にかけることができ、かつ、圧迫力を精密に制御できることによって異所性尿管瘤等の診断において尿管瘤の描出を円滑に行うことができる。また、実施形態3に係るカフ1bについても、通常のカフに超音波透過部を設け、空気袋を超音波透過部と重ならないようにするといった改良のみによって、専用の装置を用いることなく、異所性尿管瘤等の診断を簡便に行うことができる。
1、1a、1b カフ、
2 本体、
3 空気袋(加圧部)、
4 固定部、
4a フック面、
4b ループ面、
5 チューブ、
6 腕部、
7 袋、
11 ポンプ、
12 制御弁、
13 圧力センサ、
14 制御部、
15 超音波プローブ(超音波探触子)、
16 表示器、
21 超音波透過フィルム、
80 胸部、
90 腹部
A 超音波透過部、
a 空気袋と腕部との間の測定箇所、
B 窓部、
b 超音波透過フィルムと腕部との間の測定箇所、
O 中心線、
X カフを巻き回す方向における超音波透過フィルムの長さ、
Y カフを巻き回す方向に対して交差する方向における超音波透過フィルムの長さ。
2 本体、
3 空気袋(加圧部)、
4 固定部、
4a フック面、
4b ループ面、
5 チューブ、
6 腕部、
7 袋、
11 ポンプ、
12 制御弁、
13 圧力センサ、
14 制御部、
15 超音波プローブ(超音波探触子)、
16 表示器、
21 超音波透過フィルム、
80 胸部、
90 腹部
A 超音波透過部、
a 空気袋と腕部との間の測定箇所、
B 窓部、
b 超音波透過フィルムと腕部との間の測定箇所、
O 中心線、
X カフを巻き回す方向における超音波透過フィルムの長さ、
Y カフを巻き回す方向に対して交差する方向における超音波透過フィルムの長さ。
Claims (9)
- 生体の所望の部位に巻き回される帯状の本体と、
前記本体に設けられ、前記本体を前記部位に巻き回した状態に固定する固定部と、
前記本体に設けられ、流体圧が供給されることによって膨張して前記部位を加圧する加圧部と、
前記本体に設けられ、前記部位内の組織を観察するための超音波を透過自在な超音波透過部と、有するカフ。 - 前記部位は、四肢のいずれかの肢部である請求項1に記載のカフ。
- 前記部位は乳房であり、前記固定部は、前記本体が前記乳房を覆うように胸部に巻き回した状態で固定するように構成されてなる請求項1に記載のカフ。
- 前記部位は腹部である請求項1に記載のカフ。
- 前記超音波透過部は、前記本体に、超音波透過性を有する部材から形成した窓部を配置することによって構成されてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載のカフ。
- 前記超音波透過部は、前記本体を、超音波透過性を有する部材から形成することによって構成されてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載のカフ。
- 前記超音波透過部は、前記本体を前記部位に巻き回す方向に対して交差する方向における前記加圧部の中心線の延長線が通る位置に配置されてなる請求項1〜6のいずれか1つに記載のカフ。
- 前記超音波透過部は、透明である請求項1〜7のいずれか1つに記載のカフ。
- 請求項1〜8のいずれか1つに記載のカフの前記本体を前記部位に巻き回し、
前記カフの前記超音波透過部を前記部位における観察部位に臨ませて、前記固定部によって前記本体を前記部位に巻き回した状態に固定し、
前記加圧部に流体圧を供給して膨張させることによって前記部位を加圧し、
超音波探触子から照射した超音波を前記超音波透過部に透過させて前記観察部位の組織を観察してなる、加圧下における組織観察方法。
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- 2012-12-13 US US13/713,717 patent/US20130165787A1/en not_active Abandoned
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