JP2013143497A - 原子発振器用の光学モジュールおよび原子発振器 - Google Patents

原子発振器用の光学モジュールおよび原子発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】高い周波数精度を有する原子発振器用の光学モジュールを提供する。
【解決手段】光学モジュール1は、量子干渉効果を利用する原子発振器用の光学モジュールであって、異なる2つの波長を有する共鳴光Lを出射する光源部2と、アルカリ金属原子ガスを封入し、共鳴光Lが照射されるガスセル4と、ガスセル4を透過した共鳴光Lの強度を検出する光検出部6と、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせるガス流生成部8と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子発振器用の光学モジュールおよび原子発振器に関する。
近年、量子干渉効果のひとつであるCPT(Coherent Population Trapping)を利用した原子発振器が提案され、装置の小型化や低消費電力化が期待されている。CPTを利用した原子発振器は、アルカリ金属原子に異なる2種類の波長(周波数)を有するコヒーレント光を照射すると、コヒーレント光の吸収が停止する現象(EIT現象:Electromagnetically Induced Transparency)を利用した発振器である。
原子発振器では、通常、ルビジウムやセシウム等のアルカリ金属原子は、酸化シリコン等からなる容器(ガスセル)に閉じ込められ、このガスセルにコヒーレント光を照射することで、EIT現象を発現させる。ガスセル内では、アルカリ金属原子は、ガス状(気体状)である。このような原子発振器では、ガスセル内の原子密度の変化を防ぐために、ガスセルの温度は、一定になるように制御されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−336136号公報
しかしながら、このようなガスセルでは、アルカリ金属原子ガスを構成する個々のアルカリ金属原子は、ランダムな方向に向かって運動している。したがって、アルカリ金属原子ガスを構成する個々のアルカリ金属原子は、コヒーレント光の進行方向と同じ方向の速度成分に分布を持つ。アルカリ金属原子がコヒーレント光の進行方向と同じ方向の速度成分に分布を持つと、光のドップラー効果(ドップラーシフト)により、コヒーレント光の見かけ上の波長(周波数)、すなわち、アルカリ金属原子から見たコヒーレント光の波長(周波数)に分布を生じる。これにより、得られるEIT信号の線幅(光吸収幅)が広がってしまい、周波数精度が低下してしまう場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、高い周波数精度を有する原子発振器用の光学モジュールを提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記原子発振器用の光学モジュールを有する原子発振器を提供することにある。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールは、
量子干渉効果を利用する原子発振器用の光学モジュールであって、
異なる2つの波長を有する共鳴光を出射する光源部と、
アルカリ金属原子ガスを封入し、前記共鳴光が照射されるガスセルと、
前記ガスセルを透過した前記共鳴光の強度を検出する光検出部と、
前記アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせるガス流生成部と、
を含む。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることにより、アルカリ金属原子がランダムな方向に運動する場合と比べて、アルカリ金属原子の、共鳴光の進行方向と同じ方向の速度成分のばらつきを、小さくすることができる。これにより、光のドップラー効果(ドップラーシフト)に起因してEIT信号の線幅が広がることを抑制することができる。したがって、高い周波数精度を有することができる。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールにおいて、
前記ガス流生成部は、前記ガスセル内に温度勾配を生じさせてもよい。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、簡易な構成でアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールにおいて、
前記ガス流生成部は、前記ガスセルに熱を供給するヒーターを含んでいてもよい。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、簡易な構成でアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールにおいて、
前記ガス流生成部は、前記ガスセルに光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光を吸収して熱を発生する光吸収部と、を含んでいてもよい。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、簡易な構成でアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールにおいて、
前記ガス流生成部は、前記アルカリ金属原子ガスに、前記共鳴光の進行方向と平行な方向の流れを生じさせてもよい。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、EITの発現効率を高めることができる。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールにおいて、
前記ガス流生成部は、前記アルカリ金属原子ガスに、前記共鳴光の進行方向に対して垂直な方向の流れを生じさせてもよい。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることにより、アルカリ金属原子がランダムな方向に運動する場合と比べて、アルカリ金属原子の、共鳴光の進行方向と同じ方向の速度成分のばらつきを、小さくすることができる。
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールにおいて、
前記ガスセルは、直方体であり、
前記ガス流生成部は、
前記ガスセルの第1面に設けられた第1ヒーターと、
前記ガスセルの前記第1面に対向する第2面に設けられた第2ヒーターと、
を有し、
前記第1ヒーターの温度は、前記第2ヒーターの温度よりも高くてもよい。
このような原子発振器用の光学モジュールによれば、簡易な構成でアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。
本発明に係る原子発振器は、
本発明に係る原子発振器用の光学モジュールを含む。
このような原子発振器によれば、本発明に係る原子発振器用の光学モジュールを含むため、高い周波数精度を有することができる。
第1実施形態に係る原子発振器の機能ブロック図。 図2(A)はアルカリ金属原子のΛ型3準位モデルと第1側帯波及び第2側帯波の関係を示す図、図2(B)は光源部で発生する共鳴光の周波数スペクトラムを示す図。 第1実施形態に係る原子発振器の構成を示す図。 第1実施形態に係る原子発振器の光学モジュールを模式的に示す斜視図。 第1実施形態に係る原子発振器の光学モジュールを模式的に示す断面図。 図6(A)はアルカリ金属原子がランダムに運動している場合のガスセル内を模式的に示す図、図6(B)はアルカリ金属原子がランダムに運動している場合のアルカリ金属原子のX方向の速度成分の分布を示すグラフ。 図7(A)はアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせた場合のガスセル内を模式的に示す図、図7(B)はアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせた場合のアルカリ金属原子のX方向の速度成分の分布を示すグラフ。 第2実施形態に係る原子発振器の光学モジュールを模式的に示す斜視図。 第2実施形態に係る原子発振器の光学モジュールを模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
まず、第1実施形態に係る原子発振器について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る原子発振器100の機能ブロック図である。
原子発振器100は、量子干渉効果(EIT現象)を利用した発振器である。原子発振器100は、光学モジュール1と、制御部101と、を含んで構成されている。
光学モジュール1は、光源部2と、ガスセル4と、光検出部6と、ガス流生成部8と、を含んで構成されている。
光源部2は、異なる2つの波長を有する共鳴光Lを出射する。光源部2において発生する共鳴光Lは、中心周波数fに対して上側サイドバンドに周波数f=f+fを有する第1側帯波W1と、中心周波数fに対して下側サイドバンドに周波数f=f−fを有する第2側帯波W2と、を含む(図2参照)。
ガスセル4には、共鳴光Lが照射される。ガスセル4は、容器中に気体状のアルカリ金属原子(アルカリ金属原子ガス)が封入されたものである。ガスセル4に封入されるアルカリ金属としては、ナトリウム(Na)原子、ルビジウム(Rb)原子、セシウム(Cs)原子等が挙げられる。
光検出部6は、ガスセル4を透過した共鳴光Lの強度を検出する。
ガス流生成部8は、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせる。ここで、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせるとは、アルカリ金属原子ガスに動きを生じさせることをいう。すなわち、ガスセル内のアルカリ金属原子全体をみたときに、アルカリ金属原子の運動に一定の傾向を生じさせることをいう。ガス流生成部8が、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることにより、アルカリ金属原子がランダムな方向に運動する場合と比べて、アルカリ金属原子の、共鳴光の進行方向と同じ方向の速度成分のばらつきを、小さくすることができる。その理由については後述する。
制御部101は、光検出部6の検出結果に基づいて、第1側帯波W1および第2側帯波W2の波長(周波数)差が、ガスセル4に封入されたアルカリ金属原子の2つの基底準位のエネルギー差に相当する周波数に等しくなるように制御する。制御部101は、光検出部6の検出結果に基づいて、変調周波数fを含む信号を発生させる。そして、光源部2は、この変調周波数fを含む信号に基づいて所定の周波数fを有する基本波Fを変調して、周波数f=f+fを有する第1側帯波W1、および周波数f=f−fを有する第2側帯波W2を発生させる。
図2(A)は、アルカリ金属原子のΛ型3準位モデルと第1側帯波W1及び第2側帯波W2の関係を示す図である。図2(B)は、共鳴光の周波数スペクトラムを示す図である。
図2(B)に示すように、光源部2において発生する共鳴光Lは、中心周波数f(=v/λ:vは光の速度、λはレーザー光の中心波長)を有する基本波Fと、中心周波数fに対して上側サイドバンドに周波数fを有する第1側帯波W1と、中心周波数fに対して下側サイドバンドに周波数fを有する第2側帯波W2と、を含む。第1側帯波W1の周波数fは、f=f+fであり、第2側帯波W2の周波数fは、f=f−fである。
図2(A)及び図2(B)に示すように、第1側帯波W1の周波数fと第2側帯波W2の周波数fとの周波数差が、アルカリ金属原子の基底準位GL1と基底準位GL2のエネルギー差ΔE12に相当する周波数と一致している。したがって、アルカリ金属原子は、周波数fを有する第1側帯波W1と周波数fを有する第2側帯波W2によってEIT現象を起こす。
ここで、EIT現象について説明する。アルカリ金属原子と光との相互作用は、Λ型3準位系モデルで説明できることが知られている。図2(A)に示すように、アルカリ金属原子は2つの基底準位を有し、基底準位GL1と励起準位とのエネルギー差に相当する波長(周波数f)を有する第1側帯波W1、あるいは基底準位GL2と励起準位とのエネルギー差に相当する波長(周波数f)を有する第2側帯波W2を、それぞれ単独でアルカリ金属原子に照射すると、光吸収が起きる。ところが、図2(B)に示すように、このアルカリ金属原子に、周波数差f−fが基底準位GL1と基底準位GL2のエネルギー差ΔE12に相当する周波数と正確に一致する第1側帯波W1と第2側帯波W2を同時に照射すると、2つの基底準位の重ね合わせ状態、即ち量子干渉状態になり、励起準位への励起が停止して第1側帯波W1と第2側帯波W2がアルカリ金属原子を透過する透明化現象(EIT現象)が起きる。このEIT現象を利用し、第1側帯波W1と第2側帯波W2との周波数差f−fが基底準位GL1と基底準位GL2のエネルギー差ΔE12に相当する周波数からずれた時の光吸収挙動の急峻な変化を検出し制御することで、高精度な発振器をつくることができる。
以下、第1実施形態に係る原子発振器のより具体的な構成について説明する。
図3は、第1実施形態に係る原子発振器100の構成を示す図である。
原子発振器100は、図3に示すように、半導体レーザー102と、ガスセル4と、光検出器106と、ガス流生成部108と、第1検波回路160と、第1低周波発振器162と、電流駆動回路164と、第2検波回路170と、第2低周波発振器172と、検波用変調回路174と、変調周波数発生回路176と、を含んで構成されている。
半導体レーザー102は、ガスセル4に含まれるアルカリ金属原子に共鳴光Lを照射することができる。半導体レーザー102が出射するレーザー光は、電流駆動回路164が出力する駆動電流によって中心周波数f(中心波長λ)が制御され、変調周波数発生回路176の出力信号(変調信号)によって変調がかけられる。すなわち、電流駆動回路164による駆動電流に、変調信号の周波数成分を有する交流電流を重畳することにより、半導体レーザー102が出射するレーザー光に変調をかけることができる。これにより、半導体レーザー102は、第1側帯波W1、および第2側帯波W2を含む共鳴光Lを出射することができる。
半導体レーザー102は、例えば、面発光型半導体レーザー(VCSEL)である。面発光型半導体レーザーにおいて発生する光は、可干渉性を有するため、量子干渉効果を得るために好適である。なお、半導体レーザー102は、端面発光型レーザーであってもよい。
ガスセル4は、容器中に気体状のアルカリ金属原子(アルカリ金属原子ガス)が封入されたものである。このガスセル4に対して、アルカリ金属原子の2つの基底準位のエネルギー差に相当する周波数(波長)を有する2つの光波が照射されると、アルカリ金属原子がEIT現象を起こす。例えば、アルカリ金属原子がセシウム原子であれば、D1線における基底準位GL1と基底準位GL2のエネルギー差に相当する周波数が9.19263・・・GHzなので、周波数差が9.19263・・・GHzの2つの光波が照射されるとEIT現象を起こす。
光検出器106は、ガスセル4を透過した共鳴光Lを検出し、検出した光の量に応じた信号強度の信号を出力する。光検出器106は、例えば、フォトダイオードである。
ガス流生成部108は、ガスセル4に熱を供給して、ガスセル4に温度勾配を生じさせる。これにより、対流によって、ガスセル4内のアルカリ金属原子ガスに流れが生じる。
第1検波回路160は、数Hz〜数百Hz程度の低い周波数で発振する第1低周波発振器162の発振信号を用いて、光検出器106の出力信号を同期検波する。
電流駆動回路164は、第1検波回路160の出力信号に応じた大きさの駆動電流を発生して、レーザー光の中心周波数f(中心波長λ)を制御する。なお、第1検波回路160による同期検波を可能とするために、電流駆動回路164により発生する駆動電流には第1低周波発振器162の発振信号(第1検波回路160に供給される発振信号と同じ)が重畳される。
半導体レーザー102、ガスセル4、光検出器106、第1検波回路160、および電流駆動回路164を通るフィードバックループによりレーザー光の中心周波数f(中心波長λ)が微調整されて安定する。
第2検波回路170は、数Hz〜数百Hz程度の低い周波数で発振する第2低周波発振器172の発振信号を用いて光検出器106の出力信号を同期検波する。
変調周波数発生回路176は、第2検波回路170の出力信号の電圧に応じた変調周波数fを有する変調信号を発生させる。
この変調信号は、検波用変調回路174によって、第2低周波発振器172の発振信号(第2検波回路170に供給される発振信号と同じ)で変調がかけられ、半導体レーザー102に供給される。これにより、変調周波数fをわずかにスイープさせながら第2検波回路170による同期検波が行われ、光検出器106の出力信号が最大になるように変調周波数fが微調整される。
原子発振器100において、共鳴光Lの第1側帯波W1と第2側帯波W2の周波数差がガスセル4に含まれるアルカリ金属原子の2つの基底準位のエネルギー差に相当する周波数と正確に一致しなければ、アルカリ金属原子がEIT現象を起こさないため、第1側帯波W1と第2側帯波W2の周波数に応じて光検出器106の検出量は極めて敏感に変化する。そのため、半導体レーザー102、ガスセル4、光検出器106、第2検波回路170、変調周波数発生回路176、検波用変調回路174、を通るフィードバックループにより、第1側帯波W1と第2側帯波W2との周波数差がアルカリ金属原子の2つの基底準位のエネルギー差に相当する周波数と極めて正確に一致するようにフィードバック制御がかかる。その結果、変調周波数は極めて安定した周波数になるので、変調信号を原子発振器100の出力信号(クロック出力)とすることができる。
ここで、光学モジュール1の構成についてより具体的に説明する。
図4は、光学モジュール1を模式的に示す斜視図である。図5は、光学モジュール1を模式的に示す断面図である。なお、図5は、図4のV−V線断面図である。図4および図5では、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を図示している。
光学モジュール1では、図4に示すように、半導体レーザー102、コリメートレンズ103、ガスセル4、光検出器106が、X軸に沿って配置されている。
半導体レーザー102から出射される共鳴光Lは、X軸に沿って進行する。すなわち、ここでは、共鳴光Lの光軸は、X軸に平行であり、共鳴光Lの進行方向(光軸方向)とは、X方向である。
光学モジュール1は、半導体レーザー102とガスセル4との間に、共鳴光Lを平行光に変換するためのコリメートレンズ103を有していてもよい。
半導体レーザー102から出射された共鳴光Lは、コリメートレンズ103を介して、ガスセル4に入射される。半導体レーザー102は、ガスセル4の中心を避けて共鳴光Lを照射する。図示の例では、ガスセル4は、直方体であり、共鳴光Lは、ガスセル4の中心(直方体の中心)を避けて、ガスセル4の中心よりも第2ヒーター108b側(+Y方向)にずれた位置を通過している。ガスセル4の中心付近は、アルカリ金属原子ガスの流れSが弱いため、ガスセル4の外側付近と比べて、アルカリ金属原子のX方向(進行方向)の速度成分のばらつきが大きいためである。
ガスセル4は、図示の例では、直方体である。ガスセル4の形状は、直方体に限定されず、その他の多面体や、円柱、球体であってもよい。
ガス流生成部108は、第1ヒーター108aと、第2ヒーター108bと、を有している。第1ヒーター108aは、ガスセル4の第1側面(第1面)4aに設けられている。また、第2ヒーター108bは、第1側面4aに対向する第2側面(第2面)4bに設けられている。第1側面4aおよび第2側面4bは、共鳴光Lの光軸と公差しない面(すなわち共鳴光Lが入射しない面)であり、本実施形態では、垂線がY軸と平行となる面である。第1ヒーター108aおよび第2ヒーター108bは、ガスセル4に熱を供給することができる。
ガス流生成部108は、例えば、第1ヒーター108aおよび第2ヒーター108bを制御するための制御部(図示せず)を有している。制御部は、例えば、第1ヒーター108aの温度が第2ヒーター108bの温度よりも高くなるように制御を行う。これにより、ガスセル4内に温度勾配が生じ、対流によって、アルカリ金属原子ガスに一定の流れSが生じる。
図5に示す例では、アルカリ金属原子ガスに、共鳴光Lの進行方向(X方向)からみて、右まわりにまわる流れSが生じている。したがって、共鳴光Lが照射される領域において、アルカリ金属原子ガスの流れSは、ガスセル4の下面側から上面側に向かって生じている。すなわち、共鳴光Lが照射される領域において、アルカリ金属原子ガスの流れSは、共鳴光Lの進行方向(X方向)に対して、垂直な方向(Z方向)に生じている。
図6(A)は、アルカリ金属原子がランダムに運動している場合のガスセル内を模式的に示す図である。図6(B)は、アルカリ金属原子がランダムに運動している場合におけるアルカリ金属原子のX方向の速度成分の分布を示すグラフである。図7(A)は、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせた場合のガスセル内を模式的に示す図である。図7(B)は、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせた場合におけるアルカリ金属原子のX方向の速度成分の分布を示すグラフである。図6(B)および図7(B)の横軸は、アルカリ金属原子のX方向の速度である。なお、X方向は、共鳴光Lの進行方向である。
図6に示すように、ガスセル内において、アルカリ金属原子がランダムに運動している場合(アルカリ金属原子ガスに流れが生じていない場合)、アルカリ金属原子のX方向の速度成分は、ばらつきが大きい。これに対して、図7に示すように、ガスセル内にZ方向の流れを生じさせた場合、アルカリ金属原子のX方向の速度成分は、アルカリ金属原子がランダムに運動している場合と比べて、ばらつきが小さい。
なお、図7の例では、アルカリ金属原子ガスにZ方向の流れを生じさせているが、アルカリ金属原子ガスにその他の方向(例えば、X方向やY方向)の流れを生じさせた場合についても同様に、アルカリ金属原子のX方向の速度成分は、アルカリ金属原子がランダムに運動している場合と比べて、ばらつきが小さくなる。
このように、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることによって、アルカリ金属原子がランダムに運動する場合と比べて、アルカリ金属原子のX方向(共鳴光Lの進行方向)の速度成分の大きさのばらつきを、小さくすることができる。アルカリ金属原子のX方向(共鳴光Lの進行方向)の速度成分のばらつきを小さくすることにより、光のドップラー効果(ドップラーシフト)に起因してEIT信号の線幅(光吸収幅、EIT現象が生じる周波数差の範囲)が広がることを抑制することができる。すなわち、周波数精度の低下を抑制することができる。したがって、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることによって、周波数精度の低下を抑制することができる。
なお、半導体レーザー102、光検出器106、ガス流生成部108は、それぞれ図1に示す光源部2、光検出部6、ガス流生成部8に対応する。また、第1検波回路160、第1低周波発振器162、電流駆動回路164、第2検波回路170、第2低周波発振器172、検波用変調回路174、変調周波数発生回路176で構成される回路は、図1に示す制御部101に対応する。
本実施形態に係る光学モジュール1および原子発振器100は、例えば、以下の特徴を有する。
光学モジュール1によれば、上述したように、ガス流生成部108によってアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることにより、光のドップラー効果に起因する周波数精度の低下を抑制することができる。したがって、光学モジュール1は、高い周波数精度を有することができる。
光学モジュール1によれば、ガス流生成部108は、ガスセル4内に温度勾配を生じさせることによって、アルカリ金属原子ガスに流れSを生じさせることができる。これにより、例えば、上述したようにヒーター108a,108b等を用いた簡易な構成でアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。したがって、装置の簡略化を図ることができる。さらに、アルカリ金属原子ガスに対流を生じさせることにより、アルカリ金属原子ガスの流れSを一定にすることができる。これにより、アルカリ金属原子のX方向(共鳴光Lの進行方向)の速度成分の大きさのばらつきを、より小さくすることができる。
本実施形態に係る原子発振器100は、光学モジュール1を含むため、高い周波数精度を有することができる。
なお、上述した実施形態では、ガス流生成部108は、2つのヒーター108a,108bを用いてアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせていたが、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができればヒーターの数は特に限定されない。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態に係る原子発振器について、図面を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係る原子発振器の光学モジュール201を模式的に示す斜視図である。図9は、光学モジュール201を模式的に示す断面図である。なお、図9は、図8のIX−IX線断面図である。以下、第2実施形態に係る光学モジュール201において、第1実施形態に係る光学モジュール1の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
光学モジュール201では、ガス流生成部108は、図8および図9に示すように、発光部210と、発光部210から出射した光を吸収する光吸収部220と、を含んで構成されている。
発光部210は、ガスセル4に光を照射することによって熱を供給することができる。発光部210は、例えば、赤外線IRを出射し、光吸収部220は赤外線IRを吸収可能な材料によって形成されている。発光部210から出射された赤外線IRは、光吸収部220に照射される。発光部210としては、例えば、赤外ランプ、半導体レーザー等の発光装置を用いることができる。
光吸収部220は、発光部210から出射された赤外線IRを吸収して発熱する。これにより、ガスセル4に熱を供給することができる。光吸収部220は、図示の例では、ガスセル4の下面に設けられている。ガスセル4には、第1側面4aから第2側面4bまで貫通する貫通孔5が設けられている。そのため、光吸収部220によりガスセル4の下面側から熱を供給することによって、アルカリ金属原子ガスに貫通孔5の周囲をまわる流れSを生じさせることができる。
図9に示す例では、アルカリ金属原子ガスに、共鳴光Lの進行方向(X方向)に直交する方向(Y方向)からみて、右まわりにまわる流れSが生じている。共鳴光Lは、貫通孔5の上方(貫通孔5よりも+Z方向側)を通っている。そのため、共鳴光Lが照射される領域において、アルカリ金属原子ガスの流れSは、共鳴光Lの進行方向(X方向)と平行な方向に生じている。したがって、アルカリ金属原子がランダムな方向に運動する場合と比べて、アルカリ金属原子のX方向(共鳴光Lの進行方向)の速度成分のばらつきを小さくすることができる。さらに、共鳴光Lの進行方向とアルカリ金属原子ガスの流れSの方向が同じであるため、共鳴光Lの進行方向とアルカリ金属原子ガスの流れSの方向が異なる場合と比べて、EITの発現効率を高めることができる。これは、共鳴光Lの進行方向とアルカリ金属原子ガスの流れSの方向が同じ場合、共鳴光Lの進行方向とアルカリ金属原子ガスの流れSの方向が異なる場合と比べて、アルカリ金属原子と共鳴光Lの相互作用時間が長くなるためである。
なお、本実施形態に係る原子発振器のその他の構成は、上述した原子発振器100と同様であり、その説明を省略する。
本実施形態に係る光学モジュールは、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る光学モジュール201によれば、第1実施形態に係る光学モジュール1と同様に、ガス流生成部108によってアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることにより、光のドップラー効果に起因する周波数精度の低下を抑制することができる。したがって、光学モジュール201は、高い周波数精度を有することができる。
光学モジュール201によれば、ガス流生成部108は、ガスセル内に温度勾配を生じさせることによって、アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。これにより、例えば、上述したように発光部210および光吸収部220等を用いた簡易な構成でアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができる。したがって、装置の簡略化を図ることができる。
本実施形態に係る光学モジュール201によれば、共鳴光Lの進行方向とアルカリ金属原子ガスの流れSの方向が同じであるため、共鳴光Lの進行方向とアルカリ金属原子ガスの流れSの方向が異なる場合と比べて、EITの発現効率を高めることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した第1実施形態では、図5に示すように、共鳴光Lが照射される領域において、アルカリ金属原子ガスの流れSが、共鳴光Lの進行方向(X方向)に対して、垂直な方向(Z方向)に生じている場合について説明した。また、上述した第2実施形態では、図9に示すように、共鳴光Lが照射される領域において、アルカリ金属原子ガスの流れSが、共鳴光Lの進行方向(X方向)と同じ方向に生じている場合について説明したが、共鳴光Lが照射される領域における、アルカリ金属原子ガスの流れSの方向は特に限定されない。アルカリ金属原子ガスの流れSの方向が、共鳴光Lの進行方向に対してどの方向であったとしても、上述したように、アルカリ金属原子のX方向の速度成分は、アルカリ金属原子がランダムな方向に運動している場合と比べて、ばらつきが小さくなる。したがって、共鳴光Lが照射される領域において、アルカリ金属原子ガスに流れSが生じていれば、その流れSの方向によらず、原子発振器の周波数精度を向上させることができる。
また、例えば、ガス流生成部108は、上述した第1実施形態では、図4に示すように、ヒーター108a,108bを含んで構成され、上述した第2実施形態では、図8に示すように、発光部210および光吸収部220を含んで構成されていたが、ガス流生成部の構成は、これに限定されない。ガス流生成部は、ガスセル内のアルカリ金属原子ガスに流れを生じさせることができれば、その構成は特に限定されない。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
S 流れ、L 共鳴光、1 光学モジュール、2 光源部、4 ガスセル、
4a 第1側面、4b 第2側面、5 貫通孔、6 光検出部、8 ガス流生成部、
100 原子発振器、101 制御部、102 半導体レーザー、
103 コリメートレンズ、106 光検出器、108 ガス流生成部、
108a 第1ヒーター、108b 第2ヒーター、160 第1検波回路、
162 第1低周波発振器、164 電流駆動回路、170 第2検波回路、
172 第2低周波発振器、174 検波用変調回路、176 変調周波数発生回路、
201 光学モジュール

Claims (8)

  1. 量子干渉効果を利用する原子発振器用の光学モジュールであって、
    異なる2つの波長を有する共鳴光を出射する光源部と、
    アルカリ金属原子ガスを封入し、前記共鳴光が照射されるガスセルと、
    前記ガスセルを透過した前記共鳴光の強度を検出する光検出部と、
    前記アルカリ金属原子ガスに流れを生じさせるガス流生成部と、
    を含む、ことを特徴とする原子発振器用の光学モジュール。
  2. 前記ガス流生成部は、前記ガスセル内に温度勾配を生じさせる、ことを特徴とする請求項1に記載の原子発振器用の光学モジュール。
  3. 前記ガス流生成部は、前記ガスセルに熱を供給するヒーターを含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の原子発振器用の光学モジュール。
  4. 前記ガス流生成部は、前記ガスセルに光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光を吸収して熱を発生する光吸収部と、を含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載の原子発振器用の光学モジュール。
  5. 前記ガス流生成部は、前記アルカリ金属原子ガスに、前記共鳴光の進行方向と平行な方向の流れを生じさせる、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の原子発振器用の光学モジュール。
  6. 前記ガス流生成部は、前記アルカリ金属原子ガスに、前記共鳴光の進行方向に対して垂直な方向の流れを生じさせる、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の原子発振器用の光学モジュール。
  7. 前記ガスセルは、直方体であり、
    前記ガス流生成部は、
    前記ガスセルの第1面に設けられた第1ヒーターと、
    前記ガスセルの前記第1面に対向する第2面に設けられた第2ヒーターと、
    を有し、
    前記第1ヒーターの温度は、前記第2ヒーターの温度よりも高い、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の原子発振器用の光学モジュール。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の原子発振器用の光学モジュールを含む、ことを特徴とする原子発振器。
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