JP2013145504A - 配信サーバ、監視装置、画像処理装置、および配信サーバの制御方法、およびプログラム - Google Patents
配信サーバ、監視装置、画像処理装置、および配信サーバの制御方法、およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 遠隔地の配信装置からインターネット経由でファームウェアを配信し、画像処理装置の更新処理を行う技術が実現されてきている。遠隔地からファームウェアを更新する場合、セキュリティ観点から暗号化されたファームウェアを配信するのが一般的である。
画像処理装置においてファームウェアを更新する処理には、暗号化されたファームウェアを復号する必要があるため、画像処理装置の処理負荷が多大にかかってしまう。
【解決手段】 イントラネットにおいて画像処理装置のファームウェアを配信する処理では、イントラネットに存在するファームウェア配信サーバがファームウェアの復号化や展開を行うことによって、画像処理装置の処理負荷を軽減する。
【選択図】 図11
画像処理装置においてファームウェアを更新する処理には、暗号化されたファームウェアを復号する必要があるため、画像処理装置の処理負荷が多大にかかってしまう。
【解決手段】 イントラネットにおいて画像処理装置のファームウェアを配信する処理では、イントラネットに存在するファームウェア配信サーバがファームウェアの復号化や展開を行うことによって、画像処理装置の処理負荷を軽減する。
【選択図】 図11
Description
本発明は画像処理装置のファームウェアを配信する配信サーバ、監視装置、画像処理装置、および配信サーバの制御方法、およびプログラムに関する。
従来から、複合機、複写機、プリンタ等の画像処理装置の機能向上を図るために、画像処理装置の保守担当者等がファームウェアに代表される各種データ(ソフトウェア、以降単純に「ファームウェア」)を画像処理装置に対して更新する手法が行われている。
最も基本的なファームウェアの更新方法は、画像処理装置の保守担当者がPC上で動作するツールを画像処理装置に接続し新しいファームウェアをツールから画像処理装置に転送することで、ファームウェアの更新を行う方法が存在する。
一方で近年のインターネットの普及により、遠隔地の配信装置からインターネット経由で画像処理装置に対してファームウェアを配信するファームウェアの更新技術が実現されてきている。なおインターネットを経由して配信されるファームウェアはセキュリティ観点から暗号化された状態で配信されるのが一般的とされる。
遠隔地の配信装置から画像処理装置に対してファームウェアを配信する際に画像処理装置の演算処理能力が低い場合、プログラムのダウンロード等に処理時間を多く費やしてしまう課題がある。この課題に対しては、プログラムの配信を短時間で実行するためにプログラムの粒度を再分化して更新すべきプログラムのみを配信するような方法が特許文献1に開示されている。
しかしながら、上述のように1つのプログラムを再分化して配信する方法であっても、画像処理装置において暗号化されたファームウェアを復号する必要があるため、更新処理には画像処理装置の処理負荷が多大にかかってしまう課題がある。
一方、遠隔地の配信装置からインターネット経由で画像処理装置に対してファームウェアを配信する技術が広まると同時に、イントラネットでも複数の画像処理装置に対するファームウェアの更新手法が実現されてきている。このイントラネットに存在するファームウェア配信サーバ(以下、イントラネット配信サーバ)には、インターネット上に公開されている配信サーバ(以下、インターネット配信サーバ)と同じ暗号化されたファームウェアを登録している。またファームウェアの登録操作は、インターネット上にある全ファームウェアを対象とすると容量の問題があるため、必要なファームウェアだけを利用者が選択して、イントラネット配信サーバに手動で登録を行っている。そのため、イントラネットのファームウェア配信サーバの管理にコスト負荷がかかってしまう。
上記の課題を解決するために、イントラネット配信サーバとインターネット配信サーバがネットワークを介して接続し、ファームウェアを自動で取得する仕組みに加えて、画像処理装置の負荷を軽減する技術が必要となる。
本発明は、上記の問題に顧みてなされたものであり、イントラネット環境におけるファームウェア配信において、画像処理装置の処理負荷を軽減することができるファームウェア配信システムの提供を目的とする。
本発明の一実施形に係るイントラネット配信サーバは、画像処理装置と、複数の画像処理装置を管理している監視装置とはイントラネットを介して接続が可能であり、インターネット配信サーバとはインターネットを介して接続が可能であるイントラネット配信サーバであって、前記画像処理装置のファームウェアのアップデートの指示を受信する指示受信手段と、前記画像処理装置の個体識別番号、および前記画像処理装置がファームウェアを展開するための展開能力、および前記画像処理装置のファームウェアのバージョンを取得する取得手段と、取得された前記個体識別番号から前記画像処理装置の機種を特定し、前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアのバージョンが、取得された前記画像処理装置のファームウェアのバージョンよりも新しいか否かを判断する判断手段と、前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアのバージョンが新しいと判断された場合は、前記インターネット配信サーバからファームウェアを受信する受信手段と、受信されたファームウェアを、取得された前記展開能力に応じたファームウェアの形式に変換し、変換されたファームウェアを前記画像処理装置に配信する配信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ファームウェアの更新処理において、画像処理装置にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお実施例1では、各画像処理装置の負荷を下げるため、画像処理装置が有するファームウェア展開能力に合わせたファームウェアを保持する実施例について説明する。また実施例2では、各画像処理装置から非同期にファームウェアアップデート指示があった場合に、イントラネット配信サーバ61がインターネット配信サーバ71からのファーム取得処理の負荷を軽減するために同期させる実施例について説明する。さらに実施例3では、ファームウェア一式が複数のファームウェアから構成される場合に必要最小限のファームウェアのみを取得する実施例について説明する。
ファームウェアは、バージョン情報と関連付けされて配信サーバに登録される。バージョン付けされるファームウェアは、複数のファームウェアで構成されている場合と、一つのファームウェアで構成されている場合とがある。バージョン付けされるファームウェアを一つのまとまりとして捉え、本実施例においては、これをファームウェア一式とする。詳細は図6の説明にて述べる。
<システム構成>
図1は本発明のファームウェア配信システム全体を説明するシステム全体図であり、ネットワークシステムの一例を示す図である。インターネット配信サーバ71は、イントラネット配信サーバ61からのファーム取得指示に従って該当するファームウェアを配信する。データベース73は、画像処理装置10に適用するためのファームウェア情報等を蓄積する記憶手段としてのデータベースである。インターネット配信サーバ71とデータベース73とはLAN74で接続されている。
図1は本発明のファームウェア配信システム全体を説明するシステム全体図であり、ネットワークシステムの一例を示す図である。インターネット配信サーバ71は、イントラネット配信サーバ61からのファーム取得指示に従って該当するファームウェアを配信する。データベース73は、画像処理装置10に適用するためのファームウェア情報等を蓄積する記憶手段としてのデータベースである。インターネット配信サーバ71とデータベース73とはLAN74で接続されている。
なお、データベース73は物理的にインターネット配信サーバ71内に存在しても良い。更にデータベース73は、インターネット配信サーバ71からアクセス可能であれば、LANを経由した別の場所に存在しても良い。また本ファームウェア配信システムは、インターネット100を介してインターネット上に公開されているインターネット配信サーバ71と顧客のイントラネット環境110がそれぞれ接続されて構成される。
本システムでは、例えば、顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10,20,30に対応するファームウェアがイントラネット配信サーバ61に存在しない場合においても、ファームウェアアップデートが可能となる。110は顧客のイントラネット環境を示す。
以下、イントラネット環境110内の各装置について説明する。監視装置50は、各画像装置を監視し、ファームウェアの更新指示を出す装置である。また、イントラネット配信サーバ61にインターネット配信サーバ71から必要なファームウェアを取得する指示を行う。
イントラネット配信サーバ61は、各画像処理装置に適用するファームウェアを管理するサーバである。監視装置からのファームウェア取得指示を受けて、インターネット配信サーバ71から必要なファームウェアを取得する処理を行う。また、各画像処理装置からのファームウェア更新指示を受けて、必要なファームウェアの配信を画像処理装置に行う。さらに、イントラネット配信サーバ61は、受信したファームウェアを、配信対象の画像処理装置に適用可能なファームウェアの形式に変換する処理を行う。
複数の画像処理装置10,20,30(例えば、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ及び複合機)と、これらの画像処理装置を管理する監視装置50と、画像処理装置のファームウェアをアップデートするためにファームウェアを配信するためのイントラネット配信サーバ61とはイントラネットであるLAN90を介して接続される。
次にデータベース83は、画像処理装置に適用するためのファームウェアを蓄積する記憶手段としてのデータベースである。イントラネット配信サーバ61とデータベース83とはLAN84で接続されている。なお、データベース83は物理的にイントラネット配信サーバ61内に存在しても良い。更にデータベース83は、イントラネット配信サーバ61からアクセス可能であれば、LANを経由した別の場所に存在しても良い。
以上の構成により、以下の処理が可能となる。監視装置50からの指示により、各画像処理装置がファームウェア更新指示をイントラネット配信サーバ61に行う。イントラネット配信サーバ61は、前記ファームウェア更新指示を受けて必要なファームウェアの確認をインターネット配信サーバ71に行う。次にインターネット配信サーバ71は、前記確認処理に対して最新のファームウェア情報をイントラネット配信サーバ61に配信する。イントラネット配信サーバ61は最新のファームウェア情報をインターネット配信サーバ71からの前記配信を取得して適切な形式でファームウェアを受信・管理する。そして、各画像処理装置からの前記更新指示に対して適切なファームウェアを各画像処理装置に配信してファームウェア更新を行う。
<ハードウェア構成>
図2は、各配信サーバ61、71であるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。図2において、第1CPU202、第2CPU201は、本装置上の各処理を司る。ROM203は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書き換え不可能である。RAM204は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。第1HDD205、第2HDD206は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、一時的なデータ、本実施形態に関わる監視対象の画像処理装置に関する情報、画像処理装置から収集した情報等を記憶する。入力装置209は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部210は、本装置の動作状況や、本装置で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。NetworkI/F208は、ネットワーク経由でLAN90及びインターネット100などに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F207は、外部記憶機器等を接続する。これらの要素がシステムバス211を介して結びつき、データのやりとりを行う。
図2は、各配信サーバ61、71であるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。図2において、第1CPU202、第2CPU201は、本装置上の各処理を司る。ROM203は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書き換え不可能である。RAM204は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。第1HDD205、第2HDD206は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、一時的なデータ、本実施形態に関わる監視対象の画像処理装置に関する情報、画像処理装置から収集した情報等を記憶する。入力装置209は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部210は、本装置の動作状況や、本装置で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。NetworkI/F208は、ネットワーク経由でLAN90及びインターネット100などに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F207は、外部記憶機器等を接続する。これらの要素がシステムバス211を介して結びつき、データのやりとりを行う。
図3は、監視装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU301は、本装置上の各処理を司る。ROM302は、本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶し、書き換え不可能である。RAM303は、本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶でき、かつ書き換え可能である。監視装置50では、本装置の各処理に関わるプログラムやデータ、一時的なデータ、監視対象の画像処理装置に関する情報、画像処理装置から収集した情報等をHDD304に記憶する。PCにおいては、WEBブラウザ等をHDDに記憶する。入力装置305は、本装置への指示入力を受け付けるキーボードやポインティングデバイスである。表示部306は、本装置の動作状況や、本装置上で動作する各プログラムが出力する情報を表示する。NetworkI/F308は、ネットワーク経由でLAN及びインターネットに接続し、外部と情報交換を行う。外部機器I/F307は、外部記憶機器等を接続する。これらの要素がシステムバス309を介して結びつき、データをやりとりしている。
図4は、画像処理装置10のコントローラ400の構成を説明するためのブロック図である。コントローラ400はスキャナ部409やプリンタ部411と電気的に接続されており、一方ではLAN414を介してイントラネット配信サーバ61や監視装置50と接続されている。
CPU401は、ROM402に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種画像処理装置とのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ400内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。ROM402には装置のブートプログラムなどが格納されている。 RAM403は、CPU401が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM403は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM、電源off後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMなどにより構成されている。HDD404はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
操作部I/F405は、システムバス413と操作部412とを接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F405は、操作部412に表示するための画像データをシステムバス413から受取り操作部412に出力すると共に、操作部412から入力された情報をシステムバス413へと出力する。ネットワークI/F406はLAN414及びシステムバス413に接続し、情報の入出力を行う。
スキャナI/F408は、スキャナ部409から受取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナI/F408は、受取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、文字原稿か写真原稿かなどを判定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を属性データと称する。
プリンタI/F410は、画像処理チップ407から送られた画像データを受取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像形成を施す。画像形成後の画像データは、プリンタ部411に出力される。
<ソフトウェア構成>
図5は図1のシステム図に対して各装置内の本発明を説明に必要となるソフトウェア構成を示した例である。なお、画像処理装置10,20,30は同じ構成であるため、以降画像形成装置10を用いて説明する。画像処理装置10は画像処理装置情報通知部11、アップデート要求受信部12、ファームウェア展開部13、ファームウェア構成通知受信部14、ファームウェア受信部15を含む。
図5は図1のシステム図に対して各装置内の本発明を説明に必要となるソフトウェア構成を示した例である。なお、画像処理装置10,20,30は同じ構成であるため、以降画像形成装置10を用いて説明する。画像処理装置10は画像処理装置情報通知部11、アップデート要求受信部12、ファームウェア展開部13、ファームウェア構成通知受信部14、ファームウェア受信部15を含む。
画像処理装置10の詳細について次に述べる。画像処理装置情報通知部11は、監視装置50から指示を受けて画像処理装置自身のファームウェア構成等をイントラネット配信サーバ61に通知する。アップデート要求受信部12は、監視装置50からファームウェアアップデートの指示を受信する。ファームウェア展開部13は、イントラネット配信サーバ61から受信したファームウェアを復号や展開を実行する。ファームウェア構成通知受信部14は、監視装置50からイントラネット配信サーバ61にファームウェアの構成を通知するよう指示を受信する。ファームウェア受信部15は、イントラネット配信サーバ61から配信されるファームウェアを受信する。
監視装置50は、顧客のイントラネット環境110にある複数の画像処理装置10等を管理しており、各画像処理装置の稼働状態を示す情報等を収集、蓄積する機能を有する。例えば、稼働状態を示す情報には、トナー切れ、ドアオープン、ドラム交換、カートリッジなし、等がある。また、監視装置50は、各画像処理装置に対しての機能をタスクとして登録することができ、登録したタスクのスケジュールに従って画像処理装置のファームウェアをアップデートする指示を出す機能を有する。
次に監視装置50について詳細を説明する。画像処理装置管理部51は顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10等を管理する。アップデート指示部52は画像処理装置10に対してファームウェアアップデートの指示を出す。ファームウェア構成通知指示部53は画像処理装置10に対してイントラネット配信サーバ61に画像処理装置自身のファームウェア構成を通知するように指示を出す。画像処理装置一覧通知部54はイントラネット配信サーバ61に顧客のイントラネット環境110に存在する各画像処理装置の一覧を通知する。表示部55は顧客のイントラネット環境110に存在する各画像処理装置に対しての機能を登録するタスク等を表示する。
配信サーバ監視部56は、イントラネット配信サーバ61の状態を監視する。タスク管理部57は監視装置50に登録されているタスクを管理する。画像処理装置探索部58は顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10等を探索する。イントラネット配信サーバ61は次の構成となる。ファームウェア配信部62は各画像処理装置に対応するファームウェアを配信する。ファームウェア変換部63は画像処理装置のファームウェアを展開できる能力に応じてファームウェアを変換する。ファームウェア取得部64はインターネット上に公開されている配信サーバ71から必要とするファームウェアを取得する。画像処理装置情報受信部65は画像処理装置から画像処理装置のファームウェア構成等の情報を受信する。画像処理装置一覧取得部66は、監視装置50から顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置の一覧をリストとして受信する。機種特定部67は各画像処理装置から受信した画像処理装置の情報から画像処理装置の機種を特定する。
状態遷移部68はファームウェアアップデートの準備が完了した際に、ファームウェアアップデートの準備完了状態を監視装置50が判断できるような状態、即ち、配信準備完了状態に遷移する。アップデート指示受信部69は画像処理装置からのファームウェアアップデートの指示を受信する。
ファームウェアバージョン比較部70は、各画像処理装置から受信した画像処理装置の情報によって画像処理装置のファームウェアのバージョンを判断する。また、画像処理装置のファームウェアのバージョンとインターネット上に公開されている配信サーバに登録されているファームウェアのバージョンを比較する。配信管理部75は、画像処理装置情報受信部65から取得した情報を管理し、イントラネット配信サーバ61が処理するファームウェアや配信するファームウェアの管理を行う。
イントラネット配信サーバ61はインターネット上に公開されている配信サーバ71とインターネット100を介して接続される。イントラネット配信サーバ処理対象テーブル61は、インターネット上に公開されている配信サーバ71から顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10等が必要とするファームウェアのみを取得する。インターネット上に公開されている配信サーバ71はファームウェア配信部72を含む。
なお本図5に示す各ソフトウェア機能は、画像形成装置10ではROM402もしくはHDD404に保存されCPU401にて実行することにより実現される。また、イントラネット配信サーバ61,インターネット配信サーバ71ではROM203もしくは第1HDD205,第2HDD206に保存され、第1CPU201,第2CPU202にて実行することにより実現される。また、監視装置50ではROM302もしくはHDD304に保存され、CPU301にて実行されることにより実現される。
また、実行時に使用する各種情報は画像形成装置10では、RAM402もしくはHDD404に保持してソフトウェア機能間でのやりとりを行う。同様にイントラネット配信サーバ61、インターネット配信サーバ71では、RAM204もしくは第1HDD205,第2HDD206に保持してソフトウェア機能間での各種情報のやりとりを行う。同様に監査装置50では、RAM303もしくはHDD304に保持してソフトウェア機能間での各種情報のやりとりを行う。また、外部機器との通信は、画像形成装置10はネットワークI/F406、イントラネット配信サーバ61、インターネット配信サーバ71はネットワークI/F208、監視装置50はネットワークI/F308を用いて通信を行う。
図6は画像処理装置10のファームウェアの構成を示す図である。イントラネット配信サーバ61には、Ver.1.0とバージョン付けされて610のファームウェアが登録される。同様に、Ver.2.0とバージョン付けされて620のファームウェアが登録される。610、620の夫々のファームウェアをファームウェア一式とみなす。
画像処理装置10のファームウェアアップデートをする際に、Ver.1.0にアップデートする際には610のファームウェアを、Ver.2.0にアップデートする際には620のファームウェアを配信する。620のファームウェアの詳細は、A1,B1,C2というファームウェアから構成されおり、それぞれの数字が個々のファームウェアのバージョンを表している。個々のファームウェアの組み合わせにより最終的な全体のファームウェアのバージョンが決定する。例えば本例では、A、Bはそれぞれバージョンが1であるため、全体のVer.1.0と2.0の差異はCというファームウェアの差異となる。
図7(a)、図7(b)はそれぞれイントラネット環境110に存在する画像処理装置10等の画像処理装置情報およびファームウェア情報の一覧であり、その構成を示している。本一覧は、監視装置50におけるファームウェア構成通知指示部53の指示により、例えば画像処理装置10が指示を受け取り、画像処理装置情報通知部11がイントラネット配信サーバ61に通知する。通知された情報をイントラネット配信サーバ61における画像処理装置情報受信部65によって取得されデータベース83にて保持されるものとなる。
情報の詳細としては、画像処理装置を一意に識別する個体識別番号701,711と、ファームウェアを構成するファームウェアバージョン702,712、各画像処理装置のファームウェア展開能力703,714を画像処理装置から受信して登録する。図7(b)においては、ファームウェアバージョン712に加え、画像処理装置のファームウェアを構成している構成物と、構成物のバージョンもファームウェア構成713として登録する。また、個体識別番号701に対応する配信対象ファームウェア704,715をイントラネット配信サーバ61が判断し、登録する。図7の表を後述において「画像処理装置管理テーブル」と称する。
図8(a)、図8(b)は画像処理装置の機種別の情報を管理するテーブルである。本情報はインターネット配信サーバ71がマスター情報を保持しており、イントラネット配信サーバ61のファームウェア取得部64が取得してデータベース83に格納される。
テーブルの詳細を説明する。画像処理装置の機種を表す機種識別番号801,811に対し、対応する個体識別番号802,812を登録してあり、画像処理装置から受信した個体識別番号によって、各画像処理装置の機種を判断することが可能である。また、インターネット配信サーバ71に登録されている各機種における最新ファームウェアのバージョン803,813を登録する。図8(b)においては、インターネット配信サーバ71に登録されている各機種における最新ファームウェアのバージョンと構成物を最新ファーム構成814として登録する。図8の表を後述において「機種情報管理テーブル」と称する。
図9(a)、図9(b)はイントラネット配信サーバ61が処理する対象のファームウェアとそのファームウェアの形式を示したテーブルである。即ち、本テーブルは図7および図8を用いてイントラネット配信サーバ61が管理するテーブルから生成され、配信サーバ71から取得したファームウェアをどの形式に変換するかを示している。イントラネット配信サーバ61が処理対象とする機種901,911に対して処理対象ファームウェア902,912とファームウェアを変換する形式903,913を登録する。なお、本実施例におけるファームウェアを変換する形式には2種類の形式が存在し、イントラネット配信サーバ61が画像形成装置にファームウェアを配信する際には3通りの方法の内何れか1つの方法で配信する。より詳細な説明については後述する。
図9(a)は処理対象ファームウェア902がファームウェアのバージョンであるが、図9(b)は処理対象ファームウェア912としてファームウェアを構成する構成物とバージョンを登録する。図9の表を後述において「イントラネット配信サーバ処理対象テーブル」と称する。
図10は監視装置50において登録できるタスクの一例を示す図である。タスク名1001に対して機能名1002、実行日時1004をユーザが監視装置の表示部55を参照しながら登録することが可能である。実行日時1004に設定された日時になると、機能名1002に登録されている機能が実行される。状態1005は処理終了後には実行済みのタスクも参照することが可能である。
<1つのファームウェアで動作する画像処理装置に対してのファームウェア配信処理>
次に、図11のフローチャートを参照しながら本実施1の形態にかかるファームウェア配信システムの動作を説明する。監視装置50は、顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10のファームウェアをアップデートするためのスケジュールテーブルを持つことが可能である。監視装置50を使用してユーザは、タスクを一つまたは複数登録することが可能である。
次に、図11のフローチャートを参照しながら本実施1の形態にかかるファームウェア配信システムの動作を説明する。監視装置50は、顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10のファームウェアをアップデートするためのスケジュールテーブルを持つことが可能である。監視装置50を使用してユーザは、タスクを一つまたは複数登録することが可能である。
監視装置50の表示部55に図10で示されるような登録タスクリスト1000を表示する。また、タスク名1001に対して実行する機能名1002と実行する日時1004を指定してタスクを登録することが可能である。例えば、「Test Task 003」というタスク名でファームウェア配信機能を登録する。「Test Task 003」を実行する実行日時を「2012年1月21日8時00分」と登録すると、「2012年1月21日8時00分」に画像処理装置10に対してファームウェアが配信、およびアップデートされる。
登録されたタスクに従い、監視装置50のアップデート指示部52は各画像処理装置に対してファームウェアアップデートの指示を出す。画像処理装置10のアップデート要求受信部12は、ファームウェアアップデートの指示を受け、ファームウェアアップデートの開始を示すイントラネット配信サーバ61のアップデート指示受信部69に指示を出す。なお、本図11で示すフローチャートは、上記の指示をイントラネット配信サーバー61が受信するところを示したイントラネット配信サーバー61の処理を示した図である。
まず、アップデート指示および各種ファームウェア情報の受信を行う。アップデート指示部69は画像処理装置10からファームウェアアップデートの指示を受ける(S1101)。次に画像処理装置10における画像処理装置情報通知部11は、図7に示した自身の持つファームウェアを展開する能力と、個体識別番号、構成されるファームウェアのバージョンをイントラネット配信サーバ61に通知する。
画像処理装置情報受信部65は画像処理装置10から画像処理装置のファームウェアの展開能力と、個体識別番号、構成されるファームウェアのバージョンをそれぞれ取得する。この際にイントラネット配信サーバ61は、例えば画像処理装置10から画像処理装置の展開能力をTypeA、個体識別番号を100000、画像処理装置10を構成しているファームウェアのバージョンをVer.1.0という情報を取得し、画像処理装置管理テーブルに登録する。
次に機種の特定およびインターネット配信サーバ71からの最新情報取得を行う。イントラネット配信サーバ61の機種特定部67は、前記取得した個体識別番号から機種情報管理テーブルに従い、画像処理装置の機種を特定する。例えば画像処理装置10から取得した個体識別番号が100000の場合、機種情報管理テーブルを参照すると、100000〜199999の個体識別番号を持つ画像処理装置はXという機種であることが判断できる。
続いて、特定した機種に対してインターネット配信サーバ71に登録されているファームウェアの最新バージョンを確認する(S1102)。インターネット配信サーバ71に登録されているXという機種の最新ファームウェアバージョンはVer.2.0である。次にインターネット配信サーバ71と現在イントラネット配信サーバ61が有するファームウェアを比較するステップである。イントラネット配信サーバ61におけるファームウェアバージョン比較部70は、画像処理装置10から取得したファームウェアのバージョンよりもインターネット配信サーバ71に登録されているファームウェアの方が新しいかを確認する(S1103)。
画像処理装置10から取得したファームウェアのバージョンよりもインターネット配信サーバ71に登録されているファームウェアのバージョンの方が新しくない、もしくは同じバージョンの場合には何も処理を行わない。一方、インターネット配信サーバ71に登録されているファームウェアのバージョンの方が新しい場合には、ステップS1104に進む。
次に前記ステップ1103にて新しいファームウェアの取得が必要と判断された場合のステップである。ファームウェア取得部64はインターネット配信サーバ71から該当するファームウェアを取得する(S1104)。個体識別番号が100000の画像処理装置10のファームウェアのバージョンはVer.2.0であり、インターネット配信サーバ71に登録されているXという機種の最新ファームウェアバージョンはVer.2.0である。そのため、何も処理を行わない。
個体識別番号が100001の画像処理装置20のファームウェアのバージョンはVer.1.0であり、インターネット配信サーバ71に登録されているXという機種の最新ファームウェアバージョンはVer.2.0である。そのため、インターネット配信サーバ71からXという機種のVer.2.0のファームウェアを取得する。
次にステップS1104にて取得したファームウェアを展開能力に応じた形式に変換するためのステップである。ファームウェア変換部63はインターネット配信サーバ71から取得したファームウェアに対して、画像処理装置10の展開能力を、「画像処理装置管理テーブル」を参照して確認する(S1105)。次にファームウェア変換部63において、ステップS1105で判断した展開能力に応じてファームウェアを変換する(S1106、S1107)。
図7(a)の画像処理装置管理テーブルを参照すると、個体識別番号が100001のファームウェアの展開能力はTypeAである。そのため、TypeAの形式にファームウェアを変換する。次にファームウェア配信部62が画像処理装置にファームウェアの配信処理を行う処理となる。ステップS1101において各画像処理装置から受信したファームウェアアップデート指示に応じて、前記ステップまでで変換した配信対象ファームウェアを、対応する個体識別番号を持つ画像処理装置に配信するものとする(S1108)。以降、画像処理装置10はイントラネット配信サーバ61から配信されるファームウェアをファームウェア受信部15が受信し、受信したファームウェアに応じてファームウェア展開部13がファームウェアを展開し、ファームウェアアップデートを行う。
以上が図11を用いて示したイントラネット配信サーバ61の処理となる。インターネット配信サーバ71に登録されているファームウェアは暗号化されたファームウェアのみである。しかし、例えば、TypeAというファームウェアの展開能力を持つ画像処理装置は復号化済みのファームウェアを受け付けることができることとする。TypeBというファームウェアの展開能力を持つ画像処理装置10は、圧縮を解いたファームウェアを受け付けることができることとする。画像処理装置10が受け付けることができるファームウェアの形式をイントラネット配信サーバ61が受信し、受信した形式にイントラネット配信サーバ61がファームウェアの復号や展開を行う。イントラネット配信サーバ61がファームウェアを変換することによって、画像処理装置10のファームウェアアップデート時に画像処理装置10にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。
画像処理装置10のファームウェアの展開能力は機種や個々の画像処理装置への設定に応じて異なる。暗号化ファームウェアのみ受け付け可能な画像処理装置に対してはイントラネット配信サーバ61によってファームウェアの変換を行わず、画像処理装置においてファームウェアの復号、展開を行う。
本実施の形態は顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置10が1つのファームウェアで動作する画像処理装置の機種の場合に実施する。1つのファームウェアで動作する画像処理装置10に対しては、前述のような形態を取る。
一方、複数のファームウェアで動作する画像処理装置10ではファームウェアの種類が増え、ファームウェアのファイルサイズが大きくなってしまう。ファイルサイズが大きくなるにつれ、イントラネット配信サーバ61がインターネット配信サーバ71からファームウェアを取得したり、ファームウェアを変換したりすることによって、イントラネット配信サーバ61にかかる処理負荷が増加してしまう。そのため、次に述べる実施の形態においては、画像処理装置10の処理負荷を軽減するだけではなく、イントラネット配信サーバ61にかかる処理負荷が増加するのを防ぐ実施形態について説明する。
<複数のファームウェアで動作する画像処理装置に対してのファームウェア配信処理>
本実施例2では、顧客のイントラネット環境110において複数のファームウェアで動作する画像処理装置10が接続されている場合の処理を説明する。本実施の形態において、イントラネット配信サーバ61への処理負荷を減らす例を示す。具体的には、各画像処理装置から非同期にファームウェアアップデート指示があった場合に、イントラネット配信サーバ61がインターネット配信サーバ71からのファーム取得処理の負荷を軽減するために同期させる実施例となる。なお前述の1つのファームウェアで動作する画像処理装置に対してのファームウェア配信処理において説明したのと同様に監視装置50は顧客のイントラネット環境110に存在する各画像処理装置のファームウェアをアップデートするためのスケジュールテーブルを持つものとする。
本実施例2では、顧客のイントラネット環境110において複数のファームウェアで動作する画像処理装置10が接続されている場合の処理を説明する。本実施の形態において、イントラネット配信サーバ61への処理負荷を減らす例を示す。具体的には、各画像処理装置から非同期にファームウェアアップデート指示があった場合に、イントラネット配信サーバ61がインターネット配信サーバ71からのファーム取得処理の負荷を軽減するために同期させる実施例となる。なお前述の1つのファームウェアで動作する画像処理装置に対してのファームウェア配信処理において説明したのと同様に監視装置50は顧客のイントラネット環境110に存在する各画像処理装置のファームウェアをアップデートするためのスケジュールテーブルを持つものとする。
以下に、図12、図13のフローチャートを参照しながら本実施の形態にかかるファームウェア配信システムの動作を説明する。なお、以下に示す監視装置50の処理は前処理のためにフローチャートには含まないものとする。まず、監視装置50において、タスク管理部50はスケジュールテーブルに従い、画像処理装置探索部58に指示を行い顧客のイントラネット環境110に存在する各画像処理装置を探索する。像処理装置探索部58は前記探索によって、顧客のイントラネット環境110に存在する各画像処理装置の一覧を作成することで最新の状況を把握することが可能となる。次に画像処理装置一覧通知部54は、前記作成した画像処理装置一覧をイントラネット配信サーバ61に送信する。
上記送信終了後に、監視装置50のファームウェア構成通知指示部53は、顧客イントラネット環境110に存在する各画像処理装置に対してイントラネット配信サーバ61に画像処理装置のファームウェア構成情報の通知をするように指示を出す。一方、各画像処理装置のファームウェア構成通知受信部14は、自身の持つファームウェアを展開する能力と、個体識別番号、構成されるファームウェアのバージョンをイントラネット配信サーバ61に通知する(後述のステップS1202aで受信)。
例えば、個体識別番号が100000の画像処理装置はファームウェアを展開する能力がTypeA,構成されるファームウェアのバージョンをVer.2.0であるとイントラネット配信サーバ61に通知する。また個体識別番号が100001の画像処理装置はファームウェアを展開する能力がTypeA,構成されるファームウェアのバージョンをVer.1.0であるとイントラネット配信サーバ61に通知する。同様に個体識別番号が200000の画像処理装置はファームウェアを展開する能力がTypeB,構成されるファームウェアのバージョンをVer.1.0であるとイントラネット配信サーバ61に通知するものとなる。
以降が、フローチャートで示すイントラネット配信サーバ61の処理となる。なお本フローチャートの説明においてステップは()内に示すものとする。画像処理装置一覧取得部66は、監視装置50から前記探索した顧客のイントラネット環境110に存在する画像処理装置のリストとして画像処理装置10等の個体識別番号を受信する(S1201a)。なお、画像処理装置のリストは画像処理装置を一意に認識可能であれば良いので、個体識別番号に限らず、IPアドレス等を用いても良い。画像処理装置一覧取得部66は監視装置50から受信した画像処理装置のリストを画像処理装置管理テーブルとして登録する(S1202a)。例えば図7(a)のように、画像処理装置管理テーブルの個体識別番号に100000,100001、200000を登録する。
画像処理装置情報受信部65は画像処理装置10から画像処理装置のファームウェアの展開能力と、個体識別番号、構成されるファームウェアのバージョンをそれぞれ取得する(S1203a)。なお、画像処理装置からの通知については前述の通りとする。次に画像処理装置情報受信部65は前記ステップS1203aで取得した情報を画像処理装置管理テーブルに登録する(S1204a)。次に画像処理装置情報受信部65は画像処理装置管理テーブルに存在する全ての画像処理装置に対して情報が登録されたかを確認する(S1205a)。画像処理装置の全てのリストに対して情報が登録されていない場合には、画像処理装置から画像処理装置の情報を取得する処理を全てのリストの情報が登録されるまで繰り返し実行する。
次に全ての画像処理装置に対して情報が登録されたら、ファームウェア取得部64はイントラネット配信サーバ61が処理する対象のファームウェアをインターネット配信サーバ71からダウンロードし、ファームウェア変換部63はファームウェアの形式を変換する(S1206a)。なお、イントラネット配信サーバ61が処理対象のファームウェアをインターネット配信サーバ71からダウンロードし、ファームウェアの形式を変換する詳細の動作は図13のフローチャートを参照して説明する。また、図13の処理に関しては、画像処理装置情報受信部65が全体を司るものとする。またファームウェア変換に関してはファームウェア変換部63、ファームウェアの取得はファームウェア取得部64、バージョン比較にはファームウェアバージョン比較部70を用いるものとする。
初めに、イントラネット配信サーバ61は画像処理装置管理テーブルを参照するためのindexを0とする(S1201b)。画像処理装置情報受信部65はindexよりも画像処理装置管理テーブルに登録されている画像処理装置の数が多いかを確認する(S1202b)。indexよりも画像処理装置管理テーブルに登録されている画像処理装置の数が多い場合には、画像処理装置情報受信部65はindexに対応する画像処理装置の情報を取得する(S1203b)。画像処理装置情報受信部65は取得した画像処理装置情報の個体識別番号が含まれる機種情報を機種情報管理テーブルから取得する(S1204b)。その際に画像処理装置管理テーブルのindex0を参照して、個体識別番号100000が登録されていることを判断する。続いて、イントラネット配信サーバ61は機種情報管理テーブルを参照し、個体識別番号100000に対応する画像処理装置の機種はXであると判断する。
ファームウェアバージョン比較部70は機種情報管理テーブルに登録された最新ファームウェアのバージョンとindexが対応する画像処理装置管理テーブルのファームウェアのバージョンを比較する(S1205b)。比較した結果、対象ファームウェアのバージョンが機種情報管理テーブルに登録されている最新よりも古い場合、配信管理部75は、画像処理装置管理テーブルの配信対象ファームウェアに、機種情報管理テーブルの最新ファームウェアバージョンを登録する(S1206b)。
また、S1206bにおいて最新ファームウェアバージョンを登録した場合、画像処理装置情報受信部65は、登録した最新ファームウェアバージョンが既にイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録済みかどうかを確認する(S1207b)。S1207bで確認した結果、登録済みでなければ、画像処理装置情報受信部65は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルに、ファームウェアを変換する形式と、機種情報である機種識別番号、処理対象ファームウェアを登録する(S1210b)。ファームウェアを変換する形式は、前記画像処理装置管理テーブルに登録されているファームウェア展開能力に応じて登録する。
S1207bで確認した結果、登録済みであれば、配信管理部75は、画像処理装置管理テーブルに登録されている対象ファームウェアのファームウェア展開能力と同じファームウェアを変換する形式が登録済みであるかを確認する(S1208b)。
なお対象ファームウェアのファームウェア展開能力と同じファームウェアを変換する形式が登録済みであれば、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルには何も登録せずに、次の画像処理装置管理テーブルを参照する。
なお対象ファームウェアのファームウェア展開能力と同じファームウェアを変換する形式が登録済みであれば、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルには何も登録せずに、次の画像処理装置管理テーブルを参照する。
次に対象ファームウェアのファームウェア展開能力と同じファームウェアを変換する形式が登録済みでなければ、配信管理部75は、対応する処理対象ファームウェアのリストにファームウェアを変換する形式を追加して登録する(S1209b)。例えば図8(a)の機種情報管理テーブルに示されるように、Xという機種の最新ファームウェアのバージョンはVer.2.0である。また、図7(a)の画像処理装置管理テーブルに示されるように、個体識別番号100000のファームウェアのバージョンはVer.2.0である。個体識別番号100001のファームウェアのバージョンはVer.1.0である。
個体識別番号100000のファームウェアのバージョンは機種情報管理テーブルに登録されているファームウェアのバージョンと同一であるため、既に最新のファームウェアとなっており、配信対象ファームウェアは存在しない。配信対象ファームウェアが存在しないので、次のindex1の情報を確認する。また、個体識別番号100001のファームウェアのバージョンは機種情報管理テーブルに登録されているファームウェアのバージョンよりも低い。そのため、画像処理装置管理テーブルの配信対象ファームウェアとしてVer.2.0を登録する。
この時点では図9(a)に示されるイントラネット配信サーバ処理対象テーブルにはXという機種識別番号を持つVer.2.0というファームウェアは登録されていない。該当のファームウェアが登録されていないので、イントラネット配信サーバ61は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルにXという機種の処理対象ファームウェアとしてVer.2.0を登録する。また、画像処理装置管理テーブルに示されるファームウェア展開能力であるTypeAを、ファームウェアを変換する形式として登録する。
上記画像処理装置管理テーブルに登録されている全ての画像処理装置に対して配信管理部75は、配信対象ファームウェアの登録を行う(S1211b)。次に、イントラネット配信サーバ61は、イントラネット配信サーバ処理テーブルを参照するためのserver_process_indexを0とする(S1212b)。配信管理部75は、server_process_indexよりもイントラネット配信サーバ処理テーブルに登録されている画像処理装置の数が多いかを確認する(S1213b)。
イントラネット配信サーバ処理テーブルに未処理の項目がある場合には、ファームウェア取得部64は、server_process_indexに対応するファームウェアをインターネットに公開されている配信サーバ71から取得する(S1214b)。図9(a)で示すようにイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されているXという機種識別番号のVer.2.0のファームウェアをイントラネット配信サーバ61はインターネット上に公開されている配信サーバ71からダウンロードする。
上記の処理をファームウェア取得部64は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている数だけ繰り返し実行する(S1215b)。続いて、イントラネット配信サーバ61は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルを参照するためのserver_process_indexを再度0とする(S1216b)。配信管理部75は、server_process_indexよりもイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている画像処理装置の数が多いかを確認する(S1217b)。
イントラネット配信サーバ処理対象テーブルに未処理の項目がある場合には、ファームウェア変換部63は、対象となるファームウェアのファームウェアを変換する形式を確認する(S1218b)。S1218bで確認した結果に応じてファームウェア変換部63は、ファームウェアを変換する(S1219b)。
図9(a)で示すようにイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されているXという機種識別番号のファームウェアのファームウェアを変換する形式はTypeAであるのでTypeAという形式にファームウェアを変換する。上記の処理をファームウェア変換部63は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている数だけ繰り返して行う(S1221b)。
以上が、図13のフローチャートを用いて図12のステップS1206aの説明である。前述のように、イントラネット配信サーバ61は、対象のファームウェアをインターネット上に公開されている配信サーバ71からダウンロードし、対応するファームウェアの形式に変換する処理を行うものとする。
以降、図12のフローチャートの説明に戻る。前述の処理において、ファームウェアを配信する準備が完了するため、イントラネット配信サーバ61の状態遷移部68はアップデート準備完了状態に状態遷移する(S1207a)。なお監視装置50は、配信サーバ監視部56によってイントラネット配信サーバ61がアップデート準備完了状態に遷移したことをポーリングして確認する。
また配信サーバ監視部56は、イントラネット配信サーバ61がアップデート準備完了状態に遷移したことを確認すると、アップデート指示部52を用いてS1201aの画像処理装置一覧の画像処理装置に対してファームウェアアップデート指示を一斉に出す。これにより、ファームウェアアップデートの対象となる画像形成装置のファームウェアをほぼ同時にアップデートすることが出来る。各画像処理装置のアップデート要求受信部12は、監視装置50からの指示を受け、イントラネット配信サーバ61とファームウェアアップデートのため通信を始める。
フローチャートの説明に戻る。アップデート指示受信部69は、対象の画像処理装置からファームウェアアップデートの指示を受ける(S1208a)。ファームウェア配信部62は、ファームウェアアップデート指示を受信すると、画像処理装置管理テーブルに登録された配信対象ファームウェアを対象の画像処理装置に配信する(S1309a)。例えば個体識別番号100000の画像処理装置に対してはファームウェアのバージョンが最新のため、ファームウェアを配信しない。また個体識別番号100001の画像処理装置に対しては、Xという機種識別番号のファームウェアをTypeAに変換したVer.2.0のファームウェアを配信する。個体識別番号200000の画像処理装置に対してはYという機種識別番号のファームウェアをTypeBに変換したVer.3.0のファームウェアを配信する。
従来は、ファームウェアアップデートの指示を受信すると、ファームウェアアップデートを順に開始していた。しかし本発明では、イントラネット配信サーバ61がイントラネット環境110に存在する画像処理装置を全て把握し、画像処理装置10から必要な情報を全て集めてから必要最小限のファームウェアを判断し、取得、変換を行う。そのため、不要な処理を行わないため、イントラネット配信サーバ61にかかる処理負荷を軽減することが可能となる。また、イントラネット配信サーバ61が行う処理が全て完了したことを監視装置50が把握し、ファームウェアアップデートに必要な処理が完了した後で画像処理装置に対してファームウェアアップデートを開始する。そのため、ファームウェアアップデート時に画像処理装置を使用できない時間が最小限となる効果がある。
<ファームウェアの粒度を細かくしたファームウェア配信>
前述の複数のファームウェアで動作する画像処理装置に対してのファームウェア配信処理において、イントラネット配信サーバ61にかかる処理負荷を更に軽減するために、イントラネット配信サーバ61が扱うファームウェアの単位を細かく判断する。前述の図6はファームウェアの構成を示す図である。前述の実施形態ではファームウェアをひとまとまりの構成610、620として判断し、ファームウェアのバージョンがVer.1.0(610)である画像処理装置に対してファームウェアのバージョンをVer.2.0(620)にファームウェアをアップデートした。
前述の複数のファームウェアで動作する画像処理装置に対してのファームウェア配信処理において、イントラネット配信サーバ61にかかる処理負荷を更に軽減するために、イントラネット配信サーバ61が扱うファームウェアの単位を細かく判断する。前述の図6はファームウェアの構成を示す図である。前述の実施形態ではファームウェアをひとまとまりの構成610、620として判断し、ファームウェアのバージョンがVer.1.0(610)である画像処理装置に対してファームウェアのバージョンをVer.2.0(620)にファームウェアをアップデートした。
図6に示すファームウェアにおいてVer.1.0とVer.2.0のファームウェアを構成する構成物を比較すると、ファームウェアを構成しているA(611、621)、B(612、622)は共にバージョン1であり、同一である。C(613、623)という構成物を比較するとVer.1.0では1、Ver.2.0では2である。従って、図6に示すファームウェアの場合には、Ver.1.0からVer.2.0にファームウェアをアップデートしたい場合には、C2というファームウェアの構成物をアップデートするだけで良い。
つまり、ファームウェアを構成する構成物の単位でファームウェアアップデートに必要なファームウェアをイントラネット配信サーバ61が判断し、ファームウェアを構成する構成物の一部をダウンロードし、その一部の構成物を変換する。これにより、イントラネット配信サーバ61への処理負荷を軽減することが可能となる。
上記に関して、図14、図15を参照しながら本実施の形態にかかるファームウェア配信システムの動作を説明する。本実施の形態は図12、図13とファームウェアを配信サーバからダウンロード/変換S1206aの処理は異なるが、他の処理は同一であるため説明を省略する。ただし、画像処理装置10からイントラネット配信サーバ61が受信するファームウェア構成として、ファームウェアを構成する構成物の情報を受信し、画像処理装置管理テーブルに登録する。例えば図8(b)に示すように、個体識別番号100000の画像処理装置はファームウェアバージョンがVer.2.0であり、Ver.2.0のファームウェアを構成している構成物はA1,B1,C2であるとファームウェア構成に登録する。
以下フローチャートの説明をする。実施例2と同様に、画像処理装置情報受信部65が全体を司るものとする。またファームウェア変換に関してはファームウェア変換部63、ファームウェアの取得はファームウェア取得部64、バージョン比較にはファームウェアバージョン比較部70を用いるものとする。
初めに、イントラネット配信サーバ61は、画像処理装置管理テーブルを参照するためのindexを0とする(S1201c)。配信管理部75は、indexよりも画像処理装置管理テーブルに登録されている画像処理装置の数が多いかを確認する(S1202c)。indexよりも画像処理装置管理テーブルに登録されている画像処理装置の数が多い場合には、画像処理装置情報受信部65は、indexに対応する画像処理装置の情報を取得する(S1203c)。配信管理部75は、前記取得した画像処理装置情報の個体識別番号が含まれる機種情報を機種情報管理テーブルから取得する(S1204c)。
ファームウェアバージョン比較部70は、indexに対応する画像処理装置管理テーブルのファームウェアのバージョンとindexが対応する機種の最新バージョンを比較する(S1205c)。画像処理装置管理テーブルのファームウェアのバージョンが対応する機種の最新ファームウェアのバージョン以上であれば、配信管理部75は、次のindexを参照する(S1216c)。画像処理装置管理テーブルのファームウェアのバージョンが対応する機種の最新ファームウェアのバージョンよりも低い場合には、配信管理部75は、対応する機種の最新ファームウェアのバージョンを配信対象とする(S1206c)。
図7(b)の画像処理装置管理テーブルに示すように、個体識別番号100000のファームウェアのバージョンはVer.2.0である。図8(b)の機種情報管理テーブルにおいて個体識別番号100000が対応する機種識別番号がXの最新ファームウェアバージョンはVer.2.0であるので、個体識別番号100000には配信対象ファームウェアは存在しない。また、個体識別番号100001のファームウェアのバージョンはVer.1.0である。
図8(b)の機種情報管理テーブルにおいて個体識別番号100001が対応する機種識別番号がXの最新ファームウェアバージョンはVer.2.0であるので、個体識別番号100001の配信対象としてはVer.2.0のファームウェアとなる。
また、イントラネット配信サーバ61は、画像処理装置を構成するファームウェアの個数を参照するためのcomNumを0とする(S1207c)。配信管理部75は、comNumが画像処理装置を構成するファームウェアの個数よりも少ないかを確認する(S1208c)。未処理のファームウェア構成物が存在する場合には、ファームウェアバージョン比較部70は、画像処理装置管理テーブルのファームウェア構成物と機種情報管理テーブルのファームウェア構成物が一致するファームウェア構成物に対してファームウェアのバージョンを比較する(S1209c)。
ファームウェア構成物が同一で、かつ画像処理装置管理テーブルのファームウェア構成物のバージョンの方が機種情報管理テーブルのファームウェア構成物のバージョンよりも低い場合、配信管理部75は、対象のファームウェア構成物を画像処理装置管理テーブルの配信対象に登録する(S1210c)。前記画像処理装置管理テーブルに登録した対象のファームウェア構成物がイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに既に登録済みであるかどうかをイントラネット配信サーバ61は確認する(S1211c)。
対象のファームウェア構成物がイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されていなければ、配信管理部75は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルに対象のファームウェア構成物とファームウェアを変換する形式を登録する(S1214c)。対象のファームウェア構成物がイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録済みであれば、配信管理部75は、対象のファームウェアの構成物に対応するファームウェアを変換する形式が登録済みであるかを確認する(S1212c)。
対象のファームウェアの構成物に対応するファームウェアを変換する形式が登録済みでなければ、配信管理部75は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルの対象のファームウェア構成物にファームウェアを変換する形式を追加して登録する(S1213c)。
図7(b)の画像処理装置管理テーブルに示される個体識別番号100001のファームウェアを構成する構成物Aに対して、図8(b)の機種情報管理テーブルに登録されているXという機種識別番号の最新ファーム構成Aを比較する。すると、双方とも1というバージョンであるので、A1は配信対象ファームウェアとならない。同様にBを比較すると、双方とも1というバージョンであるので、B1は配信対象ファームウェアとならない。同様にCを比較すると、画像処理装置管理テーブルに登録されているバージョンは1であるのに対して、機種情報管理テーブルに登録されているバージョンは2であるので、C2は配信対象ファームウェアとなり、画像処理装置管理テーブルに登録する。
図9(b)のイントラネット配信サーバ処理対象テーブルにはこの時点ではC2は処理対象ファームウェアとして登録されていないので、C2を処理対象ファームウェアとして、ファームウェアを変換する形式をTypeAとして登録する。配信管理部75は、上記を画像処理装置管理テーブルに登録されているファームウェアを構成する構成物の数だけ繰り返す(S1215c)。配信管理部75は、画像処理装置管理テーブルに登録されている全ての画像処理装置に対して必要なファームウェアを判断したら(S1216c)、ファームウェア取得部64は、必要と判断したファームウェアのダウンロードし、ファームウェア変換部63は、対応するファームウェアの形式に変換処理を行う(S1217c)。
なおS1217cの処理は、図15のフローチャートにて説明する。初めに、イントラネット配信サーバ61は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルを参照するためのindexを0とする(S1201d)。配信管理部75は、indexよりもイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている画像処理装置の数が多いかを確認する(S1202d)。indexよりもイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている画像処理装置の数が多い場合、配信管理部75は、indexに対応する画像処理装置の情報を取得する(S1203d)。
次に、イントラネット配信サーバ61は、画像処理装置を構成するファームウェアの個数を参照するためのcomNumを0とする(S1204d)。配信管理部75は、comNumが画像処理装置を構成するファームウェアの個数よりも多いか少ないかを確認する(S1205d)。comNumが画像処理装置を構成するファームウェアの個数よりも少ない場合、配信管理部75は、処理対象ファームウェアに登録されているファームウェア構成物を選択する(S1206d)。ファームウェア取得部64は、選択したファームウェア構成物をインターネットに公開されている配信サーバ71からダウンロードする(S1207d)。
図9(b)のイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されているファームウェアがダウンロード対象となるので、index0のcomNum0のファームウェアとしてXという機種識別番号のC2というファームウェアをダウンロードする。また、index1のcomNum0のファームウェアとしてYという機種識別番号のB4というファームウェアをダウンロードする。同様に、index1のcomNum1のファームウェアとしてYという機種識別番号のC4というファームウェアをダウンロードする。
続いて、配信管理部75は、イントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されているファームウェア構成物を確認する(S1208d)。イントラネット配信サーバ61は、上記をイントラネット配信サーバ処理対象テーブルが参照する画像処理装置数分繰り返し処理を行う(S1209d)。続いて、イントラネット配信サーバ61は、再度イントラネット配信サーバ処理対象テーブルを参照するためのindexを0とする(S1210d)。
配信管理部75は、indexよりもイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている画像処理装置の数が多いかを確認する(S1211d)。indexよりもイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されている画像処理装置の数が多い場合には、配信管理部75は、indexに対応する画像処理装置の情報を取得する(S1212d)。
次に、イントラネット配信サーバ61は、画像処理装置を構成するファームウェアの個数を参照するためのcomNumを0とする(S1213d)。配信管理部75は、comNumが画像処理装置を構成するファームウェアの個数よりも多いか少ないかを確認する(S1214d)。comNumが画像処理装置を構成するファームウェアの個数よりも少ない場合、配信管理部75は、処理対象ファームウェアに登録されているファームウェア構成物を選択する(S1215d)。
配信管理部75は、選択したファームウェア構成物のファームウェアを変換する形式をイントラネット配信サーバ処理対象テーブルで確認する(S1216d)。確認した変換する形式に応じて、ファームウェア変換部63は、ファームウェアを変換する(S1217d)。ファームウェア変換部63は、上記をイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されているファームウェア構成物の数だけ繰り返し行う(S1219d)。ファームウェア構成物の数分、処理を繰り返したら、配信管理部75は、画像処理装置管理テーブルの数だけ繰り返し処理を行う(S1220d)。
図9(b)のイントラネット配信サーバ処理対象テーブルに登録されているファームウェアがファームウェア変換対象となるので、index0のcomNum0のファームウェアとしてXという機種識別番号のC2というファームウェアをTypeAに変換する。また、index1のcomNum0のファームウェアとしてYという機種識別番号のB4というファームウェアをTypeBに変換する。更に、index1のcomNum1のファームウェアとしてYという機種識別番号のC4というファームウェアをTypeBに変換する。
以上、本実施の形態によって、よりファイルサイズの小さなファームウェアを、イントラネット配信サーバ61がダウンロード、変換処理することとなる。そのため、イントラネット配信サーバ61にかかる処理負荷を更に軽減することが可能となる。
10,20,30 画像処理装置
50 監視装置
61 イントラネット配信サーバ
71 インターネット配信サーバ
50 監視装置
61 イントラネット配信サーバ
71 インターネット配信サーバ
Claims (7)
- 画像処理装置と、複数の画像処理装置を管理している監視装置とはイントラネットを介して接続が可能であり、インターネット配信サーバとはインターネットを介して接続が可能であるイントラネット配信サーバであって、
前記画像処理装置のファームウェアのアップデートの指示を受信する指示受信手段と、
前記画像処理装置の個体識別番号、および前記画像処理装置がファームウェアを展開するための展開能力、および前記画像処理装置のファームウェアのバージョンを取得する取得手段と、
取得された前記個体識別番号から前記画像処理装置の機種を特定し、前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアのバージョンが、取得された前記画像処理装置のファームウェアのバージョンよりも新しいか否かを判断する判断手段と、
前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアのバージョンが新しいと判断された場合は、前記インターネット配信サーバからファームウェアを受信する受信手段と、
受信されたファームウェアを、取得された前記展開能力に応じたファームウェアの形式に変換し、変換されたファームウェアを前記画像処理装置に配信する配信手段と、を有することを特徴とするイントラネット配信サーバ。 - 請求項1に記載のイントラネット配信サーバと接続された前記監視装置であって、
前記イントラネット配信サーバによってファームウェアが変換され、変換されたファームウェアを前記画像処理装置に配信が可能な状態である配信準備完了状態を確認する確認手段と、
前記配信準備完了状態が確認されたことに応じて、管理している複数の画像処理装置の中から前記ファームウェアの配信対象となる画像処理装置に対し、ファームウェアのアップデート指示を一斉に送信する送信手段と、を有することを特徴とする監視装置。 - 請求項2に記載の監視装置と接続された画像処理装置であって、
前記監視装置が有する前記送信手段によりファームウェアのアップデート指示を受信した画像処理装置は、前記イントラネット配信サーバに登録されている、既に前記展開能力に応じたファームウェアの形式に変換されたファームウェアを取得するファームウェアを取得することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載のイントラネット配信サーバが有する受信手段は、前記ファームウェアを受信する際、前記ファームウェアを構成する構成物の中から一部の構成物を受信することを特徴とする請求項1に記載のイントラネット配信サーバ。
- 請求項3に記載のイントラネット配信サーバが有する受信手段は、取得された前記画像処理装置のファームウェアのバージョンを基に当該ファームウェアを構成する構成物を特定し、前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアを構成する構成物の中から一部の構成物を受信する際は、該特定された構成物よりもバージョンが新しい該一部の構成物を受信することを特徴とする請求項3に記載のイントラネット配信サーバ。
- 画像処理装置と、複数の画像処理装置を管理している監視装置とはイントラネットを介して接続が可能であり、インターネット配信サーバとはインターネットを介して接続が可能であるイントラネット配信サーバを制御する制御方法であって、
指示受信手段は、前記画像処理装置のファームウェアのアップデートの指示を受信し、
取得手段は、前記画像処理装置の個体識別番号、および前記画像処理装置がファームウェアを展開するための展開能力、および前記画像処理装置のファームウェアのバージョンを取得し、
判断手段は、取得された前記個体識別番号から前記画像処理装置の機種を特定し、前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアのバージョンが、取得された前記画像処理装置のファームウェアのバージョンよりも新しいか否かを判断し、
受信手段は、前記インターネット配信サーバに登録されている前記特定された画像処理装置の機種のファームウェアのバージョンが新しいと判断された場合は、前記インターネット配信サーバからファームウェアを受信し、
配信手段は、受信されたファームウェアを、取得された前記展開能力に応じたファームウェアの形式に変換し、変換されたファームウェアを前記画像処理装置に配信することを特徴とするイントラネット配信サーバを制御する制御方法。 - 請求項6に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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