JP2013142496A - 管内クーラー - Google Patents
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Abstract
【課題】管内クーラーの伝熱管領域に多量に流入するポンプ揚液量を多くし、エンジンからの高温のエンジン冷却液を効率的に冷却できる管内クーラーを提供すること。
【解決手段】エンジンからの高温のエンジン冷却液を入口側液室21に導入し、出口側液室22との間を伝熱管23を通って高温のエンジン冷却液が流れる間に該高温のエンジン冷却液とポンプ揚液の間で熱交換を行う管内クーラーにおいて、入口側液室21及び出口側液室22は周囲が側壁で囲まれたポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、複数本の伝熱管23の端部は入口側液室21及び出口側液室22の側壁に円周上に並べて接続されており、入口側液室21及び出口側液室22のケーシング内面に接する底部角部に伝熱管の接続領域が拡がるように面取部21bを形成した。
【選択図】図20
【解決手段】エンジンからの高温のエンジン冷却液を入口側液室21に導入し、出口側液室22との間を伝熱管23を通って高温のエンジン冷却液が流れる間に該高温のエンジン冷却液とポンプ揚液の間で熱交換を行う管内クーラーにおいて、入口側液室21及び出口側液室22は周囲が側壁で囲まれたポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、複数本の伝熱管23の端部は入口側液室21及び出口側液室22の側壁に円周上に並べて接続されており、入口側液室21及び出口側液室22のケーシング内面に接する底部角部に伝熱管の接続領域が拡がるように面取部21bを形成した。
【選択図】図20
Description
本発明は、エンジン駆動のポンプにおいてエンジンを冷却した高温のエンジン冷却液(エンジン冷却水等)をポンプ吐出配管を流れるポンプ揚液(ポンプ揚水等)で冷却する管内クーラーに関するものである。
エンジン駆動のポンプにおいて、エンジンを冷却した高温のエンジン冷却液とポンプ吐出配管を流れるポンプ揚液の間で熱交換を行い高温のエンジン冷却液を冷却する装置を管内クーラーと称している。図1及び図2は、管内クーラーを説明するための図であり、図1はエンジン7からの高温のエンジン冷却液の冷却にポンプ揚液を用いる管内クーラーを使用するポンプ設備の概略構成を示す図、図2は管内クーラーの外観立体構成を示す図である。ポンプ2はエンジン7により駆動されるポンプであり、エンジン7からの回転力は減速機8を介してポンプ2の回転軸に伝達され、ポンプ2は駆動され液体(水等)1が吸引される。5は管内クーラーであり、エンジン7を冷却し、高温となったエンジン冷却液6は冷却液入口11から管内クーラー5内に流入し、後に詳述するように、複数本の伝熱管23を通って流れることにより、該伝熱管23が配置されている領域を通って流れるポンプ揚液4との間で熱交換が行われ、冷却されエンジン7に戻り循環する。
管内クーラー5はポンプ2の吐出口に接続されたポンプ配管(吐出配管)3が主管となって、ポンプ吐出口からのポンプ揚液4が冷却液として管内クーラー5内に送り込まれる。管内クーラー・ケーシング10にはエンジン7からの高温のエンジン冷却液6が流入する冷却液入口11と冷却されたエンジン冷却液が吐出される冷却液出口12が設けられ、後に詳述するように対向して配置された一対の小伝熱管・液室組立体部20−1の一方の入口側液室21の冷却液出口12と他方の小伝熱管・液室組立体部20−2の入口側液室21の冷却液入口11を連結する連結管13が設けられている。
図3は管内クーラー・ケーシング10内のエンジン冷却液6が通る伝熱管と液室を組立ててなる伝熱管・液室組立体20を示す図であり、図4は伝熱管・液室組立体20とポンプ配管3の組立体を示す図である。図3に示すように、伝熱管・液室組立体20は一対の小伝熱管・液室組立体部20−1、20−2から成っている。小伝熱管・液室組立体部20−1と小伝熱管・液室組立体部20−2のそれぞれは、円弧状の入口側液室21と円弧状の出口側液室22を備え、入口側液室21の一端は前記管内クーラー・ケーシング10の冷却液入口11に連通し、他端は管内クーラー・ケーシング10の冷却液出口12に接続されている。
また、小伝熱管・液室組立体部20−1の入口側液室21と出口側液室22は複数本の伝熱管23で連通され、同様に小伝熱管・液室組立体部20−2の入口側液室21と出口側液室22も複数本の伝熱管23で連通されている。小伝熱管・液室組立体部20−1と小伝熱管・液室組立体部20−2は管内クーラー・ケーシング10内に複数本の伝熱管23で囲まれた領域をポンプ揚液4が流れるように対向して配置されている。高温のエンジン冷却液が流れる伝熱管23はポンプ揚液4の流れを阻害しないように主管であるポンプ配管3の外径より外側の領域に配置されている。一方の小伝熱管・液室組立体部20−1の入口側液室21の冷却液出口12と対向する小伝熱管・液室組立体部20−2の入口側液室21の冷却液入口11は、連結管13で連通され、両入口側液室21は連通している。
小伝熱管・液室組立体部20−1の入口側液室21は、図5に示すように仕切部材24で複数の小液室25に区分され、各小液室25には複数本(図では2本又は4本)の伝熱管23の一端が連通している。図示は省略するが出口側液室22も同様に仕切部材24で複数の小液室25に区分され、各小液室25には前記一端が入口側液室21の小液室25に連通する伝熱管23の他端が連通している。小伝熱管・液室組立体部20−1の入口側液室21の一方端の小液室25内に冷却液入口11から流入した高温のエンジン冷却液6は伝熱管23を通って出口側液室22の該伝熱管23の他端が連通している小液室25に流入し、該小液室25に他端が連通している伝熱管23を通って該伝熱管23の一方端が連通している入口側液室21の小液室25に流入するというように、高温のエンジン冷却液6は入口側液室21及び出口側液室22の各小液室25で反転を繰り返し、伝熱管23を通して流れる間に、複数本の伝熱管23で囲まれた流路14を流れるポンプ揚液4との間で熱交換が行われエンジン冷却液6は冷却される。
上記小伝熱管・液室組立体部20−1で冷却されたエンジン冷却液6は入口側液室21の他端の小液室25に連通する冷却液出口12から、連結管13を通って該小伝熱管・液室組立体部20−1に対向して配置された小伝熱管・液室組立体部20−2の入口側液室21の一端の小液室25に流入し、上記と同じように、入口側液室21と出口側液室22を連通する伝熱管23を通って、各小液室25で反転を繰り返し、伝熱管23を通る間にポンプ2からのポンプ揚液4との間で熱交換が行われ冷却され、エンジン7に戻る。なお、図5において、中心部に「・」印を付した○はエンジン冷却液6が紙面裏から紙面表に向かって(即ち、エンジン冷却液6が出口側液室22から入口側液室21に向かって)流れる場合の伝熱管23を、中心部に「×」印を付した○はエンジン冷却液6が紙面表から紙面裏に向かって(即ち、エンジン冷却液6が入口側液室21から出口側液室22に向かって)流れる場合の伝熱管23をそれぞれ示す。
上記構成の管内クーラー5において、冷却熱量を上げる方法として、従来管内クーラー5の伝熱管23の本数を増やすなど伝熱面積を増やすことが行われてきた。管内クーラー5の内部はポンプ配管3内を流れるポンプ揚液4の流路14となっており、このポンプ2からのポンプ揚液4が流れる流路14を改良して、冷却熱量を上げる(冷却効率を上げる)手法はあまり考慮されていなかった。本願発明者等は従来構成の管内クーラー5の流路14内のポンプ揚液4の流れを流れ解析により調べたとろ、管内クーラー・ケーシング10内の伝熱管23が配置されている領域に流入するポンプ揚液4の流入量は意外に少なく、エンジン7からの高温のエンジン冷却液6を効率的に冷却できないという構造上の問題があることを突き止めた。
また、高温のエンジン冷却液6を効率的に冷却できるように、管内クーラー5の伝熱管23が配置されている伝熱管領域に多量のポンプ揚液4が流入するようにすると、この流入する多量のポンプ揚液4により伝熱管が配置されている領域に渦が発生する。この渦は振動・騒音の原因となる恐れがあり、また渦の発生によるキャビテーションの発生で伝熱管の壊食を起こす危険もある。
また、上記構成の管内クーラー5において、入口側液室21及び出口側液室22はそれぞれ周囲が側壁で囲まれ、ポンプ揚液4の流れ方向上流側から見た形状は帯状円弧であり、伝熱管23の端部は図19に示すように入口側液室21及び出口側液室22の側壁の円周上に(図では入口側液室21のみを示すが出口側液室22も同じ)所定の間隔で配置されている。そのため伝熱管23の配置領域θareaは、θtopとθbottomの大きさにより決定されるが、入口側液室21及び出口側液室22の側壁が帯状円弧であるため、θtopとθbottomは任意に設定できない(入口側液室21及び出口側液室22の底部角部が管内クーラー・ケーシング10の内面に接する位置で決まる)から、その分伝熱管23の配置領域θareaが小さくなり、該配置領域θareaでの伝熱管23と伝熱管23との間の間隔を大きくできず、伝熱管23が配置されている領域に流入するポンプ揚液4の流入量が抑制されるという問題がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、管内クーラーの伝熱管領域に多量に流入するポンプ揚液量を多くし、エンジンからの高温のエンジン冷却液を効率的に冷却できる管内クーラーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、エンジンで駆動されるポンプの吐き出すポンプ揚液が通るケーシング内に、入口側液室と出口側液室を複数本の伝熱管で接続してなる伝熱管・液室組立体を、前記ポンプ揚液が前記伝熱管に囲まれた領域を前記入口側液室側から前記出口側液室側に流れるように配置し、前記エンジンからの高温冷却液を前記入口側液室に導入し、前記出口側液室との間を前記伝熱管を通って前記高温冷却液が流れる間に該高温冷却液と前記ポンプ揚液の間で熱交換を行う管内クーラーにおいて、前記入口側液室は周囲が側壁で囲まれた前記ポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、前記複数本の前記伝熱管の端部は前記入口側液室の側壁に円周上に並べて接続されており、前記入口側液室の前記ケーシング内面に接する底部角部に前記伝熱管の接続領域が拡がるように面取部を形成したことを特徴とする。
また、本発明は上記管内クーラーにおいて、前記出口側液室は周囲が側壁で囲まれた前記ポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、複数本の前記伝熱管の端部は前記入口側液室及び前記出口側液室の側壁に円周上に並べて接続されており、前記出口側液室の前記ケーシング内面に接する底部角部に前記伝熱管の接続領域が拡がるように面取部を形成したことを特徴とする。
また、本発明は上記管内クーラーにおいて、前記面取部は、前記入口側液室及び前記出口側液室の側壁の円周上に並んで接続された最も外側の伝熱管の関係は、該最も外側の伝熱管の中心と前記伝熱管・液室組立体のポンプ揚液の流れの中心とを結ぶ線で囲まれた角度が最も大きく、且つ前記入口側液室と前記出口側液室を結ぶ複数本の伝熱管が平行になるように形成したことを特徴とする。
本発明は、入口側液室及び出口側液室のケーシング内面に接する底部角部に伝熱管の接続領域が拡がるように面取部を形成したので、伝熱管が配置されている伝熱管配置領域を大きくでき、伝熱管と伝熱管の間隔を大きくできるので、伝熱管が配置されている領域に流入するポンプ揚液量を多くすることができ、エンジンからの高温冷却液を効率よく冷却できる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明に係る管内クーラーの外観立体構成、管内クーラーの伝熱管・液室組立体の構成、伝熱管・液室組立体とポンプ配管の組立体の概略構成、伝熱管・液室組立体の小伝熱管・液室組立体部の液室と伝熱管の配置構成例は、図2、図3、図4、図5と略同じであるから、その詳細な説明は省略する。
本発明に係る管内クーラーが図2及び図3に示す従来の管内クーラーと異なる点は、図6及び図7に示すように、伝熱管・液室組立体20の入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板のポンプ揚液4の下流側の面(出口側液室22に対向する面)の該ポンプ揚液4の流れと交差する内径側端部を半径Rの円弧面21aとした点である。
図2及び図3に示す管内クーラーにおいて、ポンプ配管3から管内クーラー5の管内クーラー・ケーシング10内に流入したポンプ揚液4は入口側液室21(小伝熱管・液室組立体部20−1の円弧状の入口側液室21と小伝熱管・液室組立体部20−2の円弧状の入口側液室21で形成される)と出口側液室22(小伝熱管・液室組立体部20−1の円弧状の出口側液室22と小伝熱管・液室組立体部20−2の円弧状の出口側液室22で形成される)と該入口側液室21と出口側液室22を接続する複数本の伝熱管23で囲まれた空間を入口側液室21側から出口側液室22側へと流れる。そしてポンプ2の吐出口に接続されたポンプ配管3は曲管(図1では略90°屈曲した曲管)となっていることから、ポンプ配管3内を流れるポンプ揚液4は偏流となっている。この偏流を伴うポンプ揚液4が管内クーラー5内に流入した場合、偏流によって伝熱管23と伝熱管23の間隙を通って、かなりの流量のポンプ揚液4が管内クーラー・ケーシング10内の伝熱管23が配置されている領域に流入すると考えられていた。
ところが、図8に示すように従来の伝熱管・液室組立体20の入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板の出口側液室22(図示せず)と対向する面のポンプ揚液4の流れと交差する角部を直角としたままのものでは、予想外に少ない流量のポンプ揚液4しか伝熱管23の配置領域に流入しないことが後に示す流れ解析結果から判明した。その主な原因は管内クーラー・ケーシング10内に流入したポンプ揚液4が入口側液室21を通り過ぎるとき、入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板の出口側液室22に対する面の内側端部でポンプ揚液4の流れに剥離が発生し、この剥離により、伝熱管23の配置領域にポンプ揚液4の流れが拡がらずに大部分が複数の伝熱管23で囲まれた領域内部を入口側液室21から出口側液室22へと矢印4bに示すように素通りすることにある。
そこで本発明に係る管内クーラーでは、上記のように伝熱管・液室組立体20の入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板のポンプ揚液4の流れと交差する出口側液室22に対向する面(ポンプ揚液下流側の面)の内側端部を図7(a)、(b)に示すように、半径Rの円弧面21aとしたのである。これにより、図7の矢印4aに示すように、ポンプ揚液4の流れが伝熱管23の配置領域に拡がり、管内クーラーの冷却熱量を上げることができる。なお、図7(a)、図8(a)はそれぞれ伝熱管・液室組立体20の伝熱管23が入口側液室21に接続されている部分の断面を、図7(b)、図8(b)はそれぞれこの伝熱管23が入口側液室21に接続されている部分の斜視図を示す。
図9は管内クーラーの伝熱管・液室組立体の流れ解析結果を示す水平断面速度ベクトル図である。図9(a)は入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板の出口側液室22に対向する面のポンプ揚液4の流れと交差する角部を角(直角)のままとした(以下「入口側液室角部を角のまま」と記す)場合を、図9(b)は入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板の出口側液室22に対向する面のポンプ揚液4の流れと交差する内側面端部を半径Rの円弧面21aに加工した(以下「入口側液室角部を円弧に加工」と記す)場合をそれぞれ示す。入口側液室角部を角のままとした場合は、図9(a)に示すように、入口側液室21の角端部で剥離が発生し、伝熱管23が設置されている領域に冷却水となるポンプ揚液4が流れ込めない状態となっている。これに対して、入口側液室角部を円弧に加工した場合は、図9(b)に示すように、なだらかではあるが入口側液室21の角部からポンプ揚液4が伝熱管23が設置されている領域に流れ込んでいる。
図10は、管内クーラーの伝熱管・液室組立体のポンプ揚液4の流れ方向の垂直断面の流速ベクトル図であり、図10(a)は入口側液室角部を角のままとした場合を、図10(b)は入口側液室角部を円弧に加工した場合をそれぞれ示す。入口側液室角部を角のままとした場合、図10(a)に示すように、伝熱管23が設置されている領域に中央部分のポンプ揚液4の主流F1から分離する流速ベクトルは見られない。これに対して入口側液室角部を円弧に加工した場合、図10(b)に示すように、伝熱管23が設置されている領域に中央部分のポンプ揚液4の主流F1から分離した流速ベクトルF2が存在し、高温のエンジン冷却液の冷却水となるポンプ揚液4が伝熱管23の配置領域に流れ込んでいる。
伝熱管23が配置されている領域に流れ込むポンプ揚液4の流量が増えるほど、伝熱管23の冷却性能は向上する。図7(b)に示す入口側液室21の伝熱管23が接続されている側板の出口側液室22に対向する面のポンプ揚液4の流れと交差する角部の円弧半径Rは、かなり小さくても伝熱管23が配置されている領域へポンプ揚液4が流れ込む流量を増大させる効果はあるが、円弧半径Rが大きいほど剥離を抑える効果は大きいことから、上記円弧にする効果は円弧半径Rの大きさに略比例する。他方、管内クーラーの伝熱管・液室組立体の構造上の制約から半径の大きさには限界がある。よって、管内クーラー5の主管となるポンプ配管3の径を700mmとした場合、円弧半径Rは5mm以上で、構造上とれる範囲で円弧半径Rを大きくすると良い。
図5で説明したように、伝熱管23を2本一対として、エンジン7からの高温のエンジン冷却液6を入口側液室21に導入し、該一対の伝熱管23を通して反対側の出口側液室22に送り、該出口側液室22に到達してから、該出口側液室22でUターンして戻すことを繰り返すことにより、高温のエンジン冷却液6を冷却するようになっている。この一対を1パスとして、10パスから16パスまで、入口側液室を角のまま(断面略直角)とした場合と、入口側液室の角部を円弧半径R=25mmの円弧に加工した場合の熱と流れの解析結果を図11に示す。ここでポンプ配管3の径は700mmである。
図11から、入口側液室の角部を円弧に加工、即ち入口側液室21の出口側液室22に対向する側板面のポンプ揚液4の流れと交差する角部を半径R=25mmの円弧に加工することにより、エンジン7からの高温のエンジン冷却液6の出口と入口の温度差は、12%〜16%向上していることが確認できた。12パスについては入口側液室21の上記内側端部を半径9.5mmの円弧にした場合も解析した。その結果の温度差は12.6℃で、冷却性能比率である(円弧に加工温度差)/(角のままの温度差)は(12.6)/(11.5)=1.10であったので、円弧半径Rが大きいほどその効果は大きいことを確認できた。
上記のように、入口側液室角部を円弧に加工した場合、その半径に比例して伝熱管23を配置した領域へ拡がるポンプ揚液4の流量が増大する。この流量の増大により流速が大きくなり、伝熱管23の配置領域に渦が引き起こされる。この渦は必ずしも振動・騒音の原因となるとは限らないが、振動・騒音の原因となる恐れがある。また、渦の発生によりキャビテーションの発生による伝熱管の壊食を起こす危険もある。そこで伝熱管23の配置領域に発生する渦を抑える手段を設置する必要がある。
図12は上記伝熱管23の配置領域に発生する渦を抑える渦防止手段の構成例を示す図であり、図12(a)は伝熱管・液室組立体20(小伝熱管・液室組立体部20−1)の下端部を示す斜視図、図12(b)は伝熱管・液室組立体20の下端部を上流側から見た図を示す。本渦防止手段は、伝熱管・液室組立体20の入口側液室21の端面下側と管内クーラー・ケーシング10の内面底面との空間の該内面底面上にポンプ揚液の流れ方向に対して平行に且つ所定間隔Dを設けて2枚の渦防止板31a、31bを配置している。ここで渦防止板を2枚としたのは、渦防止板31bの1枚のみであると、裏側に渦が発生するので、この裏側に発生する渦を防止するため2枚としたのである。渦防止板31a、31bの長さは伝熱管23の全長と同じ長さ、即ち入口側液室21の下流端(ポンプ揚液4の流れの下流側端)から出口側液室22の上流端までの間隔と同じ長さである。2枚の渦防止板31a、31bの上に蓋をするように板を設置しても渦の抑制作用効果には変りはない。
図12に示すように、外側の渦防止板31bは入口側液室21及び出口側液室22の底部の両端幅Aの間に設置することで渦防止の作用効果が得られている。渦防止板31a、31bの高さ寸法Hは、低すぎると渦防止の作用効果が無くなり、高すぎると二次流れを阻害することになる。また、内側の渦防止板31aと外側の渦防止板31bの間隔Dは外側の渦防止板31bの裏側に渦が発生しない程度の幅とする。ここで、管内クーラー5の主管となるポンプ配管3の径を700mmとして、上記渦防止板間隔D、渦防止板の高さH、D/Hは次のようにするとよい。
20.0mm≦D
0.5≦(D/H)≦1.5
20.0mm≦D
0.5≦(D/H)≦1.5
図13及び図14は上記伝熱管23の配置領域に発生する渦を抑える渦防止手段の他の構成例を示す図であり、図13(a)は伝熱管・液室組立体20(小伝熱管・液室組立体部20−1)の下端部を示す斜視図、図13(b)は伝熱管・液室組立体20の下端部を上流側から見た図、図14は伝熱管・液室組立体20を示す。本渦防止手段は、伝熱管・液室組立体20(小伝熱管・液室組立体部20−1)の入口側液室21の端面下側と出口側液室22の端面下側との間にポンプ揚液4の流れと平行に入力側液室21と出口側液室22とを結ぶブリッジ状の渦防止板33を設けた構成である。このように入口側液室21の下端部と出口側液室22の下端部に亘ってブリッジ状の渦防止板33を設けた場合も伝熱管23の配置領域に発生する渦を抑えることができる。
図14に示す構成の渦防止手段において、ポンプ配管3の径を700mmとして、図13(b)のように、ブリッジ状の渦防止板33の幅寸法をL、入口側液室21の下端部(出口側液室22の下端部)の幅寸法をL0とした場合、L/L0を次のように設定すると伝熱管23の配置領域に発生する渦を効果的に抑制することができる。
0.3≦L/L0≦1.0
0.3≦L/L0≦1.0
なお、図14では、ブリッジ状の渦防止板33を両端部を入口側液室21及び出口側液室22のそれぞれ対向面の内側端部で且つ角部の円弧終端から下方に取り付けているが、図示は省略するが入口側液室21及び出口側液室22の端部に亘って取り付けてもよい。
図15乃至図18は管内クーラー5のポンプ揚液4の流れ方向の垂直断面の解析結果を示す速度ベクトルを示す図で、図15は入口側液室角部を角のままとした場合で且つ渦防止手段を設けない場合を、図16は入口側液室角部を円弧に加工した場合で且つ渦防止手段を設けない場合を、図17は入口側液室角部を円弧に加工した場合で且つ渦防止手段として2枚の渦防止板31aと31bを設けた場合を、図18は入口側液室角部を円弧に加工した場合で且つ渦防止手段としてブリッジ状の渦防止板33を設けた場合をそれぞれ示す。
入口側液室角部を角のままとして渦防止手段を設けない場合は、図15に示すように、伝熱管23が設置されている領域に中央部分のポンプ揚液4の主流F1から分離する流速ベクトルは見られず、伝熱管23が設置されている領域にポンプ揚液4の流入量は少なく、伝熱管23の設置領域に渦も発生しない。
入口側液室角部を円弧に加工し、渦防止手段を設けない場合は、図16に示すように、伝熱管23が設置されている領域に中央部分のポンプ揚液4の主流F1から分離する流速ベクトルF2が見られ、伝熱管23が設置されている領域にポンプ揚液4が流入し、渦が発生している流速ベクトルF3が見られる。
入口側液室角部を円弧に加工し、渦防止手段として2枚の渦防止板31aと31bを平行に設けた場合は、図17に示すように、伝熱管23が設置されている領域に中央部分のポンプ揚液4の主流F1から分離する流速ベクトルF2が見られ、ポンプ揚液4が流入しているが、2枚の渦防止板31a、31bをポンプ揚液4の流れ方向に対して平行に設けていることから、渦の発生は見られない。
入口側液室角部を円弧に加工し、渦防止手段としてブリッジ状の渦防止板33を設けた場合は、図18に示すように、伝熱管23が設置されている領域に中央部分のポンプ揚液4の主流F1から分離する流速ベクトルF2が見られ、ポンプ揚液4が流入しているが、ブリッジ状の渦防止板33をポンプ揚液4の流れ方向に対して平行に設けていることから、渦の発生は見られない。
管内クーラー5の入口側液室21及び出口側液室22はそれぞれ周囲を側壁で囲まれており、管内クーラー・ケーシング10内のポンプ揚液4の流れ方向から見てその形状は帯状円弧である。入口側液室21及び出口側液室22の内径は主管であるポンプ配管3の外径から決まってくるため、図19及び図20に示すように、伝熱管23の配置領域θareaを決定しているθtopとθbottomの大きさは、任意ではなく限定されている。従来の管内クーラー5の入口側液室21及び出口側液室22では底部角部を面取りしない角のままの場合、図19に示すように、伝熱管23の底側末端位置は、入口側液室21及び出口側液室22の外径上の角が管内クーラー・ケーシング10の内面に当接しない位置で止まることになる。この位置によりθareaは決まってくる。
そこで図20に示すように、入口側液室21及び出口側液室22の底部角部を面取りして面取部21b、22b(図示を省略)を設けることにより、θbottomを小さくすることができ、その分θareaを大きくすることができる。図20のΔθareaは、図19の入口側液室21及び出口側液室22では底部角部を角のままとした場合に対して、増加した分の円周方向域を示す。面取部21bが大きいほど、θareaを大きくすることができる。これにより、伝熱管23の本数が同じであるとすれば、伝熱管23と伝熱管23との間隔を大きくでき、伝熱管23の配置領域に流入するポンプ揚液4の流量が多くなり、高温のエンジン冷却液の冷却効率が向上する。
図21は更にΔθareaを大きくする場合の例を示す図である。ここでは入口側液室21及び出口側液室22の底部末端の外径側の伝熱管23をΔRだけ入口側液室21の中心方向(ポンプ配管3の中心方向)に移動することにより、面取部21bの面をΔZ(ΔZ=1〜2mm)だけ、底部末端の外径側の伝熱管23に近づけることができ、面取部21bの大きさを増大でき、一段とθareaを大きくすることができる。θareaが大きくなれば、図21に示す隣接する伝熱管23との空きスペースを広げることができ、上記のように伝熱管23のパス数が多くなると、伝熱管23と伝熱管23が近づきすぎて図19に示す、入口側液室21の外径上の角が管内クーラー・ケーシング10の内面に当接して製作できなかったことが製作できるようにすることもできる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用効果を奏する以上、本願発明の技術範囲である。
本発明は、入口側液室及び出口側液室は周囲が側壁で囲まれたポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、複数本の伝熱管の端部は入口側液室及び出口側液室の側壁に円周上に並べて接続されており、入口側液室及び出口側液室のケーシング内面に接する底部角部に前記伝熱管の接続領域が拡がるように面取部を形成したことにより、伝熱管配置領域を大きくでき、伝熱管と伝熱管の間隔を大きくできるので、伝熱管が配置されている領域に流入するポンプ揚液量を多くすることができ、エンジンからの高温冷却液を効率よく冷却できる管内クーラーとして利用できる。
1 液体
2 ポンプ
3 ポンプ配管(吐出配管)
4 ポンプ揚液
5 管内クーラー
6 エンジン冷却液
7 エンジン
8 減速機
10 管内クーラー・ケーシング
11 冷却液入口
12 冷却液出口
13 連結管
20 伝熱管・液室組立体
20−1 小伝熱管・液室組立体部
20−2 小伝熱管・液室組立体部
21 入口側液室
22 出口側液室
23 伝熱管
24 仕切部材
25 小液室
31a 渦防止板
31b 渦防止板
33 渦防止板
2 ポンプ
3 ポンプ配管(吐出配管)
4 ポンプ揚液
5 管内クーラー
6 エンジン冷却液
7 エンジン
8 減速機
10 管内クーラー・ケーシング
11 冷却液入口
12 冷却液出口
13 連結管
20 伝熱管・液室組立体
20−1 小伝熱管・液室組立体部
20−2 小伝熱管・液室組立体部
21 入口側液室
22 出口側液室
23 伝熱管
24 仕切部材
25 小液室
31a 渦防止板
31b 渦防止板
33 渦防止板
Claims (3)
- エンジンで駆動されるポンプの吐き出すポンプ揚液が通るケーシング内に、入口側液室と出口側液室を複数本の伝熱管で接続してなる伝熱管・液室組立体を、前記ポンプ揚液が前記伝熱管に囲まれた領域を前記入口側液室側から前記出口側液室側に流れるように配置し、前記エンジンからの高温冷却液を前記入口側液室に導入し、前記出口側液室との間を前記伝熱管を通って前記高温冷却液が流れる間に該高温冷却液と前記ポンプ揚液の間で熱交換を行う管内クーラーにおいて、
前記入口側液室は周囲が側壁で囲まれた前記ポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、前記複数本の前記伝熱管の端部は前記入口側液室の側壁に円周上に並べて接続されており、
前記入口側液室の前記ケーシング内面に接する底部角部に前記伝熱管の接続領域が拡がるように面取部を形成したことを特徴とする管内クーラー。 - 請求項1に記載の管内クーラーにおいて、
前記出口側液室は周囲が側壁で囲まれた前記ポンプ揚液流れ方向から見た形状が帯状円弧であり、複数本の前記伝熱管の端部は前記入口側液室及び前記出口側液室の側壁に円周上に並べて接続されており、
前記出口側液室の前記ケーシング内面に接する底部角部に前記伝熱管の接続領域が拡がるように面取部を形成したことを特徴とする管内クーラー。 - 請求項2に記載の管内クーラーにおいて、
前記面取部は、前記入口側液室及び前記出口側液室の側壁の円周上に並んで接続された最も外側の伝熱管の関係は、該最も外側の伝熱管の中心と前記伝熱管・液室組立体のポンプ揚液の流れの中心とを結ぶ線で囲まれた角度が最も大きく、且つ前記入口側液室と前記出口側液室を結ぶ複数本の伝熱管が平行になるように形成したことを特徴とする管内クーラー。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106403694A (zh) * | 2015-07-28 | 2017-02-15 | 苏州三星电子有限公司 | 双排集流管、使用该双排集流管的换热器及其制造方法 |
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-
2012
- 2012-01-10 JP JP2012002611A patent/JP2013142496A/ja active Pending
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